キヤンティ・クラッシコのグラン・セレツィオーネです。実はこれカルディのワインくじのハズレで当たった(?)ワインです。1等のシャトー・パルメを狙っていましたが(笑)、まあこれもキヤンティの最高峰、悪くないワインです。世には数多存在するワイン。そんな中で一生の内にいただけるワインというのはほんのひと握りと考えると、今日こうして口にするワインはまさに一期一会です。そういう思いで日々出会うワインを精魂込めてブログ記事にしているんでした。襟を正していただきましょう(笑)。
作り手はサン・レオニーノ。HPには「キャンティ・クラッシコの歴史と同じくらい古いワイナリー」と書いてあります。カステッリーナ・イン・キアンティ(Castellina in Chianti)というキヤンティ・クラッシコのエリアにあるコムーネにあり、コニオのサン・レオニーノ教会(San Leonino in Conio)の教区で過去から生産されてきたワインが今のサン・レオニーノにつながっているという歴史だそうです。オーナーは変遷があるようですが、1994年にベルターニ・ドマニス・グループを率いるアンジェリーニ家が取得して現在に至ります。
これがそのカルディのワイン福BOXのチラシ。シャトー・パルメ期待しますよね(笑)。
ボルドーボトルの形状がだいたい箱の外から判別できたので、確率は倍ぐらいに上がっていたかと思いますが(笑)、それ以上はやはり判別不能でした。まあ、大ハズレのような設定はないようなので、「パルメじゃないハズレが当たった」っていう感じです。
公式ページは解説もしっかりあっていい感じです。
ワイン紹介もデータシート完備でありがたし。
・サンジョヴェーゼ 100%
樹齢は20年だそうです。30hl のスラヴォニアン・オーク樽で24ヶ月の熟成です。キヤンティ・クラッシコのグラン・セレツィオーネの規定では「瓶熟成3ヶ月以上含む30ヶ月」ですので少々足りない気がしますが、ボトルで6ヶ月寝かしてるんでしょう。
サン・レオニーノを訪問しました。なかなかきれいで立派です。
北へ道沿いに行くとすぐコニオのサン・レオニーノ教会(San Leonino in Conio)に出くわします。この教会の教区のワイナリーであったということがわかります。
ここで、無印キヤンティ・クラッシコ、キヤンティ・クラッシコ・リゼルヴァ、キヤンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネの規定の違いをネットで拾った表で見ておきましょう。
どれも樽使用は問われませんが、キヤンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネは30ヶ月(瓶熟成3ヶ月以上含む)もの熟成が必要です。(プラス、「ワイナリー自身のブドウ園からのみ収穫されたブドウを使用」が条件に加わっています。)
因みに、キヤンティがDOCになったのが1967年。1984年にはDOCGに昇格しています。この時点でもフィレンツェとシエナの間の9つのコミューンにまたがる歴史的な地域ではキヤンティ・クラッシコをサブゾーンとして名乗れましたが、大もとのキヤンティがあまりに広域すぎた故かキヤンティ全体の品質低下を招き、キヤンティの名声が落ちていくのに耐えきれなかったクラッシコ地域の皆さんは、「黒いニワトリ」マークのもと団結して独立運動を起こします(笑)。そして、1996年、Chianti Classico DOCGとして単独でのDOCG化を果たします。
キャンティ・クラッシコ(Chianti Classico DOCG)の地域をおさらいしましょう。
ちょうど、フィレンツェとシエナの間の9つのコミューンが対象です。サン・レオニーノの場所も示しておきました。カステッリーナ・イン・キヤンティ(Castellina in Chianti)のコムーネになります。
トスカーナ全図。クラッシコ周辺のノーマル Chianti DOCG がかなり広域なのがわかります。
Chianti DOCG には、単独でDOCG化して抜けた Chianti Classico DOCG 以外にもサブゾーンがありまして、以下の7エリアになります。上の地図で各対象地域も合わせて確認ください。
ラベル平面化画像。
カルディのインポーター(オーバーシーズ)のシールはいつも控え目でいいですね。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
作り手はサン・レオニーノ。HPには「キャンティ・クラッシコの歴史と同じくらい古いワイナリー」と書いてあります。カステッリーナ・イン・キアンティ(Castellina in Chianti)というキヤンティ・クラッシコのエリアにあるコムーネにあり、コニオのサン・レオニーノ教会(San Leonino in Conio)の教区で過去から生産されてきたワインが今のサン・レオニーノにつながっているという歴史だそうです。オーナーは変遷があるようですが、1994年にベルターニ・ドマニス・グループを率いるアンジェリーニ家が取得して現在に至ります。
これがそのカルディのワイン福BOXのチラシ。シャトー・パルメ期待しますよね(笑)。
ボルドーボトルの形状がだいたい箱の外から判別できたので、確率は倍ぐらいに上がっていたかと思いますが(笑)、それ以上はやはり判別不能でした。まあ、大ハズレのような設定はないようなので、「パルメじゃないハズレが当たった」っていう感じです。
公式ページは解説もしっかりあっていい感じです。
ワイン紹介もデータシート完備でありがたし。
・サンジョヴェーゼ 100%
樹齢は20年だそうです。30hl のスラヴォニアン・オーク樽で24ヶ月の熟成です。キヤンティ・クラッシコのグラン・セレツィオーネの規定では「瓶熟成3ヶ月以上含む30ヶ月」ですので少々足りない気がしますが、ボトルで6ヶ月寝かしてるんでしょう。
サン・レオニーノを訪問しました。なかなかきれいで立派です。
北へ道沿いに行くとすぐコニオのサン・レオニーノ教会(San Leonino in Conio)に出くわします。この教会の教区のワイナリーであったということがわかります。
ここで、無印キヤンティ・クラッシコ、キヤンティ・クラッシコ・リゼルヴァ、キヤンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネの規定の違いをネットで拾った表で見ておきましょう。
どれも樽使用は問われませんが、キヤンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネは30ヶ月(瓶熟成3ヶ月以上含む)もの熟成が必要です。(プラス、「ワイナリー自身のブドウ園からのみ収穫されたブドウを使用」が条件に加わっています。)
