Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

サントリー

サントリー FROM FARM 2023収穫 新酒 甲州

サントリー登美の丘ワイナリーの甲州なんですが、ボジョレーヌーボーの解禁の頃に出た2023年の新酒になります。年も明けて「新酒」でなくなってきたのでボジョレーヌーボーと共に半額で叩き売られていました(笑)。早飲み向きに醸造してあるからかもしれませんが、置いておくと商品価値が下がっていくんでしょうね。いずれにしてもありがたい値付けでした。

IMG_1550
サントリーは日本を代表するワインメーカーのひとつでもあるわけでして、今日の登美の丘ワイナリーというのがサントリーの旗艦ワイナリーであり、1909年から登美農園としてブドウ栽培をしているという歴史のあるところです。サントリーのフラッグシップワイン『登美 赤』を作っているのがここですね。

公式ページはこれ。サントリーのHPの中にあります。

ワイン情報はショップページ兼用となりますが「新酒」もちゃんと載ってました。

・甲州 100%

100%山梨県産ということですが、自社畑ではないかもですね。HPの解説をそのまま引用します。「今年のぶどうならではの魅力を引き出すために、つくり手自ら畑を回り、ぶどうの仕上がりを確認します。糖度だけでなく、アロマの質や色付きなど様々な要素を確認し、使用するぶどうを厳選しました。味わいが濃くなる旬の食材にも合うように、ぶどう由来のうまみ成分を抽出する仕込み技術にトライ。収穫前のぶどうを事前に調達し、渋さを出しすぎずに、うまみを多く抽出する搾り方・仕込み方を検証し、甲州は果皮からのうまみを丁寧に抽出しました。」
具体的なことは何ひとつわかりませんが、なんだかすごいことをしているようです(笑)。

なんと、果汁からポリフェノールを取り除いてるんですって。
「新酒らしいフレッシュさを実現するために、新たな取組として、酸化(褐色)しないように果汁の段階でポリフェノールを取り除く処理を実施し、見た目にもフレッシュさを追求しています。」

これが甲州。紫がかった淡いピンク色。美しい~。白ブドウというよりグリ(Gris)ですね。
Huggy03
奈良時代から知られていたという、日本の在来種(山梨県の固有種)ではありますが、その起源は興味深いです。最新のDNA分析では欧州品種Vitis Vinifera)の交配種であることが判明しています。中国の野生種、トゲブドウと呼ばれるダヴィディ種(Vitis Davidii)と中央アジアで交雑していた可能性が高いとされていますが、遺伝的には3/4は欧州品種であるヴィニフェラ種を引き継いでいます。
日本に残る記録では、奈良時代に大僧行基が勝沼に大善寺(別名ぶどう寺)を建立した際に発見したというものや、1186年に山梨県勝沼の上岩崎にて雨宮勘解由(あめみやかげゆ)という人が発見したというものがありますが、いずれにしても相当昔にシルクロードを通って日本に入っていたんだと思われますね。(渡り鳥が種子を運んだ説もあり。)
2010年には甲州が日本固有種として初めてOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)に品種登録され、ワインラベルに「Koshu」と記載してEUへ輸出することが可能になっています。


ワイナリー訪問は以前実際に行ってますから、その時の写真をば。
IMG_4562
登美の丘というだけあって高台にあり、甲府盆地が一望できます。

例によって、山梨のワイン産地をGoogle Map上で見ておきます。
Yamanasi02
サントリー登美の丘ワイナリーは甲斐市にあります。「勝沼」は産地として有名なので地図上に無理やり「勝沼」も示しましたが、2005年に「勝沼町」は塩山市・大和村と合併して甲州市になり、今はないです。


ラベル、いや、ボトル平面化画像です。
IMG_1538
ボトルに直印刷、カッコいいけど撮影がめっちゃ難しいんですよ。


さあ、スクリュー回転。
IMG_1547

Alc.11%。
プラチナイエローって感じ。
IMG_1548

青リンゴ、梨。
酸味がフレッシュに効いた辛口アタック。
はっさく系柑橘類の味わいあり。
薄い感じがしないのがいいですね。
これは確かにお出汁に合いそう。


*****


サントリー
FROM FARM 2023収穫 新酒 甲州
WWWポイント78点



WhiteWhiteWine01

Château Lagrange 2015

ボルドーのサントリー。メドック格付け第3級のシャトー・ラグランジュです。
過去からセカンドも含め色々試しています。2014年がなかなかよくって、
セール品の(笑)2013年も試したら意外にも大沈没。それならということで、
ボルドー良年の2015年なら間違いないやろとストックしてあったのを本日抜栓。


