今日は岩手のワインをいただきます。カベフラモノセパージュは珍しいかも。
東北ではこの岩手や山形が有名ですが、日本ワイナリー協会のサイトを見ると、
ずいぶん東北全体にワイナリーがあります。日本ワインもまだまだ課題が多いです。
新潟や鳥取もお取り寄せしてあるので、ぼちぼちクリアしていきます。(笑)


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エーデルワインはこの地のパイオニアでしょうか、1962年(昭和37年)に、
大迫町と大迫農協の出資で設立された岩手ぶどう酒醸造合資会社が前身です。
株式会社エーデルワインとしては1974年(昭和49年)に設立となっています。

ずっと「Edel Wein」とドイツ語の綴りなのが気になってたのですが、
近くの早池峰山(はやちねさん)に自生する固有種ハヤチネウスユキソウが、
ヨーロッパ・アルプスの「エーデルワイス」と近縁種であることが発見され、
この縁で大迫町がオーストリアのベルンドルフ市と友好都市となったそうで、
ワイナリー名もアルプスの名花エーデルワイス(Edelweiß)に因んだという訳です。


公式ページはいろいろと情報豊富でいいんですが…。

個々のワイン情報は全部楽天市場のネットショップへのリンクです。しかも、
そのショップでも「岩手県紫波郡紫波(しわ)町産カベルネ・フランで限定醸造」
しか情報がありませんでした。樽使いも、使ってると思いますが不明です。
・カベフラ 100%
エーデルワインの所在は岩手県花巻市大迫(おおはさま)町なので、紫波町産なら、
ワイナリー近隣の畑じゃなさそうですね。


東北本線、JR花巻駅から車で30分ほどでエーデルワインに到着です。
直売店「ワインシャトー大迫」が併設され、テイスティングもできるようです。
Edel01
紫波町産カベルネ・フランということなので、紫波町を調べたらすぐ近所。
カベフラ畑の場所まではわかりませんが、案外すぐ近くかもしれません。


岩手県を俯瞰して位置関係を把握します。大迫町は県のほぼ中央です。
日本百名山、早池峰山麓にあり、西側が岩手を縦断する東北最大の北上川。
Edel02
早池峰山は標高1,917mで、北上川両側には1,500メートル級の峰が連なります。
エーデルワインのある大迫は、降水量が少なく、昼夜の温度差も大きく、
弱アルカリ性の石灰岩土壌でブドウ栽培には理想的なんだそうです。


エチケット平面化画像。
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裏ラベルに「甘い樽香…」とあるように樽は使ってはいそうですね。
ラベルにはないですが、POPにジャパンワインチャレンジ2016銅賞とありました。
どれだけすごいのかは知りませんが。(笑)


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクもワイナリーのマーク・名前入り。

コルク平面化。
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1974年ではなく1962年を創業年としているようですね。

Alc.12.5%。(pH:3.98、Brix:6.0)
薄めのガーネット。けっこうな褐変と濁りが認められます。
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黒ベリー、プラム、っていうか梅かシソの香り。
甘いブドウ香(フォクシー…)もフッと感じたような…。
いや、気のせい。気のせい。(笑)
還元的な何かも感じる辛口アタック。
酸味もあるんですが、主張は強くないのでOK。
なめらかながらしっかり実体を感じる味わいです。
何よりカベフラらしさが出ているのがいいですね。 
ロワールのシノンなんかとの共通点を感じます。
年相応(2013年)の深み、熟成感も出ていますが、
これ以上寝かせたら枯れていくかもしれません。
余韻は短めですが、酸味がちに感じてきたところで逃げ切り。(笑)

なかなかな作り手と感じました。
ここのカベソーやメルローも試してみたいですね。


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エーデルワイン
シルバー カベルネ・フラン 2013
Edel Wein Silver Cabernet Franc 2013
RRWポイント 89点