Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

2016年

Dupéré Barrera Bandol Cuvée India 2016

何となくプロヴァンスのワインが飲みたいとネットで物色してゲットしたワインをいただきます。
ロゼのイメージが強いプロヴァンスですが、やはりがいいなということで、バンドールを選びましたが、売り文句が「ロマネ・コンティの樽で熟成したワイン」ですと。何だか変わったのを選んじゃったようです。(笑)

IMG_3619
ローラン・バレラさんとカナダ人の醸造家エマニュエル・デュペレさん夫妻が、プロヴァンスで1番おいしい赤ワインを造ろうと決意し1997年に立ち上げたのがこの「デュペレ・バレラ」。
DRCの使用樽を譲り受けているのは本当のようで、何度も掛け合って口説き落としたそうです。まあ、旧樽を使うなら一流のがいいってのはわかりますが、少々マーケティング臭い感じもします。(笑)
プロヴァンスを中心に、ローヌやラングドックのワインもネゴシアンとして扱ってますが、プロヴァンスの「ロゼ」ではなく「赤」にこだわりを持ってるそうで、その作り手のバンドールですから、これは面白そうです。


公式ページはシンプルで少々情報少なし。なのでショップサイト等を参考にします。

セパージュは以下の通り。
・ムールヴェードル 85%
・グルナッシュ 10%
・カリニャン 5%
例の樽を使って18~24ヶ月も熟成させるようです。

バンドールと言えばムールヴェードル。原産はスペインで、モナストレル(Monastrell)という名前でしたね。オーストラリアやアメリカではマタロー(Mataró)というシノニムで呼ばれます。
Bandol02
生産量もスペインがダントツですが、このバンドールではムールヴェードルが主要品種です。
AOC Bandol の規定をINAOのサイトで確認しておきます。主要品種が以下。
・ムールヴェードル
・グルナッシュ
・サンソー
この内、ムールヴェードルだけは50%以上使わないといけませんが、この3種から最低2種類を使う必要があります。つまり、ムールヴェードル100%はダメってことです。スペインはモナストレル100%があるのに何だか変な決まりですね。
これ以外の補助品種にシラーとカリニャンが認められています。一応、今日のワインはこの規定クリアですね。(笑)
因みに、AOCバンドールはロゼと白もあります。ロゼの決まりは上記の赤と同じ。
白は、Bourboulenc、Clairette、Ugni Blancが主要品種で、 Sauvignon Blancが補助品種です。


さて、プロヴァンスはエクス・アン・プロヴァンス(Aix-en-Provence)にほど近い作り手訪問。
Bandol00
実はバンドールからは少し離れています。まあ、車で1時間くらいですが。
なので、自社畑なのか買いブドウなのかは不明です。


Google Mapで AOC Bandol を俯瞰しておきましょう。バンドールを含むヴァール(Var)県の8つのコミューンが対象地域です。
Bandol01
地図中にも書き込みましたが、以下の8コミューンになります。
・Bandol
・Saint-Cyr-sur-Mer
・La Cadière-d'Azur
・Le Castellet
・Le Beausset
・Évenos
・Ollioules
・Sanary-sur-Mer
近くのAOC カシ(Cassis)と同じく地中海に面しています。


エチケット平面化画像。
IMG_3499
表裏とも印刷の品質はあまりよくないですね。(笑)

そして、ネックにはこんなPOPが。
IMG_3613
なんとDRCの樽らしき写真をあしらってます。何だか…うける~。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3615
キャップシールにはここのシンボルマークのトカゲ(ヤモリ?)ですね。

コルク平面化。
IMG_3616
ここにもトカゲが!(笑)DIAM3の合成コルクを採用。
なぜかコルク横には花?のマーク。ここにはミレジムを入れましょう。

Alc.14.5%。(pH:3.99、Brix:7.0)
濃いガーネット。
IMG_3618

黒ベリー、プラム、スパイス。
青野菜もかすかに。
芳ばしい樽香、DRCですね。
効果出てるじゃん。(笑)
辛口アタック。
薄っすらと酸が敷かれていてフレッシュさを演出してますが、
味は貫禄の厚みと複雑味があり、なかなかいいですよ。
喉越しで少々の収斂性感じ、タンニンも主張してますね。
最終的にいい感じのハーモニーで続く余韻は好印象。
ムールヴェードルの野性的な特徴を酸でうまくバランス取ってる気がします。
もっと熟成させてみたいとも感じる味でした。
何気に現状ムールヴェードルの最高点が付きました。


*****


Dupéré Barrera
Bandol Cuvée India 2016
RRWポイント 93点


Seña 2016

ナパのロバート・モンダヴィがムートンの Baron Philippe de Rothschild と組んだのが、かのオーパス・ワン。そしてそのロバート・モンダヴィがチリで組んだのがエラスリスのエドゥアルド・チャドウィック氏。そうして1995年にファーストヴィンテージがリリースされたセーニャ(Seña)はチリのスーパープレミアムワインということになっています。
ムートンとコンチャイトロのコラボ、アルマビバ(Almaviva)は何度か試してますが、セーニャをまだ試してませんでした。


IMG_3598
エラスリスはカルメネールの最高峰 KAI にばかり目が行って、セーニャを素通りしていました。
オーパス・ワンほど高くないとはいえ、決して「偉いワイン」の範疇ではないですが、チリワインを極めるなら避けて通れないところでした。

