Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Carmenère

Lapostolle BOROBO 2013

ラポストルは自らFrench in Essence(本質はフランス)とうたうように、
チリで創業しながらフランスのワイン作りを信条にしています。
そのラポストルが作るトップエンドが、このボロボ(BO RO BO)です。
ボルドーローヌブルゴーニュBordeaux + Rhône + Bourgogne)が、
1本のワインの中に表現されているというから只者じゃないですよ。(笑)


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グラン・マルニエ(Grand Marnier)というオレンジ・リキュールを、
1880年にマルニエ・ラポストル社が売り出し成功しまして、
その創始者のひ孫のアレクサンドラ・マルニエ・ラポストルさんが、
チリの土地に惚れ込み、夫と1994年に創設したワイナリーがこのラポストルです。
自らのルーツであるフランスのワイン作りを恵まれたチリの土地で実践する、
そんなポリシーはラポストルのワインにはうまく現れていると思います。
スタンダードラインもどれもなかなかおいしいですから。
しかし今日は、チリワインでは驚きの1万円越えです。期待が高まりますね~。


公式ページはこのBOROBO含めミレジムごとに詳細データ完備。立派です。

BOROBO 2013のセパージュは以下の通り。
・カルメネール 45%
・メルロー 20%
・カベソー 15%
・シラー 9%
・プチヴェルド 1%
・ピノ・ノワール 10%
他の年と比べると、特にカルメネールが多く、ピノが少ないようです。

カルメネールとメルロー、カベソーがボルドーを表現します。
ボルドーではほぼ消えたカルメネール主体というのがいいですね。
本来のボルドーはカルメネール主体という説を裏付けてる気がします。
また、カルメネールとカベソーは樹齢60~80年の接ぎ木をしていない自根だそうで、
これこそプレ・フィロキセラの本物のボルドーのブドウの樹ですよね。

シラーはローヌを代表する品種です。これでローヌを表現。
しかし、19世紀のボルドーはラフィットもマルゴーもエルミタージュを混ぜていたと言います。
現在のボルドーはシラーを認めていませんが、ある意味本来のボルドーブレンドとも言えます。

そして最後に、ピノ・ノワールは当然ブルゴーニュを表します。
コンセプトとしては必要なんでしょうが、個人的には蛇足な気がしますね。
ボルドーブレンドにピノ・ノワールを加えるってなんだか禁断のブレンドって思いません?
因みにピノ・ノワールだけコルチャグアではなくカサブランカの畑からだそうです。

醸造は、80%の除梗を手作業で行い、残り20%も最新の光学選果装置Vistalysを使用。
フレンチオーク樽で発酵させますが、全て重力利用で負荷をかけないグラヴィティ・フロー。
ピジャージュもしますが、人が手作業でやります。
新樽率91%のフレンチオーク樽(225L)で28ヶ月と長期間の熟成を行ないます。
なかなかお手間入りの醸造です。


実はClos Apaltaというフラッグシップが別にあるんですが、別サイトになってます。

ワイナリー名自体をClos Apaltaとして分けてるようですが、実体はラポストルです。
マーケティングですかね。アメリカで100ドル近くした記憶があります。


ワイナリー訪問ですが、ストビューがないのでこんなふうにしました。
Lapostolle01
サンタ・クルスの東側にラポストルとクロ・アパルタの畑が広がっています。
クロ・アパルタは最新の建物でリゾートホテルもやってるようです。行ってみたい。
ご近所に、これもチリを代表する作り手のモンテスやベンティスケロがありますね。


サンタ・クルスはコルチャグア・ヴァレーの中心地的存在ですが、
こんな地図でチリ全体の産地と位置関係をおさらいしておきましょう。
Chilean-Wine-Map


ラベル平面化画像。
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裏ラベルにBOROBOの意味が解説してあります。

こんな包装紙に入ってました。
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ネックのシールは、総生産2,397本のうちの1,042番というシリアル番号でしょう。

Google Mapにこんな写真が上がってました。
Borobo01
マグナムボトルだとこんな専用木箱に入ってるんですね。ゴイゴイスー。


さあ、抜栓。
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エンボス紋章のキャップシール、横ミレジムのコルク。合格です。(笑)

