Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

2019年

丹波ワイン 京丹波 Sauvignon Blanc 2019

最近行きつけのワイナリーとなっています丹波ワインです。また行ってしまいました。
ここは試験的なものを含め40種類以上の品種を栽培しているということもあって、自社農園産の元詰めで数多くのバリエタルが揃っています。赤はだいたい試したので、今は白を攻略中。ピノ・ブランも評判いいんですが、前回のシャルドネに続き、ソーヴィニヨン・ブランをチョイス。


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あまり白の評価能力はないんですが、前回のシャルドネで感じましたが、丹波ワインの白、実は日本ワインでもかなりレベルが高い方なんじゃないかと思っています。今日のソーブラで再確認をしてみましょう。

カベソーやメルローは今ひとつかなと思いますが(笑)、ここのピノ・ノワールは驚くべきクオリティと思っています。雑誌「ワイン王国」では「日本ワインのグラン・クリュ」に選ばれてましたからね。(笑)
秋には大本命のそのピノ・ノワールが出てきます。耳寄りな情報を聞いたのですが、今年出すピノは超絶いい出来で、全数VV(Vieille Vigne)として出すそうです。
VV化は、自社畑のピノ・ノワールがすべて樹齢30年に達したからだそうです。社内で試飲をした中の人が教えてくれたので間違いないです。これは楽しみ~。


公式ページはブログ形式の四季情報もなかなか読みごたえがあります。

ワイン情報はショップサイトを見ることになりますが、それでも情報は少なし。
・京都丹波産ソーヴィニヨン・ブラン 100%
2019年は収量が減ったものの品質は例年以上の出来だったそうです。


丹波ワイン訪問。毎度のことなので、前と同じ写真。(笑)
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ショップは右手、駐車場は左手にあるので、いつもこの前を横切るわけです。

丹波ワインの自社畑をGoogle Map上に示すとこうなります。
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今日のソーヴィニヨン・ブランはどこだかわかりませんね。鳥居野圃場かな?

これはショップのすぐ横、鳥居野圃場になります。
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収穫祭なんかのイベントではここらへんをもがせてもらいます。ピノ・ブランかもね。


ラベル平面化画像。
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限定醸造2,100本です。京みやびなソーヴィニヨン、はんなりしてますな。


さあ、抜栓。
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見慣れたキャップシールですが、エンボスのマーク入り。

コルク平面化。
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ノマコルクっぽい無印コルクですね。

Alc.13%。(pH:3.99、Brix:7.0)
淡いイエロー。
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ライム、洋梨、緑のニュアンスも。
ミネラル感が塩味に感じた辛口アタック。
酸はきれいで爽やかさでしかないです。キレがいい。
しっかり立体感ある味で薄っぺらくないのが秀逸。

京都らしいソービニヨン・ブランってこうなんでしょうか。
畑は褐色森林土だそうですが、ただのソービニヨンではない個性を感じます。
ニュージーランドというよりサンセールな感じ。(笑)


*****


丹波ワイン
京丹波 Sauvignon Blanc 2019
WWWポイント 79点



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Fontanafredda Gavi DOCG del Comune di Gavi 2019

たまたまガヴィを紹介する動画を見たせいで、試してみたくなりお取り寄せ。
お馴染みフォンタナフレッダですが、Gavi del Comune di Gavi になりまして、
「ガヴィ村のガヴィ」の意味。松阪市産の松阪牛みたいなもんでしょうか。(笑)


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Gavi は、赤もしくは赤・白の産地が多いピエモンテでは珍しい白のみのDOCG。
文献には972年にワイン作りの記述が残るという非常に歴史の古い産地です。

1950年代にガヴィの先駆者、La ScolcaGavi di Gavi を生み出します。
1970年代までにこのワインはカルトワインとして評判になり、1974年に、
Gavi DOC ができました。その後、1998年には DOCG に昇格、今に至ります。
本家というか、ルーツというか、ラ・スコルカのガヴィを試したいものですが、
割とお高い。なので、フォンタナフレッダで手を打ったというわけです。(笑)

Gavi DOCG はコルテーゼ100%が規定で、Cortese di Gavi DOCG とも言います。
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ピエモンテ州アレッサンドリアが原産と言われ、定かではありませんが、
とにかくこの辺りでしか栽培されていません。
辛口白とスプマンテが認められており、それぞれ上級の Riserva があります。
辛口白の Riserva には1年の熟成(内6ヶ月は瓶内)の規定がありますが、
無印には規定がなく、基本早飲みのワインのようですね。


