Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Caymus_Vinyards

Caymus Vineyards Special Selection Cabernet Sauvignon 2014

前回に引き続き、ケイマスをお試しですが、
今度は真打ち登場、スペシャルセレクションです。
つまりはケイマスのフラッグシップということですから、
はてさて、ナパ最高峰のカベソーの味わいが楽しめるでしょうか。


IMG_8634
1.5Lのマグナムボトルです。グラスが小さいのではありません。(笑)


公式ページにはデータシート(パーカーポイント推移付き)はありますが、
2011年から更新されてないようです。
・カベソー 100%
スペシャルセレクションの樽熟は26ヶ月間(新樽率30%)。


ラベル平面化画像。
IMG_8600


Alc.15.2%。
濃い濃いインキーなガーネットで、太く長い涙がたくさんです。
IMG_8637

黒ベリー、ブラックチェリー。
ですが、軽めか爽やかに感じる香りで、
重さを感じさせません。うっとりするタイプ。
甘み感じるアタック。
味の中心を何かが覆い隠している感じがしますが嫌じゃないです。
厚みはいい感じなんですが、始終甘みが余計に感じました。

ケイマスから来た人は、ハンバーガーに合うなんて解説をしてました。
それはわかる気がします。(笑)
(経験上、ハンバーガーにワインを合わせるはなかなか難しい。)

しかし、ケイマス、期待ほどではありませんでした。
残念。


*****


Caymus Vineyards
Special Selection
Cabernet Sauvignon 2014
Napa Valley
RRWポイント 89点


Caymus Vineyards Cabernet Sauvignon 2016

ナパのカベルネ・ソーヴィニヨンの王者とも言えるケイマスです。
トップエンドのスペシャルセレクションではないスタンダードですが、
それでも偉いワインではありません。しかし偉いワイン探しのためにも、
バイザグラスででもその味を試しておきましょう。


IMG_8633
今までナパのカベソーで感動的な美味しさだったのは、
オーパスワンパルマッツ・ヴィンヤードスタッグスリープです。
しかし、これらも全然偉くないですね。(笑)
お手頃なので美味しかったのはフランシスカンですかね。


公式ページは3種類のワインしか作らないからか、至ってシンプル。
オーナーのワグナー家のサイト「Wagner Family of Wie」もあります。
ここからは「Conundrum」や「Mer Soleil」など、
ファミリーが他に経営するワイナリーへのリンクがあります。
セパージュはカベソー100%で正解と思うのですが、樽熟が不明。
トップエンドのスペシャルセレクションは26ヶ月間(新樽率30%)
らしいことは分かったのですが、同じぐらいでしょうかね。

今回は生産者が来日のイベント。
昨年は来たというオーナーのチャック・ワグナーさんは来ずでしたが、
アジア営業担当のような方が来られてました。
ネットで調べられると思わずに質問しておけばよかったですね。
単一畑ではなく複数の違う畑のブレンドだとの説明がありました。


ワイナリー訪問。
Caymus01
中に入れませんでしたが、パッとした建物ではないようです。

位置関係を見ておきましょう。
Caymus02
オーパスワンやモンダヴィのあるオークヴィルから少し北側。
ラザフォードというところにあります。


ラベル平面化画像。
IMG_8599


さて、いただいてみます。
Alc. 14.6%。濃い濃いガーネット。透け感はないですね。
IMG_8636

黒ベリー香が弱めかと思うと、
コンポート様のねっとりした香りが出てきました。
茎っぽさもあります。
うま味のある辛口アタック。
味の骨格はしっかりしていますが、若干甘みを纏う感じです。
シナモンか黒糖の風味が喉元にきます。(オーパスワンっぽい)
コクと甘みが渾然一体となってるので許せますが、
甘みを感じるのはあまり好みではありません。

う~ん、
他のナパの有名カベソーほどのすごさは感じませんでした。


*****


Caymus Vineyards
Cabernet Sauvignon 2016
Napa Valley
RRWポイント 89点


Conundrum Red 2014

ナパのカベソーで有名なケイマス・ヴィンヤードが、
別ブランドでいろんなセパージュにチャレンジしています。
そのひとつがこの「コナンドラム」です。
「Conundrum」は「謎」という意味。
セパージュ詳細は公表されていません。
「飲んでみて、何のブレンドか当ててみな」ということです。
アメリカっぽい発想ですね。面白いワインです。


Conundrum


実は、公式サイトからダウンロードできるテイスティングノートに、
「プティシラー」「ジンファンデル」「カベソー」主体にブレンドしてますと、
ネタばれが書いています。ダメじゃん。(笑)
まあ、比率は不明ですが。
後で試飲結果を書きますが、おそらく大半がプティシラーではないかと思います。
よって、本記事のカテゴリーのために「プティシラー」を新設しました。
ただ、この品種、濃い色で凝縮感のある非常に強いタンニンが持ち味だそうで、
ジンファンデルのブレンドパートナーとして使われることが多いそうです。
カテゴリー新設しても、
この先あまりプティシラー主体のワインをいただくことはないような気はしますが。(笑)

このワインを飲んでみた印象は、「シラー」っぽい、です。
プティシラーっていうぐらいですから、シラーの親戚かと調べるとビンゴです。
長らくカリフォルニアの固有品種かと思われていましたが、
南仏で1880年ごろ、シラーとローカル品種(Peloursin/プルールサン)を交配した、
「Durif/デュリフ」という品種と同一であることが1998年のDNA鑑定で判明したそうです。
小粒なことから「Petite Sirah」とカリフォルニアで呼ばれるようになったようですが、
当初からシラーの特徴を色濃く持っているという認識があったんでしょうね。
(綴りが、SyrahとPetite Sirahは違ってますが、アメリカ人らしい…)

さて、抜栓(スクリューキャップです。)。
Alc.15.2%。今までで最高値かも。
超パワフル・フルボディーの予感。
濃い濃い赤紫。涙も色づいてます。
樽香、黒ベリー、スパイスの順で来ます。
口当たりで派手なタンニンを感じますが、「うまい」です。
きつい収斂性はなく「渋み走ったうまいヤツ」とでも言っておきましょう。
ヘビー級の重口ながら、今晩のミートローフにバッチリ合いました。
余韻もタンニン効きまくりですが、いやじゃない。
後味にビターチョコっぽい感じが残るのが、いかにもシラーっぽいです。


*****


Conundrum Red 2014
RRWポイント 89点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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