Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Root:1 を含む記事

Viña Ventisquero Root:1 Carmenere 2017

本日は日本カルメネール振興協会の活動日。ビニャ・ベンティスケロのルートワンです。
このシリーズはお手頃で且つそつなくおいしい。過去から何度も試してますが、カルメールだけでもこのブログで3度目の登場になります。過去、2014年2016年をいただきました。今日は1つ進んで2017です。少しボトルデザインがかわったようですが、お味は…はてさて。


IMG_3646
このルートワン(根っこは一つ)というのは、フィロキセラ禍を受けなかった接ぎ木していないチリの自根のブドウのことを意味しています。ヨーロッパの人が聞いたらムッとしそうですが、基本はアメリカ向けから始まったようです。(笑)最近は日本でも出回ってますが、ひと昔前はアメリカでしか売ってなかったですから。

あまりでかでかと書いていませんが、Root:1Viña Ventisquero が出しています。ベンティスケロはチリの総合食品企業アグロスーパー・グループによって1998年に創設された新しいワイナリーで、規模はかなりのものです。いくつかのブランドを複数展開しています。

ビニャ・ベンティスケロの公式ページはこちら。

ここから傘下のブランドへのリンクが貼られています。

ルートワンは専用の公式ページがあります。

スペイン語に切り替えられないアメリカ向けのサイトになっています。
で、得てして、こういうサイトにはワイン情報がありません。(笑)
日本のインポーターサイトの情報を頼ります。
・カルメネール 85%
・シラー 15%
あと、産地がコルチャグア・ヴァレーの自社畑。樽使いはわかりません。


ビニャ・ベンティスケロ自体は、境界ギリギリなんですが、マイポ・ヴァレーにあります。
Ventisquero01
首都州(Región Metropolitana)とリベルタドール・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)の州境でマイポ・ヴァレーとラペル・ヴァレー(コルチャグア・ヴァレー)が切り替わります。

コルチャグア・ヴァレーとカチャポアル・ヴァレーが合わさってラペル・ヴァレーになります。
Chile _Rapel_Valley
ティンギリリカ川流域がコルチャグア・ヴァレー。カチャポアル川流域がカチャポアル・ヴァレー。ちゃんと2つの川が合流するとラペル川という名前の川になります。ティンギリリカ川もコルチャグア川って名前だと完璧なんですが、少し残念。(笑)

チリ全体での産地の位置関係はこんな地図で確認しましょう。
Chile03


ラベルではないのでボトル平面化画像。
ボトルに直接印刷されていても平面化して剥がしますよ。
IMG_3643
2016までは、根っこの両側にびっしりとフィロキセラ禍を受けなかった接ぎ木しないチリの自根のブドウの説明がありましたが、きれいさっぱりなくなっています。

これが2016年のボトルです。よく見ると「Rootstock: Original Ungrafted」(台木:接ぎ木なしのオリジナル)の表示も消えています。
Root1Carmenere2016
ことさらに自根を強調するのを控えたんでしょうか。それとも台木をするようになったんでしょうか。(チリでも病害対策や樹勢コントロールで台木を採用することが増えているそうです。)

せっかくなので、根っこの両側に書いてあったメッセージを訳しておきます。

『チリはワインの世界において正に類まれな地域です。独特の地形と気候の力によって、非常に希少なブドウが育つ地域になっているのです。そこでは、世界中のワイン生産者に汎用の台木への接ぎ木を余儀なくしたフィロキセラの害を受けなかった、ヨーロッパ種のオリジナルの台木が生き残っています。
チリは、東側を偉大なアンデス山脈に、西側を広漠とした広がりの太平洋に守られ、隔離された環境です。おかげで、真に純粋な形でブドウの木は本来の根っこと共に生き残ったのでした。この地形的な好条件は、チリの肥沃な中央地域に、最高の気候と土壌条件を与え、毎年一貫して傑出したブドウを生み出させるのです。
このルートワン・カルメネールは、我々のワイン生産のマイスターに手入れされた、接木されないオリジナルの根を持つ木から取れたブドウのみで丹念に醸造されます。このことにより、ワインは純粋な果実味と芳香を持っているのです。』

まあ、ざっとこんな意味がボトルにびっしり書かれていたわけです。
これらがなくなったのは、日本カルメネール振興協会としてはなんとなく残念な気持ちです。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_3652
キャップにルートワンのイラスト入り。

Alc.13%。(pH:4.08、Brix:7.3)
ガーネット。
IMG_3644

黒ベリー、カシス、青菜、モカ。
辛口アタック。
酸のクールな印象もありますが、
黒糖シナモン風の滋味ある味わいで、いい厚みです。
ごくごくかすかな収斂性のタンニンはシルキー。
酸味のせいで余韻があっさり終わる気がするものの、
重々しくない爽やかな果実味を演出していると考えましょう。
とにかくカルメネールの正しい表現だと満足しました。