フォンタナフレッダの公式ページはお馴染みです。

今日のワインはシマシマ模様の「The Stripes」シリーズのうちの1本です。
・コルテーゼ 100%
除梗・破砕、白なので果皮は除去、ステンレスタンク(85%)と樽(15%)で発酵。
熟成はステンレスタンクで2~3ヶ月。

しかし、ブドウはガヴィ村からなのでセッラルンガ・ダルバは関係ないんですが、
お約束なのでバローロ地域のフォンタナフレッダの本拠地を訪問しておきます。
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大手ですからね、バローロ以外も手広くやってるんですね。


やはりですが、Gavi DOCG の公式ページというものがあり、詳しい地図を発見。
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周辺のガヴィのコムーネ以外も含め11ヶ村に認められたDOCGですが、
Gavi DOCG のあとに del Comune di~をつけてコムーネ名を記載できます。
なので今日のワインは Gavi DOCG del Comune di Gavi としてるわけですが、
ガヴィ村からできたワイン以外はわざわざ言いたくはないでしょうね。(笑)
(「Gavi di Gavi」という表記は今では使用不可だそうです。)

この Gavi DOCG の地図をGoogle Mapにインポーズしてみました。
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Barolo や Barbaresco まで入れてランゲとの位置関係を理解します。
ガヴィDOCGはモンフェラットDOCの範囲に内包されています。

データシートには「ガヴィ村の Rovereto 周辺の畑から」とあったので、
ガヴィ村にズームイン。ロヴェレート教会の周辺の地域と思われます。
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この近くに、例のガヴィ・ワインの発明者、ラ・スコルカもありました。
フォンタナフレッド製ですが、ワインの出どころは由緒正しい所のようです。

さて、
ガヴィの集落近くの丘の上にガヴィ要塞(Forte di Gavi)なる名所があります。
ここから集落が一望に見下ろせるので、その雰囲気を味わっておきましょう。
GV2
この要塞は12世紀ジェノヴァ中心に存在したジェノヴァ共和国が作ったそうですが、
972年のガヴィのワイン作りの記述というのは、このジェノヴァ共和国の文書でした。
つまりその時代からガヴィで作られたワインがジェノヴァで飲まれていたわけです。


ラベル平面化画像。
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透け透け白ワインはラベル平面化撮影に難儀します。


さあ、抜栓。
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フォンタナフレッダ名前入り。DOCG認証はネックに貼ってあります。

コルク平面化。
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サトウキビからできた樹脂で再生可能なノマコルクを採用。

Alc.12.5%。(pH:3.61、Brix:6.1)
緑がかったライトイエロー。2019、まだ若いですからね。
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梨、白桃。華やかでみずみずしい香りです。
甘みに感じるいい酸が乗った辛口アタック。
グレープフルーツのような柑橘系の味わい。
レモン味のお菓子を連想させる酸ですね。
こういう酸味はおいしくしてくれるのでうれしいです。

この、しゃりしゃりした梨を思わせる白ワイン。
すごく夏に合うと思います。いい白を見つけました。


*****


Fontanafredda
Gavi DOCG
del Comune di Gavi 2019
WWWポイント 80点



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Jeanne Delépine AOP Luberon 2019 by Michel Chapoutier

やまやで見つけた、お手頃 AOP(Appellation d'Origine Protégée)リュベロン。
昔、感動の旅をしたリュベロン。ついつい名前に惹かれてしまいます。(笑)
ジャンヌ・デレパン? 初めて見ますが「by Michel Chapoutier」の文字を発見。
シャプティエなら大ハズレはないでしょう。(笑)


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「Jeanne Delépine」というブランドをネットで調べますがヒットせず。
ラベルにURLも書いておらず、お手上げです。これは困りました。

シャプティエの公式ページも見てみますが、やはり載ってません。

AOCリュベロンなら、La Ciboise AOC Luberon というのがあるのみです。
参考にこのワインの情報を参照すると…
・グルナッシュ
・シラー
いつもながら比率は不明。コンクリートタンクで6ヶ月の熟成です。


AOC Luberon は、1988年に「Côtes du Luberon」としてAOC認定を受けますが、
2009年に「AOC Luberon」のみに改称されたんでしたね。
AOCの総本山、I.N.A.O.(Institut National des Appellations d'Origine)のサイトで、
AOCリュベロンの規定を確認しておきましょう。
AOC Luberon は、赤・白・ロゼがありますが、赤の規定だけ書いておきます。