コルクの平面化。
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Alc.15%。
濃い濃いガーネット。色付きで粘性の涙は細くて多めです。
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ブラックベリー、ブラックチェリー、
濡れた木の樽香、緑野菜のニュアンス。
カルメネールかカベソーのメトキシピラジンでしょうね。
辛口アタック。
複雑味、構造感…感動的。これは申し分ないですね。
喉越しで、究極シルキーなタンニンと、
かすかな酸が絡み合って中盤の盛り上げを演出します。
そのままドラマチックな余韻に突入。
重厚ながら重々しくないのはピノが効いてるのかな?

チリで昇華するフランスワインの妙。
カルメネールのポテンシャルもビンビン感じます。
あっぱれ。

ただ、個人的印象ではピノ・ノワールを混ぜないほうが、
もっとおいしくなったような気がします。
それでも98点をつけましたから、これ以上と言うのは100点の域です。
(因みにパーカーおじさんは91点だそうで。渋いですね。笑)


*****


Lapostolle
BOROBO 2013
RRWポイント 98点


Santa Carolina Carolina Reserva Carmenère 2017

以前にも飲んでるサンタ・カロリーナのカルメネールですが、
ラベルデザインがお洒落な感じに変わってたので、また買ってみました。
前に飲んだのは2015年で、薄っぺらくて残念な評価でしたが、
今日の2017年は改善が見られるでしょうか?楽しみ~。


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サンタ・カロリーナはサンティアゴに1875年創立の老舗であり、大手です。


公式ページはなかなかよくできています。

ただ、最初のエイジゲートで国を「チリ」にすると、今日のワインのような、
輸出用のブランドは出てこないようですので、ご注意を。
また、日本を選ぶと日本語専用サイトに誘導されます。
情報量は豊富そうですが、今日のカルメネールは2015年と2016年のみでした。
2017年は不明ですが、書いてある内容を総合するとこういうことです。
・カルメネール 100%
40%だけフレンチオーク樽でマロラクティック発酵を行ない、
全量ブレンド後、アメリカンオーク樽で8ヶ月熟成です。
結構樽を効かせてるような印象です。


サンタ・カロリーナの本拠地は首都サンティアゴの中心近くです。
Santa02
所有畑は、マイポ、レイダ(サンアントニオ)、ラペル(カチャポアル+コルチャグア)、
マウレ、イタタと広範囲に渡っています。

チリのワイン生産地の地図で見ると赤で示したところです。
SantaCarolina01

で、今日のReservaCarmenèreはカチャポアルの畑からです。
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公式ページによるとカチャポアル川の畔、ピチデグアにあるそうです。


ラベル平面化画像。
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裏ラベルもあまり大した情報はないんですが、これを隠すのはいけません。

はい、インポーターシールはこんな具合に貼ってました。
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すぐに剥がしてやったぜい。ワイルドだろ~?


さあ、スクリュー回転。
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キャップはサンタ・カロリーナのマーク入り。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。透けない感じですね。
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黒ベリー、スパイス。
あまり華やかな香りではなく、
スモーキーな露骨目の樽香を感じます。
アメリカンオーク樽で8ヶ月熟成の影響でしょうかね。
辛口アタック。
バランスよく厚みもある味はなかなかいいです。
喉越しでシルキーなタンニンと酸が軽く刺激します。
その後の余韻も長くてOK。

前に試した2015年がぺらぺらで残念だったのからすると、
すごく良くなってる感じですね。
少々樽を効かせ過ぎなのが気になりますが、あとは完ぺき。
好きです。こういうの。


*****


Santa Carolina
Carolina Reserva
Carmenère 2017
RRWポイント 93点


Carmen Winemaker's Black 2015 Carmenère Blend

2ヶ月ぶりのカルメネールです。いつものカルメン。で、ちょっと上等。
以前に2013年を試してますので、おいしいのはわかった上での抜栓。
なんとなく今日は基本に立ち返りたい、本当に飲みたいのを飲みたい気分。
日本カルメネール振興協会としては(笑)そんな時カルメネールになるんです。


