Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

グラーヴ格付け

Domaine de Chevalier La Petite Lune 2015

やまやで買ったAOCボルドーのワインですが、エチケットにはドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier)/ ベルナール家とあり、裏ラベルを見てもドメーヌ・ド・シュヴァリエの元詰めとなっています。ドメーヌ・ド・シュヴァリエはペサック・レオニャンのグラーヴ格付けシャトーで、赤・白共に格付けされている6シャトーのひとつです。AOCボルドーですから、サードワインかそれ以下だと思いますが、デザイン含めなんとなく気合が入ってそうです。試してみましょう。


IMG_4295
ドメーヌ・ド・シュヴァリエは1953年にグラーヴの格付けをされているわけですから昔から評価が高かったことは想像できます。1983年に大手酒造メーカーを所有していたベルナール家がここを取得します。現当主のオリヴィエ・ベルナール氏というのがかなりのやり手のようで、ボルドー最大の生産者協会組織であるUGCB(ユニオン・デ・グラン・クリュ・ボルドー)の会長でもあるそうです。以下の画像を見てください。今日のワインを仕掛けたのもこのお方のようですよ。

ボトルのネックについていたPOPです。(開いて撮影しています。)
DomChevalierL
ネット情報も加味して要約すると(笑)、オリヴィエ・ベルナール氏が、ドメーヌ・ド・シュヴァリエのコンサルであるステファン・ドゥルノンクール氏に「ボルドーのあんまり有名でないところのテロワールを活かしてワインを作りたいな~。いっちょ、ええボルドー作ったって~や。」と頼んだような感じです。(笑)

もう一つこのワインで特筆すべきは、「La Petite Lune(小さい月)」という名前や、エチケットの月をあしらったデザインです。これは、これまたオリヴィエ・ベルナール氏が最高の辛口ボルドー・ブランを作るためにソーテルヌで始めた「Clos des Lunes」のプロジェクトのコンセプトを継承しているのが見てわかります。これはただのAOCボルドーやサードワインなんかじゃなさそうですよ…。

ドメーヌ・ド・シュヴァリエの公式ページはこれ。

しかし、今日のワインが載ってるわけもありません。

一応、グラーヴ地区レオニャンにあるドメーヌ・ド・シュヴァリエを訪問。
DomChevalier
入り口からかなり奥まったところにあり、ストビューでは入れません。周りが自社畑に囲まれた非常にきれいな建物が奥にあります。

前述のように、ソーテルヌに新しいシャトーを2011年から始めています。その名を「Clos des Lunes」といいます。ここは辛口白のみのところですが、今日のワインのコンセプトはここから来てると思われます。公式ページはこちら。

しかし、ここにも今日のワインは載っていません。プチ・リュンヌって名前なのにね。

一応、ここも訪問してきましょう。
ClosLunes
ソーテルヌのど真ん中、シャトー・ディケムに隣接するというすごい立地です。


と言うわけで、ワイン情報はネットに頼ります。
・メルロー 70%
・カベフラ 30%
ボルドー右岸っぽいセパージュですね。コンサルのステファン・ドゥルノンクール氏がセレクトしたブドウを(アントル・ドゥ・メールあたりと思われ)実際にドメーヌ・ド・シュヴァリエのチームが醸造してるそうです。


今日のワインはドメーヌ・ド・シュヴァリエそのものではありませんが、一応訪問はしたので(笑)ドメーヌ・ド・シュヴァリエの所在をいつもの地図に追記しておきます。
DomChevalierG
グラーヴ格付けシャトーもまだまだ攻略しないといけませんね。課題多し。


エチケット平面化画像。
IMG_4142
デザインのテイストは「Clos des Lunes」のものと酷似しています。


さあ、抜栓。
IMG_4289
なんとキャップシールにもミレジムが入っています。このデザインも Clos des Lunes 譲りです。

コルク平面化。
IMG_4290
プチ・リュンヌ専用品、かつ横にミレジム入り。

Alc.13.5%。(pH:4.36、Brix:7.1)
濃いガーネット。
IMG_4294

カシス、ブルーベリー、スパイス。
華やかながら軽めの香り。
辛口アタック。
重々しくないですが、味の厚み・構造感はしっかりしてます。
かすかな酸が果実味も与えてます。
余韻もあっさりして、すべてが軽めなんですが、
全体が絶妙のバランスで作られてる気がします。
そういうのって「うまい!」って思うんですよ。


