Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

2015年

Château Phélan-Ségur Frank Phélan 2015 Saint-Estèphe

サン・テステフのシャトー・フェラン・セギュールは、いわゆる1855年の格付けシャトーではないものの、カロン・セギュールのお隣のジロンド川寄りの好立地で、そのポテンシャルは過去から評価はされていましたが、近年の品質向上も目覚ましいようです。そんなところのセカンドワインがこのフランク・フェランであります。


IMG_3719
アイルランド出身のワイン商人だったベルナール・フェラン(1770-1841)さんが、シャトー・カロン・セギュールなんかの口上で有名なセギュール侯爵の名を冠するセギュール・ドゥ・カバナックのエステートを入手しシャトーを立ち上げたことが、フェラン・セギュールの名の由来のようですね。
このセカンドワインの名前になっているフランク・フェラン(1820-1883)さんというのがベルナールさんの息子で、シャトーを引き継いで名声と品質をさらに向上させた貢献者ということですが、なんと30年間もサン・テステフの市長さんだったそうです。そんな地元の実力者が1855年の格付けに自分のシャトーをねじ込めなかったんですかね。(笑)


公式ページは日本語完全対応の(笑)立派なものなんですが、ワイン情報が薄い。

セカンドのフランク・フェランもその名前の由来は紹介してあるものの、その他、樹齢10年未満の若木の使用と14ヶ月の熟成くらいしか書いてありません。ネット情報に頼れば…。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
これはほぼ作付け比率と同じです。若木100%ではなく古樹のブドウもブレンドして造られるようです。
同じ2015年のファーストにパーカーおじさんが90+点をつけていますが、セカンドは試してないようですね。驚くのは、これもファーストですが、パーカーおじさんは2016年に94点、2017年に95点をつけています。年々良くなってそうです。いずれファーストをいただく課題が出来ました。(笑)


さて、サン・テステフのシャトーを訪問。
PhelanSegur01
敷地が周囲の畑を含め石垣で囲われていて、この正門らしき所からしか中がのぞけません。
奥に見えるシャトーも後ろ側で、かっこいい前面ではありません。

ずいぶんと離れると遠目にそのシャトーの前面が拝めます。が、ちっせ~。
PhelanSegur000
しかし、由緒正しいところだけあって立派なシャトーですね。

さあ、メドック、サン・テステフを俯瞰してシャトーの位置関係を見ますよ。
PhelanSegur02
シャトー・カロン・セギュールとシャトー・モンローズの格付けシャトーに挟まれた川沿いです。
実際はモンローズとの間にはシャトー・メイネイ(Château Meyney)がありますが。

メドック格付け61シャトーのうち、サン・テステフには5つしかなく、
2級にモンローズとコス・デストゥルネルの2つ。
3級はカロン・セギュールのみです。
4級にラフォン・ロシェ。5級にコス・ラボリ。
合計5つになります。

サン・テステフは砂利と粘土石灰質の混ざる土壌で理想的と言われますが、ポイヤックやマルゴーなんかと比べると少々地味な位置づけかもしれません。これ以上北へ行くとAOCメドック(バ・メドック)に入るので、そういうところでも印象的に損をしてるのかもしれません。


ネットでシャトー・フェラン・セギュールの畑の地図を発見しました。例によってGoogle Mapに転記し、畑の位置・分布を確認してみます。
PhelanSegur00
丘状の土地に70haの畑を持つそうですが、2010年にシャトー・モンローズに22ha売却したなんて情報もあり、あまり広くはなさそうですね。


エチケット平面化画像。
IMG_3667
うっすらとフランク・フェランさんの横顔。しかもサイン入り。(笑)
裏には英・仏語で名前の由来とセカンドの説明あり。まあ、丁寧でいいです。

しかし、これを隠す不届き者がいます。
IMG_3666
しかも、英語の方を隠すとは無神経極まりない。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3717

コルク平面化。
IMG_3718
横ミレジム入りで偉いですが、シャトー名なんかは入ってませんね。

Alc.13%。(pH:4.16、Brix:6.9)
濃いガーネット。粘性の涙は細かめ。
IMG_3720

黒ベリー、ブラックチェリー。
鞣し革、ナッツ様の樽香も。
濡れた木の風味は、酸味の香りのニュアンス。
辛口アタック。
何も出過ぎない絶妙なバランスの味わいです。
爽やかな透明感さえ感じます。
決して凝縮感が弱いわけではなく、
ストラクチャーがしっかりしているので厚みを感じます。
喉越しで酸味が少々主張しだし、
きめ細かさのあるタンニンの収斂性をマスクします。
お陰でか余韻が長めに楽しめる気がしました。

よしよし。なかなかいい。
次は2017年のファーストを狙おう。(笑)


*****


Château Phélan-Ségur
Frank Phélan 2015
Saint-Estèphe
RRWポイント 94点


Château du Cros Fleur de Cros Loupiac 2015

久しぶりに極甘口白ワイン(Vin Blanc Liquoreux)をいただきます。と言っても、いつものソーテルヌなんかではなく、AOC ルーピアック(Loupiac)を試してみましょう。
アントル・ドゥ・メール(Entre-deux-Mers)地域ですが、ガロンヌ川を挟んでバルサックのちょうど対岸になります。悪くはないはずです。(笑)(甘さ:Moelleux < Doux < Liquoreux = 極甘)


