Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Carmen を含む記事

Viña Carmen Insigne Carménère 2022

ありがたいことにカルメンはガッツリやまやに置いてあるので、過去に大抵のラインナップは試しています。…と思っていたら、一番ローエンドのバリエタルシリーズ「Insigne」のカルメネールをまだ試していないことに気がつきました。これはいけません。急いで試します。

IMG_1646
カルメンはチリ大手のひとつですが、1850年から続くチリ最古のワイナリーです。失われた品種カルメネールが1994年に再発見されたのがカルメンの畑なので、Carmenereからカルメンという名前になったのかなと思ってしまいますが、1850年の創業者Christian Lanzさんの妻の名がカルメンだったとのことで、カルメンと名付けられています。
1987年には、すぐ隣のこれも古参のワイナリー、サンタ・リタ(1880年創業)がカルメンを買収します。その翌年の1988年には大企業グループ、グルーポ・クラロ(Grupo Claro)にサンタ・リタごと買収され、現在サンタ・リタもカルメンも同じクラロ・グループの傘下となっています。

公式ページはよく出来ていて、今日のローエンドのインシグネもちゃんと載っています。

一応、最新ヴィンテージ(2022)のデータシートまで完備です。

・カルメネール 85%

えっ?残り15%は何なの?という書き方になっていますが、チリの輸出用ワインが品種や生産年を表示する際、当該ブドウを85%以上使うことになっているため、その規則をそのまま書いたのかと思われます。(チリ国内向けは75%でもいいことになっています。)結局100%なんじゃないかと思います。フレンチオークで3ヶ月の熟成です。(「樽」とは書いていない。笑)


カルメンを訪問したいんですが、幹線道路から奥まっていてストビューがありません。
Carmen01
facebook にあった写真を拝借しましたが、これ以上のいい写真が見当たらないんですよね。幹線道路側に入り口もなく、どうやら同グループのサンタ・リタの方からアクセスするようです。右側の地図を見ると、カルメンとサンタ・リタは同じ敷地内にあるようです。いずれにしてもこの辺りはマイポ川の流域になり、ブイン、イスラ・デ・マイポ、プエンテ・アルト、ピルケなどマイポ・ヴァレーのサブゾーンが集中しているエリアになります。

ご参考ですが、これはカルメンの畑にある「カルメネール発見の記念碑」です。
Carmen_carmenere
日本カルメネール振興協会としては是非ここを訪れたいと願っています(笑)。

首都サンティアゴ周辺(首都州:Región Metropolitana de Santiago)を俯瞰します。
Chile_Santiago_Alrededor
今日のワインはD.O.(Denominación de Origen)セントラル・ヴァレー(Valle Central)となっていますが、さらに南のマウレ・ヴァレーまで含む広域になります。


ラベル平面化画像。
IMG_1616
カルメネールの綴り(アクセント記号の有無)について、表ラベルは「Carménère」なのに裏ラベルは「Carmenère」となっています。そしてHPを見ると「Carmenere」とアクセント記号なしです。一体どうなっとんねん?
カルメネールの綴りについては過去に考察していますのでご確認ください。日本カルメネール振興協会では、フランス語とスペイン語の発音が「カルメネール」で両立する「Carménère」表記を推奨しています(笑)。

恒例、インポーターシールの裏ラベル隠しです。
IMG_1615


さあ、スクリューキャップ回転。
IMG_1649

Alc.13%。
赤味がかったガーネット。
IMG_1645

黒ベリー、ダークチェリー、青草。
カルメネールの特徴は出ています。
辛口アタック。
軽めネールながら味の実体、厚みはしっかりあります。
でもやっぱり軽いかな。
ローエンドですから仕方ないですね。


*****

Viña Carmen
Insigne
Carménère 2022
RRWポイント 88点


Viña Carmen Gran Reserva Cabernet Sauvignon Cabernet Franc 2021

やまやの定番チリワイン、カルメンです。トップラインからローエンドまでラインアップしてくれてるのでありがたいです。(全種類じゃないですが。)ミドルレンジのグランレセルバに何やら新しいのを発見しました。カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランのブレンドらしいです。面白いのがラベルのデザイン。カベソーとカベフラのラベル色2色に塗り分けられています。

IMG_1330
カルメンはチリ大手のひとつですが、1850年から続くチリ最古のワイナリーです。失われた品種カルメネールが1994年に再発見されたのがカルメンの畑なので、Carmenereからカルメンという名前になったのかなと思ってしまいますが、1850年の創業者Christian Lanzさんの妻の名がカルメンだったとのことで、カルメンと名付けられています。
1987年には、すぐ隣のこれも古参のワイナリー、サンタ・リタ(1880年創業)がカルメンを買収します。その翌年の1988年には大企業グループ、グルーポ・クラロ(Grupo Claro)にサンタ・リタごと買収され、現在サンタ・リタもカルメンも同じクラロ・グループの傘下となっています。

今日のワインの背後にカベソー、カベフラを一緒に移し込んでみました。
IMG_3363
ラベルがカベソー、カベフラのラベル色半分づつ斜めに塗り分けられているというわけです。面白いことしますね。というか何のブレンドかわかりやすい(笑)。

公式ページはよく出来ていますが、Gran Reserva に今日のワインが見当たりませんね。

実はネットで探してもこのワインは見つかりませんでした。というか、やまやにあるカベフラのモノセパージュもラインアップにはなさそうです。これらは日本のやまや専管モデル?(笑)

・カベルネ・ソーヴィニヨン 50%?
・カベルネ・フラン 50%?