 ・グルナッシュとシラーで60%以上。
 ・シラーは最低10%は入れないとダメ。
 ・サンソーとカリニャンはそれぞれ20%を超えてはダメ。

今日のワインもグルナッシュ主体にシラーのブレンドってことでしょうね。


さて、
これで終わってしまうとつまらないので、リュベロンについて考えてみます。
前にも書きましたが、個人的にリュベロンがローヌなのに納得がいきません。
ローヌ川の支流、デュランス川(La Durance)で区分けしてるようですが…。
Luberon00
これも前に見つけた地図ですが、珍しく南部ローヌとプロヴァンスが一緒になってます。
まあ、南仏という括りでいくと、アヴィニョンあたりから南仏感バリバリです。
で、雰囲気とか文化とか、そういうもので分けるならリュベロンは絶対プロヴァンス!
と勝手に思ってるわけです。(笑)

リュベロンがローヌである一番の根拠は、たぶんこれです。
デュランス川(La Durance)までがヴォクリューズ県であること。
Vaucluse
でも、あえて言います。リュベロンはプロヴァンスと捉えるべきです。
ピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12ヶ月』はリュベロンが舞台です。
リドリー・スコット監督の『プロヴァンスの贈りもの』(ピーター・メイル原作!)
もそうですね。リドリー・スコットはプロヴァンスにワイナリー持ってますし…。

プロヴァンス風情の小さな村々が点在するリュベロン地方を俯瞰します。
なんと、ローヌどころか、半分がAOCヴァントゥーのエリアにあります。
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これは、ヴァントゥーとリュベロンの境をカラヴォン川にしているためです。
実際リュベロン地方は、南側のリュベロン山脈(Massif du Luberon)と
北側のヴァントゥー山から続く山塊とに囲まれた盆地のようなところです。
真ん中に流れる川で分断してはいけませんね。

リュベロンを旅行した時、一番印象に残ってるのがグルトという小さな村。
ゴルドやルシヨンなど有名どころの集落の方が立体的で見栄えがするんですが、
そんなに有名でない小さな村がかえっていい雰囲気なんですよね。
そこにあるレストランも小さくてかわいらしく、夕暮れにロゼと共に食事…。
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これぞプロヴァンスなのであります…。(当時撮った写真をコラージュ)

参考までに、AOCリュベロンの公式サイトを貼っておきます。


そして、ローヌワインの公式サイト内にあるリュベロンのページ


このローヌのサイトにあった地図です。リュベロンはめっちゃローヌなんだそうで。
Luberon02
「プロヴァンスのめっちゃええところ」とご自慢のようです。おい!(笑)


エチケット平面化画像。
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これ以上の情報がなく残念。


さあ、スクリュー回転。
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当然ながらの無印キャップ。

Alc.14%。(pH:4.04、Brix:6.9)
紫が若々しいガーネット。
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チェリー、カシス、酸味を感じる香りです。
辛口アタック。
言うほどの酸味はなく、ひとまず安心。
軽めの味の芯は仕方がないとして、バランスは悪くないです。
余韻は、軽さと酸味を再確認しながら、やはり早めに店じまい。

特筆すべきものはないんですが、
まあまあイケてるデイリーワインって感じで。(笑)


*****


Jeanne Delépine
AOP Luberon 2019
by Michel Chapoutier
RRWポイント 87点


Van Loveren The Coffee Pot Pinotage 2019

近所のコストコでワインを物色することが多くなってます。今日は南アフリカ。
南アフリカ固有の交配品種ピノタージュですが、また見つけましたコーヒー風味。
本当にコーヒーが香ったりするから不思議。ピノ・ノワールxサンソーなのにね。


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作り手は1937年にロバートソンに創設の家族経営ワイナリー、Van Loveren です。
1699年に南アフリカに移住したご先祖さまが Christina Van Loveren さんだそうで、
その名前をワイナリーにつけたというわけです。


