Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Antinori

Tenuta Tignanello (Antinori) Solaia 2014

以前試したアンティノリのティニャネッロ
サンジョヴェーゼ主体のスーパータスカン、なかなかなものでした。
そのサンジョヴェーゼとカベソーの比率をひっくり返したのが、
この「ソライア」です。さてさてどんな違いがあるでしょうか。


IMG_7510
値段の割にはあんまり上等そうなデザインではないですね。(笑)


公式ページは例によってアンティノリのサイトの中です。
ワイン個別ページも立派な作りですがセパージュが載ってません。
トスカーナIGTって書くんならセパージュも載せてよね。(笑)
・カベルネ・ソーヴィニヨン 75%
・サンジョヴェーゼ 20%
・カベフラ 5%
と、ネット情報にはブレがないので多分こうなんでしょう。
樽熟は、100%新樽のフレンチオークで18ヶ月です。

この2014年は良年ではなかったようで、パーカーおじさんの評では、
クオリティ維持のため例年より40%生産量を押さえたそうです。
それでも、おじさんは95点をつけてますからすごいですね。
因みに翌年2015年はPP100点満点です。むむむ…。


さあ、ワイナリー訪問と思いましたが前にやりましたね。
Tignanello01
テヌータ・ティニャネッロであります。

場所はここ。フィレンツェに近いのであります。
Tignanello02
以上、ティニャネッロの時の再掲です。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_7514
これが、実は非常に難しい撮影でした。修正多数。


さて、いただいてみましょう。
Alc.14%。
濃いガーネット。
黒ベリー、プラム、香りはそんなに多くないです。
カベソーの「生っと香」を感じます。
ソライア~な感じですね。(笑)
辛口アタック。
果実味ありありなのに、凝縮感もありオドロキ。
酸か甘みか判別しにくい何かがフレッシュさを咲かせてます。
喉越しシルキーなタンニンで濃~い余韻へ入っていきます。
う~ん。満足。
ティニャネッロよりちょっと上を行く気がします。


*****


Tenuta Tignanello (Antinori) Solaia 2014
RRWポイント 94点


Villa Antinori 2015 Toscana IGT

アンティノリものティニャネロ他いろいろ試してますが、
「ヴィッラ・アンティノリ」なんてストレートな名前のはお初です。
そこそこお手頃価格ですが、パーカーおじさんの採点は88点。
まあまあ期待できそうです。


IMG_6744


公式ページにはしっかりヴィンテージごとのデータあり。
なのに、セパージュが書いてない!?
仕方がないのでショップサイトで調べます。
たいていこうなってます。
・サンジョヴェーゼ 55%
・カベソー 25%
・メルロー 15%
・シラー 5%

しかし、公式の収穫と醸造の説明を見ると、
プチヴェルドも収穫して醸してるようです。
他の品種もすべて書いてますから、
上記4種にプチヴェルドもブレンドしているはずです。
困るなあ、正確な情報がわからないというのは。

樽熟は、仏樽、米樽とハンガリー樽で約12ヶ月。
これは公式に書いてました。


エチケットはシンプルでカッコいいです。IGTトスカーナです。
IMG_6670
このイラストの立派な建物を探そうと、
たくさんあるアンティノリの拠点をまわります。

しかしながら、なかなかそのものズバリが見つかりません。
ちょっと建物の形が違うけど一番イメージが近いのがこれ。
VAnti01
前庭や前の階段の感じが似ています。

Marchesi Antinoriの本拠地のフィレンツェの近くだしね。
フィレンツェの市街からは車で30分ほどです。
VAnti02
まあ、コレということにしておきましょう。(笑)


さて、抜栓。キャップにはアンティノリのマークがあります。
IMG_6749
コルクにもあの建物が描かれてます。気になる~!

