Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Chile

Viña Ventisquero Root:1 Carmenere 2017

本日は日本カルメネール振興協会の活動日。ビニャ・ベンティスケロのルートワンです。
このシリーズはお手頃で且つそつなくおいしい。過去から何度も試してますが、カルメールだけでもこのブログで3度目の登場になります。過去、2014年2016年をいただきました。今日は1つ進んで2017です。少しボトルデザインがかわったようですが、お味は…はてさて。


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このルートワン(根っこは一つ)というのは、フィロキセラ禍を受けなかった接ぎ木していないチリの自根のブドウのことを意味しています。ヨーロッパの人が聞いたらムッとしそうですが、基本はアメリカ向けから始まったようです。(笑)最近は日本でも出回ってますが、ひと昔前はアメリカでしか売ってなかったですから。

あまりでかでかと書いていませんが、Root:1Viña Ventisquero が出しています。ベンティスケロはチリの総合食品企業アグロスーパー・グループによって1998年に創設された新しいワイナリーで、規模はかなりのものです。いくつかのブランドを複数展開しています。

ビニャ・ベンティスケロの公式ページはこちら。

ここから傘下のブランドへのリンクが貼られています。

ルートワンは専用の公式ページがあります。

スペイン語に切り替えられないアメリカ向けのサイトになっています。
で、得てして、こういうサイトにはワイン情報がありません。(笑)
日本のインポーターサイトの情報を頼ります。
・カルメネール 85%
・シラー 15%
あと、産地がコルチャグア・ヴァレーの自社畑。樽使いはわかりません。


ビニャ・ベンティスケロ自体は、境界ギリギリなんですが、マイポ・ヴァレーにあります。
Ventisquero01
首都州(Región Metropolitana)とリベルタドール・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)の州境でマイポ・ヴァレーとラペル・ヴァレー(コルチャグア・ヴァレー)が切り替わります。

コルチャグア・ヴァレーとカチャポアル・ヴァレーが合わさってラペル・ヴァレーになります。
Chile _Rapel_Valley
ティンギリリカ川流域がコルチャグア・ヴァレー。カチャポアル川流域がカチャポアル・ヴァレー。ちゃんと2つの川が合流するとラペル川という名前の川になります。ティンギリリカ川もコルチャグア川って名前だと完璧なんですが、少し残念。(笑)

チリ全体での産地の位置関係はこんな地図で確認しましょう。
Chile03


ラベルではないのでボトル平面化画像。
ボトルに直接印刷されていても平面化して剥がしますよ。
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2016までは、根っこの両側にびっしりとフィロキセラ禍を受けなかった接ぎ木しないチリの自根のブドウの説明がありましたが、きれいさっぱりなくなっています。

これが2016年のボトルです。よく見ると「Rootstock: Original Ungrafted」(台木:接ぎ木なしのオリジナル)の表示も消えています。
Root1Carmenere2016
ことさらに自根を強調するのを控えたんでしょうか。それとも台木をするようになったんでしょうか。(チリでも病害対策や樹勢コントロールで台木を採用することが増えているそうです。)

せっかくなので、根っこの両側に書いてあったメッセージを訳しておきます。

『チリはワインの世界において正に類まれな地域です。独特の地形と気候の力によって、非常に希少なブドウが育つ地域になっているのです。そこでは、世界中のワイン生産者に汎用の台木への接ぎ木を余儀なくしたフィロキセラの害を受けなかった、ヨーロッパ種のオリジナルの台木が生き残っています。
チリは、東側を偉大なアンデス山脈に、西側を広漠とした広がりの太平洋に守られ、隔離された環境です。おかげで、真に純粋な形でブドウの木は本来の根っこと共に生き残ったのでした。この地形的な好条件は、チリの肥沃な中央地域に、最高の気候と土壌条件を与え、毎年一貫して傑出したブドウを生み出させるのです。
このルートワン・カルメネールは、我々のワイン生産のマイスターに手入れされた、接木されないオリジナルの根を持つ木から取れたブドウのみで丹念に醸造されます。このことにより、ワインは純粋な果実味と芳香を持っているのです。』

まあ、ざっとこんな意味がボトルにびっしり書かれていたわけです。
これらがなくなったのは、日本カルメネール振興協会としてはなんとなく残念な気持ちです。(笑)


さあ、スクリュー回転。
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キャップにルートワンのイラスト入り。

Alc.13%。(pH:4.08、Brix:7.3)
ガーネット。
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黒ベリー、カシス、青菜、モカ。
辛口アタック。
酸のクールな印象もありますが、
黒糖シナモン風の滋味ある味わいで、いい厚みです。
ごくごくかすかな収斂性のタンニンはシルキー。
酸味のせいで余韻があっさり終わる気がするものの、
重々しくない爽やかな果実味を演出していると考えましょう。
とにかくカルメネールの正しい表現だと満足しました。


*****


Viña Ventisquero
Root:1
Carmenere 2017
RRWポイント 92点


Seña 2016

ナパのロバート・モンダヴィがムートンの Baron Philippe de Rothschild と組んだのが、かのオーパス・ワン。そしてそのロバート・モンダヴィがチリで組んだのがエラスリスのエドゥアルド・チャドウィック氏。そうして1995年にファーストヴィンテージがリリースされたセーニャ(Seña)はチリのスーパープレミアムワインということになっています。
ムートンとコンチャイトロのコラボ、アルマビバ(Almaviva)は何度か試してますが、セーニャをまだ試してませんでした。


