Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

2014年

Tenuta Guado al Tasso (Antinori) Bolgheri Superiore 2014

あちこちのワインを飲んでいると、アンティノリ絡みのワインに出くわします。
ルーマニアで出会っても、チリで出会ってもそれなりに美味しいのはすごいです。
そのアンティノリの王道でありルーツである、ソライアティニャネッロと並び、
ひとつの頂点とも言えるのがボルゲリのグアド・アル・タッソですね。


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貴族のデッラ・ゲラルデスカ家(Della Gherardesca)が17世紀後半から、
トスカーナの海岸沿いのボルゲリでワインを扱いだしたのが事の始まり。
その後ワイン造りで栄えるも、跡取りがいなくなった時に、二人の娘が嫁いだのが、
アンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家(Incisa della Rocchetta)。
後者はなんと後のサッシカイアのテヌータ・サン・グイドを所有していました。
1930年代のことだそうで、アンティノリとサッシカイアは親戚筋ということです。

アンティノリ家はサッシカイヤの成功を支えたり、オルネライアも世に出したりと、
実はボルゲリでは歴史の最初から暗躍(言葉が悪いですが)していたという訳です。


公式ページはいつものごとくアンティノリの公式の中。

スーパータスカンらしくセパージュはがっつりボルドータイプ。
・カベソー 60%
・メルロー 20%
・カベフラ 18%
・プチヴェルド 2%
オーク樽で18ヶ月の後、ボトルで10ヶ月熟成します。

Bolgheri DOCの規定は10ヶ月の熟成のみですが、Bolgheri Superiore DOCは2年、
そのうち1年は木樽にて。Guado al TassoはBolgheri Superiore DOCですから、
2.3年熟成(内木樽で1.5年)と軽々クリアしていますね。

Bolgheri DOCについて少し。このDOCは1983年に制定されますが、実はなんと、
白とロゼのみに認められたDOCだったのです。赤が加えられたのは1994年です。
サッシカイアはじめスーパータスカン(主にボルドーブレンド)の品質が認められ、
最近になって後から赤がDOCに加えられたというわけです。

その功績からか、Bolgheri Sassicaia DOCというのがBolgheri DOCから派生します。
2013年にですから、それこそごく最近のことですね。しかし単独のDOCってすごい。


ワイナリー訪問。ここが入り口。て言うっかストビューでは入れず。(笑)
Guad0

Osteria del Tassoというレストランが敷地に中に併設されています。
なかなかいい雰囲気で、行ってみたいな~という気持ちを込め写真を貼ります。
Guad001
ボルゲリを俯瞰する地図で近隣のワイナリーとの位置関係を見ておきましょう。
しかし、なんだかんだでTenuta Guado al Tassoはボルゲリで最大級の畑です。
(320haあるそうです。)

最後に公式ページからスクショしたアンティノリの世界戦略地図を貼っておきます。
Guad01
いやぁ、世界どこに行ってもアンティノリって感じですね。


ラベル平面化画像。
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さあ、抜栓。
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コルク平面化は失敗ですが、雰囲気はわかるでしょうか。
IMG_1936

Alc.14%。
ガーネット。
Guad02

黒ベリー、あんず、柔らかな樽香。
割と酸を感じる辛口アタック。
味の厚みはまあまあですが、圧倒的ではないですね。
あまり盛り上がりなく、酸とタンニンの拮抗する余韻の入口へ。
もうひとつ余韻も長い感じでもないんですよね。
ちょっと期待が先行したかな?

パーカーおじさんの評価は93+点。
コメントには2014年は寒くて厳しい年だったとあります。
翌2015年には97点、2016年には98点をつけていますから、
2014年はあまりいい年ではなかったようですね。
しかし、98点の2016年なんか気になりますね~。(笑)


*****


Marchesi Antinori
Tenuta Guado al Tasso
Bolgheri Superiore 2014
RRWポイント 88点


Viña Falernia Donna Maria Syrah 2014

ビニャ・ファレルニアのシラーです。スーパーで1000円ほどでした。
なぜ手に取ってしまったかというと、ラベルのAppassimentoの文字です。
以前この作り手のカルメネールをアパッシメントしたものを試しました。
正直微妙だったんですが、やっぱりここは何でもアパッシメントをやるんだと、
すごく気になってしまい、ちょっとリベンジ的にお試ししたくなりました。(笑)


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Appassimentoとは、イタリアなんかでよく行われている、収穫時期を遅らせ、
ブドウを樹上で陰干しして、果実の濃縮度を高めるという手法です。

