Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Casillero_del_Diablo

Concha y Toro Casillero del Diablo Pedro Jiménez Reserva 2021 D.O. Valle del Limarí

チリ最大手コンチャイトロの人気シリーズ「カシジェロ・デル・ディアブロ」は結構どこにでも置いていますが、近所のスーパーで「ペドロ・ヒメネス」なる白ワインを見つけました。これはなかなか珍しいんじゃないかとゲットしてみました。ペドロ・ヒメネスというとスペインのシェリー酒の極甘口タイプのペドロ・ヒメネスを思い出します。品種もペドロ・ヒメネスといいますから、これは同じ品種なんですかね?

IMG_0551
コンチャイトロについては今さらですが、1883年ドン・メルチョール・コンチャイトロさん(Don Melchor Concha y Toro)が創業したチリの老舗かつ最大手の一つです。プレミアムワイン、アルマビバや、お馴染みコノスルなんかも傘下に収めています。サンライズやフロンテラというのが激安ワインとしてスーパーで売られていますが、昔はちょっといいラインと思っていた今日のカシジェロ・デル・ディアブロも結構スーパーに出回ってきています。

「Casillero del Diablo」は「悪魔のワインセラー」の意味です。130年も前、うますぎるワインということで盗難が絶えなかったところ、ドン・メルチョールさん(コンチャイトロ創設者)が「悪魔が住んでいる」とうわさを流すことでワインを守った逸話からきてるネーミングです。
Casillero01
コンチャイトロを見学すると、こんな風にこの悪魔が見られるようです。(笑)

コンチャイトロはチリ各地に畑や拠点をたくさん持っていますが、この逸話は創設の地サンティアゴ郊外のピルケにある畑であった話だそうです。どのあたりか探してみます。
名称未設定-1
これはマイポ川河畔にある拠点ですが、前述の逸話はブロック22というマイポ川から数メートルという場所だそうで、このあたりなんでしょうね。現在では観光客も受け入れてる施設にもなっていて、ストビューで敷地内もぐるぐる回れました。

コンチャイトロの公式ページはこれです。

一応ここにはコンチャイトロの全ラインナップがカバーされてますが、カシジェロ・デル・ディアブロのようなヒットシリーズは専用サイトがあります。

カシジェロ・デル・ディアブロ専用ページはこれになります。

ここには2021のデータシートもありましたが情報量はほぼなし。

・ペドロ・ヒメネス 100%

このセパージュと産地がリマリ・ヴァレーということしかわかりません。リマリ・ヴァレーはあとで確認するとして、まずはペドロ・ヒメネスを調べてみましょう。

これが今日のワインのペドロ・ヒメネス(Pedro Jiménez)ですが結構ややこしい(笑)。
Pedro-Jimenez-Pedro-Gimenez
まず、スペイン語では、「Ji」も「Gi」も「Xi」も「ヒ」と読むことを覚えておいてください。これが混乱の元凶のような気がしますが…(笑)。16世紀中頃にアルゼンチンやチリへ他の品種と共にヨーロッパから持ち込まれたとして、今日の Pedro Jiménez(これはシノニムで、正しくは Pedro Giménez もしくは Pedro Giménez Ruggieri だそう。)は、長らくスペインでシェリー酒に使われるペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez)と同じものとされてきましたが、2003年のDNA分析で全く別の品種であることが判明しました。Pedro Giménez / Pedro Giménez Ruggieri(今日の Pedro Jiménez という表記はこれのチリでのシノニムになります。)は 「Criolla Chica (Listán Prieto) x Muscat d'Alexandrie」の交配で、Pedro Ximénez の方は「Hebén x 未知のパートナー」の交配になるそうです。Pedro Giménez の親がアルゼンチンのトロンテス(Torrontés)の親と同じなのが気になりますが、ここでは深掘りしないでおきます(笑)。20個のDNAマーカーのみでの判定なのでファイナルアンサーというわけではないようです。

