Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Domaine_Drouhin-Laroze を含む記事

Domaine Drouhin-Laroze Gevrey-Chambertin Dix Climats 2019(比較試飲2)

お得な福袋はついつい手を出してしまうんですが、同じところのを買い続けるとかぶってしまうことがあります。そう、今日のこのワイン、2本になってしまいました(笑)。幸いミレジムが2018と2019と違っていたので、一斉に抜栓して垂直試飲を試みることにしました。まだ若いワインですし、1年の違いなんて出ないかもしれませんが、これぐらいしかかぶったショックを和らげる手が思いつきませんでした(笑)。例によってブログの検索性のため、ほぼ同じ記事を2つ上げますので悪しからず。今日はその2、2019年の記事です。(トップ写真だけの違いですが)

IMG_7004
ドメーヌ・ドルーアン・ラローズは1850年に初代ジャン・バティスト・ラローズさんがジュヴレ・シャンベルタンに創設した歴史あるところで、3代目のスザンヌ・ラローズさんがシャンボール・ミュジニーのアレクサンドル・ドルーアンさんと結婚して今のドルーアン・ラローズとなったそうです。現在6代目で家族経営を続けています。シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ他、ジュヴレ・シャンベルタン中心にキラ星のような特級畑をたくさん所有。過去にいくつか試しています。

で、本日はジュヴレ・シャンベルタン村名ですが、2018 vs. 2019 対決と相成ったわけです。
IMG_7008
まあ、手持ちのワイン消化のための企画ですので、結果にさほど興味がないというモーチベーションの低さ(笑)ですが、一応下調べ。まだ早すぎて、2018年~2019年の評価は定まってないのかもしれませんが、ネット情報なんかからまとめると…。

2018年のブルゴーニュでは、とくに暑く乾燥した夏のおかげでブドウがよく熟し歴史的な大収穫だったとのことで、グレート・ヴィンテージと評する人もいるようです。
2019年は気候が一定せず、冬の雨で発芽が遅れたり、春先に霜害が発生したり、6月には気温の急低下で開花と結実が遅れ、その後は暑さが続いて干ばつ、結果生育は不均一なものとなり、収量は2018年に比べ3割ほど落ちたといいます。しかしその一方で、「ブドウの凝縮感は高く、2018年よりも酸は豊かでピュアなアロマとフレッシュさを備えていて、ブルゴーニュ的に調和のとれたワインができた。」と評するジュヴレ・シャンベルタンの作り手の話もありました。
一般的には、2018年の方が若干良さそうですが、こればかりは実際飲んでみないとわかりません。ちょっとモーチベーションが上がってきました(笑)。

公式ページはよく出来ています。「Laroze de Drouhin」というネゴシアンものも展開。

ワイン紹介は地図で畑を示したり、データシートもあって充実してます。

・ピノ・ノワール

アリエ産と二ヴェルネ産の樽使用だけしか書いていませんが、ネット情報では1年落ちのオーク樽で18ヶ月といったところのようです。


ドメーヌ・ドルーアン・ラローズを訪問します。
DrouhinLaroze01
さすが歴史ある老舗です。ジュヴレ・シャンベルタンの集落の中心にありますね。

HPにあったジュヴレ・シャンベルタンの地図で今日のワインの畑の所在を調べます。
DixClimats
この地図では今日のワイン「Gevrey-Chambertin Dix Climats」が欄外にあったので驚きました。「Dix Climats」というのは「10の気候・風土」という意味で、ワインの世界ではクリマは畑・区画のことですから、10ヶ所の畑からのブレンドであることが想像できます。その10ヶ所の畑というのがハッキリ書いていないので困りましたが、ネット情報と総合し、以下の10ヶ所の畑であることを突き止めました。

① Combe du Dessus(コンブ・デュ・ドシュー)
② Combe du Bas(コンブ・デュ・バ)
③ En Champs(アン・シャン)
④ Croix des Champs(クロワ・デ・シャン)
⑤ Les Epointures(レ・ゼポワンチュール)
⑥ Jouise(ジュイズ)
⑦ En Pallud(アン・パリュー)
⑧ Vignes Belles(ヴィーニュ・ベル)
⑨ Village(ヴィラージュ)
⑩ Les Mairchais(レ・マルシェ)

