Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

2016年

Yalumba The Y Series Shiraz Viognier 2016

スーパーでまたヤルンバを見つけました。シラーズ・ヴィオニエって?
これって北ローヌのコート・ロティ(Côte-Rôtie)を彷彿とさせますよね。
ヤルンバはオーストラリアの老舗ながらヴィオニエへの拘りはすごいです。
ローヌのワインにリスペクトな作り手なんだなぁと思いつつ買い物かごへ。(笑)


IMG_2993
ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリー。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
一度、これをコンドリューと飲み比べしてみたいななんて思います。
オーストラリアなのでシラーを主にいろいろラインナップしていますが、
ヴィオニエへの拘りからすると、シラーもローヌへのリスペクトがありそうです。
ただ、今日のはYシリーズというお手頃入門レンジですが。(笑)


公式ページはヴィンテージ毎にワイン情報も完備でよく出来ています。

しかし、そのデータシートにはブレンド比の記述がありません。
コート・ロティのようにヴィオニエは数%だと思われますが…困りますね~。
ネットで情報を漁り、唯一見つけたのが日本のサイトで、4%とありました。
・シラーズ 96%
・ヴィオニエ 4%
できるだけ破砕なし、低温発酵、樽は使わない、なんてことは書かれています。

本家ローヌのコート・ロティも最近はヴィオニエを入れないことも多いようなので、
ヴィオニエによるシルキーな質感や芳香が加わったシラーを気軽に楽しめていいですね。


サントリーはヤルンバの専用サイトを作っています。

こういう大手がインポーターだとスーパーなんかで手に入りやすくなりますね。


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
Yalumba01
北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地が広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

オーストラリアの産地と共にヤルンバとの位置関係を見ます。
Australia2
アデレードの北東へ車で1時間ほどの距離です。
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。
今日のワインはSouth Australiaなので複数畑の広域からでしょうね。


ラベル平面化画像。横長のおシャレなデザインです。
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裏ラベルはオリジナルではなく、サントリー貼り替えタイプ。


さあ、スクリュー回転。
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YシリーズだけにYのエンボス入り。YalumbaのYかもしれませんが…。

Alc.14%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。涙は細かいですが数が少ない感じですかね。
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黒ベリー、プラム、黒胡麻、鉛筆の芯。
ヴィオニエというよりはがっつりシラーな感じ。
甘み・酸か迷う味の乗った辛口アタック。
アルコール感はっきりしたフルボディ。
味わいは繊細かつ華やかで、
厚みや複雑味では評せない、
ある種爽やかな味の実体があります。
ヴィオニエの効果なのかな~と勝手に想像。
後半、喉元へのタンニンでシラーらしさも出てきます。
余韻でもいい具合の深み感じ、
やはりシラーはシラーと実感。
なんだかんだで面白いです。


*****


Yalumba
The Y Series
Shiraz Viognier 2016
RRWポイント 90点


Shobbrook Wines Something Else 2016

ショブルックの「Something Else」(何かほかのもの)というワインです。
ネットで面白そうなオーストラリアのワインはないかと適当にゲットしました。
ビオディナミを実践する南オーストラリアのナチュラリスト御三家らしいです。
過去からあまりビオなんとかと相性が良くないので、引き気味に試します。(笑)


IMG_2887
当主トム・ショブルックさんは元々バロッサ・ヴァレーのブドウ農家出身で、
2001年から6年間イタリアに渡り修行の後、2007年からワイン造りをスタート。
とにかく一貫してナチュラルなブドウ、ワインを作ることに徹しているそうで。
手書き風のラベルを見ても、変なこだわりの強そうなお方です。(笑)


公式ページはなんだかファンキーな感じ。情報もぶっきら棒。(笑)

ワインは現在リリース中のものしか載っておらず、今日のはありません。(笑)
仕方ないので、ネット情報から。
・シラー
・メルロー
というブレンドで比率不明。というかラベルにはメルローとしか書いてない。(笑)
なんでもラベルデザイン担当の奥様が聞いたときに「メルロー」としか答えず、
そのままになってるとのこと。いい加減すぎる…。

同じくシラーにムールヴェードルをブレンドした「Tommy Ruff」というのがあり、
それをメルローに置き換えて、何かほかの(Something Else)を作ったんでしょう。
なのでラベルには「Something Else by Tommy Ruff」と書いてあります。
因みに、Tommy Ruffはオーストラリア・ニシン、地元のお魚の種類です。(笑)


裏ラベルに住所が書いてあったので、訪問してみます。
Adelaide02
しかし、Shobbrook Winesで検索すると30分ほど離れた場所がヒットします。

公式ページを読んでいると、やはりFlaxman Valleyに引っ越したとあります。
Adelaide00
実は家族が代々所有し、ワイン作りをしていたところは売却することになり、
12年間の活動を畳んで、新たに2haの畑を得て、ゼロから出発したそうです。
なんだか世の中厳しそうです。ビオディナミの畑、もったいないですね。


南オーストラリア州アデレード周辺のワインマップに所在を書き込みます。
Adelaide01
南オーストラリア州も広いので、いまひとつピンときませんね~。
グレーの四角部分を拡大してGoogle Map上に転記しましょう。

うん、これで何とかバロッサ・ヴァレーの雰囲気がわかります。(笑)
Adelaide03
そういえば、Adelaide HillsのBushfire(森林火災)収まってるようですね。
よかった。南オーストラリア州消防サイト


ラベル平面化画像。
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裏ラベルに、ほら、メルローとしか書いてません。シラー主体なのに。
インポーターはワインダイヤモンズ