IMG_2233
サントリーが所有するだけあって、1983年にサントリーが参画してから、
畑も醸造も大改革をし、品質が大々的に向上したそうです。
その時植え替えたブドウは30年以上経ち、現在は立派な古樹となり、
今のラグランジュの品質を支える主力になっているとのことです。


公式ページは、さすがに日本語表示がしっかりしています。(笑)

サードのオー・メドックまでミレジム毎のデータを完備しています。
今日はファースト。2015年のセパージュはこう。
・カベルネ・ソーヴィニョン 75%
・メルロー 17%
・プチヴェルド 8%
熟成は新樽率60%のオーク樽で21ヶ月です。
(セカンドのLes Fiefs de Lagrangeは新樽率25%で12ヶ月。)

サントリーの日本のサイトにもシャトー・ラグランジュの紹介ページがあります。

こんな記事もあり、サントリーもただ単にボルドーのシャトーを所有するだけではなく、
自社のフラッグシップワイン「登美」に活かしたりしてるようです。
なので、登美は何となくラグランジュを感じさせ、ラグランジュは登美に似てるんではと、
最近は思うようになってきました。しっかり検証しないといけない今後の課題です。(笑)


さて、シャトー訪問。前もやってますが、ストビューでは近づけません。(笑)
Lagrange02
周囲を所有畑が取り囲んでいます。(黄色の線で囲った範囲です。)
エチケットにもある特徴的なシャトーと前池の白鳥。行ってみたいです。
サードワイン(Haut-Médoc)のエチケットは白鳥のイラストになってます。

サン・ジュリアン全体がわかる地図で位置関係を見てみます。
Lagrange01
周辺の格付けシャトーにも印をつけていますのでご確認を。
AOCサン・ジュリアンの格付け11シャトーをおさらいしておきます。
(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
     Château Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
     Château Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラスカーズ)
     Château Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)
(第3級)Château Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
     Château Lagrange(ラグランジュ)
(第4級)Château Beychevelle(ベイシュヴェル)
     Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Talbot(タルボ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
以上、11シャトー。


エチケット平面化画像。シンプルでいいですね。
IMG_2224
裏ラベル小さめでインポーターシールのスペースを空けてあるような印象です。


さて、抜栓です。
IMG_2226
キャップ、コルク共さすが格付けシャトーという貫禄です。

コルク平面化。ちゃんと両横にミレジムが打ってあります。
IMG_2227
シャトーのイラストも。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙の形はっきりせず。
IMG_2230

黒ベリー、ダークチェリー、カカオ、レーズン。
オーク材も香る。(笑)
辛口アタック。
程よい酸がフレッシュさを演出します。
厚み・凝縮感は上等です。
構造感は、あえて言うなら、ラウンド、丸い印象。
余韻で酸が少し戻ってくるんですが、
シルキーなタンニンがちゃんとエスコートしてくれます。
けど...少し何か物足りない…。

2014年には93点をつけましたが、
2015年もいいんですが、92点としましょう。
パーカーおじさんは2014年が92点、
2015年を93点としています。逆~。(笑)


*****


Château Lagrange 2015
RRWポイント 92点


サントリー 登美の丘 ビジュノワール 2017

サントリーの登美の丘ワイナリーが世界に誇る「登美の丘」シリーズ。
数あるラインアップの中から、ビジュノワールをいただきますよ。
ただ、積極的に聞いたこともない品種のワインを選んだわけではなく、
ふるさと納税(山梨県 甲斐市)の返礼品だっただけなんですが…。(笑)


IMG_1787
ビジュノワールはマルベックと山梨27号を交配した日本の赤ワイン用品種です。
山梨27号というのはメルローと甲州三尺の交配種なので、結局のところ、
50%がマルベック、25%がメルローといような味わいを想像しますね。(笑)