やはり、ビニャ・ファレルニアを始めたオリヴィエール家はイタリアからの移民。
1951年、今日のワイン名にもなったDoña Maria Gramola Olivierお母さんとその一家が、
北イタリアDOC Trentinoの町トレント(トレンティーノ・アルト・アディジェ州)から、
チリの北方にあるエルキ・ヴァレー(Elqui Valley)に入植します。

息子さんでしょうか、アルド・オリヴィエールさんが1975年からブドウ栽培を開始。
イタリアで醸造家だった従弟ジョルジオ・フレッサティさんを呼び寄せ、
1998年にビニャ・ファレルニアを設立(結構新しい)、今に至るという訳です。


公式ページは画像豊富でなかなかいい感じ。

ワイン情報もしっかりあります。
・シラー 100%
お手頃価格のワインですが、手摘み収穫100%(15kg入りカゴで)です。
40%のブドウはアパッシメントで樹上で自然乾燥させ収穫、60%は通常収穫。
また全量ではないようですが、一部を仏オーク樽で6ヶ月熟成させています。


さあ、チリの北方、エルキ・ヴァレーにあるワイナリー訪問です。
Falernia01
木材を前面に使ったモダンな建物ですね。貯水池とエルキ川の畔は一面畑です。

アンデスから流れ出るクラロ川(Río Claro)の狭い河岸にブドウ畑が現れ、
やがてトゥルビオ川(Río Turbio)に名を変え、畑が山間に広がっていきます。
ビクーニャ(Vicuña)の町からビニャ・ファレルニアのあたりで畑は最大になり、
川も最終的にエルキ川(Río Elqui)となり、ラ・セレナ(La Serena)の町から、
太平洋に注ぎ込みます。これがエルキ・ヴァレー。エルキ川流域です。


恒例のGoogle Map書き込みでワイナリーの所在を確認します。
Falernia00
エルキ・ヴァレーは細長いチリの最北端のワイン産地になります。
(実際には、更に北のアタカマ砂漠の方の海岸側にHuasco Valleyや、
Copiapó Valleyという産地があります。)


ラベル平面化画像。
IMG_2470
かなりワイドなラベルは、左右の説明が裏ラベルを兼ねてる感じです。
おかげでインポーターラベルを貼るのに苦心したようです。

微妙にラベルに重なっていたので剥がして別撮りです。
IMG_2468
ワイン情報を盛り込もうという姿勢は評価できます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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無印スクリューキャップはお値段的に仕方ないですね。

Alc14.5%。濃ゆい。
濃いガーネット。
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カシス、ブルーベリーのコンポート。
シナモンかミント、スパイス…。
カルメネールのアパッシメントの時も感じましたが、
どうも個性的な香りになるようですね。
ちょっとコールタールかアスファルトの感じも。(笑)
辛口アタック。
奥に甘みを感じるんですが、甘々ではないな~とか思ってる間に、
結構厚みのある味が押し寄せてきて、結局程よいバランスになりました。(笑)
深み、凝縮感出すのにアパッシメントは有効なんでしょうね。
ただその副産物なのか、ハッカのような独特の風味はちょっと邪魔かも。

しかし、カルメネールはゴメンナサイでしたが、シラーは許せますね。
なんとなくアパッシメントの良さは出ていますから。
ここはカベソーのアパッシメントも出してるようです。試そうかな?


*****


Viña Falernia
Donna Maria Syrah 2014
RRWポイント 90点


Philippe Bouzereau Château de Cîteaux Beaune-Teurons Premier Cru 2014

シャトー・ド・シトーという所のワインです。ブルゴーニュでシャトーって?
シトーというのもかつてコート・ドールを開墾したシトー派修道会を思いつきます。
このあたりは後ほど確認するとして、今日のはボーヌのプルミエ・クリュ。
コート・ド・ボーヌのテロワールを感じながら試してみたいと思います。


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Château de Cîteauxを名乗ってますが、Domaine Philippe Bouzereauが作り手。
ムルソーで9世代に渡る家族経営のドメーヌでフィリップ・ブズローさんが現当主。
シャトー・ド・シトーは11世紀にシトー派修道会がワイン造りを始めた頃から、
ムルソーに建っているとのことで、代々ブズロー家が受け継いで来たんだそうです。
ただ、2005年に売却してしまって現在はホテルになっているようですが、
ワインだけは「シャトー・ド・シトー」を名乗り続けているんですね。