公式ページは今風でよくできてそう。ブログなんかもあったりして。

やっぱりコストコ専用品だからでしょうか、今日のワインが載ってません。
コストコ公式のショップサイトに若干の説明がありました。
・ピノタージュ 100%
それから推察するに、African Java Pinotage というのと同じもののようです。
発酵から熟成まで、フレンチオーク樽ではなく、フレンチオークチップを使います。
「100% new French oak staves (樽板)」とありましたが、他にも「on the oak」とか、
はっきり「with 100% new French oak chips」という表現でも書いてありました。
熟成期間は6ヶ月。どうやらオークを使った熟成がコーヒー風味の秘密のようです。
しかし、オークチップに新樽100%の概念はあるんでしょうか?(笑)

ピノタージュは、ステレンボッシュ大学の Abraham Isak Perold 教授により、
ピノ・ノワールサンソーとの交配から、1925年に南アフリカで生まれました。
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Pino Noir と Cinsault ですから、Pinosault にでもなりそうなもんですが、
南アフリカではサンソーを昔から Hermitage というシノニムで呼んでいて、
Pino+tage となったという訳です。

サンソーのモノセパージュも何度飲んでますが、それとピノ・ノワールを交配し、
ピノタージュのようなスモーキーでしっかり渋みもある品種になるのが不思議です。


さて、作り手訪問。ロバートソンの町から車で12分。周りは一面畑です。
VanLoveren00
前にシャルドネを試したデ・ウェツホフ(De Wetshof)のすぐ隣でした。

W.O.(Wine of Origin)Robertson。この地図で位置関係を確認します。
VanLoveren02
W.O. Western Cape の地図ではわかりやすい方だとは思うんですが…。

やっぱり、Google Map上に転記してみましょう。(笑)
VanLoveren01
Van Loveren Family Vineyards の場所も示してますのでご確認ください。
地形図と重ねると、山や川で各々の産地が特徴づけられてるのがわかりますね。


ラベル平面化画像。
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名前もさることながら、コーヒー豆からワインが滴ってるようです。(笑)


さあ、スクリュー回転。キャップはマーク入りです。
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ネックには例の Sustainable Wine South Africa (SWSA) の認証ラベルです。
シールサーチのページでこの番号(8914-095090)を入力して認証確認します。

Alc.13.5%。(pH:3.76、Brix:8.0)
ガーネット。
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黒ベリー…って言うっか、すごいコーヒーの匂い。(笑)
黒糖、シーチキン的な香りの混合かもしれませんが、
コーヒーと言われりゃ、これはもうコーヒー。
酸と甘さから来るアタックです。
コクのある味の中心は感じるんですが、
全体的に上品な甘さに包まれている感じ。
余韻もそのままの味わいで続き、短めに退散です。

とても面白いワインではあると思うし、ゲロまずではないです。
ただ、思ってしまうのが「コーヒーは甘くないブラックで」ということ。(笑)


*****


Van Loveren Family Vineyards
The Coffee Pot Pinotage 2019
RRWポイント 83点


Boland Cellar Chenin Blanc 2019

久しぶりの南アフリカのシュナン・ブランです。
デパートのワインフェアかなんかで、よりどり何本何千円みたいなのの1本。
南国フルーツ盛り合わせみたいなのから、落ち着いたロワールみたいのまで、
いろんなパターンがあるのがわかってきました。さてさて、本日のは…。


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ボーランド・セラーは1941年創業のパール(Paarl)にあるワイナリー。


公式ページには、ローカルのブドウ生産者とのコラボ云々、やたらと強調してるので、
KWVのような協同組合が母体なのかもしれませんが、はっきりは書いてません。

それより、ローエンドと思われる今日のワインが載ってなさそうです。

仕方がないので、インポーターのピーロートの紹介ページを参照します。

・シュナン・ブラン 100%
コピペですが、「5つの異なる気候のゾーンの葡萄から造られる。
除梗し、選果。12時間漬け込んだ後、フリーラン果汁と果皮を分け発酵。
最低3ヵ月間シュールリーを行い、ブレンドし瓶詰めされる。」とのこと。


パールの市街のすぐ北側に位置するボーランド・セラーを訪問。
BolandCellar0
立派なところなのですが、残念ながらストビューでは入り口まで。


今日のワイン、W.O.(Wine of Origin)はコースタル・リージョン(Coastal Region)。
W.O. Western Capeに内包され、名前の通り海岸沿いの地域になります。
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この地図では少しざっくりしすぎてますね。

もう少し詳しい地図で見るとこう。サブリージョンを網羅しています。
Coastal02
右欄にコースタル・リージョンに含まれる地域がまとめてあります。
「5つの異なる気候のゾーンの葡萄から造られる」と説明がありましたが、
これら10個ある地域のうちの5つってことなんでしょうかね。不明~。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルはインポーター貼り替えタイプですね。


