Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Bordeaux

Château Phélan-Ségur Frank Phélan 2015 Saint-Estèphe

サン・テステフのシャトー・フェラン・セギュールは、いわゆる1855年の格付けシャトーではないものの、カロン・セギュールのお隣のジロンド川寄りの好立地で、そのポテンシャルは過去から評価はされていましたが、近年の品質向上も目覚ましいようです。そんなところのセカンドワインがこのフランク・フェランであります。


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アイルランド出身のワイン商人だったベルナール・フェラン(1770-1841)さんが、シャトー・カロン・セギュールなんかの口上で有名なセギュール侯爵の名を冠するセギュール・ドゥ・カバナックのエステートを入手しシャトーを立ち上げたことが、フェラン・セギュールの名の由来のようですね。
このセカンドワインの名前になっているフランク・フェラン(1820-1883)さんというのがベルナールさんの息子で、シャトーを引き継いで名声と品質をさらに向上させた貢献者ということですが、なんと30年間もサン・テステフの市長さんだったそうです。そんな地元の実力者が1855年の格付けに自分のシャトーをねじ込めなかったんですかね。(笑)


公式ページは日本語完全対応の(笑)立派なものなんですが、ワイン情報が薄い。

セカンドのフランク・フェランもその名前の由来は紹介してあるものの、その他、樹齢10年未満の若木の使用と14ヶ月の熟成くらいしか書いてありません。ネット情報に頼れば…。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
これはほぼ作付け比率と同じです。若木100%ではなく古樹のブドウもブレンドして造られるようです。
同じ2015年のファーストにパーカーおじさんが90+点をつけていますが、セカンドは試してないようですね。驚くのは、これもファーストですが、パーカーおじさんは2016年に94点、2017年に95点をつけています。年々良くなってそうです。いずれファーストをいただく課題が出来ました。(笑)


さて、サン・テステフのシャトーを訪問。
PhelanSegur01
敷地が周囲の畑を含め石垣で囲われていて、この正門らしき所からしか中がのぞけません。
奥に見えるシャトーも後ろ側で、かっこいい前面ではありません。

ずいぶんと離れると遠目にそのシャトーの前面が拝めます。が、ちっせ~。
PhelanSegur000
しかし、由緒正しいところだけあって立派なシャトーですね。

さあ、メドック、サン・テステフを俯瞰してシャトーの位置関係を見ますよ。
PhelanSegur02
シャトー・カロン・セギュールとシャトー・モンローズの格付けシャトーに挟まれた川沿いです。
実際はモンローズとの間にはシャトー・メイネイ(Château Meyney)がありますが。

メドック格付け61シャトーのうち、サン・テステフには5つしかなく、
2級にモンローズとコス・デストゥルネルの2つ。
3級はカロン・セギュールのみです。
4級にラフォン・ロシェ。5級にコス・ラボリ。
合計5つになります。

サン・テステフは砂利と粘土石灰質の混ざる土壌で理想的と言われますが、ポイヤックやマルゴーなんかと比べると少々地味な位置づけかもしれません。これ以上北へ行くとAOCメドック(バ・メドック)に入るので、そういうところでも印象的に損をしてるのかもしれません。


ネットでシャトー・フェラン・セギュールの畑の地図を発見しました。例によってGoogle Mapに転記し、畑の位置・分布を確認してみます。
PhelanSegur00
丘状の土地に70haの畑を持つそうですが、2010年にシャトー・モンローズに22ha売却したなんて情報もあり、あまり広くはなさそうですね。


エチケット平面化画像。
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うっすらとフランク・フェランさんの横顔。しかもサイン入り。(笑)
裏には英・仏語で名前の由来とセカンドの説明あり。まあ、丁寧でいいです。

しかし、これを隠す不届き者がいます。
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しかも、英語の方を隠すとは無神経極まりない。(笑)


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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横ミレジム入りで偉いですが、シャトー名なんかは入ってませんね。

Alc.13%。(pH:4.16、Brix:6.9)
濃いガーネット。粘性の涙は細かめ。
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黒ベリー、ブラックチェリー。
鞣し革、ナッツ様の樽香も。
濡れた木の風味は、酸味の香りのニュアンス。
辛口アタック。
何も出過ぎない絶妙なバランスの味わいです。
爽やかな透明感さえ感じます。
決して凝縮感が弱いわけではなく、
ストラクチャーがしっかりしているので厚みを感じます。
喉越しで酸味が少々主張しだし、
きめ細かさのあるタンニンの収斂性をマスクします。
お陰でか余韻が長めに楽しめる気がしました。

よしよし。なかなかいい。
次は2017年のファーストを狙おう。(笑)


*****


Château Phélan-Ségur
Frank Phélan 2015
Saint-Estèphe
RRWポイント 94点


Château du Cros Fleur de Cros Loupiac 2015

久しぶりに極甘口白ワイン(Vin Blanc Liquoreux)をいただきます。と言っても、いつものソーテルヌなんかではなく、AOC ルーピアック(Loupiac)を試してみましょう。
アントル・ドゥ・メール(Entre-deux-Mers)地域ですが、ガロンヌ川を挟んでバルサックのちょうど対岸になります。悪くはないはずです。(笑)(甘さ:Moelleux < Doux < Liquoreux = 極甘)


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作り手はボワイエ家(Vignobles Famille Boyer)で、ルーピアックのシャトー・デュ・クロ(Château du Cros)をはじめ、セロン(Cérons)とパイエ(Paillet、カディヤックの近く)の3ヶ所のワイナリーを所有。
ボワイエ家は、12世紀にイングランド王リチャード1世が建てたという史跡 Le Vieux Château du Cros の古城を含む一帯の畑(シャトー・デュ・クロ)を1921年に取得。それをもって「800年の歴史のあるシャトー」とうたってます。まあ、嘘ではないです。(笑)


