やまやで何気なく手に取り買い求めたスペイン、プリオラートのワイン。
「よりどり2本で~千円」の特売だったのが最大の要因ですが。(笑)
プリオラートはスペイン随一の銘醸地ですがお高いのが多いです。
こいつはお手頃価格でしたが、きっとうまいに違いない雰囲気があります。
最近こういう勘がけっこう当たります。


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「Bodegas La Cartuja」でプリオラートの生産者を調べても見つからず。
裏ラベルには「CVA」という会社名とマドリードの住所があるだけ。

困ったなと思っていると、なんとコルクにURLが書かれていました。
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http://www.vinosatlantico.com」が公式ページでした。
(コルク平面化画像撮影はまだまだ発展途上ですね。)

会社名CVAは、「Compañía de Vinos del Atlántico」の略。
「大西洋葡萄酒会社」って感じでしょうか。(笑)
スペイン中(ポルトガル含む)の18地域で多種多様なワインを生産。
相当やり手のネゴシアン企業かと思いきや、
1800年代からスペイン中でワインづくりを手掛けていた、
Alberto OrteさんとPatrick Mataさんの家族経営の事業を、
2002年に統合した会社なんだそうです。
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公式ページにお写真がありました。
どっちがどちらか書いてませんが、このお二人でしょう。(笑)

公式サイトは情報豊富で、非常に好感が持てます。
特にスペインのワイン生産地の地図は、
18地域を扱う生産者だけあって、すばらしいです。
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かなり高解像のPDFがダウンロードできます。

セパージュは、
・ガルナチャ 70%
・カリニェナ 30%
ガルナチャ(Garnacha)はフランスで言うところのグルナッシュ。
カリニェナ(Cariñena)はフランスで言うところのカリニャンですね。
カリニェナはマスエロ(Mazuelo)というシノニムもあります。

樽熟は、半分はフレンチオークのバリック(225リットル)で、
もう半分は300リットル(コニャック用?)の樽で、6ヶ月です。
お手頃で軽口のプリオラートを目指したそうです。

ワイン名のラ・カルトゥハ(La Cartuja)はカルトゥジオ会のことで、
フランスに11世紀に発生したこの修道会がプリオラート地域を治め、
ワイン作りをしていたことに因んでいるようです。

しかし、プリオラートのこの生産者の畑の場所がわかりません。
仕方がないので、公式ページに豊富に載せてある写真を拝借。
CVApriorat
これがこのワインを作ってるところだそうで。いい感じです。


エチケット平面化画像。
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さて、抜栓です。
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Alc.14.5%。
濃いガーネット、エッジは褐変気味。
黒ベリー、スパイス、濡れた木の樽香。
うま口アタック。酸味が少しあります。
厚みのある味ですが、酸味がそれを軽く感じさせます。
これはいい酸味と言えます。
喉越しに軽いタンニンも感じます。
余韻も爽やかでいいですね。

2011年のヴィンテージですが、
パーカーおじさんが93+点つけてるようですね。
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どおりでうまいです。(笑)


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Bodegas La Cartuja 2013 DOC Priorat
RRWポイント 92点