ヴァルポリチェッラばかりに気を取られて見落としがちですが、その西隣、ガルダ湖周辺にバルドリーノ(Bardolino DOC)というDOCがあります。ここもコルヴィーナ主体にロンディネッラやモリナーラをブレンドしますからよく似てますね。しかしながらバルドリーノではキアレット(Chiaretto)というロゼも同じDOCとして認められており、ブドウの規定は同じです。コルヴィーナのロゼ、これは試しておかないとなりませぬ。
作り手のモンテ・デル・フラ(Azienda Agricola Monte del Frà)はヴェネト州ヴェローナのソンマカンパーニャ(Sommacampagna)にあるクストーザ(Custoza)というところで1958年に創業しています。140haもの所有畑がある大手になっていますが、ボノモ家(Bonomo)による家族経営です。
公式ページは情報も充実しており、大手らしい出来です。
ワイン情報もデータシート完備でいいんですが、この辺りの産地アルアルなのかもしれませんが、セパージュの%情報が書かれていません。これはインポーター情報に頼ります。
・コルヴィーナ 65%
・ロンディネッラ 30%
・モリナーラ 5%
どれも黒ブドウですが、24時間の低温浸漬によるスキンコンタクト+白ワインの製法でロゼに仕上げるそうです。
Bardolino DOC(1968年DOC認定)の規定では、ロゼの Chiaretto でも品種は同じです。
・Corvina and/or Corvinone 35~80%(Corvinone は20%を超えない)
・Rondinella 10~40%
・Molinara 15%以下
Bardolino Superiore DOCG が2001年にDOCG化しており、品種規定は同じ、熟成1年が義務付けられています。ただし、スペリオーレにはロゼ(Chiaretto)はありません。
またそれぞれ、サブゾーンとして Classico があり、Affi、Bardolino、Cavaion、Costermano、Garda、Lazise の6コミューンが対象です。
これが、Corvina。18世紀ごろからCorvina Veroneseとも呼ばれてます。
これが40%まで混ぜていい Rondinella。同じくイタリア原産。
ロンディネッラは最低10%はブレンドしないといけないようですが、モリナーラは15%を超えないようにとなってるだけで、入れなくてもOKなんでしょう。モリナーラは色や糖度の弱さからブレンドでしか使われない裏方のような品種ですが、ミネラル分の特性がいいことから今日のワインのように一部では根強く使われているようです。
作り手訪問。なかなか立派な施設です。
周辺も一面畑ですが、全部自社畑なんだそうです。
バルドリーノDOCの位置関係を確認するのにお馴染みのヴェローナ周辺地図を見ます。
Bardolino DOC と Bianco di Custoza DOC はオーバーラップしていますが、作り手のモンテ・デル・フラはちょうどその辺り、Sommacampagna と Custoza の間ぐらいに位置します。
この地図をGoogle Mapに重ねてみます。モンテ・デル・フラの場所も印をしました。
ずいぶんわかりやすくなったと思ってるのは作った本人だけでしょうか。(笑)
と思っていたら、モンテ・デル・フラの公式ページにこんな地図がありました。
自社畑の場所とワインのラインアップが紐づけで示してあります。素晴らしい。さすが本家、完璧です。(当たり前か)今日のワインに黄色枠で印を追記しています。
Amarone della Valpolicella も出していて、評判もいいようです。いずれ試してみたいですね。
ラベル平面化画像。
インポーターシールは控えめで裏ラベルを隠していません。エライ。
ところで「Chiaretto」って英語の「Claret」のことらしいですね。クラレットといえばボルドーの赤ワインですからロゼではないんですが…。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
コルクに印刷されているのはこのロゴマークですね。
作り手のモンテ・デル・フラ(Azienda Agricola Monte del Frà)はヴェネト州ヴェローナのソンマカンパーニャ(Sommacampagna)にあるクストーザ(Custoza)というところで1958年に創業しています。140haもの所有畑がある大手になっていますが、ボノモ家(Bonomo)による家族経営です。
公式ページは情報も充実しており、大手らしい出来です。
ワイン情報もデータシート完備でいいんですが、この辺りの産地アルアルなのかもしれませんが、セパージュの%情報が書かれていません。これはインポーター情報に頼ります。
・コルヴィーナ 65%
・ロンディネッラ 30%
・モリナーラ 5%
どれも黒ブドウですが、24時間の低温浸漬によるスキンコンタクト+白ワインの製法でロゼに仕上げるそうです。