Alc.13.5%。
濃いルビー、少し褐変気味。
カシス、黒ベリー、樽香をぬるりと感じます。
甘・酸を感じるアタック。
タンニンに包まれた辛口です。
厚み弱めながらフレッシュさがあります。
これはこれでよし。
余韻の入り口までタンニン続きますが、
これはうまいフィニッシュです。


*****


Marchesi Antinori
Villa Antinori 2015 Toscana IGT
RRWポイント 92点


Tormaresca (Antinori) Fichimori Duemilasedici (2016) IGT Salento

以前、アンティノリがプーリア州に所有するトルマレスカの、
「ボッカ・ディ・ルポ」というアリアニコのワインを試しました。
トルマレスカはこの「Tenuta Bocca di Lupo」というワイナリーと、
もう一つ「マッセリア・マイメ(Masseria Maime)」からなります。
今日のは、このマッセリア・マイメのサブブランドになるんでしょうか、
「フィキモリ」っていうのをいただきます。


IMG_6488
冷蔵庫でちょっと冷やし過ぎたかなと思いましたが、
フィキモリの専用サイトを見ると、キンキンに冷やすのを推奨してます。
パーリーピーポーを意識したようなかなりおシャレなサイトです。

トルマレスカの公式サイトは別にありますので、
フィキモリは伝統的なプーリアのワインとは作り方・売り方を変えてる感じです。

セパージュは、ネグロアマーロ主体にほんの少しシラーをブレンドとあります。
ネグロアマーロはイタリア南部の地場品種でプーリア州のみで栽培されます。
樽熟はなく、発酵前に5度の低温で6日間の低温マセレーションを実施、
フルーティーな赤ベリーのアロマを最大限に抽出しているとのこと。

ネックに「Vino Freddo Rosso(Red Cool Wine)」とありますが、
サーブする推奨温度は8~10度と、超低め。
氷を入れてソーダで割ってカクテルで飲むのも超絶おススメのようです。


エチケット平面化画像。「SERVE CHILLED」の警告あり。(笑)
IMG_6144
「IGT Salento」ですね。
プーリア州、ブーツのかかと部分にあたるIGT(Indicazione Geografica Tipica)です。

ワイナリーの場所と共に位置関係を見てみましょう。
Maime04
かなり海岸(アドリア海)に近いですね。

ワイナリー訪問しましょう。
Maime01
これ以上近づけませんが、道路から細い道に入って行くと、
奥に大きな平たい屋根のワイナリーが見えます。


さて、抜栓。
Alc.12.5%。
かなり透明感あるクリアな赤紫。
ローズっぽい色がかかっています。
酸っぱ味のある感じの赤ベリーが香ります。
赤スグリ、イチゴ、香りの量は豊富です。
甘みが乗ったアタックです。
軽いピノ・ノワール的な雰囲気。
甘みは少々気になりますが、
氷入れたりキンキンに冷やせというだけあって、
よく冷やすと甘みが気にならなくなります。(笑)

和風のミルフィーユ鍋にすごく合いました。
特筆すべきような味ではないですが、
合わせようによっちゃ面白いワインです。


*****


Tormaresca (Antinori)
Fichimori Duemilasedici (2016) IGT Salento
RRWポイント 83点


Tormaresca(Antinori) Bocca di Lupo 2012

プーリア州からのアリアニコです。
で、ここにもいたアンティノリ所有のワイナリーです。
知らずに飲んで、ブログ書くにあたってわかりました。


IMG_6092
一見してアンティノリを示すものはありません。

アンティノリの公式ページから拝借、イタリア進出地図です。
Puglia05
トスカーナ、ピエモンテだけじゃなくプーリアにもありましたか。
1998年かららしいので、さほど古いところではなさそうです。


トルマレスカの公式ページは、ハイセンスな凝った作りです。
今日の「ボッカ・ディ・ルポ」というのは、
トルマレスカが持つ2つのワイナリーのうちのひとつであり、
「Tenuta Bocca di Lupo」という名前の独立したワイナリーです。
サイトも単独でかなりの情報量になっていて、見ごたえありです。

きれいなワイナリー。美しい写真に見とれますね。
Puglia02


もう一つのワイナリーはアドリア海沿岸にあり、
「マッセリア・マイメ(Masseria Maime)」という名前。
こちらも興味深いのですが、本日のワインからは脱線なので、
またの機会に。(こちらのを飲む機会があればですが…)


で、このワインは、DOCカステル・デル・モンテ(Castel del Monte)です。
このDOCを調べると、カステル・デル・モンテという世界遺産の古城があり、
その周辺を産地とするDOCです。
Puglia01
これがそのお城。小高い丘の上にあり、周りは一面畑です。
このDOCのワイン、使用できるブドウが多種多様なものが許されており、
品種を名前のあとにつけて表示する慣例があるようです。
今日のアリアニコも「DOC Castel del Monte Aglianico rosso」となるようです。

