Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

メドック格付け第4級

Château Prieuré Lichine 2015

メドック格付け第4級、マルゴーのシャトー・プリューレ・リシーヌです。
以前、セカンドのConfidences de Prieuré Lichine 2009を試しています。
なかなか良かったので今日はファースト。良年の2015年ならどうでしょう。
期待は高まりますね~。


IMG_2618
12世紀にヴェルタイユ修道院の僧侶たちが建てたカントナック小修道院で、
ブドウ栽培が始められたのが、シャトー・プリューレ・リシーヌの始まり。

その後、ワインの権威で評論家の故アレクシス・リシーヌ氏が1952年に取得し、
実際そこに住みながらシャトーを育て上げたとして知られています。
それまでプリューレ・カントナック(カントナック小修道院)だったシャトー名を、
自身の名前を付けて、今のプリューレ・リシーヌに改名もしています。

1999年にはバランド・グループ(Ballande Group)が取得、ミシェル・ロラン氏や、
ステファン・デュルノンクール氏をコンサルに招き、畑と醸造の更なる改良をしています。


公式ページは工事中。これは痛い。


代わりにインスタグラムに誘導され、写真はいいんですが、ワイン情報はなし。

仕方がないのでネット情報に頼るしかありません。

所有畑は70ha(78haとも)。作付けは複数のソースが以下としています。
(作付け)Cabernet Sauvignon 50%、Merlot 45%、Petit Verdot 5%

しかし、違うソースでは最新と思われる次の比率になってます。
(作付け)Cabernet Sauvignon 56%、Merlot 41%、Petit Verdot 3%
なぜこのデータが最新だと思うかというと、ミレジム毎のセパージュが、
一緒に2015年まで載ってたからです。(2012~2013は他データとも一致)

(2015)Cabernet Sauvignon 66%、Merlot 30%、Petit Verdot 4%(今日の)
(2014)Cabernet Sauvignon 65%、Merlot 30%、Petit Verdot 5%
(2013)Cabernet Sauvignon 70%、Merlot 25%、Petit Verdot 5%
(2012)Cabernet Sauvignon 65%、Merlot 30%、Petit Verdot 5%

熟成は、どこの情報もだいたい新樽率50%、16ヶ月という感じでした。


さあ、久しぶりにシャトー訪問。大きな壁に囲まれ中が見えません。
Prieure00
敷地の中にはエチケットに描かれている前庭付きのシャトーがあります。

ポイヤックにも続く県道D2号線(通称ボルドーワイン街道)沿いですね。
Prieure02
シャトーの背後にはカントナック小修道院の名残と思われる教会があります。
すぐ近くに、シャトー・キルヴァンとシャトー・デスミライユがあります。
シャトー・ディッサンの敷地の南端も隣接してるようです。

さて、いつもの「マルゴーまるごと地図」で位置関係を確認しましょう。
Prieure01
ジロンド川が下になってますから北が右下側なので気を付けてください。
(マルゴーの格付けシャトーを全部1枚に収めるための苦肉の策です。)
地図にも書き込んでますが、リストで照らし合わせられるよう下記します。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

以上の合計21シャトーになります。


エチケット平面化画像。
IMG_2608
格付けワインらしい貫禄の裏ラベルと、それを隠さないインポーターラベル。


さあ、抜栓。
IMG_2613
キャップシール、コルク、ファーストですもの抜かりはないです。

コルク平面化。
IMG_2614
紋章、2015のミレジム表示、さすがにちゃんとしてます。(笑)

Alc.14%。
濃いガーネット。涙は細かいけど輪郭がはっきりせず。
IMG_2617

黒ベリー。モカ、スパイス。
しっとりした樽香です。
辛口アタック。
構造感、凝縮感、申し分ないですね。
喉越しで、シルキーなタンニンとさりげない酸味が、
心地よく続く余韻のうまい導入部分になってる感じ。
「傑出してる」域にあと少し…かな。