セーニャの売り文句として、2004年に開催されたベルリン・テイスティングで、ラフィットやマルゴー、ラトゥール、はたまたイタリアのスーパータスカンを押さえ2位に輝いたというものがあります。(1位は同じくエラスリスのヴィニェド・チャドウィック。笑)
このイベント自体は当のエドゥアルド・チャドウィック氏が仕組んだものだそうですが、ネットの動画を見る限り、「やらせ」ではないちゃんとしたもののようです。(笑)
Sena04
勝てる自信があったからこそこの暴挙に出たんでしょうが、チリワインの実力に世界を注目をさせるという点では大いに貢献したのではないかと思います。
このベルリン・テイスティングは2014年まで世界各地で行ったようですね。エラスリスの KAI 2006 がオーパスワンを破り1位になったのが、2010年のニューヨークで開催の回ということです。


公式ページはシンプルながら格調高いです。日本語表示できますし。

当然ながら、ミレジム毎にしっかり情報があります。
・カベソー 55%
・マルベック 20%
・プチヴェルド 12%
・カルメネール 8%
・カベフラ 5%
もともとはカベソー主体にカルメネール多めのブレンドでしたが、2012年からマルベックを加えるようになり、この2016年のようにカルメネールを逆転するようになってきています。
過去のデータも見れましたので確認しましたが、割と年毎にカベソー以外の比率は変わるようですね。
熟成は、12%がオークの大樽(foudre)で、残りは新樽率73%のバリックで、22ヶ月間です。


アコンカグア・ヴァレーにあるセーニャを訪問します。
おっと、ストビューはなく敷地の入り口にある門の写真だけありました。
Sena01
この一本道を抜けると、奥の山間に42haの畑が広がっています。

公式ページに畑の詳細地図を発見。思わずGoogle Map転記します。(笑)図中の%の意味がよくわかりませんが(足すと42なので、たぶんヘクタール。)カルメネールの作付けは多そうです。
Sena03
近くにアコンカグア川が流れています。建物は有名建築家の手によるものだそう。


さて、アコンカグア・ヴァレーを俯瞰します。州としてはバルパライソ州。マイポ・ヴァレーのある首都州(Región Metropolitana)の北側になりますが、バルパライソの町の南側の海岸沿いも同じ州なので、カサブランカ・ヴァレーやサン・アントニオ・ヴァレーもバルパライソ州です。
Sena02
アコンカグア・ヴァレーはやはりアコンカグア川がキーポイントになっているのがわかります。
また、セーニャはエドゥアルド・チャドウィックさんの本拠地、エラスリスから車で40分ほどの距離でした。

チリ全体だとこういう感じです。
Edmara01
南北に長すぎて、1枚の地図ではカバーできないので合わせ技でご確認を。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_3586
「Seña」とは、裏ラベルの説明にあるように「サイン」とか「印」の意味です。
表ラベルは、横向きですが契約書のようなものを模してあるんでしょうか。セーニャの定義をしてチャドウィックさんがサインをしています。そうなると丸いエンブレムも割り印のように見えますね。

ネックにはチリで初めてというProoftag社のBubble Tag™を採用です。
IMG_3590
QRコードで公式サイトのワイン紹介ページに飛ぶだけですが、そこでバブルの形状を比較して真贋を確かめます。(因みにバックの包装紙とエンブレム・シールでワインが包んでありました。)


さて、抜栓といきましょう。
IMG_3595
キャップのエンボスのマークかっこいいですね。

コルク平面化。
IMG_3607
シンプル。チャドウィックさんのサインⅹ2。

Alc.13.5%。(pH:3.67、Brix:7.1)
濃いガーネット。粘性はありますが、涙くっきりではないです。
IMG_3601

黒ベリー、プラム。黒糖感と芳ばしい樽香です。
果実よりも滋味を連想させる香りになってます。
辛口アタック。
酸味のベールの上に厚みのしっかりある味が来ます。
味わいの表面に緻密なテクスチャーを感じますね。
そして、厚みと言うより悠遠な奥行きを感じます。
タンニンは忘れるほどシルキーで上品。
喉越しに酸味がリプライズしますが、
若々しさを与え、もう5年ぐらい寝かせたら…と、
熟成のポテンシャルに期待をさせます。
味わいの絶妙なバランスを崩さない長い余韻。
これは秀逸。

パーカーおじさんは歴代最高の97点をつけ、過去の全ヴィンテージを凌駕すると評します。
なかなかすごいと思いましたが、2018年には早くもこれを超える98点をつけたようです。
自分もこの2016年に最高点をつけましたが、2018年ですか…また課題が増えたような…。(笑)


*****


Viña Seña
Seña 2016
RRWポイント 100点


Moillard Bourgogne Hautes Côtes de Nuits 2016

ドメーヌ・モワヤールのブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイです。
このモワヤールというのが、ブルゴーニュ・ツアーで試飲をしたところです。
ここのショップでは何も買わなかったんですが、なんとなく懐かしくなって、
ネットで探してわざわざお取り寄せ。それ以上の意味はありません。(笑)


IMG_3530
1850年創業の歴史ある名門ながら、観光ツアーを受け入れるくらいですから、
施設はかなり充実した大手でした。本拠地はニュイ・サン・ジョルジュの真ん中。
地下カーヴで試飲を行い、併設のショップでお買い物というツアーの流れです。
手広く商売をしてるようで、ボーヌやムルソーにもショップを出しています。


公式ページは大手の貫禄です。が、ワイン紹介はショップサイトへリンクです。

モワヤールは基本ネゴシアンなんですが、コート・ドール全域に20haの自社畑を持ち、
(半分は1級だそうで。)今日のワインのように、いわゆるドメーヌものもやってます。
ただ、Bourgogne Hautes Côtes de Nuits が白しか載ってませんね。品切れかな。
・ピノ・ノワール 100%
ニュイ・サン・ジョルジュの設備は2009年に刷新したそうで、確かに新しかったです。
グラビティ・フローシステムで地下カーヴまで運ばれ、樽熟が14~20ヶ月とのこと。