せっかくなので(?)上のドルーアン・ラローズの地図に①~⑩の番号を書き込んでおきました。照らし合わせてご確認いただくとわかりますが、ほとんどの畑が県道D974号線より西側で、プルミエ・クリュ(1級畑)に隣接するところも多く、なかなか素晴らしい10ヶ所のようです。

例によってGoogle Mapにも転記して位置関係を把握します。
Gevrey-Chambertin_N
ドメーヌ・ドルーアン・ラローズの場所も示しておきました。10ヶ所の中でも、特級畑に近くて1級畑にも隣接しているヴィーニュ・ベル(Vignes Belles)の畑あたりを覗いてみたいですね。

ということでやってきました。県道D974号線側から特級畑が密集する方向を見ます。
DrouhinLaroze02
向こうにドルーアン・ラローズのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ特級畑が見えます。
めっちゃええ感じちゃうん?


エチケット平面化画像。
IMG_6211
ミレジムとアルコール度数の違いくらいです。

裏ラベルはインポーターシールのみ。これも並べておきます。
IMG_6981


さあ、同時抜栓です。
IMG_6996

コルク平面化。
IMG_6991
若干フォントが違います。

外観は…ほとんど違いがわかりません(笑)。
IMG_6998

微妙に2019の方が薄い感じでしょうか。
IMG_7001
実はグラス割ってしまって同じブルゴーニュグラスが2つありません。写真は左のグラスがバカラで、右がビレロイ&ボッホです。もうこれ以上割れない(笑)ので新しい揃いを買わなきゃ。


・Gevrey-Chambertin Dix Climats 2018
・Alc.13%
濃い目のルビー。
フランボワーズ、チェリー。
佃煮香。
辛口アタック。
ごく穏やかな酸。
まろやかで丸い味わい。
ジュヴレ・シャンベルタンではマイルドタイプかな。
軽めとも言えるかもだけど、
構造感も感じバランスも抜群です。
ほぼ同じですが、こちらの方がかすかに固い感じ。
92点

・Gevrey-Chambertin Dix Climats 2019
・Alc.13.5%
濃い目のルビー、若干薄い vs.2018。
フランボワーズ、チェリー、若干甘やか vs.2018。
佃煮香。
辛口アタック。
まろやかで丸い味わい。
ジュヴレ・シャンベルタンでは同じくマイルドタイプ。
軽めとも言えるかもだけど、
構造感も感じバランスも抜群です。
ほぼ同じですが、こちらの方がかすかにマイルド。
92点

違いは微妙にあるんですが、点数をつけるとなると同点なんですよね。
どうしても差をつけろとおっしゃるなら、2019年が92.3点で勝ち(笑)。


*****

Domaine Drouhin-Laroze
Gevrey-Chambertin Dix Climats 2018
RRWポイント 92点


*****

Domaine Drouhin-Laroze
Gevrey-Chambertin Dix Climats 2019
RRWポイント92点


Domaine Drouhin-Laroze Gevrey-Chambertin Dix Climats 2018(比較試飲1)

お得な福袋はついつい手を出してしまうんですが、同じところのを買い続けるとかぶってしまうことがあります。そう、今日のこのワイン、2本になってしまいました(笑)。幸いミレジムが2018と2019と違っていたので、一斉に抜栓して垂直試飲を試みることにしました。まだ若いワインですし、1年の違いなんて出ないかもしれませんが、これぐらいしかかぶったショックを和らげる手が思いつきませんでした(笑)。例によってブログの検索性のため、ほぼ同じ記事を2つ上げますので悪しからず。今日はその1、2018年の記事です。(トップ写真だけの違いですが)

IMG_7003
ドメーヌ・ドルーアン・ラローズは1850年に初代ジャン・バティスト・ラローズさんがジュヴレ・シャンベルタンに創設した歴史あるところで、3代目のスザンヌ・ラローズさんがシャンボール・ミュジニーのアレクサンドル・ドルーアンさんと結婚して今のドルーアン・ラローズとなったそうです。現在6代目で家族経営を続けています。シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ他、ジュヴレ・シャンベルタン中心にキラ星のような特級畑をたくさん所有。過去にいくつか試しています。

で、本日はジュヴレ・シャンベルタン村名ですが、2018 vs. 2019 対決と相成ったわけです。
IMG_7008
まあ、手持ちのワイン消化のための企画ですので、結果にさほど興味がないというモーチベーションの低さ(笑)ですが、一応下調べ。まだ早すぎて、2018年~2019年の評価は定まってないのかもしれませんが、ネット情報なんかからまとめると…。

