Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

DRC を含む記事

DRC (Domaine de la Romanée-Conti) Romanée St-Vivant 2013

いつもは眺めるだけで記事にしていたDRC (Domaine de la Romanée-Conti) ですが、今日はロマネ・サン・ヴィヴァンを味見しましたので、少しうだうだ書いてみます。軽く200万円越えのロマネ・コンティは問題外ですが、これとてボトルなら30万円コース。「偉いワイン探し」を大きく逸脱するのは重々承知ですが、気になるってもんです。そもそも、このブログのトップ画像がロマネ・コンティの畑なんだし…。(笑)

IMG_1437
おいしい全房発酵なら過去からいくらか飲んできています。ドメーヌ・ド・ラルロデュジャックシモン・ビーズとか…。これらもそんなにお安くはないのですが、DRCほど高価ではありません。その「うまさ」に値段ほどの差はないというのはだいたい想像できます。しかし、神がかり的な「本物」といううまさは存在するんでしょう。それだけの価値を認めて、その金額を払う人がいるんですから。(笑)

公式ページは至って簡素、シンプル。フランス語のみ。王者の貫禄とも言えますね。

8つの所有グラン・クリュの紹介はありますが、面積・生産ボトル数と詩的な(笑)説明のみ。一般には除梗・破砕しない全房発酵でトロンセ産のオーク樽の新樽100%で熟成します。


DRCの詳細については国内正規代理店のファインズのサイトをリンクしてお茶を濁します。

DRCが持つ8つのグラン・クリュは以下の通りです。
・CORTON
・ECHEZEAUX
・GRANDS-ECHEZEAUX
・LA TACHE
・MONTRACHET
・RICHEBOURG
・ROMANEE-CONTI
・ROMANEE-SAINT-VIVANT
(DRCの公式ページからコピペしたので大文字になってます。)


前を通ったことはあるんですが、写真は撮ってないのでGoogle Mapで訪問します。
Image-1
規模も見かけも質素そのものです。儲かってると思うんですが。(笑)

これが自分で撮った写真。ロマネ・サン・ヴィヴァンの畑越しにDRCの裏手が見えます。
DRC01
この時は(2017年9月)収穫直前で熟したピノ・ノワールがたわわに実っていました。

そのロマネ・サン・ヴィヴァンの畑をクローズアップしてみます。
DRC02
クリックで拡大してブドウの房を高解像度で堪能してください。(笑)この辺りもDRC所有なので、まさにDRCで瓶詰めされるブドウの写真になります。

ロマネ・サン・ヴィヴァンの畑を俯瞰して、DRCの所有部分を確認しましょう。
DRC_RSVGGM
デュジャックやルロワの区画もあるものの、ほぼDRCのモノポール状態ですね。(笑)

で、例によって、
共にDRCの畑であるロマネ・サン・ヴィヴァンとロマネ・コンティの間に降り立ちます。
RomaneeStVivant02
2つの畑を隔てるこの小道で何が変わるのか? ボトル一本200万円以上の差があります。ロマネ・サン・ヴィヴァンの30万円を安く感じさせる心理作戦の線も考えられますね。(笑)


エチケット平面化画像。手動なので少々難がありますが。(笑)
IMG_1951
マレ・モンジュ(MAREY-MONGE)とありますが、もともとマレ家が所有で、Domaine Marey-Monge名のロマネ・サン・ヴィヴァンを作ってました。(ルロワ)その子孫が1988年に巨額の相続税のために畑をDRCに売却します。それまでもDRCはその畑でDRC名のワインも作ってたので、敬意を表して、今でもその名前をエチケットに入れているそうです。


コルクは平面化はなしです。
IMG_1431
ロマネ・サン・ヴィヴァン専用ですが、なぜかロマネ・コンティの畑のイラストです。

なぜなら、この石の十字架と石垣が描かれているからです。
RC01
ロマネ・コンティの畑の前にはこの十字架があり、石垣で仕切られています。(この角度で撮ると、十字架の向こうに見えるのはリシュブールになりますが…。笑)


さて、お味の方は?
Alc.13%。クリアなルビー。全房~って色の薄さです。
IMG_1436

フランボワーズ、プラム、フィーグのジャム。
フレッシュ感のあるフレーバーが香り立ちます。
滋味が乗ったアタックです。
酸を感じますが複雑な味わいの中心には、
かすかな苦みも発見できます。これも全房っぽい。
余韻はタンニン+苦味が薄く乗って、
同様のバランスを取りながらじんわり続きます。