さて、抜栓。
IMG_2885
コルクはこのデザインの2回繰り返しなので平面化しません。

Alc.13.5%。(pH:3.70、Brix:7.2)
濁りがかなりある濃いガーネット。エッジ微かに褐変。
IMG_2886

刺すような酸っぱいトップノーズ。やばいぞ。
チェリーかなと思うと、シンナー、セメダイン、マジックインキ。
果実味もへったくれもないですね。
そして酸味ONLYのアタック。
許せるギリギリレベルですが、かなりの酸味。
微炭酸にも感じるくらいです。
ミント菓子のような風味も感じます。
なんとかして味わいの芯を探すんですが、
あるような、ないような、不思議な味。
これを意図して作ったなら「アリ」かもしれませんが、
意図せずこれならほぼ「欠陥」でしょう。
フィニッシュ後も、ワインっぽい酸っぱいジュースを飲んだ気分…。
たまたま運が悪いのか、やはり「ビオ」が鬼門なのか…。


*****


Shobbrook Wines
Something Else 2016
RRWポイント 79点


Hess Shirtail Ranches Cabernet Sauvignon 2016 North Coast

カリフォルニアのカベソーです。ライオンマークでお馴染みのヘス(Hess)。
先日飲んだナパがすごく甘く感じられ、アメリカ出張で連日飲んでいた時も、
カリフォルニアのはどれも甘く感じた記憶が思い起こされました。
これはカルフォルニアの特徴なのか、体調とか環境のせいなのか、正直不安。
今日はあえて選んだ甘そうな(笑)カリフォルニアで確かめてみます。


IMG_2864
お気づきかもしれませんが、実は先日のナパ以来、テイスティング前に、
ワインのpH値と糖度(Brix値)を測るようになりました。(笑)
これを続ければ、自分が感じる甘さや酸味との因果関係がわかるかも。
まあ、ごく個人的な研究ですので皆さまお気になさらぬよう…。(笑)

そんなわけで今日選ばれたヘスですが、1970年代に先代のドナルド・ヘスさんが、
ナパの山の手、マウント・ヴィーダー(Mt.Veeder)に開いたワイナリーで、
世間からの高い評価もありナパのトップ・ワイナリーのひとつとなってます。


公式ページはアメリカらしい感じですが、ワイン紹介含め情報はしっかりしてます。

今日の「Shirtail Ranches」というシリーズですが、裏ラベルにも書かれていますが、
レストラン専用シリーズなんだそうです。35~45ドルでオンリストされる想定だそう。
スクリューキャップなのも安物だからではなく、レストランでの扱いやすさのため。
じゃあ、なんで日本では酒屋で売ってんだ?となりますが、まあ、気にしない。(笑)
・カベソー 86%
・プチシラー 11%
・シラー 3%
出ました、カリフォルニア名物、プチシラー&シラー攻撃です。(笑)
樽熟は、新樽率27%のフレンチオークで12ヶ月です。悪くないだろう。(ぺこぱ風)


ワイナリー訪問。ナパとはいえマウント・ヴィーダーは山間になります。Hess03
やはりストビューは入り口までですが、中の施設は立派な感じです。

今日のワインはノース・コースト(North Coast)AVAになります。
銘醸地ナパやソノマを擁するカリフォルニア州北部の広域です。
今日のワイナリー、The Hess Collectionの場所も黄丸で示しました。
Hess02
「Shirtail Ranches」シリーズは、レイク・カウンティ(Lake County)の
Red Hills」という地域からだそうです。これも地図上に示しました。

ご参考までに拾い物のノース・コーストの地図も貼っておきましょう。
Hess01
この地図で気を付けないといけないのは、上が真北じゃないことです。
結構、傾かせてあるので気を付けてくださいね。
HessのあるMount VeederAVA(American Viticultural Area)ですね。


ラベル平面化画像。
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インポーターラベルが裏ラベルを隠していますが、剥がしてみると、
警告表示だけでしたので今日は責めないでおきましょう。(笑)


さあ、スクリュー回転です。
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レストラン仕様の敢えてのスクリューキャップ。(笑)
エンボスのライオンマークはええ感じです。


Alc.13.5%(データシートでは13.9%とありましたが…)。
ガーネット。(pH:3.92、Brix:7.2)
IMG_2863

ブラックベリー、スパイス、黒糖、なまっと濡れ木。
辛口アタック。
上等ワインの風格。
味の厚みは十分、構造感もありますね。
甘みはけっこうあるようなんですが、出過ぎてはいません。
酸味とのバランスなんだろうと思います。
単に糖度だけで甘さを語れない部分なんでしょうね。
その甘味と酸の絶妙なバランスの味わいを続けながら余韻へ。
フィニッシュでやはり甘みが残るんですが、
全く問題なく楽しめました。
いや、逆にうまく効かせる甘みもあるんだなって感じ。

やはり、数値での糖度で甘さは判断できない気がしますね。
結局バランスなんですよ。バランスが崩れてると、酸が目立ったり、
甘味が目立ったりする、そんな気がします。
まだまだこの探求は続きそうですね。(笑)


*****


The Hess Collection
Hess Shirtail Ranches
Cabernet Sauvignon 2016
North Coast
RRWポイント 92点


Château Tour Léognan 2016 Pessac-Léognan

シャトー・トゥール・レオニャンの赤です。リカマンでちょっと安くゲット。
昔から店頭ではよく見かけていたんですが、グラーヴの格付けシャトー、
シャトー・カルボニューのセカンドであることに気づいたのは最近です。(笑)
Château Carbonnieuxと小さく書いてますが、全然違うデザインだもんな~。


IMG_2848
シャトー・カルボニューのファーストラベルは2011年を以前試しています。
パーカーおじさんと同じ90点を付けましたが、なぜか手放しで最高とはいかずでした。

