Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Auslese

Schloss Vollrads Auslese Rheingau Riesling 2011

シュロス・フォルラーツ(Schloss Vollrads)の生産者イベントです。
ドイツに5つしかない特別特級単一畑(偉大過ぎて村名抜き畑名だけで名乗れる)、
オルツタイルラーゲ(Ortsteillage)のうちの一つです。ゴイゴイスー。
そこの最高責任者Dr. Rowald Heppさんの解説を聞きながら、その方いわく、
「ひとつの畑、ひとつの作り手、ひとつの品種(リースリング)、そこからの、
5つの異なったワインを味わう」という興味津々、夢のような企画です。


IMG_9258
最終はアウスレーゼ。プラディカーツヴァインでの位も上がってきましたよ。
「Auslese」とは「選りすぐり」ですから、よく熟した「房」を選択的に収穫します。
ちなみに「Beerenauslese」のBeerenはベリー(粒)のことで、
アウスレーゼより上質になるよう「粒選り」することがわかります。

いずれにしても、このランク辺りから、遅摘み(収穫を遅らせる)なので、
非常にリスキーで貴重なワインと言えます。


くどいようですが、プラディカーツヴァイン(Prädikatswein)のおさらい。
この下のQbA(クーベーアー、特定産地上質ワイン)は補糖が認められていますが、
Prädikatswein(旧称QmP/Qualitätswein mit Prädikat)は全く許されていません。
Auslese

・Kabinett:通常収穫の完熟ブドウ(最低エクスレ度:67〜82)
・Spätlese:Kabinettより7日間以上遅い遅摘み(最低エクスレ度:76〜90)
Auslese:Spätleseより糖度の高い房選り収穫(最低エクスレ度:83〜100)
・Beerenauslese:より過熟した粒選り収穫(最低エクスレ度:110〜128)
・Trockenbeerenauslese:主に貴腐により干しブドウ化(最低エクスレ度:150〜154)
・Eiswein:樹上で自然凍結したブドウを使用(最低エクスレ度:110〜128)

エクスレ度はモスト量(Mostgewicht)を表すもので、
モスト(未発酵葡萄搾汁)の糖度は規定するものであって、
最終のワインの糖度を表すものではないということでしたね。

尚、最低アルコール度数というのもPrädikatsweinでは規定されていて、
KabinettからAusleseまでは7%。(Trocken)beerenauslese、Eisweinは5.5%です。


これで、同じ作り手・畑の5つの違うリースリングを全部いただきました。
IMG_9279
仕事柄ドイツに行くことが多く昔から相当リースリングは飲んでますが、
今回のような比較試飲は初めてで改めてリースリングの懐の深さを知りました。


いつもOestrich-Winkel駅を通り越しRüdesheimまで行ってましたからね。
SchlosVollrads04
次機会があればシュロス・フォルラーツへ行こうと誓うのでした。


ラベル平面化画像。
IMG_9274
甘口上等ワインはハーフボトルですね。


さあ、いただきます。
Alc.7.5%。アルコール低し。甘味はかなりの予感。
明るめのゴールド。
IMG_9278

黄色系の果実味。アプリコット。
煮詰まったライム?って表現はおかしいでしょうか。(笑)
爽やかな果実味は残ってます。
甘いアタック。ストレートな甘さです。
喉をくすぐる甘さは決して甘すぎない感じ。

ハチミツかけたブルーチーズと一緒にと言われたのでやってみると…
何だこれ、ハーモニー過ぎる!(笑)
今度家でもやってみようっと。

ブルーチーズにハチミツだけでも美味しい気がしますが…


*****


Schloss Vollrads
Auslese Rheingau Riesling 2011 
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01

Einig-Zenzen 1636 Zen Ice 2011 Auslese Rheinhessen

最近、極甘口にはまっています。
甘口は敬遠しますが、サラッとした上等な極甘口はたまりませんね。
今日はリカマンで特売していた甘そうなドイツワインを試します。
「ツェン・アイス」ですって。アイスワイン(Eiswein)なのかしら?


IMG_6817
細い375mlのボトルです。この形がすでに甘そうです。(笑)

作り手は、アイニッヒ・ツェンツェン(Einig-Zenzen)。
公式サイトは立派で、大手であることを伺わせます。
しかしながらワイン個々の情報は載ってなさそう。
公式日本語サイトもありますが、こちらも今日のワインが見当たりません。

仕方がないので裏ラベルやインポーターサイトを当たります。
IMG_6819
等級は「Prädikatswein」。2007年7月までは「Q.m.P」、いわゆる
「Qualitätswein mit Prädikat」(生産地限定格付け上質ワイン)と
呼ばれていたやつです。
「Prädikat」とは「肩書」のことで、以下の「肩書」が名乗れます。

・カビネット(Kabinett):普通に収穫された完熟ブドウから。
・シュペトレーゼ(Spätlese):7日間以上の遅摘みブドウから。
・アウスレーゼ(Auslese):更に糖度が高く房選りされたブドウから。
・ベーレンアウスレーゼ(Beerenauslese):更に糖度高く粒選りで。
・アイスヴァイン(Eiswein):樹上自然凍結で作るアイスワイン。
・トロッケンベーレンアウスレーゼ(Trockenbeerenauslese):貴腐。

で、今日のやつは…アウスレーゼと書いてますね。
「ZEN ICE」と言いながらアイスワインじゃないんでしょうかね。
これら「肩書」には糖度とアルコール度の規定がありますので、
アウスレーゼが83〜100、アイスヴァインが110〜128となっており、
糖度が満たなかったからアウスレーゼとしているのかもしれません。
誰か詳しい人教えて!


セパージュはたぶんこうです。(リカマンのサイトから)
・ミュラートゥルガウ 34%
・シルヴァーナ 23%
・ケルナー16%
(お~い!合計しても100%になりませんがな!!)
ミュラートゥルガウはドイツを代表する白品種のひとつですね。
リースリングとマドレーヌ・ロワイヤルの交配種だそうです。
産地はラインヘッセンとなっていますね。


表ラベルもアップにしておきます。
いつもの平面化をするにはボトルが細く、上下に長すぎました。
IMG_6818
「Sechzehn Sechs & Dreissig」って何かなと思ったら、
「1636」のドイツ語表記でした。(笑)


さて、抜栓です。
Alc.8.0%。
むっちゃ黄色が濃いゴールド。
ウッディな香りをまとったリンゴ、梨。
サラサラ感ある喉越し。
甘いけどサラッとして好感触ですね。
甘ったるくない甘さは至福であります。
甘さはすご〜く甘いのにね。
うま〜い。


*****


Einig-Zenzen
1636 Zen Ice 2011
Auslese Rheinhessen
WWWポイント 80点



WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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