Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Beaujolais-Villages

Georges Dubœuf Beaujolais-Villages Nouveau 2019

オーストリアのホイリゲとイタリアのノヴェッロで新酒は祝いましたが、
11月21日にフランスのボジョレー・ヌーヴォーが解禁されました。
過去の経験から味は想像はつくので(笑)パスしようかと思いましたが、
縁起物だしな~ということで、ついついハーフボトルをお買い求め。


IMG_0464
定番というか一番出回っているお馴染みのジョルジュ・デュブッフですが、
ちょっとだけいい、ボジョレー・ヴィラージュをチョイス。
Beaujolais-Villagesはボジョレー地区のおおよそ北半分の39の村から産出されます。


公式ページは立派なのがありますが、季節モノのヌーヴォーは詳細なし。

ショップサイトで一応載ってる程度です。まあセパージュは当然ながら、
・ガメ 100%
であります。で、マセラシオン・カルボニックで醸されるわけです。


ジョルジュ・デュブッフを訪問してみます。これは店舗かな?
Georges_Duboeuf01
ボジョレーの北側、Romanèche-Thorinsという町にあります。

上空から見ると、駅前の地区全体が敷地のようでデッカイです。
Georges_Duboeuf02
大手ですから大量にも作るでしょうし、儲かってるんでしょうね。(笑)

ボジョレー全体の地図も貼っておきます。(Georges Dubœufは赤印)
Beaujolais_map
ボジョレーの最上級AOCのCru-Beaujolaisも北側に集中しています。
クリュ・ボジョレーは下記の10村になります。おさらいしておきます。
・サン・タムール(Saint-amour)
・ジュリエナス(Juliénas)
・シェナス(Chénas)
・ムーラン・ナ・ヴァン(Moulin-à-Vent)
・フルーリー(Fleurie)
・シルーブル(Chiroubles)
・モルゴン(Morgon)
・レニエ(Régnié)
・ブルイィ(Brouilly)
・コート・ド・ブルイィ(Côte de Brouilly)


エチケット平面化画像。
IMG_0460
当然ながらの航空便です。


さあ、スクリュー回転。
IMG_0462
名前と所在入りキャップです。

Alc.13%。
薄いルビー。透け感ありますね。
IMG_0463

フランボワーズ、イチゴ、そしてキャンディ香(笑)
もとい、マセラシオン・カルボニック香でしたっけね。
やはり酸味から来ますね。
そしてこの酸は喉越しにも残る困ったやつです。
味の芯はかろうじて感じるのでゲロまずではないです。
しかし、居酒屋ガブ飲みワインすれすれのレベル。
我慢して飲み干しましょう。まあ縁起物だしね。

ヌーヴォーってそんなものですよって聞こえてきそうですが、
これはホイリゲ、ノヴェッロに遠く及ばずでしたけど…。


*****


Georges Dubœuf
Beaujolais-Villages Nouveau 2019
RRWポイント 80点


Les Caves Taillevent Premium Reserve 2018 Beaujolais-Villages Nouveau

ボジョレー・ヌーヴォー2連発です。
すでにご紹介のと同じ作り手ですが、これは1本5千円。
それでもお高いボジョレーには違いありません。


IMG_6452
プレミアム・リザーブなんて名前ですが、
倍の値段のグランド・キュヴェと何が違うんでしょうね。


ガメで収穫してすぐにマセラシオン・カルボニックして出荷です。
IMG_6455
樽熟で差をつけるでもなく、どうやってその値段差が生まれるのか謎。

ボジョレーの10の村名AOC(Cru-Beaujolais)を見ておきましょう。
BN003
このワインを作った「Domaine des Nugues」はそんな名醸地の真ん中。

実際上空から見ると見渡す限りの美しい畑です。
BN008
ブルゴーニュの格下産地みたいに思われがちですが、すごい光景です。
ここ特有の花崗岩質土壌で、作られるのがほとんどガメなんですね。

上の地図の青マルのところ、フルーリの丘陵からの眺めです。
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絶景です。行ってみたいなあ。


