Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

全房発酵

Domaine de l’Arlot Côte de Nuits Villages Clos du Chapeau 2015

なんだかんだで前から気になっていたドメーヌ・ド・ラルロです。
ビオディナミやデュジャック譲りの全房発酵、プチDRCとも言われてます。
まだお手頃のコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ、クロ・デュ・シャポー。
リカマンの年末セール(30%OFF)で買っておいたものです。(笑)


IMG_7644
エチケットデザインはあまり褒められたものじゃないですね。

公式ページはウェブサイトとしては凝った作りで、
無駄な効果がいっぱいです。(笑)
1987年に保険会社AXAがネゴシアンのジュール・ブランの畑を買収、
ドメーヌ・デュジャックで働いていたジャン・ピエール・ド・スメを責任者に迎え、
ドメーヌ・ド・ラルロとしてスタートしたそうです。
なので、トップページからAXAが所有するワイナリーにリンクが貼ってます。
ボルドーのシャトー・ピション・バロンなんかがそうです。

サイト自体は、畑ごとミレジムごとにデータがあり助かります。
樽熟は、10~15%の新樽率で14ヶ月。
風味がオーキーにならないように、これぐれらいがちょうどいいそうです。


ドメーヌ訪問してみます。
Comblancien02
AOCはニュイ・サン・ジョルジュを名乗れるプルモーにあります。


隣り町がコンブランシアンでクロ・デュ・シャポーの畑があります。
Comblancien01
ニュイ・サン・ジョルジュ、プルモーに近いですが、
AOCは広範囲なコート・ド・ニュイ・ヴィラージュとなります。

コート・ド・ニュイ・ヴィラージュは、プルモーの一部の畑、
今日のコンブランシアン、その隣のコルゴロワン、
そしてずっと北のフィサンの一部とブロションの5村になります。


コンブランシアンのAOC地図を貼っておきます。
village-2
「Chapeau」はシャッポ(帽子)のことです。
区画が帽子型だからだそうですが、う~ん、帽子には見えません。(笑)


そうそう、畑に行ってみなくちゃね。
Comblancien03
市街地に隣接し、塀で囲まれてます。
畑は帽子型というより、漢字の「凸」ですね。


エチケット平面化画像。
IMG_7591


さあ、抜栓。いただきましょう。
IMG_7645
「dl'a」の頭文字のロゴマークがキャップにもあります。

コルク平面化撮影もしておきましょう。
IMG_7643

Alc.13%。
濃いめのルビーですが、
やはり全房の影響か充分透けています。
フランボワーズ、シナモン、茎っぽさ来ますね~。
甘み感じるアタックです。
複雑味もあります。
果実味も感じますが甘くはなく落ち着いた風味です。
酸もタンニンも極控えめながらバランスが良く、
非常にいい仕事してる印象です。
じんわり長いフィニッシュ。

ちょっと感動。いいすぎる。
パーカーおじさんは88-90点ですって。
ちょっと厳しいですね。
僕はピノ・ノワール現状最高点が付きました。


*****


Domaine de l’Arlot
Côte de Nuits Villages
Clos du Chapeau 2015
RRWポイント 95点


Domaine Dujac Vosne-Romanée 1er Cru Aux Malconsorts 2016

以前にモレ・サン・ドニをいただいたドメーヌ・デュジャックです。
今日はヴォーヌ・ロマネ、それもプルミエ・クリュを試してみましょう。
しかしこのオー・マルコンソール(Aux Malconsorts)という1級畑、
レ・ザムルーズ、クロ・サン・ジャックと並んで、
ブルゴーニュの偉大な1級畑三傑の一つとされるそうで。
デュジャックのフラッグシップのひとつと言えそうです。


IMG_6892
ボトル40万円近くしますから、当然ながらのグラス試飲です。


ヴォーヌ・ロマネの畑を復習です。特級畑、1級畑を書き込みます。
オー・マルコンソールはDRCモノポール、ラ・ターシュに隣接してます。
Dujac4
うん、すごい。特別な1級畑と言えるでしょうね。