2018年のブルゴーニュでは、とくに暑く乾燥した夏のおかげでブドウがよく熟し歴史的な大収穫だったとのことで、グレート・ヴィンテージと評する人もいるようです。
2019年は気候が一定せず、冬の雨で発芽が遅れたり、春先に霜害が発生したり、6月には気温の急低下で開花と結実が遅れ、その後は暑さが続いて干ばつ、結果生育は不均一なものとなり、収量は2018年に比べ3割ほど落ちたといいます。しかしその一方で、「ブドウの凝縮感は高く、2018年よりも酸は豊かでピュアなアロマとフレッシュさを備えていて、ブルゴーニュ的に調和のとれたワインができた。」と評するジュヴレ・シャンベルタンの作り手の話もありました。
一般的には、2018年の方が若干良さそうですが、こればかりは実際飲んでみないとわかりません。ちょっとモーチベーションが上がってきました(笑)。

公式ページはよく出来ています。「Laroze de Drouhin」というネゴシアンものも展開。

ワイン紹介は地図で畑を示したり、データシートもあって充実してます。

・ピノ・ノワール

アリエ産と二ヴェルネ産の樽使用だけしか書いていませんが、ネット情報では1年落ちのオーク樽で18ヶ月といったところのようです。


ドメーヌ・ドルーアン・ラローズを訪問します。
DrouhinLaroze01
さすが歴史ある老舗です。ジュヴレ・シャンベルタンの集落の中心にありますね。

HPにあったジュヴレ・シャンベルタンの地図で今日のワインの畑の所在を調べます。
DixClimats
この地図では今日のワイン「Gevrey-Chambertin Dix Climats」が欄外にあったので驚きました。「Dix Climats」というのは「10の気候・風土」という意味で、ワインの世界ではクリマは畑・区画のことですから、10ヶ所の畑からのブレンドであることが想像できます。その10ヶ所の畑というのがハッキリ書いていないので困りましたが、ネット情報と総合し、以下の10ヶ所の畑であることを突き止めました。

① Combe du Dessus(コンブ・デュ・ドシュー)
② Combe du Bas(コンブ・デュ・バ)
③ En Champs(アン・シャン)
④ Croix des Champs(クロワ・デ・シャン)
⑤ Les Epointures(レ・ゼポワンチュール)
⑥ Jouise(ジュイズ)
⑦ En Pallud(アン・パリュー)
⑧ Vignes Belles(ヴィーニュ・ベル)
⑨ Village(ヴィラージュ)
⑩ Les Mairchais(レ・マルシェ)

せっかくなので(?)上のドルーアン・ラローズの地図に①~⑩の番号を書き込んでおきました。照らし合わせてご確認いただくとわかりますが、ほとんどの畑が県道D974号線より西側で、プルミエ・クリュ(1級畑)に隣接するところも多く、なかなか素晴らしい10ヶ所のようです。

例によってGoogle Mapにも転記して位置関係を把握します。
Gevrey-Chambertin_N
ドメーヌ・ドルーアン・ラローズの場所も示しておきました。10ヶ所の中でも、特級畑に近くて1級畑にも隣接しているヴィーニュ・ベル(Vignes Belles)の畑あたりを覗いてみたいですね。

ということでやってきました。県道D974号線側から特級畑が密集する方向を見ます。
DrouhinLaroze02
向こうにドルーアン・ラローズのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ特級畑が見えます。
めっちゃええ感じちゃうん?


エチケット平面化画像。
IMG_6211
ミレジムとアルコール度数の違いくらいです。

裏ラベルはインポーターシールのみ。これも並べておきます。
IMG_6981


さあ、同時抜栓です。
IMG_6996

コルク平面化。
IMG_6991
若干フォントが違います。

外観は…ほとんど違いがわかりません(笑)。
IMG_6998

微妙に2019の方が薄い感じでしょうか。
IMG_7001
実はグラス割ってしまって同じブルゴーニュグラスが2つありません。写真は左のグラスがバカラで、右がビレロイ&ボッホです。もうこれ以上割れない(笑)ので新しい揃いを買わなきゃ。


・Gevrey-Chambertin Dix Climats 2018
・Alc.13%
濃い目のルビー。
フランボワーズ、チェリー。
佃煮香。
辛口アタック。
ごく穏やかな酸。
まろやかで丸い味わい。
ジュヴレ・シャンベルタンではマイルドタイプかな。
軽めとも言えるかもだけど、
構造感も感じバランスも抜群です。
ほぼ同じですが、こちらの方がかすかに固い感じ。
92点