*****

Domaine de Chevalier
La Petite Lune 2015
RRWポイント 92点


Château Tour Léognan 2016 Pessac-Léognan

シャトー・トゥール・レオニャンの赤です。リカマンでちょっと安くゲット。
昔から店頭ではよく見かけていたんですが、グラーヴの格付けシャトー、
シャトー・カルボニューのセカンドであることに気づいたのは最近です。(笑)
Château Carbonnieuxと小さく書いてますが、全然違うデザインだもんな~。


IMG_2848
シャトー・カルボニューのファーストラベルは2011年を以前試しています。
パーカーおじさんと同じ90点を付けましたが、なぜか手放しで最高とはいかずでした。

シャトー・カルボニューは13世紀からの長い歴史があるところで、
1953年のグラーヴの格付けで赤・白両方が格付けされているように、
過去よりもっぱら素晴らしい白を作ることで知られていたそうです。
その先入観もあってか、前回の赤は試す前に少々ハードル上がってたのかも。

実際世間も赤は白より評価低めだそうですが、1956年にペラン家の所有となり、
赤の品質向上にも力を入れてるとのことで、今は生産の半分が赤になってます。
さて、今日のセカンド2016年赤はいかに?(笑)


公式ページはしっかりしたものです。歴史も創世期から詳しく書いてます。

データシートはちょっと探しますが、セカンドもちゃんとあります。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
樹齢12年以下(平均8年)の若木からのブドウがセカンドになります。
熟成は新樽率30~40%のオーク樽で12ヶ月。悪くないと思います。


シャトー・カルボニューはグラーヴ地区でも最大規模のシャトーです。
前にも訪問してますが、今回改めてしっかり訪れてみました。(笑)
Carbonnieux01
中庭にも入りました。(笑)周囲の畑含め、規模・貫禄なかなかですね。

恒例のグラーヴ格付けシャトー地図。すでにカルボニューは記入済み。
(グラーヴについては試したシャトーに丸印を追記していってます。)
Carbonnieux02
この地図はだいたいAOCペサック・レオニャンの範囲をカバーしてますが、
シャトー・カルボニューはペサックではなくレオニャンの町にあるわけですね。

以下に、グラーヴ格付けシャトーの一覧を記します。
1953年に最初の格付けが行われ、1959年に修正、全16シャトーが認定されています。

<赤>のみ:7シャトー
・シャトー・オー・ブリオン(Ch. Haut-Brion)<Pessac>[メドック第1級]
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Ch. La Mission-Haut-Brion)<Talence>
・シャトー・パプ・クレマン(Ch. Pape-Clément)<Pessac>
・シャトー・ド・フューザル(Ch. de Fieuzal)<Léognan>
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(Ch. Smith-Haut-Lafite)<Martillac>
・シャトー・オー・バイィ(Ch. Haut-Bailly)<Léognan>
・シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン(Ch. La Tour-Haut-Brion)<Talence>
 (※2005年にラ・ミッション・オー・ブリオンに統合)

<赤・白>両方:6シャトー
・ドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier)<Léognan>
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Ch. Latour-Martillac)<Martillac>
・シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Ch. Malartic-Lagravière)<Léognan>
・シャトー・カルボニュー(Ch. Carbonnieux)<Léognan>
・シャトー・ブスコー(Ch. Bouscaut)<Cadaujac>
・シャトー・オリヴィエ(Ch. Olivier)<Léognan>

<白>のみ:3シャトー
・シャトー・クーアン(Ch. Couhins)<Villenave-d’Ornon>
・シャトー・クーアン・リュルトン(Ch. Couhins-Lurton)<Villenave-d’Ornon>
・シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Ch. Laville-Haut-Brion)<Talence>
 (※2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランとしてリリース)

メドックのように等級はありません。
しかし、メドック第1級のシャトー・オー・ブリオンは別格でしょうし、
赤・白両方で認定されたシャトーのほうが格上という考えもありそうです。