実際その畑の境界に行ってみました。
Dujac3
もう、どこが特級と1級の差なのかわからないぐらいの印象です。


前も行ってますが、作り手訪問をしておきましょう。
デュジャックはモレ・サン・ドニにありますから少し離れてるんですが。
Dujac1
今日はまわりの雰囲気もわかる写真をつけておきます。


エチケット平面化画像。
IMG_6894


さあ、いただくとしますか。
Alc.13.5%。
エッジ明るめ透明感のルビー。
フランボワーズがいきいきと香ります。
全房の茎の香りなのか複雑な青さ感もありますね。
意外と酸味が乗ったアタックです。
構造感のあるうま味なんですが、この酸味が勝ってしまいます。
2016年はまだ若いんでしょうか。
余韻もいい感じながら、やはり酸味が気になります。
こういう酸味は食事に合わせると気にならなるんですけどね。
グラス試飲ですしね…。(笑)

忖度せず89点と辛口評価としておきましょう。
パーカーおじさんは95-97点つけてますが。(笑)


*****


Domaine Dujac
Vosne-Romanée 1er Cru Aux Malconsorts 2016
RRWポイント 89点


Coldstream Hills Pinot Noir 2016 Yarra Valley

オーストラリアのピノ・ノワールです。
リカマンで特価だったので手に取ったのですが、(笑)
これの上等バージョンのリザーヴが、ワイン漫画「瞬のワイン」で、
「オーストラリアのロマネ・コンティ」と紹介されていたそうです。
漫画は昔読みましたが…覚えてないなあ~。(笑)


IMG_6604


公式ページは見やすくていいですね。
創設者はジェイムズ・ハリディ氏。(と、その奥さん)
オーストラリアの有名なワイン評論家で本業は弁護士だったようです。
1985年が初ヴィンテージといいますから、もう30年以上の老舗ですね。

このピノ・ノワールの情報を見ます。さすがワイン評論家だけあって、
ブルゴーニュ・スタイルのワイン造りを目指してるようです。
全房発酵していると書いてありますね。
なるほど、オーストラリアのロマネ・コンティと評されるわけです。
樽熟は、新樽率19%のフレンチオークで9ヶ月だそうです。
上等なリザーブの方は、新樽率44%で10ヶ月と書いてますから、
安い方でもそこそこ味わいは想像できるんではないでしょうか。


さて、ワイナリー訪問。
CSH01
この道の奥にあるんですが、ストビューではこれ以上進めず。
まわりは一面ブドウ畑で雰囲気は最高です。

メルボルンのすぐ近く。車で1.5時間くらいですね。
CSH02
メルボルン行くならテイスティングに立ち寄りたいです。


ラベル平面化画像。
IMG_6503
ひどい!インポーターのシールが裏ラベルを完全に覆っています。

2017年のは違うインポーターのようで、こちらは隠していません。
IMG_6508
隠された部分にはヴィンテージの状況説明と全房発酵してることなど、
非常に重要なメッセージが醸造者のサインと共に書かれています。
困りますよ!トレジャリーワインエステーツジャパン(株)さん!!


さあ、抜栓。もとい、スクリュー回転。
IMG_6606
キャップにはColdstream Hillsの頭文字がエンボスになっています。

Alc.13.5%。
透明感あるルビーです。
全房だから色が薄いんですね?
フランボワーズ、カシス。
香り高い上等ブルゴーニュの雰囲気です。
甘めかと思えば、意外な辛口アタック。
(残糖は0.6g/lです。なるほど。)
酸・タンニンはかなりソフトで、バランスよく広がります。
複雑味はありますが、コクというほど主張してませんね。
これがリザーブならもう少し貫禄があるんでしょうか。
喉越し、余韻は苦味がかすかに来て、コクうまを演出。

う~ん。また、おいしい全房に出会いました。


*****


Coldstream Hills Pinot Noir 2016
Yarra Valley
RRWポイント 91点


Calera Central Coast Pinot Noir 2015

昨日のドメーヌ・デュジャックでカレラについて触れました。
思い出しついでにカレラのリベンジをやりましょう。
少々残念だった前回とはミレジムが違います。
2014年が残念で、2015年がおいしいなんて違いがあるでしょうか。