IMG_3612
作り手はボワイエ家(Vignobles Famille Boyer)で、ルーピアックのシャトー・デュ・クロ(Château du Cros)をはじめ、セロン(Cérons)とパイエ(Paillet、カディヤックの近く)の3ヶ所のワイナリーを所有。
ボワイエ家は、12世紀にイングランド王リチャード1世が建てたという史跡 Le Vieux Château du Cros の古城を含む一帯の畑(シャトー・デュ・クロ)を1921年に取得。それをもって「800年の歴史のあるシャトー」とうたってます。まあ、嘘ではないです。(笑)


公式ページは、大手っぽい、しっかりとした作りです。

極甘口の AOC Loupiac Liquoreux は2種類あり、今日の Fleur de~はセカンドのようですね。
・セミヨン 85%
・ソーヴィニヨン・ブラン 10%
・ミュスカデル 5%
畑が古いだけあって、1907年植樹の100年超の古木なんだそうです。ゴイゴイスー。
過熟させ手摘み収穫、3回の選別、シュール・リーでステンレスタンクで12ヶ月熟成。

一応、このあたりの主要品種である、これら3種を見ておきましょう。(笑)
Loupiacx1
AOC Loupiac の公式サイトというのがありまして、そこの写真ページにブドウの写真がいっぱい上がってました。そっちの方が雰囲気もあって見ていて楽しいですよ。



さて、シャトー・デュ・クロを訪問します。
Loupiac00
ガロンヌ川の畔ですね。川向うがちょうどバルサックになります。

シャトーの裏手、畑を挟んだ丘の上にあるのが旧跡「Vieux Château du Cros」です。
フランス百年戦争時に一部破壊され、第一次世界大戦のナチス・ドイツによるフランス占領時にドイツ軍に接収されたりして、現在は廃墟というか遺跡のようになっています。
Loupiac0V
ボワイエ家やエチケットのイラストはこの城を図案化したのもですね。ガロンヌ川沿いには高台があまりないそうで、この古城からの川の眺めは貴重なんだそうです。あまり見えませんが。(笑)


さて、恒例のGoogle Mapで位置関係を確認。ルーピアックをはじめアントル・ドゥ・メールの甘口白の地域は、対岸のソーテルヌ・バルサックとは別に語られることが多いですが、こうして見ると川の両岸でテロワールに差はないのではと思ってしまいます。ルーピアックも石灰岩質の下層土の上に粘土と石灰岩の土壌が覆っており、ソーテルヌ・バルサックと似通ってると思われます。
Loupiac01
シャトー・デュ・クロと合わせてシャトー・ディケムの場所も確認ください。(笑)
この地図を見ながら、アントル・ドゥ・メールの甘口白のAOCをまとめてみます。
まず、甘口白のみのAOCが以下になります。
 ・Loupiac
 ・Sainte-Croix-du-Mont
 ・Cadillac
 ・Premières Côtes de Bordeaux
辛口白もOKなのが以下になります。
 ・Côtes de Bordeaux Saint-Macaire
 ・Bordeaux Haut-Benauge
最後に赤も白も甘口もやってるところ。
 ・Graves de Vayres
 ・Sainte-Foy Côtes de Bordeaux
何ともややこしいですが、AOCを見てわかるようになっておきたいですね。

これらをネットで調べていると、ボルドー甘口AOCの公式サイトを発見しました。

その名も「スイート・ボルドー」。(笑)

このサイトにメンバーAOCの地図がありました。
Loupiacx2
広域のAOCもお仲間になってるのがよくわかります。
 ・Bordeaux Moelleux(いわゆるAOCボルドー)
 ・Bordeaux Supérieur
ソーテルヌやバルサックは入っておらず、仲間外れにされたのでしょうか、ガロンヌ川左岸から唯一セロン(Cérons)だけがお仲間になってるのが泣かせます。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3542
シャトーのシンボル、「Vieux Château du Cros」のイラストですね。


さあ、抜栓。
IMG_3606
Fleur de Cros 専用のコルクですね。

コルク平面化。
IMG_3609
ミレジムも入っています。

Alc.12.5%。(pH:4.02、Brix:15.6)
(恐る恐る糖度も図りました。驚異の Brix:15.6。)
濃い目のゴールドイエロー。
IMG_3610

花梨、黄桃。
かすかに酸も感じるハチミツ様の極甘の口当たり。
甘夏のような風味もあり、
実際はそれほどねっとりした甘さでないですね。
後味があっさりとして甘さの余韻がしつこくないです。
極甘の経験上ではかなりのハイレベルと思います。


*****


Château du Cros
(Vignobles Famille Boyer)
Fleur de Cros Loupiac 2015
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

北条ワイン 砂丘 赤 2015

実はこの夏、鳥取県に旅行を計画していたのですが、状況を鑑みてキャンセル。
旅館の夕食では鳥取の北条ワインが出てくる予定だったので少々残念でした。
しかし…どうしても試してみたくなり、北条ワインから直接お取り寄せしました。


IMG_3580
北条ワインは1944年(昭和19年)より本格的にワイン造りを始めたという老舗。
鳥取県の真ん中の日本海に沿って広がる北条砂丘は古くから砂丘農業の盛んな所で、
江戸時代末期からブドウ栽培が始まっていたそうです。砂丘地のため水はけが良く、
日本海の海風により昼と夜の温度差が大きく、ブドウ栽培にはうってつけらしいです。