・Gevrey-Chambertin Dix Climats 2019
・Alc.13.5%
濃い目のルビー、若干薄い vs.2018。
フランボワーズ、チェリー、若干甘やか vs.2018。
佃煮香。
辛口アタック。
まろやかで丸い味わい。
ジュヴレ・シャンベルタンでは同じくマイルドタイプ。
軽めとも言えるかもだけど、
構造感も感じバランスも抜群です。
ほぼ同じですが、こちらの方がかすかにマイルド。
92点

違いは微妙にあるんですが、点数をつけるとなると同点なんですよね。
どうしても差をつけろとおっしゃるなら、2019年が92.3点で勝ち(笑)。


*****

Domaine Drouhin-Laroze
Gevrey-Chambertin Dix Climats 2018
RRWポイント 92点


*****

Domaine Drouhin-Laroze
Gevrey-Chambertin Dix Climats 2019
RRWポイント92点


Domaine Drouhin-Laroze Chambertin-Clos de Bèze Grand Cru 2015

ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌ・ドルーアン・ラローズです。
15haの所有畑のうちの約半分がグラン・クリュという、ザ・グランクリュ。
錚々たるラインナップから、クロ・ド・ヴージョ、ボンヌ・マール、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの3つを水平試飲というすごい企画。
今回は3回目、最後にシャンベルタン・クロ・ド・ベーズを試します。


IMG_9396
同じ作り手の3つのグラン・クリュを同じミレジム(2015年)で、
同時に試飲します。なかなか家ではできない企画です。

再々度、3つのグランクリュの位置関係確認です。
3GrandsCrus


やはり、公式ページは畑の所在の説明が足りません。
ネットで区画の地図情報探しますが、なかなか見当たりません。

ブルゴーニュ訪問した時に自分で撮った写真を見返してると、
ちょっとした発見をしてしまいました。

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの最大の所有者ダモワの小屋です。
目立つのでジュヴレ・シャンベルタンの紹介写真にもよく使われてます。
ClosdeBeze02
その小屋の後方にもうひとつ小屋が見えるのですが、マークに注目。
そう、ドルーアン・ラローズの「D」の紋章です。

これを手掛かりに調べ直すと、所有区画までわかっちゃいました!
ClosdeBeze03
ついでにDomaine Pierre Damoy の区画も示しておきました。
さすがこのグランクリュの最大所有者、2ヵ所も持ってました。

いやあ、懐かしい。ついでにもう一枚写真を貼っておきます。
ClosdeBeze01
クリックで拡大すると、熟したピノ・ノワールが高精細で見られますよ。


エチケット平面化画像。
IMG_9389


さあ、抜栓。これが最後、3本目。
IMG_9400

コルクも平面化撮影。
IMG_9387


Alc.13%。
ルビー。ほんと外観の差はわかりません。若干これは涙はっきりめ。
IMG_9397

フランボワーズ、煮詰まったブラックチェリー。
カラメル感がありますね。他の2本とちょっと違う。
やはり、酸味湛えた辛口アタック。
軽い酸味ですが、喉越しまでその酸味がつきまとい、
思わず味の本質・本体を見過ごすところでした。
じっくり味わうと奥深い厚みは感じたのでひと安心。(笑)
余韻は、その酸味に包まれながら進行しますが、
長くてじんわり楽しめます。

僅差ですが、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズが若干抜け出てたかな。


*****


Domaine Drouhin-Laroze
Chambertin-Clos de Bèze Grand Cru 2015
RRWポイント 90点


Domaine Drouhin-Laroze Bonnes Mares Grand Cru 2015

ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌ・ドルーアン・ラローズです。
15haの所有畑のうちの約半分がグラン・クリュという、ザ・グランクリュ。
錚々たるラインナップから、クロ・ド・ヴージョ、ボンヌ・マール、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの3つを水平試飲というすごい企画。
今回は2回目、ボンヌ・マールを試します。


IMG_9393
同じ作り手の3つのグラン・クリュを同じミレジム(2015年)で、
同時に試飲します。なかなか家ではできない企画です。


再度、今回の3つの超有名グラン・クリュの位置関係を見ておきます。
3GrandsCrus
いい具合の散らばり方です。同じ作り手の2015年、差が出るとしたら、
それぞれのグラン・クリュのテロワールの差と言えるでしょう。