シャトー・カルボニューは13世紀からの長い歴史があるところで、
1953年のグラーヴの格付けで赤・白両方が格付けされているように、
過去よりもっぱら素晴らしい白を作ることで知られていたそうです。
その先入観もあってか、前回の赤は試す前に少々ハードル上がってたのかも。

実際世間も赤は白より評価低めだそうですが、1956年にペラン家の所有となり、
赤の品質向上にも力を入れてるとのことで、今は生産の半分が赤になってます。
さて、今日のセカンド2016年赤はいかに?(笑)


公式ページはしっかりしたものです。歴史も創世期から詳しく書いてます。

データシートはちょっと探しますが、セカンドもちゃんとあります。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
樹齢12年以下(平均8年)の若木からのブドウがセカンドになります。
熟成は新樽率30~40%のオーク樽で12ヶ月。悪くないと思います。


シャトー・カルボニューはグラーヴ地区でも最大規模のシャトーです。
前にも訪問してますが、今回改めてしっかり訪れてみました。(笑)
Carbonnieux01
中庭にも入りました。(笑)周囲の畑含め、規模・貫禄なかなかですね。

恒例のグラーヴ格付けシャトー地図。すでにカルボニューは記入済み。
(グラーヴについては試したシャトーに丸印を追記していってます。)
Carbonnieux02
この地図はだいたいAOCペサック・レオニャンの範囲をカバーしてますが、
シャトー・カルボニューはペサックではなくレオニャンの町にあるわけですね。

以下に、グラーヴ格付けシャトーの一覧を記します。
1953年に最初の格付けが行われ、1959年に修正、全16シャトーが認定されています。

<赤>のみ:7シャトー
・シャトー・オー・ブリオン(Ch. Haut-Brion)<Pessac>[メドック第1級]
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Ch. La Mission-Haut-Brion)<Talence>
・シャトー・パプ・クレマン(Ch. Pape-Clément)<Pessac>
・シャトー・ド・フューザル(Ch. de Fieuzal)<Léognan>
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(Ch. Smith-Haut-Lafite)<Martillac>
・シャトー・オー・バイィ(Ch. Haut-Bailly)<Léognan>
・シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン(Ch. La Tour-Haut-Brion)<Talence>
 (※2005年にラ・ミッション・オー・ブリオンに統合)

<赤・白>両方:6シャトー
・ドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier)<Léognan>
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Ch. Latour-Martillac)<Martillac>
・シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Ch. Malartic-Lagravière)<Léognan>
・シャトー・カルボニュー(Ch. Carbonnieux)<Léognan>
・シャトー・ブスコー(Ch. Bouscaut)<Cadaujac>
・シャトー・オリヴィエ(Ch. Olivier)<Léognan>

<白>のみ:3シャトー
・シャトー・クーアン(Ch. Couhins)<Villenave-d’Ornon>
・シャトー・クーアン・リュルトン(Ch. Couhins-Lurton)<Villenave-d’Ornon>
・シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Ch. Laville-Haut-Brion)<Talence>
 (※2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランとしてリリース)

メドックのように等級はありません。
しかし、メドック第1級のシャトー・オー・ブリオンは別格でしょうし、
赤・白両方で認定されたシャトーのほうが格上という考えもありそうです。


公式ページに畑の地図があったので、ページソースからJPGを抜きました。(笑)
(普通にクリックしても展開しないようになってますが、元の画像は特大でした。)
Carbonnieux03
区画ごとの品種がわかり貴重な情報ですが、いかんせん画像が大きすぎます。

ということで、この畑の地図をGoogle Mapに転記してみました。(笑)
Carbonnieux05
手間がかかりますがリアル・マップはやはり雰囲気が違いますね~。(笑)
グラーヴ地区でも最大規模のシャトーというのも実感が湧いてきます。

で、驚いたんで書き込んでしまいましたが、カルメネールの区画を発見!
ボルドーではちょこっとカルメネールを植えてるところが時々あります。
セパージュとして使わないのに何で栽培してるんでしょうね?


気になるので、そのカルメネールの区画に行ってみました。
Carbonnieux04
実は最新の画像(2018年)では植え替えられていて、今は小さな苗木です。
この写真はストビューの時を戻して、2008年のものを表示させました。
植え替えた新しい苗木もカルメネールなのかもしれませんが、真相は不明…。


エチケット平面化画像。
IMG_0074
もっとカルボニューを前面に押し出した方がいいような気がするんですが…。
データシートをよく読むと、1956年にペラン家が買収する際、隣接してあった、
シャトー・トゥール・レオニャンという別のシャトーも合わせて取得したそうで、
それが今ではセカンドラベルになっているんだそうです。合点がいきました。


さあ、抜栓。
IMG_2844
コルクは横にミレジム入ってますよ。

コルク平面化しておきましょう。
IMG_2845
DIAM5採用。飲み頃は5年内だそうですから、ちょうどいいわけですね。

Alc.13.5%。(pH:3.64、Brix:6.5)
濃いガーネット。涙ははっきりしません。
IMG_2847

ブラックベリー、ブラックチェリー、スパイス。
濡れた木の樽香あり。
辛口アタック。
程よい酸が若さアピールしながら導入してくれます。
シナモンっぽい風味がプッとしました。
収斂性が心地いいシルキーなタンニンが絡むんですが、
ストラクチャーはしっかり主張して貫禄あります。
「理解しやすい」うまさとでもいいましょうか。
そのいいバランスを保ちながら、余韻も十分な伸びがあります。

セカンドとはいうものの、なかなかの好印象。
前に飲んだファーストの2011年よりずっといいです。


*****


Château Carbonnieux
Château Tour Léognan 2016
Pessac-Léognan
RRWポイント 93点


Château des Eyssards Mezzo Bergerac Rouge 2016

京阪百貨店のワイン売り場にて、ベルジュラックながら結構いいお値段のを発見。
その場は見送ったのですが、ベルジュラックも見直さないとな~なんて思い、
適当にネットで良さげなのをお取り寄せ。1,408円(税込)なのでとってもお手頃。
後でわかったんですが、お高くて見送ったベルジュラックと同じ作り手。超偶然~。


