Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Côte_Chalonnaise

Laurent Cognard & Co Montagny 1er Cru & Co 2018

コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)はいろいろと試していますが、今日のモンタニー(Montagny)というのは実はお初になります。ここは白のみのAOCということで、赤がなかったのが今まで注目できていなかった原因のような気がします。加えて以前にGoogle Map上に描いたコート・シャロネーズの地図をよく見るとモンタニーが切れてしまっています(笑)。今回、この地図も描き直そうと思います。

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作り手はローラン・コニャールさん。モンタニーの中心地となるビュクシー(Buxy)の村でブドウ栽培農家に生まれていますが、1997年に自身のブドウ畑を取得しワイン作りを開始。2006年には5.5haになった畑で本格的なワイナリーとします。現在はモンタニー、メルキュレに18haの畑(内、モンタニー・プルミエ・クリュが6.4ha)を持ち、ドメーヌをビュクシーの町の中心部にあるシャトー・ド・ビュクシー(Château de Buxy)に構えています。

公式ページは必要十分な情報あり。トップページのご本人の満面の笑顔が素敵です(笑)。

ワイン紹介はデータシート付で好感持てます。

・シャルドネ 100%

ブドウはAOCモンタニー対象の4つのコミューンの内のひとつモンタニー・レ・ビュクシー(Montagny-les-Buxy)の1級畑からです。畑名がないのは以下の3つの1級畑のブレンドだからのようです。(「&Co」の意味は分かりませんが。笑)

・Vignes Saint-Pierre
・Champ Toizeau
・Les Chaumelottes(Charmelottes)

手摘み収穫。50%のブドウは樹齢70年超です。新樽率10%以下のフレンチオーク樽(500L)で11~12ヶ月の熟成をしています。

ローラン・コニャールのシャトー・ド・ビュクシーがこれだと思われます。
Dom.CognardMontagny01
ビュクシー(Buxy)の市街地の真ん中です。Google Mapでは「ビュキー」と書いてあるのが不思議です。

ビュクシーの中心地には12世紀の要塞が今も残っており文化遺産になっています。
la-Tour-Rouge
その要塞の城壁の中にローラン・コニャールのシャトー・ド・ビュクシーはあるようです。写真の建物は「赤い塔(la Tour Rouge)」と呼ばれており中にはレストランが入っています。そんなところでモンタニーのワインをいただきながら食事がしてみたいものです。


モンタニー(Montagny)のAOC地図で今日の1級畑(3つありましたね。)を探しましょう。
Montagny00
Vignes Saint-Pierre、Champ Toizeau、Charmelottes の3つ、すぐに見つかりました。色を濃くしてあるので地図上でご確認ください。単一畑といっていいぐらい1ヶ所にまとまっていました。ローラン・コニャール(黄色の四角で示しています。)から歩いても30分とかからない距離です。

さあ、畑の場所を突きとめたので実際に行ってみましょう。(Google Mapで、ですが。笑)
Montagny_1er_Crux3
この上空写真は上で見たAOC地図のグレーの四角で囲った部分になります。今日の3つの畑に該当する部分はハイライトしてあります。1級畑らしい起伏のある斜面のいい感じのところです。ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)のモンタニーの看板が見えますね。

で、モンタニーってどこやねん?にお答えするのが今回描き直したこの地図です。
Cote_Chalonnaise_Cognard
コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)は、コート・ドールの南端からの続き、アリゴテのみのAOCブーズロン(Bouzeron)に始まり、マコネまでに5つのコミュナルAOC(村名AOC)があります。リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは赤・白両方のAOCで、1級畑もあります。さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。もちろん今日のワインで見たような1級畑があります。

また、地図上にはそれぞれのAOC内のコミューンの境界とそれぞれの名前も描き込んであるんですが、つまりはそれぞれ複数のコミューンが対象になってますのでここでまとめておきます。

 <Bouzeron> Bouzeron、Chassey-le-Camp
 <Rully> Chagny、Rully
 <Mercurey> Mercurey 、Saint-Martin-sous-Montaigu
 <Givry> Dracy-le-Fort、Givry、Jambles
 <Montagny> Buxy、Jully-lès-Buxy、Montagny-lès-Buxy、Saint-Vallerin

コート・シャロネーズの西側は、Bourgogne Côtes du Couchois という地理的呼称付きAOCブルゴーニュのエリアになっています(2000年認定)。標高が200~300mありますから、オート・コート・ド・ボーヌ(Hautes Côtes de Beaune)の南側という捉え方が正しいかもしれません。地図には描き込めていませんが以下の6つのコミューンが対象になります。

 ・Couches
 ・Dracy-lès-Couches
 ・Saint-Jean-de-Trézy
 ・Saint-Maurice-lès-Couches
 ・Saint-Pierre-de-Varennes
 ・Saint-Sernin-du-Plain

