メドック格付け第2級、シャトー・ローザン・ガシー。そのセカンド(らしき)ワインです。レ・ゼール・ド・ローザン・ガシーというネーミング。「Ailes」は「翼」。シャトーの紋章にあるように「翼」がシンボルマークというわけですね。ローザン・ガシーは3年ほど前になりますがファーストをすでに試しています。あまり傑出していた印象はないんですが、セカンドでリベンジと行きましょう。2013年だとちょっと分が悪いかな…。
騎士の称号を持つピエール・デメジュール・ド・ローザン(Pierre Desmezures de Rauzan)さんがシャトー・ラトゥールに仕えていた経験を活かし、ドメーヌ・ド・ローザン(Domaine de Rauzan)を創設したのは17世紀にさかのぼります。ドメーヌ・ド・ローザンは、1763 年に相続上の理由から 2 つのシャトーに分割されます。これがご存知、ローザン・セグラとローザン・ガシーです。1855年のメドックの格付け時にはドメーヌ・ド・ローザンとしてすでに第2級の名声を得ていたので、2つとも第2nennkara 級の格付けを得ました。
1946年にワイン商のポール・キエ(Paul Quié)さんがローザン・ガシーを取得。現在もキエ家が所有しています。キエ家はポイヤックのシャトー・クロワゼ・バージュ(メドック格付け第5級)やオー・メドックのシャトー・ベル・オルム・トロンコワ・ド・ラランド(ブルジョワ級)も所有しています。
キエ家所有の3つのシャトーの公式ページはオーナーのキエ家のページからリンクされています。
ローザン・ガシーのページを見るとオー・メドックのサードワイン「L’Orme de Rauzan-Gassies」と共にセカンドワインとして「Gassies」しか載っていません。れれれ? 今日のレ・ゼール・ド・ローザン・ガシーは?「2009年からセカンドは『ガシー』と呼ばれています。」なんて書いています。
その昔、と言っても2013年当時ですが、今日のレ・ゼール・ド・ローザン・ガシーは全日空 ANA のファーストクラスで採用され、このようにオンリストされています。
ちゃんと「セカンドワイン」と書いていますよ。たぶん実質同じワインと思われるので、ガシー(Gassies)のデータを参考にします。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 58%
・メルロー 40%
・プチヴェルド 2%
例によってファーストと同じマルゴーの畑の若木から作られます。フレンチオーク樽で12ヶ月熟成だそうです。
さあ、シャトー訪問ですが、今日は正面の畦道からローザン・セグラと一緒に見ます。
元々は同じシャトーなので敷地や建物が一体化しています。どこまでがローザン・ガシーで、どこからがローザン・セグラか、わかるように示しています。ローザン・セグラの方がかなり大きいようですね。一度こんな風に2つのシャトーを一緒に載せたかったんですよね。
ローザン・ガシーがマルゴーに所有する畑は30ha。ローザン・セグラは70haだそうで。
この地図はローザン・ガシーが所有する畑の分布を示しています。ローザン・セグラの半分ほどしかないにしては、結構いい場所にかなりの面積があるように見えますね。
マルゴーの中心地にひしめく格付けシャトーをロゴ入りで示した地図です。
<マルゴー・カントナック村(Margaux-Cantenac)>(18シャトー)
ただし、AOCマルゴーの格付けシャトーにはあと3つあり、全部で21シャトーになります。
AOCマルゴーの範囲は、マルゴー・カントナック村に加え、ラバルド村、アルサック村、スッサン村の4村になります。残り3シャトーが以下です。
以上からわかるように、スッサン村はAOCマルゴーですが格付けシャトーはありません。
エチケット平面化画像。
HPに情報がなかったので、裏ラベルにもう少し何か書いておいてほしかったです。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
キエ家の名前だけですね。
年々よくなってるとしたらまたファーストを試してみたいですね。
騎士の称号を持つピエール・デメジュール・ド・ローザン(Pierre Desmezures de Rauzan)さんがシャトー・ラトゥールに仕えていた経験を活かし、ドメーヌ・ド・ローザン(Domaine de Rauzan)を創設したのは17世紀にさかのぼります。ドメーヌ・ド・ローザンは、1763 年に相続上の理由から 2 つのシャトーに分割されます。これがご存知、ローザン・セグラとローザン・ガシーです。1855年のメドックの格付け時にはドメーヌ・ド・ローザンとしてすでに第2級の名声を得ていたので、2つとも第2nennkara 級の格付けを得ました。
1946年にワイン商のポール・キエ(Paul Quié)さんがローザン・ガシーを取得。現在もキエ家が所有しています。キエ家はポイヤックのシャトー・クロワゼ・バージュ(メドック格付け第5級)やオー・メドックのシャトー・ベル・オルム・トロンコワ・ド・ラランド(ブルジョワ級)も所有しています。
キエ家所有の3つのシャトーの公式ページはオーナーのキエ家のページからリンクされています。
ローザン・ガシーのページを見るとオー・メドックのサードワイン「L’Orme de Rauzan-Gassies」と共にセカンドワインとして「Gassies」しか載っていません。れれれ? 今日のレ・ゼール・ド・ローザン・ガシーは?「2009年からセカンドは『ガシー』と呼ばれています。」なんて書いています。
