Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Cabernet_Sauvignon

Château Montrose Le Saint-Estèphe de Montrose 2012

過去にファーストセカンドサードと一通り試しているシャトー・モンローズですが、今回またサードをいただきます。前に試したサード(Le Saint-Estèphe de Montrose)は2011年にリリースされたNVで、2009を主体に複数年のブレンドという変わったものでした。しかしこれがメチャクチャおいしくて驚いたものです。さて、今日のミレジム2012年はいかがなもんでしょうか。

IMG_5311
メドック格付け第2級、パーカーおじさんも何度も100点をつけて、サン・テステフではコス・デストゥルネルと並んで2台巨頭とも言えるシャトー・モンローズ。ジロンド川河畔の斜面に位置する好立地は他の格付けシャトーにはない特徴になっています。

公式ページは内容豊富でよく出来ています。ワイン紹介も抜かりなし。

ファースト、セカンド、サード、3つとも平等に扱われています。サードは2010年から出してるようですが、今ではラインナップのひとつとして確立され、名前も2016から「Tertio de Montrose」と改められています。
・メルロー 55%
・カベソー 45%
もともとメルロー多めのシャトーですが、セカンド、サードはメルロー率がさらに上がってるようです。熟成は新樽率20%で12ヶ月とそこそこいい感じです。


何度も見てますが、シャトー訪問。畑の中の1本道からのアングルが素敵。
Montrose01
この道はジロンド川沿いからシャトーまで続いています。

上空からサン・テステフを俯瞰するとこんな感じ。
Montr02
周辺にも格付けシャトーや有名シャトーがありますが、一番ジロンド川寄りで水捌けのいい斜面になっている好立地はシャトー・モンローズの強みだそうです。

公式ページから拝借した写真ですが、なだらかな丘に畑があるのがわかります。
Montr03
川の上からかなりの望遠で狙わないとこのアングルにならないはずですが、その立地の良さを一目瞭然に表すにはピッタリの写真です。

いつものサン・テステフ地図で他の格付けシャトー含め位置関係をおさらい。
Montrose02
メドック格付け61シャトーのうち、サン・テステフには5つしかなく、
2級は今日のシャトー・モンローズとコス・デストゥルネルの2つ。
3級はカロン・セギュールのみです。
4級にラフォン・ロシェ。5級にコス・ラボリ。
合計5つになります。


エチケット平面化画像。
IMG_4235
裏ラベル小さめで、下にインポーターシール貼るスペースがあっていいですね。


さあ、抜栓。
IMG_5307
キャップシールにはこのサードワインのシンボルマークでしょうか、バラのマーク。「Montrose」は「バラの山」の意味ですからね。

コルク平面化。
IMG_5308
専用品でミレジムもしっかり横に入ってます。

Alc.13%。(pH:4.24、Brix:6.4)
エッジ褐変気味の濃いガーネット。
IMG_5309

黒ベリー、黒チェリー、ドライフルーツ。
クールな感じの辛口アタック。
タンニンが溶け込んでとってもなめらかでシルキーな渋み。
クールな印象を与える酸がまだ生き生きしてますね。
お陰で構造感は弱まるも、うまみはしっかり醸成されてます。
貫禄ある余韻ですが、酸がちょっと後を引くのが惜しいかな。

とてもおいしいんではありますが、
めちゃうまだったNVのサードは超えられなかったですね。


*****


Château Montrose
Le Saint-Estèphe de Montrose 2012
RRWポイント 94点


Picket Fence Vineyards Top Rail Red Blend 2014 Sonoma County

カルディにてとてもお安くなっていたので手に取ってしまいました。次に行ったらもうなくなっていたので、皆さんも飛びついた模様(笑)。それなりにカッコいいラベルのソノマの赤ブレンド、なんだかカスタム・クラッシュの雰囲気が漂ってます。(カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、ブドウを持ち込んでワイン造りの設備を借りて作るシステム。)

IMG_5224
作り手は、アリソン・クロウ(Alison Crowe)という女性醸造家がやってるということぐらいしかわからず、ワイナリーの所在も不明です。やっぱりカスタム・クラッシュ(Custom Crush)のようですね。

この方、ナパにある「Plata Wine Partners」というところでワインメーカーをしてるようです。

カリフォルニア大学デイヴィス校で醸造学を学び、1995年からいろんなワイナリーで修行を積んでおられ、「よっしゃ、自分のワインも出してみよう!」となったのかもしれませんね。

今日のワインの「Picket Fence Vineyards」という、いかにもそれらしいワイナリーにはちゃんとした公式ページがありました。ブドウはソノマのロシアン・リバー・バレーやアレキサンダー・ヴァレーからとありますが、ワイナリーに関してはスルーです。(笑)

ちゃんとワインの紹介もありましたが、ブレンド比率はネットで調べてもわかりませんでした。
・カベソー
・メルロー
・マルベック
カベソー主体のボルドーブレンドではあるようです。ブドウは手摘み収穫で朝に行ない、100%除梗、低温浸漬、プレス後100%マロラクティック発酵を行い、アメリカンとフレンチオーク樽のミックスで熟成されます。期間は不詳。尚、このサイト上の希望小売価格は18ドルになってました。それよりは少し安く買えたかな。