コート・シャロネーズ全体も同じく Bourgogne Côte Chalonnaise という地理的呼称付きAOCブルゴーニュです。コート・ド・ボーヌ(Côte de Beaune)によく似た土壌と言われています。長さ25km、幅7kmに渡る広大なエリアですが、一応対象コミューンを列挙しておきます。

Aluze、Barizey、Bissey-sous-Cruchaud、Bissy-sur-Fley、Bouzeron、Buxy、Cersot、Chagny、Chamilly、Chassey-le-Camp、Chenôves、Culles-les-Roches、Dennevy、Dracy-le-Fort、Fley、Fontaines、Genouilly、Givry、Jambles、Jully-lès-Buxy、Mellecey、Mercurey、Montagny-lès-Buxy、Moroges、Remigny、Rosey、Rully、Saint-Boil、Saint-Clément-sur-Guye、Saint-Denis-de-Vaux、Saint-Désert、Saint-Gilles、Saint-Jean-de-Vaux、Saint-Léger-sur-Dheune、Saint-Mard-de-Vaux、Saint-Martin-du-Tartre、Saint-Martin-sous-Montaigu、Saint-Maurice-des-Champs、Saint-Vallerin、Santilly、Sassangy、Saules、Sercy、Vaux-en-Pré


エチケット平面化画像。
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さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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ノマコルクのような合成コルクですが、ミレジムを横に打ってあるのは珍しいかも。

Alc.13.5%。
深いゴールドイエロー。
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青リンゴ、梨、ブリオッシュ、ナッツ。
辛口アタック。
生き生きした酸はフルーティさを演出していますが、
けっして軽くはなく、味の芯はしっかりしていてコクありの世界が広がります。

こういうのは冷やし過ぎない方が味わい深いですね。
常温に近づくまでゆっくり飲みながら堪能させてもらいました。


*****


Laurent Cognard & Co
Montagny 1er Cru & Co 2018
WWWポイント79点



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Louis Picamelot Bourgogne Mousseux Pinot Noir Sec

スーパーの棚ズレ品コーナーで安売りしていたワインだったのですが、調べてみてブルゴーニュのピノ・ノワールのスパークリングということがわかり俄然興味が湧いてきました。赤の泡というとランブルスコを思い出しますが、このブルゴーニュ・ムスーというのは瓶内二次発酵の本格派です。また、クレマン・ド・ブルゴーニュではなく Bourgogne Mousseux と書いてありますが、AOC Crémant de Bourgogne には白とロゼしかなく、赤だと AOC Bourgogne Mousseux になるということのようです。

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作り手のルイ・ピカメロは1926年にコート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)のリュリー(Rully)に創設されています。創立当初からブルゴーニュ・ムスーという名前で瓶内二次発酵のスパークリング・ワインを作っていたという老舗で、クレマン・ド・ブルゴーニュ(Crémant de Bourgogne)というAOCが制定されたのが1975年ですから、その道のパイオニアということになります。ルイ・ピカメロはスパークリングのみを作っています。実際、リュリーの村では過去からスパークリング・ワインは村の生産のかなりの割合を占めてきたんだそうで、クレマン・ド・ブルゴーニュ発祥の地であり中心地とされています。

公式ページはシャンパーニュの大手メゾンのようなカッコいい感じ。日本語表示も完備ですし。

しかしなぜかクレマン・ド・ブルゴーニュのラインアップしか載っておらず、今日のブルゴーニュ・ムスーが見当たりません。よって、ネット情報から。

・ピノ・ノワール 100%

AOC Bourgogne Mousseux の規定はおおよそ AOC Crémant de Bourgogne の規定に準ずるようです。すなわち瓶内二次発酵熟成期間は9ヶ月以上。違いはやはり「赤」かどうかですね。赤なので AOC Bourgogne と同じくガメ(Gamay)が20%まで使用可ですが、ルイ・ピカメロ含め通常ほとんどガメは入れないそうです。

ルイ・ピカメロを訪問します。リュリ―の町中です。カッコいい門構えですね。
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1991年まではベースワインを買っていたそうですが、今は40%は自社畑から、残りはブドウの買い付けとし、ベースワインはすべて自社で醸造しています。

コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)を俯瞰して位置関係を見ます。
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コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)は、コート・ドールの南端からの続き、アリゴテのみのAOCブーズロンに始まり、マコネまでに5つのコミュナルAOC(村名AOC)があります。リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは赤・白両方のAOCで、1級畑もあります。さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCですが、ここも1級畑がかなりあります。

リュリー(Rully)のAOC地図上で見てみましょう。
Picamelot02
リュリーには赤・白あると同時に1級畑も結構ありますね。また、AOC Rully は Rully のコミューンだけでなくシャニー(Chagny)にもはみ出していること覚えておきましょう。


エチケット平面化画像。棚ズレ品だったので非常にエチケットの状態が悪いです。
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セック(Sec)とありますからブリュット(Brut)よりは微妙に甘めでしょうか。以下に甘辛度の表示をまとめておきます。(1リットル当たり糖分量をグラムで表します。)

