Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Campania

Feudi di San Gregorio Lacryma Christi del Vesuvio 2017

ラクリマ・クリスティ(キリストの涙)というワインがあるのは知っていましたが、
ある日やまやの店頭で売っているのを発見すると、試さずにいられなくなるもので…。
DOCとしてはタウラージで楽しませてもらっているカンパーニア州のVesuvio DOCで、
その中の1種がLacryma Christi del Vesuvioと名付けられているようです。白もありますが、
赤はカンパーニア州の土着品種ピエディロッソ(Piedirosso)を50%以上使います。


IMG_0010
作り手はカンパーニア州の大手、フェウディ・ディ・サン・グレゴリオ。
小さな四角いラベルデザイン、イタリアのおしゃれ系って感じがします。
南イタリアに広く進出してるので、老舗かと思いきや意外に創業は1986年。
その昔(6世紀頃)カンパーニア州イルピニア地方のワイン造りの伝統を築いた、
グレゴリオ教皇に敬意を表して社名をつけたそうです。
「Feudi di San Gregorio」=「聖グレゴリオの領地」の意味になります。


公式ページはモダンですが、いろんな効果で使いにくし(笑)。日本語表示もできます。

日本語のデータシートまであるんですが、セパージュの比率が不詳。
・ピエディロッソ
・アリアニコ
とだけ書いてます。Lacryma Christi del Vesuvio DOCの規定でいくと、
ピエディロッソは50%以上は使われています。逆にアリアニコは30%まで。
なので、70%以上はピエディロッソということになります。
(規定ではOlivellaやSciascinosoというローカル品種も20%まで使用可。)
熟成はステンレスタンクで4~5ヶ月とあっさりです。
ピエディロッソ他これら土着品種はキリストの涙から生まれたという伝説があり、
このDOCの名前の元になったわけですが、なぜキリストが涙を流したかは、
長くなるので割愛します。(笑)


アヴェッリーノ(Avellino)県にあるフェウディ・ディ・サン・グレゴリオを訪問。
Lacryma02
でっかい敷地に立派な建物ですが、なぜに入り口がこんなに小さい?
けっこうな丘陵地でまわりも葡萄畑ですね。


さて、カンパーニア州のDOC/DOCGを確認しつつ、Google Mapを見ます。
Lacryma01
Lacryma Christiを含むVesuvio DOCはまさにヴェスヴィオ火山の周辺です。
アヴェリーノとフェウディ・ディ・サン・グレゴリオの位置関係もご確認を。


ラベル平面化画像。
IMG_2196
裏ラベルからすると表はすごく小さいんですが、あえて拡大してます。
裏のインポーターシールは表とフォントを合わせているのがニクいですね。


さあ、抜栓。
IMG_0006
キャップもコルクもシンプルに名前入り。

コルク平面化。
IMG_0007
合成コルクDIAM3(3年耐用)を使っています。

Alc.13%。
ガーネット。
IMG_0009

カシス、チェリー。
ちょっとびっくりな独特の酸味のある辛口アタックです。
ずっとその酸に覆われつつも、味の芯はしっかりあります。
う~ん、これがキリストの涙の味か…。(笑)
食事に合わせるのが難しそうなくらい個性的な酸でした。
しかし、なぜかスルスル飲めて1本空いちゃったんですよね。
この酸だけウェルカムな人なら評価は高いかも。


*****


Feudi di San Gregorio
Lacryma Christi Rosso del Vesuvio 2017
RRWポイント 84点


Vesevo Taurasi DOCG 2012

南イタリアのバローロとも言われるタウラージDOCGです。
以前、Beneventano IGTのアリアニコをいただいたVesevoのタウラージ。
レベルの高い作り手と思います。タウラージも過去飲んだのはどれもおいしく、
Vesevo+タウラージという組み合わせは最強じゃないかと期待が高まります。