実際に行った所にストビューで訪問するのは不思議な感覚です。(笑)
Moillard01
ニュイ・サン・ジョルジュの市街を貫く県道D974号線沿いにあります。
いわゆる「グランクリュ街道」。この駐車場にマイクロバスで乗り付け、
すすっと中へ入り地下カーヴへ降りられます。万全の観光客対応ですね。(笑)

これがその時の地下の写真。1,000樽くらいあるそうです。
Moillard03
ひんやりした地下カーヴの片隅で試飲会をいたします。なかなかの雰囲気。


ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイは地域名AOCですが、
この地図で示すように、ヴォーヌ・ロマネ以南の丘陵地(西側)になります。
Legou02
このAOCは、かなりの山合まで入ったところ含む20ヶ村が該当するんですが、
今日のワインの出どころは不明なので、畑訪問はあきらめます。(笑)

仕方がないので、オート・コート・ド・ニュイをGoogle Map上に転記。
Moillard02
左下に20ヶ村のリストを貼ってますので、ご確認ください。

今回、懐かしの作り手のワインを取り寄せた企画は正解でした。
DP3M4220
当時のワクワク感、興奮がリアルに蘇ってくるような気がします。
ああ、また収穫時期のブルゴーニュの畑の中を抜けていきたいな…。


エチケット平面化画像。インポーターはワインキュレーション
IMG_3494
あれれ、裏ラベルに元詰めはムルソーのモワヤールとなってますね。

Google Mapでムルソーの施設に行ってみましたが、近代的な大きなところ。
ムルソーの集落近く、ボーヌ寄り。コント・ラフォンやコシュ・デュリの近所。
MM
オート・コート・ド・ニュイから遠いですが、こっちで醸してるかもですね。


さあ、抜栓。
IMG_3527
まあ、普通。

一応、コルク平面化。
IMG_3528
汎用品…。

Alc.13%。(pH:3.85、Brix:7.2)
しっかり色づいたルビー。
IMG_3529

甘いフランボワーズ、フレーズ。
海苔の佃煮かすかに。
辛口アタック。
フレッシュ感を与える酸は感じますが、
重みある味わいはなかなかの貫禄を出しています。
複雑味か雑味か、かすかな苦味様の喉越し。
これを通り抜け到達する余韻は案外あっさりしてます。

まとまりはいいんですが、なぜか感動はないんですよね。
まあ、ブルゴーニュ訪問を懐かしめたからいいっか。(笑)


*****


Domaine Moillard
Bourgogne Hautes Côtes de Nuits 2016
RRWポイント 89点


カーブドッチ くま目覚める(メルロー)2016

今日は新潟のワインをいただきます。前から気になっていたカーブドッチです。
新潟と言えば、マスカベAを産んだ川上善兵衛氏の岩の原葡萄園が有名ですが、
そんなに気負った理由があるわけではなく、なんとなくネットでお取り寄せ。
なかなか行く機会もない新潟、どんなんだかワインと共に見てみましょう。(笑)


IMG_3487
日本ワイナリー協会の紹介を見ると、カーブドッチという名前と併記で、
(株)欧州ぶどう栽培研究所なんて書いてます。もとのお名前でしょうか?(笑)
畑では欧州系のブドウのみを栽培だそうで、なるほどという感じです。

1992年に新潟市南西の海岸地帯に創設されており、マスカットベイリーAを産んだ、
川上善兵衛氏創業の岩の原葡萄園のある上越市からはちょっと離れています。
現在、一帯に5軒のワイナリーが集まり「新潟ワインコースト」なるワイン産地を形成。
その中核たるカーブドッチは、ショップだけでなく、レストランやベーカリー、
はたまたオーベルジュや日帰り温泉・スパまであって、総合リゾート風情です。


公式ページは立派ですが、ワイン情報はラインアップのみ。

今日の「くま」は「どうぶつシリーズ」。醸造家の掛川氏が趣味に走ったシリーズだそうで。
ワイン購入は Amazon に誘導されます。そこに若干の情報というかコメントがあり、
『お蔵入りだった2016ですが、美味しくなってきたのでリリース。ブレット全開です。
翌日には豆がでるのでご注意ください。』というのが今日の「くま」の説明。(笑)

2016 はお蔵入りだったんですね。ブレット全開がその理由でしょうか?
ブレタノマイセス臭全開ってことでしょうから、ちょっと不安を覚えます。(笑)
でも「美味しくなってきたのでリリース」されたんだったら、そんなに悪くない?

「翌日には豆がでるのでご注意ください」というのも気になります。
豆じゃなくて「豆っぽさ」という自然派ワインに特有の青臭さのことでしょうね。
翌日まで飲み残しませんので、豆に出会えるかはわかりませんが。(笑)

とにかくこれ以上の情報はありません。ラベルに(メルロー)と書いてますから、
・メルロー 100%
なのでしょう。(笑)


カーブドッチを訪問します。ストビューでは裏手からしか拝めません。
docci01
それでも施設の大きさや充実度は伝わってきますね。

他のワイナリーや畑の場所を示す地図があったので、Google Map上で確認。
docci02
左下にインポーズした地図でわかりますが、かなり日本海の海岸に近いです。
実際、海の砂のような特異な砂質土壌なんだそうです。この土壌の特徴となる、
栄養素が極端に少なく水はけが良いというところに目を付けたということです。