公式ページに畑の地図があったので、ページソースからJPGを抜きました。(笑)
(普通にクリックしても展開しないようになってますが、元の画像は特大でした。)
Carbonnieux03
区画ごとの品種がわかり貴重な情報ですが、いかんせん画像が大きすぎます。

ということで、この畑の地図をGoogle Mapに転記してみました。(笑)
Carbonnieux05
手間がかかりますがリアル・マップはやはり雰囲気が違いますね~。(笑)
グラーヴ地区でも最大規模のシャトーというのも実感が湧いてきます。

で、驚いたんで書き込んでしまいましたが、カルメネールの区画を発見!
ボルドーではちょこっとカルメネールを植えてるところが時々あります。
セパージュとして使わないのに何で栽培してるんでしょうね?


気になるので、そのカルメネールの区画に行ってみました。
Carbonnieux04
実は最新の画像(2018年)では植え替えられていて、今は小さな苗木です。
この写真はストビューの時を戻して、2008年のものを表示させました。
植え替えた新しい苗木もカルメネールなのかもしれませんが、真相は不明…。


エチケット平面化画像。
IMG_0074
もっとカルボニューを前面に押し出した方がいいような気がするんですが…。
データシートをよく読むと、1956年にペラン家が買収する際、隣接してあった、
シャトー・トゥール・レオニャンという別のシャトーも合わせて取得したそうで、
それが今ではセカンドラベルになっているんだそうです。合点がいきました。


さあ、抜栓。
IMG_2844
コルクは横にミレジム入ってますよ。

コルク平面化しておきましょう。
IMG_2845
DIAM5採用。飲み頃は5年内だそうですから、ちょうどいいわけですね。

Alc.13.5%。(pH:3.64、Brix:6.5)
濃いガーネット。涙ははっきりしません。
IMG_2847

ブラックベリー、ブラックチェリー、スパイス。
濡れた木の樽香あり。
辛口アタック。
程よい酸が若さアピールしながら導入してくれます。
シナモンっぽい風味がプッとしました。
収斂性が心地いいシルキーなタンニンが絡むんですが、
ストラクチャーはしっかり主張して貫禄あります。
「理解しやすい」うまさとでもいいましょうか。
そのいいバランスを保ちながら、余韻も十分な伸びがあります。

セカンドとはいうものの、なかなかの好印象。
前に飲んだファーストの2011年よりずっといいです。


*****


Château Carbonnieux
Château Tour Léognan 2016
Pessac-Léognan
RRWポイント 93点


Château Bouscaut Les Chênes de Bouscaut Blanc 2016 Pessac-Léognan

グラーヴで赤・白ともグラン・クリュ格付けされてるシャトーは6つだけ。
そのひとつがこのシャトー・ブスコー(Château Bouscaut)になります。
メドックは赤しかないですが、グラーヴは白も格付けがあるので面白そう。
ということで、グラーヴ格付けシャトーの白をいただいてみましょう。
例によって、そのセカンドラベルではあるのですが…。(笑)


IMG_0893
AOCはペサック・レオニャン。グラーヴの格付けシャトーはこのAOCです。

というのも、AOCグラーヴ自体はかなり範囲が広く(下の地図ご参照)、
AOCグラーヴという括りで一緒にされたくないという格付けシャトーさんたちが、
団結して1986年にAOCペサック・レオニャンとして独立させたんだとか。(笑)
0BORDEAUX_Graves_Sauternais
ソーテルヌあたりまでグラーヴですからね。確かに広すぎ。


公式ページはリュルトン家所有シャトーだけあってしっかりしています。

メニューの並びでは白の方が先になってるのが興味深い。白の方が自信ある?
今日のセカンドのレ・シェーヌ・ド・ブスコーもミレジム毎のデータシート完備。
セパージュは若干セミヨン(Sémillon)の方が多いです。
・セミヨン 54%
・ソーヴィニヨン・ブラン 46%
作付けは50%・50%なので、セパージュはファーストとの兼ね合いで年毎に変わります。
例えば、同じ2016年のファーストラベルは、
・ソーヴィニヨン・ブラン 55%
・セミヨン 45%
と、逆転しています。(各年の収穫状況にもよるので一概には言えませんが。)
発酵と熟成(シュールリー)をオーク樽にて(12ヶ月)行います。
ファーストは新樽率40%となってますが、セカンドは明記なし。旧樽でしょうね。

