やまやでロワールのカベフラを探しました。
今日はシノンじゃなくてブルグイユといきましょう。
白をあまり好まないボク的なマリアージュの法則は、
中華とソース味にはピノ・ノワール、和食にはカベフラです。(笑)
というわけで、結構重宝するロワールの赤。お試しあれ。


IMG_8894
木の皮のようなエチケットに牡鹿のイラスト。不思議な雰囲気です。

ドメーヌ・ロリューなる作り手はいくつかあってどれだか不明。
裏ラベルに、生産者は「Joseph Verdier」とありました。
早速公式ページを見てみると確かにこのワインが載ってます。
ただし、ワイン自体の詳細情報はなし。
まあ、カベルネ・フラン100%で樽なしってところでしょうか。


このジョセフ・ヴェルディエなるところへ行ってみます。
Bourgueil01
ブルグイユから随分離れていると思ったら、傘下にいくつも生産者がいて、
ロワール中でワインを作っている会社でした。
それこそ、ナントのミュスカデからアンジュ―・ソーミュール、
トゥーレーヌの赤・白・ロゼ・ムスー、プイィ・フュメ、サンセールまで。

よくよく読むと、傘下のドメーヌ・ロリューはブルグイユとその隣の
サン・二コラ・ド・ブルグイユに14haの畑を持っているとあります。
オーナーがミッシェルとジョエル・ロリュー夫妻で、2005年から
息子のジェレミー・ロリューが引き継いでいると説明がありました。
これを手掛かりにドメーヌ・ロリューを探してみると…。ビンゴ!
Bourgueil03
間違いありません。公式ページに全く同じ説明がありました。
つまり、JoëlleとMichel Lorieuxが息子のJérémyと云々というくだりです。

広域地図でブルグイユ周辺と共に、この作り手の位置を確認しておきます。
Bourgueil02
ブルグイユの西隣がサン・二コラ・ド・ブルグイユというAOCです。
このドメーヌはここにも畑を持っているということでしたので、
AOC Saint-Nicolas-de-Bourgueil版があり、なんと牝鹿のイラストです。
domaine-lorieux-les-barbeaux-2016-saint-nicolas-de
(公式サイトから拝借した写真なので画質悪いですが…)

これが今日のブルグイユのエチケット平面化画像。
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う~ん、牝鹿バージョンも試したくなりますね。
公式サイトにもテロワールが違うと書いてます。(牝鹿の方が軽いそう)

そうそう、「Cuvée de l’Humelaye」というのは畑名に違いないです。
調べたら、またビンゴ。車で10分ほど東へ行ったところでした。
L'Humelaye
しかし、有名じゃない普通のワインを調べるのは楽しいですね。

「金メダル取りましたシール」(笑)は別撮りしておきました。
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さてさて、抜栓。
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「ロワール渓谷」とだけ書いたシンプルな合成コルク。

Alc.12.5%。
ガーネット。
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ラズベリー、木苺、ココアかな。
あっさりめの辛口アタック。
軽めですが、味の芯はあります。
サラッとした酸味が全体に居ますね~。
この酸は余韻でさらに出てきます。
特徴ないんですが、これが和食に合うんですよ。

しかし、
AOCサン・二コラ・ド・ブルグイユはさらに軽いのか…。


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Domaine Lorieux
Bourgueil 2017
Cuvée de l’Humelaye
RRWポイント 87点