公式ページは簡素な感じですが、ここから簡単に注文できたので助かりました。

今日のワインは、その名も「砂丘」という限られた年にしか作らない限定シリーズ。
最新ヴィンテージは2015年のようです。シャルドネの「砂丘・白」もあります。(笑)
・カベルネ・ソーヴィニヨン 100%
「赤」という名前ですが、自家ぶどう園産カベソー100%のようです。
フレンチオークの樽でじっくり熟成と書いてますが期間は不明。


鳥取県北栄町にある北条ワイン訪問。北条砂丘の北条町じゃないの?
と思ったら、2005年に条町・大町が合併し北栄町ができたようです。
Hojo02
鳥取砂丘からは西へ車で小1時間で北条ワインに到着するようです。
北条砂丘は12Kmに渡り海岸沿いに広がっており、砂丘とは言うものの、
大部分が農地になっているように見受けられます。

実際の畑を見ると、確かに地面が砂地になってます。(facebookより)
Hojo03
このような自家葡萄園では、ヨーロッパ系の高級品種(メルロー、シャルドネ、
カベルネ・ソーヴィニヨン等)を栽培 、しっかり熟成した辛口メインというのが、
日本の老舗にしては珍しいところですね。


鳥取県から関西までの地図を俯瞰して、位置関係を確認します。
Hojo01
丹波ワインはじめ、すでに訪問したワイナリーも示してあるのでご確認を。
北条ワイン近くの、大山ワイナリーとひるぜんワイナリーは未訪問です。


ラベル平面化画像。
IMG_3440
しかし、「砂丘」とはド直球なネーミングです。嫌いじゃないけど。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3577
ワイナリー名入り。(キャップシールはネック部分に入ってます。)

コルク平面化。
IMG_3578
シンプル。「TOTTORI」がいいですね。

Alc.13%。(pH:3.73、Brix:7.8)
ガーネット。エッジからとてもオレンジ色になってます。
IMG_3579

ブラックベリー、アメリカンチェリー。
果実香がしっかり香り立っていて、
樽の芳ばしさがそれを押さえるというバランスのいい香り。
辛口アタック。
酸味もしっかりあるんですが、邪魔はしてません。
タンニンの収斂性がいい具合にガイドしてくれて到達する味は、
厚み、構造感、十分に存在感を出してますね。
最初の酸味のせいか、余韻はあっさり店じまいかな。
そういうバランスだけ若干惜しまれますが、
総評としてとてもおいしい。

しかし、日本のカベソーでこのレベルは初めて。ある意味驚きです。
ピノはいいのがありますが、カベソーは日本じゃ無理と思ってました。
日本のカベソーでもここまで出来るのかと、感慨深いです。


*****


北条ワイン
砂丘 赤 2015
RRWポイント 92-93点


Château Lanessan Les Calèches de Lanessan Haut-Médoc 2015

オー・メドックのシャトー・ラネッサンは2014年を前に試しています。
期待ほどではなかったのですが、やまやでそのセカンドを発見しました。
2015年だし、もしかしてバリうまだったりして…とか妄想がよぎります。
まあ、格付けシャトーでもなく、お手頃ではあるので、お買い上げ。(笑)


IMG_3566
シャトー・ラネッサンはブーテイエ(Bouteiller)家が所有していますが、
ご先祖のジャン・デルボス(Jean Delbos)さんが1793年に取得して以来、
売却したりせず一族が守ってきているという歴史があります。

パーカーおじさんは「オー・メドックの中でも傑出したワインの1つだろう。
メドックの格付けをやり直せば、5級シャトーの地位が真剣に検討される。」
なんてべた褒めしてるそうですね。な~んだそれでも5級か…。(笑)


公式ページは今風でスクロールしながら閲覧するタイプ。使いにくし。(笑)

このセカンドの「Les Calèches de Lanessan」まで載ってはいるんですが、
データシートなのにセパージュ含めデータがほとんどありません。(笑)
以下、ネット情報。
・メルロー 50%
・カベソー 45%
・プチヴェルド 3%
・カベフラ 2%
若干メルローが多めになってますね。
作付けは、カベソー60%、メルロー35%なので、セカンド用セパージュですね。
ファーストは新樽1/3で12ヶ月熟成なんですが、セカンドの樽使いは不明です。


シャトー訪問試みますが、ストビューが敷地内まで届いていません。
Lanessan00
代わりにアップされてた写真を拝借してロゴをインポーズしてみました。

場所は、オー・メドック地域ですが、AOCサン・ジュリアンのすぐ南側。
Lanessan02
キュサック・フォール・メドックと言うコミューンになりますが、
ラネッサンは北側にあり、グリュオ・ラローズ他格付けシャトーがご近所。
このコミューンにはバリうまのシャトー・ボーモンもありましたね。

公式ページで所有畑の地図を発見してしまいました。こうなると悪い癖で、
作付け品種の情報含め、Google Map上に転記したくなります。(笑)
Lanessan01
やはり由緒あるシャトーは周りに所有畑が固まってあります。いい感じ。


エチケット平面化画像。セカンドには馬車のイラストが入ってますが、
骨董品級の馬車をたくさんコレクションしていて、ご自慢のようです。
シャトーを博物館としてそのコレクションを一般公開してるそうです。
IMG_3543
しかし…なんだこのインポーターシールの貼り方は!! 最悪です。丸隠し。
おまけにうまく剥がせませんでした。(泣)オリジナルの裏ラベルには、
シャトーの歴史や畑の説明、このセカンドが1999年初リリースであること、
公式ページURLに、テイスティングやデカンタの必要性まで書いています。
フランス語だからって全隠しはないでしょうよ。コルドンヴェールさん。


さあ、気を取り直して抜栓です。
IMG_3559
コルクにはブーテイエ家名とミレジムが入っています。

コルク平面化。
IMG_3560
ちゃんと横にミレジム入り。DIAMですが数字がついてない?

