Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

2014年

Picket Fence Vineyards Top Rail Red Blend 2014 Sonoma County

カルディにてとてもお安くなっていたので手に取ってしまいました。次に行ったらもうなくなっていたので、皆さんも飛びついた模様(笑)。それなりにカッコいいラベルのソノマの赤ブレンド、なんだかカスタム・クラッシュの雰囲気が漂ってます。(カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、ブドウを持ち込んでワイン造りの設備を借りて作るシステム。)

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作り手は、アリソン・クロウ(Alison Crowe)という女性醸造家がやってるということぐらいしかわからず、ワイナリーの所在も不明です。やっぱりカスタム・クラッシュ(Custom Crush)のようですね。

この方、ナパにある「Plata Wine Partners」というところでワインメーカーをしてるようです。

カリフォルニア大学デイヴィス校で醸造学を学び、1995年からいろんなワイナリーで修行を積んでおられ、「よっしゃ、自分のワインも出してみよう!」となったのかもしれませんね。

今日のワインの「Picket Fence Vineyards」という、いかにもそれらしいワイナリーにはちゃんとした公式ページがありました。ブドウはソノマのロシアン・リバー・バレーやアレキサンダー・ヴァレーからとありますが、ワイナリーに関してはスルーです。(笑)

ちゃんとワインの紹介もありましたが、ブレンド比率はネットで調べてもわかりませんでした。
・カベソー
・メルロー
・マルベック
カベソー主体のボルドーブレンドではあるようです。ブドウは手摘み収穫で朝に行ない、100%除梗、低温浸漬、プレス後100%マロラクティック発酵を行い、アメリカンとフレンチオーク樽のミックスで熟成されます。期間は不詳。尚、このサイト上の希望小売価格は18ドルになってました。それよりは少し安く買えたかな。


今日はこれ以上広がりようがないので、いつものソノマの地図を見ておきます。
Sebast03
ソノマ・カウンティAVA(Sonoma County AVA)はノース・コーストAVA(North Coast AVA)に属します。今日のワイナリーの畑があると思われるロシアン・リバー・バレーとアレキサンダー・ヴァレーも確認しておきましょう。どちらもロシアン・リバー(Russian River)が貫いており、サン・パブロ湾から吹き込む霧の影響を強く受け、非常に冷涼な気候なんだそうです。シャルドネやピノ・ノワールが最適なんだそうですが、その他の品種も生育期間が長くなり複雑な味わいが期待できるとか。

どうでもいいんですが、Google Mapを見てみると、ロシアン・リバーの川の上にカヌーから撮影されたと思しきストリートビューがあったので、ワンショット貼っておきます。
RussianRiver
流域をず~っとカヌーで下れます。驚きました。これはアレキサンダー・ヴァレーの中のロシアン川です。両脇にはブドウ畑が広がってるはずですが、カヌーからは見えません。(笑)


エチケット平面化画像。
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ピケット・フェンスとはイラストのような柵の囲いです。裏ラベルもいろいろ書いてますが、あまり大した情報はなし。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルク、ロゴマーク入りで悪くないです。

コルク平面化。
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Alc.13.5%。(pH:4.39、Brix:7.9)
濃いガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー、濡れ木の樽香。
シンプルにいいカベソーの香りがプンプンします。
辛口アタック。
甘みとタンニンの渋みがそれぞれ弱めながら拮抗して絶妙な均衡を見せます。
結構な酸に押さえられて、味の厚みは少々弱く感じるのが残念ですが、
複雑味もあって貫禄はそこそこあります。
喉越し余韻にかけてさらに酸は目立ってくる気がします。
しかしながら、総じていいレベルに達しているとは思います。


*****


Picket Fence Vineyards
Top Rail Red Blend 2014
Sonoma County
RRWポイント 91点


Orlando Abrigo Langhe Nebbiolo 2014 Settevie

オルランド・アブリゴというトレイゾ村にあるバルバレスコの作り手です。ここのバルバレスコにパーカーおじさんは92~94点を何度もつけており実力は高そうです。しかしながら、今日お試しするのはラベルもおしゃれなエントリーラインのランゲ・ネッビオーロ。しっかりネッビオーロらしさが出てればOKなんですが。

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1964年にオルランド・アブリゴさんが設立したとなっていますが、それ以前、1949年(13歳の時)にオルランドさんは父を亡くし代々のブドウ畑を受け継いでいます。しかしまだ若干13歳。畑は小作人に任せ、オルランドさんが勉強を積んで一人前になるのを待つ必要があったということのようです。オルランドさんは以降バルバレスコでワイン造りに打ち込み、1973年に最初のバルバレスコDOCをリリースします。バルバレスコDOCは1966年に制定され、DOCGに昇格したのが1980年。まさにバルバレスコ創成期に生まれ、共に成長してきた作り手と言えるでしょう。現在は息子のジョバンニ・アブリゴさんが引き継ぎ事業を拡大していってるそうです。