今日はこれ以上広がりようがないので、いつものソノマの地図を見ておきます。
Sebast03
ソノマ・カウンティAVA(Sonoma County AVA)はノース・コーストAVA(North Coast AVA)に属します。今日のワイナリーの畑があると思われるロシアン・リバー・バレーとアレキサンダー・ヴァレーも確認しておきましょう。どちらもロシアン・リバー(Russian River)が貫いており、サン・パブロ湾から吹き込む霧の影響を強く受け、非常に冷涼な気候なんだそうです。シャルドネやピノ・ノワールが最適なんだそうですが、その他の品種も生育期間が長くなり複雑な味わいが期待できるとか。

どうでもいいんですが、Google Mapを見てみると、ロシアン・リバーの川の上にカヌーから撮影されたと思しきストリートビューがあったので、ワンショット貼っておきます。
RussianRiver
流域をず~っとカヌーで下れます。驚きました。これはアレキサンダー・ヴァレーの中のロシアン川です。両脇にはブドウ畑が広がってるはずですが、カヌーからは見えません。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_5046
ピケット・フェンスとはイラストのような柵の囲いです。裏ラベルもいろいろ書いてますが、あまり大した情報はなし。


さあ、抜栓。
IMG_5221
キャップシール、コルク、ロゴマーク入りで悪くないです。

コルク平面化。
IMG_5222

Alc.13.5%。(pH:4.39、Brix:7.9)
濃いガーネット。
IMG_5223

黒ベリー、ダークチェリー、濡れ木の樽香。
シンプルにいいカベソーの香りがプンプンします。
辛口アタック。
甘みとタンニンの渋みがそれぞれ弱めながら拮抗して絶妙な均衡を見せます。
結構な酸に押さえられて、味の厚みは少々弱く感じるのが残念ですが、
複雑味もあって貫禄はそこそこあります。
喉越し余韻にかけてさらに酸は目立ってくる気がします。
しかしながら、総じていいレベルに達しているとは思います。


*****


Picket Fence Vineyards
Top Rail Red Blend 2014
Sonoma County
RRWポイント 91点


Maverick Breechens Cabernet Sauvignon 2014

前にシラーズを試したバロッサ・ヴァレーの Maverick です。コロナの影響で出荷が滞ったとのことで、リカマンにて半額セールになってたので飛びついてしまいました(笑)。ワイン業界も大変ですね。これでちょっとでも助けになれば…。いろいろ種類はあったんですが、オーストラリアのカベソーって、そういやあんまり試したことがないな~っということで選びました。

IMG_5130
Maverick は2004年創業ということでまだまだ新しいところながら、オーストラリアの有名ワイン評論家ジェームズ・ ハリデー氏からも高評価(5年続けて5つ星評価)を受けているそうです。バロッサに30haの畑を所有し、ビオディナミを取り入れながらトップクラスの高級ブティックワイナリーを目指しているとのこと。ただ、前回のシラーも今日のカベソーも Breechens というエントリーレンジのシリーズなので、その実力の程を計るにはちょっと役不足かもしれませんね。

公式ページはよく出来ていますが、ワイン紹介がとっても貧弱。

今回見てみると、ライナップが刷新されたのか「Breechens」というシリーズがなくなってます。う~ん、コロナじゃなくてただのラインアップ整理による在庫処分のような気もしますね。
・カベソー 100%
ステンレスタンクで発酵 、 一部フレンチオークで熟成、とインポーターのサイトには書いてありました。ブドウはバロッサ・ヴァレーとイーデン・ヴァレーからとなっていますが、そもそもこの Maverick はそこにしか畑を持っていません。自社畑からという意味だと良い方に解釈しておきましょう。

作り手訪問しておきます。バロッサ・ヴァレーの中心地です。
Ade02
セラードアで試飲もできるそうですが、あまり立派な施設は見えません。まあ、ブティックワイナリーを目指してますからね(笑)。

バロッサ(バロッサ・ヴァレー+イーデン・ヴァレー)を俯瞰して場所を確認。
Barossa_Maverick01
あとでラベルを見てもらうとわかりますが、このワインには「Barossa」とだけ書いてあります。これはバロッサ・ヴァレーだけではなく、イーデン・ヴァレーも含んだ広域の GI(Geographical Indication)Barossa を意味しています。
Google Mapの地形を見てもらうと何となくわかりますが、同じGIバロッサに属するバロッサ・ヴァレーとイーデン・ヴァレーは丘陵(Barossa Range)で隔てられ標高が随分違います。前者が250~300mなのに対し、後者は400~550mもあります。そのためイーデン・ヴァレーは冷涼で、長い栽培期間で完熟させるなど、バロッサ・ヴァレーとは違う性格でブドウ栽培がされます。もう少し北側にあるクレア・ヴァレー(Clare Valley)とともに良質なリースリングが有名だったりします。また冷涼な気候を生かしたシラーズではヘンチキ(Henschke)が成功していますね。

