Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Carmen

Carmen Premier 1850 Pinot Noir 2016

ブルゴーニュ以外のおいしいピノ・ノワールはないかと、
ニュージーランドやアメリカ・オレゴンなんか試しましたが、
自分の記憶にあったおいしいやつは実はこのチリでした。
今一度その記憶を確かめます。ミレジムは最新2016年。


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公式サイトは、相変わらず個々のワイン情報少なし。
裏ラベルに頼ろうかと思うとインポーターのシールがべったり。
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こんちくしょーと、きれいに剥がしてやりました。
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けっこう剥がしにくいのも多いんですよね。困ったもんです。
で、情報は…ここにもないですね~。(笑)

仕方がないので、せめてこのワインの産地、
レイダ・ヴァレーの説明を公式ページから拝借。
Carmen03
カルメンが持つ他の畑のだいたいの位置関係もわかります。


さて、抜栓。
Alc.13.5%。
クリアなルビー。
ラズベリー、上等ブルゴーニュの香りです。
若干軽めながら、
酸・タンニンの融解した複雑な味わいです。
かすかな苦味がいいアクセントになり風味を出しています。
前飲んだのよりちょっと軽めのような気もしますが、
このピノ、980円です。

驚け!おののけ!
この味、上等ブルゴーニュに匹敵しますよ。
「偉いワイン」の真髄を見た気がします。


*****


Carmen Premier 1850 Pinot Noir 2016
RRWポイント 91点


Carmen Winemaker's Black Carmenère Blend 2013

これはおいしいカルメネールに違いないと、
ストックしてあったカルメンのちょっといいやつを開けます。
Gran Reservaのひとつ上のラインで、
カベルネ・ソーヴィニヨン・ブレンドのレッド(Red)と、
このカルメネール・ブレンドのブラック(Black)があります。


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今日の夕飯は、スペイン語でいうと「Albóndigas」。
いわゆるミートボールのトマト煮込みです。
イタリア料理でもあるようですが、
中南米などスペイン語圏でもポピュラーな料理です。
これにおいしいカルメネールをマリアージュ。
わくわくしますね。


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残念ながら公式ページには大した情報は載っていません。
よって裏ラベルが頼りです。

セパージュは、
・カルメネール 80%
・カリニャン 10%
・プチヴェルド 5%
・カベソー 5%
醸造や熟成法についての記述なし。
これはちょっと困りますね。

抜栓します。Alc.14%。
濃いガーネット。なかなか透けない濃さです。
黒ベリー、青ピーマン、濡れ落ち葉、樽香、
ペッパー、かすかにモカ。
う~ん、複雑な香りです。
アタックは新鮮な果実味。
直後にバランスのいいうまみを感じます。
そして、いい刺激を持ったタンニンがまとめにかかります。
余韻はタンニンが支配的ながら甘味も感じます。
まさに理想的なおいしさ。
現代のボルドーにはどうしても出せない、
カルメネールのみが到達できる領域に達しています。
おそらくブログ開始以来現時点での最高点。


*****


Carmen Winemaker's Black Carmenère Blend 2013
RRWポイント 95点


Carmen Gran Reserva Petite Sirah 2013

カリフォルニアのコナンドラムというワインを飲んで、
プティ・シラーについてちょっと勉強しました。
ジンファンデルのように固有品種として広まり、
DNA鑑定で本当の親が判明するというドラマチック(?)なやつです。
それから、いろんなワインをながめていると、
メキシコにもチリにもプティ・シラーのバリエタルがあるんですね。
これが果たしてカリフォルニアから来たのか、
フランス本国のデュリフ(Durif)なのか興味は尽きません。


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今日はいつもの「やまや」さんで見つけたチリのプティ・シラーです。
カルメンのグラン・レセルバですが、
なぜかこのプティ・シラーは公式サイトには載っていません。
よって詳細情報がわからないのですが、
そんなときは裏ラベルの情報に頼るしかありません。


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う~ん、オーク樽で12ヶ月熟成ぐらいしかわかりませんね。
あと、表ラベルの綴りが「SYRAH」となっているのが間違いで、
正しくは「SIRAH」だというのが裏ラベルでわかります。
まあ、もともとはアメリカ人が「Syrah」と書きたかったところを、
間違えたのが原因だとは思いますがね。(笑)