パーカーおじさんは88-90点評価とちょっと厳しいです。
もうちょっといいと思うんだけどな~。(笑)


*****


Château Prieuré Lichine 2015
RRWポイント 94点


Château Beychevelle Les Brulières de Beychevelle 2015 Haut-Médoc

メドック格付け4級、サンジュリアンのシャトー・ベイシュヴェルです。
で、そこのオー・メドックのサードワインをいただきます。
ベイシュヴェルのファーストは2000年を過去に試しています。
セカンドやサードはシャトーの方針によって位置づけがまちまちですが、
ベイシュヴェルのファーストとサード、どれぐらいの違いがあるもんでしょうね。


IMG_0650
ファーストやセカンドは船の絵ですが、サードはずばりシャトーです。
このシャトーが美しくてメドックのプチ・ヴェルサイユと呼ばれてるそうで、
自慢のシャトーはサードラベルを飾りましたってことですね。


公式ページはこのカッコいいトップページ。日本語もあります。
Bey01
セカンドのAmiral de Beychevelle(アミラル・ド・ベイシュヴェル)と共に、
レ・ブリュリエール・ド・ベイシュヴェルもちゃんとサードとして載っています。
オー・メドックの畑からながらファースト、セカンドと同じケアをしてますとのこと。
ただ、更新が遅いようでミレジム毎のデータが2012年までしかありません。


困ったなと思っていると、裏ワザがありました。
まず、ネックの本モノ認証のQRコードをスキャンすると…
bey02
シールと同じ4桁の記号で本モノが確認でき、ウェブページに誘導されます。

するとどうでしょう。このワインの2015年のデータページにリンクするのです。
Bey03
セパージュは、
・メルロー 65%
・カベソー 35%
樽熟は新樽率20%のフレンチ(一部アメリカン)オークで20ヶ月。
畑はサン・ジュリアンのすぐ南のキュサック(Cussac)にあるのもわかりました。
この畑はカベソー比率を将来50%まで引き上げていくだとか、
2008年から100%オーガニックだということも書かれています。
シャトー・ベイシュヴェルは日本のサントリーが共同所有してるとか…。
サントリーさん、ラグランジュも所有ですから野望が半端ないですね。(笑)


恒例ですからシャトー訪問しておきます。正門ですが裏手っぽい入り口です。
Bey06
シャトーがジロンド川の方を向いているのでストビューでは正面見えず。

例のトップページの画像にシャトー正面がおぼろげながら写ってます。
Bey05
ジロンド川に向かって敷地が開けていて、実際もこう見えそうです。

今日の畑はサン・ジュリアンのすぐ南、オー・メドックのキュサックにあります。
シャトーから5Km南、ジロンド川からも少し離れている所の12haだそう。
Les Brulières de Beychevelleは畑名らしいですが、場所特定はできず。
それでもだいたい、シャトー・ボーモンの近所だと思われます。
Bey00
サン・ジュリアンを俯瞰する地図を上げたので、いつものおさらい。
AOCサン・ジュリアンの格付け11シャトーをリストアップ。

(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
     Château Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
     Château Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラスカーズ)
     Château Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)
(第3級)Château Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
     Château Lagrange(ラグランジュ)
(第4級)Château Beychevelle(ベイシュヴェル)
     Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Talbot(タルボ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
以上、11シャトーでした。


エチケット平面化画像。
IMG_9480
裏ラベルを隠さないインポーターシールはえらい。


さあ、抜栓。
IMG_0643
オー・メドック専用デザインのキャップにコルク。横にミレジム。完璧。

コルクも平面化しておきます。
IMG_0646
合成コルク、DIAM5を採用。5年耐用のちょっといいやつです。
はさみ式のコルク抜きを使ったので表面が少し荒れてしまいましたね。

Alc.13.5%。
ガーネット。
IMG_0648

黒ベリー、森の下草、なめし革、黒胡椒...。
ボルドーの偉大なワインにある複雑な熟成香を感じます。
クール感ある辛口アタック。
骨格のしっかりした味わいですよ。
タンニンは心地よい収斂性を喉元に与え、
いいバランスのまま余韻に続いていきます。