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シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


公式ページはどうやらなさそうです。残念。インポーター情報に頼る前に、
とりあえず、facebookがあったので、ちらちらと覗いていると、
こんな写真がありました。リアル・ワイン・ガイド「2015年旨安ワイン」?
AA
今日のMezzoというワイン、Real Wine Guide誌の安旨大賞受賞だそうで。
うれしかったんでしょうね。(なぜか2018年5月の記事でした。)

これもfacebookからですが、これが見送った方の上等ワイン、Semental。
IMG_2748
ベルジュラックにしては珍しく、メルローではなくカベソー100%だそうで、
完璧な収穫があった時しか作らないそう。見た感じお肉に合いそうです。(笑)
今日のワインがおいしかったら、やっぱり買ってみようかしら…。

とにかく今日のワインの方の情報をインポーターサイトなどで確認しておきます。
・メルロー 80%
・カベフラ 20%
熟成はステンレスタンクと樽を50%づつ併用で、10ヶ月です。
樽は3年落ちを使うそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口まで。周囲はきれいな畑ですね。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
ソシニャック(Saussignac)という町の近く。聞いたことある名前ですね。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
今日の作り手の所在も示しました。AOC Saussignacのエリアになるんですね。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
その中に甘口白のAOCなどを内包してます。クリック拡大でご確認を。


エチケット平面化画像。
IMG_2747
表ラベルは至ってシンプル。裏もベルジュラックAOCくらいしかわかりません。
インポーターラベルに「キュヴェ プレスティージュをベースにスタンダードを
ブレンドした限定キュヴェ」なんて書いてますが、このMezzoというのが、
日本市場向けの限定バージョンらしいですね。


さあ、抜栓。
IMG_2839
「Mezzo」専用、ノマコルクです。

コルク平面化。
IMG_2840
筆記体だからでしょうか、「Mezza」に見えます。(笑)

Alc.14.5%。(pH:3.64、Brix:7.5)
濃いガーネット。粘性の涙は細かく、色付き。
IMG_2841

ブラックベリー、チェリー。
シナモンかスパイスも。
甘み様の風味が乗ってますが、辛口アタック。
ごく微量のブレタノマイセスを感じますが、
まったく気にならない程度。
味の厚みは十分、構造感もしっかり感じますね。
若干酸が出てきたかと思うと、
収斂性のタンニンと拮抗して、いい感じ。
バランスの良さを現してると思われます。
余韻も引き続きのいいバランスで長いです。

そこらへんのベルジュラックとは一線を画す気がします。
う~ん、上等バージョンもやっぱり買ってみようかな?


*****


Château des Eyssards
Mezzo Bergerac Rouge 2016
RRWポイント 90点


Chateau Ste. Michelle Indian Wells Cabernet Sauvignon 2016 Columbia Valley

アメリカはワシントン州、コロンビア・ヴァレーのカベソーをいただきます。
ワシントン州と言えば、オレゴンのまだ北側、カナダとの国境の州です。
そんな冷涼地のカベソーはどうなんだとお思いでしょうが、ところがどっこい、
ナパなんかのように甘やかされていない(!)力強いカベソーが見つかるところ、
そんなふうなことが最近わかるようになってきました。(笑)


IMG_2789
シャトー・サン・ミッシェルは前身が1912年に遡る、この地のパイオニア。
アメリカの禁酒法時代(1920~1933年)を切り抜け、ワイナリーを再開。
(なので、創業を1934年としてあるものもあります。)1967年伝説的な醸造家、
Andre Tchelistcheff氏をコンサルとして招き、近代的なワインメイキングで評価を得、
サン・ミッシェル・ヴィントナーズを名乗って今の発展の礎を築いたそうです。
1976年フレンチ・スタイルのシャトーを建て、シャトー・サン・ミッシェルに改名。
旧世界の伝統的ワイン造りと新世界の革新的技術を織り交ぜるのがポリシーだそう。
即ち、ワシントンを今の一大産地にしたのがシャトー・サン・ミッシェルということ。
ゴイゴイスー。


公式ページはしっかりしててカッコいいんですが、ワイン情報はショップ兼用。

このパターンは、現行ヴィンテージ、もしくは在庫のあるものしか載ってません。
アメリカのワイナリー公式サイトあるあるです。(笑)
で、今日のカベソーは売り切れらしく、赤ブレンドとメルローしか載ってません。
仕方がないので、ネット情報を探る旅が始まります。
いろんな情報があり、絞り込むのが大変ですが、たぶん以下になります。
・カベソー 88%
・シラー 12%
新樽率51%のフレンチ/アメリカン混成の樽で20ヶ月熟成。
(新樽率32%で14ヶ月という情報もあり。)

ブドウの出どころも、
・Horse Heaven Hills AVA 45%
・Wahluke Slope AVA 22%
・残り33%は自社のCold CreekとCanoe RidgeのVineyardから。
あとで調べるとしましょう。


ワイナリーはシアトルの市街から車で30分ほど北へ行った所にあります。
SteMichelle01
広い敷地に立派な「シャトー」ですが、コロンビア・ヴァレーじゃないんですね。
一応、シアトル周辺もPuget Sound(ピュジェット湾)というAVAにはなってます。
(AVA=American Viticultural Area)

シアトルもAVAの中だったんですね。シアトルと言えばこのスタバ1号店。
SteMichelle04
去年シアトルを訪れた際は、ここへ行った後、イタリアワインを飲んでます。
せっかくならワシントンのワインをいただけば良かったですね。(笑)


