サントリー登美の丘ワイナリーの甲州なんですが、ボジョレーヌーボーの解禁の頃に出た2023年の新酒になります。年も明けて「新酒」でなくなってきたのでボジョレーヌーボーと共に半額で叩き売られていました(笑)。早飲み向きに醸造してあるからかもしれませんが、置いておくと商品価値が下がっていくんでしょうね。いずれにしてもありがたい値付けでした。
サントリーは日本を代表するワインメーカーのひとつでもあるわけでして、今日の登美の丘ワイナリーというのがサントリーの旗艦ワイナリーであり、1909年から登美農園としてブドウ栽培をしているという歴史のあるところです。サントリーのフラッグシップワイン『登美 赤』を作っているのがここですね。
公式ページはこれ。サントリーのHPの中にあります。
ワイン情報はショップページ兼用となりますが「新酒」もちゃんと載ってました。
・甲州 100%
100%山梨県産ということですが、自社畑ではないかもですね。HPの解説をそのまま引用します。「今年のぶどうならではの魅力を引き出すために、つくり手自ら畑を回り、ぶどうの仕上がりを確認します。糖度だけでなく、アロマの質や色付きなど様々な要素を確認し、使用するぶどうを厳選しました。味わいが濃くなる旬の食材にも合うように、ぶどう由来のうまみ成分を抽出する仕込み技術にトライ。収穫前のぶどうを事前に調達し、渋さを出しすぎずに、うまみを多く抽出する搾り方・仕込み方を検証し、甲州は果皮からのうまみを丁寧に抽出しました。」
具体的なことは何ひとつわかりませんが、なんだかすごいことをしているようです(笑)。
なんと、果汁からポリフェノールを取り除いてるんですって。
「新酒らしいフレッシュさを実現するために、新たな取組として、酸化(褐色)しないように果汁の段階でポリフェノールを取り除く処理を実施し、見た目にもフレッシュさを追求しています。」
これが甲州。紫がかった淡いピンク色。美しい~。白ブドウというよりグリ(Gris)ですね。
奈良時代から知られていたという、日本の在来種(山梨県の固有種)ではありますが、その起源は興味深いです。最新のDNA分析では欧州品種(Vitis Vinifera)の交配種であることが判明しています。中国の野生種、トゲブドウと呼ばれるダヴィディ種(Vitis Davidii)と中央アジアで交雑していた可能性が高いとされていますが、遺伝的には3/4は欧州品種であるヴィニフェラ種を引き継いでいます。
日本に残る記録では、奈良時代に大僧行基が勝沼に大善寺(別名ぶどう寺)を建立した際に発見したというものや、1186年に山梨県勝沼の上岩崎にて雨宮勘解由(あめみやかげゆ)という人が発見したというものがありますが、いずれにしても相当昔にシルクロードを通って日本に入っていたんだと思われますね。(渡り鳥が種子を運んだ説もあり。)
2010年には甲州が日本固有種として初めてOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)に品種登録され、ワインラベルに「Koshu」と記載してEUへ輸出することが可能になっています。
ワイナリー訪問は以前実際に行ってますから、その時の写真をば。
登美の丘というだけあって高台にあり、甲府盆地が一望できます。
例によって、山梨のワイン産地をGoogle Map上で見ておきます。
サントリー登美の丘ワイナリーは甲斐市にあります。「勝沼」は産地として有名なので地図上に無理やり「勝沼」も示しましたが、2005年に「勝沼町」は塩山市・大和村と合併して甲州市になり、今はないです。
ラベル、いや、ボトル平面化画像です。
ボトルに直印刷、カッコいいけど撮影がめっちゃ難しいんですよ。
さあ、スクリュー回転。
サントリーは日本を代表するワインメーカーのひとつでもあるわけでして、今日の登美の丘ワイナリーというのがサントリーの旗艦ワイナリーであり、1909年から登美農園としてブドウ栽培をしているという歴史のあるところです。サントリーのフラッグシップワイン『登美 赤』を作っているのがここですね。
公式ページはこれ。サントリーのHPの中にあります。
ワイン情報はショップページ兼用となりますが「新酒」もちゃんと載ってました。
・甲州 100%
100%山梨県産ということですが、自社畑ではないかもですね。HPの解説をそのまま引用します。「今年のぶどうならではの魅力を引き出すために、つくり手自ら畑を回り、ぶどうの仕上がりを確認します。糖度だけでなく、アロマの質や色付きなど様々な要素を確認し、使用するぶどうを厳選しました。味わいが濃くなる旬の食材にも合うように、ぶどう由来のうまみ成分を抽出する仕込み技術にトライ。収穫前のぶどうを事前に調達し、渋さを出しすぎずに、うまみを多く抽出する搾り方・仕込み方を検証し、甲州は果皮からのうまみを丁寧に抽出しました。」
具体的なことは何ひとつわかりませんが、なんだかすごいことをしているようです(笑)。
なんと、果汁からポリフェノールを取り除いてるんですって。
「新酒らしいフレッシュさを実現するために、新たな取組として、酸化(褐色)しないように果汁の段階でポリフェノールを取り除く処理を実施し、見た目にもフレッシュさを追求しています。」
これが甲州。紫がかった淡いピンク色。美しい~。白ブドウというよりグリ(Gris)ですね。
奈良時代から知られていたという、日本の在来種(山梨県の固有種)ではありますが、その起源は興味深いです。最新のDNA分析では欧州品種(Vitis Vinifera)の交配種であることが判明しています。中国の野生種、トゲブドウと呼ばれるダヴィディ種(Vitis Davidii)と中央アジアで交雑していた可能性が高いとされていますが、遺伝的には3/4は欧州品種であるヴィニフェラ種を引き継いでいます。
日本に残る記録では、奈良時代に大僧行基が勝沼に大善寺(別名ぶどう寺)を建立した際に発見したというものや、1186年に山梨県勝沼の上岩崎にて雨宮勘解由(あめみやかげゆ)という人が発見したというものがありますが、いずれにしても相当昔にシルクロードを通って日本に入っていたんだと思われますね。(渡り鳥が種子を運んだ説もあり。)
2010年には甲州が日本固有種として初めてOIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)に品種登録され、ワインラベルに「Koshu」と記載してEUへ輸出することが可能になっています。
ワイナリー訪問は以前実際に行ってますから、その時の写真をば。
登美の丘というだけあって高台にあり、甲府盆地が一望できます。
例によって、山梨のワイン産地をGoogle Map上で見ておきます。
サントリー登美の丘ワイナリーは甲斐市にあります。「勝沼」は産地として有名なので地図上に無理やり「勝沼」も示しましたが、2005年に「勝沼町」は塩山市・大和村と合併して甲州市になり、今はないです。
ラベル、いや、ボトル平面化画像です。
ボトルに直印刷、カッコいいけど撮影がめっちゃ難しいんですよ。
さあ、スクリュー回転。
Alc.11%。
プラチナイエローって感じ。
青リンゴ、梨。
酸味がフレッシュに効いた辛口アタック。
はっさく系柑橘類の味わいあり。
薄い感じがしないのがいいですね。
これは確かにお出汁に合いそう。
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サントリー
FROM FARM 2023収穫 新酒 甲州
FROM FARM 2023収穫 新酒 甲州
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