パーカーおじさんの評価が興味深く、
・Château Bouscaut Rouge 2016(赤) ⇒ 89点
・Château Bouscaut Blanc 2016 (白)⇒ 91点
・Les Chênes de Bouscaut Rouge 2016(赤) ⇒ 87点
Les Chênes de Bouscaut Blanc 2016(白) ⇒ 86点
赤も悪くないですが、白の方も割と高評価をしています。


さて、シャトー訪問。レオニャン近くのカドジャック(Cadaujac)にあります。
Bouscaut01
シャトー、周りの畑も整備され小ぎれい。一帯の雰囲気はいいですね。

いつものグラーヴ格付けシャトー地図に追記し、位置関係を見ます。
Bouscaut02
大きい画像ですから、クリックして拡大して、よ~くご確認ください。(笑)
この地図がカバーする範囲がだいたいAOCペサック・レオニャンですね。

以下に、グラーヴ格付けシャトーの一覧を記します。
1953年に最初の格付けが行われ、1959年に修正、全16シャトーが認定されています。

<赤>のみ:7シャトー
・シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion / Pessac)[メドック第1級]
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Château La Mission-Haut-Brion / Talence)
・シャトー・パプ・クレマン(Château Pape-Clément / Pessac)
・シャトー・ド・フューザル(Château de Fieuzal / Léognan)
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(Château Smith-Haut-Lafite / Martillac)
・シャトー・オー・バイィ(Château Haut-Bailly / Léognan)
・シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン(Château La Tour-Haut-Brion / Talence)
 (※2005年にラ・ミッション・オー・ブリオンに統合)

<赤・白>両方:6シャトー
・ドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier / Léognan)
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Château Latour-Martillac / Martillac)
・シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Château Malartic-Lagravière / Léognan)
・シャトー・カルボニュー(Château Carbonnieux / Léognan)
シャトー・ブスコー(Château Bouscaut / Cadaujac)
・シャトー・オリヴィエ(Château Olivier / Léognan)

<白>のみ:3シャトー
・シャトー・クーアン(Château Couhins / Villenave-d’Ornon)
・シャトー・クーアン・リュルトン(Château Couhins-Lurton / Villenave-d’Ornon)
・シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Château Laville-Haut-Brion / Talence)
 (※2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランとしてリリース)

メドックのように等級はありません。
しかし、メドック第1級のシャトー・オー・ブリオンは別格でしょうし、
赤・白両方で認定されたシャトーのほうが格上という考えもありそうです。
実際、赤・白両方格付けされた6シャトーは、異口同音に自身のサイトなどで、
「我は赤・白とも認定された6シャトーのひとつなり」と高らかにうたっています。
(シャトー・ブスコー然り、トップページはまずそこから始まります…笑)


エチケット平面化画像。
IMG_0789
ルシアン・リュルトンが1992年に娘のソフィー・リュルトンに移譲。
ローラン・コゴンブルはその旦那さんで一緒に運営に当たってます。

裏ラベルはインポーターシールだけだったので別撮り。
IMG_0792


さあ、抜栓。
IMG_0889
キャップシールはBマークのエンボス。コルクは横ミレジムで抜かりなし。

コルクも平面化。ここにもブスコーの「B」。
IMG_0890
5年耐用のテクニカルコルク、DIAM5を採用。やっぱり安心のDIAM。

Alc.13.5%。
イエローゴールド。
IMG_0891

洋梨、ヴァニラ、ナッツ…リンゴ。
樽感はしっかりあります。
きれいな酸の辛口アタック。
奥にかすかな苦味のある味は、
コクをしっかり感じさせてくれます。

熟成した重めのボディーは貫禄ありますね。
グラタンにマッチしてグーでした。


*****


Château Bouscaut
Les Chênes de Bouscaut Blanc 2016
Pessac-Léognan
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Château Carbonnieux 2011 Pessac-Léognan

グラーヴの格付けシャトー、シャトー・カルボニューを試します。
赤・白共に格付けされる歴史あるシャトーではありますが、
エチケットに見つかる「ファミーユ・ペラン」の文字。
南ローヌのシャトー・ド・ボーカステルで有名なところと同じ名前?