公式ページは完全FLASHベース。カッコいいんだけど使いにくし。

ムルソー他、シャサーニュ・モンラッシェ、ピュリニー・モンラッシェ、
オーセイ・デュレスに1級畑を持ち、コルトンのグラン・クリュもありますね。
ラインアップも白が多いです。
今日のボーヌは「Les Teurons」という1級畑で、0.4ha所有しているそうです。
・ピノ・ノワール 100%
熟成はオーク樽(新樽率不明)で18ヶ月です。
インポーターの情報もご参考まで。


さて、ムルソーの市街地にあるドメーヌ訪問。
MeulsaultCB
門の奥の方に、例のシャトーと、間に大きな畑が見えます。この畑は、
「Vieux Clos de Château de Cîteaux」と言ってこのドメーヌのモノポール。
ここからムルソー村名の白を作っています。

畑の裏手に回ってシャトー・ド・シトーをのぞいてみましょう。
MeulsaultCCB
ブルゴーニュのシャトー、こういうことだったんですね。
門構えからして立派。まあワイン作りには必要なかったのでしょうけど。(笑)

今日の畑を確認します。1級畑ですから簡単に見つかりました。
Beaune_1erCru
黄色で囲ったところになります。市街地と山手の間ですが割と広いです。

恒例のGoogle Mapによるドメーヌと畑の位置関係確認です。(黄色印)
MeursaultBeaune
ボーヌからムルソーまでの1級畑、村名畑、AOCブルゴーニュの分布も確認。
山の際の傾斜地が1級になる感じですね。村名は県道D974号線が境界。

さあ、ボーヌの1級畑「Les Teurons」に行ってみましょう。
Teurons
山手に向かってなだらかな傾斜になってるのがわかります。いい感じです。
このストビューを見ながらそのワインをいただく。なかなかオツなもんですよ。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2439
裏ラベルはありませんでした。

インポーターシールは別撮りです。
IMG_2447
このブログではよく出るインポーター。リカマンで買ったとわかりますね。


さあ、抜栓。
IMG_2477
まあ、汎用品ではあります。

コルク平面化しておきます。
IMG_2473
ドメーヌ名とか入れると高くなるんですかね。

Alc.13%。
ルビー。エッジ少しオレンジかかってますね。
涙は細かめで、しっかり形がありました。
IMG_2471

フランボワーズ、チェリー、リコリス。
香りは華やかで多め。
辛口アタック。
酸味がしっかりあるんですが、
味は複雑味深めた熟成を感じて、
全体としてうまく調和している気がします。
このバランスが絶妙なことは余韻でも再認識できました。

酸が強めは苦手でしたが、うまくバランスを取ってあると、
その酸が楽しめるもんですね。少し成長しました。(笑)


*****


Philippe Bouzereau 
Château de Cîteaux
Beaune 1er Cru "Les Teurons" 2014
RRWポイント 91点


Famille Quiot Jérôme Quiot Cairanne Côtes du Rhône Villages 2014

南部ローヌの比較的新しいAOC、ケランヌをグランマルシェの店頭にて発見。
ケランヌ(Cairanne)はCôtes-du-Rhône-Villages AOCの一部であったものが、
2016年に単独のAOC(Cairanne AOC)に昇格しています。(赤、白、ロゼ)
エチケットを見るとCôtes-du-Rhône-Villages Cairanneの表示のままです。
ミレジムは2014年。そりゃそうですよね。とにかくケランヌをお試しします。


IMG_2299
ファミーユ・キオというこの作り手、1748年創設とかなりの老舗。
シャトーヌフ・デュ・パプに本拠地を構える13代続く家族経営なんですって。
南部ローヌ一帯にかなりの畑/ドメーヌを所有してるようです。


公式ページはしっかりしてますが、構成がわかりづらく使いにくいです。

今日のケランヌは、JQ(Jérôme Quiot)というベーシックラインの一つのようで、
他に、ジゴンダス、ヴァケイラス、ヴァントゥー、コート・デュ・ローヌの赤と、
コート・ド・プロヴァンスのロゼがラインアップにあります。

ケランヌの情報ですが、Grenache、Carignan、Syrah、Mourvèdreとあるので、
4種のブレンドなんでしょうが、セパージュの%が書かれていません。
ネット情報ですが、2018年のセパージュはこうです。多分大差ないと思います。
・グルナッシュ 60%
・シラー 15%
・ムールヴェードル 15%
・カリニャン 10%
醸造は、除梗あり、破砕なし、それぞれのセパージュは別々に発酵後にブレンド。
熟成はコンクリートタンクで18ヶ月です。