スペインでシェリー酒に使われるペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez)の方がこれ。
Pedro-Ximenez-(with-synonym
アルゼンチンでは Pedro Gimenez Rio Colorado と言い区別できるそうです。整理すると…。

Pedro Giménez(Pedro Giménez Ruggieri)
Pedro Ximénez(Pedro Gimenez Rio Colorado)

ということで、Pedro Giménez のシノニムの今日の Pedro Jiménez はシェリー酒の Pedro Ximénez とは別物ということです。(これ全部発音が「ペドロ・ヒメネス」!)ポピュラーなのはスペインの本家(?)シェリー酒の方かと思いきや、アルゼンチンとチリにしかない今日のペドロ・ヒメネスの方が栽培面積は多いみたいです。(2016年データ)

・Pedro Ximénez(Pedro Gimenez Rio Colorado):合計 8,810 ha
(スペイン)8,528 ha
(ポルトガル)259 ha

・Pedro Giménez(Pedro Giménez Ruggieri):合計 15,576 ha
(アルゼンチン)11,197 ha
(チリ)4,379 ha

シェリー酒の話が出てきたので簡単にシェリー酒に触れておきます。スペイン・アンダルシア州カディス県(Cádiz)ヘレス・デ・ラ・フロンテラ(Jerez de la Frontera)とその周辺地域で生産される酒精強化ワインの総称で、ヘレス・ケレス・シェリー(Jerez-Xérès-Sherry)とマンサニージャ=サンルーカル・デ・バラメダ(Manzanilla - Sanlúcar de Barrameda)という名前でスペインの原産地呼称制度のDO(Denominación de Origen)に認定されています。(ポートワインやマデイラワインと合わせて世界三大酒精強化ワインとされます。)参考:シェリー酒公式(?)HP
JEREZ-de-la-Frontera
スペイン人が「へレス」と言えばシェリー酒のことです。シェリー酒造りに使用が認められているブドウは以下の3種あります。

・パロミノ(Palomino)
・モスカテル(Moscatel)
・ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez)

栽培比率の95%以上がパロミノ種ですので、ペドロ・ヒメネスは数%で、もっぱら「ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximènez)」という品種名と同じ名前で呼ばれる非常に濃い色の極甘口のシェリーになります。モスカテル(Moscatel)も「モスカテル」という甘口ワインに仕上げられます。(ともにブドウを天日干しすることで甘口にします。これらは「Vino Dulce Natural」と呼ばれます。)よって、辛口のシェリーはパロミノ種で作られているわけで、辛口シェリーを「Vino Generoso」と呼びます。(Fino、Manzanilla、Amontillado、Oloroso、Palo Cortado などのタイプがありますが、今日の本題ではないので説明は割愛。)あと、「Vino Generoso de Licor」という半甘口があり、辛口のフィノ(Fino)もしくはマンサニージャ(Manzanilla)に極甘口のペドロ・ヒメネスをブレンドしたものを「Pale Cream」と呼び、アモンティジャード(Amontillado)ベースのものは「Medium」、オロロソ(Oloroso)ベースのものは「Cream」と呼ばれます。急に英語名で変な感じですが、スペイン語ではこの「クリーム」は「Amoroso」と言うようです。


かなり脱線したので今日のワインのDO、リマリ・ヴァレー(Valle del Limarí)を確認。
Chile_Coquimbo_Elqui
チリのブドウの産地としては北側のコキンボ州になります。真ん中あたりのリマリ川の流域がDO Valle del Limarí です。南半球ですから北部は結構温暖な気候となります。


ラベル平面化画像。
IMG_0487
ペドロ・ヒメネスはチリの土着の品種なんて説明がありますね。

インポーターシールはこの有り様です。
IMG_0486
おっと、酸味料に安定剤(CMC)といろいろと入っています。


さあ、スクリュー回転。
IMG_0549
キャップにはディアブロ(悪魔)の顔がエンボスされています。

Alc.12%。
淡いイエロー。
IMG_0547

レモン、ライム、わら。
かすかにペトロールも感じます。
辛口アタック。
黄桃かメロンかのような果実味あり。
決して安物品種じゃないと思わせる貫禄です。
酸も苦味もほどよくあってバランスの妙と言えます。
CMCでコク出して、酸味料で補酸してあるんでしょうが、
う~ん、結構楽しめました(笑)。