さて、お味の方は…。
Alc.13%。
割と濃い赤紫。
甘い香り、フランボワーズ、いちご。
奥の方にキャンディ風味を見つけますが、
ピノ・ノワール風のうま味アタックを思わせます。
酸味は穏やかながら少し刺しますね。
喉越しは安いワインの感じじゃなく「おっ」と思わせますが、
余韻の最後に酸味が残り、化けの皮が剥がれましたかね。
安いボジョレーとは格が違う貫禄はありますが。


*****


Les Caves Taillevent Premium Reserve 2018
Beaujolais-Villages Nouveau
RRWポイント 88点


Les Caves Taillevent La Grande Cuvée 2018 Beaujolais-Villages Nouveau

11月15日(木)に2018年のボジョレー・ヌーヴォーが解禁となりました。
マセラシオン・カルボニックなガメがさほどうまいわけもなく、
あんまり興味はないのですが、マスターソムリエの方いわく、
今年の出来を占うためにも味わっておく必要があるんだとか。


IMG_6451
こちら、パリの名門レストラン「タイユヴァン」が、
エノテカ向けにセレクトしたというラ・グランド・キュヴェ。
1本1万円いたします。これだけ高価ですとおいしいんでしょうか。

タイユヴァンの公式サイトを見てみます。
当然ながらレストランがメインのサイトで、
ワインショップのところに、扱いワインがリストアップされてます。
しかし、ワイナリーではないですから、つまらないですね。


エチケットを見ると、「Domaine par G. Gelin」詰めとなっています。
IMG_6454
この「G. Gelin」というのが、「Gilles Gelin」さんのことで、
「Domaine des Nugues」というドメーヌだということがわかりました。

Domaine des Nuguesの公式ページはこちら

このドメーヌへ行ってみましょう。のどかですね。
BN001
ランシーというボジョレー地区の北側にある小さな村で、
ムーラン・ナ・ヴァン、フルーリ、モルゴンなどの村名AOCに囲まれてます。

こんな地図がわかりやすいですね。
BN002
ランシーの場所を矢印で示しておきました。


さて、いただきますよ。
Alc.13%。
割と濃い赤紫。
紫がちょっと濃い目でしょうか?
フランボワーズ、チェリーですね。
意外な辛口のアタックです。
酸味がパレットに広がりますが上品な感じがします。
タンニンなのか苦味っぽいのが喉に残りますね。
それはそれで安っぽく感じさせないのでいいですが。
余韻にも酸味が残りますが、かなり穏やかです。
やはり値段なりの味にまとまっていますね。


*****


Les Caves Taillevent La Grande Cuvée 2018
Beaujolais-Villages Nouveau
RRWポイント 89点


Leroy Beaujolais-Villages 2016

ルロワですよ。
DRCとも比肩するブルゴーニュの至宝であります。
ロマネ・コンティは畑を眺めましたが、
DRCのワインを口にすることはほぼないでしょう。(笑)
じゃあ、ルロワならと、面白半分でこれをゲット。


Leroy


エチケットの「GRAND VIN DE BOURGOGNE」が輝かしいです。
が、これはボジョレー・ヴィラージュでして、
ピノ・ノワールではなくガメをマセラシオン・カルボニックで醸したものです。
どおりで、ルロワなのにお値段3,000円なり。(笑)

一応、新しめの2016年のヴィンテージですが、
いわゆるヌーボーではなく1年ほどたってからいただく感じになります。

ルロワのボジョレーの新酒は、「PRIMEUR」という表示がありますので、
これは早飲みしてねということだと思います。


Primeur


今回ゲットしたのは、この「PRIMEUR」表示がないもので、
結局中味は同じかもしれませんが、
早飲みを推奨されていない分、バックヴィンテージもOKかと。
いろいろ調べると地元のボジョレー地区なんかでも、
普通にバックヴィンテージを楽しんでおられたりするようですね。
でも、醸造法からすると数年が限界のような気もしますが、
今日の2016年のボジョレー・ヴィラージュ、いかがなものでしょうか?


LeroyBeaujolaisVillages


Alc.13%、そこそこありますね。
やはりガメ、鮮やかな赤紫、ディスクは薄いです。
香りは甘いラズベリーキャンディーです。
口当たりは、甘々ではなく酸味と渋みがバランスよく広がります。
後味は酸味がちになりますが、複雑味も感じ、
このあたりはさすがルロワなんでしょうね。


*****


Leroy Beaujolais-Villages 2016
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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