公式ページは、大手っぽい、しっかりとした作りです。

極甘口の AOC Loupiac Liquoreux は2種類あり、今日の Fleur de~はセカンドのようですね。
・セミヨン 85%
・ソーヴィニヨン・ブラン 10%
・ミュスカデル 5%
畑が古いだけあって、1907年植樹の100年超の古木なんだそうです。ゴイゴイスー。
過熟させ手摘み収穫、3回の選別、シュール・リーでステンレスタンクで12ヶ月熟成。

一応、このあたりの主要品種である、これら3種を見ておきましょう。(笑)
Loupiacx1
AOC Loupiac の公式サイトというのがありまして、そこの写真ページにブドウの写真がいっぱい上がってました。そっちの方が雰囲気もあって見ていて楽しいですよ。



さて、シャトー・デュ・クロを訪問します。
Loupiac00
ガロンヌ川の畔ですね。川向うがちょうどバルサックになります。

シャトーの裏手、畑を挟んだ丘の上にあるのが旧跡「Vieux Château du Cros」です。
フランス百年戦争時に一部破壊され、第一次世界大戦のナチス・ドイツによるフランス占領時にドイツ軍に接収されたりして、現在は廃墟というか遺跡のようになっています。
Loupiac0V
ボワイエ家やエチケットのイラストはこの城を図案化したのもですね。ガロンヌ川沿いには高台があまりないそうで、この古城からの川の眺めは貴重なんだそうです。あまり見えませんが。(笑)


さて、恒例のGoogle Mapで位置関係を確認。ルーピアックをはじめアントル・ドゥ・メールの甘口白の地域は、対岸のソーテルヌ・バルサックとは別に語られることが多いですが、こうして見ると川の両岸でテロワールに差はないのではと思ってしまいます。ルーピアックも石灰岩質の下層土の上に粘土と石灰岩の土壌が覆っており、ソーテルヌ・バルサックと似通ってると思われます。
Loupiac01
シャトー・デュ・クロと合わせてシャトー・ディケムの場所も確認ください。(笑)
この地図を見ながら、アントル・ドゥ・メールの甘口白のAOCをまとめてみます。
まず、甘口白のみのAOCが以下になります。
 ・Loupiac
 ・Sainte-Croix-du-Mont
 ・Cadillac
 ・Premières Côtes de Bordeaux
辛口白もOKなのが以下になります。
 ・Côtes de Bordeaux Saint-Macaire
 ・Bordeaux Haut-Benauge
最後に赤も白も甘口もやってるところ。
 ・Graves de Vayres
 ・Sainte-Foy Côtes de Bordeaux
何ともややこしいですが、AOCを見てわかるようになっておきたいですね。

これらをネットで調べていると、ボルドー甘口AOCの公式サイトを発見しました。

その名も「スイート・ボルドー」。(笑)

このサイトにメンバーAOCの地図がありました。
Loupiacx2
広域のAOCもお仲間になってるのがよくわかります。
 ・Bordeaux Moelleux(いわゆるAOCボルドー)
 ・Bordeaux Supérieur
ソーテルヌやバルサックは入っておらず、仲間外れにされたのでしょうか、ガロンヌ川左岸から唯一セロン(Cérons)だけがお仲間になってるのが泣かせます。(笑)


エチケット平面化画像。
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シャトーのシンボル、「Vieux Château du Cros」のイラストですね。


さあ、抜栓。
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Fleur de Cros 専用のコルクですね。

コルク平面化。
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ミレジムも入っています。

Alc.12.5%。(pH:4.02、Brix:15.6)
(恐る恐る糖度も図りました。驚異の Brix:15.6。)
濃い目のゴールドイエロー。
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花梨、黄桃。
かすかに酸も感じるハチミツ様の極甘の口当たり。
甘夏のような風味もあり、
実際はそれほどねっとりした甘さでないですね。
後味があっさりとして甘さの余韻がしつこくないです。
極甘の経験上ではかなりのハイレベルと思います。


*****


Château du Cros
(Vignobles Famille Boyer)
Fleur de Cros Loupiac 2015
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Château Lanessan Les Calèches de Lanessan Haut-Médoc 2015

オー・メドックのシャトー・ラネッサンは2014年を前に試しています。
期待ほどではなかったのですが、やまやでそのセカンドを発見しました。
2015年だし、もしかしてバリうまだったりして…とか妄想がよぎります。
まあ、格付けシャトーでもなく、お手頃ではあるので、お買い上げ。(笑)


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シャトー・ラネッサンはブーテイエ(Bouteiller)家が所有していますが、
ご先祖のジャン・デルボス(Jean Delbos)さんが1793年に取得して以来、
売却したりせず一族が守ってきているという歴史があります。

パーカーおじさんは「オー・メドックの中でも傑出したワインの1つだろう。
メドックの格付けをやり直せば、5級シャトーの地位が真剣に検討される。」
なんてべた褒めしてるそうですね。な~んだそれでも5級か…。(笑)


公式ページは今風でスクロールしながら閲覧するタイプ。使いにくし。(笑)

このセカンドの「Les Calèches de Lanessan」まで載ってはいるんですが、
データシートなのにセパージュ含めデータがほとんどありません。(笑)
以下、ネット情報。
・メルロー 50%
・カベソー 45%
・プチヴェルド 3%
・カベフラ 2%
若干メルローが多めになってますね。
作付けは、カベソー60%、メルロー35%なので、セカンド用セパージュですね。
ファーストは新樽1/3で12ヶ月熟成なんですが、セカンドの樽使いは不明です。


シャトー訪問試みますが、ストビューが敷地内まで届いていません。
Lanessan00
代わりにアップされてた写真を拝借してロゴをインポーズしてみました。

場所は、オー・メドック地域ですが、AOCサン・ジュリアンのすぐ南側。
Lanessan02
キュサック・フォール・メドックと言うコミューンになりますが、
ラネッサンは北側にあり、グリュオ・ラローズ他格付けシャトーがご近所。
このコミューンにはバリうまのシャトー・ボーモンもありましたね。