*****


Viña Ventisquero
Root:1
Carmenere 2017
RRWポイント 92点


Viña Ventisquero Root:1 Pinot Noir 2017

ビニャ・ベンティスケロが(たぶん)アメリカ向けに展開するルートワン。
フィロキセラ禍を受けなかった接ぎ木していない自根が自慢の、
ルートワン(根っこは一つ)を前面に押し出すチリワイン。
以前からこのワインはカルメネールばかり飲んでいましたが、
ピノ・ノワールもラインアップされてるので、一度お試ししてみます。


IMG_0634
ブルゴーニュ型ボトルなので、いつもの長~い根っこのイラストは短め。
は根っこの周りに説明文がぎっしりでしたが、なくなったようです。


ビニャ・ベンティスケロの公式ページはこちら。

ここから傘下のブランドへのリンクが貼られています。

ルートワンは専用の公式ページがあります。

スペイン語に切り替えられないアメリカ向けのサイトになっています。
で、得てして、こういうサイトにはワイン情報がありません。
仕方がないので、ベンティスケロのバリエタルのピノ・ノワールのデータを見ます。
同じカサブランカ・ヴァレーで作られ、ほぼほぼ同じと推察します。
・ピノ・ノワール 100%
多分除梗ありで、発酵前に低温浸漬を行います。
20%のみフレンチオークで、残り80%はステンレスタンクで10ヶ月熟成。


公式サイトにあったカサブランカ・ヴァレーの紹介写真。
R12
「南アメリカのマールボロ」って表現、イケてるのでしょうか?(笑)

カサブランカ・ヴァレーの位置確認だけしておきましょうね。
R1
首都サンティアゴから海岸のバルパライソに向かうハイウェイを走ると、
到着前に両脇にブドウ畑が広がります。そこです。


ラベル平面化…ではなくボトル平面化画像。
IMG_0506
ボトルに直接印刷されていても画像ならはぎ取れますね。
私が開発したデジタル・ラベル・コレクションはやっぱりスゴイです。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_0631
キャップにルートワンのイラスト入り。にくいねえ。

Alc.13%。
しっかりしたルビー。クリア感はあります。
IMG_0632

フランブエサ(フランボワーズのスペイン語)、チェリー、紅茶。
辛口アタック。
酸・タンニン控えめで味の輪郭が際立ちます。
シナモンがフッと香るようなエレガントな味。
余韻がちょっとあっさりなのが残念ですが、
もうこうなると些細なことです。

自根ピノの深みなのか、素晴らしいピノです。
よく出来ました。


*****


Viña Ventisquero
Root:1 Pinot Noir 2017
RRWポイント 93点


Viña Ventisquero / Root:1 Carmenere 2016

以前いただいた、チリのルートワン・カルメネールです。
フィロキセラ禍を受けなかった接ぎ木していない自根が自慢です。
ルートワン(根っこは一つ)を前面に押し出すチリワイン。
そして、欧州ではほぼ消滅したカルメネールとの組み合わせ。
毎度ながら、実に興味深い。前回の2014年モノと差はあるでしょうか。


IMG_5692
このワインを作るのはビーニャ・ベンティスケロですが、
ルートワン専用の公式サイトを、おそらくアメリカ向けに作っています。
確かにアメリカのワイン屋さんでは本当によく見かけました。


エチケットはラベルではなくボトルに直接プリントされています。
よって普通は剥がしてコレクション出来ませんが、
平面化撮影なら、あたかも剥がしたかのように画像化できます。
IMG_5690e
ただこの印刷も上から下までかなり長いので撮影には苦労しました。

以下に、自根のイラストの両側に書いてあるメッセージを訳しておきます。

チリはワインの世界において正に類まれな地域です。
独特の地形と気候の力によって、非常に希少なブドウが育つ地域になっているのです。
そこでは、世界中のワイン生産者に汎用の台木への接ぎ木を余儀なくした、
フィロキセラの害を受けなかったヨーロッパ種のオリジナルの台木が生き残っています。
チリは、東側を偉大なアンデス山脈に、西側を広漠とした広がりの太平洋に守られ、
隔離された環境です。
おかげで、真に純粋な形でブドウの木は本来の根っこと共に生き残ったのでした。
この地形的な好条件は、チリの肥沃な中央地域に、最高の気候と土壌条件を与え、
毎年一貫して傑出したブドウを生み出させるのです。
このルートワン・カルメネールは、我々のワイン生産のマイスターに手入れされた、
接木されないオリジナルの根を持つ木から取れたブドウのみで丹念に醸造されます。
このことにより、ワインは純粋な果実味と芳香を持っているのです。


まあ、ざっとこんな意味がボトルにびっしり書かれているわけです。


ネックシールがマフラーのようでカッコいいです。
IMG_5698
(画像はワイン娘アプリで加工)


さあ、スクリューキャップ回転。
Alc.13%。
濃いルビー、赤味強めです。
カシス、ブルーベリー。
味わいしっかりの知ってる味です。
しかし心なしかアッサリめのちょっと軽めネール。
酸味も少し多目。苦味も少し多目。
前より少し味が落ちたかな? 