このお城から、ボッカ・ディ・ルポのワイナリーまでは45分くらいです。
Puglia03

プーリア州含めた位置関係はこんな感じ。
Puglia04


このワインについて公式ページを見ますが、2014年しか載ってません。
IMG_6093
アリアニコ100%はわかります。
樽は裏ラベルによると仏樽で15ヶ月であろうと思われます。


さて、いただきます。
Alc.15%。
濃い目ですが透けるルビーです。
黒ベリー、ドライフルーツ。
辛口アタック。
アルコール感がすぐに喉に感じます。
微々たる甘みと、喉に収斂性を少し感じます。
全体バランスはGOOD。
香り以外アリアニコ感がないのが不思議な感じですが、
おかげで飲みやすいです。


*****


Tormaresca(Antinori)
Bocca di Lupo 2012
DOC Castel del Monte Aglianico
RRWポイント 91点


Tenuta Tignanello (Antinori) Tignanello 2012

いろいろとアンティノリがらみのワインは飲んできましたが、
フラッグシップとも言えるティニャネッロはお初です。
少ない経験からでも、そこそこおいしいのは想像つきますね。


IMG_5589 (1)


生産者は「Tenuta Tignanello」ということになるんですが、
アンティノリの所有ですから、
公式ページはアンティノリのサイト(www.antinori.it)の中にあります。
いろいろと凝った作りのサイトなのですが、
収穫や醸造法など詳しく書いてあるのに、セパージュがわかりません。

輸入元のエノテカさんによると、
・サンジョヴェーゼ 80%
・カベソー 15%
・カベフラ 5%
しっかりサンジョヴェーゼ主体ですが、IGTトスカーナです。
スーパータスカンの走りですね。

このサンジョヴェーゼとカベソーの比率をひっくり返したのが、
3大スーパータスカンの一つ、ソライアです。
ティニャネッロがあったからこそソライアが出来たんですね。
ティニャネッロがおいしかったらこちらも飲みたくなります。
今後の課題です。(笑)


テヌータ・ティニャネッロの場所を探してみます。
かのボルゲリからはかなりフィレンツェ寄り。
Tignanello02
フィレンツェから車で35分、ボルゲリまで2時間って感じ。


ストビューで門の前まで行けました。
Tignanello01
やはり何だか貫禄がありますなあ。


熟成は公式サイトによるとフランスとハンガリーのオーク樽で12〜14ヶ月。
イタリアワインで初めてバリック(小樽)を使って熟成、
国際品種をブレンドしたのがティニャネッロだそうで。
うまけりゃDOCなんか要らね~って、イタリア人らしいです。


表ラベルだけの平面化画像。
IMG_5594


だって、エノテカの裏ラベルってショボいんですもの。
IMG_5596
ロゴとかが入ってるだけサッシカイアよりはマシですが。


コルク写真も上げておきましょう。
IMG_5597
コルクだけですがスーパータスカン揃い踏みです。(笑)


さて、いただきますよ。
Alc.13.5%。
濃いルビー。
黒ベリー、チェリー。
厚みのある味わいが先にどんと来ますね。すごい。
すぐ喉に収斂性。いいタンニンだこれは。
余韻も素晴らしい。
93点をあげましょう。
調べるとパーカーおじさんも93点ですって。
気が合いますな~。(笑)


*****


Antinori Tignanello 2012
RRWポイント93点


La Braccesca Vino Nobile di Montepulciano 2012

ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノです。
バローロやブルネッロ・ディ・モンタルチーノとともに、
1980年に最初のDOCG認定を受けたという伝統あるワインです。


IMG_5457


ラ・ブラチェスカという生産者ですが、
あのアンティノリが所有しています。
アンティノリはほんと手広くやってますね。
したがって、公式ページは「www.antinori.it」内にあります。
情報はワイン毎、ミレジム毎に詳しくていいですね。

所在は当然というかトスカーナ州のモンテプルチアーノにあります。
LaBraccesca03
首都フィレンツェから南下して車で2時間くらいでしょうか。

ワイナリー直撃したら、驚きです。
LaBraccesca01
ほぼトスカーナ州の端。ウンブリア州との州境にありました。

ストビューで近づけないのでアップされていた写真を拝借。
LaBraccesca02
さすがアンティノリ。きれいにしていますね。


ところで、DOCG Vino Nobile di Montepulcianoですが、
アブルッツォ州やモリーゼ州で作られるモンテプルチアーノ種と、
まったく関係がありません。
したがって、モンテプルチアーノ種はまったく入っていません。(笑)