Alc.13.5%。(pH:3.99、Brix:6.5)
濃いガーネット。
IMG_3565

黒ベリーですが、果実香少なくスパイス成分多め。
胡椒、杉、木樽感も、、、タール?
酸味から来る辛口アタック。
味の厚みは弱く、テクスチャーも曖昧。
酸味はそれをさらに弱めてる感じがします。
辛うじてバランスは崩れてないので、
普通に楽しめるんですが感動はないですね。
余韻もあっさり。

ちょっと期待が大き過ぎたかな~。
ファーストも今イチだったしな~。


*****


Château Lanessan
Les Calèches de Lanessan 2015
Haut-Médoc
RRWポイント 87-88点


Château Pesquié Le Paradou Grenache 2015

前回に続きAOCヴァントゥー(Ventoux)のパイオニア、シャトー・ペスキエ。
セカンドブランド的なお手頃ライン Le Paradou シリーズのグルナッシュです。
このシリーズは次世代を担う当主ポールさんの2人の息子が担当してるそうです。
(2003年から実質この2人がシャトー運営してるそう。パパはオーナーかな。)


IMG_3503
2人の息子(アレクサンドル&フレデリックさん)はこのプロジェクトを、
ヴァントゥーの南、リュベロンで始めたそうですが、AOC Luberon ではなく、
AOC表示のない Vin de France(2010年までの Vin de Table カテゴリー)
のワインとしています。一部はラングドックからのブドウも使っているようで、
AOC表示できないのは必然ではあるようですが、品質とコスパに特化し、
逆にAOCの威厳に頼らないワイン造りをしているということです。


公式ページはこれですが「Le Paradou」シリーズは載ってません。

「Le Paradou」シリーズは別サイトになってます。Winesページにリンクはあります。
前回の上級キュヴェのカンテサンス(Quintessence)はシラー主体でしたが、これは、
・グルナッシュ 100%
となってます。ステンレスとコンクリートのタンクで醸造、樽はまったくなしです。

パーカーおじさんは概ね高評価で、残念ながら今日の2015のデータはないんですが、
・2012 PP90
・2013 PP88
・2014 PP88
・2015 データなし
・2016 PP90
と、こんな感じなので、穴埋め問題だとしたら 2015 は88点か90点ですね。(笑)


Alexandre & Frédéric 兄弟は Famille Chaudière という名前で連絡先があり、
シャトー・ペスキエと同一なので、拠点は同じところなのでしょう。
Pesquie01
よく見ると Famille Chaudière という小さな看板が、
Château Pesquié の大きな看板の前に上がっています。


シャトーの位置を示した南北ローヌ特大地図も再掲しておきましょう。
Pesquie0A
今日のワインは Vin de France で、Ventoux は関係ないようですが、
グルナッシュのモノセパージュですし、ローヌ、ラングドックなど、
南フランスのテロワールは感じさせるはずです。

フランスのワイン産地全図(シンプル版)も上げておきましょう。
IMG_3313
上の南北ローヌ特大地図の範囲を赤い四角で示しました。


エチケット平面化画像。
IMG_3314
表には「Paradou」の意味の解説あり。このページに詳しく書いてます。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3502
無印。

Alc.13.5%。(pH:4.04、Brix:6.5)
濃いガーネット。粘性の涙。
IMG_3504

カシス、黒糖、酸味っぽい香りも。
辛口アタック。
やはり早飲みテーブルワインの風情ですが、
そこそこ厚みのある味はなかなかです。
甘み、酸、タンニン分、それぞれ存在を確認できますが、
絶妙なハーモニーを成立させている気がします。
余韻ではさすがに愛想がなくなるかな。

このレンジに複雑味を求めるのは酷かな?
これが本来のグルナッシュの味ってことだと思います。


*****


Château Pesquié
Le Paradou Grenache 2015
RRWポイント 87点


Château Lascombes Le Haut-Médoc de Lascombes 2015

メドック格付け第2級、マルゴーのシャトー・ラスコンブを試すわけですが、
ファーストでもセカンドでもなく、オー・メドックからのサードワインになります。
公式ページを見る限り、サードもしっかり作ってるようでいいのですが、なによりも、
ラスコンブの畑はマルゴーでは珍しい粘土質石灰岩のため約半分はメルローであり、
マルゴーの畑からのファーストとセカンドはメルローががっつり入ってるのが特徴で、
逆にオーメ・ドックのサードはカベソー主体のボルドー左岸らしいセパージュなのです。


IMG_3347
というように、お手頃なサードワインを試す口実を建て付けたわけですが(笑)、
「オー・メドックにはやっぱりカベソーを植えるんだ…。」とも思っちゃいますね。

ラスコンブの名前は1625年生まれの初代所有者のラスコンブ騎士から来ています。
騎士は仏語で Chevalier。だからセカンドが Chevalier de Lascombes なわけです。