作り手訪問。さすが老舗。シャトーヌフの市街の真ん中にあります。
FamilleQuiot01
門構えも立派ですね~。

南部ローヌのAOCをGoogle Map上に書き込んであります。ケランヌを探せ。
Cairanne01
ラストーの西隣りです。ちなみにラストーは2010年に単独AOCになってます。

このネットで拾った地図は2010年より古いんでしょう。
ラストーもケランヌもコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのままです。
Rhone_Sud
ケランヌとラストーを「AOC Communales」の色に塗ったのは僕です。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2258
まあ、おしゃれなデザインだと思います。

裏ラベルはインポーターシールだけだったので別撮り。
IMG_2260


さあ、抜栓。
IMG_2294
キャップに創業年の1748が誇らしげに書いてあります。

コルクも平面化。
IMG_2295
たいしたことなかったです。

Alc.13.5%。
ガーネット。
IMG_2296

ブラックベリー、ダークチェリー。
ブレタノマイセスっぽさを極かすかに感じました。
ローヌっぽいっちゃ~ローヌっぽい。
辛口アタック。
複雑味を秘めた、そこそこ厚みのある味わいはいい感じ。
重苦しくないのがかえってチャーミング。
余韻もサラッとしてますが、しつこくなくていいです。

飲みやすいローヌ。
何気にポテンシャルは高いと思います。
好みです。オリが少しだけありました。


*****


Vignobles Famille Quiot
Jérôme Quiot
Cairanne
Côtes du Rhône Villages 2014
RRWポイント 94点


Paolo Scavino Barolo Bricco Ambrogio 2014

1921年に設立されたバローロの名門、パオロ・スカヴィーノです。
現当主エンリコ・スカヴィーノ氏は、かつて「バローロ・ボーイズ」といわれた、
モダンバローロの造り手ということで、その革新的な醸造で評価も高いそうです。
最近は無名の(伝統的な?)バローロ、バルバレスコばかりいただいてましたが、
上等なのも試しておかないとですので、こういうのもいただきます。(笑)


IMG_2013
まず最初はブリッコ・アンブロージオ。いくつも畑違いのバローロが出ていて、
この畑は2001年に購入とのことで比較的新しいやつということになりますが、
すでに評価は高いようですね。パーカーおじさん、92点です。


公式ページはさすがにモダン。(笑)

データシートまであるんですが、醸造に関する情報がありません。
2001年に購入した畑で、2002年の初ヴィンテージ時に雹の被害を受けなかった、
ラッキーな畑だとかなんとか。そんなことどうでもいいんですけど…。
ネット情報では、
・ネッビオーロ 100%
ステンレスタンクで発酵、フレンチオークのバリックにて12ヶ月熟成後、
同じく仏産の大樽にて12ヶ月熟成。更に12ヶ月ステンレスタンクにて熟成。
そして6~7ヶ月ボトルで寝かせて瓶詰めし、リリースだそうで。
バローロDOCGの規定、合計38ヶ月の熟成、内木樽で18ヶ月は当然クリアです。


作り手訪問。
バローロDOCG地域のほぼ真ん中にあるカスティリオーネ・ファッレット
(Castiglione Falletto)というコミューンにあります。
Paolo01
バローロでいち早くロータリーファーメンター(回転式発酵槽)を導入した
パオロ・スカヴィーノですから、設備投資や改築もかなりやってるようで、
敷地や建屋の規模が大きいです。


バローロDOCGの対象エリア、コミューンの地図に位置を書き込みました。
PSMC


公式ページに所有畑の位置の地図がありました。(ありがたい。)
バローロ域内に合計30haもの銘醸畑を所有しています。
PSM
今日のブリッコ・アンブロージオの場所と現地写真をインポーズしました。
結構北の端、ロッディというコミューンにある畑です。


ラベル平面化画像。縦長~。
IMG_2018
750mlで6,444本、マグナムで211本と生産量が書かれていますね。


さあ、抜栓。
IMG_2019

Alc.14.5%。
透け感あるガーネット。エッジ、オレンジっぽい。
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黒ベリー。
香りは強くなく、藁のような乾いた香り。
酸のしっかり乗った辛口アタック。
味は滋味のある厚みを感じます。
タンニンは、こなれてない収斂性がパレットに張り付く感じです。
余韻で酸が帰ってこないのはいいんですが、
ちょっとこの酸味をどう評価するかですね。
無名の伝統的なバローロに慣れすぎたかな?(笑)


