ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌ・ドルーアン・ラローズです。
15haの所有畑のうちの約半分がグラン・クリュという、ザ・グランクリュ。
錚々たるラインナップから、クロ・ド・ヴージョ、ボンヌ・マール、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの3つを水平試飲というすごい企画。
今回は3回目、最後にシャンベルタン・クロ・ド・ベーズを試します。


IMG_9396
同じ作り手の3つのグラン・クリュを同じミレジム(2015年)で、
同時に試飲します。なかなか家ではできない企画です。

再々度、3つのグランクリュの位置関係確認です。
3GrandsCrus


やはり、公式ページは畑の所在の説明が足りません。
ネットで区画の地図情報探しますが、なかなか見当たりません。

ブルゴーニュ訪問した時に自分で撮った写真を見返してると、
ちょっとした発見をしてしまいました。

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの最大の所有者ダモワの小屋です。
目立つのでジュヴレ・シャンベルタンの紹介写真にもよく使われてます。
ClosdeBeze02
その小屋の後方にもうひとつ小屋が見えるのですが、マークに注目。
そう、ドルーアン・ラローズの「D」の紋章です。

これを手掛かりに調べ直すと、所有区画までわかっちゃいました!
ClosdeBeze03
ついでにDomaine Pierre Damoy の区画も示しておきました。
さすがこのグランクリュの最大所有者、2ヵ所も持ってました。

いやあ、懐かしい。ついでにもう一枚写真を貼っておきます。
ClosdeBeze01
クリックで拡大すると、熟したピノ・ノワールが高精細で見られますよ。


エチケット平面化画像。
IMG_9389


さあ、抜栓。これが最後、3本目。
IMG_9400

コルクも平面化撮影。
IMG_9387


Alc.13%。
ルビー。ほんと外観の差はわかりません。若干これは涙はっきりめ。
IMG_9397

フランボワーズ、煮詰まったブラックチェリー。
カラメル感がありますね。他の2本とちょっと違う。
やはり、酸味湛えた辛口アタック。
軽い酸味ですが、喉越しまでその酸味がつきまとい、
思わず味の本質・本体を見過ごすところでした。
じっくり味わうと奥深い厚みは感じたのでひと安心。(笑)
余韻は、その酸味に包まれながら進行しますが、
長くてじんわり楽しめます。

僅差ですが、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズが若干抜け出てたかな。


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Domaine Drouhin-Laroze
Chambertin-Clos de Bèze Grand Cru 2015
RRWポイント 90点