・ドゥー(Doux) :50g 以上
・ドゥミ・セック (Demi-Sec):32g ~ 50g
・セック(Sec) : 17g ~ 32g
・エクストラ・ドライ(Extra Dry) :12g ~ 17g
・ブリュット (Brut):12g 以下
・エクストラ・ブリュット(Extra Brut) :0g ~ 6g

※糖分 3g 以下、あるいは全く加糖をしていないワインには 「ブリュット・ナチュール(Brut Nature)」 、「パ・ドゼ(Pas Dosé)」、「ドザージュ・ゼロ(Dosage Zéro)」 の表示をすることができます。

エチケットは本来ならこんなにきれいな感じです。
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さあ、抜栓。
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ミュズレ(Muselet)もあまり凝ってないようです。

Alc.12.5%。
オレンジっぽいルビー。結構熟成進んでるようです。
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恒例のスパークリングの泡の立ち上がり動画です。

すごい勢いでたくさんの泡が上がってるんですが、色が濃くて見にくいです(笑)。

フランボワーズ、フレーズ、甘やかな香り。
辛口アタック。
酸がほどよく効いていて甘みにも感じます。
これがセック(Sec)なんでしょうね。
かすかな苦味様の複雑味は熟成感とも取れます。
ピノ・ノワールの良さが出てる感じです。
ピノの味って泡のエレガントさが合うんですね。
最後まで赤のうまさと熟成感の深みが続き、
フィニッシュまでハッピーでした。
クセになりそう。ピノの泡。


*****

Louis Picamelot
Bourgogne Mousseux
Pinot Noir Sec
RRWポイント 92点


Louis Jadot Mercurey 2018

またまたルイ・ジャドです。ルイ・ジャドは各種コストコで安く出ているのでつい手を出してしまいます。今日のはメルキュレ(Mercurey)。コートドールの南、コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)ですが、1級畑もあるれっきとした村名ワインです。

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ルイ・ジャドについて今さら詳細は要らないと思いますが、起源は1851年にルイ・ジャドさんがボーヌで始めた大メゾンです。ブルゴーニュ最大手のひとつですから、今日のワインのようにいろんなAOCを手広くやってますが、ミュジニーやエシェゾーはじめ名だたるグラン・クリュもいっぱい持ってます。とにかく、流通量も多く、何かとお世話になってるルイ・ジャドです。(笑)

公式ページは大手の風格。全部自社畑かというぐらいブルゴーニュを代表して紹介してます。

いつもながらすごいラインアップ。しかし今日のワインももちゃんとありました。

・ピノ・ノワール 100%

マニュアル収穫。完全除梗。木製またはステンレス製のオープンタンクで発酵、1日2回のパンチダウン(=ピジャージュ Pigeage)を行います。熟成は約3分の1が新樽のフレンチオーク樽で約18ヶ月です。

今回もルイ・ジャド訪問はしませんが、訪問したときの過去記事を貼っておきます。


コート・シャロネーズのGoogle Mapでメルキュレの位置関係を確認します。
DomaineFaiveley06
コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)は、コート・ドールの南端からの続き、アリゴテのみのAOCブーズロンに始まり、マコネまでに5つのコミュナルAOC(村名AOC)があります。リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは赤・白両方のAOCで、1級畑もあります。さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCですが、ここも1級畑がかなりあります。
ルイ・ジャドのメルキュレの説明では、土壌の組成が似ているため仕上がるワインもコート・ド・ボーヌのワインと非常によく似たものになるとしています。全体の栽培面積の約4分の1に相当するプルミエ・クリュ(1級畑)を有し、高く評価されている畑もいくつかあります。

拾い物のAOC Mercureyの地図でプルミエ・クリュの分布などを確認しましょう。
Mercurey_AOC_Map
AOCメルキュレは、メルキュレのコミューンだけでなく、南側に隣接するサン・マルタン・ス・モンテギュ(Saint-Martin-sous-Montaigu)も含まれることに注意。そちらにも1級畑がありますね。


エチケット平面化画像。
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コストコシールも縦貼りで裏ラベルを極力隠さないようにしてるようです。


さあ、抜栓。
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コルク平面化画像。
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メルキュレ専用品ですね。

Alc.13%。
ルビー。
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フランボワーズ、ダークチェリー。
弱めながら出汁的香りかすかに。
辛口アタック。
程よい酸がいいバランスを予感させます。
弱いながらもコクもしくは旨味の実体はありました。
やはりバランスもいい。

しかしながら全ての要素が弱めなのは否めず、
もう少し広がりほしい気がします。


*****

Louis Jadot
Mercurey 2018
RRWポイント 90点


Paul Reitz Mercurey 2016

ポール・レイツ(Paul Reitz)のメルキュレをいただきましょう。コート・ド・ニュイの南の端、コルゴロアン村が本拠地の大手ですが、いわゆるネゴシアン・エルヴール(Négociant éleveur)で、ブドウを仕入れ、醸造・熟成・瓶詰めを自ら行います。ブルゴーニュに多いスタイルですね。シャンパーニュのネゴシアン・マニピュラン(NM=Négociant-Manipulant)と似ています。