公式ページで所有畑の地図を発見してしまいました。こうなると悪い癖で、
作付け品種の情報含め、Google Map上に転記したくなります。(笑)
Lanessan01
やはり由緒あるシャトーは周りに所有畑が固まってあります。いい感じ。


エチケット平面化画像。セカンドには馬車のイラストが入ってますが、
骨董品級の馬車をたくさんコレクションしていて、ご自慢のようです。
シャトーを博物館としてそのコレクションを一般公開してるそうです。
IMG_3543
しかし…なんだこのインポーターシールの貼り方は!! 最悪です。丸隠し。
おまけにうまく剥がせませんでした。(泣)オリジナルの裏ラベルには、
シャトーの歴史や畑の説明、このセカンドが1999年初リリースであること、
公式ページURLに、テイスティングやデカンタの必要性まで書いています。
フランス語だからって全隠しはないでしょうよ。コルドンヴェールさん。


さあ、気を取り直して抜栓です。
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コルクにはブーテイエ家名とミレジムが入っています。

コルク平面化。
IMG_3560
ちゃんと横にミレジム入り。DIAMですが数字がついてない?

Alc.13.5%。(pH:3.99、Brix:6.5)
濃いガーネット。
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黒ベリーですが、果実香少なくスパイス成分多め。
胡椒、杉、木樽感も、、、タール?
酸味から来る辛口アタック。
味の厚みは弱く、テクスチャーも曖昧。
酸味はそれをさらに弱めてる感じがします。
辛うじてバランスは崩れてないので、
普通に楽しめるんですが感動はないですね。
余韻もあっさり。

ちょっと期待が大き過ぎたかな~。
ファーストも今イチだったしな~。


*****


Château Lanessan
Les Calèches de Lanessan 2015
Haut-Médoc
RRWポイント 87-88点


Château Lascombes Le Haut-Médoc de Lascombes 2015

メドック格付け第2級、マルゴーのシャトー・ラスコンブを試すわけですが、
ファーストでもセカンドでもなく、オー・メドックからのサードワインになります。
公式ページを見る限り、サードもしっかり作ってるようでいいのですが、なによりも、
ラスコンブの畑はマルゴーでは珍しい粘土質石灰岩のため約半分はメルローであり、
マルゴーの畑からのファーストとセカンドはメルローががっつり入ってるのが特徴で、
逆にオーメ・ドックのサードはカベソー主体のボルドー左岸らしいセパージュなのです。


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というように、お手頃なサードワインを試す口実を建て付けたわけですが(笑)、
「オー・メドックにはやっぱりカベソーを植えるんだ…。」とも思っちゃいますね。

ラスコンブの名前は1625年生まれの初代所有者のラスコンブ騎士から来ています。
騎士は仏語で Chevalier。だからセカンドが Chevalier de Lascombes なわけです。

格付け第2級の有名シャトーではありましたが、近年まで長きに渡り品質は安定せず、
1951年に取得したアレクシス・リシーヌの投資と改革で一旦は盛り返したものの、
2001年コロニー・キャピタル(米、仏、英の投資組合)が取得するまで酷かったようです。
このコロニー・キャピタルが再生に向け数々の改革を行い、大きく改善していきます。
あのミシェル・ロランやアラン・レイノー博士など著名なコンサル招聘が効いたようです。
今日の第2級に相応しい品質と名声は、案外最近のことなんですね。
メルロー多めのセパージュは、個人的にこれらコンサルの影響のような気もしますが。(笑)


公式ページは格付けシャトーらしくモダンでカッコよくできています。

ファースト、セカンド、サード、3本並んでどれもしっかり紹介されています。
どれもミレジム毎に説明がありますが、残念ながらサードの樽使いは不明でした。
サードのル・オー・メドック・ド・ラスコンブのセパージュはこうです。
・カベソー 63%
・メルロー 21%
・プチヴェルド 16%
カベソー主体のボルドー左岸によくあるパターンですよね。

同じ2015年のファーストラベルはこうなります。
・カベソー 50%
・メルロー 47%
・プチヴェルド 3%
カベソー、メルロー、ほぼ半々ですね。

セカンドのシュヴァリエ・ド・ラスコンブ2015になると逆転です。
・メルロー 55%
・カベソー 45%

これらのブレンド比率を比べると、僕はサードが一番おいしそうに思います。(笑)


さあ、マルゴー村のシャトー・ラスコンブを訪問しますが、かなり敷地が大きく、
1枚の写真ではカバーしきれないので、上空写真に4枚インポーズしました。
Lascombes01
左下にマルゴー村のご近所のシャトーとの位置関係がわかる地図を載せています。
シャトー・パルメだけカントナック村なのと、上空写真は下側が北なのにご注意。

あと、ラスコンブのエチケットの共通のモチーフになったのが「飾り門」です。
シャトーの真正面にあるのがこの写真の門で、真ん前に立つと奥に建物が見えます。
まんまファーストラベルのエチケットのデザインが再現されるという訳です。
Lascombes03
セカンドは2006年から同じ門のデザインを採用。サードは正に今日の2015年から、
門の上飾りのデザインを採用しています。それまでのサードはなぜか両脇の門柱だけ。


さて、恒例の「マルゴーまるごと地図」でAOCマルゴー全体を見てみましょう。
Lascombes02
AOCマルゴーの全格付けシャトーを等級付きで記入しています。
例によって、AOC Margauxの計21シャトーを以下に列記しておきます。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

こうして見ると、やはり最近マルゴーばかり飲んでますね~。
サンテステフ、ポイヤック、サンジュリアン、いやペサック・レオニャンも、
いやいや右岸も飲まなきゃ…課題は多いです。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_3336
裏ラベルにセパージュが書いてありました。

剥がしましたが、インポーターシールはこうでした。
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バーコードを隠したくて重ねたんでしょうが、感心はしません。


さあ、抜栓。
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キャップシールのエンボス、カッコいいですね。
コルクはシャトー名こそ入ってませんが、オー・メドック専用です。