IMG_8802
1956年にこのシャトー・カルボニューを入手したペラン家は別物ですね。
フランスじゃ、よくある名前なんでしょうか。


さすがに公式ページはミレジムごとに整理され情報豊富。
2011年のセパージュは、
・カベソー 60%
・メルロー 35%
・カベフラ 5%
(親切に裏ラベルにも書いてますが。)
樽熟は新樽率35%で16~18ヶ月となっています。


シャトー訪問。
Carbonnieux02
ちょっと天気イマイチですが、立派なところなのは確認。

以前、マラルティック・ラグラヴィエールのときに作った地図再利用。
Carbonnieux01
グラーヴの格付けシャトー全部一枚の地図に記していますが、
今回シャトー・カルボニューにもマル印をつけました。

以下に、グラーヴ格付けシャトーの一覧を記します。(2度目です。笑)
1953年に最初の格付けが行われ、1959年に修正、全16シャトーが認定されています。

<赤>のみ:7シャトー
・シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion / Pessac)[メドック第1級]
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Château La Mission-Haut-Brion / Talence)
・シャトー・パプ・クレマン(Château Pape-Clément / Pessac)
・シャトー・ド・フューザル(Château de Fieuzal / Léognan)
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(Château Smith-Haut-Lafite / Martillac)
・シャトー・オー・バイィ(Château Haut-Bailly / Léognan)
・シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン(Château La Tour-Haut-Brion / Talence)
 (※2005年にラ・ミッション・オー・ブリオンに統合)

<赤・白>両方:6シャトー
・ドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier / Léognan)
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Château Latour-Martillac / Martillac)
・シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Château Malartic-Lagravière / Léognan)
シャトー・カルボニューChâteau Carbonnieux / Léognan)
・シャトー・ブスコー(Château Bouscaut / Cadaujac)
・シャトー・オリヴィエ(Château Olivier / Léognan)

<白>のみ:3シャトー
・シャトー・クーアン(Château Couhins / Villenave-d’Ornon)
・シャトー・クーアン・リュルトン(Château Couhins-Lurton / Villenave-d’Ornon)
・シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Château Laville-Haut-Brion / Talence)
 (※2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランとしてリリース)

メドックのように等級はありません。
しかし、メドック第1級のシャトー・オー・ブリオンは別格でしょうし、
赤・白両方で認定されたシャトーのほうが格上という考えもありそうです。
実際、赤・白両方格付けされた6シャトーは、異口同音に自身のサイトなどで、
「我は赤・白とも認定された6シャトーのひとつなり」と高らかにうたっています。


エチケット平面化画像。
IMG_8718


キャップシールも特徴的だったので激写。
IMG_8797
空きスペースに剥がしたインポーターのシールを貼っておきます。


さて、抜栓です。
IMG_8803
横んちょにちゃんとミレジムが入ってるタイプですね。

コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_8799

Alc.13.5%。
濃いガーネット。褐変感じるエッジです。
IMG_8801

ブラックベリー、ブラックチェリー、生野菜香も。
スワリングでフレッシュな香りが増えてきます。
辛口アタック。
味の構造感はありますが、厚みが少し弱いかな。
カルボニューはブルゴーニュ的とも言われるほど軽めなんだそうで。
それがこの厚みの弱さなんでしょうね。
喉越しで感じるタンニンは柔らか。
余韻は深く長いです。

全体的に非常にエレガントでいいんですが、
味の中心の何かが不足しているような気もします。

そうそう、酸味もあるんですが、
これはフレッシュネス以外の何ものでもないのでマイナスにならず。


*****


Château Carbonnieux 2011
Pessac-Léognan
Famille Perrin
RRWポイント 90点


Château Malartic-Lagravière 2007 Pessac-Léognan

そう言えば、このブログを始めてからグラーヴの格付けワインを試してません。
正確にはシャトー・オー・ブリオンをとそのセカンドを試しましたが、
メドックの格付け第1級としていただきましたからね。
今日は、グラーヴで赤・白とも格付けされたマラルティック・ラグラヴィエール。
当然のように赤の方をいただいてみます。(笑)