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1793年にジーン・アダム・レイツさんがエステートを造ったのが起源だそうで、1872年にポール・レイツさんがコルゴロアン村(Corgoloin)に立ち上げたワイナリー/ネゴシアン・エルヴールが今日の「ポール・レイツ」という訳です。

公式ページの本体は全編Flashベース。2021年の現在はFlashサポート終了で全く見られません。

Flashの終了は早くからわかっていた話ですから、ここは対応をしておいて欲しかったですね。仕方がないので何とかFlashを表示する方法がないかネット上を探し回った結果、怪しい(笑)エミュレータがあったので何とか見られました。これがそのサイトのスクショです。
Website
もう見られませんから今となってはなかなか貴重ですよ。しかし、サイトの情報自体は結構あっさりめのようです。今日のメルキュレもラインナップにあるのはわかりますが詳細情報なし。ネゴシアンのサイトの宿命ですかね。ポール・レイツの情報源はあと facebook がありますが2019年で更新が止まってます。(笑)


コルゴロアン村(Corgoloin)の真ん中にあるポール・レイツを訪問。
PReittz01
ストビューでは中の立派な建物が拝めなかったので、facebook に上がってた写真を拝借しました。ロゴマークにするぐらい自慢の建物なんでしょう。

コルゴロアン村近辺をGoogle Mapで俯瞰して位置関係を確認します。
PReittz02
この辺りは単独でAOCになってないコミューンが続きますので影が薄いですね。
プルモー(Premeaux、行政区分上はプルモー・プリセ Premeaux-Prissey)はほとんどがAOCニュイ・サン・ジョルジュ扱いで(D974号線西側は1級)、それ以外の部分の畑も単独ではなく、コンブランシアン(Comblanchien)、コルゴロアン(Corgoloin)、そしてだいぶん北へ飛んで、ブロション(Brochon)とフィサン(Fixin)の一部と合わせ技でAOC Côte de Nuits-Villages を形成しています。(赤・白あり。)

そうそう、今日のワインはコート・シャロネーズでした。
DomaineFaiveley06
コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)は、コート・ドールの南端からの続き、アリゴテのみのAOCブーズロンに始まり、マコネまでに5つのコミュナルAOCがあります。リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは赤・白両方のAOCで、1級畑もあります。さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。

今日のメルキュレはどこの畑なのかも全く情報なし。以前、フェヴレのメルキュレを試した時の地図を再掲してお茶を濁そうと思います(笑)。これもネゴシアンの宿命ですかね…。
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AOCメルキュレは、メルキュレのコミューンだけでなく、隣接するサン・マルタン・ス・モンテギュ(Saint-Martin-sous-Montaigu)も含まれることに注意。

これもフェヴレ(Faiveley)のメルキュレのときのGoogle Map転記地図です。
DomaineFaiveley05
プルミエ・クリュ(1級)の分布も示してます。いくつか畑名を書き込んでますが、名前の入った畑はフェヴレの所有する畑です。しかし、醸造施設も構え、畑もいっぱい持ってるフェヴレのメルキュレに対する力の入れようは並々ならぬものですね。


エチケット平面化画像。
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「Élevé et mis en bouteille par~」となっていますが「熟成および瓶詰めしてます」ってことで、ただのメゾンじゃないぞって主張してます。ネゴシアン・エルヴール(Négociant éleveur)でしたね。裏ラベルはなくインポーターシールのみ。


さあ、抜栓。
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コルク平面化。
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キャップもコルクもごく普通の汎用品でした。

Alc.13%。(pH:4.28、Brix:7.0)
しっかりルビー。
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フランボワーズ、チェリー、佃煮香も。
酸味からくる辛口アタック。
複雑味、奥行きがあるのは感じるんですが、
最初の酸ががっつりマスクしますね。
喉越し余韻と時は流れても酸はそこに居る(笑)。

このパターン、よくあるので慣れてきたんですが、
好みとしてはいまだ高評価はしにくいんですよね。


*****


Maison Paul Reitz
Mercurey 2016
RRWポイント 88点


Domaine Faiveley Mercurey La Framboisière Monopole 2017

ニュイ・サン・ジョルジュ本拠のフェヴレですが、そのメルキュレを試します。
色々紐解くと、1933年にメルキュレに進出してから、今では拠点も現地に置き、
メルキュレ中心にコート・シャロネーズには並々ならぬ力を注いでいるようです。
それで値段もお手頃なわけですから、非常に偉い生産者かもしれません。(笑)


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フェヴレは1825年の創立から7代続く大ドメーヌでラインアップも錚々たるもの。
ネゴスものもありますが、自社畑から造るドメーヌものが全体の8割を占めるそう。
その自社畑がブルゴーニュに140haあるというので、それだけでもすごいですが、
その内、72ha(半分以上!)がコート・シャロネーズというので驚きます。


