Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

2013年, Bordeaux を含む記事

Château Kirwan 2013

メドック格付け第3級、シャトー・キルヴァンです。
今日はセカンドラベルじゃありませんよ。
マルゴーの3級はかのシャトー・マルゴーに迫るのか?


IMG_4946


例によって公式ページを確認しておきます。
ミレジムごとの詳細情報があっていいですね。
2013年のセパージュは、
・カベソー 61%
・メルロー 18%
・カベフラ 11%
・プチヴェルド 10%
うん、シャトーマルゴーっぽい感じです。(笑)
樽熟は40%だけ新樽で18ヶ月と、
新樽を抑えめにしているのが特徴ですね。


マルゴーのシャトーはさんざん訪問してますが、
一応お決まりですから見ておきましょう。
Kirwan00
キルヴァンはプリューレ・リシーヌのお向かいです。
ディッサン、デスミライユも超ご近所。

ズームアウトして、シャトーマルゴーとの位置関係を見ます。
Kirwan01
名だたるマルゴーのシャトーの名前が並びます。

ストリートビューで正門の前まで行きます。
Kirwan02
右手奥にシャトーが見えますが近寄れません。

敷地の左手横からのぞきます。
Kirwan03
畑が見えていい感じです。


なにやら他のサイトの情報を見ていると、
1991年からあのミシェル・ロランがコンサルしてるようです。
1995年から品質が良くなったとパーカーおじさんが言ってますので、
コンサルの効果が出ているとも言えますが、
このおじさんはミシェル・ロランが手を入れたワインは褒める傾向にあるようですので、
ある意味少々心配です。(笑)


IMG_4948


さて、抜栓。Alc.13%。
濃いルビー。
涙は少ないですが、しっかり色づき。
離れていても香りが来る香りの多さです。
黒ベリーの奥に赤ベリー、チェリー。
スパイス、湿った樽木が来ます。
辛口アタックです。
酸味・タンニンのバランスはいいですが、
こじんまりしていて奥まっている感じで、
甘味を思わせる旨味があまり感じられません。
開いてない可能性あるので翌日残りを飲みましたが、
やはりドライな感じのままでした。
余韻もなかなかなので「うまい」のは確かですが、
「甘み」がもう少し欲しくなるので、
採点は少し厳しめになります。


*****


Château Kirwan 2013
RRWポイント 89点


Château Pichon-Longueville Baron / Les Griffons de Pichon Baron Pauillac 2013

ボルドー。第2級の「Château Pichon-Longueville Baron」です。
ただ単にシャトー・ピション・バロンとも呼ばれるようで、
公式サイトもシャトー・ピション・バロンとしか書いていません。
で、やっぱりのセカンドラベル、
「レ・グリフォン・ド・ピション・バロン」をいただきます。(笑)


IMG_4545


「ピション・ロングヴィル」というのは、
その昔の所有者の名前から来ているそうで、
隣りの、これまた第2級格付けの
「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」
(Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande)は、
は同じ畑を分割したものだそうです。

例によって、Google Mapで位置関係を確認してみましょう。
CHPichonBaronLocation

やはり、道を隔てた斜め向かいが「コンテス・ド・ラランド」ですね。
その向こうに第1級のシャトー・ラトゥールが見えます。
画像には入ってませんが、
ラトゥールのその向こうはすぐジロンド川の川岸です。
せっかくなので、Street Viewであたりを散策してみます。

「シャトー・ピション・バロン」
PichonBaron02
道に面してますので正面から撮れますね。

「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」
Comtesse
はい、お向かいさんです。ちょっとショボめでしょうか。

ちょっと北へ500mほど行くとシャトー・オー・バージュ・リベラル
(Château Haut Bages Libéral・格付け第5級)がありました。
そういえば、ここもポイヤックのシャトーでした。

今度は南側に20分ほど歩くと、(約1.8km)
サン・ジュリアンの集落がありました。
そこのカトリック教会の隣りに、
レオヴィル・ポワフェレ(Chateau Léoville Poyferré)と
レオヴィル・ラス・カーズ(Château Léoville-Las Cases)を発見。
(共に第2級格付けです。)

おっと、ピション・バロンに戻りましょう。
この「レ・グリフォン」なるセカンドは2012年登場で比較的新しいです。
それまでにも、「レ・トゥーレル・ド・ロングヴィル」
(Les Tourelles de Longueville)というセカンドがあるのですが、
メルロー多め(60%)で味わいの違う早飲みタイプのようです。
「レ・グリフォン」の方は同じセカンドでも、
・カベソー 60%
・メルロー 40%
と、カベソーの味わいを大切にしたバージョンのようです。
公式サイトでも、「レ・グリフォン」は、
「カベソーに理想的なジロンド川沿いの区画から作ってます。」
と説明があり、保存耐用年数が、
「レ・トゥーレル・ド・ロングヴィル」で10年、
「レ・グリフォン・ド・ピジョン・バロン」で20年、
ファーストは40年(!)と、カベソー由来のタンニン量が伺い知れます。
セカンドでファーストの味を類推するなら「レ・グリフォン」ですね。