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エラスリスはカルメネールの最高峰 KAI にばかり目が行って、セーニャを素通りしていました。
オーパス・ワンほど高くないとはいえ、決して「偉いワイン」の範疇ではないですが、チリワインを極めるなら避けて通れないところでした。

セーニャの売り文句として、2004年に開催されたベルリン・テイスティングで、ラフィットやマルゴー、ラトゥール、はたまたイタリアのスーパータスカンを押さえ2位に輝いたというものがあります。(1位は同じくエラスリスのヴィニェド・チャドウィック。笑)
このイベント自体は当のエドゥアルド・チャドウィック氏が仕組んだものだそうですが、ネットの動画を見る限り、「やらせ」ではないちゃんとしたもののようです。(笑)
Sena04
勝てる自信があったからこそこの暴挙に出たんでしょうが、チリワインの実力に世界を注目をさせるという点では大いに貢献したのではないかと思います。
このベルリン・テイスティングは2014年まで世界各地で行ったようですね。エラスリスの KAI 2006 がオーパスワンを破り1位になったのが、2010年のニューヨークで開催の回ということです。


公式ページはシンプルながら格調高いです。日本語表示できますし。

当然ながら、ミレジム毎にしっかり情報があります。
・カベソー 55%
・マルベック 20%
・プチヴェルド 12%
・カルメネール 8%
・カベフラ 5%
もともとはカベソー主体にカルメネール多めのブレンドでしたが、2012年からマルベックを加えるようになり、この2016年のようにカルメネールを逆転するようになってきています。
過去のデータも見れましたので確認しましたが、割と年毎にカベソー以外の比率は変わるようですね。
熟成は、12%がオークの大樽(foudre)で、残りは新樽率73%のバリックで、22ヶ月間です。


アコンカグア・ヴァレーにあるセーニャを訪問します。
おっと、ストビューはなく敷地の入り口にある門の写真だけありました。
Sena01
この一本道を抜けると、奥の山間に42haの畑が広がっています。

公式ページに畑の詳細地図を発見。思わずGoogle Map転記します。(笑)図中の%の意味がよくわかりませんが(足すと42なので、たぶんヘクタール。)カルメネールの作付けは多そうです。
Sena03
近くにアコンカグア川が流れています。建物は有名建築家の手によるものだそう。


さて、アコンカグア・ヴァレーを俯瞰します。州としてはバルパライソ州。マイポ・ヴァレーのある首都州(Región Metropolitana)の北側になりますが、バルパライソの町の南側の海岸沿いも同じ州なので、カサブランカ・ヴァレーやサン・アントニオ・ヴァレーもバルパライソ州です。
Sena02
アコンカグア・ヴァレーはやはりアコンカグア川がキーポイントになっているのがわかります。
また、セーニャはエドゥアルド・チャドウィックさんの本拠地、エラスリスから車で40分ほどの距離でした。

チリ全体だとこういう感じです。
Edmara01
南北に長すぎて、1枚の地図ではカバーできないので合わせ技でご確認を。(笑)


ラベル平面化画像。
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「Seña」とは、裏ラベルの説明にあるように「サイン」とか「印」の意味です。
表ラベルは、横向きですが契約書のようなものを模してあるんでしょうか。セーニャの定義をしてチャドウィックさんがサインをしています。そうなると丸いエンブレムも割り印のように見えますね。

ネックにはチリで初めてというProoftag社のBubble Tag™を採用です。
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QRコードで公式サイトのワイン紹介ページに飛ぶだけですが、そこでバブルの形状を比較して真贋を確かめます。(因みにバックの包装紙とエンブレム・シールでワインが包んでありました。)


さて、抜栓といきましょう。
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キャップのエンボスのマークかっこいいですね。

コルク平面化。
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シンプル。チャドウィックさんのサインⅹ2。

Alc.13.5%。(pH:3.67、Brix:7.1)
濃いガーネット。粘性はありますが、涙くっきりではないです。
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黒ベリー、プラム。黒糖感と芳ばしい樽香です。
果実よりも滋味を連想させる香りになってます。
辛口アタック。
酸味のベールの上に厚みのしっかりある味が来ます。
味わいの表面に緻密なテクスチャーを感じますね。
そして、厚みと言うより悠遠な奥行きを感じます。
タンニンは忘れるほどシルキーで上品。
喉越しに酸味がリプライズしますが、
若々しさを与え、もう5年ぐらい寝かせたら…と、
熟成のポテンシャルに期待をさせます。
味わいの絶妙なバランスを崩さない長い余韻。
これは秀逸。

パーカーおじさんは歴代最高の97点をつけ、過去の全ヴィンテージを凌駕すると評します。
なかなかすごいと思いましたが、2018年には早くもこれを超える98点をつけたようです。
自分もこの2016年に最高点をつけましたが、2018年ですか…また課題が増えたような…。(笑)