さらにズームアウトして南オーストラリア州South Australia)の産地を俯瞰します。
Penfolds01
上のGoogle Mapの範囲を示すため赤い四角を重ねてしまい色がわかりにくくなってますが、「Mount Lofty Ranges」というGIは、Clare Valley、Adelaide Plains、Adelaide Hills が属します。この3つは地形的にひと連なりの山脈の上にあります。アデレード・ヒルズなんかはバロッサと地続きなのでGIバロッサと混同しないよう注意が必要です。因みに、この山脈の名前はアデレード市街のすぐ東にあるロフティ山(Mount Lofty)から来ています。

ラベル平面化画像。
IMG_4835
長~い1枚もの。横になって見にくいですが「Barossa」となっています。


さあ、スクリュー回転。
IMG_5128
無印…。

Alc.12.5%。(pH:4.39、Brix:7.5)
ガーネット。エッジはかすかに褐変。
IMG_5129

黒ベリー、ダークチェリー。
杉のような上品な樽香。
尖った酸が特徴的な辛口アタックです。
味の厚みはそこそこあります。
上等なカベソーの風味があっていい感じなんですが、
最初の酸がちょっとバランスを崩してます。
惜しい感じではありますね~。
お陰で余韻もこじんまりしてしまったような気がします。
しかし、極上の樽香で熟成ボルドーの雰囲気が楽しめました。


*****

Maverick
Breechens Cabernet Sauvignon 2014
RRWポイント 89点


Château Beau-Site 2003 Saint-Estèphe

シャトー・ボー・シット(Château Beau-Site)というサン・テステフのワインです。特売だったので飛びついたんですが、2003年というなかなかのバックヴィンテージなのも熟成が進んでいて面白そうです。エチケットにはクリュ・ブルジョワ・スペリュール(Cru Bourgeois Supérieur)とありますので(当時は)そこそこのレベルであったことが伺えます。

IMG_5073
「美しい場所」を意味するシャトー・ボー・シットは、19世紀半ばには既に非常に高く評価されていたようなんですが、1855年の格付け時にサンプルを提出しなかったため格付けから外れてしまったなんて本当かどうかわからない情報がありました。(笑)

で、今日のワインは「Cru Bourgeois Supérieur」と表示されていますが、これはかつて公式の格付けとして存在した「Cru Bourgeois」の上位クラスになります。特に優良なワインには「Cru  Bourgeois Supérieur」と 「Cru Bourgeois Exceptionnel」という上位格付けが与えられていました。しかしながら、2007年に運用が不適切であるとの理由で「Cru Bourgeois」は公式の格付けではなくなり、使用が禁止されます。2009年に政府より使用許可が下り「Cru Bourgeois」の名称は再び使われ始めています。ただし、反対する生産者もあり、かつて上位格付けだったところも含め加盟していないシャトーも多く存在するようです。今日のシャトー・ボー・シットも現在は表示してないようです。これが2015年のエチケットです。シンプルになりましたね。
BeauSite03
シャトー・ボー・シットは、1955年にボルドー大手ネゴシアンのボリー・マヌー(Borie-Manoux)社のオーナー、カステジャ(Castéja)家が取得して現在に至ります。ボリー・マヌー社はシャトー・バタイエ(Château Batailley)やシャトー・ランシュ・ムーサ(Château Lynch-Moussas)他も所有していて、これらワインの流通は自社で独占的にやっています。


公式ページは存在はしますが、ワイン情報含めほぼ情報なし。


ボリー・マヌー社(Borie-Manoux)のサイトの1ページになってるって感じですからね。

ネット情報を総合するとこんな感じです。
・カベソー 70%
・メルロー 30%
熟成は新樽率50%のオーク樽で12~15ヶ月。


さあ、サン・テステフのシャトー訪問。う~ん、前の道からは雑木でシャトーが見えません。
BeauSite01
格付け第3級シャトー・カロン・セギュールのすぐお隣でした。

サン・テステフを俯瞰してシャトーの位置関係を見てみます。
BeauSite02
メドック格付け61シャトーのうち、サン・テステフには5つしかなく、
2級にモンローズとコス・デストゥルネルの2つ。
3級はカロン・セギュールのみです。
4級にラフォン・ロシェ。5級にコス・ラボリ。
合計5つになります。


エチケット平面化画像。
IMG_5010
インポーターシールが隠しているのはバーコード(と、Alc.13%、750ml表示)のみ。


さあ、抜栓。ゲッ! コルク折れてしまいました! 1/3はボトル内に落としました。
IMG_5067
2003年くらいでコルクがそんなに脆くなるとは思えないんですが。コルクの破片が中に入らないようにとスクリューをいつも完全に貫通させないんですが、それがいけなかったようです。

Alc.14%。(pH:4.51、Brix:7.0)
濃い濃いガーネット。エッジは褐変。
IMG_5066

黒ベリー、ドライフルーツ、黒鉛。
柔らかな樽香は黒糖風味にも感じます。
辛口アタック。
酸味がしっかりベースにありますね。
味の立体感、構造感はなかなか立派。
テクスチャーはビロードのごとし。
タンニンは限りなくシルキー。
余韻もたおやかに続きます。
久々に熟成ボルドーを堪能させていただきました。