関西人にはあまり馴染みのない新潟県を俯瞰しておきましょう。
docci03
いやあ、日本海に沿って長い県ですね。山形にも長野にも接してるんだ。


ラベル平面化画像。
IMG_3322
寝起きのクマってことでしょうか、不安げなクマさんのイラストです。
動物シリーズでは飛び抜けてかわいいデザインだと個人的に思います。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3485
キャップシール、コルク、悪くないです。

コルク平面化。
IMG_3489
ワイナリー名と建物のイラスト入り。DIAM5というのもいいですね。

Alc.12%。(pH:4.24、Brix:5.6)
透け感のあるガーネット。エッジかすかに褐変。
IMG_3486

おっ、黒ベリーの前に薬草のような香りが来ます。
ブレタノマイセスとは違う感じですよ。
ハーブと言うには若干違う。「薬草」です。(笑)
熟成ピノのフランボワーズっぽくもあります。
辛口アタック。
酸もありますが、大人しくこなれきってる感じ。
タンニンも十分こなれている感じですが収斂性を少々残してます。
メルローらしい軽さの中にちゃんと厚みもある。
複雑味も醸成されてるようで、
「美味しくなってきたのでリリース」の意味が分かる気がします。
ただ、最初のハーブっぽい酸とタンニン分が、
いかにもチグハグでデコボコに感じさせ、バランスを崩してる印象。
しかし、味の芯はしっかり出来上がっていて、
余韻もじんわり楽しめるんですよね~。

不思議な味ですが、なぜか高評価してしまうんですよ。


*****


カーブドッチ Cave d’Occi
くま目覚める(メルロー)2016
RRWポイント 91点


Casa Madero Cabernet Sauvignon 2016

メキシコのカベルネ・ソーヴィニヨンをいただきます。以前同じのを飲んでますが、
日本で手に入るメキシコワインが限られてるので、リピートになってしまいます。
ただ、前の2015年に対し今日のは2016年と1年進んでいますので、その辺を比較。
なぜメキシコに拘るか?…通算6年間住んでいた僕のアナザースカイだからです。(笑)


IMG_3481
メキシコ在住中は、ワインを嗜み始めた頃。フランスばかり飲んでました。(笑)
メキシコワインもいろいろあったのですが、あまり手を出してませんでした。
このカサ・マデロ、当時は知りませんでしたが、アメリカ大陸最古のワイナリー。
4世紀も前、1597年創業というから驚きです。アメリカ大陸最古ということは、
新大陸ワインの祖でもあるわけですから、もっと敬われてもいいと思うんですが。
日本ソムリエ協会の教本もウルグアイなんか載せてるくせにメキシコはスルー。(笑)

カサ・マデロは古いだけでなく、近年も新しい品種や設備を積極的に導入していて、
シラーは1991年に始め看板ワインに育て上げてます。またオーガニックも実践したり、
常に最先端を走っているようです。

(ご参考)
メキシコのワイン生産者リスト(メキシコワイン評議会)
Monte Xanic(メキシコの有名ワイン生産者の例)


公式ページはこのモバイルサイトが別にあります。

メニューや内容はフル(PC)サイトとほぼ同じようです。

こっちがフルサイトの公式ページになります。

グランレセルバやら、シュナンブランのオーガニックやら興味深いラインアップです。
今日のカベソーはスタンダードラインのようです。サッポロビールが輸入者ですが、
このカベソーとシャルドネしか扱ってないようです。悲しい…。
・カベソー 100%
フレンチオークのバリックで12ヶ月の熟成と、しっかり作られているようです。


メキシコ、コアウイラ州にあるカサ・マデロを訪問します。
CasaMadero01
敷地内には荘園タイプの宿泊施設やワイン博物館などあるようです。

メキシコ地図で位置確認。アメリカと国境を接するコアウイラ州にあります。
CasaMadero02
トレオンとモンテレイという大きな都市の間の Parras de la Fuente という町。
トレオンは大きな町ですが、コアウイラ州の州都はサルティージョです。
またモンテレイはお隣のヌエボ・レオン州の州都です。

カリフォルニアなんかと比べると、緯度的にかなり南の方になりますが、
東西のシエラ・ネバダ山脈にはさまれたメキシコ中央高原は比較的高地で、
1,500~1,800mくらいあると思われ、年中温暖な気候となります。
(僕の住んでいたメキシコシティは2,200mもありました…。)


Google Mapに、カサ・マデロの近くの丘からの写真が上がってました。
CasaMadero001
周辺の畑も含め、いい雰囲気。左の方に行くと Parras de la Fuente の町です。


ラベル平面化画像。縦長なのは撮影が大変です。
IMG_3483
産地は「Valle de Parras」。パラス・ヴァレーということのようです。
裏ラベルには1597年創設の経緯が書かれ、米大陸最古をうたっています。

すぐ剥がしましたが、このシールが裏ラベルの下半分を隠していました。
IMG_3476
オリジナルのAlc.13.3%に対し、Alc.13.5%ってどうなんでしょう。四捨五入?