よって、セパージュがまったくわかりません。ラベルの色の塗分けからすると半々かなとも思うんですが、ラベルの表記はカベソーの字の方が大きいんですよね。これはカベソー多めの意味でしょうか? カベソーにカベフラをブレンドするというのはボルドーでも定番かと思いますが、フィロキセラでカルメネールを失ったボルドーがカルメネールのその味わいに似せるため苦肉の策で編み出した技だと勝手に思っています(笑)。そんな感じがあるブレンドであることは言えると思います。
熟成は他のグランレセルバと同じくフレンチオーク樽で14ヶ月といったところでしょう。

畑はサンティアゴの南、マイポ・ヴァレーからです。カルメンの本拠地近くでしょうか。
AltoJahuel
これはHPにあったカルメンの「Alto Jahuel」という創業からの自社畑の地図になります。カベルネ・フランはやってるのなかなと探すと、⑦(7)と⑧(8)の区画でやってるようですね。

上の地図にはカルメン自体が示されていませんが、Google Mapで見るとわかります。
Carme_Maipo
畑の範囲もハイライトしておきました。上のイラスト地図と見比べてみてください。まあ、グランレセルバのカベソーやカベフラがこれらの畑からとは限りませんけどね(笑)。

カルメンを訪問したいんですが、幹線道路から奥まっていてストビューがありません。
Carmen01
facebook にあった写真を拝借しましたが、これ以上のいい写真が見当たらないんですよね。幹線道路側に入り口もなく、どうやら同グループのサンタ・リタの方からアクセスするようです。右側の地図を見ると、カルメンとサンタ・リタは同じ敷地内にあるようです。いずれにしてもこの辺りはマイポ川の流域になり、ブイン、イスラ・デ・マイポ、プエンテ・アルト、ピルケなどマイポ・ヴァレーのサブゾーンが集中しているエリアになります。

ご参考ですが、これはカルメンの畑にある「カルメネール発見の記念碑」です。
Carmen_carmenere
日本カルメネール振興協会としては是非ここを訪れたいと願っています(笑)。

首都サンティアゴ周辺(首都州:Región Metropolitana de Santiago)を俯瞰します。
Chile_Santiago_Alrededor
マイポ・ヴァレーというとこの首都州全域が対象になるようです。なので、今日のワインの畑も州内のどこかから持ってきているかもしれません。カルメンのおおよその位置も示しておきました。


ラベル平面化画像。
IMG_1245
裏ラベルに熟成について書いてましたね。仏オーク樽で14ヶ月。ビンゴでした。

やまやさんの裏ラベル隠し。まあ、実害はなかったんですが。
IMG_1243


さあ、抜栓。
IMG_1326

コルク平面化。
IMG_1327

Alc.13.5%。
濃いガーネット。エッジはクリア味あり。
IMG_1328

黒ベリー、森の下草、ゼラニウム。
辛口アタック。
酸と重みとコクが絶妙のバランスです。
奥行き・構造感もしっかり感じることができます。
喉越しのタンニン分もいい仕事をしますね。
以上のハーモニーを感じつつ余韻を味わうと幸せ気分です。
やはりブレンドはいいですね。


*****

Viña Carmen
Gran Reserva Cabernet Sauvignon Cabernet Franc 2021
Single 
Vineyard
D.O. Maipo Valley
RRWポイント 97点


Viña Carmen Cabernet Sauvignon Gran Reserva 2021

チリ最古のワイナリーにして、カルメネールがチリで再発見された畑を持つカルメン。アメリカ在住中にカルメネールを探求していた昔から馴染み深いワイナリーです。日本ではやまやにガッツリ置いてますので最近でもちょくちょくいただいています。今日は豪華化粧箱に入って売っていたカベルネ・ソーヴィニヨンをお試しです。

IMG_9794
カルメンはチリ大手のひとつですが、1850年から続くチリ最古のワイナリーです。失われた品種カルメネールが1994年に再発見されたのがカルメンの畑なので、Carmenereからカルメンという名前になったのかなと思ってしまいますが、1850年の創業者Christian Lanzさんの妻の名がカルメンだったとのことで、カルメンと名付けられています。
1987年には、すぐ隣のこれも古参のワイナリー、サンタ・リタ(1880年創業)がカルメンを買収します。その翌年の1988年には大企業グループ、グルーポ・クラロ(Grupo Claro)にサンタ・リタごと買収され、現在サンタ・リタもカルメンも同じクラロ・グループの傘下となっています。

これが今日のワインが入っていた化粧箱。金ピカで高級感があります。
IMG_9783
「チリの最初のワイナリー」が最近イチオシの宣伝文句のようです。カルメネールの葉っぱマークと共に「1994年カルメネール再発見はカルメンの畑で」もキラーワード(殺し文句)ですね。