*****

Château Beau-Site 2003
Saint-Estèphe
RRWポイント 93点


Murphy-Goode Winery Cabernet Sauvignon 2016 Alexander Valley Sonoma County

コストコで見かけるマーフィーグッドというソノマのワイナリーです。カリフォルニアAVAのローレンジもあるようですが、これは上のラインでソノマ・カウンティ、アレキサンダー・ヴァレーAVA(Alexander Valley AVA)になります。コストコの店頭では2,089円(税抜)でしたので、USドル換算で20ドルくらいでしょうか。現地では定価28ドルで出ていますので、やはりコストコ、お値打ち価格でご提供してますね。

IMG_5024
ティム・マーフィー(Tim Murphy)さんとデイル・グッド(Dale Goode)さんが毎週興じるサイコロゲームのさなか、ワイン愛の話に花が咲き、本物のワインを作ろうじゃんかと盛り上がったんだとか。そんなこんなでワイナリー立ち上げたのが1985年のことだそうです。

公式ページはショップ兼用、あんまり情報がないアメリカンな感じです。

畑名なんかは書いてありますが、ほぼほぼ情報なし。以下はコストコ情報です。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 98%
・プチ・ヴェルド 2%
樽はしっかり使ってると思いますが、詳細は不明。


ワイナリー訪問しようとしましたが、Geyeserville, CA と書いてあるもののGoogle Mapではヒットしません。この写真はテイスティングルーム(の看板)らしいです。
Murphy01
どうやらワイナリーの実体がなさそうで、なんとなく嫌な予感。カスタム・クラッシュ(Custom Crush)かもしれないですね。カスタム・クラッシュとは、ワイナリーや畑を持たない作り手が、(買い)ブドウを持ち込んでワイン造りの設備(プレス、醸造、熟成、瓶詰め)を借りてワインを作るシステムです。流通量もそこそこありますし、パーカーおじさんやWine Enthusiastなんかでも評価記事があったりするレベルの作り手でもカスタム・クラッシュってあるんですかね。
一応、公式ページの求人欄がジャクソン・ファミリー・ワインズというところに繋がってました。ここがカスタム・クラッシュの請負先でしょうかね。

作り手所在不明ですが、ソノマ・カウンティーAVAの地図で位置関係を確認しておきましょう。
Murphy02
公式ページには所在としているガイザーヴィル(Geyserville)も書き込みました。まさにアレキサンダー・ヴァレーAVAの真っ只中です。少なくとも畑はそこに所有してるんでしょう。


ラベル平面化画像。
IMG_4954


さて、抜栓。
IMG_5016
キャップシールはマーク入り。いいぞ。

コルク平面化。
IMG_5017
ヴィンテージを打ってないのが残念。5年耐用のDIAM5採用です。

Alc.14.5%。(pH:4.59、Brix:8.0)
濃いガーネット。
IMG_5022

黒ベリー、胡椒、いい樽香がします。
辛口アタック。
クールな酸味はかすかですが、いいように効いてます。
構造感しっかりありますね。Big & Rich...
カリフォルニア特有の甘さはあれども強く感じないのが秀逸です。
 シルキーなタンニンも絶妙で、余韻も質の高さ感じさせます。

カスタムクラッシュだとしても、
「うまいもんはうまい」ということですね。


*****

Murphy-Goode Winery
Cabernet Sauvignon 2016
Alexander Valley Sonoma County
RRWポイント 95点


Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande Réserve de la Comtesse 2011

メドック格付け第2級、ポイヤックのシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande)です。ファーストは随分前に試してますが、本日は家飲み、順当に(笑)セカンドをお試しです。その名を「伯爵夫人のリザーヴ(Réserve de la Comtesse)」といい、その伯爵夫人の肖像もラベルにあり、ファーストの「金」の装飾に対し「銀」でコーディネートされています。どちらかというと個人的にはこっちの方の雰囲気が好みです。(笑)

IMG_4916
もともとシャトー・ピション・ロングヴィル(Château Pichon Longueville)と呼ばれたこのシャトーの歴史は17世紀に遡りますが、1850年に当主ジョセフ・ドゥ・ピション・ロングヴィル男爵(Baron Joseph de Pichon Longueville)の死をきっかけに相続のため分割された結果として、Château Pichon Longueville Baron(Baron=男爵)と Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande(Comtesse de Lalande=ラランド伯爵夫人)に分かれることになります。1855年の格付け時にはすでに分割されていたわけですが、両方とも2級になって良かったですね。(笑)

シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの方は、実際は3人の姉妹が相続しており、ワイン造りに一番関心を持っていた次女がラランド伯爵に嫁いだことで、シャトー名にコンテス・ド・ラランド(ラランド伯爵夫人)をつけるに至っています。
Comtesse07
エチケットにも肖像があしらわれていますが、このお方がラランド伯爵夫人なんでしょうかね。(画像はシャトーの公式インスタグラムから拝借)ずいぶんおきれいな方とお見受けします。(笑)

公式ページは工事中です。2年前にファーストを試した時も工事中でした。おいおい。

公式インスタグラムに誘導していますが、写真ばかりで知りたい情報が取れません。
仕方がないのでネット情報に頼ることになります。
・カベソー 43%
・メルロー 49%
・プチヴェルド 8%
もともとメルローの比率の高いシャトーですが、2011年のセカンドは若干ですがメルローがカベソーを逆転してしまっています。普通はファーストと同じくカベフラもブレンドされているんですが、2011年はそれもなしですね。
樽熟はたぶん新樽率40%のバリックで12ヶ月と思われます。
ちなみに、パーカーおじさんは今日のワインに87点をつけています。微妙ですね…。