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このところ、珍しい品種ではなく基本品種を飲むことが多かったり、
もともと白嫌いなのに、いやに白が多かったのには訳があります。
ワインエキスパートの呼称資格認定試験を受験していたからです。
JSA日本ソムリエ協会のやってるアレです。その2次試験対策。(笑)

もともと、2年前にただの飲み散らかしをやめ、ブログにつけ始めてから、
1000本飲んだら試しに受けてみようと漠然と思っていました。
ところが、800本を前にして今年受験を申し込んでしまいました。(笑)

まあ、個人の備忘録とはいえ、ネットでワインのうんちくを垂れるなら、
エキスパートの肩書があった方がカッコがつくな~くらいの動機でしたが、
実際受けてみるといろいろと考えさせられるものがありました。

特に(自分のようなただのワイン愛好家には)必要ないジャンルの知識や、
テクニックを習得しないといけないことには釈然としないものを感じましたね。
そんなこんなの勉学になけなしの夏休みを費やし何とか合格はしました。
そして、自分の最初の見立ては大きく間違っていることにも気づきました。
ソムリエもワインエキスパートも、こんなブログ用に1000本飲もうが、
2000本飲もうが、「特殊な」勉強をしないと合格は無理だということです。
逆に「特殊な」勉強をすれば、ワインを全く嗜まなくても合格は可能ということ…。

脱線が長くなりましたが、試験明けで晴れ晴れした気持ちというのもあり、
また、本来の「偉いワイン」探しを再開するという意味を込めて、(笑)
自分の基本ワイン、カルメネールに立ち返りたくなった本日なのであります。


はい、いつも見てますが公式ページはワイン情報あっさり少な目。

セパージュの情報は裏ラベルにありました。
・カルメネール 85%
・プティ・シラー 8%
・プチヴェルド 5%
・カリニャン 2%
しかし、樽熟は不明。

前に飲んだ2013年のセパージュはこうでした。
・カルメネール 80%
・カリニャン 10%
・プチヴェルド 5%
・カベソー 5%
カベソーがプティ・シラーに変わった感じですかね。
カルメネール率も5%上がってます。


エチケット平面化画像。
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れれ? Carmenère Blendっていう表記がなくなってます。Blackのみ。
カルメネール比率は上がってるのにね~。

同じシリーズでWinemaker's Redもあって、これはカベソー・ブレンド。
カルメンのラインアップではさらに上等なGoldもありますがカベソーのみ。
よって、カルメンの最上級カルメネールは今日のこれになります。


さあ、抜栓。
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コルク、キャップシール、カルメンのエンブレム入りです。

コルクも平面化撮影しておきます。
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テクニカルコルク、DIAM5を採用ですね。DIAM3より上等ですから。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
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涙もかすかに色づき、しっかり出てます。
黒ベリー、スパイス、モカ、青ピーマン。
樽香かな? けっこうスモーキーです。
辛口アタック。
若干最初に酸味が立つんですが、
すぐに圧倒的な厚みのある味がパレットに居座ってきます。
これこれ。やはりこのうまさは健在です。
喉越しのタンニンがシルキーで心地いいです。
滋味を味わい直せる余韻も秀逸。

カルメネールを最上の状態で表現できている気がします。
最初の酸がもう少し大人しければ100点出していたな、これは。


*****


Carmen
Winemaker's Black 2015
Carmenère Blend
RRWポイント 98点


Santa Carolina Carmenère Reserva 2015

今日は定期的にやってくるカルメネールの日。(笑)
サントリーの輸入なのでスーパーでも手に入るサンタ・カロリーナ。
最近安うまのカルメネールになかなか出会いません。
舌が肥えてきたのかな~。(笑)


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公式ページは、最初のエイジゲートで「JAPAN」を選んでしまうと、
日本語サイト(santacarolina.jp/)につながってしまいます。
チリのサイトと日本のサイトでは載ってるラインアップが違います。
日本語サイトはサントリー扱い商品しか載っていないようです。
逆に今日のReservaはチリにはありません。(ラベル違いはあり)
とにかく総合的にまとめると、
・カルメネール 100%
樽熟:オーク樽で8ヶ月
ということになるようです。(笑)