公式ページはあっさりした内容ですが今風でちゃんとしています。

ただし、個々のワイン紹介は貧弱な感じ。ネット情報を交えながら…。
・ネッビオーロ 90~95%
・バルベーラ 5~10%
ランゲDOCの規定では85%以上で品種が表示できます。なので今日のはランゲ・ネッビオーロです。熟成はバリックとトノー(900L)併用で12〜15ヶ月のようです。

ピエモンテ州はバルバレスコのエリア、トレイゾにある作り手訪問。
OrlandoAbrigo01
敷地内へストビューで入れなかったので公式ページにあった写真を拝借。矢印の建物は2012年竣工の新しいセラー。斜面の地形を利用したグラビティ・フローの最新式です。真ん中の建物はゲストハウスになっていてホテル業も併設でやってるそうです。

バルバレスコの正確なエリアをGoogle Map上に示しました。
OrlandoAbrigo02
すると、今日のオルランド・アブリゴの所在はギリギリ域内です。所有のバルバレスコの畑はもっと北側にありますからご安心を。ただし、今日のワインはランゲですから、トレイゾの畑のブドウを主体にTrezzo TinellaやRoretoといった域外のものをブレンドしてるようです。

1994年制定のランゲDOCの範囲はバローロ、バルバレスコを内包する広大なエリアです。
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全部で54のコムーネがランゲDOCの対象になっています。品種も国際品種含めいろいろ使え、赤・白・ロゼ・甘口となんでもござれです。


ラベル平面化画像。
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「Settevie」というワイン名ですが、ワイナリーの所在の古い地名なんだそうです。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルク、一応ワイナリー名入りです。コルクはこのマークx2回繰り返しだなので平面化はしません。

Alc.13.5%。(pH:4.45、Brix:7.3)
エッジ褐変気味のガーネット。
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黒ベリー、ダークチェリー、濡れ木の樽香あり。
酸を予感させる香りです。
かすかなブレットもあるような…。
やはりですが、大人しめの酸を感じる辛口アタック。
これはブレンドしてるバルベーラの影響でしょうか。
複雑味もあるんですが若干軽い味わいです。
ネッビオーロらしさは出てるんですが、
余韻にかけて軽さというか浮わついた感じになります。
バルバレスコの重みは期待してはいけないですが、
やはりフルーティさ、軽飲み、早飲みを目指してそうですね。
これはこれでレンジからして意図通りと思います。


*****


Orlando Abrigo
Langhe Nebbiolo 2014
Settevie
RRWポイント 89点


Maverick Breechens Cabernet Sauvignon 2014

前にシラーズを試したバロッサ・ヴァレーの Maverick です。コロナの影響で出荷が滞ったとのことで、リカマンにて半額セールになってたので飛びついてしまいました(笑)。ワイン業界も大変ですね。これでちょっとでも助けになれば…。いろいろ種類はあったんですが、オーストラリアのカベソーって、そういやあんまり試したことがないな~っということで選びました。

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Maverick は2004年創業ということでまだまだ新しいところながら、オーストラリアの有名ワイン評論家ジェームズ・ ハリデー氏からも高評価(5年続けて5つ星評価)を受けているそうです。バロッサに30haの畑を所有し、ビオディナミを取り入れながらトップクラスの高級ブティックワイナリーを目指しているとのこと。ただ、前回のシラーも今日のカベソーも Breechens というエントリーレンジのシリーズなので、その実力の程を計るにはちょっと役不足かもしれませんね。

公式ページはよく出来ていますが、ワイン紹介がとっても貧弱。

今回見てみると、ライナップが刷新されたのか「Breechens」というシリーズがなくなってます。う~ん、コロナじゃなくてただのラインアップ整理による在庫処分のような気もしますね。
・カベソー 100%
ステンレスタンクで発酵 、 一部フレンチオークで熟成、とインポーターのサイトには書いてありました。ブドウはバロッサ・ヴァレーとイーデン・ヴァレーからとなっていますが、そもそもこの Maverick はそこにしか畑を持っていません。自社畑からという意味だと良い方に解釈しておきましょう。

作り手訪問しておきます。バロッサ・ヴァレーの中心地です。
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セラードアで試飲もできるそうですが、あまり立派な施設は見えません。まあ、ブティックワイナリーを目指してますからね(笑)。

バロッサ(バロッサ・ヴァレー+イーデン・ヴァレー)を俯瞰して場所を確認。
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あとでラベルを見てもらうとわかりますが、このワインには「Barossa」とだけ書いてあります。これはバロッサ・ヴァレーだけではなく、イーデン・ヴァレーも含んだ広域の GI(Geographical Indication)Barossa を意味しています。
Google Mapの地形を見てもらうと何となくわかりますが、同じGIバロッサに属するバロッサ・ヴァレーとイーデン・ヴァレーは丘陵(Barossa Range)で隔てられ標高が随分違います。前者が250~300mなのに対し、後者は400~550mもあります。そのためイーデン・ヴァレーは冷涼で、長い栽培期間で完熟させるなど、バロッサ・ヴァレーとは違う性格でブドウ栽培がされます。もう少し北側にあるクレア・ヴァレー(Clare Valley)とともに良質なリースリングが有名だったりします。また冷涼な気候を生かしたシラーズではヘンチキ(Henschke)が成功していますね。