公式ページは大手らしく凝った造りになっています。

ワインも画面いっぱいに並んだエチケットから個々の情報に入っていきます。
一応、ミレジム毎にPDF含めデータ完備。「La Framboisière」という畑からで、
1級ではないもののメルキュレに進出した当初から所有のモノポールです。
・ピノ・ノワール 100%
除梗率は明記されていませんが、年によって変えてるそうです。
熟成は新樽率20%で13~14ヶ月。


作り手訪問。ニュイ・サン・ジョルジュの市街地にあるここが本拠地です。
DomaineFaiveley01
しかし、今日のワインはフェヴレの第二の拠点ともいえるコート・シャロネーズ…。

まずは、コート・シャロネーズ全体からおさらいしていきましょう。
DomaineFaiveley06
コート・ドールからの続き、アリゴテのみのAOCブーズロンに始まり、
マコネまでに5つのAOCがあります。
リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは、
赤・白両方のAOCで、1級畑もありますから、レベルは高そうです。
さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。


メルキュレのAOC地図で今日の畑(La Framboisière)の場所を確認しました。
DomaineFaiveley04
その名も Domaine Faiveley La Framboisière という拠点がメルキュレにあります。
メルキュレの集落を貫く県道D978号線沿いですね。印もつけました。

う~ん、やはりGoogle Map転記をしないと臨場感が足りませんね~。(笑)
DomaineFaiveley05
ラ・フランボワジエールの畑とコート・シャロネーズの拠点も示しました。
またプルミエ・クリュの分布も示してます。いくつか畑名を書き込んでますが、
名前の入った畑がフェヴレの所有する畑。単独所有は Monopole と入れてます。

さあ、そのラ・フランボワジエールの畑へ行ってみますよ。
DomaineFaiveley02
ストビューでごく近くまで行けました。フェヴレの看板も上がってる!

公式ページのギャラリーにもっといい写真が上がってました。(笑)
DomaineFaiveley02f
全ての畑の写真が上がってるわけではないで、きっと自慢の畑なんだと思われ。

メルキュレにある拠点というのがここです。かなり立派そうな施設です。
DomaineFaiveley03
看板には「Domaine Faiveley La Framboisière」という名前になっています。
拠点名にするくらいですから、やはり La Framboisière は大事な畑なんですね。

これまた公式ページのギャラリーにこの拠点の空撮写真が上がってました。
DomaineFaiveley03f
フェヴレのこの拠点は古くからの施設だそうですが、2014年にリノベーションし、
最新の設備に刷新されているそうです。
ニュイ・サン・ジョルジュのより立派な施設なんじゃないでしょうか。
コート・シャロネーズ全域に渡るフェヴレの畑をここが受け持ってそうです。


エチケット平面化画像。
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裏ラベルはラック・コーポレーションの貼り替えパターンです。


さあ、抜栓。
IMG_3450
キャップシールはドメーヌ名のエンボス。

コルク平面化。
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メルキュレのみの表記。ミレジム入り。

Alc.13%。(pH:3.81、Brix:6.4)
クリア感ありますが、しっかり色づいたルビー。
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フランボワーズ、佃煮香か…芳ばしい木の香も。
チェリー的な酸味の香り…リコリスも感じます。
辛口アタック。
しっかりした果実味がある味は立体感あり。
控えめな酸が絶妙なハーモニーを見せてくれて、
フィニッシュまで同じバランスが崩れないのがいいですね。

パーカーおじさんは90点をつけたようです。
なら、こちらはプラス1点ということで。(笑)


*****


Domaine Faiveley
Mercurey La Framboisière
Monopole 2017
RRWポイント 91点


Louis Latour Givry 2015

大手ルイ・ラトゥールのコート・シャロネーズ、ジヴリをいただきます。
ルイ・ラトゥールはインポーターがアサヒビールということもあって、
比較的スーパーなんかでも手に入りやすく、ハーフボトルも結構選べるので、
今日のように、サクッとピノを合わせたいときに重宝しますね。(笑)


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ルイ・ラトゥールの歴史を紐解くと、フランス革命以前の1731年に始まります。
ルイ・ラトゥール家がコート・ド・ボーヌに最初の畑を取得したんだそうです。
「Maison Louis Latour」が設立されたのが1797年。それでも200年以上前ですね。
現在はブルゴーニュ一円に48haの畑を所有し、内27haがグラン・クリュといいます。
これはコート・ドール最大のグラン・クリュ所有者になります。


公式ページは変な効果がいっぱいで非常に使いにくいです。(笑)

一応、全ラインナップ(多すぎて壮観です)、ミレジム毎にデータがあります。
・ピノ・ノワール 100%
ステンレスタンクで発酵、ステンレスタンクで熟成(10~12ヶ月)。
MLFは100%行います。
ただし、ジヴリの畑はどこだか明示がありません。残念。