サントリーの公式サイトにはサンタ・カロリーナ紹介ページがあります。
1875年設立の140年以上の歴史あるワイナリーだそうで。


ラベル平面化画像。
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「Cachapoal Estate」とありますが、公式サイトの説明では、
ラペル・ヴァレーの「La Rinconada」の畑からとあります。
カチャポアル川の近くともありまして、これなら完全にカチャポアル。

ラペルと名乗ってる限りは、カチャポアルとコルチャグア両方からの
混醸であると思われますので、いつもながらラペルの定義は謎です。
Santa01
まあ、あまり気にしなくていいでしょう。(笑)


ワイナリー訪問しておきます。なんとサンティアゴの町の中。
Santa02
畑は、マイポ、レイダ、ラペル、マウレ、イタタと各地に持ってます。


さあ、抜栓。
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キャップ・コルク、味もそっけもないですがお安いですからね。

Alc.13.5%。
けっこう濃いガーネット。
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黒ベリー、生野菜、黒糖。
生っと辛口アタック。
厚み弱めのボディは水臭いくらいの感じがします。
バランスはいいですけどね。
また出ました、薄っぺらい「軽めネール」 。
喉越しのシルキータンニンと余韻はまだ救いです。


*****


Santa Carolina Carmenère Reserva 2015
RRWポイント 87点


Montes Purple Angel 2015

実はパープル・エンジェルの2015年をグラスで試してましたので、
引き続き上げておきます。
ワイン、ワイナリー詳細は前回の記事をご参照ください。


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1本まるまる空けていないので単純な比較はできないのですが、
これもかなりおいしかったです。
ジェームス・サックリングさんはなんと99点つけたそうですね。

セパージュ・樽熟は変わらずの、
・カルメネール 92%
・プチヴェルド 8%
新樽率100%のフレンチオークで18ヶ月。


ミレジム以外大きな変化はないですがラベル平面化画像。(笑)
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さて、いただきます。
Alc.15%。ちょっとだけ濃いです。
濃いガーネット。
黒ベリー、ちょっとチェリー、モカ。
ソフトな味わい乗っかったアタックです。
構造感ある味にシルキーなタンニンがいいマッチングを見せます。
果実味もしっかり感じます。
余韻もいいバランスで続きます。
ブラボー。


*****


Montes Purple Angel 2015
RRWポイント 94点


Montes Purple Angel 2014

「絶対おいしいカルメネール」として、自宅セラーには、
エラスリスの「KAI」とモンテスの「Purple Angel」がありました。
やまやで「もっと絶対おいしいカルメネール」を見つけたため、
入れ替えでこの「Purple Angel」を抜栓することになりました。
(もっと絶対おいしいのはカルメンの「Winemaker's Black」です。)


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カルメンとストック入れ替えとなったパーブル・エンジェルですが、
実はカルメンのワインメーカーズ・ブラックの倍ほどのお値段です。
けっして安物レンジのワインではありません。

なんばの高島屋のワイン売り場で買ったのですが、
なんとこんな化粧箱に入ってました。
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専用デザインの化粧箱ってすごいです。捨てられません。(笑)


公式ページでこのワインの情報をおさらいします。
モンテスでもアイコンワインという位置づけでデータは充実。
ミレジムごとにデータシートも完備しています。
セパージュは、
・カルメネール 92%
・プチヴェルド 8%
樽熟は新樽率100%のフレンチオークで18ヶ月と贅沢仕様。


ワイナリー訪問は以前やってますが再度訪問。
ここにはストリートビューがないので正面から撮れないのですが...。
montessa01
上空写真から立派な施設とまわりの畑が伺えます。

地域的にはコルチャグア・ヴァレーになります。
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サンティアゴからですとマイポ、カチャポアルを抜けた南方です。


5年ほど前は、チリでチリワインの素晴らしさの洗礼を受けた後で、
カルメネールを極めようと躍起になって飲んでました。
当然、当時もこのワインをいただいています。
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これはそのとき飲んだ2009年のエチケットです。
当時は剥がしてスラップしていました。