コルク平面化。
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5年耐用のテクニカルコルクDIAM5を採用。横にミレジム入りもいいですね。

Alc.14%。(pH:3.88、Brix:6.5)
濃いインキーなガーネット。
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ブラックベリー、カシス…。
プラムか赤ベリー系も感じたかと思うと…シーチキン。(笑)
ひっくるめて生っと香と呼んでおきましょう。
辛口アタック。
チョコ系の風味漂わせながら到達する味は、
厚み、構造感、なめらかでシルキーなテクスチャーがあります。
サードと思えない貫禄です。
ごくかすかな酸味もめっちゃ効果的な気がしてきます。
いいバランスのまま続く余韻もさすが第2級シャトーと言ったところ。

やっぱりカベソー主体のオー・メドックがいいんじゃない?
こういう正統派でハイレベルなボルドーはたまに出会うとうれしいです。
しかし、こうなるとメルロー多めのファースト、セカンドが気になる…。(笑)


*****


Château Lascombes
Le Haut-Médoc de Lascombes 2015
RRWポイント 95点


Château des Eyssards Semental 2016 Bergerac

前に予期せずしてシャトー・デ・ゼサールのお手頃レンジを試しましたが、
その時に本当に試したかったのが同じ作り手のこのスペシャル・キュヴェ。
カベソーが完璧な出来の年に少量しか作らない、こだわりの1本だそうです。
気になって仕方がないので、やっぱり京阪百貨店のワイン売り場でゲット。(笑)
ベルジュラックの真の実力がこれで見られたらいいな~と抜栓いたします。


IMG_3174
シャトー・デ・ゼサールは、現当主はパスカル&ローラン・キュイセ兄弟ですが、
祖父の代1929年に北仏からベルジュラックへ移住、ブドウ畑を得たのが始まり。
父の代に規模拡大し、パスカル&ローラン兄弟が1982年から本格的に参加。
パスカルさんの娘も加わり、家族で作るワインはコスパも高く評価もいいようです。


前回も確認しましたが、ここは公式サイトというものがなさそうです。
毎回、作り手の背景やワイン情報を求め公式サイトに頼ってるのでホント困ります。
最後は心許ないインポーターやショップの情報に頼ることになりますからね。

ただ、ここはfacebookで情報の発信はしているようです。更新も割と頻繁です。
今日のワインの写真が、そのfacebookに上がってましたので貼っておきます。
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記事には「来週から忙しくなるので、プライムリブとSemental 2016で、
力つけるゾ~!」って書いてました。やっぱり情報ないよ~。(笑)

はい、インポーター情報を総合して、このワインの詳細をまとめます。
・カベソー 100%
ベルジュラックはメルロー主体が多いので、カベソー100%は珍しいですね。
裏ラベルやインポーターシールにもありましたが、フレンチオーク新樽率50%で、
12ヶ月の熟成だそうです。やはりベルジュラックにしては贅沢な感じです。
「セメンタル」はエチケットからもわかりますが、スペイン語で種牛のこと。
男性的でパワフルであることを表すそうです。


作り手訪問。残念、ストビューでは入口までしか近寄れません。
Mezzo02
上空から見る限りは、建屋も立派で、周囲の畑もなかなかなものですよ。
場所はベルジュラックの町から南西に車で30分ほどのところ。
甘口白のAOC、ソシニャック(Saussignac)のエリアになります。

例によって、ベルジュラック周辺を中心にGoogle Map上に表します。
Mezzo01
AOC Bergeracはドルドーニュ川流域でかなり広範囲に広がってます。
いくつかの甘口白のAOCをサブリージョン的に内包していますね。

シュッドウェスト(南西地方)全体の地図でベルジュラックの位置を確認。
Fronton03
南西地方と同義のようなガスコーニュ地方からはちょっと外れにあり、
どっちかというとボルドーじゃないのっていう位置にありますよね。
それが今日のようなワインにボルドーっぽさとして表れてるんだと思います。


エチケット平面化画像。
IMG_2987
お手頃レンジのMezzoもそうでしたが、至ってシンプルなデザイン。
裏ラベルに、新樽率50%フレンチオーク樽で12ヶ月熟成とあります。
パワフルなグルメワインで赤身のビーフとよく合うなんてコメントも。
タンニンはソフトに仕上げてあり、熟成もできますが早飲みにも向いているそう。
結局ウェブページはないですが、ラベルでしっかり解説してるんですね。

インポーターラベルは裏ラベルを隠してない偉いやつです。
IMG_2984
ここにも少々のワイン情報が書いてます。この気遣いはいいですね。


さあ、抜栓。
IMG_3170
コルクのデザインはわかりにくいですが…

平面化するとこう。やはり牛さんです。
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ミレジムが横に打ってあるのもいいですね。

Alc.15%。(pH:3.62、Brix:7.5)
濃い濃いインキ―なガーネット。
粘性の涙は色付き。細かいけどトロッと横と繋がってる感じ。
IMG_3173

ブラックベリー、ブラックチェリー。
果実味を残しながらも重い香り。
熟成香はスギか何かのシロップのような…。
辛口アタック。
収斂性のタンニンとかすかな酸が、
分厚い護衛のように付き添い、
最後に到達する味は厚み・構造感しっかり感じます。
喉元にアルコールのフルボディ感じながら続く余韻は長いです。
こんなベルジュラックもあるんだ~と、なんだかうれしい。


*****


Château des Eyssards
Semental 2016 Bergerac
Cabernet Sauvignon
RRWポイント 94点


Despagne Château Tour de Mirambeau Bordeaux 2015

漫画「神の雫」で持ち上げられて、ちょっといいワイン風情のモン・ペラ。
残念ながら以前モン・ペラを試した時は、あまりいい評価ができませんでした。
なのに、今日はモン・ペラと同じ作り手デスパーニュのワインをまた試します。
どうせワインくじのハズレかなんかでしょうと思われた方、大正解です。(笑)