ちなみに、シャトーとしての作付面積は、
・カベソー 65%
・メルロー 30%
・カベフラ 3%
・プチヴェルドー 2%
と、公式サイトに書いてありました。


IMG_4546


さて、抜栓。
Alc.13%。
結構濃いガーネット。
カシス、ブルーベリー、ブラックベリーと香りは豊富です。
スパイス、微かな樽香も来ます。
(新樽率60%で18ヶ月熟成だそうです。)
まず酸味が来て、
後にタンニンがゆっくりと広がる爽やかな口当たり。
余韻に収斂性がありますが、長くないですね。
まだ開いてないのかもしれません。
残りは1日置いてみようと思います。

(翌日)ちょっとおいしくなってます。
5年寝かしただけじゃ足らないポテンシャルですね。
たぶん、もう何年か置けば90点になったはず。


*****


Château Pichon-Longueville Baron /
Les Griffons de Pichon Baron Pauillac 2013
RRWポイント 89点


Château Montrose / La Dame de Montrose 2013

ボルドー、メドック格付け2級のシャトー・モンローズです。
そして、やはり例によってセカンドラベルです。(笑)
AOCサンテステフ。サンテステフのラトゥールなんて呼ばれ、
1級格付けに並ぶ評価を受けているようです。
パーカーさんが何度も100点満点をつけています。
(最近では、2009年と2010年が連続で100点です。)


MontroseD


さあ、そのセカンドです。
どんな性格付けがされているのかセパージュを見てみましょう。
公式サイトファーストセカンド、どちらも詳細データが出ています。

<ファースト>
・カベソー 68%
・メルロー 29%
・カベフラ 3%

<セカンド>
・カベソー 18%
・メルロー 69%
・カベフラ 13%

何、このちがい。
ファーストは7割がカベソー、セカンドは7割がメルローです。
軽さや早飲みを特徴づけたいのでしょうが、もうサンテミリオンですね。
一応、解説ではブドウはファーストの畑と同じもののようですが、
セパージュがこう違うと味わいは別物かもしれませんね。

Google Mapでシャトー訪問。
MontRose


パーカーおじさんはこのセカンドは86点の評価です。さてさて。

抜栓。Alc.13%。
割と透明感のある赤紫。
カシス、ブルーベリーと香りは量もあり華やかです。
少し青ピーマンのヒント。
口当たり、爽やかです。
タンニンが強く目立つのですが、なめらかなので気になりません。
余韻は短めながら、タンニンだけが残る感じ。
いいタンニン(?)なのでこれはこれでよしです。
バランスはすごくよく、旨さも十分出ていると思います。
ただ、メルロー主体のためか軽めで、
もう少しパワフルさが欲しい気がします。
ただ、この軽さは作り手の狙いなんでしょうけど。
となると、ファーストが気になるなあ。(笑)


*****


Château Montrose
La Dame de Montrose 2013
RRWポイント 90点


Château de Fonbel Saint-Emilion Grand Cru 2013

ボルドーでカルメネールをブレンドしているワインを探していたら、
このシャトー・ド・フォンベルがヒットしました。
ここはサンテミリオンのトップ・シャトー、オーゾンヌのオーナー、
アラン・ヴォーティエ氏が所有し、オーゾンヌの畑に隣接しているとか。
オーゾンヌと同じレベルで醸してるんじゃないかと期待が膨らみます。


Fonbel


で、カルメネールについてです。
シャトーとしては作付けは3%しているらしいのですが、
なんと今回ゲットした2013年のヴィンテージにはブレンドされてないようです。
この2013年のセパージュはこうです:
・メルロー 65%
・カベソー 25%
・プチヴェルドー 10%
その他の年は、たいてい5~7%ブレンドされています。
遅熟な品種なので、2013年は全く採れなかったんでしょうか。
実は、2013年はボルドー不作の年で、
収穫時期に大雨とひょうを伴う嵐に見舞われ、
何十年ぶりかの最悪の年との記事がありました。
ここはカルメネールをブレンドすることにこだわっているようですから、
やはり不作年でカルメネールが収穫できなっかたと見ます。
本当にハズレ年なんていろいろ影響あるんですね。
勉強になりました。
まあ、5~7%では味にあまり影響はないのでしょうが、
カルメネール・マニアの僕としては残念でなりません。

一応、テイスティングしておきましょう。
Alc.12.5%です。
濃い赤紫。
香りは久々にブルーベリーが来ます。そのあとカシス。
上品な香り多めでいいですね。
アタックは酸味が先行。まだ若いですかね。
タンニンは大人しめで行儀がいい感じです。
酸味が勝つバランスの悪さは気になりますが、
余韻は程よく続きます。
間違いなく、メルロー多めのサンテミリオンです。
カルメネールが入ってればな~。
他のヴィンテージ試そっかな~。


*****


Château de Fonbel Saint-Emilion Grand Cru 2013
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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