その昔、と言っても2013年当時ですが、今日のレ・ゼール・ド・ローザン・ガシーは全日空 ANA のファーストクラスで採用され、このようにオンリストされています。
ちゃんと「セカンドワイン」と書いていますよ。たぶん実質同じワインと思われるので、ガシー(Gassies)のデータを参考にします。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 58%
・メルロー 40%
・プチヴェルド 2%
例によってファーストと同じマルゴーの畑の若木から作られます。フレンチオーク樽で12ヶ月熟成だそうです。
さあ、シャトー訪問ですが、今日は正面の畦道からローザン・セグラと一緒に見ます。
元々は同じシャトーなので敷地や建物が一体化しています。どこまでがローザン・ガシーで、どこからがローザン・セグラか、わかるように示しています。ローザン・セグラの方がかなり大きいようですね。一度こんな風に2つのシャトーを一緒に載せたかったんですよね。
ローザン・ガシーがマルゴーに所有する畑は30ha。ローザン・セグラは70haだそうで。
この地図はローザン・ガシーが所有する畑の分布を示しています。ローザン・セグラの半分ほどしかないにしては、結構いい場所にかなりの面積があるように見えますね。
マルゴーの中心地にひしめく格付けシャトーをロゴ入りで示した地図です。
見にくいですがローザン・ガシーを探して位置関係を確認しましょう。マルゴー村とカントナック村にこれら18シャトーが密集していますが、実は2017年に両村は合併し「マルゴー・カントナック村(Margaux-Cantenac)」となっています。
<マルゴー・カントナック村(Margaux-Cantenac)>(18シャトー)
(第1級)Château Margaux(マルゴー)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
(第2級)Château Brane-Cantenac(ブラーヌ・カントナック)
Château Durfort-Vivens(デュルフォール・ヴィヴァン)
Château Lascombes(ラスコンブ)
Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
Château Rauzan-Gassies(ローザン・ガシー)
Château Rauzan-Ségla(ローザン・セグラ)
(第3級)Château Boyd-Cantenac(ボイド・カントナック)
Château Cantenac-Brown(カントナック・ブラウン)
Château Desmirail(デスミライユ)
Château d’Issan(ディッサン)
Château Ferrière(フェリエ―ル)
Château Kirwan(キルヴァン)
Château Marquis-d’Alesme(マルキ・ダレーム) Château Malescot-Saint-Exupéry(マレスコ・サン・テグジュペリ)
Château Palmer(パルメ)
Château Palmer(パルメ)
(第4級)Château Marquis-de-Terme(マルキ・ド・テルム)
Château Pouget(プージェ)
Château Prieuré-Lichine(プリウレ・リシーヌ)
ただし、AOCマルゴーの格付けシャトーにはあと3つあり、全部で21シャトーになります。
AOCマルゴーの範囲は、マルゴー・カントナック村に加え、ラバルド村、アルサック村、スッサン村の4村になります。残り3シャトーが以下です。
<ラバルド村(Labarde)>(2シャトー)
(第3級)Château Giscours(ジスクール)
(第5級)Château Dauzac(ドーザック)
<アルサック村(Arsac)>(1シャトー)
(第5級)Château du Tertre(デュ・テルトル)
以上からわかるように、スッサン村はAOCマルゴーですが格付けシャトーはありません。
エチケット平面化画像。
HPに情報がなかったので、裏ラベルにもう少し何か書いておいてほしかったです。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
キエ家の名前だけですね。
Alc.13.5%。
エッジ褐変気味のガーネット。
黒ベリー、ダークチェリー、芳醇な樽香。
辛口アタック。
酸はありますがあまり騒がない穏やかな感じ。
複雑味、奥行き、申し分ないんですが、
2013の軽さははっきり認められる気がします。
ただバランスの良さは秀逸で最後までいい均衡が続きます。
年々よくなってるとしたらまたファーストを試してみたいですね。
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Château Rauzan-Gassies
Les Ailes de Rauzan-Gassies 2013
Margaux
Les Ailes de Rauzan-Gassies 2013
Margaux
RRWポイント | 93点 |
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