とりあえず、ボーヌの中心街にあるルイ・ラトゥールの本部へ行きます。
MaisonLouisLatour01
17世紀からの古いマンションらしいのですが、本部はずっとここだそうで。
ただし活動拠点はアロース・コルトンにある「Château Corton Grancey」に、
1891年に取得してから移っています。

コルトンの丘のふもと、周囲はグラン・クリュ畑のなかなかすごいところ。
Givry02
1895年には、ここであのコルトン・シャルルマーニュを誕生させたそうです。
スーパーで売っていて親しみやすいブランドですが、実はなかなかゴイゴイスー。


とはいうものの、今日いただくのはコート・シャロネーズのジヴリでした。
まずはコート・シャロネーズとジヴリの位置関係を確認しましょう。
Rully03
コート・ドールからの続き、ブーズロンに始まり、マコネまでに5つのAOCがあります。
リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは、
赤・白両方のAOCで、1級畑もありますから、レベルは高そうです。
さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。

ジヴリ(Givry)のAOC地図を貼っておきます。1946年にAOC認定です。
Givry01
プルミエ・クリュ(1級畑)があることと、Givryのコミューンだけでなく、
一部、JamblesDracy-le-Fortにまたがっていることも覚えておきましょう。
栽培面積は265haで、赤・白ありますが、赤が圧倒的に多いです。(約85%)


エチケット平面化画像。
IMG_2957
おなじみのデザインですね。


さあ、抜栓。
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キャップシール、コルクとも紋章入り。

コルク平面化。
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テクニカルコルク、5年耐用のDIAM5を採用です。
熟成ポテンシャルは3~5年としてますので十分ですね。

Alc.13%。(pH:3.56、Brix:6.0)
クリア感あるルビー。割と粘性のある涙です。
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フランボワーズ、チェリー。青茎っぽさ。
この色味からして除梗はしてるんでしょうけど。
辛口アタック。
控えめな酸はいいですね。
落ち着きのある味わいに果実味を添えます。
複雑味も感じます。これは「あり」ですね。
余韻はあっさりでしたが。

前に飲んだルイ・ラトゥールのサントネが、
酸がキツめだったのを考えると、ジヴリはいいです。


*****


Louis Latour
Givry 2015
RRWポイント 91点


Paul et Marie Jacqueson Rully “La Barre” 2017

コート・シャロネーズはコート・ドールに続いていて悪くはないはず、
という期待でジヴリのフランソワ・ランプを試しましたが「う~ん」でした。
コート・ドールに(ブーズロンを挟んで)隣接するリュリーはどうでしょう。
コート シャロネーズでも屈指のドメーヌとして知られるジャクソンです。
その本拠地リュリー(Rully)の村名畑からの1本をお試ししてみます。


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1946年にアンリ・ジャクソンさんがリュリーに創設した家族経営のドメーヌ。
Paul & Marie Jacquesonという名前になってますが、ポールさんは息子。
マリーさんはポールさんの娘で、アンリさんの孫ということになります。
2006年からマリーさんがドメーヌの仕事を任されています。親子の名前でした。
2015年からはポールさんの息子のピエールさんも加わったそうで、
またドメーヌの名前が変わるのかしら?(笑)


公式ページはこじんまりしてますが、かっこいいです。

ただ、ワインの詳細がほとんどない上に、今日の「La Barre」が載ってません。
しかしながら、赤は全部以下の同じ手法だそうで…。
・ピノ・ノワール 100%
完全除梗、熟成は新樽率25%のオーク樽で12ヶ月です。


まずは、リュリーのドメーヌ訪問。
Jacqueson01
教会に隣接したかなり大きな建物です。裏手が住居のようですね。
Domaine JacquesonやH.et P. Jacquesonといった表記も見られます。
運営する代によって名前を変えていくつもりでしょうか?(笑)

さて、 Côte Chalonnaiseの自作地図でリュリーの位置を確認します。
Rully03
Bouzeron、Rully、Mercureyと地続きになってますね。

RullyのAOC地図を見て、Rully AOCをおさらいします。
1939年にMercurey、Montagnyと共にAOC昇格。(Givryは1946年)
23のクリマがPremier Cruになっていますが、Grand Cruはないです。
Rully02
今日のワインの「La Barre」の畑を発見。ドメーヌとの位置関係も理解。

恒例、Google Map転記。うん、やっぱりわかりやすい。(笑)
Rully021
La Barreの畑に(ストビューで)行ってみましたが、季節が悪かったです。残念。

ジャクソンはリュリーの他、メルキュレとブーズロンにも畑を所有。
公式ページに詳しい所有畑の地図がありました。これは助かります。
Jacqueson02
区画位置や面積まではっきりわかりますね。60%が白、40%が赤だそうです。