IMG_3210
デスパーニュの公式サイトによると、フラッグシップはモン・ペラではなく、
このシャトー・トゥール・ド・ミランボーの方だそうですね。

そもそも1769年から代々ワイン作りをしてきたデスパーニュ家の創業の地に、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)があるそうで、まさに創業のシンボル。
エチケットのイラストでわかるように「塔」というような建物ではなくて、
元は風車小屋だったそうです。そこが家族の当初の住居だったようです。
で、ワインは名付けてシャトー・トゥール・ド・ミランボー。なるほど…です。


公式ページは、シンプルながら動画が出てきてカッコいいです。
日本でのモン・ペラの成功があるからか、日本語表示できます。(笑)
ただ個々のワイン情報が薄い。困ったのでインポーター(モトックス)情報から。

・メルロー 70%
・カベフラ 20%
・カベソー 10%
醗酵はステンレスタンク。熟成は80%をステンレスタンクにて12ヶ月、
残り20%をフレンチオーク樽(1~2年落ち)にて6ヶ月。
申し訳程度のかなり軽めの樽ですね。


アントル・ドゥ・メール(Entre-Deux-Mers)にあるデスパーニュ訪問。
Despagne01
創業の地はローザン(Rauzan)という町で、ここもその町外れですが、
Tour de Mirambeau(ミランボーの塔)のある場所なのかはわかりませんでした。
インポーズしたミランボーの塔の写真は公式ページから。現存はするようです。


アントル・ドゥ・メール中心にボルドーを俯瞰して、位置関係を確認します。
Despagne02
サンテミリオン他ボルドー右岸銘醸地のドルドーニュ川を挟んだ反対側ですね。
ドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれたところがアントル・ドゥ・メール
(Entre-Deux-Mers)です。かのジャンシス・ロビンソンはデスパーニュをして、
「アントル・ドゥ・メールのスーパースター」と評したそうですね。

今日のワインはAOCボルドーですが、アントル・ドゥ・メールを名乗るのは、
辛口白のみですからややこしいです。以下のボルドーまとめをご参考ください。
Bordeaux_map
デスパーニュはアントル・ドゥ・メールの各地にシャトーを持っており、
合計300haにもなります。ただ白でも全部AOCボルドーとして出しているようです。


エチケット平面化画像。
IMG_2694
イラストを見る限りミランボーの塔は畑の真ん中にポツンとあるようです。
少なくともシャトーっぽくはない(笑)。しかしどこにあるんでしょうね。


さて、抜栓です。
IMG_3207
キャップシール、コルク、デスパーニュのマーク入りです。
コルク横もマークの刻印があります。なのにミレジムはどこにもなし。

Alc.13.5%。(pH:3.82、Brix:6.0)
濃いガーネット。
IMG_3209

カシス、ダークチェリー、スパイス…。
樽っ気はないですね。
あっさり?
というか、水くさい辛口アタックです。
味の厚みは弱いんですが、
心地よい収斂性のタンニンと、
フルボディのアルコール感がそれを補ってくれます。
傑出した感ゼロなんですが(笑)、
最低限のバランスは守っており、何とか楽しめるというレベルです。

う~ん、驚かせてほしかったですね。
結局これもモン・ペラと同じような評価になってしまいました。
(笑)


*****


Despagne
Château Tour de Mirambeau
Bordeaux 2015
RRWポイント 84点


Gourmandise de Bel-Air La Royère 2017 Blaye Côtes de Bordeaux

ブライ・コート・ド・ボルドーAOCからのメルロー100%のワインです。
Château Bel-Air La Royèreというシャトーのサード・ワインのようです。
このシャトー、漫画「神の雫」に出たんだそうで。(21巻 #201)
とにかく、リカマンでちょっと割引だったので手を出しました。(笑)


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女性醸造家コリーンさんが手がけるワインということで人気のようですね。
4世代続くコニャックの生産者なのですが、1992年にこのシャトーを入手。
12haの畑でメルロー主体にマルベックをブレンドするワインを作っています。
ただ、今日いただくのはサードになりまして、メルローのモノセパージュです。
しかし、「神の雫」で紹介されたのって、ソーヴィニヨン・ブランですから、
もはや赤でさえない訳で…。(笑)


公式ページはこのサードワインまでそこそこ情報あり。データシートがJPGって…。

・メルロー 100%
早くから飲める、シャトーのラインナップの中のエントリーということです。
熟成については「樽をサッと通した後タンクで9ヶ月」なんて書いてます。
樽を使ってるんだか、使ってないんだか?


ブライの市街から車で10分ほど郊外にあるシャトー訪問。
Bel-AirLaRoyere01
シャトー・・・ではないですよね。お家。この辺りはこのパターンです。
ブライ(Blaye)はジロンド川を挟んだメドックの対岸の産地です。
フランス語の発音を調べるとやはりブライ。ブライユという人もありました。


今日のサード・ワインは「AOC Blaye Côtes de Bordeaux」ですが、
このシャトーのファースト・ワインは「AOC Blaye」になっています。
AOC Blayeはちょっと上級というのがわかります。また赤のみのAOCです。

AOC Blaye Côtes de Bordeauxというのは、2009年制定のAOCで、
それまでのAOC Premier Côtes de Blayeの名称変更です。
整理しますと、
・AOC Côtes de Blaye  → 辛口白のみ
・AOC Premier Côtes de Blaye → 赤のみ
・AOC Blaye → 赤のみ(上級)2000年制定
と3種類あった内の、Premier Côtes de Blayeが、
Blaye Côtes de Bordeauxに変更になったということです。
変更と同時に赤・白OKになったようですね。
白のみのCôtes de Blaye、赤のみのBlayeを残しつつですから、ややこしい…。
因みにカバーする範囲はどれも同じです。

