ちょっと前にピエモンテ州北部のDOCGゲンメ(もどき)を試した時に、すぐ近くにエルバルーチェ・ディ・カルーゾ(Erbaluce di Caluso DOCG)という白のDOCG(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)があるのには気づいてました。それも、その地方だけのローカル品種、エルバルーチェ100%だといいます。気になって仕方ないのでお試しといきましょう。

1894年の創業から4世代に渡り、ピエモンテ州北部カナヴェーゼ(Canavese)のエリアでエルバルーチェ(Erbaluce)のワインを作る代表的な作り手、オルソラニ(Orsolani)。そこの看板ワインになります。「La Rustìa」という名前は、エルバルーチェのシノニム「Uva Rustìa」から来ているようですね。
公式ページは超シンプルですが、ワイン情報もしっかり載っています。
今日のワインはエルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGなので、規定により…
・エルバルーチェ 100%
となります。ステンレスタンクで発酵・熟成。期間は不詳ですが澱を残してシュールリーをしているようです。
これがそのエルバルーチェ(Erbaluce)。

ギリシャ原産という説があり、今日の作り手のオルソラニの公式ページにもそう書いていますが、DNA分析ではそれは証明されていません。ラテン語の「Alba lux(夜明けの光)」が名前の語源です。この品種の一番有名なワインが、エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCG(Erbaluce di Caluso DOCG / Caluso DOCG)ですが、辛口白だけでなく、スパークリング(Spumante / スプマンテ)や甘口(Passito / パッシート)もこのDOCGとして有名です。エルバルーチェ・ディ・カルーゾは1967年にDOCとなり、2010年にDOCGに昇格しています。
今日の作り手のオルソラニを訪問します。

カルーゾ(Caluso)近くのサン・ジョルジョ・カナヴェーゼ(San Giorgio Canavese)という町にあります。
ピエモンテ州の地図でエルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGの位置を確認。

ゲンメDOCGやガッティナーラDOCGから山沿いに西側になるところですね。実はこれらネッビオーロのDOCGを内包する Colline Novaresi DOC と Coste della Sesia DOC も、白はエルバルーチェ100%で作られます。このあたりはエルバルーチェのエリアと一括りにできそうです。
エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGを内包して、カナヴェーゼDOC(Canavese DOC)があるのがわかりますが、このDOCも白はエルバルーチェ100%です。ただし、カナヴェーゼDOCは赤やロゼもOKです。カナヴェーゼDOCは1996年にDOCになっています。
四角で囲った部分の拡大地図がこれ。ここ一帯は白はエルバルーチェのみということです。エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGとカナヴェーゼDOCの関係、わかりましたでしょうか。

エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGのエリアの外のエルバルーチェはカナヴェーゼDOCとなってしまいますし、エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGのエリア内でも赤やロゼを作るとカナヴェーゼDOCとなるということです。現に今日の作り手は赤をカナヴェーゼDOCで出しています。
おっと、すごく小さいけどカレマDOC(Carema DOC)というネッビオーロ主体のDOCを北側に見つけました。これも試してみたくなります。(笑)
ラベル平面化画像。

V.Q.P.R.D.(Vin de qualité produit dans une région déterminée)なんて書いてますね。2008年までのフランスのワイン法で「指定地域優良ワイン」を意味する表示です。もう使われていない分類ですし、ましてフランスなんですが…。
さあ、抜栓。

ワイナリーのロゴ入りです。
コルク平面化。

合成コルク、ノマコルクです。


1894年の創業から4世代に渡り、ピエモンテ州北部カナヴェーゼ(Canavese)のエリアでエルバルーチェ(Erbaluce)のワインを作る代表的な作り手、オルソラニ(Orsolani)。そこの看板ワインになります。「La Rustìa」という名前は、エルバルーチェのシノニム「Uva Rustìa」から来ているようですね。
公式ページは超シンプルですが、ワイン情報もしっかり載っています。
今日のワインはエルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGなので、規定により…
・エルバルーチェ 100%
となります。ステンレスタンクで発酵・熟成。期間は不詳ですが澱を残してシュールリーをしているようです。
これがそのエルバルーチェ(Erbaluce)。

ギリシャ原産という説があり、今日の作り手のオルソラニの公式ページにもそう書いていますが、DNA分析ではそれは証明されていません。ラテン語の「Alba lux(夜明けの光)」が名前の語源です。この品種の一番有名なワインが、エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCG(Erbaluce di Caluso DOCG / Caluso DOCG)ですが、辛口白だけでなく、スパークリング(Spumante / スプマンテ)や甘口(Passito / パッシート)もこのDOCGとして有名です。エルバルーチェ・ディ・カルーゾは1967年にDOCとなり、2010年にDOCGに昇格しています。
今日の作り手のオルソラニを訪問します。

カルーゾ(Caluso)近くのサン・ジョルジョ・カナヴェーゼ(San Giorgio Canavese)という町にあります。
ピエモンテ州の地図でエルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGの位置を確認。

ゲンメDOCGやガッティナーラDOCGから山沿いに西側になるところですね。実はこれらネッビオーロのDOCGを内包する Colline Novaresi DOC と Coste della Sesia DOC も、白はエルバルーチェ100%で作られます。このあたりはエルバルーチェのエリアと一括りにできそうです。
エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGを内包して、カナヴェーゼDOC(Canavese DOC)があるのがわかりますが、このDOCも白はエルバルーチェ100%です。ただし、カナヴェーゼDOCは赤やロゼもOKです。カナヴェーゼDOCは1996年にDOCになっています。
四角で囲った部分の拡大地図がこれ。ここ一帯は白はエルバルーチェのみということです。エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGとカナヴェーゼDOCの関係、わかりましたでしょうか。

エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGのエリアの外のエルバルーチェはカナヴェーゼDOCとなってしまいますし、エルバルーチェ・ディ・カルーゾDOCGのエリア内でも赤やロゼを作るとカナヴェーゼDOCとなるということです。現に今日の作り手は赤をカナヴェーゼDOCで出しています。
おっと、すごく小さいけどカレマDOC(Carema DOC)というネッビオーロ主体のDOCを北側に見つけました。これも試してみたくなります。(笑)
ラベル平面化画像。

V.Q.P.R.D.(Vin de qualité produit dans une région déterminée)なんて書いてますね。2008年までのフランスのワイン法で「指定地域優良ワイン」を意味する表示です。もう使われていない分類ですし、ましてフランスなんですが…。
さあ、抜栓。

ワイナリーのロゴ入りです。
コルク平面化。

合成コルク、ノマコルクです。
Alc.23%。(pH:4.07、Brix:6.5)
オレンジがかった濃い目のイエロー。

レモン、ライムに青リンゴ。
ハーブっぽさか白檀のような香りもあります。
一瞬甘みかと思わせるたおやかな酸が乗った辛口アタック。
みずみずしく爽やか印象ですが、薄っぺらくはないですよ。
後味にかけて感じる苦味はいいアクセントになっています。