さあ、この地図でワシントン州のAVAを見ておきますよ。
SteMichelle02
シアトルのあるPuget Sound AVA以外は、カスケード山脈を挟んで内陸側、
コロンビア川流域の、いわゆるコロンビア・ヴァレーAVAになります。
その中に内包されて狭域のAVAがあるという関係になっています。

今日のワインの、Horse Heaven Hills AVAWahluke Slope AVAも確認。
どちらもコロンビア川流域の割と大きな範囲のAVAですね。

コロンビア川はカナディアンロッキーを水源にワシントン州を広範囲に流れ、
Horse Heaven Hills AVAのあたりで、オレゴン州との州境となり西へ向かい、
オレゴン州最大の都市ポートランド(オレゴンの州都はセイラム - Salem)で
Willamette Valley AVAから来たウィラメット川と合流し太平洋に注ぎ込みます。

まあ、うだうだ書いていても頭に入らないのでGoogle Map転記を断行。(笑)
SteMichelle03
Chateau Ste. Michelleの所在も書き込んでます。ほぼシアトルですね。
公式サイトによると、シアトル近くのシャトー・サン・ミッシェルでは、
主に白ワインを作り、赤ワインは別途にHorse Heaven Hills AVAにある、
Canoe Ridge Estate winery(所在不明…)なるところで作っているそうです。
確かにシアトルはコロンビア・ヴァレーからはちょっと離れすぎですもんね。


ラベル平面化画像。
IMG_2495
裏ラベルを隠さない控えめインポーターシールはエラいです。


さあ、抜栓。
IMG_2785
キャップシール、コルクともに「Indian Wells」専用デザインですね。

コルク平面化。ロゴマークとURL入り。
IMG_2786
無印の集成コルクですね。こんなのもブショネないんでしょうか。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。涙はくっきりで色付き。
IMG_2787

ブラックベリー、スギ、スパイス、フッと黒糖。
辛口アタックと思ったら、後から甘みが舌の上に乗ってきます。
始終甘みはパレットに居座ってるんですが、
味のストラクチャーはしっかり感じるので問題なさそうです。
この甘みはなぜかタンニンと拮抗し、
相当あるはずの収斂性を和らげてくれています。
余韻まで引きずる甘さですが、
「重み」と両立する「甘さ」は初めての感覚です。
スモーキーな感じが始終あるのがいいのかもしれません。

ワシントン、奥が深いですね~。


*****


Chateau Ste. Michelle
Indian Wells
Cabernet Sauvignon 2016
Columbia Valley
RRWポイント 91点


Trimbach Gewürztraminar 2016

アルザスはトリンバックのゲヴュルツトラミネールをいただきましょう。
アルザスはおいしいピノ・ノワールも多いのでついつい赤を飲んでますが、
生産の90%以上は白という白ワイン王国です。やはり定期的に白を、
それもリースリングかゲヴュルツを飲んでおきたいな~と思うわけです。


IMG_2781
アルザスのワインはAOCは3つです。簡単だな~。ありがたい。(笑)
・AOC Alsace
・AOC Alsace Grands Crus
・AOC Crémant d'Alsace

この内、AOCアルザス・グラン・クリュは51の特級畑(lieux-dits)のもので、
それぞれ独立したAOCなので合計53のAOCがあるという解説もありますが、
アルザス全体の4%ほどの量しかないので一括りでいいと思います。(笑)
ただ、使える品種がアルザスの高貴品種とされる、RieslingGewürztraminar
Pinot GrisMuscatの4種でないといけない決まりがあります。

また、AOCアルザスは単一品種の場合、品種名がラベルに記載されます。
これはマルセル・ダイスさんのお陰で(笑)今は表示義務はありません。(されてますが。)

AOCクレマン・ダルザスは瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式の発泡ワインです。
Pinot Blanc、Pinot Gris、Pinot Noir、RieslingとChardonnayが使えますが、
シャルドネだけは逆にAOC Alsace/Alsace Grands Crusに使ってはいけません。

さあ、ここまでで「アルザスは捉えた!」となればいいんですが、実はもうひとつ。
アルザスワインの公式ページによると、2011年にAOC Alsaceに改正がありました。
Alsaceの後にコミューン名(Villages)や畑名(Lieux-dits)が足せるようになってます。
現在つけられるコミューンは以下の13だそうです。
・Blienschwiller
・Côtes de Barr
・Côte de Rouffach
・Klevener de Heiligenstein
・Saint Hippolyte
・Ottrott
・Rodern
・Vallée Noble
・Val Saint Grégoire
・Scherwiller
・Wolxheim
・Coteaux du Haut-Koenigsbourg
・Bergheim
困ったことに、産地の個性を示すために、これらは使える品種が限定されます。
まあ、覚える気はないですが(笑)以下の表が載ってたので貼っておきます。
Tri03
ん? Savagnin RoseってAOC Alsaceで使えないことになってます?