さらにズームアウトして南オーストラリア州South Australia)の産地を俯瞰します。
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上のGoogle Mapの範囲を示すため赤い四角を重ねてしまい色がわかりにくくなってますが、「Mount Lofty Ranges」というGIは、Clare Valley、Adelaide Plains、Adelaide Hills が属します。この3つは地形的にひと連なりの山脈の上にあります。アデレード・ヒルズなんかはバロッサと地続きなのでGIバロッサと混同しないよう注意が必要です。因みに、この山脈の名前はアデレード市街のすぐ東にあるロフティ山(Mount Lofty)から来ています。

ラベル平面化画像。
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長~い1枚もの。横になって見にくいですが「Barossa」となっています。


さあ、スクリュー回転。
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無印…。

Alc.12.5%。(pH:4.39、Brix:7.5)
ガーネット。エッジはかすかに褐変。
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黒ベリー、ダークチェリー。
杉のような上品な樽香。
尖った酸が特徴的な辛口アタックです。
味の厚みはそこそこあります。
上等なカベソーの風味があっていい感じなんですが、
最初の酸がちょっとバランスを崩してます。
惜しい感じではありますね~。
お陰で余韻もこじんまりしてしまったような気がします。
しかし、極上の樽香で熟成ボルドーの雰囲気が楽しめました。


*****

Maverick
Breechens Cabernet Sauvignon 2014
RRWポイント 89点


Nikolaihof Wachau Terrassen Riesling 2014

お正月に高島屋のワインコーナーで買い求めた、オーストリアはヴァッハウ(Wachau)のトップ生産者ニコライホーフNikolaihof)のリースリングです。何種類かあったんですが、例によって一番お手頃なのをチョイス。オーストリアで初めて辛口白ワインでパーカーおじさんの100点を取った生産者ということでいいお値段がついてますからね。

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ニコライホーフは、紀元63年にローマ人がヴァッハウのドナウ河流域に建設したワインセラーが元になってるといいます。「2000年の歴史!」という謳い文句のようです。現在はというと、1992年にオーストリア初の demeter(デメテール)の認定を受けたビオディナミの先駆者です。
パーカーおじさんが100点をつけたのは「Nikolaihof Vinothek Riesling 1995」だそうで、17年の大樽熟成のあと2012年に瓶詰めされたものだそう。今日の普通のリースリング2014にはその片鱗はあるのでしょうか。(笑)

公式ページはワイナリーの説明やショップ・ホテル紹介はあれど肝心のワイン情報が見当たらず。

ネット情報に頼ります。インポーターはファインズ
・リースリング 100%
2000~12000Lの大樽で6ヶ月の熟成だそうです。畑はフォンシュタイン(Von Stein)らしいんですが、どこだか特定できず。今日のワイン名にある「Terrassen」というのはドイツ語で「段丘」の意味なので、ドナウ川河畔のいい具合の斜面なんでしょう。

仕事で欧州に行くとラインガウにあるヴィースバーデンばかりだったので、その昔からドイツのリースリングはしこたま飲んでいます。最近気づくのがアルザスのリースリングとドイツのはかなり味わいが違うこと。面白いな~と思う訳です。
Wachau03
オーストリアも違いがあるとこれまた楽しそうです。そう言えばオーストリアのリースリングってこれが初めてかも。


ニコライホーフを訪問します。マウターン・アン・デア・ドナウ(Mautern an der Donau)というドナウ川の河畔の小さな町にあります。かなり大きな中庭がありますね。
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ストビューでは中に入れませんが、レストランになってるようです。


さて、ヴァッハウ含めたドナウ川流域の産地の位置関係を把握します。ニコライホーフの場所も示してますのでご確認を。
Wachau02
ヴァッハウDACWachau DAC)としていますが、なんと昨年2020年に DAC(Districtus Austriae Controllatus)になっていました。近年どんどんDACが増えているようです。右上にインポーズしたオーストリア西部の地図で各DAC他ワイン産地がザクっと確認できます。

ヴァッハウDAC認定記念で、全DAC含むワイン産地を列挙しておきましょう。

<Niederösterreich(Lower Austria)
・Weinviertel DAC
・Kamptal DAC
・Kremstal DAC
・Traisental DAC
・Carnuntum DAC(2019年DAC化)
・Wagram
Wachau DAC(2020年DAC化)
・Thermenregion

<Wien(Vienna)
・Wiener Gemischter Satz DAC

<Burgenland>
・Leithaberg DAC
・Neusiedlersee DAC
・Mittelburgenland DAC
・Eisenberg DAC
・Rosalia DAC
・Ruster Ausbruch DAC
(Rustの貴腐ワイン。30° KMW以上のTrockenbeerenauslese。2020年DAC化)