*****


Concha y Toro
Casillero del Diablo
Pedro Jiménez Reserva 2021
D.O. Valle del
Limarí
WWWポイント79点



WhiteWhiteWine01

Concha y Toro Casillero del Diablo Carmenere 2017 Reserva

コンチャイトロ、カシジェロ・デル・ディアブロのカルメネールです。
(繰り返しますが、誰が言ったか「カッシェロ」なんて発音ありません。)
最近ではすっかり安モノ風情でスーパーなんかで売ってますね。
2年以上前に2015年を試したきりですが、2017年はどんなもんでしょう。
ラインナップ上はプレミアム扱いですが、スクリューキャップになったり、
年々品格を落としてきているのが気になります。(笑)


IMG_2814
スーパーで1000円ちょっとですから、ワンコインのアルパカやガトネグロよりは
上等なのかもしれませんが、昔はもう少し上のレンジだったような気がします。
といっても、一番飲んでいた頃はアメリカ在住だったのでドル建てですが。(笑)

当時の画像が残っていました。これは2010年ですね。
IMG_0088
公式サイト情報では、今日のカルメネールはDOセントラル・ヴァレーですが、
この当時はDOラペル・ヴァレーだったことがわかります。随分広域になりました。
産地も含め全然別物になってしまっているのかもしれません。
(DO=Denominación de Origen)


コンチャイトロの公式ページはこれです。

一応ここにはコンチャイトロの全ラインナップがカバーされてますが、
カシジェロ・デル・ディアブロのようなヒットシリーズは専用サイトがあります。

カシジェロ・デル・ディアブロ専用ページはこれになります。

ここには2017のデータシートもありましたが、情報量は貧弱です。
・カルメネール 100%
だと思います。それすらはっきり書いていません。(笑)
熟成も「オーク樽」とだけ書いてます。


「Casillero del Diablo」は「悪魔のワインセラー」の意味です。
130年も前、うますぎるワインということで盗難が絶えなかったところ、
ドン・メルチョール(コンチャイトロ創設者)が「悪魔が住んでいる」と、
うわさを流すことでワインを守った逸話からきてるネーミングです。
Casillero01
コンチャイトロを見学すると、こんな風にこの悪魔が見られるようです。(笑)

コンチャイトロはチリ各地に畑や拠点をたくさん持っていますが、
この逸話は創設の地サンティアゴ郊外のピルケにある畑であった話で、
ブロック22というマイポ川から数メートルという場所になるそうです。
Casillero00
そうなると場所はここしかなさそうです。マイポ川河畔にある拠点です。
観光客も受け入れてる施設で、ストビューで敷地内もぐるぐる回れます。


さて、チリでDOセントラル・ヴァレー(Valle Central)というと、
マイポ・ヴァレーからマウレ・ヴァレーまでの非常に広範囲になります。
Casillero03
この地図も一応点線で行政区分(州境)らしきものを示していますが、
チリの産地は「川の流域 x 州区分」でおおよそ把握できると思います。
少々見にくいですが、キーになる川もしっかり書き込まれていますね。

これはワインの産地地図に州の名前も入った珍しいパターンです。
Casillero04
セントラル・ヴァレーはDOで言うと、マイポ、ラペル、クリコー、マウレですが、
州で言うと、首都州(Región Metropolitana)、リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州
(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)、マウレ州(Región del Maule)
となるわけです。DOの区分けが州境になっているのがポイントです。

ご参考までに、チリの州区分を示した地図も上げておきます。
Casillero05
しかし、リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州も長いですが、
アイセン・デル・ヘネラル・カルロス・イバニェス・デル・カンポ州
(Región de Aysén del General Carlos Ibáñez del Campo)というのと、
マガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレナ州(Región de
Magallanes y de la Antártica Chilena)という更に長いのが2つもありますね。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_2783
大手メルシャンの輸入ですか。裏ラベルもメルシャンになってます。
こういう需要に応えていくために、ラペル・ヴァレーだけでは足りなくなり、
セントラル・ヴァレーへ産地が拡大したんじゃないかと疑ってしまいます。