*****


Viña Seña
Seña 2016
RRWポイント 100点


Viña Edmara Pinot Noir 2018 Valle Aconcagua

京阪百貨店のワイン催し物コーナーにて、よりどり2本2,680円で選んだ1本。
聞いたことのない作り手ですが、久々のチリのピノ・ノワールということと、
エラスリス(Viña Errazuriz)のあるアコンカグア・ヴァレーというのもポイント。


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いやあ、Viña Edmara なる作り手を必死で調べましたがさっぱりわかりません。(笑)
裏ラベルによると、元詰めがドイツにある Arthur Hallgarten GmbH となってます。
住所もラインラント・プファルツ州のミュンスター・ザルムスハイムとあります。
そんなバカな~。もうこれはお手上げ状態です。


インポーターのピーロート・ジャパンの紹介ページが頼りですが…。

ほぼ情報なし。おまけに生産地がセントラル・ヴァレーになってます。

これは、かつてセントラル・ヴァレーからのものがあったことはわかりました。
Edmara02
しかし、これ以上の情報が全然なしです。委託生産でも何でもいいですから、
それなりの情報を提供してほしいもんですね。

ちょっとだけ詳しく書いているUKのショップサイトはありました。
ビニャ・エドマラなる作り手に関してはチリワインの総論でごまかしてますが、
醸造法には少々興味深い記述があります。まず、除梗するも破砕は部分的だとか、
5日間の低温浸漬で色と香りを引き出したあと、ステンレスタンクで発酵、
最後にオーク(オークチップでしょうね。)にコンタクトさせて香りづけなど。
で、このサイトの記述でもう一つ、とっても気になるのが…。
・ピノ・ノワール 95%
お~い!残り5%は何なんだ~?(笑)


仕方がないので、これ以上の深追いはしませんが、
アコンカグア・ヴァレーの位置関係だけはこの地図で確認。
Edmara01
マイポ・ヴァレー(首都州)まで続くセントラル・ヴァレーの北側、
カサブランカやサン・アントニオ・ヴァレーも含まれるバルパライソ州。
その大半がアコンカグア・ヴァレーになります。
南米最高峰の山、標高6,960.8mのアコンカグアのあるアンデス山脈を水源に、
アコンカグア川がバルパライソ州を貫いています。


ラベル平面化画像。
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ロゴマークや紋章もあっていい感じなんですが、実体不明なのは困りもの。
ピーロート・ジャパンさん、もう少し情報は出しましょうよ。


さあ、スクリュー回転。
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無印キャップ。

Alc.14%。(pH:3.94、Brix:6.5)
クリア感はありますが、しっかりしたルビー。
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ラズベリー、イチゴ、海苔~。
若干酸味はありますが辛口アタック。
割とはっきりした苦味あり。
味は薄っぺらくないですね。
複雑味とも言えなくもないんですが、
フィニッシュまで少々苦味があばれます。

おいしく楽しめましたが、
バランスとして少々残念かな。


*****


Viña Edmara
Pinot Noir 2018
Valle Aconcagua
RRWポイント 88点


San Pedro 1865 Carmenère 2017

今日は日本カルメネール振興協会の活動日(笑)。カルメネールを抜栓です。
かれこれ2年ほど前に、サンペドロ 1865 カルメネールをやまやで発見し、
たいそう喜び、また大変おいしくいただきました。前回は2016年でしたが、
今日はミレジムが1年進み2017年です。さて毎年ブレずにおいしいでしょうか。


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今さらサンペドロを語るのも何ですが、ワイン名のごとく1865年創業。
150年以上の歴史のある、またコンチャイトロと並ぶチリ有数のワイン企業。
タラパカー、サンタ・エレナなどとVSPTワイングループを形成してます。


公式ページはリニューアルされたんでしょうか、前と雰囲気が違いますね。

なんとなく簡素化して情報量が減ったような気がします。
ワイン紹介で1865を選ぶと、専用サイトに飛びますが、やはり簡素。
・カルメネール 100%
以前は樽熟の記述もあったはずなんですが、見当たりません。
以前は、95%仏樽、5%米樽で12ヶ月間。新樽率は50%となっていました。

あと、上等シリーズが追加になってますね。
SanPedro02
マスター・ブレンドやVVらしきものなど、いろいろやってますね。
日本じゃ手に入らないんでしょうね。試してみたいのにな…。


さて、サンペドロの拠点はたくさんありますが、本拠地はここです。
マウレ州クリコー(Curicó)の町から南へ車で20分、モリーナというところ。
SanPedro01
ショップもありますし、何よりVSPTワイングループのオフィスもあります。


今日のカルメネールも D.O. Valle de Maule、マウレ・ヴァレーです。
マウレ州の地図に産地情報を書き込みながら、サンペドロの位置も確認。
Maule_Curico01
チリのワイン産地の把握には、行政区分である州境と、川の流域がカギです。
サブリージョンもそれぞれ関連する川があるのがわかります。


ラベル平面化画像。
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昔も今も「 Viñedo las Moradas」という畑からのカルメネールらしいですが、
昔は「Selected Vineyards」ではなく「Single Vinyard」と書いてました。