<Steiermark>
・Südsteiermark DAC
・Vulkanland Steiermark DAC
・Weststeiermark DAC

<Bergland>(上記以外の産地みたいな感じ)
・Kärnten
・Oberösterreich
・Salzburg
・Tirol
・Vorarlberg

知らないうちにDACが増えてました。最新情報は常にチェックが必要ですね。


そう言えば、ヴァッハウにはちょっと変わった独自の格付けがありましたね。
Vinea Wachau(地域保護協会)によって以下の3ランクが設定されています。
・Steinfeder(羽のような草)〈15~17° KMW、Alc.11.5%以下〉
・Federspiel(鷹狩り)〈17~18.2° KMW、Alc.11.5~12.5%〉
・Smaragd(エメラルド色のトカゲ)〈18.2° KMW以上、Alc.12.5%以上〉
ネーミングのイラストを見つけたので貼っておきます。
Wachau01
イメージ湧きましたね。しかし、トカゲが一番上等なんだ…。


ラベル平面化画像。
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ユーロリーフ、デメテールのマークが誇らしげですね。

インポーターシールは裏ラベル隠さないものの微妙に重ねてました。
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裏ラベル隠さない努力は買いますが、ここまでするなら重ねないでください。(笑)


さあ、抜栓。
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ネックにもコルクにも「demeter」。よっぽどビオディナミに心酔してるんでしょうか。

コルク平面化。
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コルクに demeter マークつけるの初めて見ました。

Alc.12%。(pH:4.06、Brix:6.0)
ゴールドイエロー。
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ライム、梨。ペトロールありですね。
フルーティ、甘みが若干ある辛口アタック。
酸味もフルーティな感じでいいですね。
グレープフルーツ、甘夏のような味わいを感じます。
最後まで生き生きフレッシュが続きます。
2014年でこの味わい、なかなか気に入りました。


*****


Nikolaihof
Wachau Terrassen Riesling 2014
WWWポイント 79点



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Penfolds BIN 28 Kalimna Shiraz 2014

やまやの「よりどり2本4000円」のコーナーにペンフォールズが何種類か並んでたんですが、前にも試したBIN8なんかはまあ妥当なところとして、中に1本、しれ~っとBIN28が並んでいます。これ単品でも5000円はしますから、何かの間違い?とは思いましたが、チリ・サンペドロのプレミアムワイン、シデラル(これも4000円ほどします。)と合わせて4000円でお買い上げ。うまうまワインを2本も半額以下で買えたラッキーな自分が素敵…。(笑)


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ごっつい久しぶりのペンフォールズです。10万円超えの最高峰「グランジ」にはまだまだ手は届きませんが、少しづつ登っていきましょう(笑)。今日の「カリムナ・シラーズ BIN28」は「BIN~」シリーズ最初のワインで、ファースト・ヴィンテージが1959年と歴史ある銘柄です。(グランジが世に出たのが1951年。)

ペンフォールズの創始者は、1844年イギリスから移住したクリストファー・ローソン・ペンフォールド博士(Dr. Christopher Rawson Penfold)です。アデレード近郊マギルに診療所を設立、医療目的のワイン造りを始めました。これがペンフォールズの始まりで、この場所にペンフォールズ・マギル・エステートとして今もワイナリーがあります。その後、1931年にマックス・シューバート(Max Schubert)がペンフォールズに入社。ボルドーで学んだマックスが、複雑味のある長期熟成のワインを、ここオーストラリアで「グランジ」として1951年に完成させたというのが、ペンフォールズ創世期のお話。


公式ページは大手らしい感じ。自動検知で認識するのかメニューで日本語表示を選べます。

「Kalimna Bin 28」の名の通り、リリース(1959年)当初は、ペンフォールズが1945年に取得したというカリムナ・ヴィンヤード(Kalimna Vineyard)のシラーズから作られました。この頃はペンフォールズお得意のマルチ・リージョン・ブレンドではなく単一畑だったんですね。
・シラーズ 100%
なので、ラベルにも「Barossa Valley」ではなく「South Australia」となっているように、バロッサ・ヴァレーの他、McLaren Vale、Padthaway、Wrattonbully、Fleurieu、Robe、Mt. Lofty Ranges、Adelaide Hills、Langhorne Creek などから適宜選択、ブレンドされるようです。後ほど地図も載せますが、ほぼサウス・オーストラリア州全域です(笑)。「カリムナ」名乗ってもいいんでしょうか?
熟成は、アメリカンオーク樽(hogshead=250L)で12ヶ月だそうです。


Google Mapが指し示すカリムナ・ヴィンヤードはここです。
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一応、ペンフォールズの立入禁止の看板があります。まあ、今日のワインがここの畑のブドウを使ってるのかは不明ですが。たぶん使ってないんでしょうけど、カリムナと言うなら少しでも使ってほしいものですね。

これがペンフォールズの本拠地。ヌリオートゥパ(Nuriootpa)という町にあります。
Penfolds02
先ほどのカリムナ・ヴィンヤードまでは車で10分。創業時の畑ですから近いですね。

で、アデレード市街の創業に地にあるペンフォールズ・マギル・エステートがこれ。
Penfilds_Maxs02
グランジ・コテージなんてところが畑の真ん中にあります。

以上3ヶ所を、Google Mapでバロッサ・ヴァレーを俯瞰して確認です。
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距離感が掴みにくいかもしれませんが、アデレードからヌリオートゥパ(Nuriootpa)まで車で1時間って感じです。市街地もありますが、郊外は一面畑って感じですね。