エチケット平面化画像。
IMG_2305
スキッとしていて好感持てるデザインです。

裏はインポーターシールだけだったので別撮りです。
IMG_2306


さあ、抜栓です。
IMG_2308
キャップシールは、ネックに「Famille Jacqueson」と入ってますが、
てっぺんは普通にブドウのエンボス。

コルク平面化。
IMG_2309
テクニカルコルク、5年耐用のDIAM5を採用です。

Alc.13.5%。
澄んだルビー。
IMG_2310

フランボワーズ、フレーズ、スパイス、鰹出汁(笑)。
辛口アタック。
ほのかに甘みが着いてきます。
果実味が溢れる中に、
しっかりした味の芯はありますね。
程よい酸の演出だと思われ。
新大陸のうまいピノの雰囲気を感じます。
余韻もいいバランスが続き、好印象。

やっぱり、作り手によるのかな。
コート・シャロネーズもおいしいのがありました。


*****


Domaine Paul et Marie Jacqueson
Rully “La Barre” 2017
RRWポイント 92点


Domaine François Lumpp Givry 1er Cru Crausot 2017

昨日に引き続きコート・シャロネーズ、ジヴリのフランソワ・ランプです。
今日はジヴリの1級畑クロゾーからのシャルドネ、白をお試しです。
昨日の赤は状態が悪かったのか、少々残念な感じでしたが、白はどうでしょう。
この作り手が有名になったきっかけが白といいますから、期待は高まります。


IMG_1651
まだまだ未熟者のRed Red Wineでは、未だブルゴーニュ白のベンチマークがなく、
(出会っておらず?)白を評価する確たる基準を持ち合わせておりません。(笑)
なのでWWW(White White Wine)ポイントなる採点も赤以上にいい加減です。
もっと精進しなくてはだわ。


公式ページはシンプルで情報少なめですが、カッコいいです。

1977年からブドウ栽培を始め、1991年にドメーヌを設立していますが、
ジヴリを代表する優秀な生産者としてフランス国内で評価が高いそうです。
公式サイトは貧弱情報なのでネット情報ですが、
・シャルドネ 100%
を全収穫分を圧搾して直ぐに樽(新樽30%)に入れ、そのまま発酵。
熟成は不明ですが赤と同じく12ヶ月でしょうかね。
パーカーおじさんはこの2017年に92点をつけています。


ジヴリの市街地にあるドメーヌ訪問。新しそう。おしゃれな外観です。
Givry04
きれいな畑に囲まれていますね。所有畑でしょうか。

コート・シャロネーズからおさらいしていきます。Givryはここです。
Givry03
ジヴリはリュリー、メルキュレとともに赤・白OKのAOCです。
モンタニーだけ4つの村にまたがり、白(シャルドネ)のみのAOCでしたね。

ジヴリのAOC地図でプリミエ・クリュと村名の畑の分布を見ましょう。
Givry02
黄色の所が今回試した赤・白の1級畑です。ドメーヌの場所も印してます。
La Vigne RougeとLa Brûléeという1級畑も含め全部で約9.5ha所有してるそうです。
(地図上で探してみてください。La Brûléeはわかりにくかったです。笑)

例によって、Google Map転記をしてみました。
Givry01
それぞれの畑も訪れ、写真(スクショ)を撮ってみました。(笑)
なかなかきれいな畑です。コート・ドールと遜色ないような気がします。


エチケット平面化画像。
IMG_1661
裏ラベルのほうが立派で長い。(笑)


さて、いただきます。
Alc.13%。
イエロー。
GivW

白い花、白桃、洋梨。
酸味によって甘く感じましたが辛口アタック。
花梨、炭酸飲料のシトラスの風味。
総じてフルーティですね。

美味しいんですが、
ブルゴーニュに期待する味とはちょっと違う気がします。
まあ、ブルゴーニュ白の判断基準のない自分が言うのもなんですが。(笑)


*****


Domaine François Lumpp
Givry 1er Cru Crausot 2017
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Domaine François Lumpp Givry 1er Cru Clos du Cras Long 2017

フランソワ・ランプというコート・シャロネーズのジヴリの作り手です。
ブルゴーニュもいろいろ試してはいますが、コート・シャロネーズは盲点でした。
過去ブーズロンをいただいたぐらいで、なかなか機会がありませんでした。
マコネやボジョレーよりコート・ドールに近いですから、掘り出し物があるかも。


IMG_1653
コート・シャロネーズのAOCはブーズロン以南、順にリュリー(Rully)、
メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)、モンタニー(Montagny)と続き、
リュリー以下、全部プルミエ・クリュの畑があるんですね。
今日はジヴリのプルミエ・クリュ、赤・白ともにお試ししました。
(白は明日の記事にします。)


公式ページはシンプルで情報少なめですが、カッコいいです。
1977年からブドウ栽培を始め、1991年にドメーヌを設立していますが、
ジヴリを代表する優秀な生産者としてフランス国内で評価が高いそうです。

公式にはあまり詳しく書かれてませんが、ネット情報も合わせると、
・ピノ・ノワール 100%
を手摘み収穫、完全除梗、たぶん新樽率70%で12ヶ月熟成です。
2016年とこの2017年の2年連続でパーカーおじさんは91点をつけています。