公式ページは、ちょっと見ない間にまたリニューアルしていたようです。

ラインアップやラベルデザインが結構一新されています。上級レンジの Winemaker's Black / Red もコンセプトはそのままに(黒はカルメネール、赤はカベソー)「Carmen Delanz」という名前に変わってました。今日の「Gran Reserva」はデザインその他変わっていないようです。ただ、通常のグラン・レセルバのカルメネールに加え、フリーダ・カーロ・カルメネール(Frida Kahlo Carmenere)という花柄デザインのカルメネールが登場しています。何が違うんでしょう?試してみたいですね。

・カベルネ・ソーヴィニヨン 100%

畑はサンティアゴの南、マイポ・ヴァレーからです。カルメンの本拠地近くでしょう。熟成はフレンチオーク樽とステンレスタンクの併用で14ヶ月間とのこと。半々でしょうか。比率は書いておいてほしいですね。

カルメンを訪問したいんですが、幹線道路から奥まっていてストビューがありません。
Carmen01
facebook にあった写真を拝借しましたが、これ以上のいい写真が見当たらないんですよね。幹線道路側に入り口もなく、どうやら同グループのサンタ・リタの方からアクセスするようです。右側の地図を見ると、カルメンとサンタ・リタは同じ敷地内にあるようです。いずれにしてもこの辺りはマイポ川の流域になり、ブイン、イスラ・デ・マイポ、プエンテ・アルト、ピルケなどマイポ・ヴァレーのサブゾーンが集中しているエリアになります。

これはカルメンの畑にある「カルメネール発見の記念碑」です。
Carmen_carmenere
日本カルメネール振興協会としては是非ここを訪れたいと願っています(笑)。

首都サンティアゴ周辺(首都州:Región Metropolitana de Santiago)を俯瞰します。
Chile_Santiago_Alrededor
カルメンのおおよその位置も示しました。ただカルメンはコルチャグア・ヴァレーのアパルタ、カサブランカ・ヴァレー、レイダ・ヴァレーのワインも作っているので他にも拠点はありそうです。


ラベル平面化画像。
IMG_9788
畑はアルト・マイポ・ヴァレーのロス・キジャジェス(Los Quillayes)という畑だと書いてます。ラベルで謳っている「Single Vineyard」というのがこれなんでしょうね。また、熟成は樽で12ヶ月となっています。HPの情報とは違いますが…。

インポーターシールはこのように丸隠しでした。
IMG_9787
剥がしやすかったからいいですが、困ったもんです。


さあ、抜栓。
IMG_9791

コルク平面化。
IMG_9792

Alc.13.5%。
赤味帯びたガーネット。
IMG_9793

黒ベリー、ダークチェリー、青みの香。
還元臭かすかにある?
辛口アタック。
酸が少し若いかな~という感じ。
重み、複雑味は十分。
タンニンがうまくバランス取りに来ます。
余韻も同じ流れで続きます。

2020年ですが、もう5年くらい寝かすといいかも…という印象。
そのポテンシャルも含め採点します。


*****

Viña Carmen
Cabernet Sauvignon 2021
Gran Reserva
Single Vineyard D.O. Maipo
RRWポイント 93点


Nativa Carmenere Natural White 2020

以前「Nativa」という正体不明のカルメネールを試しました。スーパーで売っていたワンコインワインでしたが悪くはなかったです(RRWポイント90点)。ところがどうでしょう。今回そのナティーバからカルメネールの白ワインが登場しました。これは日本カルメネール振興協会としては無視するわけにはいきません(笑)。

IMG_5829
過去に、カベルネ・ソーヴィニヨンカベルネ・フランの白ワインは試したことがありますし、シャンパーニュのピノ・ノワール(ブラン・ド・ノワール)もありますから驚きはしません。しかし聞き捨てならないのは、ネックのPOPにある「黒ぶどうを果皮のまま搾った白ワイン」の文字。普通白ワインに仕上げるなら果皮とのコンタクトをカットします。何かの間違いではと、インポーター(日本酒類販売)のリリース記事を見ると『ホワイト・ナチュラル製法で黒ブドウであるカルメネールをマセレーションせずに発酵させた』とあります。果皮ごと発酵させるが浸漬(醸し)させないってこと? えっ? どうやるの? 謎です。「果皮のままやさしく搾る」らしいですが、やさしく搾るくらいなら果皮を取り除いて発酵させた方が早いと思うんですが。謎だ~。


前回ナティーバの赤を試した時、日本酒類販売が立ち上げてる力の入った専用サイトを発見しています。今回ナチュラル・ホワイトも追加されたかと思い確認しましたが、残念、変わりなし。

ネット記事なんかを読むと、なんとシャルドネがブレンドされています。
・カルメネール 85%
・シャルドネ 15%
ある記事によれば、「ナチュラル・ホワイト製法」というのは、収穫からプレスまでを3時間以内という、極めて短い時間で収めることがポイントのよう。なるほど、果皮からの色素の影響は最小に抑えながら、果皮由来の風味は残したいってことでしょうか。多分、そこにカルメネールを使う意味があるような気がします。最後はシャルドネで薄めて仕上げるわけですか。