シャトー訪問。ポイヤックはよく行ってますから(Google Mapで)もうお馴染みです。
Comtesse02
シャトー道路(県道D2号線)を隔てて斜め向かいが兄弟シャトーのピション・ロングヴィル・バロン。すぐ右隣がシャトー・ラトゥールの入り口です。

公式インスタグラムは写真ばかりで大した情報はないのですが、よくよく見るとシャトー所有畑の地図が載ってました。画像は6分割だったのでつなぎ合わせるのに難儀しましたがこれです。
Comtesse01
ジロンド川の方面にはほとんどなく(シャトー・ラトゥールなんでしょうね。)、やはり元は一つのシャトーということで、シャトー・ピション・バロンの背後に広がっています。

例によって、これをGoogle Map上に重ねてみます。やはり臨場感が違います。(笑)
Comtesse03
あれれ? 一部、サン・ジュリアンにはみ出てますよ。いいのかな?

地図には十字架のついた小屋のイラストがあったので探してみました。
Comtesse06
ありました。これですね。ちょうどこの小屋より向こうがポイヤックです。手前側も所有畑ですが、行政区分ではサン・ジュリアンになります。しかし、きれいな畑です。遠くにシャトーも見えます。

最後にいつもの地図でポイヤックの格付けシャトーをおさらいしておきましょう。
Comtesse05
ポイヤックは名だたる第1級が3つもあります。第2級は元シャトー・ピション・ロングヴィルの2つですね。ところが第3級がゼロで、第4級がデュアール・ミロンのみ。あとは第5級が12もあります。どれが3級か4級かとかで混乱しないので、ポイヤックは割と覚えやすいかもしれません。まとめておきます。上の地図で位置関係も確認しましょう。

<第1級>
・Ch. Lafite-Rothschild(ラフィット・ロートシルト)
・Ch. Mouton Rothschild(ムートン・ロートシルト)
・Ch. Latour(ラトゥール)
<第2級>
・Ch. Pichon-Longueville-Baron(ピション・ロングヴィル・バロン)
Ch. Pichon-Longueville-Comtesse-de-Lalande(ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド)
<第3級>なし
<第4級>
・Ch. Duhart-Milon(デュアール・ミロン・ロートシルト)
<第5級>
・Ch. d’Armailhac(ダルマイヤック)
・Ch. Clerc-Milon(クレール・ミロン)
・Ch. Batailley(バタイエ)
・Ch. Haut-Batailley(オー・バタイエ)
・Ch. Haut-Bages-Libéral(オー・バージュ・リベラル)
・Ch. Croizet-Bages(クロワゼ・バージュ)
・Ch. Lynch-Bages(ランシュ・バージュ)
・Ch. Lynch-Moussas(ランシュ・ムーサ)
・Ch. Grand-Puy-Ducasse(グラン・ピュイ・デュカス)
・Ch. Grand-Puy-Lacoste(グラン・ピュイ・ラコスト)
・Ch. Pédesclaux(ペデスクロー)
・Ch. Pontet-Canet(ポンテ・カネ)
合計18シャトーです。


エチケット平面化画像。
IMG_4229
エチケットからはわかりませんが、シャトーは2007年に買収され、現在はあのシャンパーニュのルイ・ロデレール社長、フレデリック・ルゾーさんの所有になっています。


さあ、抜栓。
IMG_4913
キャップシールも銀!

コルク平面化。
IMG_4914
専用デザイン&横ミレジム。さすがです。

Alc.13%。(pH:4.60、Brix:7.3)
濃いガーネット。
IMG_4917

黒ベリー、ダークチェリー。
スギの樽香、黒鉛。
辛口アタック。
割と生き生きした酸は健在です。
そのせいか厚みは弱く感じます。
複雑味や繊細なテクスチャーはあるんですけどね。
弱いというより、上品という形容がいいかもしれません。
酸のおかげでしょうか、若干早めに余韻は退散。

十分おいしいんですが、重厚なポイヤックを期待すると少々肩透かしかも。
メルロー多めと無関係ではないと思うので、このシャトーの個性でしょうね。


*****

Château Pichon Longueville Comtesse de Lalande
Réserve de la Comtesse 2011
Pauillac
RRWポイント 91点


Concha y Toro Marques de Casa Concha Canernet Sauvignon 2017

コンチャ・イ・トロの上級レンジ(と言っても2千円台ですが)のマルケス・デ・カサ・コンチャのシリーズは過去からカルメネールを何度も試していて、安定のうまさで自分にとっては定番になっています。すると類推ではありますが、エノロゴも同じマルセロ・パパさんですし、同シリーズのカベルネ・ソーヴィニヨンも結構おいしいんではないかということです。前回デラうまで98点をつけたカルメネールと同じ2017年のカベソーを入手しました。さてさてお試しです。

IMG_4842
カルメネールとカベルネ・ソーヴィニヨンで大きく違う点があるとすれば、カルメネールが「D.O. Peumo、Cachapoal Valley 」で Viñedo Peumo というペウモにあるセラーで醸されているのに対し、カベソーは「D.O. Maipo、Maipo Valley」であり、Viñedo Puente Alto と Viñedo Pirque というサンティアゴ郊外の2ヶ所の畑のブドウをプエンテ・アルトのセラーで醸しているところです。畑と場所の違い、さてどれくらい影響するもんでしょうね。