これが今回の平面化画像。
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さて、抜栓。
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コルクもシールも専用でカッコいいです。

Alc.14.5%。
濃いガーネット。
黒ベリー、チェリー、モカ、スパイス。
カルメネールの特徴的な香りです。
ちょっと酸味が乗ったアタックですね。
公式ページには最低1時間のデカンタ推奨となってましたので、
ゆっくり飲み進めるうちに和らぐでしょう。
コクのある味で厚みがあります。
シルキーなタンニンは控えめですね。
これがカベソーと違う点です。
味の厚みは余韻にも受け継がれていきます。
後ほど酸味はいくぶん軽くなり、
爽やかさを与えるようないい感じになってきました。

パーカーおじさんは92点だそうです。
ジェームス・サックリングさんはなんと98点。
カルメネールは安くてもおいしいと思いますが、
やはり上等なのはそれなりに上等なうまさがあります。


*****


Montes Purple Angel 2014
RRWポイント 93点


Echeverría Reserva Carmenère 2014

一定周期で飲むことになっているカルメネールです。
日本カルメネール振興協会としては、もはや義務ですね。(笑)
ただ、何年もカルメネールを試し続けていると、
ちょっとやそっとじゃ高得点を出さず、判定厳しめになってます。
今日はエチェベリーアであります。お手頃レセルバをば。


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公式ページは英語がデフォルトという輸出を意識した感じです。
情報はまあまあ。2016年しか載ってません。
セパージュはカルメネール100%。
接木しないプレ・フィロキセラの苗木からとうたってます。
樽熟はユーズド仏樽で4~5ヶ月。


ワイナリー訪問。
Echev01
看板も上がっておらず、少々ショボい印象です。

場所は、クリコー・ヴァレー。モリーナ(Molina)の町の近く。
Echev02
サン・ペドロやサンタ・カロリーナもご近所ですね。

クリコーも確認します。右が北なのでご注意を。
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ラベル平面化画像。
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さて、スクリュー回転です。
Alc.13.5%。
ガーネット、エッジ透け気味。
黒ベリー、スパイス、かすかに生っと木の香。
4~5ヶ月なのに、わりと樽が効いてますね。
辛口アタック。
バランスのいい味の構造してます。
軽めではありますが、
サラッとしたタンニンが底支えしてくれて最後まで楽しめます。

うまい「軽めネール」でした。(笑)


*****


Viña Echeverría Reserva Carmenère 2014
RRWポイント 91点


San Pedro 1865 Selected Vineyards Carmenère 2016

「事件だわ!」(沢口靖子のモノマネ風に)
ふらっと立ち寄ったやまやで、1865のカルメネールを発見です!
その昔の記憶でおいしかったやつですが、カベソーやピノはあるのに、
なぜかカルメネールだけ日本に入って来てませんでした。
とうとう入ってきたようです。思わずゲット&抜栓です。


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他のチリワインのブランドでもそうですが、
カベルネ・ソーヴィニヨンは知名度があるからか入ってくるんですが、
いつもなぜかカルメネールが、ラインアップにはあるのに日本に来ない。
カルメネール専門家(?)としては非常に厳しい状況なんですよ。
しかし、時代は少しづつ変わっているようです。(笑)


これは、かれこれ7年ほど前につけていた「ワイン手帳」です。
今のブログとは違い、頑張ってラベルを剥がし貼っつてけてました。
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たいした情報は書き込んでいませんでしたが、
相当うまかった場合は、黄色マルで示したように、
端っこに小さく「うま」と書いてました。(笑)
当時の(2008年)「1865」はかなりおいしかったのを覚えています。
この頃は、アメリカ在住でしたので、今の日本とは違って、
チリの主要ブランドはいっぱい売ってましたし、
当然カルメネールはちゃんとラインアップされていました。
日本もそんな風になるといいのにな。
ん?今日のワインを見ると、なりつつあるかな?