さあ、懲りずに作り手訪問を試みます。前回ナティーバのを試した時は、裏ラベルの住所から、まずサンタ・リタ(Viña Santa Rita)を疑いましたが、先ほどのナティーバ専用サイトの内容から、最終的に作り手はカルメン(Viña Carmen)と同定するに至りました。
Carmenere02
サンタ・リタとカルメンは同じ住所で、隣合ったご近所です。隣接していて同じ道路に面しているため、番地のない場合(s/n = Sin Número)、同じ住所になってしまうようです。

しかし、ネックを見ると「Santa Rita」の文字が!!
IMG_5824
もう、こんがらがっち~であります。

調べました…。いつもにも増して調べました(笑)。
その答えはサンタ・リタの Annual Report の中にありました。
名称未設定-6
簡単な話でした。サンタ・リタは随分昔の1987年にカルメンを買収していたのです。しかも、その翌年の1988年には大企業グループ、グルーポ・クラロ(Grupo Claro)に買収され、サンタ・リタもカルメンも同じグループの傘下となっていました。知らんかった。いや…前にサンタ・リタの記事を書くときに調べていたような気が…忘れていただけのようです(笑)。

サンティアゴの南、マイポ・ヴァレーを俯瞰します。
Carmenere03
サンタ・リタとカルメンはニコイチというぐらい近いのはそういう関係だったわけです。


カルメネール(Carmenère / Carménère)はご存知のように、今でこそチリを代表する品種ですが、かつてボルドーの主要品種でした。(カルメネールの原産地であるボルドー地方では、18世紀頃まで主要品種は現在のカベソーやメルローではなくカルメネールであったとも言われています。)1863年から19世紀末まで続いたフィロキセラ被害で欧州中のブドウが壊滅し、カルメネールもボルドーから消え去ります。チリなど新大陸に移植されていた品種をボルドー他欧州へ戻すと同時に、フィロキセラに耐性のあるアメリカ産の野生ブドウの台木に接木することでヨーロッパ中のワイン産業がその後なんとか復活を遂げました。しかし、晩熟で害虫にも弱いカルメネールだけはボルドーに戻りませんでした。そして一旦ワインの歴史からはカルメネールは消え去ってしまったのでした。そして、1994年にフランス人ブドウ品種学者の Jean Michel Boursiquot がチリのマイポで、失われた品種と思われていたカルメネールを再発見します。この畑が Viña Carmen であり、1996年に初のカルメネールのワインをリリースしたのが「カルメン」です。(しかしこの時すでにカルメンはサンタ・リタとニコイチだったのね。笑)その後のチリのワインを特徴づける代表品種になったのはご存知の通りです。以上、日本カルメネール振興協会では常識となっています。(笑)

ナティーバ専用サイトにあるカルメネールの解説はすばらしいのでご一読を。
Nativa01
面白いのは、カルメネールとメルローの違い。チリでは再発見される前のカルメネールはメルローと混同されていたとされますが、こんなもの間違えるわけがないというくらいに差異があります。なので、おそらくチリでも違いは認識していたと思います。でなければフィロキセラ後にメルローとしてボルドーへ里帰りしていたはずです。メルローと「違う」から戻さなかった…はずです。
なので、「100年以上もチリではカルメネールをメルローと混同してきた」と間抜けな話なように語るのはおかしいということになります。いまだに(生き残っていた)カルメネールをカベルネ・フランとして栽培している北イタリアの方がよっぽどおバカな感じがします(笑)。


ラベル平面化画像。
IMG_5723
まあ、ワンコインですから、安定剤(アカシア)入りは仕方ないですかね。

これがネックに貼っつけてあるPOPです。なんとなく恥ずかしい(笑)。
IMG_5730
「まぼろし~!」


さあ、スクリュー回転。
IMG_5826
キャップはまんまサンタ・リタの120のものと同じです。

Alc.12.5%。(pH:3.72、Brix:5.7)
オレンジっぽい(笑)。ロゼとは言いませんがオレンジワインの域です。
IMG_5827

梨、青リンゴ。
酸は控えめ。
ネーブル?の味わい。
つまり、穏やかな柑橘系の味がします。
苦味もあり、薄っぺらくはないです。
カルメネール由来のコクでしょうか。
もしくはアカシア効果かな?(笑)


*****


Nativa
Carmenere Natural White 2020
WWWポイント77点



WhiteWhiteWine01

Carmen Gold Reserve Cabernet Sauvignon 2011

おなじみチリのカルメンですが、今日はトップエンドのゴールドです。
カベルネ・ソーヴィニヨンのモノセパージュになっています。(たぶん…)
カルメンならカルメネールのゴールドを常々出してほしいと思っていますが、
Winemaker's Blackというメチャうまのカルメネールがあるので許します。(笑)


IMG_2898
カルメンはチリ大手のひとつですが、1850年から続くチリ最古のワイナリー。
失われた品種カルメネールが1994年に再発見されたのがカルメンの畑なので、
Carmenereからカルメンという名前になったのかなと思ってしまいますが、
1850年の創業者Christian Lanzさんの妻の名がカルメンだったとのことで、
カルメンと名付けられています。
これも日本カルメネール振興協会では、ひとつの常識になっています。(笑)