さらに広域、サウス・オーストラリア州のワイン産地の分布を見ます。
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2014年のデータは見つからなかったんですが、カリムナ・シラーズ BIN28の2016年は、Barossa Valley、McLaren Vale、Padthaway、Upper Adelaide、Wrattonbully の地域からのシラーズのブレンドだそうで。Upper Adelaide は Adelaide Plains のことでしょうか。それにしても上の地図で各産地を確認するととんでもなく広域からブドウを集めていることがわかります。マルチ・リージョン・ブレンド、恐るべし…。


ラベル平面化画像。
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表ラベルにかすかな汚れがあります。投げ売りになってたのはこのせいかもしれません。しかしキャップシールやコルクの浮きなど異常はなかったので問題なしです。安くなるならラベル汚れ、大歓迎です(笑)。

とっとと剥がしましたが、インポーターシールが裏ラベルを隠してました。
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BIN28が最初のBINワインであるとか、結構重要なことが書いてます。
これを隠すのはいただけませんね。


さあ、抜栓。
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キャップシールは「BIN 28」専用ですね。

コルク平面化。
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シンプルですが、ここにもちゃんと「BIN 28」。

Alc.14.5%。(pH:4.29、Brix:8.0)
濃いインキーなガーネット。
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ブラックベリー、ブラックチェリー、ミントのタッチ、黒胡椒。
辛口アタック。
酸味のアクセントを確認しながら、
しなやかなテクスチャーの味わいに到達します。
厚みは弱いかなと思うと、
しっかりめの収斂性のタンニンが底支えしてくれます。
バランスの妙ってやつですね。
このいいバランスのまま余韻も堪能できます。

最後に甘みが少し残りますが、Brix:8.0もあるからかな?
パーカーおじさんは91点だそうです。もう少し上をつけましょう。


*****


Penfolds
BIN 28 Kalimna Shiraz 2014
RRWポイント 92点


Terzetto Barolo 2014

得体の知れない無名バローロDOCGですが、2,000円ほどで売ってました。
過去のバローロバルバレスコの戦歴を見ると無名の方が意外とおいしい。(笑)
バローロDOCGであれば、木樽で18ヶ月、合計38ヶ月の熟成はしてるはずで、
ネッビオーロ100%も相まって、安くても間違いはないような気がします。


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ラベルには作り手の名前が全く書いていません。恥ずかしいのでしょうか?(笑)
ネットで調べると、モンフェラート(Monferrato)エリアにある、アスティ県
モンバルッツォというところの、創業から100年以上続くというスペローネ家。
1975年に本格的にワインづくりをスタート、1982年に新しい設備を導入して、
Tenute Neiratoの名前で元詰めをやっています。高品質に大量に生産することで、
コストパフォーマンスを追求しているそうです。なるほどね。


公式ページは今風でよく出来ていますが…。

今日のバローロは載っていません。Tenute Neiratoの名前も入ってませんからね。
仕方がないので、やはりネット情報に頼ります。
・ネッビオーロ 100%
自社畑は30haを持ちながら、それは取り扱いの10%に過ぎず、買いブドウが50%、
ワインでの購入が40%なんだそうです。
今日のバローロもバローロ地区のどこかの作り手のワインを仕入れてるのかも。
ただし、熟成は大樽で36ヶ月、ボトルで6ヶ月の計42ヶ月もやってるそうで、
バローロとしてはしっかりしたもののようです。


作り手訪問。カサロットというごく小さい集落の大部分を占めてます。
Neirano01
正門からは新しい施設が見えませんが、グラビティフローの最新式のようです。

公式ページでも「モンフェラート(Monferrato)の作り手」を強調してたので、
モンフェラート・エリアを含めた地図で位置関係を確認。エリアの真ん中です。
Monferrato01
ランゲのごとく広域のDOCで、ピエモンテ主要品種や国際品種の赤や、
コルテーゼ主体の白など、多様なワインが作られます。エリアとしては、
北がポー川まで、タナロ川周辺と、南がリグーリア州境までです。
1994年にDOC化と、ランゲDOCと同じタイミングでDOCになっています。
ランゲDOCはバローロ、バルバレスコを内包していますね。


ラベル平面化画像。
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「Terzetto」はトリオとか3人組のことです。ネーミングの由来は不明。
裏ラベルはインポーター兼用。Tenute Neirato とは全然書いていません…。


さあ、抜栓。
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合成コルクですが「BAROLO」と書いてあるだけ。
これの繰り返しなので平面化はしません。(笑)

Alc.14%。(pH:4.00、Brix:7.2)
エッジにかけてクリア感があるガーネット。そのエッジは褐変。
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ダークチェリー、ブラックベリー…。
芳ばしい香りがします。
樽香…ブレットではなさそう。
フレッシュな辛口アタック。
少し酸を感じますが味の厚みがあっていいですね。
酸が軽く感じさせるのか、サラッと終わる印象。
喉越しでパレットに張り付く収斂性のタンニンを確認。
余韻はそんなに長くないかな。