サンペドロはコンチャイトロと並ぶチリ有数のワイン企業です。
タラパカー、サンタ・エレナなどとVSPTワイングループを形成してます。

公式ページによると、
サンペドロは150年以上前の1865年(!)にクリコー・ヴァレーに創設。
おそらく今もそこが本拠地らしく、大きな施設があります。
VSPT03
上空から大きなタンク群やショップなどが入る建物が見えます。
パンアメリカン道路沿いで、前にはショッピング・モールもあります。

道路から敷地に向かうとこのサインが出迎えてくれるようです。
VSPT01


セントラル・ヴァレーを見渡す地図でこの場所を示すとこうです。
VSPT04
クリコーとマウレの中間ですね。
首都サンティアゴからは、マイポ、ラペルを越えて少し離れます。
(地図は90度回転してますので、左が南です。あしからず。)

ついでにチリの産地のおさらいをしてきましょう。
VSPT00
マウレはチリで一番古く、かつ最大面積の産地です。

と思ったら、公式ページにサンペドロ所有畑の地図がありました。
SP001
産地名をクリックすると写真と説明が切り替わります。
このクリコーの写真、霧がかかってカッコいいですね。


さて、ワインについて見ていきます。
あれ?
このシリーズはサブタイトルが「Single Vineyard」なんですが、
「Selected Vineyards」になっています。
単一畑から収穫できず複数畑の混醸になったんだと思われ。(笑)
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インポーターはコルドンヴェールですね。
やっとカルメネールを入れてくれたことは大いに評価いたします。

セパージュはカルメネール100%。
樽熟は、95%仏樽、5%米樽で12ヶ月間。
また新樽率は50%。残りはセカンド・ユースです。


キャップシールに「1865」。
James Sucklingが91点をつけたと誇らしげな金ピカシールも。
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さて、抜栓。 
Alc.14.5%。完熟フルボディー。
濃いルビー色。
黒ベリーに生ヌルっと野菜香、カルメネールです。
木の樽香、スパイスもしっかり感じます。
滋味たっぷりのアタックです。これこれ。
喉にシルキーなタンニンも記憶の中のうまさ通り。
余韻にちょっと目立つ苦味が残ります。
この苦み(雑味)がなければ、
すごい点数つけたであろうと思われるうまさ。
満足です。


*****


Viña San Pedro
1865 Selected Vineyards Carmenère 2016
RRWポイント 94点


Viña Tarapacá Gran Reserva Carmenère 2015

1年ぶりくらいになります、タラパカーのカルメネール。
ミレジムは前回より1年進んで2015年になります。
おいしいのはわかっていますが、違いはあるでしょうか?


IMG_6124
いつもながらですが、ブルゴーニュ型のボトルが特徴的ですね。

公式ページにて、2015年の更新情報を見ますが、
ほぼ何も変わっていないようです。
セパージュはカルメネール100%。
樽熟は新樽率20%の仏・米樽で12ヶ月。
低温浸漬後、アルコール発酵。
樽熟成中に樽内でMLFも行ないます。


前にも書きましたが、
ここは2008年からサン・ペドロとVSPTグループを形成し、
サン・ペドロが大半ではあるのでしょうが、グループとして、
コンチャイトロに次ぐチリ二番目のワイン輸出企業となっています。


ワイナリー訪問を試みますが、
Google Mapが示す場所は畑の真ん中で、
VSPT01
おそらく本当の場所は黄色で囲ったところ。
(飛行場が併設されているのが驚きです。)

公式ページの上空写真とも一致しますので間違いないと思います。
VSPT03

いずれにしてもストビューで近づくこともできませんでしたので、
アップされてた写真を拝借。なかなか立派なところです。
VSPT

イスラ・デ・マイポという所で、サンティアゴからも車で1時間ほど。
VSPT02


エチケット平面化画像。
IMG_6130
ブルゴーニュ型ボトルですがミレジム入りで完結しています。

ネックにはワイナリーのマークがエンボスになってます。
IMG_6133
お手頃価格ですが手が込んだ作りですね。


さて、抜栓です。
Alc.13.5%。
濃い濃いルビーです。
湿った木のような樽香から来ましたね。
黒ベリー、プラム、でもかすか。
一日置いたら果実味いっぱいの香りになりました。
青野菜も出てきます。
貫禄の厚みのある味。これこれ。
加えて、シルキーなタンニンが楽しませてくれます。
これは、余韻まで果実味といっしょに続きます。
 樽がちょっときつめかなという以外は欠点が見当たりません。