公式ページは何度も訪問済み。言語切替に、チリ版、スペイン語版、国際版があります。

一見立派そうなんですが、情報は薄い…。

今日のGOLDの単独ページがこれですが、畑がマイポ以外の情報なし。(笑)

・カベソー 100%
ではなく、プチヴェやカルメネールなんかブレンドしてるんじゃないかと疑いますが、
真相は書いてないのでわかりません。
他、1957年植樹の樹齢54年の古木を使用してるのがわかるんですが、樽熟は不詳。
トップキュヴェですから贅沢にしてると思うんですけどね。困るな~。

カルメンは1987年にクラロ・グループ(Grupo Claro)傘下になっています。
この情報発信の弱さは、クラロ・グループのせいなのかなと思っています。(笑)


本拠地はサンティアゴの南、Padre Hurtado道路沿い、Buinというところ。
CarmG01
なかなか大きな施設なんですが、ストビューで近寄れず、いい写真もなし。

3Dで見ると位置関係がよくわかります。真ん中を東西に流れるのがマイポ川。
Carmenere03
で、今日のカベソーは、D.O. Valle de Maipo(Maipo Valley)なので、
当然この辺りもマイポなのですが、DOマイポ・ヴァレーは首都州全域です。

この地図で見るとマイポ・ヴァレーの範囲がよくわかります。
CarmG02
要は州境が産地の区分けにもなってるわけで、サンティアゴにも近い、
カサブランカやサン・アントニオがマイポに入らないのも州が違うのです。
逆にラペル川ぎりぎりまでマイポになっているのもわかりますね。


ラベル平面化画像。今ではデザインが変わって黒ラベルになっています。
IMG_2888
よく読むと「Carneros 288」という区画からの単一畑ということがわかります。
そんなことより、セパージュや樽熟情報をおくれ!

インポーターシールのバーコードだけ隠すという涙ぐましい努力は買います。
IMG_2890
で、このシールは割と剥がしやすい。コルドンヴェールえらい。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_2894
マーク入りですが、特別ゴールド用というわけではなく、下のラインと同じ。

一応、コルク平面化。
IMG_2895

Alc.14%。(pH:3.29、Brix:7.3)
濃いインキーなガーネット。涙割とはっきりしてます。
IMG_2896

黒ベリー、ナッツ、黒糖、古木。
辛口アタック。
酸はかすかに主張してます。
きめ細かいストラクチャーがきれいです。
それをさっきの酸がふわっと底支えします。
シルキーなタンニンは喉越しで感じますが、
収斂性というほどの影響はありません。
おいしいではありますが、最初の酸の評価が難しいのと、
Winemaker's Blackほどの傑出した感がないのが少々残念。

最新ヴィンテージでしょうか、2017年に、
パーカーおじさんは92点を付けたようです。そんな感じ。(笑)


*****


Carmen
Gold Reserve
Cabernet Sauvignon 2011
RRWポイント 92点


Nativa Carmenere 2018

スーパーの500円ワインです。しかし、思いっきり注目してしまいました。
「まぼろしのブドウ品種 CARMENERE」の特大POP。「旨味の原点」とまで。
裏ラベルにも「1994年にチリで再発見されたカルメネールにこだわった」とあり、
かつてこれ程、カルメネール押しのワインがあったでしょうか?
日本カルメネール振興協会としてはこれは見過ごせません。早速お試しです。(笑)


IMG_2290
カルメネールはご存知のように、かつてボルドーの主要品種であったものの、
(カルメネールの原産地であるボルドー地方では、18世紀頃まで主要品種は、
現在のカベソーやメルローではなく、カルメネールであったとも言われています。)
1863年から19世紀末まで続いたフィロキセラ被害で欧州中のブドウが壊滅し、
カルメネールもボルドーから消え去ります。
チリなど新大陸に移植されていた品種をボルドー他欧州へ戻すと同時に、
フィロキセラに耐性のあるアメリカ産の野生ブドウの台木に接木することで、
ヨーロッパ中のワイン産業がその後なんとか復活を遂げました。
しかし、晩熟で害虫にも弱いカルメネールだけはボルドーに戻されませんでした。
そして一旦ワインの歴史からはカルメネールは消え去ってしまったのでした。

そして、1994年にフランス人ブドウ品種学者のJean Michel Boursiquotが、
チリのマイポで、失われた品種と思われていたカルメネールを再発見します。
この畑がViña Carmenであり、1996年には初のカルメネールのワインをリリース。
その後のチリのワインを特徴づける代表品種になったのはご存知の通りです。
以上、日本カルメネール振興協会では常識となっています。(笑)


チリの本家公式ページは見つかりませんでしたが、インポーターの日本酒類販売が、
気合の入った公式ページと見紛うサイトを作っています。(URLもなんと、nativa.jp

このサイト、さすがにカルメネールの解説がすごいです。
しかしながら、今日のワインの情報は極少。
・カルメネール 85%
・その他 15%
とのことですが、その他って何?
チリでは、カベソーやメルロー、シラー、カリニャン、プチヴェルド他、
いろんなものとブレンドするパターンが多いですからね。でも何?