傑出した感は弱いのかもしれませんが、非は全くないです。
いや、ファーストに迫る...もしくは超えてるんじゃ…。
良年2015年というのもあるかもしれませんが、
「オー・メドックでもとってもいいじゃないか!」が結論。


*****


Château Beychevelle
Les Brulières de Beychevelle 2015
Haut-Médoc 
RRWポイント 94点


Château Branaire-Ducru 2010

メドック格付け第4級、サン・ジュリアンのブラネール・デュクリュです。
以前ここのセカンド、Duluc de Branaire-Ducruを試しています。
そんなに悪くなかったと記憶しています。
今日は良年2010年のファーストです。どんなもんでしょう。


IMG_9293
梅田のハービスにあるエノテカ大阪店のバイザグラスでの試飲ですが、
ここはボトルがサーバーにセットされているため平面化撮影ができません。
これでは記録にならないので二度と来るかと思ってたのに…来ちゃいました。(笑)
しかし、今日は撮影さえ拒否される始末で、露骨に嫌な顔をされました。
いつもここは、けったくそ悪い思いをするので本当に二度と行くかと誓いました。
(同じ梅田のエノテカでも、グランフロント大阪店はそんなことなく、
いつも気持ちよく接客してくれます。みなさん、お間違えなきよう。)


公式ページは、住所と連絡先が書いたトップページのみ。

前はもっとちゃんとしたサイトがあったと思ったのですが、工事中でしょうか。
ワイン詳細わからずでは困りましたね。
よって、ネット情報をまとめておきます。
セパージュは、
・カベソー 70%
・メルロー 22%
・カベフラ 5%
・プチヴェルド 3%
樽熟は、新樽率50~60%で18~24ヶ月。
このあたりは公式情報が欲しかったですね。
この2010年は、パーカーおじさんが94点をつけてます。ハイレベル~。


シャトー訪問。遠目ですが入口からシャトーの姿が拝めました。
Ducru02
お向かいは同じく第4級のシャトー・ベイシュヴェルです。

位置関係をサンジュリアンの他シャトー含め見てみましょう。
Ducru01
以下にサンジュリアンの格付けシャトーをまとめておきます。

<第1級>なし
<第2級>5つ
・Ch. Ducru-Beaucaillou(シャトー・デュクリュ・ボーカイユ)
・Ch. Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
・Ch. Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
・Ch. Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラス・カーズ)
・Ch. Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフィレ)
<第3級>
・Ch. Lagrange(ラグランジュ)
・Ch. Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
<第4級>
・Ch. Beychevelle(ベイシュヴェル)
・Ch. Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
・Ch. Saint-Pierre(サン・ピエール)
・Ch. Talbot(タルボ)
<第5級>なし
以上、合計11シャトー。


コルク平面化。(抜栓したコルクが置いてありました。笑)
IMG_9280
王冠4つの、エチケットと同じデザインですね。

Alc.13%。
濃いガーネット。
IMG_9289

黒ベリー、かすかにプラムかな。
酸性の果実香も奥に微量ながらある感じがします。
さすがに熟成香は厚みのあるリッチな感じで迫ってきます。
若干甘みに感じる辛口アタックです。
タンニンからくるビター感に包まれ、
アルコールもしっかり感じる複雑味あるフルボディ。
同じ調子でフィニッシュまで続くのはいいんですが、
若干平坦な感じがするのは味の素性がもう一つだからなのかな~。
パーカーおじさんの94点は残念ながら感じませんでした。


*****


Château Branaire-Ducru 2010
RRWポイント 90点


Château Duhart-Milon 2011

ラフィット・ロートシルトが所有するもう一つのポイヤックのシャトー、
格付け第4級、シャトー・デュアール・ミロン・ロートシルトです。
エチケットには最後に「ロートシルト」とは書いていませんが、
ロートシルト家の所有は1962年からで、同じ醸造チームだそうですね。