IMG_5754
実はリカマンで特価2,980円だったので衝動買いしただけなんですが。(笑)

カレラについては前回若干の説明をしています。かいつまんで言うと、
オーナーのジェンセン氏がブルゴーニュのDRCやデュジャックで修行して、
カリフォルニアでロマネ・コンティを作ることを目指して興したワイナリー。
パーカーおじさんも「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と太鼓判。
それもそのはず、苗木はDRCからこっそり持ち帰ったものとか。(笑)


公式ページを頼りにGoogle Map訪問を試みます。

ここから左の一本道に入っていくんですが、これ以上進めません。
Calera01
しかし、なぜか画質悪いですね。

上空から見ると、敷地はこんな感じ。
Calera02
先ほどの一本道をかなり入ったところです。
すぐ周りが畑ではなさそうです。

裏ラベルにいろんな畑からのブレンドだと書いてあります。
IMG_5680
40周年記念ヴィンテージともあります。
記念ついでに気合が入った作りになっていればいいんですが。

公式ページに畑の所在の説明がありました。
Calera04
わかりやすいので拝借しておきます。
しかし、この「Central Coast」の畑は載っていませんので、
こいつはもっと他の畑だということもわかります。ですよね~。

サンフランシスコから車で1時間45分。
Calera03
ホリスターという町になります。


さて、抜栓。
Alc.14.5%。
透明感あるルビー。全房っぽい薄い色です。
チェリー、プラム、かすかにイチゴ。
2014年の印象からすると香りが豊富です。
まろやかな酸味感じる爽やかなアタック。
甘みがちょっと余計かな。
アルコール感もきつい。
タンニンも感じます。
余韻は短めのながら、うまみあり。
結局、いいレベルに達してる気がします。
これはリベンジ成功ですね。
2014年はなんだったんだろう?
新樽率10%の仏樽で11ヶ月熟成は変わりはありません。

公式ページのこのワインの説明を見ると、
2015年はパーカーおじさんが92点をつけたとのこと。
やっぱり、2015年は割とおいしかったんだ!
でも昨日のデュジャックがはるかにおいしかったので、
ちょっと渋めの90点としておきましょう。


*****


Calera Central Coast Pinot Noir 2015
RRWポイント 90点


Domaine Dujac Morey-Saint-Denis 2014

モレ・サン・ドニのドメーヌ・デュジャック。
そこの、それこそモレ・サン・ドニ(村名)をいただきます。


IMG_5732


これでもお手頃とは言い難いですが、
ドメーヌ所有畑で自らが醸す全房発酵の妙を味わうには、
これがギリギリの線ですね。(笑)
デュジャック・フィス・エ・ペール(Dujac Fils & Père)という、
ネゴシアンビジネスも2000年からやっており、
こちらは若干ですがドメーヌよりお安くなってますので、
それをもって味を想像するというのもアリかもしれませんが、
やはり、モレ・サン・ドニのドメーヌ・デュジャックの、
それこそモレ・サン・ドニをいただきたいわけですよ。


創設者のジャック・セイスはDRCからワインづくりを学んだとか、
「Dujac」は自分の名前をもじったものだとか、
いろんなウンチクがネットにあふれていますのでここでは割愛。
IMG_5684


一応、公式サイトで情報を取ろうと思ったら、
Dujac001
新サイトがComing Soonになっていてトップページのみ。

仕方がないので自力で調べますよ。
以前、モレ・サン・ドニの1級畑(クロ・デ・ゾルム)を飲んだ時の地図に、
Dujac03
ドメーヌ・デュジャックの場所を黄マル印で示します。
いったいどこの畑を所有してるんでしょうね。
特級、1級畑も示しましたので、それ以外の畑ということになります。
その所有の村名畑の場所も公式サイトで確認したかったものです。