作り手訪問しようと裏ラベルを見るとSur Andinoという名前と住所がありました。
この住所を調べると、なんと大手のViña Santa Ritaと同じでした。
なるほど、実体はサンタ・リタか~と思ってたら、上記Nativa.jpにこんな記述が…。

「フランス人研究者であるジャン・ミッシェル・ブルシコ氏がここ、
ナティバ・エステーツ(別名ヴィニャ・カルメン)にてカルメネールを再発見…」

な、なに!?
別名、ビニャ・カルメン(Viña Carmen)!?
今日の作り手がカルメネールを発見し、チリの代表品種となる礎を築いたなんて、
えらそ~なことが書いてあったので、もしかしてと思ったら、やっぱそうでしたか。

じゃあ、住所の件はどうなるんでしょう。調べると、なんと…。
Carmenere02
サンタ・リタとカルメンは隣接していて同じ道路に面しているため、
番地のない場合、同じ住所になってしまうようです。

サンティアゴの南、マイポ・ヴァレーになります。
Carmenere03
ここが、カルメネールの第2の故郷ということですね。

しかし、なぜカルメネールがチリで消えてしまったのか。
メルローと混植されて時間と共に混同され、メルローとして生き残っていたのです。
その昔は葉の形で品種を特定していたので、メルローと特徴が似ていたからだとか。
実際、90年代後半(まだカルメネールが再発見される前)のチリのメルローは、
他地域産と比べて飛びぬけておいしかった記憶があり、なるほどと頷きます。
実はカルメネールとメルローのブレンドを飲んでいたんですね。

そんなにメルローに似てるんだと信じていましたが、今日のナティバのサイトに、
カルメネールとメルローの違いが解説してあり、ちょっと驚きました。
Carmenere01
外観は全くと言っていいほど似ていません。

カルメネールのブドウは色が黒っぽくてメルローより大粒です。また、
粒を押すとカルメネールはメルローのように果汁が外に飛び出さないんだそうで。
カルメネールは果皮と果肉がひっついて、じわじわと流れ出るそうです。へぇ~。

例の葉の形も、カルメネールは葉脈の中心に向かって切れ込みが浅く、
全体的にロールがかっているのに対して、メルローはより深い切れ込みがあり、
葉はフラットなんですと。どうしてチリ人は混同したんでしょう?(笑)

晩熟であるカルメネールをメルローとして早く収穫してしまうと、
メトキシピラジンによる青臭い風味が強く出るということもあります。
でも、おいしかったんですよね~、昔のチリのメルロー。


ラベル平面化画像。Est 1994はミレジムではなく発見された年です。(笑)
ノンヴィンテージかと思ったら、裏ラベルに極小文字で2018とありました。
IMG_2283
で、このイラストにも注目です。粒は先ほどの解説のように黒っぽい。
葉が赤く描かれていますが、これこそカルメネールの名前の由来である、
赤く紅葉する葉です。(フランス語:Carmin=洋紅色)
実際、カルメネールをチリで再発見した前出のJean Michel Boursiquotさんは、
紅葉するメルローの葉を見て「これ、カルメネールちゃうか?」と気づいたとか。

このPOP。日本カルメネール振興協会としては表彰モンです。
IMG_2285
よって、別撮りして貼っておきます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_2288
まあ、無印スクリューキャップですよね。500円ですから。


Alc.13%。
ガーネット。
IMG_2289

ブラックベリー、スパイス、鉛筆の芯、青野菜、モカ。
僕の知ってるカルメネールの要素をちゃんと持ってます。
安いけどカルメネールで間違いないでしょう。(笑)
辛口アタック。
酸は若さから来るんでしょうね。仕方なし。
厚みは当然弱いんですが、複雑味・構造感はしっかりしてます。
POPどおり、スパイシーってやつです。(笑)
タンニンは嫌味じゃない程度の収斂性。
余韻もそこそこしっかりあって味わい深いです。

500円の味を超えて、しっかりカルメネールしてるです。
さすがビニャ・カルメンです。よし!


*****


Sur Andino S.A.
Nativa Carmenere 2018
RRWポイント 90点


Carmen Vintages Blend Limited Edition

やまやのカルメンが置いてある棚を見ると、何やらちょっと変わったのが。
ヴィンテージズ・ブレンドとな。化粧箱もあって裏面に解説がありました。
2016年を主体に2013~2015年のカベソーをブレンドしてあるそうです。
なんだか面白そう。これは試さないという選択肢はないやろ?…ということで。(笑)


IMG_1050
同じような試みのワイン、以前ボルドーのシャトー・モンローズでありましたね。
Le Saint-Estèphe de Montroseというサードワインです。
これも尋常なくおいしかったので、チリのこいつも気になります。


公式ページニュース記事です。すごいの作りました的な内容です。

ストックしてあったワインの在庫処分かなとも疑いますが、(笑)
ブレンド比率はこんな感じ。
・カベソー2016年 75%
・カベソー2015年 10%
・カベソー2014年 7.5%
・カベソー2013年 7.5%
セパージュは結局カベソー100%ということですね。(笑)
ただ、ストックワインはフレンチオーク樽で熟成されてますので、
いろんな熟成期間のカベソーのブレンドということになります。
「これで複雑味が増すんだ」なんて記事には書いてますが、
ボルドーのようにヴィンテージ毎に出来不出来があると意味がありますが、
おそらく毎年結構均等に豊作であろう新世界では効果がどう出るんでしょうね。