カルメネールの表記は「Carmenère」と、3音節目にアクサングラーヴのみ。
フランス語で発音すると「カルムネール」に近くなると思われます。
チリでは(スペイン語では)皆さん「カルメネール」と発音してますから、
日本カルメネール振興協会では「Carménère」のように、アクサンテギュと、
アクサングラーヴの両方付きが推奨です。(笑)

詳しくはこちら… 「カルメネール」の発音と綴り


さあ、抜栓。
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キャップシールは1865専用品でカッコいいですね。

コルク平面化。
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シンプルですが横に創立150周年の刻印が。ここにはミレジム入れましょう。(笑)

Alc.14.5%。(pH:3.86、Brix:7.1)
濃いガーネット。粘性の涙は細かめ。
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黒ベリー、ブラックカラント、黒糖系、モカ…。
カルメネールの雰囲気出てますね。
ちょっと酸味が勝ってはいるんですが辛口アタック。
きめ細かなテクスチャーを感じます。
少し甘みも感じてきますが、
先ほどの酸味と相まって程よいバランスになりました。
ただ、余韻からフィニッシュにかけ、
やはり徐々に酸味が優勢になってきました。
もう少し寝かすか、エアレーションか…何か足りない…。

う~ん、おいしいではありますが、以前ほどの感動はありません。
定点観測的に、またミレジムが進んだら試していきましょう。


*****


San Pedro
1865 Carmenère 2017
RRWポイント 91点


Odfjell Armador Carménère 2018

ちょうど2年程前、同じ作り手の同じワインの2016年を試しています。
京阪百貨店のワイン特設コーナー物色中、やっぱりカルメネールに惹かれ、
前回の2年前の評価がイマイチだったのを薄っすら思い出しつつもゲット。
ラベルデザインもガラッと変わってるし、味も進化してるといいんですが…。


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元はノルウェーの大手船会社だそうで、Odfjellはオッドフェルと読むようです。
なぜこの会社がチリでワインを作っているのか、前回調べています。
かいつまんで言うと、オーナーのダン・オッドフェルさんが25年前チリを訪れ、
チリのマイポ・ヴァレーを大変気に入ったから。(笑)
ダンさんの故郷、ノルウェーのベルゲンでは雨が多かったそうで、
太陽サンサンのチリの気候に惚れ込んだみたいです。(笑)


公式ページはカッコよく出来ていて、情報豊富。助かる~。

今日のワインもヴィンテージごとのデータシート完備。
・カルメネール 89%
・シラー 7%
・カベソー 4%
除梗あり、破砕なしで醸造。樽はなくステンレスタンクのみだそうで。

畑は本拠地のあるマイポ・ヴァレーとマウレ・ヴァレーの2ヶ所から。
どちらも大括りではセントラル・ヴァレー(Valle Central)の範疇となり、
DO(Denominación de Origen)もセントラル・ヴァレーになります。


サンティアゴ郊外にあるオッドフェルを訪問します。
Odfjell00
なかなか施設は立派そうですが、ストビューではここ入り口まで。

公式ページに写真がいろいろ上がっていたので拝借します。
Odfjell01
なんと、創業者ダンさんの息子、ローレンスさんが設計したんだそうで、
しかも南米で最初のグラビティ・フロー・システムを採用した最新設備で、
その後のチリの他のワイナリーに大きく影響を与えたそうです。ゴイゴイスー。

拠点(畑)はここを含め3ヶ所。これも公式ページにいい地図がありました。
セントラル・ヴァレーが内包する産地が主要河川と共にしっかり描かれてます。
Odfjell02
3ヶ所ともデメテール(ビオディナミ)とエコセール(有機)の認証を取得。
重ねてゴイゴイスーなところですね。

いつものチリ全体の地図も見比べておきましょう。
Odfjell03
サブゾーンはこっちの方が詳しいですね。


ラベル平面化画像。
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畑のブレンド比率が書いてます。マウレからは15%だけなんですね。
「カルメネール」は日本カルメネール振興協会(笑)が推奨する表記
Carménère(2音節目のeにアクサンテギュ、3音節目にアクサングラーヴ)です。

2年前の2016年のラベルには「Armador」の意味の説明がありましたが、
新デザインでなくなってます。スペイン語で「船のオーナー」の意味です。


さあ、抜栓。
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キャップシールはマーク入りですが、コルクは汎用品。

Alc.14%。(pH:3.81、Brix:6.8)
濃いガーネット。
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黒ベリー、カシス、生っと野菜、黒糖風味も。
甘み乗った辛口アタック。
フレッシュな果実感を纏った味の芯には、
しなやかなストラクチャーを感じます。
先ほどの甘みは気にならず、
薄っすらとした酸かもしれないです。
これは、もはやフレッシュ感の演出になってます。
タンニンはシルキーでソフト。
余韻は静かに続く…。最後に「うま」とつぶやいてしまいます。

樽なしでうまくカルメネールの良さを出してると思われます。
2年の間にすごく進化したんじゃないかと…。


*****


Odfjell
Armador Carménère 2018
Valle Central
RRWポイント 94点


Viña Indómita Cinsault Reserva 2017

チリのインドミタです。インポーターがリカマングループの都光酒販なので、
リカマンの店頭にしこたま置いてます。カリニャンのモノセパージュなど、
面白いのは過去いくつか試しましたが、今日もまた面白いのを発見しました。
サンソー(Cinsault)のモノセパージュ(単一品種)です。さて、どんなお味?