さあ、抜栓。
IMG_3478
キャップシールの「1597」がまぶしいですね。

コルク平面化。
IMG_3479
シンプルですが、一応、名前とマーク入り。

Alc.13.3%。(pH:4.00、Brix:7.5)
濃いガーネット。
IMG_3480

カシス、チェリー。
セメダイン?(笑)酸か果実味か…正体は?
青野菜もフッと香ります。
辛口アタック。
甘みっぽいですが、上品な果実味と理解。
きめ細かい舌触りですが、
ストラクチャーはしっかり掴めますね。
十分な貫禄の厚みがあります。
喉越しでシルキーなタンニンとかすかな酸味が拮抗。
余韻は印象的なほどではないんですが、ほどほどでした。

総じてエレガントなカベソーと評することができそうです。
前に試した2015年よりおいしくなった気がします。(笑)


*****


Casa Madero
Cabernet Sauvignon 2016
RRWポイント 93点


Cantina Zaccagnini il vino “dal Tralcetto” Montepulciano d'Abruzzo 2016

モンテプルチアーノはサイゼリヤの激安ワインで十分満足なのですが(笑)、
たまにちゃんとしたのが飲みたくなり、店頭で探すと案外種類があります。
今日は前々からちょっと気になっていた、ネックに小枝のついているコレ。
この括り付けられた小枝はモンテプルチアーノの枝なんですってね。


IMG_3191
ザッカニーニは1978年にアブルッツォ州ボロニャーノに創業しています。
家族経営で、ワインメーカーもマルチェッロ・ザッカニーニさんですが、
一代で急成長、300haの畑から年間3百万本を生産。その70%が輸出です。
ワイン生産者もマーケティングの手腕が重要なんだと思っちゃいますね。


公式ページはオシャレな感じでよくできてます。
Zaccagnini03
今日の小枝のついた「Tralcetto」というシリーズはここの代表ワインのようですね。
Tralcettoはイタリア語で「小枝」の意味です。(Tralcio=蔓の枝 + 縮小辞 -etto)
・モンテプルチアーノ 100%
収穫後2年でリリースとあるだけで、熟成については詳しく書いてませんが、
インポーターの情報ではスロヴェニア産オークで6ヶ月なんて書いてました。

実はこのワイン、あの漫画「神の雫」に登場の本間チョースケ氏の著書(笑)、
「イタリアワイン最高峰201連発!」の中で「神イタリアワイン」と認定されてます。
サッシカイアや高級バローロと並んでですから、ちょっと褒め過ぎの感あり。(笑)


ボロニャーノという田舎町のワイナリー訪問。市街地より目立ってます。(笑)
それだけ規模も大きく、モダンな作りの施設だってことですね。
Zaccagnini01
畑が見下ろせるなだらかな斜面にあり、ストビューで近づけなかったので、
公式ページにあった写真を拝借しています。立派な展望台も完備です。

恒例ですがGoogle Mapで位置関係を確認。アブルッツォ州はふくらはぎ。
Zaccagnini02
ザッカニーニは海岸沿いのぺスカラから40km、車で30分ほど内陸です。

ところで、このワインは Montepulciano d'Abruzzo DOC ですが、少しまとめを。
1968年にDOCとなってますが、サブゾーンだった Colline Teramane が2003年に、
Colline Teramane Montepulciano d’Abruzzo DOCGと単独でDOCG化してます。
Montepulciano d'Abruzzo DOC自体はこの地図で「5」の部分です。ご確認を。
Zaccagnini01
主要品種はモンテプルチアーノで85%以上使う必要があり、熟成も規定があり、
通常のRossoで4ヶ月以上、Riservaは24ヶ月(内、木樽で9ヶ月)以上です。

さらにややこしいのが、サブゾーンが以下の5つあり、規定が微妙に変わります。
・Alto Tirino(Montepulciano:95%)
・Casauria or Terre di Casauria(Montepulciano:100%)
・Teate(Montepulciano:90%)
・Terre dei Peligni(Montepulciano:95%)
・Terre dei Vestini(Montepulciano:90%)
概ね、どれも無印のDOCからはモンテプルチアーノの比率が上がっています。
さらに熟成の規定もそれぞれ違っていますが、面倒なので割愛。(笑)

詳しくはこのページで。各々さらに長期の熟成と樽使用の条件が追加されてます。

アブルッツォのDOC/DOCG地図もここから拝借しています。


ついでなので、モンテプルチアーノについても若干触れておきます。当然イタリア原産。
Zaccagnini00
写真はいいとして(笑)問題は名前。もうお気づきでしょうか、よく混同するのが、
Vino Nobile di Montepulciano DOCG です。これはトスカーナのDOCGですが、
まさに Montepulciano という町(トスカーナ州シエナ県)のDOCGです。
で、このDOCGはサンジョヴェーゼ(=Prugnolo Gentile)で作らないといけません。
モンテプルチアーノ種はこの町の名前から来てるんですが、おかしな関係ですね。


ラベル平面化画像。
IMG_3091
手書き風のデザインは小枝と相まっていい演出になってます。


さあ、抜栓。
IMG_3188
キャップシールにもコルクにも例の「小枝」のマーク。
これってザッカニーニのシンボルマークなんですね。

コルク平面化。
IMG_3189
出ました、未来のコルク、ノマコルクです。(笑)

Alc.12.5%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。
IMG_3190

カシス、プラムに、セロリか何かの青茎香も。
辛口アタック。
サイゼリヤのモンテプルチアーノとの共通点を感じつつも、
やはり上等な分、適度に重みがあっていい感じです。
後から独特な酸味と苦みに気がつきますが、
これもモンテプルチアーノの個性かと味わいます。
安物ではない複雑味なのかもしれませんね。
余韻はあっさり。これは品種の個性ですね。

おいしく楽しめるワインなのは認めますが、
「神イタリアワイン」はちょっと言い過ぎでは?
チョースケさん。(笑)


*****


Cantina Zaccagnini
il vino “dal Tralcetto”
Montepulciano d'Abruzzo 2016
RRWポイント 88点