かなりおいしく楽しめるんですが、
やはり上等バローロとの差は感じます。(笑)



*****


Terzetto
Barolo 2014
RRWポイント 90点


Tenuta Guado al Tasso (Antinori) Bolgheri Superiore 2014

あちこちのワインを飲んでいると、アンティノリ絡みのワインに出くわします。
ルーマニアで出会っても、チリで出会ってもそれなりに美味しいのはすごいです。
そのアンティノリの王道でありルーツである、ソライアティニャネッロと並び、
ひとつの頂点とも言えるのがボルゲリのグアド・アル・タッソですね。


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貴族のデッラ・ゲラルデスカ家(Della Gherardesca)が17世紀後半から、
トスカーナの海岸沿いのボルゲリでワインを扱いだしたのが事の始まり。
その後ワイン造りで栄えるも、跡取りがいなくなった時に、二人の娘が嫁いだのが、
アンティノリ家とインチーザ・デッラ・ロケッタ家(Incisa della Rocchetta)。
後者はなんと後のサッシカイアのテヌータ・サン・グイドを所有していました。
1930年代のことだそうで、アンティノリとサッシカイアは親戚筋ということです。

アンティノリ家はサッシカイヤの成功を支えたり、オルネライアも世に出したりと、
実はボルゲリでは歴史の最初から暗躍(言葉が悪いですが)していたという訳です。


公式ページはいつものごとくアンティノリの公式の中。

スーパータスカンらしくセパージュはがっつりボルドータイプ。
・カベソー 60%
・メルロー 20%
・カベフラ 18%
・プチヴェルド 2%
オーク樽で18ヶ月の後、ボトルで10ヶ月熟成します。

Bolgheri DOCの規定は10ヶ月の熟成のみですが、Bolgheri Superiore DOCは2年、
そのうち1年は木樽にて。Guado al TassoはBolgheri Superiore DOCですから、
2.3年熟成(内木樽で1.5年)と軽々クリアしていますね。

Bolgheri DOCについて少し。このDOCは1983年に制定されますが、実はなんと、
白とロゼのみに認められたDOCだったのです。赤が加えられたのは1994年です。
サッシカイアはじめスーパータスカン(主にボルドーブレンド)の品質が認められ、
最近になって後から赤がDOCに加えられたというわけです。

その功績からか、Bolgheri Sassicaia DOCというのがBolgheri DOCから派生します。
2013年にですから、それこそごく最近のことですね。しかし単独のDOCってすごい。


ワイナリー訪問。ここが入り口。て言うっかストビューでは入れず。(笑)
Guad0

Osteria del Tassoというレストランが敷地に中に併設されています。
なかなかいい雰囲気で、行ってみたいな~という気持ちを込め写真を貼ります。
Guad001
ボルゲリを俯瞰する地図で近隣のワイナリーとの位置関係を見ておきましょう。
しかし、なんだかんだでTenuta Guado al Tassoはボルゲリで最大級の畑です。
(320haあるそうです。)

最後に公式ページからスクショしたアンティノリの世界戦略地図を貼っておきます。
Guad01
いやぁ、世界どこに行ってもアンティノリって感じですね。


ラベル平面化画像。
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さあ、抜栓。
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コルク平面化は失敗ですが、雰囲気はわかるでしょうか。
IMG_1936

Alc.14%。
ガーネット。
Guad02

黒ベリー、あんず、柔らかな樽香。
割と酸を感じる辛口アタック。
味の厚みはまあまあですが、圧倒的ではないですね。
あまり盛り上がりなく、酸とタンニンの拮抗する余韻の入口へ。
もうひとつ余韻も長い感じでもないんですよね。
ちょっと期待が先行したかな?

パーカーおじさんの評価は93+点。
コメントには2014年は寒くて厳しい年だったとあります。
翌2015年には97点、2016年には98点をつけていますから、
2014年はあまりいい年ではなかったようですね。
しかし、98点の2016年なんか気になりますね~。(笑)


*****


Marchesi Antinori
Tenuta Guado al Tasso
Bolgheri Superiore 2014
RRWポイント 88点


Viña Falernia Donna Maria Syrah 2014

ビニャ・ファレルニアのシラーです。スーパーで1000円ほどでした。
なぜ手に取ってしまったかというと、ラベルのAppassimentoの文字です。
以前この作り手のカルメネールをアパッシメントしたものを試しました。
正直微妙だったんですが、やっぱりここは何でもアパッシメントをやるんだと、
すごく気になってしまい、ちょっとリベンジ的にお試ししたくなりました。(笑)


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Appassimentoとは、イタリアなんかでよく行われている、収穫時期を遅らせ、
ブドウを樹上で陰干しして、果実の濃縮度を高めるという手法です。

やはり、ビニャ・ファレルニアを始めたオリヴィエール家はイタリアからの移民。
1951年、今日のワイン名にもなったDoña Maria Gramola Olivierお母さんとその一家が、
北イタリアDOC Trentinoの町トレント(トレンティーノ・アルト・アディジェ州)から、
チリの北方にあるエルキ・ヴァレー(Elqui Valley)に入植します。