IMG_1853
タウラージDOCGは、1970年DOCとして制定、1993年にDOCGに昇格。
アリアニコを85%以上使うのが規定。15%は何を混ぜてもいいのが?ですが。(笑)
熟成は3年。内1年は木樽を使用します。上級のリゼルバも設定されていて、
こちらは4年、内木樽で1.5年と、気の遠くなるような熟成期間です。(笑)


Vesevoはイタリアのワイナリー大手ファルネーゼ傘下でしたね。
ファルネーゼとカンパーニア州の生産者が2000年に共同経営で設立しました。
近くのヴェスヴィオ火山(Vesuvio)のラテン語名を名前にしています。
よって、ワイナリー&ワイン情報はファルネーゼ公式ページ内にあります。

木樽での熟成を規定より長い16ヶ月やってるそうです。
インポーター(稲葉)のサイトにもこの作り手の情報はあります。


恒例の訪問ですが、前回ワイナリー訪問しようとしたときも発見できませんでした。
公式サイトに住所も地図も載ってるんですが、どうも不正確な情報のようです。
仕方がないので、タウラージDOCGと共に凡その位置を示すのみにしておきます。
Vesevo01
カンパニア州都ナポリの東、アヴェリーノ地方。標高は400mから500mと高め。
ヴェスヴィオ火山が近くにありますね。

これはネットで拾ったアリアニコ品種のDOC/DOCG地図なんですが、
なんとななくタウラージの位置がおかしいです。少し南にずれてるような。
よく見ると拡大地図は斜めに切り取ってありますね。気をつけないと。
Vesevo02
FianoGrecoなど白のDOCGも書いてあるのは位置関係がわかり助かりますが。
また、アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ(Aglianico del Vulture)はDOCGではありません。
2010年にDOCGに昇格したのは「Aglianico del Vulture Superiore」です。
共にカンパニア州ではなくバジリカータ州(土踏まずの部分)になります。


ラベル平面化画像。
IMG_1813
裏ラベルには、伊・英語両方で、VesevoがVesuvio火山の古い名前だとか、
火山の噴火によってミネラル豊富な土壌の恩恵があるとか書かれています。


さあ、抜栓です。
IMG_1849
シンプルに「TAURASI」とだけ書かれています。

コルクを平面化しても「TAURASI」だけでした。
IMG_1851
5年耐用のDIAM5を採用。長熟タイプですからね。

Alc.14%。
濃い濃いガーネット。粘性の涙がはっきりしてます。
IMG_1852

黒ベリー、カシス、ブラックチェリー、リコリス。
ヌルッと樽香もきます。
辛口アタック。
深み・厚み・構造感…。
タウラージ の深淵に入ったような満足感がある味です。
乾いたような味わいはアリアニコの個性ですね。
過去に飲んだアリアニコとも共通の特徴です。
この感じ、嫌いじゃないです。
喉越しで霞のような酸を感じますが、
これはこれで重々しくさせなくていいです。
余韻からフィニッシュでタンニンの収斂性も楽しめます。

やはりタウラージにハズレなしって気がします。
バローロとは別モノですが、バローロより好きかも。


*****


Vesevo
Taurasi DOCG 2012
RRWポイント 94点


Filadoro Taurasi DOCG 2010

タウラージを抜栓しようと思います。
バローロとも並び称される、南イタリアのパワフル長熟ワインです。
グランマルシェ閉店セールの戦利品のひとつですが、その中では、
「こりゃいいものをゲットした」と大事にストックしてあったものです。


IMG_9461
なかなかお洒落なラベル。イタリア人のセンスの良さを感じさせます。
タウラージはアリアニコ85%以上を使い、3年の熟成が規定です。
(内、1年は木樽にて熟成。)


公式ページはひと昔前のクオリティ。イタリア語オンリーだし。(笑)
それでもデータは完備してあるので、とりあえずOKです。
フィラドーロは三世代に渡りブドウ栽培を専業とする小さな農家でした。
大手のFeudi di San Gregorioに高品質なブドウを売っていたそうですが、
2008年より元詰めをスタート、ワイン生産者として再スタートしたそうです。
醗酵は自然酵母を使用。
・アリアニコ 100%
熟成は、フレンチオークのバリックで12ヶ月。
瓶詰め後、さらに24ヶ月かけます。規定通りの丸3年ですね。