*****


Paolo Scavino
Barolo DOCG
Bricco Ambrogio 2014
RRWポイント 88点


Alasia Barbaresco DOCG 2014

スーパーで発見したバルバレスコDOCG。2000円ほどだったと思います。
バローロ、バルバレスコなどについては、有名な作り手を選ばずとも、
ネッビオーロ100%や、樽熟も18ヶ月や9ヶ月と規定されていますから、
そんなに差はないんじゃないかと、無名バローロ、バルバレスコを見つけると、
ついついお試ししたくなります。「アラシア」か…知らねぇな~。(笑)


IMG_2264
Alasiaというブランドは、Castel Boglioneという町に1954年に創業した、
Gruppo Araldica Castelveroという協同組合が出していました。
従業員90名、ピエモンテ一帯の140の栽培者が加盟し、合計900haもの畑から、
年間26百万本を生産するという大きなところでした。.


Alasiaブランドの公式ページがちゃんとありまして、なかなかちゃんとしてます。

ラインナップも載っていますが、個々の紹介はシンプルです。
まあ、バルバレスコDOCGなので、バルバレスコ対象地域の
・ネッビオーロ 100%
熟成は26ヶ月、内9ヶ月は木樽にて。(Riservaは26→50ヶ月です。)

当然ながら本家(Araldica)公式ページというのもあります。

リンクから傘下にいろんなブランドやワイナリーがあるのがわかります。


Araldica Castelveroの本拠地を訪問します。
Alasia01
Castel Boglioneという小さな集落にある大きな会社って感じです。

ここはピエモンテ、ランゲ・エリア周辺からのワインをいろいろ作ってますが、
本拠地のCastel Boglioneという町はなんとランゲ・エリアの外にありました。
Alasia02
赤で示したのがCastel Boglioneの場所です。まあ、近いんではありますが。

Alasiaブランドでは、今日のバルバレスコ含め以下のラインアップを扱ってます。

・Barolo DOCG
・Barbaresco DOCG
・Gavi DOCG
・Brachetto d'Acqui DOCG
・Moscato d'Asti DOCG
・Langhe DOC Nebbiolo
・Dolcetto d'Asti DOC
・Barbera d'Asti DOCG
・Roero Arneis DOCG
・Piemonte DOC Barbera
・Piemonte DOC Cortese

一個一個解説はできませんのでここで拾った地図を貼ってお茶を濁します。
Alasia03
ピエモンテのDOC/DOCGはホントややこしいというのがわかります。(笑)
DOC/DOCG詳細はItalian Wine Centralのサイトで検索できます。


ラベル平面化画像。
IMG_2206
裏ラベルに解説あり。オークの大樽で2年熟成したと書いてます。

インポーターシールもあったのですが、上の画像はこれを剥がしたものです。
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右下のバーコードだけ隠してました。まあ、仕方ないですね。


さあ、抜栓。
IMG_2266
そんなに凝ったものではありません。

コルクも平面化しておきます。
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BARBARESCO DOCGを2回繰り返し。(笑)
5年耐用のテクニカルコルク、DIAM5を採用です。

Alc.13.5%。
クリアな透け感のあるガーネット。
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黒ベリー、フィーグ、スパイス。
辛口アタック。
適度な厚みと複雑味を備える味わいです。
苦味とタンニンもあるのが確認できますが、
あくまでシルキーなベールのごとくでいい感じです。
余韻含め、若干軽めの印象ながら、バランスはピカイチ。

読み通り、おいしいバルバレスコでした。
価格からすると、かなり偉いバルバレスコですよ。


*****


Araldica Castelvero
Alasia
Barbaresco DOCG 2014
RRWポイント 93点


Domaine de Triennes Saint-Auguste 2014

以前にカベソーブレンドロゼも試しているプロヴァンスのトリエンヌです。
今日は最上キュヴェと思われるシラー(+カベソー、メルロー)ブレンドをお試し。
トリエンヌは、ブルゴーニュのスーパースターとも言える二人の作り手、
デュジャックのジャック・セイスと、DRCのオベール・ド・ヴィレーヌが、
南仏プロヴァンスに新天地を見つけ1989年に立ち上げたワイナリーでしたね。