さあ、スクリュー回転。
IMG_2811
昔はコルクでしたが。一応、悪魔さんの顔のエンボスは入ってます。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙ははっきりしてますが細かいです。
IMG_2812

ブラックベリー、黒糖、モカ。
ここはカルメネールの個性が出ています。
クールな若めの樽香は本当に樽詰めしてるのかな?
オークチップで香り付けなんじゃないかと疑ってしまします。
辛口アタック。
少し安物風情を感じますが、バランスはいいです。
味の厚みはさすがに弱いかな。
値段なりなんですが、悪くないんですよ。
余韻にかけて複雑な苦味様の味も加わってきていい感じ。

やはり、昔と比べると少々落ちてきてる気がしますが、
「うまい判定」のギリギリのところで踏みとどまってますね。(笑)


*****


Concha y Toro
Casillero del Diablo
Carmenere 2017 Reserva
RRWポイント 88-89点


Concha y Toro Casillero del Diablo Viognier 2017

ヴィオニエで検索すると、世界中の大抵の産地で見つかりますね。
1980年代に評論家に注目されるまではジリ貧だったとは想像つきません。
コンチャイトロのお馴染みカシジェロ・デル・ディアブロですが、
これにもヴィオニエがあったのでスーパーで発見して思わず購入。


IMG_0135
で、今回フランス北ローヌのヴィオニエとの比較と相成ったわけです。
フランスからはメゾン・レ・アレクサンドランのヴィオニエ2018です。


もともとそんなに飲んでいない、馴染みのない品種ですので、
比較というよりは、共通点でもって品種の特徴を掴みたいというのが本音。
果してその共通点っていうのがうまく出るんでしょうかね。
シャルドネやソーヴィニヨン・ブランを考えても国によって随分違いますし。
IMG_0136
しかし、こういうテーマを持った試飲って楽しいです。(笑)


コンチャイトロの公式ページで今日のワイン情報を見ます。

当然ながらの、
・ヴィオニエ 100%
熟成はフレンチオーク樽とステンレスタンクの併用だそうで。期間不明。
前回試したフランス北ローヌのヴィオニエは樽なしでした。違い出るかな?

産地はカサブランカとリマリです。
Chilean-Wine-Map
この2つの産地、結構離れてますよ。大手はなんだかダイナミックです。

Casillero del Diabloシリーズの専用サイトというのもあります。

しかし、驚くのはこのシリーズのラインアップの多さ。
レセルバ・プリバダのカルメネールがある!日本には入って来てないですね。


エチケット平面化画像。
IMG_0091
日本で「カッシェロ」なんて書いてあるのホント気持ち悪い。

さて、スクリュー回転。
IMG_0133
ディアブロ(悪魔)マークがエンボスになってます。カッコいいです。

Alc.13.5%。
薄いイエロー。
IMG_0134
フランスのより薄いですね。

比較するとこんな感じ。
IMG_0137

洋梨、花梨、フランスと同じ系統の香りだとわかります。
でも、フランスにあった白桃を感じませんね。
軽い酸とまろやかな口当たりです。
同じアルコール度数ながらチリの方が少し重みを感じます。
お陰でフランスのようなハツラツ・サラサラ感少なく、
まろやかでしっとりした感じです。樽の効果でしょうか。

でも、
苦味と甘みが絡み合ったような複雑な風味はすごく似てる気がします。
案外共通点は多いですね。
それをもってヴィオニエの個性って理解できそうです。

で、採点は…落ち着いてる分こっちが飲みやすいということで、
フランス+1点の79点ということにします。


*****


Concha y Toro
Casillero del Diablo
Viognier 2017 Reserva
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