ご参考までに、Côtes de Bordeauxが後ろにつくAOCは軍団を組んでいます。(笑)
その、コート・ド・ボルドー軍団の公式サイトはこれ。以下の地図に示された、
コート・ド・ボルドー(Côtes de Bordeaux)と名の付くAOCの合同サイトです。
Blaye012
結構離れたAOCが名前つながりで団結してるって、なんだか不思議ですが、
マイナーAOCがみんな一斉に「ボルドー」を名前に取り入れて名称変更、
メジャーなボルドーの名前にあやかろうとしたマーケティングと思われます。
因みにこのサイト、日の丸マークを押すと日本語表示ができます。(笑)

そして、AOC Blaye Côtes de Bordeaux単独の公式サイトもありました。

なかなか情報豊富。今日の作り手も紹介されています。

そしてこのサイトでこんな地図も見つけました。
Blaye01
Blaye Côtes de BordeauxのAOCの範囲と畑の分布が示してあります。

これはGoogle Map転記をしなきゃならんやろ、ということで。(笑)
Blaye00
今日の作り手Château Bel-Air La Royèreの場所も示してあります。
ジロンド川を挟んでのメドックとの位置関係もよくわかりました。


エチケット平面化画像。
IMG_3052
裏ラベルはなく一体になってます。インポーターラベルも兼ねてますね。
シャトーのイラスト、これはこれで正しいことがさっきの訪問でわかりましたね。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_3111
「所有者元詰め」とだけ書いた汎用品コルクですが…。

ミレジムが横に打ってあるというのがちょっといい感じ。
IMG_3113
あんまり見ないパターンです。

Alc.14%。(pH:3.69、Brix:7.0)
濃い目のガーネット。
IMG_3114

カシス、ブラックベリー。メルローらしい軽めの香り。
若い木の樽香を感じます。
これが「樽をくぐらせた」ってやつ?(笑)
酸味か果実香か…青野菜風味も。
辛口アタック。
フルーティな微かな酸を伴い、
しっかりした構造感のある味は結構ハイレベルです。
メルローの青さ、軽さは感じるんですが、
喉越しのタンニンの収斂性が気持ちいい。
余韻も引き続き軽めが感じられますが十分長いです。

ブライのシャトーのサードなんてって舐めてましたが、
いやいや、これはちょっと驚きです。


*****


Château Bel-Air La Royère
Gourmandise de Bel-Air La Royère 2017
Blaye Côtes de Bordeaux AOC
RRWポイント 93点


Château Giscours 2015

メドック格付け第3級、マルゴーはラバルド村のシャトー・ジスクールです。
過去、セカンドのLa Sirène de Giscours、サードのLe Haut-Médic de Giscours
フォース(?)のPetite Sirèneを試してるので、今日のファーストでフルコンプです。
あと、Le Rosé de Giscoursというロゼも出してるようですが…。(笑)


IMG_3102
シャトー・ジスクールの歴史は古く、1330年代まで遡れるようですが、
ワイン作りでは1552年に最初の記述があるそうです。いずれにしても十分古い。
オランダ人のエリック・アルバダ・イェルヘルスマ(Eric Albada Jelgersma )
氏がオーナーなのですが、この人、シャトー・ジスクールを1995年に取得、
3年後の1998年にシャトー・デュ・テルトルも取得し、両方のオーナーです。
オランダでスーパーマーケットチェーンを持つ実業家で資金は潤沢そうですが、
ネット記事を見ていると、2018年に79歳で亡くなられたそうです。合掌…。


公式ページはカッコいいんですが、ワイン情報は薄いです。

ミレジム毎の情報はなく、作付け比率のみでセパージュが不明。
まあ、裏ラベルにセパージュの記述があったのでセーフですが。
・カベソー 60%
・メルロー 32%
・カベフラ 5%
・プチヴェルド 2%
新樽率100%とするインポーター情報もありましたが、本家サイトでは、
新樽率50%、1年落ち50%のフレンチオーク樽で15~18ヶ月となってます。

この2015年のパーカーおじさんの評価は、2016年の先行試飲で94-96点をつけ、
最終的に94+点としたようです。なかなかなもんですね。


さて、何度目かのシャトー訪問。AOCマルゴー南側のラバルド村です。
Giscours01
マルゴー村やカントナック村と違い、他シャトーと混み合ってないので、
周りは全部自社畑のようで、敷地面積合計は300ha以上あるそうです。
畑は、AOCマルゴーに94ha、オー・メドックに60haを所有しています。
ボルドーの格付けシャトーの中では広さは群を抜いているようです。

シャトーから結構離れた敷地の入り口には立派な門がありました。
Giscours03
Google Mapに上がっていた写真ですが、そんな門のひとつなんでしょう。
きれいな写真です。気に入ったので貼っておきます。


新たにGoogle Map上に描いた「マルゴーまるごと地図」を見てみましょう。
Giscours02
ちゃんと上が北になっていて、マルゴーの全格付けシャトーを記入してます。
例によって、AOC Margauxの計21シャトーを以下に列記しておきます。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

こうして見ると、最近マルゴーばかり飲んでいることに気づきます。


エチケット平面化画像。
IMG_3093
「王冠に人魚」はシャトー・ジスクールのシンボルマークです。
「Sirène」はセカンドの名前にもあるように「人魚」の意味です。

インポーターシールが隠してるのはほぼバーコードなんですが、
非常に質の悪いシールで、うまく剥がせませんでした。チキショー!