IMG_9292
梅田のハービスにあるエノテカ大阪店のバイザグラスでの試飲ですが、
ここはボトルがサーバーにセットされているため平面化撮影ができません。
これでは記録にならないので二度と来るかと思ってたのに…来ちゃいました。(笑)
しかし、今日は撮影さえ拒否される始末で、露骨に嫌な顔をされました。
いつもここは、けったくそ悪い思いをするので本当に二度と行くかと誓いました。
(同じ梅田のエノテカでも、グランフロント大阪店はそんなことなく、
いつも気持ちよく接客してくれます。みなさん、お間違えなきよう。)


公式ページラフィットのホームページの中です。

セパージュは、
・カベソー 75%
・メルロー 25%
樽熟は明記ないですが、新樽率50%で18ヶ月のようです。
古樽の方はラフィットで使った1年落ちだそうです。
今日の2011年はパーカーおじさん89-91点です。


シャトー訪問。なんとポイヤックの町の中にあります。
Duhart-Milon01
その昔にはジロンド川の港からのワインの出荷・積み出しには、
便利よかったんだろうなとは想像します。

しかし、肝心の畑はどこなんだろうと思いますよね? 公式ページには、
ラフィットの西側、ミロンの丘のカリュアド台地に沿った所と記載があります。
となると、下の地図に四角で囲った辺りなんだと思われます。
Duhart-Milon02
例によってポイヤックの他の格付けシャトーも記してますので、
合わせて確認しておきましょう。

ポイヤックは名だたる第1級が3つもありますし、第2級も2つ。
ところが第3級がゼロで、第4級が今日のデュアール・ミロンのみです。
あとは第5級が12もあります。

まとめておきます。
<第1級>
・Ch. Lafite-Rothschild(ラフィット・ロートシルト)
・Ch. Mouton Rothschild(ムートン・ロートシルト)
・Ch. Latour(ラトゥール)
<第2級>
・Ch. Pichon-Longueville-Baron(ピション・ロングヴィル・バロン)
・Ch. Pichon-Longueville-Comtesse-de-Lalande(ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)
<第3級>なし
<第4級>
・Ch. Duhart-Milon(デュアール・ミロン・ロートシルト)
<第5級>
・Ch. d’Armailhac(ダルマイヤック)
・Ch. Clerc-Milon(クレール・ミロン)
・Ch. Batailley(バタイエ)
・Ch. Haut-Batailley(オー・バタイエ)
・Ch. Haut-Bages-Libéral(オー・バージュ・リベラル)
・Ch. Croizet-Bages(クロワゼ・バージュ)
・Ch. Lynch-Bages(ランシュ・バージュ)
・Ch. Lynch-Moussas(ランシュ・ムーサ)
・Ch. Grand-Puy-Ducasse(グラン・ピュイ・デュカス)
・Ch. Grand-Puy-Lacoste(グラン・ピュイ・ラコスト)
・Ch. Pédesclaux(ペデスクロー)
・Ch. Pontet-Canet(ポンテ・カネ)
合計18シャトーです。


コルク平面化。(抜栓したコルクは置いてありました。笑)
IMG_9282

Alc.13%。
濃いガーネット。
IMG_9290

黒ベリー、ブラックチェリー。
若干果実味残りますが熟成香の強さを感じますね。
胡椒系スパイスも香ります。
辛口アタック。
味の中心はドライな感じ。
もう少しふくらみが欲しい気がする味です。
苦味にも似たパサっとした味わいは、
特にドラマが始まるでもなく、余韻へ終息していきます。

無難ですがエレガントな感じはしませんね。
これはラフィットにも似ています。(笑)


*****


Château Duhart-Milon 2011
RRWポイント 88点


Château Saint-Pierre 2003

メドック格付け第4級、サンジュリアンでもちょっと影が薄い、
シャトー・サン・ピエールです。
シャトー・タルボと一緒に試しましたので、ボトルはサーバー内に。
エチケット撮影できないテイスティングは記録の都合上困りますね~。