Château des Eyssards Semental 2016 Bergerac

前に予期せずしてシャトー・デ・ゼサールのお手頃レンジを試しましたが、
その時に本当に試したかったのが同じ作り手のこのスペシャル・キュヴェ。
カベソーが完璧な出来の年に少量しか作らない、こだわりの1本だそうです。
気になって仕方がないので、やっぱり京阪百貨店のワイン売り場でゲット。(笑)
ベルジュラックの真の実力がこれで見られたらいいな~と抜栓いたします。


IMG_3174
シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


前回も確認しましたが、ここは公式サイトというものがなさそうです。
毎回、作り手の背景やワイン情報を求め公式サイトに頼ってるのでホント困ります。
最後は心許ないインポーターやショップの情報に頼ることになりますからね。

ただ、ここはfacebookで情報の発信はしているようです。更新も割と頻繁です。
今日のワインの写真が、そのfacebookに上がってましたので貼っておきます。
IMG_3172
記事には「来週から忙しくなるので、プライムリブとSemental 2016で、
力つけるゾ~!」って書いてました。やっぱり情報ないよ~。(笑)

はい、インポーター情報を総合して、このワインの詳細をまとめます。
・カベソー 100%
ベルジュラックはメルロー主体が多いので、カベソー100%は珍しいですね。
裏ラベルやインポーターシールにもありましたが、フレンチオーク新樽率50%で、
12ヶ月の熟成だそうです。やはりベルジュラックにしては贅沢な感じです。
「セメンタル」はエチケットからもわかりますが、スペイン語で種牛のこと。
男性的でパワフルであることを表すそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口までしか近寄れません。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
甘口白のAOC、ソシニャック(Saussignac)のエリアになります。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
いくつかの甘口白のAOCをサブリージョン的に内包していますね。

シュッドウェスト(南西地方)全体の地図でベルジュラックの位置を確認。
Fronton03
南西地方と同義のようなガスコーニュ地方からはちょっと外れにあり、
どっちかというとボルドーじゃないのっていう位置にありますよね。
それが今日のようなワインにボルドーっぽさとして表れてるんだと思います。


エチケット平面化画像。
IMG_2987
お手頃レンジのMezzoもそうでしたが、至ってシンプルなデザイン。
裏ラベルに、新樽率50%フレンチオーク樽で12ヶ月熟成とあります。
パワフルなグルメワインで赤身のビーフとよく合うなんてコメントも。
タンニンはソフトに仕上げてあり、熟成もできますが早飲みにも向いているそう。
結局ウェブページはないですが、ラベルでしっかり解説してるんですね。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してない偉いやつです。
IMG_2984
ここにも少々のワイン情報が書いてます。この気遣いはいいですね。


さあ、抜栓。
IMG_3170
コルクのデザインはわかりにくいですが…

平面化するとこう。やはり牛さんです。
IMG_3171
ミレジムが横に打ってあるのもいいですね。

Alc.15%。(pH:3.62、Brix:7.5)
濃い濃いインキ―なガーネット。
粘性の涙は色付き。細かいけどトロッと横と繋がってる感じ。
IMG_3173

ブラックベリー、ブラックチェリー。
果実味を残しながらも重い香り。
熟成香はスギか何かのシロップのような…。
辛口アタック。
収斂性のタンニンとかすかな酸が、
分厚い護衛のように付き添い、
最後に到達する味は厚み・構造感しっかり感じます。
喉元にアルコールのフルボディ感じながら続く余韻は長いです。
こんなベルジュラックもあるんだ~と、なんだかうれしい。


*****


Château des Eyssards
Semental 2016 Bergerac
Cabernet Sauvignon
RRWポイント 94点


M. Chapoutier Condrieu Invitare 2016

ヴィオニエはちょこちょことお手頃なのを過去にも試してはいますが、
やはり「本家コンドリューを試さないという選択肢はないやろ?」ということで、
Condrieu AOC限定でネットを物色して、これをゲットしました。
ヴィオニエの芳香やリッチな味わいは経験済みですが、さて本物はどうでしょう。


IMG_3122
作り手はお馴染みのシャプティエ。ローヌじゃ間違いないところですね。
ただ、コンドリューAOCは140haほどの栽培面積で生産量も限られており、
人気も高いため、なかなかのお値段になっています。
ヴィオニエ100%で作れるAOCCondrieuChâteau-Grilletのみで、
過去にいくつか試したローヌの作り手のヴィオニエのモノセパージュは、
これらAOC対象地域でないので、Vin de Franceのカテゴリーでした。
ローヌのヴィオニエ100%でもCôtes-du-Rhône AOCにもならないんですね。

そんな本物コンドリューを味わう機会ですから、前々からやってみたかった、
ヴィオニエ頂点対決を実現しますよ! 対する挑戦者は、もちろん新世界、
オーストラリアのヤルンバのトップキュヴェ、The Virgilius Viognierです。
IMG_3118
オーストラリア最古の家族経営ワイナリーにしてヴィオニエの先駆者、ヤルンバ。
その頂点がオーストラリア、いや新世界のヴィオニエのベンチマークと言われる、
ザ・ヴェルギリウス・ヴィオニエ。お値段でもコンドリューに迫ります。(笑)
こちらの方の記事は次回別途に書きますが、勝負の行方はどちらでも触れます。


ヴィオニエはフランス・ローヌ地方北部のまさにコンドリューの村が原産地です。
ヴィオニエのみで作れるAOCはCondrieu AOCとChâteau-Grillet AOCのみで、他は、
コート・ロティのシラーとのブレンドのように補助品種として規定されています。
Vio01
世界中に広まったヴィオニエですが、過去1968年には14haまで生産量も落ち、
絶滅寸前だったといいます。1985年頃でも32haしかなく、ほぼローヌのみで、
フランス外に出ていない品種でした。その後評論家に注目され、人気が高まり、
1990年代になって世界中で栽培されるようになったそうです。
(フランス国内でも2018年のデータで6,740haもの栽培面積がありますね。)


