Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

「ソムリエ」

Famille Hugel Classic Pinot Noir 2012 Alsace AOC(追記)

漫画「ソムリエ」全9巻、何回目かの読了です。
9巻の巻末コラム(監修堀賢一氏のストーリーにまつわるコラム)に、
主人公、佐竹城が探し求めたワインのモデルが載ってました。
ストーリー上はロレーヌですが、アルザスのピノがモデルだったんですね。


IMG_8098
そのワイン、ヒューゲルのPinot Noir JUBILEEなんだそうです。
ちょうど、ヒューゲルのピノをいただいたタイミングでしたので再掲。
ただ、ジュビリーというちょっといいシリーズではなくクラシックですが。


ネットで探しても、「ジュビリー」のピノ・ノワールは見つかりませんでした。
インポーターのジェロボームも扱ってないようですね。
残念です。クラシックがおいしかっただけに試したかったです。

以前、同じく漫画のストーリー上のワインを飲んでみようということで、
ロレーヌ産のピノ・ノワールを試してみましたが、これはイマイチでした。
トリンバックヒューゲルなどアルザスの有名作り手のピノ・ノワールは、
かなりおいしくて、なるほど!と思いましたね。


漫画「ソムリエ」第9巻より。
IMG_8239
この漫画、もう20年前ですが、内容やワイン情報は色褪せていません。
フランス人や街並みの描写は日本の漫画にしては雰囲気が出てますし。
ワイン漫画の草分けにして最高峰だと今も思いますね。

「神の雫」も持ってますが、「ソムリエ」や「ソムリエール」に比べると、
明らかにつまらなく、全44巻中10巻で止まっています。(笑)

さてと、今度は「ソムリエール」全21巻を読み返しますか。


Domaine Lelièvre Pinot Noir AOC Côtes de Toul 2015

漫画「ソムリエ」の主人公、佐竹城が探し求めたワイン。
フランス人の義母が幼いころに飲ませてくれた思い出の味を求めて、
漫画の解説に従い、アルザスの赤を前回いただきましたが、
栽培北限のピノがドイツワインよろしく激ウマなわけもなく撃沈。
それじゃあと、漫画のストーリーに従い、ロレーヌ産の赤を試します。


IMG_4554


ロレーヌ(Lorraine)は、フランス北東部、
ドイツおよびルクセンブルクと国境を接する地方で、
アルザス同様、ドイツと領有についてややこしかったところです。

1998年に「Côtes de Toul」がAOCになっていますが、
隣接するアルザスと文化・歴史的にもいっしょに語られますので、
本日の1本はアルザスのカテゴリーに入れておきます。

さて、この「ドメーヌ・ルリエーヴル」ですが、
ロレーヌではメジャーな作り手のようで、
公式ページも英語表示はできませんが、よくできています。
フランス語で野ウサギを「Lièvre」というので、
ドメーヌ名の「Lelièvre」を「Le Lièvre」とかけて、
エチケットはウサギの絵があしらわれています。

エチケットの元のイラストはこれのようですね。
LeLievere
うさぎがブドウを収穫している絵だったんですね。


例によってGoogleでワイナリー訪問。
LeLieve
遠巻きなのは、これ以上近づくと曇るのです。(笑)
ご存知の方はいると思いますが、
ストリートビューは地点によって撮影年月日が違うことがあります。
これは2010年の画像ですが、一歩近づくと2006年のものになります。
やはり、晴れてる画像の方が気持ちいいですからね。

さて、
このワイナリーのあるリュセ(Lucey)の町の位置を確認しておきます。
LeLieveM
ナンシーまで車で30分、メッスまで1時間、
ストラスブールまで2時間という感じですね。
画像には入り切りませんでしたが、
高速で南下すれば、これまた2時間でディジョンにつきます。


公式ページの情報では、ピノ・ノワール100%。
(このAOCの赤はピノしか認められていませんので。)
栽培北限の地方らしく南向きの斜面に植樹されたピノ・ノワールを手摘み、
10日間の低温マセレーションの後、ステンレスタンクで発酵を実施。
引き続きステンレスタンクでマロラクティック発酵と熟成を行うとのこと。
樽熟成しないのはこのあたりのスタイルでしょうかね。


IMG_4555


さて、抜栓。短い合成コルクです。
Alc.11.5%とエチケットにありますが、公式ページでは12.1%となっています。
透明感あるルビー。でも薄くはなく、しっかりと色があります。
赤ベリー香にやはりキャンディーを感じます。
酸味がいきなり来る軽い印象の飲み口。
この酸っぱさは後味まで舌に残ります。
タンニンはかすかで、深みもありません。
まさに、この前のアルザスの赤と同じ傾向の味です。
この共通点を、このあたりの地方の個性と考えれば、アリかな?

佐竹城よ、これがあなたが探していた味かい?
RRWポイントは高くはないですが、
思い出の味には点数はつけられませんね。
思い出深いワインのその味に再会したならば、
それは自分にとっては満点でしかありませんから。
自分の探し求めるワインと言うのは、
おそらく決して相対評価できないものでしょうからね。
そんな当たり前のことを改めて気づかせてくれた一本でした。


*****


Domaine Lelièvre Pinot Noir AOC Côtes de Toul 2015
RRWポイント 82点


Jean Ginglinger Pinot Noir AOC Alsace 2013

漫画「神の雫」は8巻で断念しましたが、
「ソムリエール」全21巻と「ソムリエ」全9巻は読了。
ともに、原作:城アラキ、監修:堀賢一で内容や設定もしっかりしていて、
過剰演出の「神の…」より数倍面白かったし勉強になりました。

「ソムリエ」の最後は主人公の天才ソムリエ「佐竹城」が、
フランス人の義母との思い出のワインを探し求めた末、
アルザスに近いロレーヌの赤ワインだと知るに至ります。
その味がどうしても気になって、おいしいとは思えないのですが、
AOCアルザスのこんなのをゲット。


IMG_4549


赤、それもピノ・ノワールではありますが、アルザスはお初です。
やっぱりアルザスのボトルは細長いんだ~と妙に感動。(笑)

その漫画「ソムリエ」には監修の堀賢一氏のコラムが毎話載っており、
最終回のワインのイメージとなったのはアルザスのピノだとありました。
ネットで調べると、ロレーヌのもの(AOC Côte de Toul)も入手可能なのですが、
この解説に従い、まずはアルザスを試してみます。

適当に選んだワインなので、作り手を調べてみましょう。
エチケットにあるように「ジャン・ガングランジェ」というところですが、
公式ページもあるにはありますが非常に簡素なものです。
アルザスのワイン街道のコルマールの町に近い、
ファッフェンハイム(Pfaffenheim)という村の小さなワイナリーです。

Google Mapで前まで行ってみました。
JeanGinglinger
そ、素朴ですね…。

さて、抜栓。Alc.12%。
薄くないルビー。想像していたより割と濃いです。
赤ベリー、ハーブ、やはりドイツのシュペートブルグンダーような香りがします。
口当たりは…ガメかと思いました。
果実味といえば聞こえがいいですが、ピノとはかけ離れた感じです。
微かに炭酸があるようです。
酸味はあるのですが、ピノではなくマスカットベイリーAのような?
余韻はあるけど特徴がないです。
う~ん、点数があげられないですね。
食事には合ってスルスル1本空けてはいるんですがね。(笑)

よし、やっぱりロレーヌ(AOC Côte de Toul)のピノもゲットして、
漫画のイメージ再現のリベンジしよう!


*****


Jean Ginglinger Pinot Noir 2013
RRWポイント 79点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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