格付け第2級の有名シャトーではありましたが、近年まで長きに渡り品質は安定せず、
1951年に取得したアレクシス・リシーヌの投資と改革で一旦は盛り返したものの、
2001年コロニー・キャピタル(米、仏、英の投資組合)が取得するまで酷かったようです。
このコロニー・キャピタルが再生に向け数々の改革を行い、大きく改善していきます。
あのミシェル・ロランやアラン・レイノー博士など著名なコンサル招聘が効いたようです。
今日の第2級に相応しい品質と名声は、案外最近のことなんですね。
メルロー多めのセパージュは、個人的にこれらコンサルの影響のような気もしますが。(笑)


公式ページは格付けシャトーらしくモダンでカッコよくできています。

ファースト、セカンド、サード、3本並んでどれもしっかり紹介されています。
どれもミレジム毎に説明がありますが、残念ながらサードの樽使いは不明でした。
サードのル・オー・メドック・ド・ラスコンブのセパージュはこうです。
・カベソー 63%
・メルロー 21%
・プチヴェルド 16%
カベソー主体のボルドー左岸によくあるパターンですよね。

同じ2015年のファーストラベルはこうなります。
・カベソー 50%
・メルロー 47%
・プチヴェルド 3%
カベソー、メルロー、ほぼ半々ですね。

セカンドのシュヴァリエ・ド・ラスコンブ2015になると逆転です。
・メルロー 55%
・カベソー 45%

これらのブレンド比率を比べると、僕はサードが一番おいしそうに思います。(笑)


さあ、マルゴー村のシャトー・ラスコンブを訪問しますが、かなり敷地が大きく、
1枚の写真ではカバーしきれないので、上空写真に4枚インポーズしました。
Lascombes01
左下にマルゴー村のご近所のシャトーとの位置関係がわかる地図を載せています。
シャトー・パルメだけカントナック村なのと、上空写真は下側が北なのにご注意。

あと、ラスコンブのエチケットの共通のモチーフになったのが「飾り門」です。
シャトーの真正面にあるのがこの写真の門で、真ん前に立つと奥に建物が見えます。
まんまファーストラベルのエチケットのデザインが再現されるという訳です。
Lascombes03
セカンドは2006年から同じ門のデザインを採用。サードは正に今日の2015年から、
門の上飾りのデザインを採用しています。それまでのサードはなぜか両脇の門柱だけ。


さて、恒例の「マルゴーまるごと地図」でAOCマルゴー全体を見てみましょう。
Lascombes02
AOCマルゴーの全格付けシャトーを等級付きで記入しています。
例によって、AOC Margauxの計21シャトーを以下に列記しておきます。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

こうして見ると、やはり最近マルゴーばかり飲んでますね~。
サンテステフ、ポイヤック、サンジュリアン、いやペサック・レオニャンも、
いやいや右岸も飲まなきゃ…課題は多いです。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3336
裏ラベルにセパージュが書いてありました。

剥がしましたが、インポーターシールはこうでした。
IMG_3339
バーコードを隠したくて重ねたんでしょうが、感心はしません。


さあ、抜栓。
IMG_3343
キャップシールのエンボス、カッコいいですね。
コルクはシャトー名こそ入ってませんが、オー・メドック専用です。

コルク平面化。
IMG_3352
5年耐用のテクニカルコルクDIAM5を採用。横にミレジム入りもいいですね。

Alc.14%。(pH:3.88、Brix:6.5)
濃いインキーなガーネット。
IMG_3349

ブラックベリー、カシス…。
プラムか赤ベリー系も感じたかと思うと…シーチキン。(笑)
ひっくるめて生っと香と呼んでおきましょう。
辛口アタック。
チョコ系の風味漂わせながら到達する味は、
厚み、構造感、なめらかでシルキーなテクスチャーがあります。
サードと思えない貫禄です。
ごくかすかな酸味もめっちゃ効果的な気がしてきます。
いいバランスのまま続く余韻もさすが第2級シャトーと言ったところ。

やっぱりカベソー主体のオー・メドックがいいんじゃない?
こういう正統派でハイレベルなボルドーはたまに出会うとうれしいです。
しかし、こうなるとメルロー多めのファースト、セカンドが気になる…。(笑)


*****


Château Lascombes
Le Haut-Médoc de Lascombes 2015
RRWポイント 95点


Hacienda Terra d’Uro La Enfermera Tempranillo 2015 Toro

一風変わったラベルデザインと、DOトロテンプラニージョというだけで、
ネットで適当にゲットしたワインですが、昨年同じ作り手のを試してました。
前回は店頭でパーカーおじさん94点のシールに釣られたんですが(笑)、
今回も90点シールがついてました。まあ、評価が高いのはいいことです…。


IMG_3263
昨年試したUROというワインはトップキュヴェでしたが、今日のはお手頃で、
公式ページにも紹介がなさそうです。これは情報収集が大変そうです。

公式ページはこれ。一応体裁はしっかりしてますが、ワイナリーの実体が不詳。

それもそのはず、このワイナリーは醸造家3人のプロジェクトなんだそうで、
Cristiano Van Zeller氏、Oscar Garrote氏、Javier "Pipa" Ortega氏のお三方。
中心的存在のクリスティアーノ・ヴァン・ツェラーさんは実はポルトガル人で、
ポルトガルの銘醸地ドウロ(Douro)の Quinta Vale D. Maria の当主でもあります。

1980年代後半、酒精強化のポートワインに頼らず、辛口ワインにフォーカスした、
ドウロの5生産者が、グループを結成したドウロ・ボーイズというのがありまして、
クリスティアーノさんは、そのメンバーの一人なんだそうです。
バローロ・ボーイズやウスケ・ボーイズやらいろんなボーイズがありまんな~。