IMG_8162
グラーヴの格付けワインは、やはりあまり偉くない価格のが多いです。
今日のはハーフですが、それでもなかなかのお値段。


公式ページはなかなか充実の内容で、一流シャトーって感じですね。
データもミレジムごとにしっかり載っています。
・カベソー 55%
・メルロー 40%
・カベフラ 3%
・プチヴェルド 2%
というセパージュ。樽熟は、新樽率80%で18ヶ月です。


さて、シャトー訪問。レオニャンの町のすぐ近くでした。
Malartic-Lagraviere02
グラーヴ格付けワインはグラーヴ地区でも北部に集中しています。
1987年には「ぺサック・レオニャン」として独自のAOCが認められ、
その他のグラーヴ地区とは別扱いなことを明確にした格好です。


ぺサック・レオニャンの地図にグラーヴ格付けシャトーを書き込み。
Malartic-Lagraviere03
一応、黄色い文字で格付け全16シャトーを示しています。
興味のある方は、クリックで拡大してご確認ください。

以下に、グラーヴ格付けシャトーの一覧を記します。
1953年に最初の格付けが行われ、1959年に修正、全16シャトーが認定されています。

<赤>のみ:7シャトー
・シャトー・オー・ブリオン(Château Haut-Brion / Pessac)[メドック第1級]
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Château La Mission-Haut-Brion / Talence)
・シャトー・パプ・クレマン(Château Pape-Clément / Pessac)
・シャトー・ド・フューザル(Château de Fieuzal / Léognan)
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(Château Smith-Haut-Lafite / Martillac)
・シャトー・オー・バイィ(Château Haut-Bailly / Léognan)
・シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン(Château La Tour-Haut-Brion / Talence)
 (※2005年にラ・ミッション・オー・ブリオンに統合)

<赤・白>両方:6シャトー
・ドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier / Léognan)
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Château Latour-Martillac / Martillac)
シャトー・マラルティック・ラグラヴィエールChâteau Malartic-Lagravière / Léognan)
・シャトー・カルボニュー(Château Carbonnieux / Léognan)
・シャトー・ブスコー(Château Bouscaut / Cadaujac)
・シャトー・オリヴィエ(Château Olivier / Léognan)

<白>のみ:3シャトー
・シャトー・クーアン(Château Couhins / Villenave-d’Ornon)
・シャトー・クーアン・リュルトン(Château Couhins-Lurton / Villenave-d’Ornon)
・シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Château Laville-Haut-Brion / Talence)
 (※2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランとしてリリース)

メドックのように等級はありません。
しかし、メドック第1級のシャトー・オー・ブリオンは別格でしょうし、
赤・白両方で認定されたシャトーのほうが格上という考えもありそうです。
実際、赤・白両方格付けされた6シャトーは、異口同音に自身のサイトなどで、
「我は赤・白とも認定された6シャトーのひとつなり」と高らかにうたっています。


エチケット平面化画像。AOCぺサック・レオニャンです。
Malartic-Lagraviere01
裏ラベルには、やっぱり書いてますよ。
「我は赤・白とも認定された6シャトーのひとつなり」って。(笑)

インポーター徳岡のシールをはがすと、URLが隠れてました。
IMG_8168
困るんですよね。こういう大事な情報をシールで隠されると。


さて、抜栓。
IMG_8164
ミレジムが横に入ったコルク、専用キャップ。高級タイプです。

コルクの平面化撮影もしておきましょう。
IMG_8165
エチケットと同じ船のイラストです。

Alc.13%。
濃い、透けないガーネット。エッジは褐変気味です。
IMG_8161

ブラックベリー、チェリー、トリュフ、スパイス。
2007年ですからね。熟成香があります。
フレッシュ感ある辛口アタック。
酸とタンニンはまろやかに溶け込んでいますね。
が、なんだか味の厚みは弱めです。
余韻もじんわりと長く流石なんですが、
もう少し味の芯が欲しい気がします。
もしかして10年ほどでピーク過ぎたのかな?
オリはけっこう多かったです。

パーカーおじさんは90点だそうで。
そんなもんかな~。
期待先行がよくなかったのかも。(笑)


*****


Château Malartic-Lagravière 2007
Pessac-Léognan
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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