息子さんでしょうか、アルド・オリヴィエールさんが1975年からブドウ栽培を開始。
イタリアで醸造家だった従弟ジョルジオ・フレッサティさんを呼び寄せ、
1998年にビニャ・ファレルニアを設立(結構新しい)、今に至るという訳です。


公式ページは画像豊富でなかなかいい感じ。

ワイン情報もしっかりあります。
・シラー 100%
お手頃価格のワインですが、手摘み収穫100%(15kg入りカゴで)です。
40%のブドウはアパッシメントで樹上で自然乾燥させ収穫、60%は通常収穫。
また全量ではないようですが、一部を仏オーク樽で6ヶ月熟成させています。


さあ、チリの北方、エルキ・ヴァレーにあるワイナリー訪問です。
Falernia01
木材を前面に使ったモダンな建物ですね。貯水池とエルキ川の畔は一面畑です。

アンデスから流れ出るクラロ川(Río Claro)の狭い河岸にブドウ畑が現れ、
やがてトゥルビオ川(Río Turbio)に名を変え、畑が山間に広がっていきます。
ビクーニャ(Vicuña)の町からビニャ・ファレルニアのあたりで畑は最大になり、
川も最終的にエルキ川(Río Elqui)となり、ラ・セレナ(La Serena)の町から、
太平洋に注ぎ込みます。これがエルキ・ヴァレー。エルキ川流域です。


恒例のGoogle Map書き込みでワイナリーの所在を確認します。
Falernia00
エルキ・ヴァレーは細長いチリの最北端のワイン産地になります。
(実際には、更に北のアタカマ砂漠の方の海岸側にHuasco Valleyや、
Copiapó Valleyという産地があります。)


ラベル平面化画像。
IMG_2470
かなりワイドなラベルは、左右の説明が裏ラベルを兼ねてる感じです。
おかげでインポーターラベルを貼るのに苦心したようです。

微妙にラベルに重なっていたので剥がして別撮りです。
IMG_2468
ワイン情報を盛り込もうという姿勢は評価できます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_0078
無印スクリューキャップはお値段的に仕方ないですね。

Alc14.5%。濃ゆい。
濃いガーネット。
IMG_2591

カシス、ブルーベリーのコンポート。
シナモンかミント、スパイス…。
カルメネールのアパッシメントの時も感じましたが、
どうも個性的な香りになるようですね。
ちょっとコールタールかアスファルトの感じも。(笑)
辛口アタック。
奥に甘みを感じるんですが、甘々ではないな~とか思ってる間に、
結構厚みのある味が押し寄せてきて、結局程よいバランスになりました。(笑)
深み、凝縮感出すのにアパッシメントは有効なんでしょうね。
ただその副産物なのか、ハッカのような独特の風味はちょっと邪魔かも。

しかし、カルメネールはゴメンナサイでしたが、シラーは許せますね。
なんとなくアパッシメントの良さは出ていますから。
ここはカベソーのアパッシメントも出してるようです。試そうかな?


*****


Viña Falernia
Donna Maria Syrah 2014
RRWポイント 90点


Philippe Bouzereau Château de Cîteaux Beaune-Teurons Premier Cru 2014

シャトー・ド・シトーという所のワインです。ブルゴーニュでシャトーって?
シトーというのもかつてコート・ドールを開墾したシトー派修道会を思いつきます。
このあたりは後ほど確認するとして、今日のはボーヌのプルミエ・クリュ。
コート・ド・ボーヌのテロワールを感じながら試してみたいと思います。


IMG_2475
Château de Cîteauxを名乗ってますが、Domaine Philippe Bouzereauが作り手。
ムルソーで9世代に渡る家族経営のドメーヌでフィリップ・ブズローさんが現当主。
シャトー・ド・シトーは11世紀にシトー派修道会がワイン造りを始めた頃から、
ムルソーに建っているとのことで、代々ブズロー家が受け継いで来たんだそうです。
ただ、2005年に売却してしまって現在はホテルになっているようですが、
ワインだけは「シャトー・ド・シトー」を名乗り続けているんですね。


公式ページは完全FLASHベース。カッコいいんだけど使いにくし。

ムルソー他、シャサーニュ・モンラッシェ、ピュリニー・モンラッシェ、
オーセイ・デュレスに1級畑を持ち、コルトンのグラン・クリュもありますね。
ラインアップも白が多いです。
今日のボーヌは「Les Teurons」という1級畑で、0.4ha所有しているそうです。
・ピノ・ノワール 100%
熟成はオーク樽(新樽率不明)で18ヶ月です。
インポーターの情報もご参考まで。


さて、ムルソーの市街地にあるドメーヌ訪問。
MeulsaultCB
門の奥の方に、例のシャトーと、間に大きな畑が見えます。この畑は、
「Vieux Clos de Château de Cîteaux」と言ってこのドメーヌのモノポール。
ここからムルソー村名の白を作っています。

畑の裏手に回ってシャトー・ド・シトーをのぞいてみましょう。
MeulsaultCCB
ブルゴーニュのシャトー、こういうことだったんですね。
門構えからして立派。まあワイン作りには必要なかったのでしょうけど。(笑)

