Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Château_Beychevelle

Château Beychevelle Les Brulières de Beychevelle 2015 Haut-Médoc

メドック格付け4級、サンジュリアンのシャトー・ベイシュヴェルです。
で、そこのオー・メドックのサードワインをいただきます。
ベイシュヴェルのファーストは2000年を過去に試しています。
セカンドやサードはシャトーの方針によって位置づけがまちまちですが、
ベイシュヴェルのファーストとサード、どれぐらいの違いがあるもんでしょうね。


IMG_0650
ファーストやセカンドは船の絵ですが、サードはずばりシャトーです。
このシャトーが美しくてメドックのプチ・ヴェルサイユと呼ばれてるそうで、
自慢のシャトーはサードラベルを飾りましたってことですね。


公式ページはこのカッコいいトップページ。日本語もあります。
Bey01
セカンドのAmiral de Beychevelle(アミラル・ド・ベイシュヴェル)と共に、
レ・ブリュリエール・ド・ベイシュヴェルもちゃんとサードとして載っています。
オー・メドックの畑からながらファースト、セカンドと同じケアをしてますとのこと。
ただ、更新が遅いようでミレジム毎のデータが2012年までしかありません。


困ったなと思っていると、裏ワザがありました。
まず、ネックの本モノ認証のQRコードをスキャンすると…
bey02
シールと同じ4桁の記号で本モノが確認でき、ウェブページに誘導されます。

するとどうでしょう。このワインの2015年のデータページにリンクするのです。
Bey03
セパージュは、
・メルロー 65%
・カベソー 35%
樽熟は新樽率20%のフレンチ(一部アメリカン)オークで20ヶ月。
畑はサン・ジュリアンのすぐ南のキュサック(Cussac)にあるのもわかりました。
この畑はカベソー比率を将来50%まで引き上げていくだとか、
2008年から100%オーガニックだということも書かれています。
シャトー・ベイシュヴェルは日本のサントリーが共同所有してるとか…。
サントリーさん、ラグランジュも所有ですから野望が半端ないですね。(笑)


恒例ですからシャトー訪問しておきます。正門ですが裏手っぽい入り口です。
Bey06
シャトーがジロンド川の方を向いているのでストビューでは正面見えず。

例のトップページの画像にシャトー正面がおぼろげながら写ってます。
Bey05
ジロンド川に向かって敷地が開けていて、実際もこう見えそうです。

今日の畑はサン・ジュリアンのすぐ南、オー・メドックのキュサックにあります。
シャトーから5Km南、ジロンド川からも少し離れている所の12haだそう。
Les Brulières de Beychevelleは畑名らしいですが、場所特定はできず。
それでもだいたい、シャトー・ボーモンの近所だと思われます。
Bey00
サン・ジュリアンを俯瞰する地図を上げたので、いつものおさらい。
AOCサン・ジュリアンの格付け11シャトーをリストアップ。

(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
     Château Léoville-Barton(レオヴィル・バルトン)
     Château Léoville-Las-Cases(レオヴィル・ラスカーズ)
     Château Léoville-Poyferré(レオヴィル・ポワフェレ)
(第3級)Château Langoa-Barton(ランゴア・バルトン)
     Château Lagrange(ラグランジュ)
(第4級)Château Beychevelle(ベイシュヴェル)
     Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Talbot(タルボ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
以上、11シャトーでした。


エチケット平面化画像。
IMG_9480
裏ラベルを隠さないインポーターシールはえらい。


さあ、抜栓。
IMG_0643
オー・メドック専用デザインのキャップにコルク。横にミレジム。完璧。

コルクも平面化しておきます。
IMG_0646
合成コルク、DIAM5を採用。5年耐用のちょっといいやつです。
はさみ式のコルク抜きを使ったので表面が少し荒れてしまいましたね。

Alc.13.5%。
ガーネット。
IMG_0648

黒ベリー、森の下草、なめし革、黒胡椒...。
ボルドーの偉大なワインにある複雑な熟成香を感じます。
クール感ある辛口アタック。
骨格のしっかりした味わいですよ。
タンニンは心地よい収斂性を喉元に与え、
いいバランスのまま余韻に続いていきます。

傑出した感は弱いのかもしれませんが、非は全くないです。
いや、ファーストに迫る...もしくは超えてるんじゃ…。
良年2015年というのもあるかもしれませんが、
「オー・メドックでもとってもいいじゃないか!」が結論。


*****


Château Beychevelle
Les Brulières de Beychevelle 2015
Haut-Médoc 
RRWポイント 94点


Château Beychevelle 2000

メドック格付け4級、サンジュリアンのシャトー・ベイシュヴェルです。
結構なバックヴィンテージ、それも超良年の2000年をいただきます。
店頭の試飲なので少々落ち着きませんが、どんな味わいなのか、
偉いワイン探しの探求人としては試しておく必要があります。(笑)


IMG_7605
オリが立つからと、ボトルを立てさせてもらえません。
よって今日はエチケット平面化画像はありません。
裏エチケットもなし。(笑)


公式ページはトップページがカッコよすぎてキャプチャーしました。
bay04
エチケットのイラストを実写化したような画像です。
グリフォンを船首にあしらった帆船の向こうにシャトーが見えます。
カッコよすぎる…。

ワイン情報もミレジムごとにデータシートがあるタイプで好感持てます。
セパージュは、
・カベソー 49%
・メルロー 38%
・カベフラ 7%
・プチヴェルド 6%
しかし樽熟の記述がありません。16~18ヶ月らしいっす。


シャトー訪問。ちょっと手前から畑を前景に入れて。
Beychevelle02
Google Mapでは入れませんが、きれいなシャトーと前庭です。


シャトー・ベイシュヴェルの周りは格付けシャトーが密集してます。
Beychevelle01
Château Beychevelleの周囲の4シャトーを地図にマルしておきます。
その4シャトーとは、
(第2級)Château Gruaud-Larose(グリュオ・ラローズ)
     Château Ducru-Beaucaillou(デュクリュ・ボーカイユ)
(第4級)Château Branaire-Ducru(ブラネール・デュクリュ)
     Château Saint-Pierre(サン・ピエール)
の4つです。
レオヴィル3兄弟とランゴア・バルトンはもう少し北側です。
タルボーやラグランジュはもう少し西側です。


はい、サンジュリアンのおさらいでした。
さあ、いただいてみましょう。
Alc.13%。
濃いガーネット。
黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス。
辛口重いアタックです。
味に奥行きがありますが、生き生きした酸も感じます。
タンニンはなめらかに溶け込んでいて、
かえって酸味の存在感が増す感じです。
その酸をまとった余韻は長いですが、
おかげでフィニッシュはちょっとさっぱりし過ぎかも。
91点と判定しましたが、パーカーおじさんも91点のようです。
気が合うんだなぁ~。(笑)


*****


Château Beychevelle 2000
RRWポイント 91点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ


写真サイト:
最近ちゃんと写真撮ってますか?

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