で、そのクリスティアーノさんがスペインのトロの地の可能性に目をつけ、
スペイン人のパートナーと共にこのプロジェクトを起こしたというわけです。


今日のワインですが、ネット情報を総合すると…。
・テンプラニージョ 100%
テラ・ドゥロは樹齢140年のプレ・フィロキセラ(自根)の古木の畑が自慢なのですが、
このワインは15年くらいの若木(でもこれも自根のようです。)から作られます。
熟成はフレンチ/アメリカンオーク樽にて3ヶ月。


テンプラニーリョとよく書いてますが、ここではテンプラニージョとしています。
テンプラニーヨはあったとしても、まずテンプラニーリョとは発音しません。
スペイン語でLLLとは別の文字で「エジェ」というアルファベットの1文字です。
IMG_3256
DOトロの地域ではテンプラニージョをTinta de Toroというシノニムで呼びます。
リベラ・デル・ドゥエロではTinto FinoとかTinta del Paísと言います。
ラ・マンチャではCencibel。カタルーニャのペネデスではUll de Llebre
またこれがポルトガルへ行くとティンタ・ロリス(Tinta Roriz)と呼びますが、
これはダンやドウロ含む北部の呼び方で、中央部やアレンテージョなどの南部では、
アラゴネス(Aragonez)になります。以上、シノニムまとめ。(笑)


さて、プロジェクトだからかワイナリーの所在がわかりません。
ネットでなぜか経緯度だけ書いてある情報がありました。
その場所はここになります。それらしい感じがないでもないですが…。
URO01
一応、DOトロのエリアではありますが…。


DOトロの位置関係をスペイン・ポルトガル地図でおさらいします。
IMG_3265
リベラ・デル・ドゥエロを抜けて来て、トロを貫くドゥエロ(Duero)川は、
ポルトガルに入るとドウロ(Douro)川に名を変え、DOCドウロを通って、
ポルトから大西洋に注ぎ込みます。ドウロとトロは川つながりで関係が深そうです。
(スペイン:DO=Denominación de Origen、ポルトガル:DOC=Denominação de Origem Controlada)


ラベル平面化画像。
IMG_3257
エチケットのイラスト(聴診器?)が「e」なのはEnfermeraの頭文字ですかね。
裏ラベルにワイン名「ラ・エンフェルメラ」のネーミングの説明があります。
「Enfermera」はスペイン語で「看護婦」の意味で、これには背景があるそうで…。
1476年の「トロの戦い」で、当時のカスティージャ王国(まあ、スペイン)の女王、
イサベル1世(Isabel la Católica)が攻めてきたポルトガルのアルフォンソ5世に応戦、
そして勝利しますが、その際、負傷兵のための設備を整えトロのワインを振舞ったとか。
その後のスペインの医療の原型とも言われています。それを「看護婦」になぞらえ、
イサベル1世を「ラ・エンフェルメラ」と呼んだそうです。ポルトガルを打ち負かし、
トロのワインを振舞う…このプロジェクトの成り立ちを思うと、なんだか意味深です。


インポーターシールはこれですが、DOトロの認証シールの上に貼ってました。
IMG_3258
頑張りましたが、きれいに剥がせませんでした。コンチクショー!


さあ、抜栓。
IMG_3260
無印キャップシールに、コルクには「TORO」のみ。(笑)

Alc.14.5%。(pH:3.84、Brix:7.3)
濃いガーネット。
IMG_3261

ブラックベリー、カシス、スパイス。
木樽も確かに香ります。
酸味感じる辛口アタック。
これは前に試したUROに似ています。
果実味もしっかり感じながら、
少々重々しく厚みのある味が現れます。
やっぱり酸は気にはなるんですが、
収斂性が前のめりのタンニンと拮抗して、
余韻前に絶妙なバランスを見せてくれました。
長めの余韻では、その酸もハーモニーの一部と気づきます。

テンプラニージョらしいいい味わいですが、
もう少し柔らかなタイプが好みですね。
でも、パーカーおじさんよりプラス1ポイント。(笑)


*****


Hacienda Terra d'URO
La Enfermera
Tempranillo 2015 Toro
RRWポイント 91点


Louis Latour Givry 2015

大手ルイ・ラトゥールのコート・シャロネーズ、ジヴリをいただきます。
ルイ・ラトゥールはインポーターがアサヒビールということもあって、
比較的スーパーなんかでも手に入りやすく、ハーフボトルも結構選べるので、
今日のように、サクッとピノを合わせたいときに重宝しますね。(笑)


IMG_3180
ルイ・ラトゥールの歴史を紐解くと、フランス革命以前の1731年に始まります。
ルイ・ラトゥール家がコート・ド・ボーヌに最初の畑を取得したんだそうです。
「Maison Louis Latour」が設立されたのが1797年。それでも200年以上前ですね。
現在はブルゴーニュ一円に48haの畑を所有し、内27haがグラン・クリュといいます。
これはコート・ドール最大のグラン・クリュ所有者になります。


公式ページは変な効果がいっぱいで非常に使いにくいです。(笑)

一応、全ラインナップ(多すぎて壮観です)、ミレジム毎にデータがあります。
・ピノ・ノワール 100%
ステンレスタンクで発酵、ステンレスタンクで熟成(10~12ヶ月)。
MLFは100%行います。
ただし、ジヴリの畑はどこだか明示がありません。残念。