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このワインはIGP(Indication Géographique Protégée)Méditerranéeです。
このIGPはプロヴァンス中心にコルシカ島まで含むかなり広範囲です。
2009年にVDP(Vin de Pays)からIGPに切り替わりました。


公式ページは前にも見てますが、結構ショボいです。

一応最小限の情報はあるんですが、ワイン紹介もシンプル過ぎ。
今日のワインはシラーにカベソーとメルローをブレンドしてるようですが、
セパージュ比率がまったくわかりません。
インポーターサイト(ラック・コーポレーション)を見ても同様です。
シラーはピジャージュ、カベソー・メルローはルモンタージュするとか、
熟成はドメーヌ・デュジャックのお古の樽で12ヶ月とかは書いてるんですが。


ドメーヌはマルセイユの西に車で小1時間のナン・レ・パンにあります。
Triennes02
幹線道路(D560号線)に面したポツンと一軒家状態ですが、
背後に広大な畑が広がっています。


ざっくり、フランス内でのプロヴァンス(Provence)の位置関係を見ます。
Bugey_fr01
西側は南部ローヌと密接な位置関係になってますね。

プロヴァンス拡大。トリエンヌの場所も示しました。
Triennes03
「南仏プロヴァンス」というと、リュベロン地方の素朴な村々を想像しますが、
実はワイン生産地域で言うとローヌの範疇になってるんですよね。

昔、南仏プロヴァンスのイメージを求めてリュベロン地方の村々を訪問。
その時撮った写真です。プロヴァンス~っとロゼばっか飲んでました。(笑)
Triennes04
この辺りはアヴィニヨンを中心としたヴォークリューズ(Vaucluse)県で、
広域ではIGP Vaucluseという括りになります。(2009年まではVin de Pays)


ちょっと脱線したので、ナン・レ・パンのトリエンヌに話を戻します。
これはGoogle Mapに上がっていたトリエンヌの畑の写真です。
Triennes01
テロワールを感じる、なんとも素晴らしいショットなので貼っておきます。(笑)


エチケット平面化画像。イノシシがシンボルのようです。
IMG_2003
ユーロリーフ取得のビオワインですね。
ところで、このインポーターの裏ラベル、最初にカベソーが書いてます。
ネット上インポーターサイトですら、すべてシラーが先に書いてます。
なんかややこしいことしてくれますね。(笑)


さて、抜栓。
IMG_2152
キャップのイノシシちゃん含めいい感じです。

コルク平面化。
IMG_2153
ミレジムはちゃんと横に打ってありました。上出来。

Alc.13.5%。
ガーネット。涙は粘性あり。
IMG_2154

ブラックベリー、プラム。
かすかにブレタノマイセス感。
辛口アタック。
酸味もかなりあるんですが、
いいアクセントと思っておきましょう。
そこそこの構造感のある味です。
喉越しでタンニン性の重みが出てきて欲しい気がしたんですが、
酸のお陰か、あくまでフルーティな印象。

酸がもう少しこなれれば、余韻ももっと楽しめるんですけどね。
ビッグネームが作るワインにしてはちょっと惜しい…。


*****


Domaine de Triennes
Saint-Auguste 2014
Cabernet-Sauvignon/Syrah/Merlot
RRWポイント 89点


Lapostolle Cuvée Alexandre Merlot 2014

チリのベストワイナリーのひとつとして大好きなラポストルです。
このキュヴェ・アレクサンドルというシリーズはちょっといいラインなのですが、
これのカルメネールが日本では見当たりません。カベソーは見つかるんですけどね。
日本カルメネール振興協会としては、まだまだこんな状況の日本を憂います。(笑)
仕方がないので、今日はメルローをチョイスです。


IMG_1846
消えたカルメネールはチリで再発見されるまでメルローとして植えられてました。
1990年代当時のチリのメルローが異様においしかった記憶がありますが、
そういうことだったんだな~と今更ながら思います。(笑)
今でも、たまに今日のようにメルローを選んだりします。
まだカルメネールが混じってるんじゃないかと思って...。
(1994年にフランス人ブドウ品種学者のJean Michel Boursiquotが、
チリのマイポで、失われた品種と思われていたカルメネールを再発見します。
2014年11月24日にカルメネール再発見20周年を迎えています。)