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サンソーはフランスのラングドック・ルシヨンを原産とする古い品種ですが、
南仏中心に広く栽培されている割には、補助品種として使われるのが通常で、
モノセパージュはすごく珍しいですね。

過去に飲んだプロヴァンスやタヴェルのロゼにはガッツリ入ってましたし、
シャトーヌフをはじめとするローヌのワインにもちょこちょこ入ってます。
Cinsault01
でも100%サンソーは原産地のラングドックでもなかなか見当たらないです。

サンソーとピノ・ノワールを交配してピノタージュを生んだ南アフリカでは、
そこそこサンソー100%があるらしいですが、お目にかかったことはありません。
南アフリカ全体の2%がサンソーだそうです。まだまだ珍しい訳です。

そんな中発見したチリのサンソー100%。これは楽しみです。と思っていたら、
過去記事を読むとサンソー100%を飲んでました。なんとカリフォルニア。(笑)


過去も行ってますが、公式ページはそこそこしっかりしてます。

ところが、このサンソーのバリエタルが載っていません。
もう今は作ってないんでしょうかね。ネットでいろいろ調べてると、
昔はサンソーとパイス(País)のブレンドも出していたみたいですね。
パイスはメキシコではミシオン(Misión)と呼ばれる、スペイン人の征服者が、
新大陸に持ち込んだ最初の品種です。これも興味深いですが…。

とにかく、南部イタタ・ヴァレーのサンソー100%以外情報なしです。

前も行ってますが、サンティアゴ-バルパライソ間の高速道路沿い、
カサブランカ・ヴァレーにビニャ・インドミタはあります。
Cinsault02
今日のサンソーはイタタ・ヴァレーとのことですが、ビニャ・インドミタは、
このカサブランカとマイポの他、南部のビオ・ビオ・ヴァレーに畑があります。
イタタ・ヴァレーはビオ・ビオ・ヴァレーと同じビオ・ビオ州ですが、
ビオ・ビオ・ヴァレーのサブリージョンではなく並立の位置づけです。
イタタ・ヴァレーにも畑があるんでしょうね。

これは公式ページにあったビオ・ビオ・ヴァレーにある畑の写真。
Cinsault03
イタタとビオ・ビオは隣接してるので同じような雰囲気でしょうか。

チリのワイン・リージョンをおさらいしておきましょう。
Cinsault05
こうチリワインばっかり飲んでいるとだいたい制覇していますね。(笑)
マジェコ(Malleco)やチョアパ(Choapa)はまだですね。今後の課題。

同じような地図ですが、産地と州境で把握しておきましょう。
Cinsault04
あとは川ですね。主要な産地はヴァレー(渓谷)というだけあって、
大河の流域になってますからね。

どうでもいいですが、イタタ・ヴァレーを貫くイタタ川に行ってみます。
Cinsault06
やはり、ごっつい川ですね。


ラベル平面化画像。
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さあ、無印のスクリュー回転。
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1000円でおつりが来るお値段ですから、こんなもんでしょう。(笑)

Alc.13.5%。(pH:3.48、Brix:7.0)
クリア感あるルビー。微妙にオレンジ帯びてます。
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フランボワーズ、梅、茎っぽさ。
独特の酸味から入る辛口アタック。
カリフォルニアのサンソー100%を思い出しました。(笑)
味わいはブルゴーニュのピノを思わせる貫禄があります。
最初の酸味は始終居座るんですが、嫌味ではないです。
タンニンもピノっぽいベールのような効き方をしてきます。

酸の評価が難しいですが、ピノ的に楽しめますね。
なので、サンソーとピノ・ノワールを掛け合わせたピノタージュは、
もっとピノっぽくてもいいような気がします。(笑)


*****


Viña Indómita
Cinsault Reserva 2017
D.O. Itata Valley
RRWポイント 89点


Carmen Gold Reserve Cabernet Sauvignon 2011

おなじみチリのカルメンですが、今日はトップエンドのゴールドです。
カベルネ・ソーヴィニヨンのモノセパージュになっています。(たぶん…)
カルメンならカルメネールのゴールドを常々出してほしいと思っていますが、
Winemaker's Blackというメチャうまのカルメネールがあるので許します。(笑)


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カルメンはチリ大手のひとつですが、1850年から続くチリ最古のワイナリー。
失われた品種カルメネールが1994年に再発見されたのがカルメンの畑なので、
Carmenereからカルメンという名前になったのかなと思ってしまいますが、
1850年の創業者Christian Lanzさんの妻の名がカルメンだったとのことで、
カルメンと名付けられています。
これも日本カルメネール振興協会では、ひとつの常識になっています。(笑)


公式ページは何度も訪問済み。言語切替に、チリ版、スペイン語版、国際版があります。

一見立派そうなんですが、情報は薄い…。

今日のGOLDの単独ページがこれですが、畑がマイポ以外の情報なし。(笑)