ジヴリの市街地にあるドメーヌ訪問。モダンでカッコいいですね。
Givry04
きれいな畑に囲まれていますね。所有畑でしょうか。

コート・シャロネーズからおさらいしていきます。Givryはここです。
Givry03
ジヴリはリュリー、メルキュレとともに赤・白OKのAOCです。
モンタニーだけ4つの村にまたがり、白(シャルドネ)のみのAOCでしたね。

ジヴリのAOC地図でプリミエ・クリュと村名の畑の分布を見ましょう。
Givry02
黄色の所が今回試した赤・白の1級畑です。ドメーヌの場所も印してます。
La Vigne RougeとLa Brûléeという1級畑も含め全部で約9.5ha所有してるそうです。
(地図上で探してみてください。La Brûléeはわかりにくかったです。笑)

例によって、Google Map転記をしてみました。
Givry01
それぞれの畑も訪れ、写真(スクショ)を撮ってみました。(笑)
なかなかきれいな畑です。コート・ドールと遜色ないような気がします。


エチケット平面化画像。
IMG_1656
裏ラベルのほうが立派で長い。(笑)


さて、いただきます。
Alc.13%。
しっかりしたルビー。
GivR

香りはあまり立ってませんがフランボワーズかな。
水臭い風味。
少し嫌な酸にも気がついてしまいました。
余韻に入ってもリベンジなく終わりました。

期待しただけに、少し残念。
パーカーおじさんを信じれば、
ほんとはもう少しおいしいはず。(笑)


*****


Domaine François Lumpp
Givry 1er Cru
Clos du Cras Long 2017
RRWポイント 86点


Domaine A. et P. de Villaine Bouzeron 2012

DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)の共同経営者、
オベール・ド・ヴィレーヌ(Aubert de Villaine)氏が自ら手掛ける、
Domaine A. et P. de VillaineのAOC Bouzeronをいただきます。
品種は、ブルゴーニュ全体の6%というアリゴテ(Aligoté)です。


IMG_9607
「AOC Bouzeron」はブルゴーニュで唯一アリゴテ種の白ワインに認められたもの。
「AOC Bouzeron」の制定をINAOに働きかけたのがオベール氏なんですね。
(1998年、地域名Bourgogne Aligoté Bouzeronから村名Bouzeronに昇格。)

オベール氏の頭文字「A」とパメラ夫人の「P」をとって、
ドメーヌ名が「Domaine A. et P. de Villaine」ということなんですが、
2015年より「Domaine de Villaine」としています。
今日のは2012年なので改名前ですね。

公式ページはこのBouzeronの画像。フラッグシップなんですかね。

データもミレジム毎完備。
アリゴテには2種類あり、アリゴテ・ドレ種が使われています。
アリゴテ・ドレは「Aligoté doré」、金色のアリゴテという意味です。
もう1種はアリゴテ・ヴェール(Aligoté vert)、緑色のアリゴテです。
アリゴテ・ドレの方が小粒で酸味が穏やか且つ芳香が豊かなんだそうです。

以前、Bourgogne Côte Chalonaise La Fortuneを試していますので、
その時の画像を再掲しながらおさらいしましょう。
これがドメーヌ・ド・ヴィレーヌです。
Villaine01

コート・ドールの南端のすぐ隣です。コート・シャロネーズの始まり。
carte
(公式サイトにあった地図を拝借してます。)

ブーズロン村の真ん中あたりにあります。
VillaineBouzeron01
以前飲んだ赤はブーズロンのLa Fortuneという畑からでしたが、
今日のブーズロンはどこだか不明。
Les Clous(モノポール)とLa Digoineにも畑を持ってますので、
この辺り何でしょうかね。

コート・シャロネーズも以前作成の地図でおさらいです。
CotesChalonaise01
モンタニーは4つの村にまたがり、白(シャルドネ)だけでしたね。


エチケット平面化画像。
IMG_8228
ブーズロンにあるドメーヌがブーズロンと名乗るワイン。
トップページやワイン紹介の一番目に載せて誇らしげです。


さて、抜栓。
IMG_9603
横ミレジム入り。白キャップもドメーヌ名入り、いい感じです。

コルク平面化撮影しました。
IMG_9609
「Bouzeron」だけ後で入れてるような気がしますが、一応専用品。

Alc.12.5%。
濃い黄金色。
IMG_9604

柑橘系、梅酒の香りも。
すえた香り。(かすかですが欠陥臭?)
酸味ではあるのですが、独特な酸のアタックです。
この酸味がアリゴテの個性でしょうか。
味は濃さを感じ、厚みはあります。
しかし、不思議な風味…。
個性的と言えば許せなくもないんですが、
古さ、痛んだ臭いとも感じます。

もっと若いうちに飲むべき?
アリゴテの個性?
微妙だな~。


*****


Domaine A. et P. de Villaine
Bouzeron 2012
WWWポイント 75点



RRW02
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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