公式ページはこれですが、ちょっと情報量が少ないかな。

マルケス・デ・カサ・コンチャのカベソーの情報もありますが、データシートが2018年のみ。

マルケス・デ・カサ・コンチャ専用サイトというのもあります。

こちら少し古いサイトなのか、データシートは2015年になっています。

毎年微妙に違うようですから、やはり2017年のデータが欲しかったところです。仕方がないのでネット情報に頼ります。
・カベソー 85%
・シラー 8%
・カベフラ 4%
・マルベック 1%
・プチヴェルド 1%
・メルロー 1%
フレンチオーク樽(バリックと5,000Lの大樽併用)で16ヶ月の熟成です。


マルケス・デ・カサ・コンチャ専用サイトにはそれぞれの品種がどこで造られているかを示す地図があります。カベソーとシラーはマイポ、カルメネールはカチャポアル・ヴァレーですね。
MdCCMapa
しかし、さすが大手のコンチャ・イ・トロ。いっぱい拠点がありますね。

サンティアゴ郊外(南側)のマイポ・ヴァレーでもこれだけあります。
CT201701
今日のカベソーは黄色四角で示した2ヶ所の畑から。醸造はプエンテ・アルトの施設でやっています。実はこのプエンテ・アルトの拠点、ほぼアルマビバ(Viña Almaviva)と同じ所です。

サンティアゴ周辺(首都州)、いわゆるマイポ・ヴァレー広域地図に書き込みます。
CT201702
Pirque、Puente Alto、Buin などはマイポ・ヴァレーのサブリージョンに当たります。Isla de Maipo なんかもそうでしたね。


ラベル平面化画像。
IMG_4471


さあ、抜栓。
IMG_4839
キャップシール、コルクともマルケス・デ・カサ・コンチャ専用品ですが、コルクはこの表示の2回繰り返しなので平面化はしません。

Alc.14%。(pH:4.37、Brix:8.2)
赤味強めの濃いガーネット。
IMG_4840

黒ベリー、ダークチェリー、スパイス、濡れ木。
辛口アタック。
厚み、構造感、しっかりあっていいですよ。
酸と相まってですが、タンニンが少々行儀が悪いかな。

全体的にレベルは高く、けっして悪くないんですが、
デラうまのカルメネールを知ってるだけに比べてしまいますね。


*****


Concha y Toro
Marques de Casa Concha Canernet Sauvignon 2017
RRWポイント 92点


San Pedro Sideral 2016

お馴染みのサンペドロですが、今日はアルタイル(Altaïr)やカボ・デ・オルノス(Cabo de Hornos)と共にサンペドロの上級ラインの一角をなすシデラル(Sideral)をいただきます。シデラルは3年ほど前に2012年を試したきりですので随分お久しぶりになります。パーカーおじさんはこの2016年に91点をつけています。いいかも…。

IMG_4784
今さらサンペドロを語るのも何ですが、1865年クリコー・ヴァレーに創業、150年以上の歴史のある、またコンチャイトロと並ぶチリ有数のワイナリーです。タラパカ、サンタ・エレナなどと組むVSPTワイングループの中核でもあります。

公式ページはまたちょっとリニューアルしたようですね。

さすが上等レンジです。データシートをヴィンテージごとに完備。
・カベソー 78%
・カベフラ 10%
・シラー 7%
・カルメネール 3%
・プチヴェルド 2%
手摘み収穫、3度の選果、低温浸漬、軽いポンプオーバー、MLFは樽内で起こります。熟成は新樽率20%のフレンチオーク樽(225Lと600L)と3000Lのフレンチオーク大樽(フードル)併用で12ヶ月。

今日のシデラルはカチャポアル・ヴァレーにある Cachapoal Andes Winery で作られます。
SanPedro_Rapel01
アルタイル(Altaïr)やカボ・デ・オルノス(Cabo de Hornos)もここで作られています。プレミアムワイン専用ワイナリーということでしょうか。ここはサンティアゴから車で1時間半ほどで割と行きやすく、ツアーなどの受け入れも盛んにやっているようです。行ってみた~い。

リベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)のGoogle Mapでワイナリーの場所を確認しましょう。
SanPedro_Rapel02
ランカグア(Rancagua)とレンゴ(Rengo)の間、レキーノア(Requínoa)の山沿い部分にこのワイナリーはあります。これら同じ色付き文字で示した町はカチャポアル・ヴァレーのサブエリアになります。違う色でコルチャグア・ヴァレーも同様に示しています。これら2つの「ヴァレー」を合わせてラペル・ヴァレーでしたね。また、ラペル・ヴァレーの範囲はリベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州とほぼ一致しますので覚えておきましょう。
また、カチャポアル・ヴァレーはカチャポアル川(Río Cachapoal)、コルチャグア・ヴァレーはティンギリリカ川(Río Tinguiririca)のそれぞれの流域に広がっていることに注目ください。この2つの川は合流するとラペル川(Río Rapel)となり太平洋に注いでいます。なるほど~でしょ。