さて、お味の方は…。
濃い濃いガーネットです。
黒ベリーにちょっと青野菜。
カルメネールを思わせるような香りです。
アタックは、甘・爽やかです。
でもすぐに来るタンニンは、シラーっぽい太め・重めです。
やはり前と同じで、タンニンが特徴的な品種です。
後味でけっこう酸味もあるのがわかります。
これを最初に「甘・爽やか」と感じたのだと納得。
でもいい感じの余韻ではありません。
薄っぺらくも感じるし…。


*****


Carmen Gran Reserva Petite Sirah 2013
RRWポイント 84点


Carmen Gran Reserva Pino Noir 2015

さあ、ルイ・ジャドのAOCブルゴーニュとあわせて飲むのが、
やはりチリピノ、カルメンのグラン・レセルバです。


CarmenGRPN


カルメンは以前1000円以下で買えるPremier 1850のピノを飲んでいまして、
これが意外においしかったのです。
2000円以下ではありますが、それよりも上等バージョンなので期待が高まります。

ピノらしい明るい赤ですが、ルイ・ジャドより明らかに色は濃いです。
香りはドライフラワーのような独特なもの。ハーブですかね。&樽香。
味は甘味+うまみがはっきり存在しおいしいです。
Alc.14.5%ですごい凝縮感がありそうですが、意外とあっさり。
しかし、ルイ・ジャドとの味わいの違いは明らかです。
もう安いブルゴーニュは出る幕がないですね。
ただ、グラン・レセルバだけに新・旧フレンチ・オーク樽で10ヶ月熟成しており、
樽香が過ぎて裏目に出ています。これが少し残念。

CarGRPN


公式サイトでは、グラン・レセルバのピノは消えており、もう廃版のようですね。
まあ、おいしいPremier 1850があるからいいっか。


*****


Carmen Gran Reserva Pino Noir 2015
RRWポイント 88点


Carmen Gran Reserva Carmenere 2014

実は、昨日のポイヤックがあまりに味気なかったので、
Domaines Barons de Rothschild (Lafite)には申し訳ないですが、
口直しにカルメネールが飲みたくなりました。
ポイヤックを半分も飲まないうちにチリカルを抜栓してしまいました。

膨大な(笑)カルメネール・ストックからこれをチョイス。


CarmenCarmenereGR


やっぱりおいしい。
というか、ここ数年、カルメンはどのバリエタルもおいしい。
エノロゴ変えたのかな?

香りはカルメネール特有の黒ベリー系+チョコ。
公式サイトのテイスティングノートには、
「Rounded Tannis」と表現されていますが、
まさに丸みを帯びたタンニンです。
まろやかな味そのままの余韻が続きます。

ネットで酸味が足りないという批評を見つけましたが、
きっとこの方は安物のボルドーを飲みすぎ。
そんなお好みの方には昨日のポイヤックをおススメします。(笑)

このカルメンのカルメネール、やっぱりというか、
Wine Enthusiastも、James Sucklingも、どちらも90点をつけています。
僕はそのちょっと上をつけましょう。(笑)


*****


Carmen Gran Reserva Carmenere 2014
RRWポイント 91点


Carmen Gran Reserva Syrah 2014(シラー対決・チリ代表)

2本目は例によってチリであります。
いつも言うように基本チリびいきですので、
フランスに迫ってほしいと期待を込めての試飲です。


CarmenGR


Colchaguaヴァレーの自根シラーです。
もしかしたら、ここのシラーが北ローヌへ帰って行ったのかもしれません。

色は濃いです。ガーネット。
香りは割とはっきり感じるスパイス臭。
フランスよりは涙は薄かったですが、
これは2010年と2014年のヴィンテージの違いも大きいでしょう。
でもボディーはしっかり、酸味・タンニンもまろやかに融合。
余韻はフランスと似た感じですが、
ちょっといきいき感で微妙に劣るかなといったところ。
でもたいしたもんです。


*****


Carmen Gran Reserva Syrah 2014
RRWポイント 89点


シラー対決(予告編)