公式ページはいつもながら情報しっかりで助かります。

今日のワインもミレジム毎に詳細情報が見られます。
セパージュは、
・メルロー 87%
・カルメネール 13%
スパイシーさを強調するためにカルメネールをブレンドしているそう。
さすがに今はカルメネールをメルローと混植はしてないんでしょうが、
メルローの味付けにカルメネールを使うのはチリワインの妙味ですね。
14kg入りの小さいケースでの100%手摘み収穫を行なった上で、
高精度光学選果機(Vistalys)で78%、残り22%が手作業による選果・除梗です。
樽熟は、新樽42%、28%が1年落ち、30%が2年落ちのフレンチオーク樽で、
13ヶ月行います。


ワイナリー訪問ですが、ストビューがないのでこうしてみました。
Lapostolle01
コルチャグア・ヴァレーのサンタ・クルスの町のすぐ近く。


今日のワインはコルチャグア・ヴァレーの畑からなので地図を確認します。
サンティアゴの南方、サンタクルスの町は見つかりましたか。その周辺です。
Chilean-Wine-Map
カチャポアルとコルチャグアを合わせてラペル・ヴァレーといいますが、
この辺りの把握はやはり川を軸に考えるとわかりやすいです。

ということで、例によってGoogle Map上に川を示して見てみます。
Rapel01
Valley(Valle)と言うだけあって「川の流域」なわけですから、
コルチャグアはティンギリリカ川、カチャポアルはカチャポアル川流域です。
面白いのは、その2つの川が下流で合流してラペル川になります。
なるほどですよね。2つ合わせてラペル・ヴァレーになるわけです。
ティンギリリカ川がコルチャグア川という名前だと完璧なんですが。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_1732
裏ラベルに過去獲得した点数評価が列記されてますね。
因みにこの2014年はJames Sucklingさんが94点をつけています。

インポーターラベルは裏ラベルを隠していませんでした。
IMG_1836
偉いぞ、ファインズ。


さあ、抜栓です。
IMG_1839
キャップシール、コルク共に紋章入り。コルク横ミレジムもいいですね。

コルクも平面化しておきます。
IMG_1841

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
IMG_1844

黒ベリー、森の下草、青野菜香。
やはり少しカルメネールっぽい感じです。
かすかに酸が効いた重み・厚みのしっかりした味です。
シルキーなタンニンですが、喉にいい具合の収斂性を与えます。
余韻も貫禄ありますね。

うん、おいしいメルローです。
カルメネールをブレンドしてるからでしょうか。
もしくはまだメルロー畑にカルメネール残ってる?(笑)


*****


Lapostolle
Cuvée Alexandre Merlot 2014
RRWポイント 92点


Tenuta Cucco Barolo del Comune di Serralunga d’Alba 2014

今日はなんだかネッビオーロな気分だったのでストック中のバローロを抜栓。
以前にはランゲ・ロッソを、つい先日はランゲ・シャルドネをいただいた、
セッラルンガ・ダルバ城ふもとの老舗、テヌータ・クッコのバローロです。
バローロは3種類出してるようですが、これは一番ベーシックなヤツです。


IMG_1505
他の2つの上等バローロは名前にあるように「Cerrati」という畑からですが、
今日のこれは同じく名前からわかるように(del Comune di Serralunga d’Alba)、
セッラルンガ・ダルバのコミューンのどこかってことなんでしょう。(笑)

バローロDOCGの対象地域とセッラルンガ・ダルバの位置関係を見ておきます。
CuccoBarolo01
Tenuta Cuccoも示しましたのでクリック拡大でご確認ください。
セッラルンガ・ダルバの集落(セッラルンガ・ダルバ城周辺)がそこです。


公式ページは何度も行ってます。

ワイン情報もそこそこあって、データシートも2014のが上がってました。
・ネッビオーロ 100%
熟成は伝統的な大樽で24ヶ月、ボトル詰め後12ヶ月となっており、
バローロDOCGの規定では「計38か月、内18ヶ月は木製の樽」なので、
微妙に足りない気もしますが、樽24ヶ月、ボトル12ヶ月という所は他にも多いので、
まあ、いいんでしょう。(笑)

このデータシートに畑名も書いてありました。
セッラルンガ・ダルバの「Bricco Voghera」という畑と、先ほどの上等バローロと同じ
Cerrati」の畑の、低い方の区画からのブレンドだそうです。

ネットサーチ能力を駆使し(笑)畑の場所を特定しました!
セッラルンガ・ダルバ城他書き込んでますのでクリック拡大してください。
CuccoH
いずれにしてもセッラルンガ・ダルバ周辺のいい感じの畑です。
Cerratiの集落側(高い方)は上等なんでしょうね。