サンペドロの本拠地はクリコー・ヴァレーのモリーナ(Molina)にあります。
SanPedro01
サンペドロの創業の地でもあり、パンアメリカン道路(チリ国道5号線)沿いの大規模な施設になっています。

マウレ州のGoogle Mapでその場所を確認してきましょう。ロントゥエ・ヴァレー(Valle del Lontué)の Molina の町のところです。見つかりましたでしょうか。
Maule_Curico01
ここも州の範囲が重要です。クリコー・ヴァレー+マウレ・ヴァレーがほぼマウレ州の範囲と一致します。

このモリーナにあるサンペドロの本拠地、カルメネールの最上級ワインを作っています。
SanPedro_Rapel03
日本カルメネール振興協会としては是非試してみたいのですが、日本に入ってきてないんですよね。同じくカルメネールの最高峰であるコンチャイトロのカルミン・デ・ペウモや、エラスリスの KAI なんかは入ってきてるんですけどね。どこかのインポーターさん、是非よろしく。


ラベル平面化画像。
IMG_4277
シデラル(Sideral)は星や恒星のことです。イラストは白鳥座でしょうかね。アルタイルはわし座のいわゆる彦星。


さあ、抜栓。

IMG_4782
キャップシール、コルク共に「Grandes Vinos de San Pedro」のマーク。

コルク平面化。
IMG_4783
このイラストは…おそらく今日のカチャポアル・ヴァレーのCachapoal Andes Wineryですね。

Alc.14%。(pH:4.53、Brix:8.0)
濃い濃いガーネット。
IMG_4786

黒ベリー、スパイス、黒糖感あり。
辛口アタック。
なめらかなテクスチャーです。
厚み、重み、エレガントさと両立してます。
収斂性はアルコール感と拮抗し、溶け合う感じ。
かなりタンニンがこなれてるのがわかります。
余韻は悠遠なり~。

Brix 8.0のせいか結構甘みも感じます。
しかし、傑出したうまさなのは確かです。


*****


San Pedro
Sideral 2016
RRWポイント 96点


Ceretto Monsordo Rosso 2016 Langhe

ボトルに直接ブツブツで書いた文字。変なの~って思いながら気になってたんですよね。ついに手に取ってしまいました。カベソー主体にメルローとシラーをブレンド。いわゆるボルドースタイルですが、イタリアはピエモンテのランゲDOC(Langhe DOC)なんですね。バローロ、バルバレスコの名門チェレット(Ceretto)が作り手というのも後で知りました。これは面白そうです。

IMG_4720
チェレットは1930年代にリッカルド・チェレットさんがアルバに創業した家族経営ワイナリーです。1960年代に2代目のブルーノさんとマルチェロさんのチェレット兄弟が引き継ぎ、「最上の畑で、最上の酒を造る」なんてポリシーで銘醸地の畑を買い進め、バローロ、バルバレスコの最高の造り手の一つという地位に登り詰めたというわけです。現在は3代目が運営しているそうです。
で、今日のワインはそんな作り手が、ピエモンテの伝統的なワインとはまた違ったワインを目指し作ったボルドーブレンドです。

公式ページは半分はレストランの紹介だったりして手広いビジネスのにおいがします。

ワイン紹介、データシート完備ですが、インポーター情報も頼ります。
・カベソー 50%
・メルロー 28%
・シラー 22%
品種ごとに醸造、300Lのフレンチオーク樽(新樽率40~50%)で別々に熟成。ブレンドするのは瓶詰前だそうです。このモンソルドという国際品種を使ったランゲ・ロッソは1997年がファーストリリースだそうで、最初はネッビオーロやピノ・ノワールも入っていたそうですが、現在はこのボルドーブレンドに落ち着いてるようです。


アルバにあるチェレット訪問。アルバ市街から車でほんの10分ほどの場所です。
Ceretto01
ここが Tenuta Monsordo Bernardina という名前で、今日のワインはアルバの畑からのブドウをこのワイナリーで醸しているので「モンソルド」と名付けられています。バローロ、バルバレスコの畑にはそれぞれ専用のワイナリー(Bricco Rocche と Bricco Asili)を現場に設置しています。ワインに最上の個性を発揮させるため、それぞれの銘醸地で醸すというのがポリシーなんだそうです。すごいこだわりですね。

今日のワインのブドウは、モンソルド・ベルナルディーナ醸造所のあるアルバ周辺からというのはわかっていますが、一応ランゲDOCの範囲をいつものごとくGoogle Mapで見ておきましょう。
Monferrato_Langhe02
バローロ、バルバレスコの間にアルバの町。そしてそれを取り囲む広大なランゲ。その東側のさらに広域なモンフェラート含め、だいたいの位置関係は把握できましたでしょうか。さらに詳しいピエモンテのDOC/DOCGは左側にインポーズした地図でご確認ください。タナロ川ほか、位置関係を把握するには川に注目です。