IMG_8770
裏ラベル気になりますが真相はサーバーの中。(笑)


公式ページを探すと、Domaines Henri Martinの所有ということがわかります。
1982年に取得。それまでばらばらになっていたこのシャトーを、
1855年の格付け当時の姿に買い戻したんだそうです。
所有5シャトー一括で載っているため、サン・ピエール単独の記述は少な目。
データシートもミレジムごとになっておらず残念。
・カベソー 75%
・メルロー 15%
・カベフラ 10%
となっていますが、おそらく作付けでしょうね。
ネット情報では、2003年は、
・カベソー 79%
・メルロー 20%
・カベフラ 1%
のようです。
樽熟は、新樽率50%で14~16ヶ月熟成とのこと。

影が薄いなんて書きましたが、パーカーおじさんの評価を見ると、
今日の2003年は93点と悪くないです。
2009年はなんと98点。2010年も97点とハイレベル。
近年の2018年は暫定で94~96点と、ポテンシャルありそうです。


さて、サンジュリアンのシャトーを訪問です。
SaintPierre01
う~ん。立派な敷地、門から中のシャトーが拝めません。
隣接するのは、シャトー・ブラネール・デュクリュとベイシュヴェル。

オーナーのドメーヌ・アンリ・マルタンはお向かいにありました。
SaintPierre03
まあ、事務所のようですが。


例によって、サンジュリアンを俯瞰して位置関係を見ておきます。
SaintPierre01
他の格付けシャトーも記してますので併せてご確認ください。


さて、いただきます。
Alc.13%。濃いガーネット。
微かにオレンジエッジ来てます。2003年ですからね。
IMG_8774

少し酸を感じる辛口アタック。
味はまあまあ複雑味感じますが、最初の酸味が隠れてるのがわかります。
うま味はあるのですが、その後、
うま味と酸が拮抗しながらフィニッシュまで到達してしまいます。
どっちだ?と迷ってる間にコトは終わってる感じです。
悪くはなさそうなんですが、楽しみにくい?
果実味と評することもできそうですが、何か落ち着きません。


*****


Château Saint-Pierre 2003
Saint-Julien
RRWポイント 86点


Château Talbot 2016

サンジュリアンの格付け第4級、シャトー・タルボです。
安定して美味しいなんて評価もあって、試したいと思ってました。
いつもと違う場所でのバイザグラスなんですが、
なにやら厳重なサーバーにセットされていてボトルが拝めません。


IMG_8769
まあ、品質的にはこういう文明の利器がありがたいんでしょうが、
ボトルを眺めながらいただけないのは困りものです。


公式ページはきれいな背景画像を使って凝った作りです。
が、しかし、ワイン情報が2015年までしかありません。
困りましたが、評論家のプリムールのレポートなんかを探します。
セパージュは多分こう。
・カベソー 55%
・メルロー 39%
・プチヴェルド 6%
樽熟は新樽率50%で14ヶ月と思われます。
パーカーおじさんはこの2016年に92点をつけていました。


さて、シャトー訪問。
Talbot01
まわりの木立が多くて、シャトーがちらっとしか見えません。

例によって、サンジュリアンでの位置を見ておきます。
Talbot02
真ん中、ですね。他の格付けシャトーも記してます。
サンジュリアンの格付けシャトーをまとめますので地図と併用ください。

PREMIERS CRUS<第1級>
なし

DEUXIÈMES CRUS<第2級>
Ch. Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
Ch. Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
Ch. Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
Ch.Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラス・カーズ)
Ch. Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)

TROISIÈMES CRUS<第3級>
Ch. Lagrange(ラグランジュ)
Ch. Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)

QUATRIÈMES CRUS<第4級>
Ch. Beychevelle(ベイシュヴェル)
Ch. Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
Ch. Saint-Pierre(サン・ピエール)
Ch. Talbot(タルボ)