今日の畑を確認します。1級畑ですから簡単に見つかりました。
Beaune_1erCru
黄色で囲ったところになります。市街地と山手の間ですが割と広いです。

恒例のGoogle Mapによるドメーヌと畑の位置関係確認です。(黄色印)
MeursaultBeaune
ボーヌからムルソーまでの1級畑、村名畑、AOCブルゴーニュの分布も確認。
山の際の傾斜地が1級になる感じですね。村名は県道D974号線が境界。

さあ、ボーヌの1級畑「Les Teurons」に行ってみましょう。
Teurons
山手に向かってなだらかな傾斜になってるのがわかります。いい感じです。
このストビューを見ながらそのワインをいただく。なかなかオツなもんですよ。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2439
裏ラベルはありませんでした。

インポーターシールは別撮りです。
IMG_2447
このブログではよく出るインポーター。リカマンで買ったとわかりますね。


さあ、抜栓。
IMG_2477
まあ、汎用品ではあります。

コルク平面化しておきます。
IMG_2473
ドメーヌ名とか入れると高くなるんですかね。

Alc.13%。
ルビー。エッジ少しオレンジかかってますね。
涙は細かめで、しっかり形がありました。
IMG_2471

フランボワーズ、チェリー、リコリス。
香りは華やかで多め。
辛口アタック。
酸味がしっかりあるんですが、
味は複雑味深めた熟成を感じて、
全体としてうまく調和している気がします。
このバランスが絶妙なことは余韻でも再認識できました。

酸が強めは苦手でしたが、うまくバランスを取ってあると、
その酸が楽しめるもんですね。少し成長しました。(笑)


*****


Philippe Bouzereau 
Château de Cîteaux
Beaune 1er Cru "Les Teurons" 2014
RRWポイント 91点


Famille Quiot Jérôme Quiot Cairanne Côtes du Rhône Villages 2014

南部ローヌの比較的新しいAOC、ケランヌをグランマルシェの店頭にて発見。
ケランヌ(Cairanne)はCôtes-du-Rhône-Villages AOCの一部であったものが、
2016年に単独のAOC(Cairanne AOC)に昇格しています。(赤、白、ロゼ)
エチケットを見るとCôtes-du-Rhône-Villages Cairanneの表示のままです。
ミレジムは2014年。そりゃそうですよね。とにかくケランヌをお試しします。


IMG_2299
ファミーユ・キオというこの作り手、1748年創設とかなりの老舗。
シャトーヌフ・デュ・パプに本拠地を構える13代続く家族経営なんですって。
南部ローヌ一帯にかなりの畑/ドメーヌを所有してるようです。


公式ページはしっかりしてますが、構成がわかりづらく使いにくいです。

今日のケランヌは、JQ(Jérôme Quiot)というベーシックラインの一つのようで、
他に、ジゴンダス、ヴァケラス、ヴァントゥー、コート・デュ・ローヌの赤と、
コート・ド・プロヴァンスのロゼがラインアップにあります。

ケランヌの情報ですが、Grenache、Carignan、Syrah、Mourvèdreとあるので、
4種のブレンドなんでしょうが、セパージュの%が書かれていません。
ネット情報ですが、2018年のセパージュはこうです。多分大差ないと思います。
・グルナッシュ 60%
・シラー 15%
・ムールヴェードル 15%
・カリニャン 10%
醸造は、除梗あり、破砕なし、それぞれのセパージュは別々に発酵後にブレンド。
熟成はコンクリートタンクで18ヶ月です。


作り手訪問。さすが老舗。シャトーヌフの市街の真ん中にあります。
FamilleQuiot01
門構えも立派ですね~。

南部ローヌのAOCをGoogle Map上に書き込んであります。ケランヌを探せ。
Cairanne01
ラストーの西隣りです。ちなみにラストーは2010年に単独AOCになってます。

このネットで拾った地図は2010年より古いんでしょう。
ラストーもケランヌもコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのままです。
Rhone_Sud
ケランヌとラストーを「AOC Communales」の色に塗ったのは僕です。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2258
まあ、おしゃれなデザインだと思います。

裏ラベルはインポーターシールだけだったので別撮り。
IMG_2260


さあ、抜栓。
IMG_2294
キャップに創業年の1748が誇らしげに書いてあります。

コルクも平面化。
IMG_2295
たいしたことなかったです。

Alc.13.5%。
ガーネット。
IMG_2296

ブラックベリー、ダークチェリー。
ブレタノマイセスっぽさを極かすかに感じました。
ローヌっぽいっちゃ~ローヌっぽい。
辛口アタック。
複雑味を秘めた、そこそこ厚みのある味わいはいい感じ。
重苦しくないのがかえってチャーミング。
余韻もサラッとしてますが、しつこくなくていいです。

飲みやすいローヌ。
何気にポテンシャルは高いと思います。
好みです。オリが少しだけありました。


*****


Vignobles Famille Quiot
Jérôme Quiot
Cairanne
Côtes du Rhône Villages 2014
RRWポイント 94点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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