公式ページはこれ。登美の丘ワイナリーシリーズ専用になってます。

ワイン情報はしっかり載ってるように見えますが…
・ビジュノワール 100%
はいいとして、熟成に関して、
樽熟成:56%、タンク熟成:44%、新樽使用比率 0.0%、
とここまで細かく書いてあるのに、熟成期間が不明です。
新樽率0%っていう表現も珍しいですし。(笑)
MLFはありだそうです。


ワイナリー訪問は以前実際に行ってますから、その時の写真をば。
IMG_4562
登美の丘というだけあって高台にあり、甲府盆地が一望できます。

例によって、山梨のワイン産地をGoogle Map上で見ておきます。
Yamanasi02
サントリー登美の丘ワイナリーは甲斐市にありますから返礼品だったわけです。
フラッグシップの登美が欲しかったところですが。(笑)
「勝沼」は産地として有名なので地図上に無理やり「勝沼」も示しましたが、
2005年に「勝沼町」は塩山市・大和村と合併して甲州市になり、今はないです。


ボトルに直接印刷されてますから、ラベル平面化ではなくボトル平面化です。
こういう場合でも平面化して剥ぎ取れるわけですからいいですね。
IMG_1781
ボトル表面がマットに見えますが、冷やし過ぎたので水滴がついてます。
実際の表面はテカってますので、ご了承ください。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_1784
このブドウのマークはサントリーの日本ワインにつけてありますね。

コルク平面化するとこうです。
IMG_1785
テクニカルコルクのDIAM5を採用です。

Alc.13%。
濃いガーネット。
IMG_1786

プラム、カシス、梅酒?
マルベックぽくない独特の香りです。
辛口アタック。
かすかにフォクシーフレーバーですね。
なんだろう、甲州三尺の影響でしょうか。
味の芯はしっかりありますよ。
軽めの酸に、やはりですが、ブドウ風味が乗ってる気がします。
奥に甘みがありそうと思い甘味を探しますが、でもないって感じ。
タンニンはスムーズながら結構主張します。
これはマルベックぽいかもしれません。
余韻はタンニンのお陰でいい具合ですが、
フルーティな軽さと共に少々尻すぼみかな。

悪くないですが少々微妙かも。
う~ん、登美が飲みたい。(笑)


*****


サントリー
登美の丘ワイナリー
ビジュノワール 2017
RRWポイント 87点


Château Lagrange 2013

メドック格付け第3級のシャトー・ラグランジュです。
過去に2014年を試して、そこそこ美味しかったやつです。
なぜかリカマンで大量の2013年が安売りしてましたので、
比較用に手を出してしまいました。(笑)


IMG_8148
1983年にサントリーが取得してから、畑も醸造施設も大改革をし、
品質が大々的に向上したんでしたね。


公式ページは、サントリーのサイトもありますが、
日本語表示もできる本家の方がまだ内容は充実してます。
セパージュは、
・カベソー 75%
・メルロー 21%
・プチヴェルド 4%
樽熟は新樽率60%で18~20ヶ月。

ミレジム違いを飲み比べるにあたり、
パーカーおじさんの評価の推移を見てみましょう。
・2012年 86点
・2013年 87-89点
・2014年 92点
・2015年 93点
・2016年 95点
ものの見事に毎年着実に点数が上がってきています。
特に2014年からはなかなかの点数で、
前回いただいた2014年は確かにおいしかったわけです。
2016年の95点なんて結構なものですね。
ということは…
今日の2013年ってイマイチってことですかね。


とりあえず、シャトー訪問。
Lagrange01
そうそう。近寄れなかったんでした。入口からずっと向こうです。

サン・ジュリアン全体から見るとこのあたり。
Lagrange02

上記Google Map上に書き込んでますが、
AOCサン・ジュリアンの格付け11シャトーをおさらいしておきます。
(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
     Château Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
     Château Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラスカーズ)
     Château Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)
(第3級)Château Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
     Château Lagrange(ラグランジュ)
(第4級)Château Beychevelle(ベイシュヴェル)
     Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Talbot(タルボ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
以上、11シャトー。