で、何が使われているかと言うと、
2010年にDOCGの規定が変わったので、ちょっとややこしいです。
過去はサンジョヴェーゼ主体に白ブドウなんかも混ぜていたそうですが、
現在はプルニョーロ・ジェンティーレ(Prugnolo Gentile)が70%以上、
その他30%までカベソーやメルローなどの国際品種もブレンド可です。

実際、今日のアンティノリのこれは、
・プルニョーロ・ジェンティーレ 90%
・メルロー 10%
となっています。

プルニョーロ・ジェンティーレとは何ぞや?
ブルネッロと同じくサンジョヴェーゼ・グロッソに属す、
サンジョヴェーゼのクローンなのですが、
この地方でプルニョーロ・ジェンティーレと呼ばれているものです。
違いがどれほどあるのかわかりませんが、
「オラが村」感を出すために無理に名前を使ってる気もします。(笑)


さて、公式ページのワイン・ミレジム個別の情報を見ます。
アルコール発酵のあと大樽に移され、
MLFを含む熟成を12ヶ月やっているそうです。
ボトルに詰め、放置プレー(ボトル内熟成)でさらに12ヶ月。


ラベル平面化画像。
IMG_5291


ボトルのネックにもエンブレムがあってかっこいいです。
IMG_5467
(画像はワイン娘アプリで加工)


さあ、抜栓。
Alc.13.5%。
濃いルビー、エッジに赤味があります。
ブラックベリー、ブラックチェリーですかね。
コンポート様のような、ねっとりした香りに感じます。
スパイスもありますね。
酸味が先にくるアタックですが、きつくなくてOKです。
タンニンも主張してこようとするのですが、
厚みのある味わいが、それをなだめてくれるようないい感じです。
余韻は重ため(アルコール感)ですが長く続きます。

ブルスケッタに合わせましたが成功です。
ただ、サンジョヴェーゼなら上出来で高得点なのですが、
他の一般の偉いワインと比べるとちょっとパンチが弱いかな。
パーカーおじさんは90点つけたようですが、
まあ同意します。(笑)


*****


Marchesi Antinori
La Braccesca Vino Nobile di Montepulciano 2012
RRWポイント 90点


Haras de Pirque Reserva Carménère 2014

またあのイタリアのアンティノリが、チリで手掛けるワインです。
サラブレッド馬の飼育もしているアラス・デ・ピルケと、
2002年から始まったジョイントベンチャーだそうです。
そこのカルメネールのレセルバをいただきます。


IMG_5391


2年前にも同じ2014年をいただいた記録がありましたが、
あまり記憶がありません。(笑)
その時は5つ星をつけているのでかなり高評価だったと思われ。

2014年にはアンティノリがワイナリーを100%取得しました。
公式ページには「アンティノリ・チリ」と社名が入ってまして、
今ではアンティノリの完全子会社ということがわかります。

アンティノリのサイトでも、
例のルーマニアのメタモルフォシスなんかと一緒に紹介されています。


Google Mapでは全く近づけず、ワイナリー訪問断念。
HDP01
上空から見ると、なんと馬の蹄鉄型の建物です。
元のアラス・デ・ピルケはサラブレッド牧場もやってましたから、
その名残りというかアイデンティティを感じますね。

もうちょっとまともな写真を公式サイトから拝借。
Q1gvWjpWrnl1Cw6LNWkB
すごい。行ってみたいです。

場所はサンティアゴの南方、マイポ・ヴァレーの北端。
HDP02
サンティアゴの中心地まででも1時間もかからない距離です。


セパージュは、輸入者のエノテカ情報ですが、
・カルメネール 85%
・カベソー 15%
のようです。


エチケット平面化画像。
IMG_5348
いつものごとく、エノテカは裏ラベルにほとんど情報がありません。


さて、抜栓。
Alc.14%。
濃いガーネット。
黒ベリー、カシス、チェリー、
果実味多い香りです。
何も突出しないですが、フレッシュな口当たりです。
バランスのよさか、
軽めのタンニンでエレガントさが演出されいる印象。
と思うと、余韻でちょっと苦味が残ります。
雑味と言えなくもないのでちょっと残念かな。
温度が上がると、舌触りが少々ざらつく気がします。
気になる点はありますが、総じておいしいです。
カルメネールの良さが出ていると思います。
さすがアンティノリ、いいとこ突いてる。