ラベル平面化画像。
やはり、サン・セバスティアーノ教会の天使のフレスコ画のデザインです。
IMG_1225
インポーターシールはURL等若干の情報も隠れるので少し気遣いが欲しいところ。
剥がせませんでしたが、オリジナルのバーコードを隠したかったようです。

「天使の楽隊」のフレスコ画のあるサン・セバスティアーノ教会。
SanSebastiano
これがテヌータ・クッコの一部というからゴイゴイスー。


さあ、抜栓。
IMG_1503
見慣れたキャップシール、コルクです。

Alc.14%。
クリア感あるルビー。オレンジっぽい褐変のエッジ。
IMG_1501

ブラックベリー、プラム、イチジク。
湿った樽香もあります。
辛口アタック。
限りなく穏やかなタンニンに乗った味わいは複雑な苦味を伴い、
それでいて軽く仕上がっています。
ベースにある酸がこの軽さを演出しているようですが、
決して前へは出ない酸はいい感じですね。

余韻はそこそこあって、以上の各要素が余韻でも確認できます。
しかし惜しむらくは、ランゲ・ロッソの方が若干おいしかったことです。
(笑)


*****


Tenuta Cucco
Barolo
del Comune di Serralunga d’Alba 2014
RRWポイント 91点


Robert Mondavi Meastro 2014

高品位カルフォルニアワインを世に広めたロバート・モンダヴィは1966年創設で、
2016年に創業50周年を迎えたのを記念してリリースされたのが、このマエストロ。
ボルドーにインスパイヤされたというブレンドですが、ワイナリーを象徴する、
Wappo HillやTo Kalonなどの畑からのインスピレーションがヒントなんだそうです。


IMG_1385
完全限定生産ということで 日本に輸入された数量は非常に少ないようです。
そういうのは美味しかった時のリピートに困るんですけどね。(笑)


公式ページはよく出来てますが、アメリカあるあるでワイン紹介はショップ兼用。

マエストロも最新ヴィンテージの2016しか載っていませんし、内容は貧弱。
よってインポーターの資料から。
・カベソー 73%
・カベフラ 23%
・メルロー 2%
・プチヴェルド 2%
まさにボルドー左岸のセパージュですね。
フレンチオーク樽で21ヶ月の熟成だそうです。


何度も行ってますし、それこそ昔本当に訪問していますが、
改めてGoogle Mapでワイナリー訪問します。
Mondavi01
オーパスワン共々コンステレーション社傘下になってしまってますが、
ワイナリーの佇まいは昔と変わりありません。

なんせ、ワイナリーというものを訪問した第1号がロバート・モンダヴィでしたから、
当時はその規模の大きさにおののきました。ラベルに描かれたりしてる、
シンボルとも言えるこのアーチをくぐると、視界の向こうまでブドウ畑が広がり、
ショップや試飲コーナーなどの施設が立ち並んでいるのに圧倒されました。

ロバート・モンダヴィのあるオークヴィル周辺を俯瞰します。
Mondavi02
To Kalonの畑はオークヴィルとのことですのでワイナリーの周辺でしょう。
Wappo HillはStags Leap Districtといいますから少し南下したところになります。


さて例によって、ラベル平面化画像を撮影しようと試みましたが、
何度やってもうまくいかず。どうやら、金ピカの光沢がよくないようです。
mondavi02
ボトルに印刷されたラベルでも剥がせる(撮影できる)のが強みなのですが、
思わぬ弱点を発見です。上の表ラベルはご覧のように普通の撮影です。

平面で見るとこういう図案。(この画像はネットで拾いました。)
mondavi01


さあ、抜栓。
IMG_1382
コルクはともかく、キャップシールはカッコいいです。

コルクは平面化するとこんな感じ。
IMG_1383
ザ・ロバート・モンダヴィ。今日のワインはNapa Valley AVAになります。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。涙は少し細かいですが、色付きで粘性があります。
IMG_1384

黒ベリー、杉、スパイス。
スモーキーって感じがします。
旨味様の苦味が乗った辛口アタックです。
厚みのある味わいは超シルキーなタンニンをまとい貫禄のハーモニー。
期待通り、いや、期待以上のうまさで感動です。
オーパスワンにも迫る印象。

余韻も、厚み・ボリューム変わらずに続きますよ。
これは、圧巻…。


*****


Robert Mondavi
Meastro 2014
RRWポイント 97点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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