エチケット平面化画像。
IMG_8138


さあ、抜栓です。コルク横にミレジム入り。上等ワインの証。
IMG_8149

コルク平面化撮影もしておきますよ。
IMG_8140
コルクにもシャトーのイラスト入りです。

Alc.13.5%。ガーネット。
IMG_8144

黒ベリー、スパイス、濡れた木、森の下草。
酸味立つアタック…?
味の実体はあるんですが酸が邪魔をします。
その後、少し粗めのタンニンが喉元に現れます。
その酸は再度現れ、酸味がちの余韻へ。
飲めなくはないんですが、かなり残念な味。
2013年はやはりボルドーの鬼門なんですかね。
パーカーおじさんの点数(PP87-89)も納得いきますが、
もっと低い評価になりました。

こうなったら、良年でリベンジだ!とばかりに、
その後2015年をゲットしました。
今は暫し寝かしてますが、いずれ試しますよ。

シャトー・ラグランジュにここまでこだわるのは、
以前なんとなく共通点を感じた、
サントリーのフラッグシップ「登美」との比較を
いずれやりたいからです。(笑)


*****


Château Lagrange 2013
RRWポイント 85点


Château Lagrange / Les Fiefs de Lagrange 2014

昨日に引き続き、
シャトー・ラグランジュのファースト・セカンド飲み比べ。
セカンドのレ・フィエフ・ド・ラグランジュ2014です。


IMG_5403
セラーに3ヶ月置いておいただけで、エチケットが無残に。
湿気はあればあったで困りもんです。
ファーストラベルには問題なかったので、
エチケットの紙質に差をつけているのかしら?(笑)


Google Mapでサン・ジュリアンに行ってみます。
やはりストビューでは畑の入口までしか近寄れず。
Lagrange01
すぐ隣がシャトー・グリュオ・ラローズの畑なのが看板でわかります。

仕方がないので上空から位置関係を見てみます。
Lagrange02
上の畑の入口の写真は青マル印になります。
そこからシャトーまで畑の中を一本道でつながってます。

地図上にもシャトー名がちらほら見えますが、
サン・ジュリアンはポイヤックの南側にあって、
多くの格付けシャトーがひしめいています。

第2級が5シャトー。
(ラス・カーズ、ポワフェレ、バルトンのレオヴィル3兄弟、
グリュオ・ラローズ、デュクリュ・ボーカイユ)

第3級が2シャトー。
(ラグランジュとランゴア・バルトン)

第4級が4シャトー。
(タルボ―、ブラネール・デュクリュ、ベイシュヴェル、サン・ピエール)

カマンサックはラグランジュのお隣ですが、
サン・ジュリアンを外れてしまうのでオー・メドックになります。

シャトー・ラグランジュは小ぶりながら美しいシャトーです。
Google Mapにアップされていた写真を拝借します。
Lagrange03
前の池と、そこに居る白鳥が優雅ですね。


さあ、もう一度ファーストとの差異をおさらい。
メルローが倍増しているのと、樽熟の差が大きいですね。
公式ページは日本語表示すると最新データまで見れません。
フランス語か英語表示にしましょう。)

<Les Fiefs de Lagrange 2014> 
・カベソー 52%
・メルロー 41%
・プチヴェルド 7%
樽熟成は、新樽率20%で12ヶ月

<Château Lagrange 2014> 
・カベソー 76%
・メルロー 18%
・プチヴェルド 6%
樽熟成は、新樽率60%で18~20ヶ月


ラベル平面化しましたが、当然エチケットのシワは取れず。(笑)
IMG_5399
セカンドはさらにシンプルなデザインですね。


さあ、唎いてみます。
Alc.13%。
濃いガーネットはファーストとほぼ同じですが、
かすかに朱色がかってるような、濁ってるような。
樽香はすごく弱いか、ほぼない感じです。
酸味あるが柔らかめのアタックは似ています。
甘み、果実味とも感じられるよい酸です。
余韻も特に短くはなく、楽しめます。

ファーストとは微妙な違いは確かにありますが、
明確な優劣の差はないと思います。
こういうファーストとセカンドの関係ですと、
セカンドを飲んでファーストを想像するのは正しいですし、
うまいセカンドはお手頃であれば「偉いワイン」です。

しかしこの2014年はうまいです。
2012年は何だったんだ?