*****


Haras de Pirque Reserva Carménère 2014
RRWポイント 92点


Viile Metamorfosis Cabernet Sauvignon 2015

イタリアのアンティノリがルーマニアに展開するワイナリー、
ヴィイレ・メタモルフォシス」。
前回、ローカル品種「フェテアスカ・ネアグラ」を試し、
そのクオリティの高さに驚きました。
今回はカベソー。それこそソライアなんかの片鱗が伺えたりして・・・。


IMG_5285


ワイナリーについては前回詳しく見ていますので、
今回はピンポイントでこのカベソーについて書いておきます。

セパージュは、カベソー100%です。
ボルドーブレンドみたいのもあれば面白いんですが。

樽熟は、公式ページではオーク樽で12ヶ月となっていますが、
日本のインポーターのサイトではイタリア産樽で10ヶ月と食い違い。
まあ、たいした差ではないですが。


IMG_5104


さあ、抜栓。Alc.14%。
濃い赤味のルビー。
黒ベリー、チェリー、プラム。
樽香はかすかですが、よく溶け込んでいる印象。
酸味がちのフレッシュなアタック。
タンニンは弱めですね。
味に厚みがあり構造を感じさせます。
余韻まで酸は残りますが「良い酸」です。
正しい作り方を知っているワイナリーですね。


*****


Viile Metamorfosis
Cabernet Sauvignon 2015
DOC Dealu Mare
RRWポイント 92点


Viile Metamorfosis Fetească Neagră 2016

サッシカイアオルネライア(のサード)をいただき、
次はソライアかと思われますが、税込み4万円以上します。
これではうまくても「偉いワイン」ではありません。
しかし、そのソライアの名門アンティノリが、
2009年にルーマニアに新たに設立したワイナリーが、
この「ヴィイレ・メタモルフォシス」なのです。


IMG_4925
これならお手頃2千円。(笑)

以前かなりおいしかったブルガリアワインは、
サンテミリオンの優良シャトーのオーナーが展開したもの。
同じ原理で行くと、
あのアンティノリがルーマニアで展開するワイン、
かなり期待が持てそうです。

アンティノリはアメリカでも「COL SOLARE」なんてやってますし。
ただこれはジョイントベンチャーでしたが、
ルーマニアはダイレクトのようですから期待が持てそうです。


まずワイナリーを知っておきましょう。
Google Mapで訪問しましたが、割とショボい建物で、
周りがブドウ畑でなさそうでしたのでキャプチャー画像はパス。
代わりに公式サイトのトップページを貼っておきます。
Metamor01
「デアル・マーレ」という産地のようですね。
エチケットにも「DOC DEALU MARE」となってますが、
ルーマニアにもDOC呼称制度があるのでしょうか。

ワイナリーの場所からグーっとズームアウトして位置を確認します。
ルーマニアの首都ブカレストから北へ車で1時間半てなところです。
Metamor02
イタリアのトスカーナよりは若干北の方になりますが、
偶然にもボルドーとほぼ同じ緯度にあることがわかります。

さて、今日のこのワインですが、
カベソーやメルローもあったのですが、興味本位で(笑)
ルーマニアのローカル品種「フェテアスカ・ネアグラ」を選びました。
FeteascaNeagra
ルーマニアの代表品種で「黒い乙女」の意味だそうです。
ルーマニア語はラテン語系なのでイタリア語っぽいかも。
アンティノリもそういう共通点を感じつつのルーマニアだったのでしょうかね。


ヴィイレ・メタモルフォシスの公式ページの情報は限定的で、
IMG_4926
実は日本のインポーターのユーロアジアトレーディングのサイトが詳しいです。
イタリア産大樽での熟成は本家サイトには書かれていません。


さて、抜栓。
Alc.14.5%のフルボディー。
濃い濃い赤紫。
「黒い乙女」って感じがします。
チェリー、プラムかな。
やはり少し個性的な香り。
かすかにキャンディっぽく、アニスっぽくもある。
アタックは特徴的な果実味とフルボディですね。
喉の収斂性はちょうどいい。
いいタンニンの証拠です。
余韻も長い。
不思議な苦みを若干感じますが、
品種の個性と思えばおいしくいただけます。
アンティノリ、やるな。

う~ん、これはいい。
次は同じメタモルフォシスのカベソーを試したいですね。
それこそソライアに迫るんじゃないでしょうか。


*****


Viile Metamorfosis
Fetească Neagră 2016
DOC Dealu Mare
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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