・カベソー 100%
ではなく、プチヴェやカルメネールなんかブレンドしてるんじゃないかと疑いますが、
真相は書いてないのでわかりません。
他、1957年植樹の樹齢54年の古木を使用してるのがわかるんですが、樽熟は不詳。
トップキュヴェですから贅沢にしてると思うんですけどね。困るな~。

カルメンは1987年にクラロ・グループ(Grupo Claro)傘下になっています。
この情報発信の弱さは、クラロ・グループのせいなのかなと思っています。(笑)


本拠地はサンティアゴの南、Padre Hurtado道路沿い、Buinというところ。
CarmG01
なかなか大きな施設なんですが、ストビューで近寄れず、いい写真もなし。

3Dで見ると位置関係がよくわかります。真ん中を東西に流れるのがマイポ川。
Carmenere03
で、今日のカベソーは、D.O. Valle de Maipo(Maipo Valley)なので、
当然この辺りもマイポなのですが、DOマイポ・ヴァレーは首都州全域です。

この地図で見るとマイポ・ヴァレーの範囲がよくわかります。
CarmG02
要は州境が産地の区分けにもなってるわけで、サンティアゴにも近い、
カサブランカやサン・アントニオがマイポに入らないのも州が違うのです。
逆にラペル川ぎりぎりまでマイポになっているのもわかりますね。


ラベル平面化画像。今ではデザインが変わって黒ラベルになっています。
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よく読むと「Carneros 288」という区画からの単一畑ということがわかります。
そんなことより、セパージュや樽熟情報をおくれ!

インポーターシールのバーコードだけ隠すという涙ぐましい努力は買います。
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で、このシールは割と剥がしやすい。コルドンヴェールえらい。(笑)


さあ、抜栓。
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マーク入りですが、特別ゴールド用というわけではなく、下のラインと同じ。

一応、コルク平面化。
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Alc.14%。(pH:3.29、Brix:7.3)
濃いインキーなガーネット。涙割とはっきりしてます。
IMG_2896

黒ベリー、ナッツ、黒糖、古木。
辛口アタック。
酸はかすかに主張してます。
きめ細かいストラクチャーがきれいです。
それをさっきの酸がふわっと底支えします。
シルキーなタンニンは喉越しで感じますが、
収斂性というほどの影響はありません。
おいしいではありますが、最初の酸の評価が難しいのと、
Winemaker's Blackほどの傑出した感がないのが少々残念。

最新ヴィンテージでしょうか、2017年に、
パーカーおじさんは92点を付けたようです。そんな感じ。(笑)


*****


Carmen
Gold Reserve
Cabernet Sauvignon 2011
RRWポイント 92点


Concha y Toro Casillero del Diablo Carmenere 2017 Reserva

コンチャイトロ、カシジェロ・デル・ディアブロのカルメネールです。
最近ではすっかり安モノ風情でスーパーなんかで売ってますね。
2年以上前に2015年を試したきりですが、2017年はどんなもんでしょう。
ラインナップ上はプレミアム扱いですが、スクリューキャップになったり、
年々品格を落としてきているのが気になります。(笑)


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スーパーで1000円ちょっとですから、ワンコインのアルパカやガトネグロよりは
上等なのかもしれませんが、昔はもう少し上のレンジだったような気がします。
といっても、一番飲んでいた頃はアメリカ在住だったのでドル建てですが。(笑)

当時の画像が残っていました。これは2010年ですね。
IMG_0088
公式サイト情報では、今日のカルメネールはDOセントラル・ヴァレーですが、
この当時はDOラペル・ヴァレーだったことがわかります。随分広域になりました。
産地も含め全然別物になってしまっているのかもしれません。
(DO=Denominación de Origen)


コンチャイトロの公式ページはこれです。

一応ここにはコンチャイトロの全ラインナップがカバーされてますが、
カシジェロ・デル・ディアブロのようなヒットシリーズは専用サイトがあります。

カシジェロ・デル・ディアブロ専用ページはこれになります。

ここには2017のデータシートもありましたが、情報量は貧弱です。
・カルメネール 100%
だと思います。それすらはっきり書いていません。(笑)
熟成も「オーク樽」とだけ書いてます。


「Casillero del Diablo」は「悪魔のワインセラー」の意味です。
130年も前、うますぎるワインということで盗難が絶えなかったところ、
ドン・メルチョール(コンチャイトロ創設者)が「悪魔が住んでいる」と、
うわさを流すことでワインを守った逸話からきてるネーミングです。
Casillero01
コンチャイトロを見学すると、こんな風にこの悪魔が見られるようです。(笑)

コンチャイトロはチリ各地に畑や拠点をたくさん持っていますが、
この逸話は創設の地サンティアゴ郊外のピルケにある畑であった話で、
ブロック22というマイポ川から数メートルという場所になるそうです。
Casillero00
そうなると場所はここしかなさそうです。マイポ川河畔にある拠点です。
観光客も受け入れてる施設で、ストビューで敷地内もぐるぐる回れます。


さて、チリでDOセントラル・ヴァレー(Valle Central)というと、
マイポ・ヴァレーからマウレ・ヴァレーまでの非常に広範囲になります。
Casillero03
この地図も一応点線で行政区分(州境)らしきものを示していますが、
チリの産地は「川の流域 x 州区分」でおおよそ把握できると思います。
少々見にくいですが、キーになる川もしっかり書き込まれていますね。