さあ、スクリュー回転です。無印キャップ~。
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ネックにはお馴染み南アフリカのシールサーチのナンバーがあります。
数字を入れ、SWSA (Sustainable Wine South Africa) 認証ワインと確認できます。

Alc.13%。(pH:3.49、Brix:5.8)
ライトイエロー。
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梨、ライム。
トロピカルフルーツと言うよりは、
柑橘系を多目に感じます。
サラッとした甘み思わせますが辛口アタック。
果実果実をアピールせず落ち着いた味ですね。
程よい酸も立体感を与えています。

南アのシュナンにはもっとはっちゃけたのを期待しましたが、
今日のはロワールのシュナン・ブランに近いかも…。


*****


Boland Cellar
Chenin Blanc 2019
WWWポイント 77点


Mayer am Pfarrplatz Beethoven Symphony No.9 Viennese White 2019

前にオーストリアのグリューナー・フェルトリナーの安いのを試しましたが、
可もなく不可もない印象で、まだまだ実体が掴み切れていないようなので、
今日はまたちょっと違うのを試してみます。ラベルにはベートーヴェンの顔?


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作り手は、首都ウィーンに1683年から続く老舗、Mayer am Pfarrplatz。
オーストリアらしく敷地内にあるホイリゲ(ワイン居酒屋)でも有名です。

なんでも、ここにかつてベートヴェン(1770-1827)が住んでいたそうで、
あの第九(交響曲第9番)を作曲したという屋敷が敷地内にあるということで、
ベートーヴェン・ハウスとして人気の観光地にもなっているとのこと。
なるほど、だからワインもベートーヴェンを前面に押し出してるんですね。


ワイナリーの公式ページホイリゲの公式ページもあります。

残念なのはワイン情報はショップサイトしかないことです。
このサイトによると、グリューナー・フェルトリナー100%ではなさそうです。
・Grüner Veltliner
・Riesling
・Weißburgunder(ピノ・ブラン)
比率は不明ですが、この3品種と書かれていました。
あとで裏ラベルを見るとGrüner Veltlinerとしか書いてないんですけどね。謎~。
醸造その他の情報もわかりませんでした。


ウィーン市街北側、ドナウ川近くにある作り手を訪問します。
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木の枝の束のついたホイリゲの看板があるように、この中が居酒屋です。
ワインの醸造をやってるのは左の道を奥に行くとある大きな建物です。


前に描いたドナウ川流域のDAC地図にウィーンがあるので、場所を追記。
Beethoven02
オーストリアのワイン産地としてウィーン(Wien)があります。
同じ地域で、ヴィーナー・ゲミシュター・サッツ(Wiener Gemischter Satz
混植混醸による白)はDACに認定されていますが、WienはDACではないです。
(DAC=Districtus Austriae Controllatus)
ヴァッハウ(Wachau)やヴァグラム(Wagram)の如くDACでない銘醸地があり、
必ずしもDACになってるのがいいわけではないようで、オーストリアあるあるです。


公式ページの畑紹介によると、Grüner VeltlinerはこのGrinzingからだそうです。
Beethoven03
場所を確認するとワイナリーからは車で10分とかからない距離にあります。
教会の近くにあるとのことですが、それ以前に、ウィーンのブドウ畑は、
街の中、それも市街地に隣接しています。これもオーストリアあるある。


ラベル平面化画像。
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ベートーヴェンが住んでいたのは1817年だと裏に書いてますね。
しかし、インポーターラベルが下半分がばっと隠しています…。

頑張って剥がしましたが、きれいに剥がせませんでした。チクショー。
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ねっ、「グリューナー・フェルトリナー2019」って書いてあるでしょ。
元詰めの会社名も書いていますが、これはMayer…と同じ場所にあります。
LandweinでなくÖsterreichischer Qualitätsweinというのも重要な情報です。
本当、無神経なインポーターラベルはいただけませんね。


さあ、スクリュー回転。
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いつものオーストリアの国旗カラーの認定マークが印刷されています。

Alc.12.5%。
薄いイエロー。
IMG_2692

白い花、微かに花梨か青リンゴ。
酸味が生き生きした辛口アタック。
軽くて爽やかな飲み口ながら、
塩味のようなものも感じ、
味がつまらなくなるのを抑えてくれています。