CINQUIÈMES CRUS<第5級>
なし


さて、いただきますよ。
Alc.13.5%。
濃いガーネットです。

IMG_8773

黒ベリー、ブルーベリー、ジャム風情?黒糖感?
水くさい辛口アタックです。
味は中の方にある様ですが、行儀の悪い若い酸が暴れ回ります。
余韻も評価しようが難しい感じ。
欠陥ではなさそうですが、
これが平常なら相当レベルの低いシャトーだと思いました。
また別のミレジムでリベンジ必要ですね。


*****


Château Talbot 2016
Saint-Julien
RRWポイント 84点


Château Lafon-Rochet 2002

メドック格付け第4級、サンテステフのシャトー・ラフォン・ロシェです。
変な黄色のエチケットが、なんだか品がなくって損をしてると思いますが、
ラフィットやコスに近い立地は高い品質を期待させます。


IMG_8763
なんでしょう、このエチケットやキャップシールの色は。
あまりおいしいワインという印象を与えてくれません。(笑)


公式ページは見やすく情報も充実。
トップページはドキュメンタリーのような動画が貼ってあります。
この動画を見ると、シャトー・ポンテ・カネと同じく、
テスロン・コニャックのテスロン家所有ということがわかります。
今日の2002年のセパージュはこうです。
・カベソー 56.5%
・メルロー 40%
・カベフラ 3.5%
刻んでますね~。
樽熟は、新樽率70%で16~18ヶ月です。
パーカーおじさんの採点(87-89点)まで載っています。
また、畑の作付け地図があるのもうれしいです。
planLAFONROCHET-HD
なぜかポイヤックの町との位置関係が示してあります。


さてと、シャトー訪問します。
LafonRochet01
ガッツリ近づけました。エチケットのイラストと同じシャトーが見えます。
シャトーの壁も、エチケットと同じ変な黄色なんですよね~。
イメージカラーとして統一してるんでしょうね。

Googleさん、お手柄。シャトーの周りから中からグルグル回れます。
LafonRochet02
建物内も細かく見れて、行った気になりますよ。
どこのシャトーもこれぐらい見られると楽しいんですけどね。
頼みますよ、Googleさん。

いつものごとく、地図で俯瞰してサンテステフを頭に叩き込みますよ。
サンテステフに5つある格付けシャトーも等級入りで示しておきました。
StEstephe01
毎度同じような地図を作ってるのはお勉強の一環だからです。
悪しからず、ご容赦ください。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_8765
裏には、自ら「ラフィットとコスの間のいい位置にある畑」と書いてます。


さあ、いただきましょうか。
Alc.13%。濃いガーネット。
さすがに2002年ですから褐変気味ですね。
IMG_8768

カシス、ブルーベリー。
酸味系の果実味と青野菜風味があります。
黒ベリーはずっと奥に感じます。つまりごく微かにしか香らない。
少し酸味の乗った辛口アタックです。
熟成感のある味の深みは出てますが、
枯れた酸味が全体にまとわりつきますね。
その酸は熟成でこなれていて穏やかではあるんですが、
喉越しから余韻まで引きずるので、ちょっと余計。


*****


Château Lafon-Rochet 2002
Saint-Estèphe
RRWポイント 86点


Château Beychevelle 2000

メドック格付け4級、サンジュリアンのシャトー・ベイシュヴェルです。
結構なバックヴィンテージ、それも超良年の2000年をいただきます。
店頭の試飲なので少々落ち着きませんが、どんな味わいなのか、
偉いワイン探しの探求人としては試しておく必要があります。(笑)


IMG_7605
オリが立つからと、ボトルを立てさせてもらえません。
よって今日はエチケット平面化画像はありません。
裏エチケットもなし。(笑)


公式ページはトップページがカッコよすぎてキャプチャーしました。
bay04
エチケットのイラストを実写化したような画像です。
グリフォンを船首にあしらった帆船の向こうにシャトーが見えます。
カッコよすぎる…。