確かに貫禄あるうまさだと思います。
RRWポイントで言うと95点かな。
調べたらパーカーおじさんも95点らしいです。
気が合うな~。(笑)


*****


Domaine de la Romanée-Conti
Romanée St-Vivant 2013
RRWポイント 95点


DRC Romanée-Conti 2013

飲んでもいない、飲む予定もないワインで記事を書くのは気が引けますが、
ブルゴーニュのお勉強ということでお許しを願いましょう。(笑)


店頭で撮った写真です。
IMG_5355
3本並んでいると壮観ですね。
全部でいったいいくらぐらいするんでしょうか?


ジャ~ン。答えはこれです。
IMG_5356
1本だけ桁が違うので足し算を間違わないように。
3本合計で294万円なり。
結構いい車が買えそうな額です。
しかし、1本(ロマネ・コンティ)だけでその内の230万円とは。

前にも書きましたが、
同じDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)でも、
これだけの差が出るって何が要因なんでしょうね。
ラ・ターシュの36万円でもとても手が出ませんし、
いやいやロマネ・サン・ヴィヴァンの28万円も無理です。
出せたとしても価格に見合った味を味わえるか甚だ疑問です。(笑)
しかしながら…
それらより突出した230万円なんてどう考えてもクレイジーです。
でも、買う人がいるからこの値段がついているわけですよね...。


お得意のGoogle Mapでそれぞれの畑を見てみましょう。
DRCmap
この3本が生まれた畑はこんな位置関係です。
ロマネ・コンティとラ・ターシュはDRCのモノポール、単独所有畑です。
なのでボトルのネックには「MONOPOLE」のシールがありますね。

ロマネ・コンティのすぐ東に広がる広大な畑がロマネ・サン・ヴィヴァン。
道一本隔てて、ワインボトル1本で200万円以上の差です。
土壌が~、標高が~、日当たりが~、水捌けが~とか言われてもね。


ロマネ・サン・ヴィヴァン越しにDRCを望みます。
DP3M4229
(2017年9月3日撮影 by SIGMA DP3 Merrill)
見た感じ、ここも素晴らしいテロワールの畑と思います。


ロマネ・サン・ヴィヴァンのぶどう、クローズアップです。
DP3M4224
(2017年9月3日撮影 by SIGMA DP3 Merrill)


こちらは、ロマネ・コンティのぶどう、クローズアップ。
DP3M4227
(2017年9月3日撮影 by SIGMA DP3 Merrill)

違いがありますか?
道一本隔てただけですよ。(笑)

そこで一句。
「運命(さだめ)かな、十歩あるいて 二百万」

DRC Romanée-Conti 2012

このブログ、タイトル画像がロマネ・コンティの畑なのはご存知の通り。
この神々しい畑を目の当たりした時の感動は忘れられませんが、
いざそのワインをいただいたことがあると言われれば、
当然、答えはNO。
というか、おそらく一生ないでしょう。(笑)
しかし、その味は気になるところではあるので、
お店でホンモノを見かけた時、せめてもの写真を撮ってみました。


IMG_4498


写真では味はわかりませんが、値段はわかります。
2012年物で、なんと178万円なり。
750人で共同購入して味わったとすると、
一人当たり1ccで、2,400円ほどになります。
「おっ、手が届きそうじゃん」なんて思いますが、
小さじ一杯では味わったうちに入らないでしょうな。(笑)

しかし、結構おいしいナパやチリのピノ・ノワールを、
仮に1,780円とすると、1000倍の値段です。
その味は、果たしてうまうまナパの1000倍うまいのでしょうか。
かなりうまいのかもしれませんが、1000倍はないでしょう。
この価格というのは、需要と供給のバランスが崩れ、
投機対象となってしまった数奇な運命のブドウ酒の悲しい姿を、
図らずも現しているような気がします。

これは、かの有名な僕の名言ですが、
ワイン好きの庶民は「偉いワイン」を求めて、
ひたすら毎晩の家飲みを続けるのです。(笑)

ロマネ・コンティの下にリシュブールが見えますね。
やはりDRCですと、29万円ですか。
でも上の値段と比べると、かなりお手頃に感じます。(笑)
リシュブールの畑はロマネ・コンティのすぐ隣ですからね。
タイトル画像の右端はリシュブールかもしれません。
数十メートルの差で150万円の差も、
テロワールの価値という幻想の空虚さを示している気がします。


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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