夏にキンキンに冷やしてクッといくのがいいですね。
残念ながら第九は聞こえてきません。(笑)


*****


Weingut Mayer am Pfarrplatz
Beethoven Symphony No.9
Viennese White 2019
Grüner Veltliner
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Bodega El Esteco Elementos Torrontés 2019

アルゼンチンのトロンテスをいただきます。
2018年のソムリエ二次試験のテイスティングワインとして出題されました。
おそらくそんなことでもないと、完全にスルーしていた品種です。白ですし。
マルベックやタナとかはいいですよ。フランスでも栽培されてますし。
しかし、トロンテスはアルゼンチンにしかない土着品種ですからね。
誰もこんなの当てられません。でも、後学のため味見はしておきましょう。(笑)


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スペイン語の発音は「トロンテッス」と最後の音節にアクセントです。
そして、「rr」は巻き舌です。(笑)


公式ページはいい感じですが、この「Elementos」というシリーズは載ってません。

おそらく輸出用のお手頃バリエタルなんでしょう。
上等バージョンは低温浸漬、樽熟、シュル・リーとか手間をかけてるようですが、
これはローエンドですからステンレスタンクでポンのようです。


アルゼンチンへ飛んでワイナリー訪問。ストビューでは入り口から近づけず。
Esteco01
カファジャテ(Cafayate)という町の近くです。建物は立派ですね。
アルゼンチンの有名な生産地のメンドーサからはずいぶん北の方になりますが、
1892年創業といいますから、アルゼンチンでは最古の部類のワイナリーです。

アルゼンチンの生産地マップで位置関係を把握します。
Sudamerica01
Cafayate Valleyってありますね。サルタ(Salta)州に属します。
El Esteco周辺のValles Calchaquíesという畑は標高1800mにあるそうです。

一応お約束なので、Google Mapでも確認しておきましょう。
Tescoco
アンデス山脈の両側にチリとアルゼンチンの産地が対のように連なってます。


ラベル平面化画像。
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まあ、とにかくシンプルですね。


さあ、スクリュー回転。
IMG_1070
見事な無印キャップ。(笑)

Alc.13.5%。
薄いゴールド。
IMG_1071

梨のコンポート、白桃、白い花~。
かすかに白檀のような芳香があります。
生き生き酸味乗った辛口アタック。
多い香りが果実味を盛り立ててくれます。
厚みはないんですが味の輪郭は感じます。

個性的でいいんじゃないでしょうか。ヴィオニエ的?
しかし、花々しい香りは食事に合わせにくそうです。(笑)


*****


Bodega El Esteco
Elementos Torrontés 2019
WWWポイント 78点



WhiteWhiteWine01

Georges Dubœuf Beaujolais-Villages Nouveau 2019

オーストリアのホイリゲとイタリアのノヴェッロで新酒は祝いましたが、
11月21日にフランスのボジョレー・ヌーヴォーが解禁されました。
過去の経験から味は想像はつくので(笑)パスしようかと思いましたが、
縁起物だしな~ということで、ついついハーフボトルをお買い求め。


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定番というか一番出回っているお馴染みのジョルジュ・デュブッフですが、
ちょっとだけいい、ボジョレー・ヴィラージュをチョイス。
Beaujolais-Villagesはボジョレー地区のおおよそ北半分の39の村から産出されます。


公式ページは立派なのがありますが、季節モノのヌーヴォーは詳細なし。

ショップサイトで一応載ってる程度です。まあセパージュは当然ながら、
・ガメ 100%
であります。で、マセラシオン・カルボニックで醸されるわけです。


ジョルジュ・デュブッフを訪問してみます。これは店舗かな?
Georges_Duboeuf01
ボジョレーの北側、Romanèche-Thorinsという町にあります。

上空から見ると、駅前の地区全体が敷地のようでデッカイです。
Georges_Duboeuf02
大手ですから大量にも作るでしょうし、儲かってるんでしょうね。(笑)

ボジョレー全体の地図も貼っておきます。(Georges Dubœufは赤印)
Beaujolais_map
ボジョレーの最上級AOCのCru-Beaujolaisも北側に集中しています。
クリュ・ボジョレーは下記の10村になります。おさらいしておきます。
・サン・タムール(Saint-amour)
・ジュリエナス(Juliénas)
・シェナス(Chénas)
・ムーラン・ナ・ヴァン(Moulin-à-Vent)
・フルーリー(Fleurie)
・シルーブル(Chiroubles)
・モルゴン(Morgon)
・レニエ(Régnié)
・ブルイィ(Brouilly)
・コート・ド・ブルイィ(Côte de Brouilly)