因みに、キヤンティがDOCになったのが1967年。1984年にはDOCGに昇格しています。この時点でもフィレンツェとシエナの間の9つのコミューンにまたがる歴史的な地域ではキヤンティ・クラッシコをサブゾーンとして名乗れましたが、大もとのキヤンティがあまりに広域すぎた故かキヤンティ全体の品質低下を招き、キヤンティの名声が落ちていくのに耐えきれなかったクラッシコ地域の皆さんは、「黒いニワトリ」マークのもと団結して独立運動を起こします(笑)。そして、1996年、Chianti Classico DOCGとして単独でのDOCG化を果たします。
その昔、フィレンツェとシエナの領土争いで、フィレンツェに勝利をもたらした「Gallo Nero(黒い鶏)」の伝承がこのマークのもとになっています。誇らしげですよね。このマークはもともと独立運動を起こしたキャンティ・クラッシコ・コンソーシアムのシンボルマークで、このコンソーシアムの会員のみが表示可能なマークでしたが、2005年にコンソーシアムはこのマークの権利を手放し、Chianti Classico DOCG全体で共有されることになりました。2013年以降はすべてのキヤンティ・クラッシコDOCGで表示が義務付けられています。
その後、更なる高みを目指してか、キャンティ・クラッシコの皆さんは、リゼルヴァの上、最上級の「Chianti Classico Gran Selezione」の制定に動きます。2014年2月にはEU委員会にも承認を受け、すぐに発効となりました。面白いのはこの新たに制定されたグラン・セレツィオーネ、2010年のヴィンテージからが対象でして、つまりは、すでに30ヶ月の熟成を経て発効後すぐにリリースできる「グラン・セレツィオーネ」が事前に用意されていたということになります。なんだかしたたかというかやり手ですな~キヤンティ・クラッシコの皆さん。キャンティ・クラッシコ(Chianti Classico DOCG)の地域をおさらいしましょう。
ちょうど、フィレンツェとシエナの間の9つのコミューンが対象です。サン・レオニーノの場所も示しておきました。カステッリーナ・イン・キヤンティ(Castellina in Chianti)のコムーネになります。
トスカーナ全図。クラッシコ周辺のノーマル Chianti DOCG がかなり広域なのがわかります。
Chianti DOCG には、単独でDOCG化して抜けた Chianti Classico DOCG 以外にもサブゾーンがありまして、以下の7エリアになります。上の地図で各対象地域も合わせて確認ください。
・Chianti Colli Aretini
・Chianti Colli Fiorentini
・Chianti Colline Pisane
・Chianti Colli Senesi
・Chianti Montalbano
・Chianti Montespertoli
・Chianti Rufina
キヤンティDOCGの熟成期間はリゼルヴァでも最長2年(24ヶ月)です。キヤンティ・クラッシコDOCGグラン・セレツィオーネの30ヶ月がいかに長いかがわかります。ただ、面白いのは、キヤンティ・クラッシコDOCGには、グラン・セレツィオーネでさえ樽熟の規定がないことです。今日のワインのように大抵普通にみんな樽を使ってるはずなんですけどね。ただのキヤンティDOCGのサブゾーンにはリゼルバ(Riserva)で樽熟が要求されるものが3ヶ所ありますね。
ややこしいことに規定がそれぞれ微妙に違い、書き出してられないので表でまとめておきます。
サブゾーン | サンジョヴェーゼ | 最低アルコール% | 熟成期間 | ||||
スタンダード | Superiore | Riserva | スタンダード | Superiore | Riserva | ||
Chianti (Non-Subzone) | >70% | >11.5% | >12.0% | >12.0% | 4 months | 10 months | 2 years |
Colli Aretini | >70% | >11.5% | >12.0% | >12.5% | 4 months | 10 months | 2 years |
Colli Fiorentini | >70% | >12.0% | >12.0% | >12.5% | 10 months | 10 months | 2 years (6 months in barrel) |
Colline Pisane | >70% | >11.5% | >12.0% | >12.5% | 4 months | 10 months | 2 years |
Colli Senesi | >75% | >12.0% | >12.0% | >13.0% | 4 months | 10 months | 2 years (8 months in barrel) |
Montalbano | >70% | >11.5% | >12.0% | >12.5% | 4 months | 10 months | 2 years |
Montespertoli | >70% | >12.0% | >12.0% | >12.5% | 7 months | 10 months | 2 years |
Rufina | >70% | >12.0% | >12.0% | >12.5% | 10 months | 10 months | 2 years (6 months in barrel) |
ラベル平面化画像。
カルディのインポーター(オーバーシーズ)のシールはいつも控え目でいいですね。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
Alc.14%。
エッジ褐変気味のガーネット。
黒ベリー、ブラックチェリー、スパイス。
古くさくないきれいに澄んだ感じの樽香です。
辛口アタック。
穏やかな酸味、重すぎない重み、くどくない複雑味、すべてに絶妙なバランス。
美しい均衡を見せながら軽やかさもあります。
いや、ちょっと軽めかな?
しかし全体の作り、流れ、非常によくまとまっています。
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San Leonino Salivfolpe
Chianti Classico Gran Selezione 2018
Chianti Classico Gran Selezione 2018
RRWポイント | 94点 |
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