カルメネールの持ち味を存分に活かしたバランスの妙。
カルメネールの神髄を味わえる一本でしょう。


*****


Viña Tarapacá Gran Reserva Carmenère 2015
RRWポイント 94点


Lapostolle Le Rouge 2013

チリのお気に入りワイナリーのひとつ、ラポストル。
最近ではカルメネールのバリエタルをいただきました。
今日は「Le Rouge」という赤のブレンドです。


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公式サイトでは、エチケットに「Le Rouge」と入ってるのですが、
今日のこれは、
同じ場所に「French in Essence, Chilean by Birth」と書いています。
「本質はフランス、生まれながらにしてチリ」って感じでしょうか。
日本で出回っているのはこのパターンのエチケットのようです。


インポーターはファインズ。裏ラベル下に貼ってあったシール。
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裏ラベルの上から貼らないようにする志は偉いですね。
”100%リーファー主義”というのも素晴らしい。


実際、ラポストルはフランスからやって来ています。
グラン・マルニエ(Grand Marnier)というオレンジ・リキュールを、
1880年にマルニエ・ラポストル社が売り出し成功しまして、
その創始者のひ孫のアレクサンドラ・マルニエ・ラポストルさんが、
夫とチリに起こしたワイナリーがこのラポストルという訳です。
コルチャグアのワイナリー訪問は前回やってますので今回は割愛。

公式サイトでワインの詳細を見ていきます。
実に情報が充実していていいですね。

「Le Rouge」、すなわち「The Red」の意ですが、セパージュは、
・シラー 30%
・カルメネール 25%
・メルロー 23%
・カベソー 22%
となっており、一応、微妙にシラーが最大量ですが、
ほぼ4品種が均等にブレンドされているのがわかります。
(本日の記事カテゴリーは便宜上「シラー」にしてます。)

因みに、2014年を見ると、
・シラー 28%
・カルメネール 23%
・メルロー 22%
・カベソー 25%
・カベフラ 2%
と、シラーが少し減って、カベルネ・フランがちょっと入っています。
なんだか面白いことやってますね。
フランスの代表品種+カルメネールがそれぞれガッツリ入っている、
これがエチケットのメッセージの意味のような気がしました。

収穫は手摘みで、自然酵母による発酵。
樽は、新樽が1%、1年落ちが14%、2年落ちが85%の割合で、
12ヶ月の熟成とのことです。


エチケットにはごく簡単な説明だけですが、
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公式サイトのデータシートには、
4種のブレンドしたブドウの役割が書いています。

カルメネールからはまろやかさとスパイシーな表現を、
メルローからは赤ベリーの果実味と酸味を、
カベルネ・ソーヴィニヨンからは複雑さとエレガントさ、
シラーからはふくよかで魅力的なアロマを引き出し、
全体としてシンフォニーを奏でるようなブレンドにしたそうで。


さあ、抜栓です。
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お手頃価格なのに、コルクやキャップシールも凝ってますね。


Alc13.5%。
濃いガーネット。
涙が色づくくらいです。
カベソーっぽい黒ベリーですが、
ローヌのシラーのような乾いた皮の香りや、
カルメネールの生ヌル香も来ます。
4種がそれぞれの持ち味を出してるというのが、
なんとなくわかる気がします。
辛口アタックを感じた直後、
厚みのあるうま味が投入されてきます。
喉越しシルキーなタンニンとアルコールのフルボディ感。
甘み・酸味は微妙にありますが、
他を邪魔をしない、定ポジションで、
ちゃんと裏方の仕事をしている感じがします。
余韻も雑味がないので、うま味だけが続きます。
いやあ、楽しめました。

フレンチのエッセンスがチリで開花するとは、
こういうことなんですね。
2000円ほどでこのうまさは素晴らしい。
「偉いワイン」見つけました。
James Sucklingが93点をつけたそうですが、
僕はもう少し上をつけておきましょう。


*****


Lapostolle Le Rouge 2013
RRWポイント 96点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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