これはワインの産地地図に州の名前も入った珍しいパターンです。
Casillero04
セントラル・ヴァレーはDOで言うと、マイポ、ラペル、クリコー、マウレですが、
州で言うと、首都州(Región Metropolitana)、リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州
(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)、マウレ州(Región del Maule)
となるわけです。DOの区分けが州境になっているのがポイントです。

ご参考までに、チリの州区分を示した地図も上げておきます。
Casillero05
しかし、リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州も長いですが、
アイセン・デル・ヘネラル・カルロス・イバニェス・デル・カンポ州
(Región de Aysén del General Carlos Ibáñez del Campo)というのと、
マガジャネス・イ・デ・ラ・アンタルティカ・チレナ州(Región de
Magallanes y de la Antártica Chilena)という更に長いのが2つもありますね。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_2783
大手メルシャンの輸入ですか。裏ラベルもメルシャンになってます。
こういう需要に応えていくために、ラペル・ヴァレーだけでは足りなくなり、
セントラル・ヴァレーへ産地が拡大したんじゃないかと疑ってしまいます。


さあ、スクリュー回転。
IMG_2811
昔はコルクでしたが。一応、悪魔さんの顔のエンボスは入ってます。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。涙ははっきりしてますが細かいです。
IMG_2812

ブラックベリー、黒糖、モカ。
ここはカルメネールの個性が出ています。
クールな若めの樽香は本当に樽詰めしてるのかな?
オークチップで香り付けなんじゃないかと疑ってしまします。
辛口アタック。
少し安物風情を感じますが、バランスはいいです。
味の厚みはさすがに弱いかな。
値段なりなんですが、悪くないんですよ。
余韻にかけて複雑な苦味様の味も加わってきていい感じ。

やはり、昔と比べると少々落ちてきてる気がしますが、
「うまい判定」のギリギリのところで踏みとどまってますね。(笑)


*****


Concha y Toro
Casillero del Diablo
Carmenere 2017 Reserva
RRWポイント 88-89点


Viña Ventisquero Queulat Carménère Gran Reserva 2015

今日は日本カルメネール振興協会の活動日。(笑)ベンティスケロです。
最近はベンティスケロでも、ルート1などサブ・ブランドを試してましたので、
本家ベンティスケロのカルメネールをいただくのは楽しみです。
Queulatというのは7年前に飲んだきり。当時はとてもおいしかったです…。


IMG_2757
ベンティスケロは、チリの総合食品企業アグロスーパー・グループによって、
1998年に創設された新しいワイナリーですが、規模はかなりのものです。
アメリカ在住中はRoot:1含めよく見かけるブランドだったので馴染みがあります。
今日はベンティスケロ自体を少々掘り下げながら、いただくとしましょう。


公式ページは大型画像でドーンとカッコいいです。

Ventisqueroのみならず、Root:1、Ramirana他、ブランド別にサイトがあり、
ワインのところにリンクがあります。

ベンティスケロ専用ページがこれ。今日のワイン情報はここにあります。

今日のQueulatというのもヴィンテージ毎のデータシート完備でありがたいです。
・カルメネール 100%
フレンチオーク樽(80%)とアメリカンオーク樽(20%)の併用で、
新樽率25%で12ヶ月の熟成をしています。
しかし、一貫して「Carménère」表記なのは、日本カルメネール振興協会としては、
押してる表記なので、好感が持てますね。(笑)


所有畑の紹介ページに非常に詳しい情報がありました。
カルメネールはマイポ・ヴァレーのトリニダーという畑からだそうです。
ここがベンティスケロの最初の畑であり、拠点のようですね。
Ventisquero02
このページから畑の詳細資料(PDF)が見られます。

しかし、正確な所在が載っていないので訪問できないかと思いましたが、
畑の略図があったので、それを手掛りに場所を見つけ出しました。(笑)
例によって、Google Mapに転記しつつ訪問してみます。
Ventisquero03
残念ながら冬の畑でしたが、奇跡的にストビューがあって近寄れました。
しかし、品種ごとの区画地図は臨場感あって、なんとなくうれしいです。

さて、ここがマイポ・ヴァレーのどのあたりかということですが、
Map上は、一見ラペル(コルチャグア)・ヴァレーと思ってしまいました。
マイポ・ヴァレーは首都サンティアゴ周辺の広範囲ですが、その区切りは、
行政区、この場合は首都州(Región Metropolitana)になるようです。
ご覧のように、ベンティスケロは首都州のギリギリ端っこでもマイポです。
Ventisquero01
マイポ川流域と思っていましたが、行政区が区切りになってるわけで、
おそらく、サン・アントニオ・ヴァレーとマイポの境も行政区でしょうね。
これで、境目がわかりにくかったカチャポアル・ヴァレーとマイポ・ヴァレー、
コルチャグア・ヴァレーとクリコー・ヴァレーの切り分けもスキッとします。