Bardolino DOC(1968年DOC認定)の規定では、ロゼの Chiaretto でも品種は同じです。
・Corvina and/or Corvinone 35~80%(Corvinone は20%を超えない)
・Rondinella 10~40%
・Molinara 15%以下
Bardolino Superiore DOCG が2001年にDOCG化しており、品種規定は同じ、熟成1年が義務付けられています。ただし、スペリオーレにはロゼ(Chiaretto)はありません。
またそれぞれ、サブゾーンとして Classico があり、Affi、Bardolino、Cavaion、Costermano、Garda、Lazise の6コミューンが対象です。
これが、Corvina。18世紀ごろからCorvina Veroneseとも呼ばれてます。
1627年の文献にコルヴィーナという名が初出しており、当然イタリア原産です。DNA分析では、Refosco dal Peduncolo Rosso や Rondinella と親子関係があり、Dindarella、Garganega、Marzemino、Oseleta とは遠い親戚だそうです。
また、Corvinone というよく似た名前の品種がコルヴィーナの代わりに使用可なのですが、フェノール特性が同じながら、房や果実がコルヴィーナより大きく果皮の色も濃いそうです。
これが40%まで混ぜていい Rondinella。同じくイタリア原産。
2006年のDNA鑑定では、Corvina (Veronese) と何らかの品種の自然交配という結果が出ています。コルヴィーナの子供ですか。親子でブレンドするわけですね。
今日のワインにも5%だけ入ってる Molinara。
ロンディネッラは最低10%はブレンドしないといけないようですが、モリナーラは15%を超えないようにとなってるだけで、入れなくてもOKなんでしょう。モリナーラは色や糖度の弱さからブレンドでしか使われない裏方のような品種ですが、ミネラル分の特性がいいことから今日のワインのように一部では根強く使われているようです。
作り手訪問。なかなか立派な施設です。
周辺も一面畑ですが、全部自社畑なんだそうです。
バルドリーノDOCの位置関係を確認するのにお馴染みのヴェローナ周辺地図を見ます。
Bardolino DOC と Bianco di Custoza DOC はオーバーラップしていますが、作り手のモンテ・デル・フラはちょうどその辺り、Sommacampagna と Custoza の間ぐらいに位置します。
この地図をGoogle Mapに重ねてみます。モンテ・デル・フラの場所も印をしました。
ずいぶんわかりやすくなったと思ってるのは作った本人だけでしょうか。(笑)
と思っていたら、モンテ・デル・フラの公式ページにこんな地図がありました。
自社畑の場所とワインのラインアップが紐づけで示してあります。素晴らしい。さすが本家、完璧です。(当たり前か)今日のワインに黄色枠で印を追記しています。
Amarone della Valpolicella も出していて、評判もいいようです。いずれ試してみたいですね。
ラベル平面化画像。
インポーターシールは控えめで裏ラベルを隠していません。エライ。
ところで「Chiaretto」って英語の「Claret」のことらしいですね。クラレットといえばボルドーの赤ワインですからロゼではないんですが…。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
コルクに印刷されているのはこのロゴマークですね。
Alc.12.5%。(pH:3.92、Brix:6.2)
玉ねぎの皮のようなオレンジ色。ピンクっぽいロゼとは趣きが違います。
ラズベリー、キイチゴ、プラム、ゆずっぽさも香ります。
甘みを感じますが辛口アタック。
ベリー系の果実味が甘みを連想させてるみたいです。
しっかりした味わいがありますね。
水臭いロゼとは一線を画す感じがします。
喉越しの苦味もいい具合にタンニンが残ってるんでしょうか。
余韻もしっかりあります。
何にでも合わせられそうないいワインですね。
何にでも合わせられそうないいワインですね。
色は薄いですが、赤ワインの味わいがあります。
薄いロゼは白ワインとして評価したりしていましたが、
これは赤ワインとして評価しておきましょう。
薄いロゼは白ワインとして評価したりしていましたが、
これは赤ワインとして評価しておきましょう。
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Monte del Frà
Bardolino DOC Chiaretto 2018
Bardolino DOC Chiaretto 2018
RRWポイント | 88点 |
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