シャプティエの公式ページでワイン情報を確認。

・ヴィオニエ 100%
樽熟はシュール・リーで8ヶ月。樽はローヌ伝統の600Lの大樽で、新樽率は15%。
残り85%は1~2年落ちです。
パーカーおじさんは、この2016年に93点をつけています。なかなかの評価ですね。


タン・レルミタージュのシャプティエは何度も行ってるので、訪問は割愛。
代わりにコンドリューの町に行ってみましょう。崖の上の畑から見下ろします。
ローヌ川も見えますね。畑はローヌ川右岸の花崗岩質の急な斜面にあります。
Condrieu01
ついでにシャトー・グリエ(Château-Grillet AOC)を訪問しておきます。
コンドリューAOCの中のヴェラン(Vérin)という村にあるシャトーですが、
シャトー単独でひとつのAOCになっています。言い方を変えると、
このシャトーがシャトー・グリエAOCのモノポールということになります。
わずか4ha弱の畑で、作られるのもヴィオニエのモノセパージュだけです。
周りはコンドリューAOCに囲まれてるので、もうコンドリューでいいじゃん!
(笑)と思ってしまいますが、2011年にあのシャトー・ラトゥールのオーナー、
フランソワ・ピノー氏がここを取得しています。価値があるんでしょうね~。


探せばやはり、コンドリューAOCの公式ページがありました。

シンプルですが情報は豊富。登録生産者は64ありました。もちろんシャプティエも。
以下のリンクをクリックするとCondrieuの詳しいマップがダウンロードできます。
地質分布や、畑名も載ってますが、あまり利用価値はなさそう。(笑)
Condrieuの詳しいマップ

公式ページに載っていた地図を使って、こんなまとめ地図を作ってみました。
Condrieu02
Condrieu AOCは以下の7つのコミューンが対象です。
(VérinとSaint Michel sur Rhôneの一部はChâteau-Grillet AOCですが。)
・Condrieu
・Vérin
・Saint Michel sur Rhône
・Chavanay
・St Pierre de Bœuf
・Malleval
・Limony
コンドリューのコミューンからずいぶん南側に広がってるんですね。
今日のワインのデータシートから、シャプティエのコンドリューの畑は、
Condrieu、Chavannay、Limonyの3つのコミューンにあることが判明。
コンドリュー全域に渡り3ヶ所に分かれてるようです。


最後にローヌ全体地図で位置関係を大きく捉えておきましょう。
Ventoux03
コンドリューとシャトー・グリエの位置関係が不正確ですね。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_2937
またインポーターラベルが微妙な貼り方をしてますね。


さあ、抜栓です。
IMG_3124
見慣れたキャップシールです。コルクもコンドリュー専用です。

コルク平面化。
IMG_3120
きっちりミレジムが横に打ってあります。

Alc.13.5%。(pH:3.59、Brix:6.0)
ゴールドイエロー。
IMG_3121

白い花、花梨、黄桃か南国フルーツ。
香りはきつくないけど、多めです。
辛口アタック。
きれいな滑らかな酸のベールを感じながら、
ネーブル的な柑橘系の味わいが広がります。
軽く爽やかかと思うと、芯にボリューム感がある感じ。
絶妙なうまさと言っておきましょう。
白ワインの最高点をつけておきます。

さて、ヤルンバのThe Virgilius Viognierとの勝負ですが、結論は互角。
写真を見てわかるようにコンドリューの方が色が濃いですが、
味わいは逆にヤルンバの方が濃い目・強めの主張がありました。
IMG_3130
ヴィオニエの共通項は感じつつも、その味わいの方向性は大きく違いました。
でも、どちらもおいしく、どちらも「正解」と言えると思います。
ヤルンバのテイスティング結果は次回の記事にて詳しく書きます。


*****


M. Chapoutier
Condrieu Invitare 2016
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Yalumba The Y Series Shiraz Viognier 2016

スーパーでまたヤルンバを見つけました。シラーズ・ヴィオニエって?
これって北ローヌのコート・ロティ(Côte-Rôtie)を彷彿とさせますよね。
ヤルンバはオーストラリアの老舗ながらヴィオニエへの拘りはすごいです。
ローヌのワインにリスペクトな作り手なんだなぁと思いつつ買い物かごへ。(笑)


IMG_2993
ヤルンバは1849年創業のオーストラリア最古の家族経営ワイナリー。
20年に及ぶヴィオニエ研究の末、1998年にThe Virgilius Viognierをリリース。
一度、これをコンドリューと飲み比べしてみたいななんて思います。
オーストラリアなのでシラーを主にいろいろラインナップしていますが、
ヴィオニエへの拘りからすると、シラーもローヌへのリスペクトがありそうです。
ただ、今日のはYシリーズというお手頃入門レンジですが。(笑)


公式ページはヴィンテージ毎にワイン情報も完備でよく出来ています。

しかし、そのデータシートにはブレンド比の記述がありません。
コート・ロティのようにヴィオニエは数%だと思われますが…困りますね~。
ネットで情報を漁り、唯一見つけたのが日本のサイトで、4%とありました。
・シラーズ 96%
・ヴィオニエ 4%
できるだけ破砕なし、低温発酵、樽は使わない、なんてことは書かれています。