とりあえず、ボーヌの中心街にあるルイ・ラトゥールの本部へ行きます。
MaisonLouisLatour01
17世紀からの古いマンションらしいのですが、本部はずっとここだそうで。
ただし活動拠点はアロース・コルトンにある「Château Corton Grancey」に、
1891年に取得してから移っています。

コルトンの丘のふもと、周囲はグラン・クリュ畑のなかなかすごいところ。
Givry02
1895年には、ここであのコルトン・シャルルマーニュを誕生させたそうです。
スーパーで売っていて親しみやすいブランドですが、実はなかなかゴイゴイスー。


とはいうものの、今日いただくのはコート・シャロネーズのジヴリでした。
まずはコート・シャロネーズとジヴリの位置関係を確認しましょう。
Rully03
コート・ドールからの続き、ブーズロンに始まり、マコネまでに5つのAOCがあります。
リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは、
赤・白両方のAOCで、1級畑もありますから、レベルは高そうです。
さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。

ジヴリ(Givry)のAOC地図を貼っておきます。1946年にAOC認定です。
Givry01
プルミエ・クリュ(1級畑)があることと、Givryのコミューンだけでなく、
一部、JamblesDracy-le-Fortにまたがっていることも覚えておきましょう。
栽培面積は265haで、赤・白ありますが、赤が圧倒的に多いです。(約85%)


エチケット平面化画像。
IMG_2957
おなじみのデザインですね。


さあ、抜栓。
IMG_3176
キャップシール、コルクとも紋章入り。

コルク平面化。
IMG_3177
テクニカルコルク、5年耐用のDIAM5を採用です。
熟成ポテンシャルは3~5年としてますので十分ですね。

Alc.13%。(pH:3.56、Brix:6.0)
クリア感あるルビー。割と粘性のある涙です。
IMG_3178

フランボワーズ、チェリー。青茎っぽさ。
この色味からして除梗はしてるんでしょうけど。
辛口アタック。
控えめな酸はいいですね。
落ち着きのある味わいに果実味を添えます。
複雑味も感じます。これは「あり」ですね。
余韻はあっさりでしたが。

前に飲んだルイ・ラトゥールのサントネが、
酸がキツめだったのを考えると、ジヴリはいいです。


*****


Louis Latour
Givry 2015
RRWポイント 91点


Despagne Château Tour de Mirambeau Bordeaux 2015

漫画「神の雫」で持ち上げられて、ちょっといいワイン風情のモン・ペラ。
残念ながら以前モン・ペラを試した時は、あまりいい評価ができませんでした。
なのに、今日はモン・ペラと同じ作り手デスパーニュのワインをまた試します。
どうせワインくじのハズレかなんかでしょうと思われた方、大正解です。(笑)


IMG_3210
デスパーニュの公式サイトによると、フラッグシップはモン・ペラではなく、
このシャトー・トゥール・ド・ミランボーの方だそうですね。

そもそも1769年から代々ワイン作りをしてきたデスパーニュ家の創業の地に、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)があるそうで、まさに創業のシンボル。
エチケットのイラストでわかるように「塔」というような建物ではなくて、
元は風車小屋だったそうです。そこが家族の当初の住居だったようです。
で、ワインは名付けてシャトー・トゥール・ド・ミランボー。なるほど…です。


公式ページは、シンプルながら動画が出てきてカッコいいです。
日本でのモン・ペラの成功があるからか、日本語表示できます。(笑)
ただ個々のワイン情報が薄い。困ったのでインポーター(モトックス)情報から。

・メルロー 70%
・カベフラ 20%
・カベソー 10%
醗酵はステンレスタンク。熟成は80%をステンレスタンクにて12ヶ月、
残り20%をフレンチオーク樽(1~2年落ち)にて6ヶ月。
申し訳程度のかなり軽めの樽ですね。


アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)にあるデスパーニュ訪問。
Despagne01
創業の地はローザン(Rauzan)という町で、ここもその町外れですが、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)のある場所なのかはわかりませんでした。
インポーズしたミランボーの塔の写真は公式ページから。現存はするようです。


アントル・ドゥ・メール中心にボルドーを俯瞰して、位置関係を確認します。
Despagne02
サンテミリオン他ボルドー右岸銘醸地のドルドーニュ川を挟んだ反対側ですね。
ドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれたところがアントル・ドゥ・メール
(Entre-Deux-Mers)です。かのジャンシス・ロビンソンはデスパーニュをして、
「アントル・ドゥ・メールのスーパースター」と評したそうですね。

今日のワインはAOCボルドーですが、アントル・ドゥ・メールを名乗るのは、
辛口白のみですからややこしいです。以下のボルドーまとめをご参考ください。
Bordeaux_map
デスパーニュはアントル・ドゥ・メールの各地にシャトーを持っており、
合計300haにもなります。ただ白でも全部AOCボルドーとして出しているようです。


エチケット平面化画像。
IMG_2694
イラストを見る限りミランボーの塔は畑の真ん中にポツンとあるようです。
少なくともシャトーっぽくはない(笑)。しかしどこにあるんでしょうね。


さて、抜栓です。
IMG_3207
キャップシール、コルク、デスパーニュのマーク入りです。
コルク横もマークの刻印があります。なのにミレジムはどこにもなし。

Alc.13.5%。(pH:3.82、Brix:6.0)
濃いガーネット。
IMG_3209

カシス、ダークチェリー、スパイス…。
樽っ気はないですね。
あっさり?
というか、水くさい辛口アタックです。
味の厚みは弱いんですが、
心地よい収斂性のタンニンと、
フルボディのアルコール感がそれを補ってくれます。
傑出した感ゼロなんですが(笑)、
最低限のバランスは守っており、何とか楽しめるというレベルです。