かなり脱線したので、白ブレンドのEdelzwicker(Edel=Noble、Zwicker=Blend)や
甘口白のSélection de Grains NoblesVendanges Tardivesについては割愛。(笑)


さあ、トリンバックの公式ページです。
TrimbachD
かっこいいんですが、ワイン情報がほぼありません。
魚料理やスパイシーな肉料理とのペアリングがいいとあります。そうかな?
あと、アルザスの地元のチーズ、マンステール(Munster)に合うそうです。


何度も行ってますが、リボヴィレ(Ribeauvillé)の町のトリンバックへ。
Tri01
町側と裏の畑側の2ショットを挙げておきます。
アルザスらしいデザインの建物に背後の斜面の畑。いい雰囲気です。


まずは昔描いた地図でアルザスとトリンバックのおおよその位置を見ます。
Trimbach03
真ん中辺り(笑)。ざっくりしすぎで逆にわかりにくいですね。
アルザスはライン川流域ですが、下流側がバ・ラン県(Bas-Rhin)、
上流側がオー・ラン県(Haut-Rhin)に分かれ、リボヴィレはオー・ランです。

もう少し詳しい地図で見てみましょう。ストラスブールとコルマールは、
バ・ラン県(Bas-Rhin)、オー・ラン県(Haut-Rhin)各々の県庁所在地です。
Tri02
リボヴィレ(Ribeauvillé)のトリンバックと共に、いつもお馴染みの、
ベルクハイム(Bergheim)のマルセル・ダイス、リクヴィール(Riquewihr)
のヒューゲルを書き込んでます。この3者、意外に近いものです。
マルセル・ダイスからトリンバック経由でヒューゲルへ車で行っても、
12分しかかりません。


エチケット平面化画像。
Tri4
ネックシールの平面化、とっても苦労しています。(笑)

で、エノテカさんの裏ラベルがこれ。
Tri5
なめとんか!と思わず声が出るほど腹立たしいです。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_2779

コルク平面化。
IMG_2777
テクニカルコルク、DIAM5を採用です。
公式ページにも3~5年の熟成ポテンシャルありとなってましたので、
DIAM5(5年耐用)は妥当。で、今日の2016年もいい感じのタイミング。

Alc.14%。
イエロー。
IMG_2780

いきなりのライチ、来た〜!(笑)
まだ熟れてない白桃。はちみつ。
果実の甘みがほんのり乗ったアタックです。
白い大根の漬物のようなシャキッとした風味(笑)。
喉越しでアルコール感がしっかり効いています。
フィニッシュでも、フッとライチが帰って来ました。
そんなライチ感満載なゲヴュルツでした~。


*****


Trimbach
Gewürztraminar 2016
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Ehren Jordan Wine Cellars Failla Pinot Noir 2016 Willamette Valley

アメリカのピノを物色。オレゴン、ウィラメット・ヴァレー、いいじゃないの~。
っというわけで、リカマンの店頭で適当に選んだひと品です。そうは言うものの、
お値段とか総合判断して、そこそこうまいんじゃないかと勘を働かせますが。
後で作り手他調べますが、本当いろんなワインがあって大変。いや、楽しい。(笑)


IMG_2689
Ehren Jordan Wine CellarsはFailla-Jordanの名前で1998年に奥様と立ち上げた、
比較的新しい作り手。Failla(フェイラ)は奥様の名前、Anne-Marie Faillaから。
何だか商標の関係でJordanが使えなくなって、今は「Failla」になってるそうです。

ワシントンDCで学生だったEhrenさんはワインショップでバイトするうちに、
ワインに興味を持ち、レストランでソムリエをやり、ナパでツアーガイドしながら
ワイン造りのお手伝い、そしてフランス・ローヌへ渡り修行の末、1994年に帰国、
カリフォルニアでワインメーカーになり、自身のワイナリーを立ち上げたという、
なんとも波乱万丈な経歴をお持ちです。


ボトルの裏ラベルのあったURLの公式ページはこれです。

実はこれはソノマ・カウンティ―のセント・ヘレナにある最初のワイナリー。
今日のワインのオレゴンのワイナリーは別にあるようです。
しかし、ここは契約畑も含めソノマ中のワインを出しています。30種以上!
Failla01
バイタリティーというか、パッションというか、この人すごいですな。
結局、ピノ・ノワールに適したCool Climate(冷涼な気候)を求めて、
オレゴン州のウィラメット・ヴァレーへ進出しちゃうんですから。

Ehren Jordan Wine Cellarsというまとめサイト的なのがありました。

というのも、このサイト、ソノマとオレゴンのそれぞれのFaillaにリンクが張ってあるだけ。

で、これが、Failla Oregonというオレゴンに進出した別ワイナリーの公式です。

2016年がファースト・ヴィンテージなので、まさに今日のは初物ですね。
ごく最近(2018年)ウィラメット・ヴァレーにワイナリーを構えたそうです。

で、ワイン情報ですが、アメリカあるあるでショップサイトのみ。
最新ヴィンテージの2018年しか載っていませんでした。
・ピノ・ノワール 100% は変わりないと思いますが、
25%だけ除梗せず全房で醸すとか、新樽率10%の仏オーク樽で9ヶ月熟成とか、
このあたりは2016年のファースト・ヴィンテージではどうだったんでしょうね。
Wine Enthusiastの情報では、2016年は全房率30%、新樽率15%とのことでした。


フェイラ・オレゴンへ行ってみます。元Zenith Vineyardというところ。
Failla02
Google Mapでは2013年の写真なので、まだZenith Vineyardのままでした。
今は「FAILLA」の看板になっています。まさに居抜き物件ですね。(笑)

ワイナリーの所在を大きな地図で確認。右上のオレゴン州地図にまず注目。
Failla03
オレゴン州の太平洋側、南北に240kmに渡って流れるウィラメット川流域が、
Willamette Valley AVAです。そのサブリージョン(狭域AVA)が以下の6つ。
・Chehalem Mountains AVA
・Yamhill-Carlton AVA
・Ribbon Ridge AVA
・Dundee Hills AVA
・McMinnville AVA
・Eola-Amity Hills AVA
セイラムの町の西側、Eola-Amity Hills AVAにFailla Oregonがあります。
(AVA=American Viticultural Area)

Eola-Amity Hills AVA公式ページというのを発見しました。なかなか面白い。
そこのFailla Oregon紹介ページによると、Zenith Vineyardを買ったのではなく、
ワインメーカーとして同居しているようですね。