エチケット平面化画像。
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当然ながらの航空便です。


さあ、スクリュー回転。
IMG_0462
名前と所在入りキャップです。

Alc.13%。
薄いルビー。透け感ありますね。
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フランボワーズ、イチゴ、そしてキャンディ香(笑)
もとい、マセラシオン・カルボニック香でしたっけね。
やはり酸味から来ますね。
そしてこの酸は喉越しにも残る困ったやつです。
味の芯はかろうじて感じるのでゲロまずではないです。
しかし、居酒屋ガブ飲みワインすれすれのレベル。
我慢して飲み干しましょう。まあ縁起物だしね。

ヌーヴォーってそんなものですよって聞こえてきそうですが、
これはホイリゲ、ノヴェッロに遠く及ばずでしたけど…。


*****


Georges Dubœuf
Beaujolais-Villages Nouveau 2019
RRWポイント 80点


Castelli del Grevepesa Novello Toscano 2019

ボジョレー・ヌーヴォー解禁は目前(11月21日)ですが、
先日は一足先にオーストリアのホイリゲにて今年の新酒を祝いました。
今日はイタリアの新酒ノヴェッロで、またまた今年の収穫を祝いますよ。
因みに、Novelloの解禁日は10月30日(固定)です。ちょっと前ですね。


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ラベルの手書きっぽいロゴがいいですね。「2019」も手書き風。
いかにも作り立てフレッシュという雰囲気が出ます。


公式ページは情報豊富そうなんですが、季節モノのノヴェッロが載っていません。

まあ、例によってインポーターサイトなどのネット情報に頼ります。
この作り手はキヤンティ・クラッシコ最大の協同組合で、1965年創業、
17の作り手から始まった共同体は今では120を数えるそうです。
このノヴェッロ用のブドウはキヤンティ・クラシコの畑からは離れており、
海抜200~400mの日当たりの良い高所で早熟のため、早摘みができるそうです。
まさにノヴェッロに合った専用のサンジョヴェーゼを使用ってことでしょうか。
・サンジョヴェーゼ 100%
で、マセラシオン・カルボニック法で醸されます。いわゆる炭酸ガス浸漬法。
イタリア語ではマチェラツィオーネ・カルボニカ(Macerazione Carbonica)です。


さて、作り手訪問。キヤンティ・クラッシコ最大らしく、かなり巨大な建物。
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建物に掲げてあるのは時計かなと思ったら、Chianti Classicoの黒い鶏マークでした。
フィレンツェの南側、San Casciano in Val di Pesaというコミューンにあります。

この作り手の公式ページから拝借した地図です。
IMG_039
San Casciano in Val di Pesaはキヤンティ・クラッシコの北側で、
赤色で示された4つのコミューンに共同体の120の作り手が居ます。

このChianti Classicoをトスカーナ州全体から見るとこんな感じ。
Toscana02
この作り手は、Chianti Classico域外のSan Gimignano DOCや、
Maremma Toscana DOC(2011年IGTから昇格)からのブドウも使用だそう。


ラベル平面化画像。
IMG_0393
「航空便」です。コストかかってます。
Novello Toscano IGTはトスカーナIGTのカテゴリーに含まれます。


さあ、抜栓。
IMG_0426
コルクは意味不明の記号のみ。「FI」はフィレンツェかな。

Alc.12.5%。
ガーネット。赤紫っぽい。
IMG_0427

カシス、チェリー、リコリス、
かすかにキャンディ。
マセラシオン・カルボニック香でしょうか。
辛口アタック。
酸味はありますが出過ぎてないので大丈夫。
さすがに厚みはないんですが、フルーティなコクを感じます。
喉越しでやはり酸が来るんですが全体的に良くまとまってますね。
サンジョヴェーゼらしさははっきり感じられ、
フルーティなサンジョヴェーゼって感じで好印象です。
2019年、新酒にカンパイ!


