コル・ソラーレ(Col Solare)というワシントン州レッド・マウンテンAVAのワインですが、昔漫画のソムリエかソムリエールでイタリアのアンティノリがアメリカ進出したワインとして紹介されていた記憶があり気になっていました。同じレッド・マウンテンAVAのヘッジズ(Hedges)の記事を書いていた時、隣の畑がコル・ソラーレなのに気が付き更に気になっていたところ、リカマンで見つけたので買ってきました。さすがの有名ワイン、結構いいお値段でした(笑)。
「ティニャネロ」や「ソライア」などを生み出すイタリアのトップワイナリー「アンティノリ」は、イタリア各地でワインを出していますが、チリ(Haras de Pirque)やルーマニア(Vitis Metamorfosis)など海外進出も目覚ましいです。その当主マルケージ・ピエロ・アンティノリ(Marchese Piero Antinori)さんがアメリカ・ワシントン州の名蔵シャトー・サン・ミッシェル(Chateau Ste. Michelle)のコンサルタントを務めていたアンドレ・チェリチェフ(Andre Tchelistcheff)氏の招待で1992年に現地を訪問。ワシントン州のテロワールの可能性とシャトー・サン・ミッシェルのワイン造りへのこだわりに惚れ込み、パートナーシップを結ぶことになります。そして1995年に最初のコル・ソラーレがリリースされました。最初はシャトー・サン・ミッシェルの醸造所で醸造していましたが、2005年に良質なカベルネ・ソーヴィニヨンを求めてレッド・マウンテン(AVA)に畑を取得、2007年に醸造所も完成し今に至ります。
公式ページは、ワイン紹介がショップ兼用ながら内容豊富で見ごたえがあります。
ただし、ショップ兼用で在庫ワインのみ載っている状態なので今日の2013年まではカバーせず。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 88%
・カベルネ・フラン 6%
・メルロー 4%
・シラー 2%
このセパージュ情報は瓶の裏にありました。カベソー主体のボルドーブレンドですね。樽使いは不明ですが、現在リリースされている(2015とか)カベソーのワインが新樽率100%のフレンチオーク樽でで21ヶ月となっていますので、おそらく同等のことをやっていると思われます。
レッド・マウンテンAVA(Red Mountain AVA)にあるコル・ソラーレを訪問。
立派なワイナリーと素晴らしい畑の眺めです。すぐ隣がヘッジズ(Hedges)なのがわかりますでしょうか。このブログでのヘッジズの過去の評価を見ていただいたらわかりますが、超「うまうま」です。コル・ソラーレも「うまうま」なら、レッド・マウンテンAVAのテロワールのなせる業ということですね。
HPに畑の詳細地図が載っていましたので、例によってGoogle Map上でも見てみます。
驚いたことに、カルメネールも植えてるんですね。ワインにしてリリースしてほしいです。
さて、レッド・マウンテンAVA(Red Mountain AVA)を俯瞰して位置関係を確認。
そんなに大きな範囲ではありません。北側にその名も「レッド・マウンテン」があり、南向きの斜面であることは想像がつきますね。コロンビア川の支流ヤキマ川(Yakima River)に囲まれたエリアには、Goose Gap AVA と Candy Mountain AVA が隣接してあり、これら3つはヤキマ・ヴァレーAVA(Yakima Valley AVA)に内包されています。(なぜかGoogle Mapでは「ヤカマ川」と書いていますが、この川は先住民のヤカマ族から名付けられているそうで、実際「ヤカマ」と発音するようですね。)
「Red Mountain AVA(American Viticultural Area)」の公式ページです。
情報多くてなかなかいいサイトです。レッド・マウンテンAVAの解説はこれに譲ります(笑)。
さあ、広域のコロンビア・ヴァレーAVA(Columbia Valley AVA)を俯瞰します。
レッド・マウンテンAVAはヤキマ・ヴァレーAVAのごく端っこというのがわかると思います。ヤキマ・ヴァレーAVAがAVA認定されたのが1983年で、コロンビア・ヴァレーAVAが1984年です。なんとヤキマ・ヴァレーAVAの方が先なんですね。そして、レッド・マウンテンAVA が AVA認定されたのは2001年です。レッド・マウンテンAVAに近接する Candy Mountain AVA と Goose Gap AVA はそれぞれ2020年と2021年のAVA認定で、ごくごく最近追加されたAVAです。ちょっと古い資料ではまだ載っていないでしょう。
最後にいつもの地図でワシントン州を俯瞰しておきましょう。すぐ北がもうカナダです。
ラベル平面化画像。いや、ラベルはないのでボトル平面化ですね(笑)。
ラベルがなくてもラベルコレクションできるのが平面化撮影のいいところです。
インポーターシールはこんな感じ。Warning を隠してるだけなので罪は軽い(笑)。
さあ、抜栓。おっと! コルクが途中で破断しかけました。
細いスクリューに差し替え、コルク片を瓶内に落とすことなくなんとか抜栓できました。まあ、こんななのでコルクの平面化はしません。
これはアンティノリ、さすがです。
いやいや傑出してます。