狭い路地の集落の中では、なかなか立派な建物です。
Dujac02
さすがドメーヌ・デュジャック、貫禄ありです。


さて、抜栓。
Alc.13%。
澄んだ赤紫、かすかに茶色。
全房は茎が色素を吸って薄めの色合いになるそうですね。
ラズベリー、チェリー、イチゴもかすかに。
香りはふくよかで心地いいです。
茎青さ、と言うような風味もあり、全房の影響ですね。
アタックから果実味さわやかなのですが、
軽く感じることはなく、「何と深み・厚みのある味だ」と感動。
かすかな苦味も複雑さを与えている気がします。
ピノでよくある酸味はほぼ感じません。
しなやか、そしてエレガント。
これは僕のブルゴーニュ経験上最強です。

前に、DRCやら全房やらの前フリで期待した、
カレラのピノもこうであって欲しかったもんです。(笑)


*****


Domaine Dujac
Morey-Saint-Denis 2014
RRWポイント 93点


ヒトミワイナリー RECOLTE Cabernet Suntory 2016

新酒出ましたよというお知らせメールをもらったので、
去る7月14日に滋賀県東近江市のヒトミワイナリーへ行ってきました。
エチケットやシリーズ名も一新してカッコよくなっていたので、
思わずこのカベルネ・サントリーとリースリング・リオンをお買い上げ。
今日は赤のカベルネ・サントリーを抜栓です。


IMG_5630
滋賀県の畑の風景と青空に雲。
すがすがしいエチケットデザインです。
雲の一つが琵琶湖の形なのが何ともニクい演出です。


正直ここのラベルはセンスが「?」なのが多かったのですが、
IMG_5410
今度のはいいですね。気に入りました。


公式ページを見ると、限定500本だったこともあって、
このカベルネ・サントリーはすでに完売のようです。

以前に試した、ヒトミワイナリーのTartar Wine Rouge 2014も、
カベルネ・サントリーを使っていました。
「ブラック・クイーン」と「カベルネ・ソーヴィニヨン」の交配種で、
サントリーによって品種登録されたんでしたね。
当のサントリーはもう作ってないんですかね。

Tartar Wineはフレンチオークで10ヶ月熟成していましたが、
今度のは樽熟していないそうです。
詳しくは公式オンラインショップに説明があります。

ここの特徴である「にごりワイン」ですから、
清澄・濾過してませんし、酸化防止剤も無添加。
全房発酵もやってるそうです。


さて、抜栓。
Alc.11%。低っ。
ガーネット。
イチゴ、ブドウ、キャンディっぽいですね。
日本ワインはどうもこんな感じが多いです。
ちょっとメトキシピラジン?全房発酵の影響でしょうか。
さわやかな酸のアタック。
味は立体感あっていいですね。
喉に青臭い風味が残りますが、
余韻までの流れをじっくり楽しめる感じです。

にごりワインゆえ、最後のオリがすごいですが、
けっして味に悪影響はありません。


*****


ヒトミワイナリー
RECOLTE Cabernet Suntory 2016
RRWポイント 85点


Simon Bize & Fils Savigny-les-Beaune Les Bourgeots 2014

シモン・ビーズのサヴィニー・レ・ボーヌをいただきます。
ボーヌまで行ったブルゴーニュ・ツアーでは通り抜けただけで、
コルトンの丘さえ記憶に薄いですが、なんとなく懐かしく感じます。


IMG_5500


シモン・ビーズはサヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者のひとつ。
サヴィニー・レ・ボーヌは、コート・ドールを南下して、
ボーヌの街に至る手前の村名AOCです。
1級畑もありますが、今日のは普通の村名。

公式ページに自社畑の位置の詳しい地図がありましたので、
それを手掛かりにGoogle Mapで現地を散策してみます。
SB02
黄色のマル印がドメーヌの所在です。
村名AOCサヴィニー・レ・ボーヌながら、
エチケットから畑は「Les Bourgeots」とわかったので、
地図上に黄色で塗りつぶしてみました。

有名なアロース・コルトンやペルナン・ヴェルジュレス、
ショレ・レ・ボーヌとの位置関係もわかりますね。
「Les Bourgeots」の畑からコルトンの丘まで車で10分ほどの距離です。

「Les Bourgeots」の畑に行ってみました。
SB03
いい感じじゃないですか。でも1級畑ではないんですよね。

サヴィニー・レ・ボーヌの集落にあるシモン・ビーズです。
SB01
Google Mapで十分行った気になってきました。(笑)


