「白ワインの聖地」なんて呼ばれるフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州(Friuli-Venezia Giulia)ですが、赤ワインも当然ありまして、カベフラやカベソーなんかが主要品種になってるようです。ちょうどヴェネチア・ジュリア IGP(Venezia Giulia IGP)のカベフラを発見しましたので、お試しといきましょう。
シモン・ディ・ブラッツァンという作り手ですが、当主のダニエーレさんの名前のついた Azienda Agricola di Drius Daniele というのが正式名称のようですね。1956年にダニエーレさんの祖父母が立ち上げたワイナリーです。ダニエーレさんが農薬アレルギーということで(笑)ビオロジックを推進しているとのこと。場所は、スロベニアとの国境に近い(言ってみれば歴史的にもややこしい)ゴリツィア県(Gorizia)にあります。
公式ページはシンプルですがないよりマシ。ワイン情報は最小限しかないですが。
ゴリツィア県(Gorizia)コルモンス(Cormons)にあるワイナリー訪問。
スロベニアの国境まで車で10分とかかりません。また、スロベニア側にもブドウ畑が広がっており、プリモルスカというスロベニアの銘醸地になっています。
フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州をGoogle Mapで俯瞰します。DOC/DOCGの地図もインポーズしましたので地形図と見比べてください。州の北側大半は山地になっておりワインが作られていないことがわかります。今日のワインは、ヴェネチア・ジュリア IGP(Venezia Giulia IGP)で、フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全体が対象です。
フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州のDOC/DOCGを包括する全部入りのDOCが、2016年に新しくできた Friuli DOC/Friuli Venezia Giulia DOC なんですが、このDOCもフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全体が対象です。個人的に気になるのが、同じ範囲のIGPの方の名称に「フリウリ」が付かないところです。ヴェネチア・ジュリア IGP の方は1996年に制定と、フリウリDOCより20年も早くできています。何か背景がありそうなんですが…。
ということで、いろいろややこしい背景がありそうなフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州(Friuli-Venezia Giulia)を深掘りしておきましょう。
イタリアの国境付近の州はどこもややこしい歴史を持っていますが、ここもご多分に洩れません。州の大部分を占めるのが「フリウリ地方」で、ポルデノーネ県(Pordenone)、ウーディネ県(Udine)、ゴリツィア県(Gorizia)の東北部から成ります。
1866年にはこのフリウリはイタリアに帰属していますが、ゴリツィア県の残りと現在の州都トリエステを擁するトリエステ県(Trieste)から成る「ヴェネツィア・ジュリア」がイタリアに編入されるのは第一次世界大戦後を待つことになります。もっともユーゴスラビアとの国境が正式に確認されたのは1975年ですから、結構近代までややこしい地域だったわけです。(現在国境を接するのはスロベニア。笑)州の名前が長ったらしいのも、「フリウリ」+「ヴェネチア・ジュリア」だということがわかりましたね。そしてアルファベット表記の Friuli の後に付くハイフンは「+」の意味ということになりますね。
でもやっぱりわからない。フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全域対象のDOCが「フリウリ DOC」もしくは「フリウリ・ヴェネチア・ジュリア DOC」なのに対し、同じ範囲のIGPがフリウリの付かない「ヴェネチア・ジュリア IGP」なこと…。
エチケット平面化画像。
特徴的なデザインですね。裏にはしっかりユーロリーフのマーク。
微妙に裏ラベルにかぶっているインポーターシールがこれ。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
DIAM10とはいいのを使ってますね。
シモン・ディ・ブラッツァンという作り手ですが、当主のダニエーレさんの名前のついた Azienda Agricola di Drius Daniele というのが正式名称のようですね。1956年にダニエーレさんの祖父母が立ち上げたワイナリーです。ダニエーレさんが農薬アレルギーということで(笑)ビオロジックを推進しているとのこと。場所は、スロベニアとの国境に近い(言ってみれば歴史的にもややこしい)ゴリツィア県(Gorizia)にあります。
公式ページはシンプルですがないよりマシ。ワイン情報は最小限しかないですが。
ユーロリーフのビオワインということはアピールしてますが、醸造法などの記述はありません。
・カベルネ・フラン 100%
以上。ということで。(笑)
・カベルネ・フラン 100%
以上。ということで。(笑)
ゴリツィア県(Gorizia)コルモンス(Cormons)にあるワイナリー訪問。
スロベニアの国境まで車で10分とかかりません。また、スロベニア側にもブドウ畑が広がっており、プリモルスカというスロベニアの銘醸地になっています。
フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州をGoogle Mapで俯瞰します。DOC/DOCGの地図もインポーズしましたので地形図と見比べてください。州の北側大半は山地になっておりワインが作られていないことがわかります。今日のワインは、ヴェネチア・ジュリア IGP(Venezia Giulia IGP)で、フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全体が対象です。
フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州のDOC/DOCGを包括する全部入りのDOCが、2016年に新しくできた Friuli DOC/Friuli Venezia Giulia DOC なんですが、このDOCもフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全体が対象です。個人的に気になるのが、同じ範囲のIGPの方の名称に「フリウリ」が付かないところです。ヴェネチア・ジュリア IGP の方は1996年に制定と、フリウリDOCより20年も早くできています。何か背景がありそうなんですが…。
ということで、いろいろややこしい背景がありそうなフリウリ・ヴェネチア・ジュリア州(Friuli-Venezia Giulia)を深掘りしておきましょう。
イタリアの国境付近の州はどこもややこしい歴史を持っていますが、ここもご多分に洩れません。州の大部分を占めるのが「フリウリ地方」で、ポルデノーネ県(Pordenone)、ウーディネ県(Udine)、ゴリツィア県(Gorizia)の東北部から成ります。
1866年にはこのフリウリはイタリアに帰属していますが、ゴリツィア県の残りと現在の州都トリエステを擁するトリエステ県(Trieste)から成る「ヴェネツィア・ジュリア」がイタリアに編入されるのは第一次世界大戦後を待つことになります。もっともユーゴスラビアとの国境が正式に確認されたのは1975年ですから、結構近代までややこしい地域だったわけです。(現在国境を接するのはスロベニア。笑)州の名前が長ったらしいのも、「フリウリ」+「ヴェネチア・ジュリア」だということがわかりましたね。そしてアルファベット表記の Friuli の後に付くハイフンは「+」の意味ということになりますね。
でもやっぱりわからない。フリウリ・ヴェネチア・ジュリア州全域対象のDOCが「フリウリ DOC」もしくは「フリウリ・ヴェネチア・ジュリア DOC」なのに対し、同じ範囲のIGPがフリウリの付かない「ヴェネチア・ジュリア IGP」なこと…。
エチケット平面化画像。
特徴的なデザインですね。裏にはしっかりユーロリーフのマーク。
微妙に裏ラベルにかぶっているインポーターシールがこれ。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
DIAM10とはいいのを使ってますね。
Alc.12.5%。(pH:4.55、Brix:6.2)
エッジがかすかに褐色かな。ガーネット。
黒ベリー、チェリー、プラム。
西洋杉っぽいのは樽かな?
西洋杉っぽいのは樽かな?
酸味乗った辛口アタック。
酸のおかげか、厚みはあるんですがクールな味わいです。
なんとなくロワールのカベフラのキャラクターを感じますね。
重苦しくないクールな味のバランスが続きます。
余韻もいい感じで楽しめました。
意外にもなかなか良かったです。
意外にもなかなか良かったです。
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Simon di Brazzan
Cabernet Franc 2017
Venezia Giulia IGT
Cabernet Franc 2017
Venezia Giulia IGT
RRWポイント | 92点 |
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