このブログを書くようになってから、
いつもいつもチリカル(チリのカルメネール)ではネタが尽きるので、
努めていろんな種類を飲むようにしています。

馴染みのチリカルを選んでおけば味は間違いないですし、
お財布にもとっても優しいんですが、(笑)
いろんなものに挑戦すると、まずくて失敗も当然ありますが、
新しい発見や驚きのうまさに出会うなど結構楽しめています。

で、何度となくやっている企画が、同じ品種飲み比べです。
タナ、マルベックの大陸間比較も非常に興味深かったです。
(どちらもフランス圧勝でしたからね。)

今回は予告編。
大陸間シラー比較です。


SyrahCompari


まずはフランス代表、北ローヌ地方のシラーです。
コート・ローティかエルミタージュで探しましたが、
予算の都合で断念。(笑)
よって、「E.ギガルのクローズ・エルミタージュ」(E.Guigal / Crozes Hermitage)です。
樹齢35年の古木からのシラー100%、樽熟成24ヶ月となかなか。
まずもって、畑もエルミタージュに近いですし。(笑)

そして、僕の定番の比較対象はやはりチリワインということで、
カルメンの「Gran Reserva SYRAH」を選出しました。
お手頃なれど樽熟成10ヶ月(樽は仏60%、米40%)のシラー100%

で、やはり「シラーズ」の国、オーストラリアも参戦です。
南豪バロッサ・ヴァレーから、「グラント・バージ gb56 Shiraz」。
こちらも仏・米産樽熟成10ヶ月だそうです。
樹齢50年以上のシラーを使っているとのこと。
(バロッサの古木ですとチリと同じく接木していない自根かも?)

チリとオーストラリアは1000円台のお手頃価格ですから、
フランスの方がうまくて当然として比較します。
圧倒的にうまくないとフランスの勝ちとはしないということです。
安くてうまいのが「えらいワイン」ですから。

さあ、近日発表、乞うご期待!


Carmen / Premier 1850 Pinot Noir 2015

今日はクリームシチューとフランスパンという夕食。
いつものカルメネールでは重口すぎるので、
ブルゴーニュでその軽快さに開眼したピノ・ノワールを合わせることにしました。


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最近よく飲むCarmenです。

シリーズ構成も変わり、ラベルデザインも昔のものから一新されてます。
このPremier 1850というシリーズは、
バリエタルのINSIGNEのひとつ上のレンジで、いわゆるReservaです。
(大抵ちょっとだけタル熟成させるとReservaとされます。)

産地は、ラベルを見るとLeydaヴァレーのようですが、
これはめずらしい。
バルパライソに近いSan Antonioヴァレーにあります。

シチューとの組み合わせは、?でしたが、
ワイン自体はCôtes de Nuitsを思い出す、すばらしいお味でした。
これで1000円以下ですから、ブルゴーニュ出る幕なしです。


*****


Carmen / Premier 1850 Pinot Noir 2015
RRWポイント 89点


Carmen / Gran Reserva Merlot

仕事柄、ドイツに行くことが多いのですが、
最近やっと黄金パターンを編み出しました。

もちろん、
ワインとおいしいステーキをいただく黄金パターンです。(笑)

ヨーロッパのステーキは得てしてあまりおいしくないのですが、
ドイツの大きな町にあるステーキハウスのチェーン店「Maredo」は、
店もお肉もアメリカンスタイルで、特にリブアイなんかは、
とってもおいしいことを発見したのです。


maredo


そして、ありがたいことに、
このMaredoのワインリストにはチリワインのカルメン(Carmen)があります。
ただ、残念ながらカルメネールではなく、メルローのみです。

でも、Carmenのワインは(特に最近)何を飲んでもおいしいので、
メルローでも十分ステーキとのマリアージュを楽しめるのです。


CarmenMerlot


こうして僕は、
チャンスがあればドイツの各都市のMaredoを回り、
ステーキばかりを夕食にしています。

Carmenのワインは比較的日本でも手に入りやすいので、
またおいおいCarmenのワインについては書いていこうと思います。

なにせ、チリでカルメネールを再発見したのは何を隠そう、
カルメンですからね。

だから、Carmen…ereなのです。


*****


Carmen / Gran Reserva Merlot
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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