さて、抜栓。
IMG_3095
キャップシール、コルクともシンボルの人魚・王冠が入ってます。

コルク平面化。
IMG_3097
ミレジムもちゃんと横にも入ってます。

Alc.14%。(pH:3.74、Brix:6.8)
濃いガーネット。粘性ありますが涙の形ははっきりしません。
IMG_3101

黒ベリー、ブラックチェリー、チョコ、ドライフルーツ。
濡れた木の樽香も感じます。
辛口アタック。
しっかり果実味が息づきながら、
圧倒的な凝縮感と骨格あり。
タンニンはあくまでなめらかかつシルキーで、
重くなりがちな味の固まりを舌の上で滑らせてくれます。
余韻の導入へ向けて、確かなバランスで準備が整っていきます。
その際、心地いい収斂性も喉に発見。
そのままフィニッシュまで長く楽しめました。

いい。とてもいいんだけど、なんとなく96点以上はつけられない。
う~ん、パーカーおじさんは、94-96点とか、94+点とか、
いいとこ突くよな~。(笑)


*****


Château Giscours 2015
RRWポイント 96点


Château Tour Léognan 2016 Pessac-Léognan

シャトー・トゥール・レオニャンの赤です。リカマンでちょっと安くゲット。
昔から店頭ではよく見かけていたんですが、グラーヴの格付けシャトー、
シャトー・カルボニューのセカンドであることに気づいたのは最近です。(笑)
Château Carbonnieuxと小さく書いてますが、全然違うデザインだもんな~。


IMG_2848
シャトー・カルボニューのファーストラベルは2011年を以前試しています。
パーカーおじさんと同じ90点を付けましたが、なぜか手放しで最高とはいかずでした。

シャトー・カルボニューは13世紀からの長い歴史があるところで、
1953年のグラーヴの格付けで赤・白両方が格付けされているように、
過去よりもっぱら素晴らしい白を作ることで知られていたそうです。
その先入観もあってか、前回の赤は試す前に少々ハードル上がってたのかも。

実際世間も赤は白より評価低めだそうですが、1956年にペラン家の所有となり、
赤の品質向上にも力を入れてるとのことで、今は生産の半分が赤になってます。
さて、今日のセカンド2016年赤はいかに?(笑)


公式ページはしっかりしたものです。歴史も創世期から詳しく書いてます。

データシートはちょっと探しますが、セカンドもちゃんとあります。
・カベソー 60%
・メルロー 40%
樹齢12年以下(平均8年)の若木からのブドウがセカンドになります。
熟成は新樽率30~40%のオーク樽で12ヶ月。悪くないと思います。


シャトー・カルボニューはグラーヴ地区でも最大規模のシャトーです。
前にも訪問してますが、今回改めてしっかり訪れてみました。(笑)
Carbonnieux01
中庭にも入りました。(笑)周囲の畑含め、規模・貫禄なかなかですね。

恒例のグラーヴ格付けシャトー地図。すでにカルボニューは記入済み。
(グラーヴについては試したシャトーに丸印を追記していってます。)
Carbonnieux02
この地図はだいたいAOCペサック・レオニャンの範囲をカバーしてますが、
シャトー・カルボニューはペサックではなくレオニャンの町にあるわけですね。

以下に、グラーヴ格付けシャトーの一覧を記します。
1953年に最初の格付けが行われ、1959年に修正、全16シャトーが認定されています。

<赤>のみ:7シャトー
・シャトー・オー・ブリオン(Ch. Haut-Brion)<Pessac>[メドック第1級]
・シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン(Ch. La Mission-Haut-Brion)<Talence>
・シャトー・パプ・クレマン(Ch. Pape-Clément)<Pessac>
・シャトー・ド・フューザル(Ch. de Fieuzal)<Léognan>
・シャトー・スミス・オー・ラフィット(Ch. Smith-Haut-Lafite)<Martillac>
・シャトー・オー・バイィ(Ch. Haut-Bailly)<Léognan>
・シャトー・ラトゥール・オー・ブリオン(Ch. La Tour-Haut-Brion)<Talence>
 (※2005年にラ・ミッション・オー・ブリオンに統合)

<赤・白>両方:6シャトー
・ドメーヌ・ド・シュヴァリエ(Domaine de Chevalier)<Léognan>
・シャトー・ラトゥール・マルティヤック(Ch. Latour-Martillac)<Martillac>
・シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール(Ch. Malartic-Lagravière)<Léognan>
・シャトー・カルボニュー(Ch. Carbonnieux)<Léognan>
・シャトー・ブスコー(Ch. Bouscaut)<Cadaujac>
・シャトー・オリヴィエ(Ch. Olivier)<Léognan>

<白>のみ:3シャトー
・シャトー・クーアン(Ch. Couhins)<Villenave-d’Ornon>
・シャトー・クーアン・リュルトン(Ch. Couhins-Lurton)<Villenave-d’Ornon>
・シャトー・ラヴィル・オー・ブリオン(Ch. Laville-Haut-Brion)<Talence>
 (※2009年からラ・ミッション・オー・ブリオン・ブランとしてリリース)

メドックのように等級はありません。
しかし、メドック第1級のシャトー・オー・ブリオンは別格でしょうし、
赤・白両方で認定されたシャトーのほうが格上という考えもありそうです。


公式ページに畑の地図があったので、ページソースからJPGを抜きました。(笑)
(普通にクリックしても展開しないようになってますが、元の画像は特大でした。)
Carbonnieux03
区画ごとの品種がわかり貴重な情報ですが、いかんせん画像が大きすぎます。

ということで、この畑の地図をGoogle Mapに転記してみました。(笑)
Carbonnieux05
手間がかかりますがリアル・マップはやはり雰囲気が違いますね~。(笑)
グラーヴ地区でも最大規模のシャトーというのも実感が湧いてきます。

で、驚いたんで書き込んでしまいましたが、カルメネールの区画を発見!
ボルドーではちょこっとカルメネールを植えてるところが時々あります。
セパージュとして使わないのに何で栽培してるんでしょうね?