ラベル平面化画像。
IMG_0040
表も裏もマイポ・ヴァレーのTrinidad Vineyard単一畑からと書いています。

インポーターラベルはオリジナルの外側に貼ってました。エライ。
IMG_0042


さあ、抜栓。
IMG_2755
キャップシールにVのマーク。コルクも名前入りではあります。
ただ、Viña Ventisqueroと3回繰り返してるだけなので平面化はしません。

Alc.13.5%。
濃いガーネット。
IMG_2756

カシス、ブラックベリー。
黒糖、シナモン少々。これはカルメネールっぽい。
濡れ木の樽香もしっかりついてます。
クールな印象の香り。酸味を予感させます。
やはり、軽い酸味から入る辛口アタック。
厚みは少しもの足りないですが、複雑味・構造感はあります。
おまけに…甘みもありますね。
前に試したラミラナもこんなでした。
タンニンはシルキーで、スモーキーな感じはいいんですが、
酸と甘みが減点ポイントですね。

7年前に飲んだ記憶では、
もっとおいしかったんですが…。


*****


Viña Ventisquero
Queulat Carménère
Gran Reserva 2015
RRWポイント 89点


Viña Falernia Donna Maria Syrah 2014

ビニャ・ファレルニアのシラーです。スーパーで1000円ほどでした。
なぜ手に取ってしまったかというと、ラベルのAppassimentoの文字です。
以前この作り手のカルメネールをアパッシメントしたものを試しました。
正直微妙だったんですが、やっぱりここは何でもアパッシメントをやるんだと、
すごく気になってしまい、ちょっとリベンジ的にお試ししたくなりました。(笑)


IMG_2592
Appassimentoとは、イタリアなんかでよく行われている、収穫時期を遅らせ、
ブドウを樹上で陰干しして、果実の濃縮度を高めるという手法です。

やはり、ビニャ・ファレルニアを始めたオリヴィエール家はイタリアからの移民。
1951年、今日のワイン名にもなったDoña Maria Gramola Olivierお母さんとその一家が、
北イタリアDOC Trentinoの町トレント(トレンティーノ・アルト・アディジェ州)から、
チリの北方にあるエルキ・ヴァレー(Elqui Valley)に入植します。

息子さんでしょうか、アルド・オリヴィエールさんが1975年からブドウ栽培を開始。
イタリアで醸造家だった従弟ジョルジオ・フレッサティさんを呼び寄せ、
1998年にビニャ・ファレルニアを設立(結構新しい)、今に至るという訳です。


公式ページは画像豊富でなかなかいい感じ。

ワイン情報もしっかりあります。
・シラー 100%
お手頃価格のワインですが、手摘み収穫100%(15kg入りカゴで)です。
40%のブドウはアパッシメントで樹上で自然乾燥させ収穫、60%は通常収穫。
また全量ではないようですが、一部を仏オーク樽で6ヶ月熟成させています。


さあ、チリの北方、エルキ・ヴァレーにあるワイナリー訪問です。
Falernia01
木材を前面に使ったモダンな建物ですね。貯水池とエルキ川の畔は一面畑です。

アンデスから流れ出るクラロ川(Río Claro)の狭い河岸にブドウ畑が現れ、
やがてトゥルビオ川(Río Turbio)に名を変え、畑が山間に広がっていきます。
ビクーニャ(Vicuña)の町からビニャ・ファレルニアのあたりで畑は最大になり、
川も最終的にエルキ川(Río Elqui)となり、ラ・セレナ(La Serena)の町から、
太平洋に注ぎ込みます。これがエルキ・ヴァレー。エルキ川流域です。


恒例のGoogle Map書き込みでワイナリーの所在を確認します。
Falernia00
エルキ・ヴァレーは細長いチリの最北端のワイン産地になります。
(実際には、更に北のアタカマ砂漠の方の海岸側にHuasco Valleyや、
Copiapó Valleyという産地があります。)


ラベル平面化画像。
IMG_2470
かなりワイドなラベルは、左右の説明が裏ラベルを兼ねてる感じです。
おかげでインポーターラベルを貼るのに苦心したようです。

微妙にラベルに重なっていたので剥がして別撮りです。
IMG_2468
ワイン情報を盛り込もうという姿勢は評価できます。(笑)


さあ、スクリュー回転。
IMG_0078
無印スクリューキャップはお値段的に仕方ないですね。

Alc14.5%。濃ゆい。
濃いガーネット。
IMG_2591

カシス、ブルーベリーのコンポート。
シナモンかミント、スパイス…。
カルメネールのアパッシメントの時も感じましたが、
どうも個性的な香りになるようですね。
ちょっとコールタールかアスファルトの感じも。(笑)
辛口アタック。
奥に甘みを感じるんですが、甘々ではないな~とか思ってる間に、
結構厚みのある味が押し寄せてきて、結局程よいバランスになりました。(笑)
深み、凝縮感出すのにアパッシメントは有効なんでしょうね。
ただその副産物なのか、ハッカのような独特の風味はちょっと邪魔かも。

しかし、カルメネールはゴメンナサイでしたが、シラーは許せますね。
なんとなくアパッシメントの良さは出ていますから。
ここはカベソーのアパッシメントも出してるようです。試そうかな?


*****


Viña Falernia
Donna Maria Syrah 2014
RRWポイント 90点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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