Concha y Toro Casillero de Diablo Reserva Devil’s Collection Red 2016

最近は近所のスーパーのどこにでも置いてる、
カシジェロ・デル・ディアブロのシリーズ。
バリうまのカルメネールがあるのもうれしいですし。
今日はラベルデザインもカッコいいこれをゲット。


IMG_6841


公式サイトは情報少なく、
コンチャイトロのラインナップの多さに驚くだけ。

カシジェロデルディアブロ専用シリーズサイトというのも別にあり、
そちらも探してみますが同じPDFが置いてあるだけでした。
樽熟してるということはわかりましたが、セパージュ不明。
カップラーメンの謎肉じゃないんだから、「謎レッド」は勘弁です。

ショップサイトはこう書いてあるのがいくつかありました。
・シラー60%
・カルメネール25%
・カベソー15%
信じておきましょうか。
しかし、シラー主体とはね。


このワインのD.O.(Denominación de Origen)はラペル・ヴァレーです。
ラペルは「Rapel Valley=Cachapoal Valley+Colchagua Valley」という、
広大な地域を総称するD.O.ですが、両地域から混醸された場合のみ、
ラペルと名乗るようです。

今日は、その漠然とした畑ではなく、サンティアゴ近郊マイポにある、
コンチャイトロの本拠地にってみましょう。
Cyt05
結構サンティアゴの市街に近いです。それでも中心から1時間ほど。

すごい、Googleで敷地内まで入れます!
Cyt01

ここはショップや試飲バーなどもありツアーを積極的にやってます。
Cyt02

敷地の奥を抜けるとすぐ畑です。ここもツアーで散策するようです。
Cyt03

最後にラペルや生産地域との位置関係を把握しておきましょう。
Cyt04
既出の地図の使いまわしですが…。

ラベル平面化画像。
IMG_6842
何度も言いますが、「カッシェロ」じゃねぇからな!
「カシジェロ」、もしくは百歩譲って「カシイェロ」。


さて、抜栓。
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シリーズ専用コルクにキャップシールはいい感じ。

Alc.13.5%。
黒ベリーにチョコの様な樽香。
香りに茎っぽさも感じます。
ブルーベリーかもしれない新鮮なスッとした風が通ります。
甘み感じるアタック。
厚みは弱いなぁ。
あっさりと余韻も終わっていきます。
やはり甘みが少々残るのがマイナス。
それが気になると酸味もあるのがわかってきます。

う~ん、凡庸。
ブレンドなんだからもう少し厚みや複雑感を演出して欲しかったところ。


*****


Concha y Toro
Casillero del Diablo Reserva Devil’s Collection Red 2016
RRWポイント 87点


Concha y Toro / Casillero del Diablo Reserva Carmenere 2015

このところ、
いろんな国のいろんな品種を試してばかりで、
おいしい発見もあるんですが、少々飲み疲れ。

そんな時、ホームポジションのように戻れるのが、
チリのカルメネールです。

今日はコンチャイトロをいただきます。
カシジェロ・デル・ディアブロ、レセルバです。
(注)日本では「カッシェロ」なんて紹介されてますが、
「カシジェロ」ですからね、正しい発音は。


CdelDCyT


コンチャイトロは大手ではありますが、
昔から飛びぬけておいしいというイメージではないんです。
他にいっぱいレベルの高いワイナリーが多すぎるんでしょうね、チリは。

ところが、今日は、久々のカルメネール、
最初の一口から、「おっ、この味、この味!」と大満足。

濃い色はやはりカルメネール。
よくチョコの香りしますね。
今日は、プラス、ブルーベリーも感じます。
タンニンも酸味もしっかり感じるのに、
どちらも出過ぎないハーモニーは味に丸みを与えます。
これが故に甘い感じの余韻が長く続き心地いい。

これですよ、カルメネールは。
1000円ちょっとで至福の時間です。

普通の味だなと思っていた5年ほど前と違い、
スクリューキャップになったり、
微妙にデザインが変わってたりして、
近所でも手に入りやすくなりましたが、
味もすごく進化したような気がします。


*****


Concha y Toro / Casillero del Diablo Reserva Carmenere 2015
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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