さて、肝心のワインについてです。
IMG_5471
シモン・ビーズはロマネ・コンティやデュジャックと同じく、
基本は除梗をしない全房発酵をしています。
以前飲んだカレラも全房発酵でしたね。

ビオディナミ農法を採用していたり、
新樽率が低い(もしくはゼロ)など、
古典的でありながら独自のスタイルを確立されてます。

ドメーヌは3代目パトリック・ビーズ氏の奥様、
日本人の千砂・ビーズさんが引き継いでおられるそう。
(パトリック氏は2013年に61歳の若さで他界)


さて、抜栓。
キャップシールのこの顔は何でしょうか?
IMG_5502
気になります。

Alc.13%。
透明感のある赤紫に全体的に褐色がかってます。
いちご、ラズベリー、果実の香り多いです。
甘みのある酸のアタック。
苦味っぽさを感じますが、
酸味とバランスが取れて味わいに深みを与えています。
この風味は全房発酵から来るんでしょうかね。
苦味とタンニンの合わさった余韻は長く満足できます。
個性はありますが、嫌味はないですね。

牛フィレステーキとバッチリ合いました。
実は、餃子やとん平焼きも食べましたが、
意外にどれにも合いました。
美味しいブルゴーニュのマリアージュは、
オールマイティということですね。(笑)


*****


Simon Bize & Fils Savigny-les-Beaune 2014
RRWポイント 91点


Calera Central Coast Pinot Noir 2014

もともと、ブルゴーニュには疎く、
ピノ・ノワールもあまりいただいてはいなかった僕ですが、
ブルゴーニュ訪問を機に意識してピノをいただくようになってます。

一応、現地テイスティングツアーでわかったような気になって、(笑)
ブルゴーニュの赤、ピノ・ノワールは好みではないという結論だったのですが、
「いや、きっと気に入るのもあるに違いない」と密かに探求を続けています。

で、本日はカリフォルニアから。
パーカーおじさんが「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と称賛したカレラです。


Calera


パーカーさんが褒めたのは97点をつけた「JENSEN」とかいう上等ラインですが、
例によって同じワイナリーのお手頃ボトムラインでお試しです。
上等ラインでもDRCより格安でしょうが(笑)、2万円越えは無理です。
やはり、おいしかったらいつでもリピートできるお手頃価格が「偉いワイン」の条件です。

オーナーのジョシュ・ジェンセン氏はDRCやドメーヌ・デュジャックで修行して、
カリフォルニアでロマネ・コンティを作ることを目指したとか。
ぶどうの苗木もDRCからこっそり持ち帰ったらしいですが、ある意味盗っ人ですよね。(笑)

まあ、これがおいしければ、未だ試したことのない(そして今後もないであろう)、
ロマネ・コンティの味が想像できるかもしれません。(笑)
公式サイトを見ますと、自然酵母で全房発酵してますとか説明があり、
やっぱりDRCやデュジャックのやり方を踏襲しているんですね。
「パーカーさんがえらい褒めてくれてる」なんて記述もあって、
やっぱりアメリカ人、控えめの美徳なんかなく、ガンガンご自身でアピールされています。

さて、期待を込めて抜栓です。
Alc.14.1%。細かいです。
透明感のあるルビーがきれいです。
トップノーズで樽香。
公式サイトの説明では新樽率10%で11ヶ月熟成とのことなので、
赤ベリーが先に香らないのが不思議な感じです。
スワリングすると揮発油のようなにおいに隠れ、
やっと赤ベリーが薄っすらと出てきます。
アタックでタンニンを感じますが、酸味が来ない。
僕の浅い経験上、不思議な感じのピノです。
余韻含め複雑味や旨味を感じますので悪くはないのですが、
ブルゴーニュっぽくないです。
果実味の足りなさは、ある意味ボルドー左岸っぽい。(笑)
結論は、「不思議」。
けっしてまずくはないんですが、なんだかな~です。
期待が大きすぎたかな。


*****


Calera Central Coast Pinot Noir 2014
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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