畑はサンティアゴからも近いマイポ・ヴァレーです。(公式サイトより)
Car01
Alto Maipoという名前で、カルメンのカベソーはこことコルチャグアでもやってます。

セントラル・ヴァレーのサブリージョンがマイポ・ヴァレーです。
Chile022
「アルト・マイポ」というサブリージョンはなさそうですね。
なのでボトルの表示はマイポのみなわけです。

カルメン自体もサンティアゴの南側、マイポにありましたね。
Carmen01


これがそのボトルの平面化画像です。ボトルに直接印刷されてます。
IMG_0831
ラベルでなくても剥がせる平面化撮影はコレクションの強い味方です。
2016年の表示と共に、'13、'14、'15と小さく書いてますね。なるほど。

化粧箱とその箱の裏面はこんな感じです。
IMG_0835
決して高い値段ではないんですが、結構気合が入ってます。

そうそう、インポーターシールが元のバーコードを隠してました。
IMG_0829
下が元のシールではないので剥がしやすいからよかったですが。


さあ、抜栓。
IMG_1046
いつもの紋章入りキャップシールとコルクです。

コルクの平面化もしておきます。
IMG_1048
上等なやつでもDIAM5だったんですが、これにはDIAM10をおごってます。
10年耐用ですから、もっと寝かせろってことでしょうかね。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
IMG_1049

黒ベリー、生っと青野菜、モカ。
確かに上等なカベソーかカルメネールの雰囲気があります。
厚みと複雑味のある味は、苦味がちょっと特徴的ですが、
しっかり重厚でなかなかいけます。
この苦みは2013〜2016年ブレンドからくる複雑味と感じます。
おそらく意図してる感じは出てますね。
喉越しのタンニンはシルキーで心地よい収斂性。
余韻も、さっきの苦味は続くんですが、じんわりといい感じ。
この苦み、いい要素とも言えるんですが、
最後までついてくるとちょっと邪魔かな。(笑)

しかし、総合的にはかなりうまうまに出来ています。
あっぱれ、カルメン。


*****


Carmen
Vintages Blend (NV)
Limited Edition
RRWポイント 94点


Carmen Winemaker's Black 2015 Carmenère Blend

2ヶ月ぶりのカルメネールです。いつものカルメン。で、ちょっと上等。
以前に2013年を試してますので、おいしいのはわかった上での抜栓。
なんとなく今日は基本に立ち返りたい、本当に飲みたいのを飲みたい気分。
日本カルメネール振興協会としては(笑)そんな時カルメネールになるんです。


IMG_0120
このところ、珍しい品種ではなく基本品種を飲むことが多かったり、
もともと白嫌いなのに、いやに白が多かったのには訳があります。
ワインエキスパートの呼称資格認定試験を受験していたからです。
JSA日本ソムリエ協会のやってるアレです。その2次試験対策。(笑)

もともと、2年前にただの飲み散らかしをやめ、ブログにつけ始めてから、
1000本飲んだら試しに受けてみようと漠然と思っていました。
ところが、800本を前にして今年受験を申し込んでしまいました。(笑)

まあ、個人の備忘録とはいえ、ネットでワインのうんちくを垂れるなら、
エキスパートの肩書があった方がカッコがつくな~くらいの動機でしたが、
実際受けてみるといろいろと考えさせられるものがありました。

特に(自分のようなただのワイン愛好家には)必要ないジャンルの知識や、
テクニックを習得しないといけないことには釈然としないものを感じましたね。
そんなこんなの勉学になけなしの夏休みを費やし何とか合格はしました。
そして、自分の最初の見立ては大きく間違っていることにも気づきました。
ソムリエもワインエキスパートも、こんなブログ用に1000本飲もうが、
2000本飲もうが、「特殊な」勉強をしないと合格は無理だということです。
逆に「特殊な」勉強をすれば、ワインを全く嗜まなくても合格は可能ということ…。

脱線が長くなりましたが、試験明けで晴れ晴れした気持ちというのもあり、
また、本来の「偉いワイン」探しを再開するという意味を込めて、(笑)
自分の基本ワイン、カルメネールに立ち返りたくなった本日なのであります。


はい、いつも見てますが公式ページはワイン情報あっさり少な目。

セパージュの情報は裏ラベルにありました。
・カルメネール 85%
・プティ・シラー 8%
・プチヴェルド 5%
・カリニャン 2%
しかし、樽熟は不明。

前に飲んだ2013年のセパージュはこうでした。
・カルメネール 80%
・カリニャン 10%
・プチヴェルド 5%
・カベソー 5%
カベソーがプティ・シラーに変わった感じですかね。
カルメネール率も5%上がってます。


エチケット平面化画像。
IMG_0111
れれ? Carmenère Blendっていう表記がなくなってます。Blackのみ。
カルメネール比率は上がってるのにね~。