ワイナリー訪問。
FILARADORO01
ラピオ村とタウラージ村を結ぶ道のちょうど中間あたりにあります。

タウラージDOCGと合わせて、位置確認をします。
Campania
カンパーニア州、アヴェッリーノ県の東側、イルピニア地方になります。
この辺りには、地元のグレコやフィアノ種を使った白のDOCGもあります。


ラベル平面化画像。たてながっ!
IMG_9355
ミレジム表示が刻印しかなく、消えかけています。
こんな時はインポーターシールがあって良かったって感じです。


さあ、抜栓です。
IMG_9462
このデザイン、一応ワイナリーのシンボルマークなんだ…。

コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_9459
10年耐用のDIAM10。10は他ではバローロでしか見たことがありません。
20~30年はもつという長熟ワインですからね~。

Alc.13.5%。
濃いインキーなガーネット。
IMG_9460

黒ベリー、青野菜、アリアニコらしいドライな香りです。
重さを感じさせる辛口アタック。
味の厚み、構造感ありあり。
これは圧倒的です。
バローロに比するとはよく言ったもんです。
喉越しも味わいの厚みがすごい。
余韻もドラマチック。

こういうワインに出会えるととっても満足。


*****


Filadoro Taurasi DOCG 2010
RRWポイント 94点


Vinosia Santandrea Taurasi DOCG 2013

アリアニコをいくつか試し、そのクセもわかってきましたが、
やはり真打ちのタウラージをいただかなくてはなりません。
2003年設立のヴィノジアが造るモダンなタウラージを試します。


IMG_5816
エチケットもちょっとおしゃれです。

「南のバローロ」とも呼ばれる長熟で力強いタウラージ(Taurasi DOCG)。
85%以上のアリアニコ使用が定義されていますが、
今日のこのワイン同様、アリアニコ100%というのが多いようです。

ヴィノジア(Vinosia)というワイナリーは、
カンパニア州アヴェリーノ県にある比較的新しいところですが、
古参のタウラージ生産者と肩を並べる高評価なのだそうです。
公式ページはしっかり出来ていて情報も豊富ですが、ちょっと文字が多い。(笑)


で、住所を頼りにGoogle Map訪問してみると、
それらしき建物が見つかりません。
Vinosia01
一応、真ん中の建物らしいんですがショボすぎますね。

仕方がないので公式ページにあった写真を拝借します。
Vinosia03
町中じゃなくて、畑の真ん中にあるようですね。

もう少し遠巻きの写真もありました。
Vinosia04
雰囲気はいいですね。タウラージ~って感じで。(笑)

だいたいの位置も確認しましょう。
Vinosia02
ナポリから車で1時間半って感じです。

裏ラベルにも同じ住所が書いてますので間違いはないんですがね。
IMG_5726


木樽で1年以上、計3年の熟成がタウラージDOCGには規定されますが、
今日のはフレンチオークのバリックで14か月の熟成だそうで、
一応クリアしてると同時に、バリックというのがモダンな感じです。

さて、抜栓。
Alc.14%。(タウラージは最低12%以上規定)
濃いガーネット。
黒ベリー、プラム、
かすかな青野菜からの樽香ですね。
辛口アタックのあと、程よい酸味が来ます。
パレットに広がるタンニンは穏やかな収斂性です。
構造感ある味わいですね。
以前飲んだアリアニコで知った独特の風味は感じますが、
嫌味じゃない感じに収まってるのが上手というか、有難いです。
後味の最後まで酸とタンニンは続きますが、
いいまとまりがあって楽しめます。
やはりタウラージはうまかった。


*****


Vinosia Santandrea Taurasi DOCG 2013
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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