ラベル平面化画像。
IMG_2181
インポーターはWineInStyle。Failla Oregonの紹介ページがあります。


さあ、抜栓。
IMG_2683
シンプル~。

コルク平面化。
IMG_2684
オレゴン専用品じゃないですが、Failla Oregonは2018年設立なので…。

Alc.14.1%。
クリア感あるルビー。
IMG_2687

ストロベリー、ラズベリー、茎っぽい青さ。
まろやかな辛口アタック。
甘みと酸味の気配は感じますが、
そのものズバリは見当たらないミステリー。(笑)
こんなのが突拍子もなく深い味わいを出してくれます。
やはり、味は滋味溢れる感じですが、
こじんまりした印象で個人的には好きな感じです。
余韻で甘みが奥に居ることに気づきますが、
いいまとまりなので気になりません。

う~ん、
確かに作り手の情熱を感じられるいい味しています。


*****


Ehren Jordan Wine Cellars
Failla Pinot Noir 2016
Willamette Valley
RRWポイント 93点


Domaine Dujac Chambolle-Musigny 2016

ドメーヌ・デュジャックの過去記事の公式サイトのリンクをふと訪れてみると、
長らく工事中だったサイトが、リニューアルされて再開していて驚きました。
何だかうれしくなり、今日はドメーヌ・デュジャックを抜栓します。(笑)
ストックしてあったシャンボール・ミュジニー村名ですがドメーヌものですよ。
(Dujac Fils & Père名のネゴスものもシャンボール・ミュジニーがあります。)


IMG_2680
ベルギー出身のジャック・セイスさんが1967年にドメーヌを立ち上げ、
わずか一代でデュジャックをモレ・サン・ドニ最高峰のドメーヌにしました。

父から譲り受けたパリの製菓会社をナビスコに売却、それを元手にでしょうか、
2年ほど修業した後に、モレ・サン・ドニに居を構え、畑を買い揃えています。

グラン・クリュは、近くのクロ・ド・ラ・ロッシュ、クロ・サン・ドニに始まり、
隣のジュヴレ・シャンベルタン村にシャルム・シャンベルタン、シャンベルタン、
ヴォーヌ・ロマネ方面にはロマネ・サン・ヴィヴァンにエシェゾーと錚々たるもの。

DRCのオベール・ド・ヴィレーヌさんと親交があったせいか、全房発酵が特徴です。
前回試したモレ・サン・ドニはそんな全房感満載の満足度の高いものでしたが、
息子のジェレミーさんの代になってヴィンテージによっては除梗をしているそうです。
今日のシャンボール・ミュジニー2016はどうでしょう?

再開した公式ページは一見カッコいいです。一見というのはどういうことかと言うと…

メニューは英語になっているようなんですが、なぜかフランス語にできません。
と思ったら、あれれ? 本文はフランス語ですね~。(笑)
おまけに意味不明のラテン語(!)のテキストがあちこちに散りばめられています。
一番問題なのは、ワインのラインナップのページでリンクが張られてはいますが、
詳細ページに飛ぶのがエシェゾーだけです。まだまだサイトは未完成のようですね。

仕方がないのでインポーター情報(LUC Corporation)に頼ります。
最新ヴィンテージの2017しか載ってませんでしたが、いろいろ有益な情報が。
・ピノ・ノワール 100% は当然として…
除梗率が0~30%となっています。除梗してるんだか、してないんだか?(笑)
一番助かるのが、シャンボール・ミュジニーの畑名が書いてあったことです。

畑は2区画あり、1つはアルジリエール(Argillières)というところ。
この区画はネゴシアンブランド(Dujac Fils & Père)用に使っていたもので、
グラン・クリュのミュジニーに隣接。あまりに良いので畑ごと買い取ったそう。
もう1つはドラゼ(Drazey)で、プルミエ・クリュの東側、D974号線寄りです。
のちほど、訪問してみますよ。


その前に、ドメーヌを改めて訪れておきます。
DomaineDujac01
改めて撮りましたが、前回のスクショと同じ写真でした。(笑)

シャンボール・ミュジニーの地図で畑の場所をチェックします。
DomaineDujac02
赤で囲ったところです。ドメーヌ・デュジャックの場所も示しています。

さあ、恒例のGoogle Map転記。やはり航空写真に書き込むと臨場感が出ます。
DomaineDujac03
グラン・クリュ、プルミエ・クリュ、村名畑の分布も示しています。
この位置関係、2つの畑はずいぶん性格が違うような気がします。
混ぜちゃうんだ。(笑)

では、どんな雰囲気か実際の畑へ行ってみましょう。まず、ドラゼ。
DomaineDujac04
あえて、プルミエ・クリュと隣接する部分を狙っています。
左手すぐ横が一級畑。いつもながら、何が違うんでしょうね。(笑)

アルジリエールは残念ながらストビューで近づけず、一級畑越しです。
DomaineDujac05
手前、左側はグラン・クリュのミュジニー。目の前は1級畑です。
その立地でさらに山側ですから、確かにすごく良さそうです。
あとは、地層とか水捌けとかなんとかの違いなんでしょう。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2670

裏ラベルはなく、インポーターシールだけだったので別撮りです。
IMG_2669


面白いのが、ボルドーの上等ワインにあるようなバブル・タグつき。
IMG_2672
偽造品対策ですかね。QRコードで右のページへリンク、本物確認できます。
バブルの形一致しました。(笑)しかし、繋がったサイトはドメーヌ紹介のみ。
ここに、このワインの情報とかが載ってると素晴らしいんですが。


さあ、抜栓。
IMG_2677
キャップは専用デザイン。コルクもシャンボール・ミュジニー専用です。

コルク平面化。
IMG_2675
「ドメーヌ・デュジャック」元詰めと明記。ネゴスはここが違うのかな。

Alc.14%。
エッジにはクリア感ありますが、しっかりルビー。涙は厚くはっきり。
この色付きは全房100%ではない気がしますね。やはり30%除梗?
IMG_2678