気になるので、そのカルメネールの区画に行ってみました。
Carbonnieux04
実は最新の画像(2018年)では植え替えられていて、今は小さな苗木です。
この写真はストビューの時を戻して、2008年のものを表示させました。
植え替えた新しい苗木もカルメネールなのかもしれませんが、真相は不明…。


エチケット平面化画像。
IMG_0074
もっとカルボニューを前面に押し出した方がいいような気がするんですが…。
データシートをよく読むと、1956年にペラン家が買収する際、隣接してあった、
シャトー・トゥール・レオニャンという別のシャトーも合わせて取得したそうで、
それが今ではセカンドラベルになっているんだそうです。合点がいきました。


さあ、抜栓。
IMG_2844
コルクは横にミレジム入ってますよ。

コルク平面化しておきましょう。
IMG_2845
DIAM5採用。飲み頃は5年内だそうですから、ちょうどいいわけですね。

Alc.13.5%。(pH:3.64、Brix:6.5)
濃いガーネット。涙ははっきりしません。
IMG_2847

ブラックベリー、ブラックチェリー、スパイス。
濡れた木の樽香あり。
辛口アタック。
程よい酸が若さアピールしながら導入してくれます。
シナモンっぽい風味がプッとしました。
収斂性が心地いいシルキーなタンニンが絡むんですが、
ストラクチャーはしっかり主張して貫禄あります。
「理解しやすい」うまさとでもいいましょうか。
そのいいバランスを保ちながら、余韻も十分な伸びがあります。

セカンドとはいうものの、なかなかの好印象。
前に飲んだファーストの2011年よりずっといいです。


*****


Château Carbonnieux
Château Tour Léognan 2016
Pessac-Léognan
RRWポイント 93点


Château du Tertre Les Hauts du Tertre 2012 Margaux

メドック格付け第5級、ちょっと影が薄いシャトー・デュ・テルトルです。
で、例によって、そのセカンド・ワインをお試しするのであります。
世間的評価は、1978年以降ムラがなく、1998年に現オーナーになってからは、
畑の整備や醸造設備の刷新に資金が投入され更なる高品質化がされてるとか。
まあ、今日はその高評価のファーストではなくセカンドなんですが…。(笑)


IMG_2715
オランダ人のエリック・アルバダ・イェルヘルスマ(Eric Albada Jelgersma )
氏がオーナーなのですが、この人、シャトー・ジスクールを1995年に取得、
3年後の1998年にシャトー・デュ・テルトルも買っちゃってるわけです。
オランダでスーパーマーケットチェーンを持つ実業家で資金は潤沢そうですが。
ネット記事を見ていると、2018年に79歳で亡くなられたそうです。合掌…。


公式ページは、さすがにシャトー・ジスクールのと体裁が似ています。

セカンドもちゃんと載ってますが、情報が薄いのも似ていて、これは困ります。
以下のシャトーの作付け割合のみで、個々のワインのセパージュが載ってません。
・カベソー 43%
・メルロー 33%
・カベフラ 19%
・プチヴェルド 5%
ファーストは作付けに近いかもしれませんが、セカンドはかなり違うはずです。

ネット情報を集め、それらしいのを比較検討し、結果これが一番確からしい。
・カベソー 40%
・メルロー 30%
・カベフラ 30%
どうやって確からしいか判断してるかというと、正確な情報を載せてそうな(笑)
(ミレジム毎にデータが整理されアルコール度数他も正確)欧州のショップの、
複数の情報が一致した場合に採用します。あとは勘。(笑)
熟成も一致した意見が、新樽率30%で12ヶ月になってます。


さあ、マルゴーAOCでも外れになるアルサック村にあるシャトー訪問。
ストビューでは敷地内に入れず。代わりに空撮写真をつけておきます。
Tertre01
シャトー名の「Tertre」は高台のこと。マルゴーでは一番高い丘にあるそう。
アルサック村はジロンド川から遠いですが、ムーリナ川という小川があり、
シャトーの所有畑をぐるっと囲むように流れています。
また、マルゴー村やカントナック村のシャトーのように区画が分断されず、
シャトーの周辺に整然とかたまってあるのも好感が持てます。


さて、今日はいつもの「マルゴーまるごと地図」ではなく新作です。
シャトー・デュ・テルトル目線で作り直し。ちゃんと上が北です。(笑)
MarMargaux
マルゴー村は少々混みあってますが(笑)全格付けシャトーを明記してます。
以下にリストアップしますので、地図で位置(所在村)確認しましょう。

<MARGAUX マルゴー村>(9シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
     Château Lascombes(ラスコンブ)
     Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
     Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
(第3級)Château Ferrière(フェリエ―ル)
     Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
     Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)

<CANTENAC カントナック村>(9シャトー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
     Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
     Château Desmirail(デスミライユ)
     Château d’Issan(ディッサン)
     Château Kirwan(キルヴァン)
     Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Pouget(プージェ)
     Château Prieuré-Lichine(プリューレ・リシーヌ)

<LABARDE ラバルド村>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)

<ARSAC アルサック村>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)

以上の合計21シャトーになります。


エチケット平面化画像。
IMG_2599
裏ラベルにプチヴェルドも混ぜてるって書いてますね。(汗)
じゃあ、第二候補のこれかな?
・カベソー 33%
・メルロー 32%
・カベフラ 30%
・プチヴェルド 5%

インポーターシールは裏ラベルを隠さない偉いタイプです。
IMG_2716


さあ、抜栓。
IMG_2710
セカンド・ワインでも手抜きのない感じのコルク。

平面化しておきましょう。
IMG_2711
セカンド専用デザイン、横ミレジム入り、完璧です。

Alc.12.5%。
濃いガーネット。エッジが結構褐変しています。ねっとり系の涙。
IMG_2714

黒ベリー、スパイス、なめし皮、森の下草。
スモーキーな感じプンプンです。
辛口アタック。
でも、薄っすらと酸が健在ですね。
枯れることなく生き生き感を与えてます。
圧倒的な複雑味と構造感がパレットに迫ります。
タンニンもしっかりこなれシルキー。
余韻に入っても、これら同じバランスで続き、
おさらいができますよ。
最初の酸はまろやかで最後までいい仕事してます。

これはなかなか傑出してるワインじゃないでしょうか。
ファーストが気になりますね。


*****


Château du Tertre
Les Hauts du Tertre 2012
Margaux
RRWポイント 94点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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