ワイン情報もミレジムごとにデータシートがあるタイプで好感持てます。
セパージュは、
・カベソー 49%
・メルロー 38%
・カベフラ 7%
・プチヴェルド 6%
しかし樽熟の記述がありません。16~18ヶ月らしいっす。


シャトー訪問。ちょっと手前から畑を前景に入れて。
Beychevelle02
Google Mapでは入れませんが、きれいなシャトーと前庭です。


シャトー・ベイシュヴェルの周りは格付けシャトーが密集してます。
Beychevelle01
Château Beychevelleの周囲の4シャトーを地図にマルしておきます。
その4シャトーとは、
(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
(第4級)Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
の4つです。
レオヴィル3兄弟とランゴア・バルトンはもう少し北側です。
タルボーやラグランジュはもう少し西側です。


はい、サンジュリアンのおさらいでした。
さあ、いただいてみましょう。
Alc.13%。
濃いガーネット。
黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス。
辛口重いアタックです。
味に奥行きがありますが、生き生きした酸も感じます。
タンニンはなめらかに溶け込んでいて、
かえって酸味の存在感が増す感じです。
その酸をまとった余韻は長いですが、
おかげでフィニッシュはちょっとさっぱりし過ぎかも。
91点と判定しましたが、パーカーおじさんも91点のようです。
気が合うんだなぁ~。(笑)


*****


Château Beychevelle 2000
RRWポイント 91点


Château La Tour Carnet 2010

メドック格付け第4級、オー・メドックのラ・トゥール・カルネです。
メドックで最古のシャトーの一つで、近年品質向上も目覚ましいのに、
格付けシャトーの中では比較的お手頃価格でゲットできます。
今日はボルドー超当たり年の2010年モノを抜栓しますよ。


IMG_7333
エチケットの下に「Bernard Magrez」と鍵の紋章がありますが、
グラーヴのシャトー・パプ・クレマン(Pape Clement)や、
サンテミリオンのシャトー・フォンブロージュ(Fombrauge)を所有する、
世界的ワイン商で現オーナーのベルナール・マグレ氏が、
2000年にこのラ・トゥール・カルネを取得したんだそうです。
これら所有のシャトーすべてのコンサルがミシェル・ロランでして、
「また出たな!ミシェル・ロラン!」と思わず口走ってしまいます。
…もはや妖怪扱いですね。(笑)

CastroRubra05


公式サイトは立派な作りでいい感じなのですが、
ミレジムは2015年のものしかなく、困ったなと思っていると、
2010年の詳細はなんと裏ラベルにありました。(平面化画像参照)
IMG_7323
セパージュは、
・メルロー 60%
・カベソー 34%
・カベフラ 5%
・プチヴェルド 1%
と、ボルドー左岸にしては珍しくメルロー主体です。
作付けから既にメルロー56%、カベソー40%となっています。
16ヶ月の樽熟とも書いてますね。
新樽率は30%と割と低いみたいです。
ちなみにQRコードは公式サイトにつながるだけです。
しかし、ベルナール・マグレさん本人の顔写真入りとは…。(笑)


さて、恒例シャトー訪問。まわりの畑と言い、いい雰囲気です。
LaTouirC01
行政区分ではサン・ローラン。AOCはオー・メドックになります。
門の前に立つとエチケットのイラストと同じアングルになります。