公式ページには、ボンヌ・マールの畑の詳しい説明はありません。
仕方がないのでネットで畑の位置を確認。情報、あるもんですね~。
Bonnnes_Mares02
右隣がドメーヌ・デュジャックですね。

そのものズバリではないですが、丘の上からボンヌ・マールを見下ろします。
Bonnnes_Mares01
すばらしい。思わず「テロワ~ル!」とハンバーグ師匠風に叫んでしまいます。


そう言えば、ドメーヌ訪問してませんでした。
Drouhin-Laroze01
さすがに立派です。ドニ・モルテやアルマン・ルソーもご近所です。


エチケット平面化画像。
IMG_9390


さて、抜栓。
IMG_9401

はい、コルクも平面化撮影。
IMG_9386

Alc.13%。
ルビー。外観は3つともほとんど差がない感じです。
IMG_9398

フランボワーズ、スミレ。香りはちょっと違う気がします。
若干酸味を感じますが、滋味もある辛口アタック。
酸は上手く味を底支えしてバランスいい感じはします。

心を無にして酸味を消し去れば、味の本質を堪能できる気がします。(笑)
つまりは、やはり酸が評価を下げるんですよね。
余韻でも酸が強めに残って、後味でも損をしてる感じです。


*****


Domaine Drouhin-Laroze
Bonnes Mares Grand Cru 2015
RRWポイント 89点


Domaine Drouhin-Laroze Clos de Vougeot Grand Cru 2015

ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌ・ドルーアン・ラローズです。
15haの所有畑のうちの約半分がグラン・クリュという、ザ・グランクリュ。
錚々たるラインナップから、クロ・ド・ヴージョ、ボンヌ・マール、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの3つを水平試飲というすごい企画。
今回は1回目、クロ・ド・ヴージョから行ってみましょう。


IMG_9395
同じ作り手の3つのグラン・クリュを同じミレジム(2015年)で、
同時に試飲します。なかなか家ではできない企画です。
いつもお世話になってます。エノテカ、グランフロント大阪さん。


さて、今回の3つの超有名グラン・クリュの位置関係を見ておきます。
3GrandsCrus
ドメーヌはジュヴレ・シャンベルタンの集落のど真ん中ですね。
1850年創業のドルーアン・ラローズがこの辺りに持つグラン・クリュは、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ、ラトリシエール・シャンベルタン、
シャペル・シャンベルタン、ボンヌ・マール、クロ・ド・ヴージョ。
そして念願のミュジニーは1996年に取得したそうです。


公式ページは、さすが大手の風格があり充実しています。

ワイン紹介ページによると、今回の3つのグラン・クリュともに、
熟成は新樽率80%で18ヶ月のようです。除梗の有無は明記なし。
フォト・ライブラリーページの写真を見る限り完全除梗のようですが。


さて、「Clos de Vougeot」を掘り下げておきます。
1098年シトー派修道院の設立に始まる、クロ(石垣)に囲まれた約50haの区画。
ヴージョ村の大部分を占め、コート・ド・ニュイのグラン・クリュの中で最大ですが、
80名以上もの栽培者や生産者に分割所有されています。
ドルーアン・ラローズもそのうちの一つということになり、区画はここ。
Closvougeot_Laroze
「これだけ?」と思いますが、1.03haと15番目に大きい所有者です。

例によって、Google Map上に転記。周りの雰囲気も添えて…。
Closvougeot_Laroze01
シトー派修道僧が建てた「Château du Clos de Vougeot」が目を引きます。
現在は利き酒騎士団(Confrerie des Chevaliers du Tastevin)が所有、
博物館やイベントの会場として使われています。


エチケット平面化画像。
IMG_9391


さて、抜栓。
IMG_9402

コルクも平面化撮影。
IMG_9388

Alc.13%。
ルビー。
IMG_9399

フランボワーズ、かすかな青いプラムも。
苦味にも似た酸のある辛口アタックです。
喉越しでアルコールのボリューム感。
そこからフィニッシュまで味の厚みが続き好印象ではあります。
酸はやはり残るんですが。

酸味をよしとすれば高評価なんだと思いますが、
もっとうまく酸を処理している作り手を知っているだけに、
なんとなく見劣りがします。


*****


Domaine Drouhin-Laroze
Clos de Vougeot Grand Cru 2015
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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