フランボワーズ、微かにフレーズ、プルーン。
スパイス様の熟成香も感じます。
辛口アタック。
微かな酸のベールに包まれた感ありですが、
タンニン分でしょう、喉元に収斂性を感じながら、
そこそこのストラクチャーを確認できます。
酸は気になりますが、全体の立体感は申し分ないです。
また、余韻へと苦味系の味に収束していくのも秀逸。
フィニッシュで最初の酸が健在なのがわかるんですけどね。
これが、評価の別れどころ。

そう言えば、
デュジャックのヴォーヌ・ロマネ1級、ラ・ターシュに隣接の、
オー・マルコンソール(Aux Malconsorts)も似たような印象でした。
奇しくも、これも2016年でした。


*****


Domaine Dujac
Chambolle-Musigny 2016
RRWポイント 92点


Albert Bichot Pouilly-Fuissé 2016

マコネの白は過去多少は試してますが、やはりプイィ・フュイッセでしょうと、
大手アルベール・ビショーのプイィ・フュイッセ(Pouilly-Fuissé)をお取り寄せ。
ネットでは、ロワールのPouilly-Fuméと間違わないようになんて記事がちらほら。
確かにPouillyは同じですが、地域も違えば品種も違う。間違えないですよね~。(笑)


IMG_2646
Albert Bichotは1831年創業という歴史あるブルゴーニュの名門であり大企業。
ボーヌに本拠地を構え、コート・ドールは勿論、シャブリからボジョレーまで、
ブルゴーニュ地域全域に100haの畑と6つのドメーヌも所有ということです。
これで6代に渡る家族経営っていうんですから驚きですね。


公式ページはさすが大手です。情報豊富でよくできています。

圧巻は所有畑が示されているブルゴーニュ全体の1枚ものの地図。長い。(笑)
ワイン情報もミレジム毎ではないですが、全ラインアップの情報あり。
今日のプイィ・フュイッセは、こんな感じ。
・シャルドネ 100%
オーク樽が30%、温度調節付きステンレスタンクが70%で発酵を行い、
そのまま8ヶ月の熟成を行います。樽は軽そうですね。


さて、アルベール・ビショーを訪問。それこそ各地に拠点がありますが、
やはりボーヌが本拠地のようで、旧市街のすぐ横に広大な敷地があります。
AlbertBichot01
MaisonだったりDomainesだったりの表記がありますが、ドメーヌは6つ所有で、
なるほど「Domaines」と複数形になってるわけですね。


次はプイィ・フュイッセを確認。以前描いたマコネ(Mâconnais)の地図を見ます。
PouillyFuisse01
真ん中辺りのViré-Clessé以外の村名AOCはPouilly-Fuissé含めマコネ南端に集中。
ほぼボジョレーに隣接しています。地図にはMâcon-Verzéを書き込んでいますが、
これはルフレーヴのMâcon-Verzéを試したときの名残で、Mâcon-Villages
Mâcon AOC同様の、すなわち地域名(レジョナル)AOCになります。
(Mâcon-VillagesはVillages部分に村名を入れて表記が可能です。)

やはり今日は、プイィ・フュイッセを拡大せねばならないでしょう。(笑)
PouillyFuisse02
黄色の4村、ヴェルジソン(Vergisson)、ソルトレ・プイィ(Solutré-Pouilly)、
フュイッセ(Fuissé)、シェントレ(Chaintré)がPouilly-Fuisséを構成。

フュイッセ(Fuissé)の東側に、プイィ・ロシェ(Pouilly-Loché)と、
プイィ・ヴァンゼル(Pouilly-Vinzelles)の村名AOCがありますね。

サン・ヴェラン(Saint-Véran)が少しややこしいです。Saint-Vérandという、
「d」のついた村はありますが、AOCの範囲はその村よりはるかに北側に広く、
かつ、Pouilly-Fuissé AOCによって2つの部分に分断されています。

北側は、プリセ(Prissé)ダヴィエ(Davayé)の村からなり、Pouilly-Fuisséの
Solutré-PouillyもSaint-Véranが名乗れるそうですが、普通有名な方を名乗りますよね。

南側は、シャスラ(Chasselas)、レイヌ(Leynes)、シャンヌ(Chânes)、
サン・ヴェラン(Saint-Vérand)で構成されます。サン・タムール・ベルヴュ
(Saint-Amour-Bellevue)も白ならSaint-Véran AOCが名乗れるそうですが、
赤(ガメ)を作ればクリュ・ボジョレーのサン・タムール(Saint-amour)です。
この村はマコネとボジョレー両刀使いと言いうことですね。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2619
裏ラベルに、冒頭で書いた作り手の説明と同じことが仏・英語で書かれてます。

しかし、これはインポーターのラベルを剥がしたからわかったことです。
なんと、メルシャンさん、こんな感じでベタ貼りしてありました。おい!
IMG_2626


さあ、抜栓。
IMG_2642
キャップシールは紋章入り。コルクは合成コルク。

コルク平面化。
IMG_2644
合成品ながらプイィ・フュイッセ専用でミレジムもきちんと入ってます。

Alc.13%。
しっかりとイエロー。
IMG_2645

蜜入りリンゴ、白桃、白い花。
辛口アタック。
後から甘み系の味が追って来ます。
シャルドネにしては濃くはないですね。
樽感も極々弱いものです。
苦味にも似た複雑味があり、
しっかり最後まで楽しめますが、
やはり思っていたのより若干軽め。

ブルゴーニュのシャルドネでも、
いろいろありまんな~。


*****


Domaines Albert Bichot
Pouilly-Fuissé 2016
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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