同じシリーズでWinemaker's Redもあって、これはカベソー・ブレンド。
カルメンのラインアップではさらに上等なGoldもありますがカベソーのみ。
よって、カルメンの最上級カルメネールは今日のこれになります。


さあ、抜栓。
IMG_0115
コルク、キャップシール、カルメンのエンブレム入りです。

コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_0116
テクニカルコルク、DIAM5を採用ですね。DIAM3より上等ですから。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
IMG_0117

涙もかすかに色づき、しっかり出てます。
黒ベリー、スパイス、モカ、青ピーマン。
樽香かな? けっこうスモーキーです。
辛口アタック。
若干最初に酸味が立つんですが、
すぐに圧倒的な厚みのある味がパレットに居座ってきます。
これこれ。やはりこのうまさは健在です。
喉越しのタンニンがシルキーで心地いいです。
滋味を味わい直せる余韻も秀逸。

カルメネールを最上の状態で表現できている気がします。
最初の酸がもう少し大人しければ100点出していたな、これは。


*****


Carmen
Winemaker's Black 2015
Carmenère Blend
RRWポイント 98点


Carmen Insigne Sauvignon Blanc 2018

チリではお気に入りの作り手、カルメンです。
今日はソーヴィニヨン・ブランとシャルドネのバリエタル白2本を同時開栓。
シャルドネのお次はソーヴィニヨン・ブランをいただきます。


IMG_9829
実は先日ブラインドで飲んだシャブリ(酸味多めのプチシャブリでしたが)を、
ソーヴィニヨン・ブランと答える失態を演じてしまいました。
日頃から白はあまり飲まないので、それが言い訳ではあるのですが、
ソムリエのお兄さんを前に何とも言えない屈辱感を味わったわけです。

で、
一から勉強ということで(罰ゲーム兼ねて…笑)2種同時に開けるのです。
IMG_9826
ソーヴィニヨン・ブランのボトルは透明。シャルドネは色ガラスです。


カルメンの公式ページはいつもながら詳細データなし。

ピーマンやアスパラの香り、ライム、グレープフルーツの生き生きした酸味。
ソーヴィニヨン・ブランの特徴をよく表現している…なんて解説です。


ワイナリー訪問しておきましょう。
Carmen01
事務所含め拠点はいくつかあるようですが、これはサンティアゴ近く。
マイポやブインといった町の近くです。
創業は1850年。チリで最初の、そして最古のワイナリーということです。
写真に「1396」と書いてるのが不明ですが。年号なら新大陸発見前。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_9825


さあ、スクリュー回転。
Alc.13%。薄いイエロー。シャルドネよりクリアな感じ。
IMG_9827

この比較でわかりますかね? 微妙なんですが…。
CM0
外観での判断はあきらめましょう。(笑)

ライム、青草が香ります。
アスパラ、ピーマンというのがこれですね。
酸味イキイキ。
梨の味わい。野菜様のフレッシュな風味。
ミネラル感もしっかりあります。
喉越しでも引き続きソーヴィニヨンのベジタブル感を感じます。
これは間違えません。(笑)

フレッシュうま。
やはり、780円と思えないレベル。


*****


Carmen
Insigne Sauvignon Blanc 2018
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Carmen Insigne Chardonnay 2018

チリではお気に入りの作り手、カルメンです。
今日はソーヴィニヨン・ブランとシャルドネのバリエタル白2本を同時開栓。
まずは、シャルドネから。


IMG_9830
実は先日ブラインドで飲んだシャブリ(酸味多めのプチシャブリでしたが)を、
ソーヴィニヨン・ブランと答える失態を演じてしまいました。
日頃から白はあまり飲まないので、それが言い訳ではあるのですが、
ソムリエのお兄さんを前に何とも言えない屈辱感を味わったわけです。

で、
一から勉強ということで(罰ゲーム兼ねて…笑)2種同時に開けるのです。
IMG_9826
シャルドネのボトルは色付きです。


カルメンの公式ページはいつもながら詳細データなし。

解説には「オークが効いてます」なんて書いてますが、はっきりわかりません。
780円+税ですから、オークチップなのかもしれませんね。
あとのテイスティングで出てきますが、明らかな樽香は感じましたから。


一応、ワイナリー訪問。
Carmen01
事務所含め拠点はいくつかあるようですが、これはサンティアゴ近く。
マイポやブインといった町の近くです。
創業は1850年。チリで最初の、そして最古のワイナリーということです。
写真に「1396」と書いてるのが不明ですが。年号なら新大陸発見前。(笑)


さあ、スクリュー回転。Alc.13%。
薄いイエロー。同時開栓のソーヴィニヨンより若干濃いめのような。
IMG_9828

ピーチ、ライム…樽由来のバター香ありますね。
カルメンのページではクリーミーなヘーゼルナッツと評しています。
まろ〜んと酸は穏やか。
タンニン様の苦み感もあり。
ミネラルはあまり感じないですね。

まろやかなうまみ。
安いバリエタルですが、レベル高いと思います。


*****


Carmen
Insigne Chardonnay 2018
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ


写真サイト:
最近ちゃんと写真撮ってますか?

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