*****


Château Lagrange
Les Fiefs de Lagrange 2014
RRWポイント 93点


Château Lagrange 2014

過去にいずれやりますと宣言していた、
シャトー・ラグランジュのファースト・セカンド飲み比べ。
ミレジムも2014年で合わせましたので、
前回少々残念な評価だったセカンドの実力レベルも図れるといいです。


IMG_5402


ボルドー格付け第3級シャトー・ラグランジュ。
まずはファーストラベルから記事にします。
セカンドの「Les Fiefs de Lagrange」は明日に載せます。


IMG_4618
一番右のレ・フィエフ・ド・ラグランジュ2012を前回お試し。
RRWポイント:86点とちょっと物足りない結果でした。
今回は左の2本、2014年のファーストとセカンド試飲です。
セカンドのミレジム違いで差が出るかというのも興味深いところです。

公式ページは、日本のサントリーが所有するだけあって、
日本語表示もできる本家サイトと、サントリーのサイトがあります。
1983年にサントリーが参画してから、畑も醸造も大改革をし、
品質が大々的に向上したそうですね。
その時植え替えたブドウは30年以上経ち古樹となり、
今のラグランジュの品質を支える主力になっているようです。

恒例のワイナリー訪問は明日の記事に回します。

ヴィンテージ毎の情報は本家ページの方が詳しいです。
2014年のセパージュは、
・カベソー 76%
・メルロー 18%
・プチヴェルド 6%
樽熟は新樽率60%で18~20か月だそうです。

セカンドのレ・フィエフ・ド・ラグランジュの2014年は、
・カベソー 52%
・メルロー 41%
・プチヴェルド 7%
と、若干メルロー多めのようです。


シンプルなエチケットですね。
IMG_5396


キャップシールもファースト・セカンド別です。
IMG_5404
(画像はワイン娘アプリにて加工)
写真はないですが、コルクもそれぞれの名前入りの別仕様。


因みにパーカーおじさんの評価は、
ファースト:92点
セカンド:88点
のようです。やはり差があるんですかね。
そこら辺を見極めましょう。


さて、抜栓。
Alc13.5%。(セカンドは13%)
濃いガーネット。
黒ベリー、馴染んだ樽香。
香りは多め、野菜香もありますね。
酸味があるフレッシュな感じのアタックです。
この酸はタンニンと絡んでパレットに収斂性を与えますが、
味に厚みがあり、なんともエレガントなおいしさ。
後味にも若干酸味は残るんですが、
余韻は長めで満足できます。
ローズマリーチキンとのマリアージュしましたが、
食事と合わせるとこの酸味は生きてきますね。
雑味のないスマートな印象のいいボルドー、
そんな結論です。

なんとなくですが、
サントリーのフラッグシップ「登美」を思い出します。
何か同じ理念が流れているのでしょうか?
こんな記事を見つけました。やっぱりね。笑)


*****


Château Lagrange 2014
RRWポイント 93点


Château Lagrange / Les Fiefs de Lagrange 2012

ボルドー、サン・ジュリアン。
格付け第3級のシャトー・ラグランジュです。
で、やっぱりのセカンド・ラベル。(笑)
しかし、今回はちょっと趣向が違いますよ...。


IMG_4620


セカンドのレ・フィエフ・ド・ラグランジュは、
2012年と2014年をすでにゲットしています。
加えて、ファースト・ラベルの2014年も!
いわゆる、水平・垂直試飲ってやつをやろうかなという訳です。

しかしながら、3本一度に抜栓は勇気が入りますので、
念入りにテイスティング結果を記録しながら、
何回かに分けてやります。(笑)
今日はまずレ・フィエフ・ド・ラグランジュの2012から。


IMG_4618


このシャトーはオーナーがサントリーだけあって
公式ページは日本語表示ができます。
サントリーの公式ページもよくできていますね。
サントリーは1983年にこのシャトーを入手してから、
かなり大改革をして品質を向上させたそうです。