本家ローヌのコート・ロティも最近はヴィオニエを入れないことも多いようなので、
ヴィオニエによるシルキーな質感や芳香が加わったシラーを気軽に楽しめていいですね。


サントリーはヤルンバの専用サイトを作っています。

こういう大手がインポーターだとスーパーなんかで手に入りやすくなりますね。


さて、バロッサ・ヴァレーにあるヤルンバへ行ってみましょう。
Yalumba01
北パラ川沿いのアンガストンという町の近くですが、敷地が広い。
ストビューでは入口までしか行けません。学校の時計台のような建物らしいです。

オーストラリアの産地と共にヤルンバとの位置関係を見ます。
Australia2
アデレードの北東へ車で1時間ほどの距離です。
所有畑はたくさんあるようで、バロッサ・ヴァレー、エデン・ヴァレーの他、
ちょっと離れてクナワラ、ラットンブリーにも畑があるようです。
今日のワインはSouth Australiaなので複数畑の広域からでしょうね。


ラベル平面化画像。横長のおシャレなデザインです。
IMG_2882
裏ラベルはオリジナルではなく、サントリー貼り替えタイプ。


さあ、スクリュー回転。
IMG_2990
YシリーズだけにYのエンボス入り。YalumbaのYかもしれませんが…。

Alc.14%。(pH:3.70、Brix:7.0)
ガーネット。涙は細かいですが数が少ない感じですかね。
IMG_2991

黒ベリー、プラム、黒胡麻、鉛筆の芯。
ヴィオニエというよりはがっつりシラーな感じ。
甘み・酸か迷う味の乗った辛口アタック。
アルコール感はっきりしたフルボディ。
味わいは繊細かつ華やかで、
厚みや複雑味では評せない、
ある種爽やかな味の実体があります。
ヴィオニエの効果なのかな~と勝手に想像。
後半、喉元へのタンニンでシラーらしさも出てきます。
余韻でもいい具合の深み感じ、
やはりシラーはシラーと実感。
なんだかんだで面白いです。


*****


Yalumba
The Y Series
Shiraz Viognier 2016
RRWポイント 90点


Shobbrook Wines Something Else 2016

ショブルックの「Something Else」(何かほかのもの)というワインです。
ネットで面白そうなオーストラリアのワインはないかと適当にゲットしました。
ビオディナミを実践する南オーストラリアのナチュラリスト御三家らしいです。
過去からあまりビオなんとかと相性が良くないので、引き気味に試します。(笑)


IMG_2887
当主トム・ショブルックさんは元々バロッサ・ヴァレーのブドウ農家出身で、
2001年から6年間イタリアに渡り修行の後、2007年からワイン造りをスタート。
とにかく一貫してナチュラルなブドウ、ワインを作ることに徹しているそうで。
手書き風のラベルを見ても、変なこだわりの強そうなお方です。(笑)


公式ページはなんだかファンキーな感じ。情報もぶっきら棒。(笑)

ワインは現在リリース中のものしか載っておらず、今日のはありません。(笑)
仕方ないので、ネット情報から。
・シラー
・メルロー
というブレンドで比率不明。というかラベルにはメルローとしか書いてない。(笑)
なんでもラベルデザイン担当の奥様が聞いたときに「メルロー」としか答えず、
そのままになってるとのこと。いい加減すぎる…。

同じくシラーにムールヴェードルをブレンドした「Tommy Ruff」というのがあり、
それをメルローに置き換えて、何かほかの(Something Else)を作ったんでしょう。
なのでラベルには「Something Else by Tommy Ruff」と書いてあります。
因みに、Tommy Ruffはオーストラリア・ニシン、地元のお魚の種類です。(笑)


裏ラベルに住所が書いてあったので、訪問してみます。
Adelaide02
しかし、Shobbrook Winesで検索すると30分ほど離れた場所がヒットします。

公式ページを読んでいると、やはりFlaxman Valleyに引っ越したとあります。
Adelaide00
実は家族が代々所有し、ワイン作りをしていたところは売却することになり、
12年間の活動を畳んで、新たに2haの畑を得て、ゼロから出発したそうです。
なんだか世の中厳しそうです。ビオディナミの畑、もったいないですね。


南オーストラリア州アデレード周辺のワインマップに所在を書き込みます。
Adelaide01
南オーストラリア州も広いので、いまひとつピンときませんね~。
グレーの四角部分を拡大してGoogle Map上に転記しましょう。

うん、これで何とかバロッサ・ヴァレーの雰囲気がわかります。(笑)
Adelaide03
そういえば、Adelaide HillsのBushfire(森林火災)収まってるようですね。
よかった。南オーストラリア州消防サイト


ラベル平面化画像。
IMG_2883
裏ラベルに、ほら、メルローとしか書いてません。シラー主体なのに。
インポーターはワインダイヤモンズ


さて、抜栓。
IMG_2885
コルクはこのデザインの2回繰り返しなので平面化しません。

Alc.13.5%。(pH:3.70、Brix:7.2)
濁りがかなりある濃いガーネット。エッジ微かに褐変。
IMG_2886

刺すような酸っぱいトップノーズ。やばいぞ。
チェリーかなと思うと、シンナー、セメダイン、マジックインキ。
果実味もへったくれもないですね。
そして酸味ONLYのアタック。
許せるギリギリレベルですが、かなりの酸味。
微炭酸にも感じるくらいです。
ミント菓子のような風味も感じます。
なんとかして味わいの芯を探すんですが、
あるような、ないような、不思議な味。
これを意図して作ったなら「アリ」かもしれませんが、
意図せずこれならほぼ「欠陥」でしょう。
フィニッシュ後も、ワインっぽい酸っぱいジュースを飲んだ気分…。
たまたま運が悪いのか、やはり「ビオ」が鬼門なのか…。


*****


Shobbrook Wines
Something Else 2016
RRWポイント 79点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