Google Mapで敷地内まで入れました!
LaTouirC02
なかなか立派なシャトーです。シンボルの城は年代物ですね。

シャトーの位置関係を確認します。となりがカマンサックですね。
LaTouirC03
オー・メドックと言ってもサン・ジュリアンに隣接してます。

オー・メドック自体は非常に広範囲です。
Bordeaux_Map_B
マルゴーの南側までオー・メドックですからね。


抜栓前にネックのシャトーのへたうまイラストを確認。
IMG_7328
よっぽどこの古い城が誇りなんでしょうね。


さて、抜栓です。
IMG_7331
コルクのミレジムなどの刻印は正統派ですね。

せっかくなのでコルク平面化画像を撮影。だいぶ上達しました。
IMG_7332
シャトーのイラストや公式ページのURLまで書いてます。

さあ、いただきましょう。
Alc.14%。
濃いインキーなガーネット。
涙は細かく規則正しくない感じ。
黒ベリー、ブラックチェリー、うっとりする樽香と熟成香です。
意外と辛口アタック…。
複雑味ありますが、ちょっと構造感弱いかな?
というか、「薄っぺら」とか「水臭い」の表現が合う感じ。
う~ん、これはメルロー主体からくる特徴に思われます。
ただし、これは高次元での話で、全体の旨味は絶妙です。
余韻導入部のタンニンはこなれていて心地よいですし。
バランスと素性は素晴らしい均衡でフィニッシュします。

おそらくメルロー起因の若干軽め感が気になるだけで、
総合評価はなかなかのものだと思います。
パーカーおじさんは93点だそうで。
おじさん、いいとこ突いてますね~。(笑)


*****


Château La Tour Carnet 2010
RRWポイント 93点


Château Prieuré-Lichine / Confidences de Prieuré Lichine 2009

シャトー・プリューレ・リシーヌです。
メドック格付け第4級ですが、やっぱりのセカンドを試します。(笑)
「Confidences de Prieuré Lichine」というネーミングですが、
「プリューレ・リシーヌの信頼」の意味のようですから、
信頼してみましょう。(笑)


IMG_4681


このセカンド、初ヴィンテージが2008年と言いますから、
今日の2009年が2年目のリリースになります。
パーカーおじさんは試していないようですが、
2009年のファーストにはPP93をつけていますから、
期待は高まりますね。


また、ここはAOCマルゴーですが、
どのあたりか、他のシャトーとの位置関係も見ておきましょう。
PLmaps

シャトー・ドーザックの時にも見ましたが、
マルゴーの格付けシャトーが密集している地帯ですね。
プリューレ・リシーヌはキルヴァンとディッサンに挟まれています。


Street Viewで近くまで行ってみるとこんな感じ。
PLout
右手に門があるのですが、Google Mapでは入れません。(笑)


「Prieuré」とは「小修道院」という意味だそうで、
iglPL
本当に小さな教会が隣接していました。(笑)


セパージュを公式ページで調べてみます。
ファースト2009年は、
・カベソー 65%
・メルロー 30%
・プチヴェルド 5%

作付けはカベソー/メルローが半々くらいです。
・カベソー 50%
・メルロー 45%
・プチヴェルド 5%
つまりは、メルローをかなりセカンドにまわしているハズ。

残念ながら公式ページではセカンドのミレジム毎の詳細がありません。
もしくは年ごとにセカンドのセパージュは変えないということか、
・メルロー 60%
・カベソー 40%
のワンパターンのみ記載されています。
ちょっと不安な「メルロー多め」です。

樽は、ファーストラベルが新樽50%、セカンド樽50%で18ヶ月。
このセカンドラベルは、セカンド樽40%、サード樽60%で14ヶ月。
まあ、こんなもんでしょうね。軽めの樽がいいのです。

さて、抜栓。Alc.14%。
濃い目ルビーですが、エッジが若干澄んでます。
涙、細く数が多いです。ねっとりしっかり。
カシス、フルーティ、新鮮な印象の香り。プラムも。
生っぽい熟成香がかすかに来ます。いい感じ。
アタックで酸味。旨味が喉を通ると収斂性を感じます。
余韻も貫禄ありで「うまい」と素直に思いました。
タンニンは苦味が若干あり、雑味に感じます。
それだけが惜しいです。

2009年ということで、オリが若干溜まっていました。
半分をデカンタし、翌日いただきました。
変わらずおいしかったです。


*****


Château Prieuré-Lichine
Confidences de Prieuré Lichine 2009
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