*****


Viña Ventisquero
Root:1 Carmenere 2016
RRWポイント 90点


Viña Ventisquero / Root: 1 Carmenere 2014

「今日ははずしたくない。必ずおいしいのが飲みたい。」
と思ったときは迷わずカルメネールです。
もう何百本と飲んできているからわかります。
逆に、それだけ飲めば好きになるのかな?

とにかく、今日はそんな気分の日なのです。
よってカルメネール・ストックからルートワンをチョイス。


root1carm


前にHeritage Redというブレンドを飲みましたが、そのカルメネール版です。

前にも書いていますが、このルートワン(根っこはひとつ)シリーズは
チリのブドウが自根でやっていることを前面に押し出しています。
「The Original Ungrafted」とサブタイトルが付いていますが、
「オリジナル品種を接ぎ木していません」と丁寧な説明になっています。
また、ボトルに直接印刷されたエチケット(?)には、
1本のブドウの木から地中深くに伸びる1本の太い根っこのイラストがあり、
すべてを物語るなんとも粋なデザインです。

その根っこのイラストの両端には細かな文字がびっしり書いていますが、
実はよく読むと、
チリのブドウが自根である歴史的な経緯をフィロキセラ禍から説明し、
いかにそれがヨーロッパ他と違って奇跡的で重要なことなのかと、
切々と説明されているのです。ブラボー!

まあ、このシリーズがアメリカ向けだからここまでできるんでしょうね。
ヨーロッパで売ったらボルドーやブルゴーニュが痛いところ突かれて、
過剰反応して問題になるかもしれません。(笑)

そうそう、肝心のお味ですが、
やはり安心の、カルメネールの知ってる味です。
なんと、Alc.13.5%の完熟でボディーがガツンとくるかと思いきや、
まろっとまろやかなのど越しです。
余韻も、タンニン、酸味のほどよい調和の妙。
おいしく1本空けさせていただきました。(笑)

公式サイトによりますと、
・カルメネール 85%
・シラー 15%
のブレンド比で、米・仏産樽で10ヶ月熟成です。


*****


Viña Ventisquero / Root: 1 Carmenere 2014
RRWポイント 92点


Viña Ventisquero / Root: 1 Heritage Red 2013

チリワインを追い続ける訳」でさんざんうんちくを垂れた、
チリのぶどうが世界で唯一自根であるという重要ポイントですが、
チリ産のワインがすべて自根のオリジナル品種から作られているにもかかわらず、
チリのワインメーカーはあまりくどくどとこれを宣伝しないんですよね。
泣く泣くアメリカの野生ブドウに接ぎ木して頑張っているヨーロッパに気をつかっているんでしょうか?

「Queulat」など超おいしいカルメネールを出している「Viña Ventisquero」が、
主にアメリカ向けの輸出ブランドとして展開する「ルートワン(Root: 1)」というシリーズは、
なんとこのチリのブドウのみが自根であることを前面に押し出しています。
ネーミング自体がルートワン(根っこはひとつ)ですからね。

アメリカ在住中はスーパーでたくさんこのワインを見かけましたが、
日本では近所でも見かけないもので、ネットでお取り寄せしました。
カルメネールも買ったのですが、Heritage Redというブレンドの新商品が出ていたので一緒に購入。
今日はこっちから開けることにしました。


FullSizeRender


ルートワンの名前の下にサブタイトルで「The Original Ungrafted」とあります。
「オリジナル品種を接ぎ木せずにやってますよ」と高らかに宣言しているわけです。
そしてラベルはボトルに直にプリントしてあって、
ブドウの木から太い1本の根っこが地中深く伸びているイラストです。
誇らしげでカッコいいです!
こうやって大事なポイントを世間に知らしめるのはいいことだと思います。

お味は、しっかり重口でフルボディー。
カベソーらしいタンニン・酸味を程よく感じます。
余韻はたぶんカルメネールのほうが上と思われ少々弱め。
ブレンドの詳細は、

カベソー 50%
カルメネール 28%
シラー 15%
プチヴェルドー 7%

となっていて、
定石の「カベソーにはメルロー」の代わりにカルメネールを使っている感じですね。

以下に公式サイトのリンクをしておきますので是非ご覧いただき、
「根っこはひとつ」のすごさを知ってください。
(アメリカ向けだけあって英語のみ。スペイン語切り替えボタンもありません。)


Root: 1 Wines


*****


Viña Ventisquero / Root: 1 Heritage Red 2013
RRWポイント 90点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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