*****


Castelli del Grevepesa
Novello Toscano 2019
RRWポイント 87点


Zahel Bio Wiener Heuriger Zweigelt 2019

今年も新酒の季節がやってきました。
今年のボジョレー・ヌーヴォー解禁は11月21日(第3週の木曜)です。
しかし、オーストリアの新酒ホイリゲ(Heurige)なら11月11日です。
ひと足先にという訳ではなく、毎度のボジョレーには飽きてきたので、
今年はウィーンからやって来たホイリゲの赤で新酒を祝おうと思います。
因みに11月11日は「聖マーティン祭の日」なんだそうで、収穫祭が行われ、
暦上の冬が始まる日ということらしいです。いい感じですね。


IMG_0379
ホイリゲの定番は辛口白をジョッキで飲んだりするそうですね。
ウィーンでは、ヴィーナー・ゲミシュター・サッツ(Wiener Gemischter Satz)、
いわゆる混植混醸による白ですね。白も試したくなりますが、
Red Red Wineとしては、まずは赤です。(笑)


「今年」を意味する「heuer」がホイリゲの語源で、1年未満の新酒を指し、
それを提供する居酒屋も同じくホイリゲと呼ばれるのでややこしいですね。
Heuriger01
新酒を提供するホイリゲは「ホイリゲ(新酒)ありますよ」の意味で、
軒先に松やモミの木の枝の束をつるします。(上の写真)
これで、このホイリゲは営業中で、ホイリゲを出してるんだとわかります。(笑)

ホイリゲ文化はオースリア東部のワインの産地ならどこにでもあるそうですが、
発祥は首都ウィーンです。230年の歴史がありユネスコの世界無形文化遺産です。
実はウィーンは欧州の中でも、市内のワイン畑面積が最大の首都なんですってね。


今日の作り手もやっぱりのウィーンです。公式ページはなかなかおシャレ。

しかしながら、今日のワインは季節モノだからか載ってないようですね。
仕方がないのでネットで情報確認をすると、
・ツヴァイゲルト 100%
ツヴァイゲルトは、1922年にオーストリアで開発された、
ブラウフレンキッシュとサン・ローラン(ザンクト・ラウレント)の交配種で、
オーストリアで栽培される赤ワイン品種として最も栽培面積が広いそうです。
このワインは、2017年にユーロリーフを取得、2018年にはDemeter認証も取得し、
ビオ・ウィーナー・ホイリゲと「Bio」がついているようです。
醸造は、ステンレスタンクでマセラシオン・ナチュレ(*)し、
2週間のスキンコンタクトの後、プレスしてタンクで熟成だそうです。
<(*)マセラシオン・カルボニックでも、発酵時の自然発生した炭酸ガスのみで、
人工的な炭酸ガス注入などを行なわないやり方のこと>


ウィーンの作り手訪問。やはり、ホイリゲ(居酒屋)が併設です。
Heurige01
ウィーンの割と端っこにあり、近くに畑もあるようです。

今日のツヴァイゲルトはマウアーにある畑かららしいのですが、
Zahelマークもありますし、おそらくこの畑ではないかと思います。
Heurige02
山裾まできれいな畑が広がっていますが、道を隔てた前はマンションで、
首都ウィーンの町の中にある畑って感じです。


オーストリアの産地とDAC(Districtus Austriae Controllatus)を俯瞰します。
Halfnar02
しかし、首都がワインの銘醸地なんてすごいですね。


ラベル平面化画像。今回お初の2019です。新酒~って感じ。
IMG_0362
オーストリアのQualitätsweinのカテゴリーに入っていますね。
Qualitätsweinの規定は、最低KMW15°、アルコール9.0%以上となっています。
(オーストリアはKMW糖度(Klosterneuburger Mostwaage)を基準にします。
これは1869年開発の純粋な糖のみの重量%を示す方法だそうです。)
しかし、これ見よがしのデメテール認証マークですね。


さて、スクリュー回転です。
IMG_0377
オーストリアはこの国旗カラーが認定証になってます。

Alc.13%。
ルビー。エッジから赤紫色がわかります。
IMG_0378

ラズベリー、カシス、青草のニュアンス。
酸とかすかな甘み乗ったアタック。
ツヴァイゲルトらしいハーブ、薬草の風味が少しあります。
若い酸が中にあるんですが、出過ぎてないのでいいアクセントです。
2019・新酒とは思えないコクがあって驚きました。

縁起物だからと我慢して飲むことなくスルスル楽しめます。(笑)
ボジョレー・ヌーヴォーなんかよりホイリゲだな…と思いました。


*****


Zahel
Bio Wiener Heuriger
Zweigelt 2019
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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