う~ん、驚かせてほしかったですね。
結局これもモン・ペラと同じような評価になってしまいました。
(笑)


*****


Despagne
Château Tour de Mirambeau
Bordeaux 2015
RRWポイント 84点


Markgraf Von Baden Gailinger Schloss Rheinburg Spätburgunder Trocken 2015 Baden Bodensee

ドイツ南部ボーデン湖畔の町、ウーバーリンゲンで何本か仕入れてきたワインの、
とうとう最後の1本。バーデンではありますが、ベライヒはBodensee(ボーデン湖)。
まさに地元のワインになります。シュペートブルグンダーのVDP.エアステ・ラーゲ。
ちょっともったいないけど、置いておいても仕方がないので抜栓しちゃいましょう。


IMG_2860
マルクグラフ・フォン・バーデンという作り手ですが、調べてびっくり。
バーデン大公国の君主として20世紀初頭までの約900年間にわたり、
バーデンの地を統治してきたロイヤル・ファミリーなんだそうで。
英国、スペイン、ギリシャ、モナコなどの王室ほかと姻戚関係があり、
君主ではなくなった現在でも人々の尊敬を集める存在なんだそうです。

現在は所有する城の一部を大学として開放する一方、所有する3つの城で、
それぞれのテロワールを活かしたワイン造りを行っているそう。


公式ページは見栄えはいいですがドイツ語のみのようです。

それよりも今日の「Gailinger Schloss Rheinburg」というのが載ってませんね。
「ガイリンゲンのラインブルグ城」というのはボーデン湖の向こう岸にありました。
そこからのワインなんでしょうが、メインのラインじゃないのでしょうかね。
とりあえず、同じランクと思われるErste LageのSpätburgunderのデータから。
・ピノ・ノワール 100%
新樽率50%で15ヶ月の熟成ですが、225Lのフレンチオーク樽と3000Lの大樽の併用。

VDP (ファーデーペー、Verband Deutscher Prädikatsweingüter)について、
おさらいをしておきましょう。
ドイツのQbAやPrädikatsweinの等級は甘さが基準で品質自体がわかりにくいですね。
そこで、VDP(ドイツ高品質ワイン醸造家協会)が1910年に独自に審査・認定を始め、
畑に格付けをしています。テロワール重視のフランス式ってことですね。
下の写真にあるように、キャップシールのVDPロゴ(鷲のマーク)を入れた上で、
以下の等級を表記することになります。

・Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
・Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
・Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
・Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、
・Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、Qualitätswein trockenが併記されます。

今日のワインはErste Lage。同様にQualitätswein trockenが併記されてます。


さあ、ボーデン湖にも近いワイナリーというか宮殿(笑)を訪問。
さすがロイヤル・ファミリーって感じ。敷地も建物も壮大です。
Bedensee03
ザーレム(Salem)という町にありますが、このワインを買った町
(ウーバーリンゲン)から車で15分くらいと激近でした。

このあたり、ボーデン湖畔はSpätburgunder(ピノ・ノワール)畑がいっぱい。
IMG_0319
仕事へ行く車中でも、ずっとこのテロワールを感じることができました。

前に描いたバーデンの地図に今日の作り手の所在も追記しました。
大きな黄丸は前に試したドクター・ヘーガー(Dr. Heger)の場所です。
Bedensee01
今回わかりやすいドイツワイン辞典の地図も拝借しご参考で貼っておきました。

今日は地名がドイツ語表記の地図にバーデンのベライヒを書き加えます。
タウバーフランケンとボーデンズィーが飛び地なのがわかりますね。
Bedensee02
フライブルグなどの町のあるライン川沿いの地域はシュヴァルツヴァルト
(Schwarzwald=黒い森)が反対側に広がり、南北に長い銘醸地帯です。
ライン川を境にフランスのアルザスとヴォージュ山脈が鏡のように対称形。
これに気づけば、バーデンのポテンシャルにも気づくはずです。


ラベル平面化画像。
IMG_2852
裏ラベル情報のようなものは、左端っこにあり、1枚ものラベルです。
ドイツで買ったのでインポーターラベルは当然なし。


さあ、抜栓。
IMG_2855
さすが、ロイヤルファミリー。キャップもコルクも紋章入りです。
ボトルのネックにはVDP.の鷲のマークとエアステ・ラーゲの表示があります。

コルク平面化。
IMG_2856
割とシンプルでした。

Alc.13.0%。(pH:3.56、Brix:6.2)
オレンジがかった透けるルビー。
IMG_2857

ラズベリー、イチゴ、チェリー。
ごくごく軽い佃煮香もあり。
柑橘系のような爽やかな風味、もしくはミント。
甘・酸入り混じった風味が乗ってますが、
一応トロッケン(辛口)なアタック。
次第に酸が甘味より押してくるんですが、
奥にある落ち着いた味わいが、それを受け止めます。
わかりにくいですね?
果実味とも評せる程度の程よい酸と言っておきましょう。
余韻にまでその酸は付いて回るんですが、
なんだかんだで楽しみながら逃げ切ってOK。(笑)


*****


Markgraf Von Baden
Gailinger Schloss Rheinburg
Spätburgunder Trocken 2015
Baden Bodensee VDP. Erste Lage
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