さて、今日のワインのランゲDOCLanghe DOC)をおさらいしておきましょう。ランゲDOCはバローロ、バルバレスコ対象地域含む54ものコミューンが対象で、1994年にDOCとなっています。赤の主要品種は、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、フレイザなどピエモンテお馴染みの品種の他、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワールの国際品種が入っています。それぞれ85%以上で品種名が表記できます。今日のワインはカベソー50%なので、ランゲ・ロッソ(Langhe Rosso)となります。また、ランゲには白(Langhe Bianco)もロゼもパッシートによるデザートワインもあります。白の主要品種も、Arneis、Favorita、Nascetta、Rossese Bianco といったローカル品種の他、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、リースリングの国際品種が入っています。


ラベル平面化画像といきたいところですがラベルはなし(笑)。さすがに真っ黒のボトルではうまく撮れず完全な平面化は断念しまして、適当に撮った写真を切り貼りしてお茶を濁します。
IMG_4463
おっと、ユーロリーフのビオワインですね。


さて、抜栓。
IMG_4717

コルク平面化。
IMG_4718
CERETTOのみ、シンプル。

Alc.14%。(pH:4.29、Brix:7.8)
濃いガーネット。
IMG_4719

黒ベリー、ダークチェリー、スギっぽい樽香あり。
スパイスも。
辛口アタック。
若干の酸味がクールな感じを与えてます。
厚みのある味はなかなかですよ。
タンニンの収斂性も程よく喉元をくすぐる感じ。
酸は少し引きずるんですが、余韻も貫禄で続きます。

国際品種でありながらもピエモンテのアクセントあり。
ピエモンテのボルドーブレンド。いいじゃない。


*****


Ceretto
Monsordo Rosso 2016
Langhe DOC
RRWポイント 91点


Charles & Charles Cabernet Sauvignon Syrah 2017 Post No.35 Blend Columbia Valley

コストコで目に付いた星条旗のラベル。チャールズ&チャールズ? ワシントン州はコロンビア・ヴァレーのカベソー主体のワインですね。経験上、カベソーはナパなんかよりコロンビア・ヴァレーの方がおいしいのに出会ってる気がするので、ついつい試したくなります。

IMG_4603
Charles Bieler さんと Charles Smith さんの2人のワインメーカーのジョイントベンチャーみたいな感じですね。裏ラベルに製造元として「Charles & Charles」とあり、所在は Benton City、WA とありますが、ちょっと調べても実体がなさそうです。

公式ページはどうかなと、裏ラベルに書いてある bielerandsmith.com にアクセスしてみます。するとここにリダイレクトされます。どうやら Charles Bieler さんの方のサイトのようです。

ここには「辛口ロゼをプロヴァンスから持ち込んで普及に努めた」なんて苦労話は書いてあるんですが、いろんなページがほぼリンク切れで使い物にならず。「Charles & Charles」というページもあるようなのですが、繋がりません。所在もわかりません。

Charles Smith さんの方はというと、シアトルにこんなところがありました。
CandC02
ワラ・ワラ(Walla Walla)にもお店があるようです。公式ページこちら

困ったので、ネット情報に頼ります。セパージュは裏ラベルにもありますが、
・カベソー 60%
・シラー 40%
シラーは除梗せず全房で、カベソーは除梗しますが破砕はぜず、天然酵母で畑のロット毎に別々に発酵させたんだそうです。発酵後に1週間前後の発酵後浸漬を行い濃厚で飲み応えのある力強いフレーバーを引き出しているんだそうで。樽はありません。

もうひとつわかったのが、ラベルに写った Charles Bieler さんと Charles Smith さんのバックの星条旗の壁がどこかなのかということです。Walla Walla の北に位置する Waitsburg の町にある第35米国在郷軍人会(American Legion Post No.35)の建物の壁でした。早速行ってみました。
CandC01
なるほど、このワインの名前「Post No.35 Blend」の意味がわかりました。いや、もうひとつ意味としてはモヤモヤしていますが…。(笑)


さて、いつものようにコロンビア・ヴァレーをGoogle Map上でおさらいです。
CandC00
Walla Walla Valley、Waitsburgって見つかりましたか? 裏ラベルには今日の作り手の所在は Benton City となっていましたが、こちらはコロンビア川沿いのリッチランド(Richland)という町の近く、Red Mountain AVA の辺りになります。

いつものわかりやすい地図(PDF完全版はここ)も貼っておきます。
Wash01
また、ワシントン州のワイン公式サイトというのもあるのでご参考まで。


ラベル平面化画像。
IMG_4584
ヒッピーのようなファンキーなおっさん二人です。ラベルデザインもファンキーです。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_4600

コルク平面化。
IMG_4601
なんと、繰り返し「ワシントン」と書かれているだけ。ファンキー…。

Alc.13.9%。(pH:4.64、Brix:7.0)
ガーネット。
IMG_4602

ブラックベリー、カシス、プラム。
辛口アタック。
タンニンの渋味が最初から特徴的です。
味の厚みは充分ですね。
奥に酸と甘みのニュアンスを備えながら、苦味様の複雑さが構造感を演出しています。
シラー多目って感じの味です。シラー全房ですもんね。
余韻も渋み強めながら優雅に続きます。

なんだかんだ言って、正体不明のワインでしたが(笑)、
また「コロンビア・ヴァレーのカベソーはハズレがない」が証明されました。


*****


Charles & Charles
Cabernet Sauvignon Syrah 2017
Post No.35 Blend Columbia Valley
RRWポイント 93点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