「ティニャネロ」や「ソライア」などを生み出すイタリアのトップワイナリー「アンティノリ」は、イタリア各地でワインを出していますが、チリ(Haras de Pirque)やルーマニア(Vitis Metamorfosis)など海外進出も目覚ましいです。その当主マルケージ・ピエロ・アンティノリ(Marchese Piero Antinori)さんがアメリカ・ワシントン州の名蔵シャトー・サン・ミッシェル(Chateau Ste. Michelle)のコンサルタントを務めていたアンドレ・チェリチェフ(Andre Tchelistcheff)氏の招待で1992年に現地を訪問。ワシントン州のテロワールの可能性とシャトー・サン・ミッシェルのワイン造りへのこだわりに惚れ込み、パートナーシップを結ぶことになります。そして1995年に最初のコル・ソラーレがリリースされました。最初はシャトー・サン・ミッシェルの醸造所で醸造していましたが、2005年に良質なカベルネ・ソーヴィニヨンを求めてレッド・マウンテン(AVA)に畑を取得、2007年に醸造所も完成し今に至ります。
公式ページは、ワイン紹介がショップ兼用ながら内容豊富で見ごたえがあります。
ただし、ショップ兼用で在庫ワインのみ載っている状態なので今日の2013年まではカバーせず。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 88%
・カベルネ・フラン 6%
・メルロー 4%
・シラー 2%
このセパージュ情報は瓶の裏にありました。カベソー主体のボルドーブレンドですね。樽使いは不明ですが、現在リリースされている(2015とか)カベソーのワインが新樽率100%のフレンチオーク樽でで21ヶ月となっていますので、おそらく同等のことをやっていると思われます。
レッド・マウンテンAVA(Red Mountain AVA)にあるコル・ソラーレを訪問。
立派なワイナリーと素晴らしい畑の眺めです。すぐ隣がヘッジズ(Hedges)なのがわかりますでしょうか。このブログでのヘッジズの過去の評価を見ていただいたらわかりますが、超「うまうま」です。コル・ソラーレも「うまうま」なら、レッド・マウンテンAVAのテロワールのなせる業ということですね。
HPに畑の詳細地図が載っていましたので、例によってGoogle Map上でも見てみます。
驚いたことに、カルメネールも植えてるんですね。ワインにしてリリースしてほしいです。
さて、レッド・マウンテンAVA(Red Mountain AVA)を俯瞰して位置関係を確認。
そんなに大きな範囲ではありません。北側にその名も「レッド・マウンテン」があり、南向きの斜面であることは想像がつきますね。コロンビア川の支流ヤキマ川(Yakima River)に囲まれたエリアには、Goose Gap AVA と Candy Mountain AVA が隣接してあり、これら3つはヤキマ・ヴァレーAVA(Yakima Valley AVA)に内包されています。(なぜかGoogle Mapでは「ヤカマ川」と書いていますが、この川は先住民のヤカマ族から名付けられているそうで、実際「ヤカマ」と発音するようですね。)
「Red Mountain AVA(American Viticultural Area)」の公式ページです。
情報多くてなかなかいいサイトです。レッド・マウンテンAVAの解説はこれに譲ります(笑)。
さあ、広域のコロンビア・ヴァレーAVA(Columbia Valley AVA)を俯瞰します。
レッド・マウンテンAVAはヤキマ・ヴァレーAVAのごく端っこというのがわかると思います。ヤキマ・ヴァレーAVAがAVA認定されたのが1983年で、コロンビア・ヴァレーAVAが1984年です。なんとヤキマ・ヴァレーAVAの方が先なんですね。そして、レッド・マウンテンAVA が AVA認定されたのは2001年です。レッド・マウンテンAVAに近接する Candy Mountain AVA と Goose Gap AVA はそれぞれ2020年と2021年のAVA認定で、ごくごく最近追加されたAVAです。ちょっと古い資料ではまだ載っていないでしょう。
最後にいつもの地図でワシントン州を俯瞰しておきましょう。すぐ北がもうカナダです。
シアトルのあるPuget Sound AVA以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。
コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、Horse Heaven Hills AVAのあたりで、オレゴン州との州境となり西へ向かい、オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で Willamette Valley AVA から来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。
ラベル平面化画像。いや、ラベルはないのでボトル平面化ですね(笑)。
ラベルがなくてもラベルコレクションできるのが平面化撮影のいいところです。
インポーターシールはこんな感じ。Warning を隠してるだけなので罪は軽い(笑)。
さあ、抜栓。おっと! コルクが途中で破断しかけました。
細いスクリューに差し替え、コルク片を瓶内に落とすことなくなんとか抜栓できました。まあ、こんななのでコルクの平面化はしません。
Alc.14.5%。
濃いインキーなガーネット。
黒ベリー、ダークチェリー。
綺麗な樽香。
熟成香は香ばしいです。
綺麗な樽香。
熟成香は香ばしいです。
辛口アタック。
圧倒的な構造感、織り成される多重レイヤー。
エレガントな果実味も感じます。
余韻、フィニッシュまで高まりはブレません。
これはアンティノリ、さすがです。
いやいや傑出してます。
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Col Solare
Red Wine 2013
Red Mountain
Red Wine 2013
Red Mountain
RRWポイント | 99点 |
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