例によってセパージュを比較します。

<Les Fiefs de Lagrange 2012> 
・カベソー 61%
・メルロー 31%
・プチヴェルド 8%

<Les Fiefs de Lagrange 2014> 
・カベソー 52%
・メルロー 41%
・プチヴェルド 7%

<Château Lagrange 2014> 
・カベソー 76%
・メルロー 18%
・プチヴェルド 6%

極端ではないですが、心なしかセカンドはメルロー多めです。

パーカーポイントを調べると、
2014年が、ファースト:PP92、セカンド:PP88
と、まずまず。
今日のセカンド2012年ですが、採点されてないようです。
同じ2012年のファーストがPP86なので少し心配ですね。


IMG_4621


さて、抜栓。
「2012」とミレジム入りのコルクです。Alc.13%。
濃い赤紫。
カシス、生っぽい熟成香。樽香。
黒ベリーあるもカルメネールっぽい感じ。
涙しっかり。落ちるの遅いのでフルボディー感じます。
アタックで酸味が来ます。
が、果実味を演出する感じではないです。
一応、味わいはタンニン主体。
余韻で軽い収斂性。酸味も加わっている感じ。

う~ん、微妙。
うまくまとまってはいるんですが、
複雑味というか、うまさがなくピンときません。
寝かせ足りないのではなく、2012年セカンドの実力でしょうか。
これでは2014年のファースト・セカンドが心配です。
念のため、あと1~2年寝かしておきましょうかね。


*****


Château Lagrange
Les Fiefs de Lagrange 2012
RRWポイント 86点


サントリー 登美〈赤〉2013

サントリーのフラッグシップ、「登美」です。
気にはなってましたが、1万2千円はちょっと手が出ません。
今回、グラスで試飲できるのはありがたいです。
「登美の丘」<赤>、カベルネ・フランとともに。


IMG_4564


「登美」のセパージュは、
・カベソー 49%
・メルロー 29%
・カベフラ 20%
・プチヴェルド 2%
で、カベソー主体のボルドー左岸系を目指してるようですね。
公式ページによると、新樽率46%の仏樽で14ヶ月熟成。


IMG_4565


対して、「登美の丘」は、
・メルロー 60%
・カベソー 17%
・カベフラ 12%
・プチヴェルド 11%
メルロー主体です。
公式ページでは樽熟成していることはわかりますが、
樽種や期間は明記されていません。


IMG_4563


「登美の丘 カベルネ・フラン」は公式ページには載っていませんので、
裏ラベルのみが情報源です。カベフラ100%なんでしょうが、
仏樽で樽熟成していることぐらいしかわかりませんね。


 さて、テイスティング。
<登美>(Alc.13.5%)
<登美の丘>(Alc.12%)
<登美の丘カベフラ>(Alc.13%)
のように、順に列記していきます。

色は、どれも濃いルビー。
名札ないと見分けつきません。(笑)

香りは、
<登美> 黒ベリーにいい感じの樽香が来ます。
<登美の丘> 黒ベリー、樽香ありますが生っぽい香りです。
<登美の丘カベフラ> 明らかにカベフラ。草、ミント。

味わいは、
<登美> タンニンがまろやかで良質。余韻への続き方が絶妙。
<登美の丘> タンニンの後ろに甘みがあります。
       余韻でのタンニンの残り方がちょっと雑味に感じます。
<登美の丘カベフラ> 水臭い口当たり。
           余韻で果実味と渋みが混じります。

さすがに、<登美>はおいしいですが、
傑出しているかというと、そのレベルには若干足りない気がします。
<登美の丘>は及第点といったところでしょうか。
<登美の丘カベフラ>は品種もあってか問題外。(笑)

何がたりないんでしょうね。コク? 複雑味?
単に僕の好みと、サントリーが目指すところの違いかもしれません。


*****


サントリー 登美〈赤〉2013
RRWポイント 88点


サントリー 登美の丘〈赤〉2015
RRWポイント 87点


サントリー 登美の丘 カベルネ・フラン 2012
RRWポイント 83点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ


写真サイト:
最近ちゃんと写真撮ってますか?

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