メドック格付け第1級シャトー・ラフィット・ロートシルトの本体、ドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(DBR社)がチリで展開するのがこのロス・バスコス(Viña Los Vascos)です。主力のグラン・レセルバが「Cromas」という名前がついてラベルデザインも一新したようです。以前のラベルは本家ボルドーのラフィットに似た雰囲気でよかったんですがね。先日はカルメネールを試しましたので今日はカベソーとなります。
ロス・バスコス(Viña Los Vascos)の歴史は1750年頃にさかのぼります。スペイン・バスク地方出身のエチェニケ家がチリのコルチャグア・ヴァレーにブドウ栽培を始めたのがスタートです。「ロス・バスコス」というのはスペイン語で「バスク人」という意味です。なるほどですね。
で、チリにエスクード・ロホ(Escudo Rojo、赤い楯=Red Shield=Rothschild)を展開するのが、バロン・フイリップ・ド・ロスチャイルド社(BPDR社)でありまして、いわゆるムートンの方です。ポイヤックのシャトー・ムートン・ロートシルト、クレール・ミロン、ダルマイヤックの他、ラングドックのドメーヌ・ド・バロナークを所有。ベンチャーであるナパのオーパス・ワンやチリのアルマビバをやってるのも、このムートンの方です。
なんだかロスチャイルド同士で張り合ってるみたいでおかしいですね。
公式ページはシャトー・ラフィット・ロートシルトのサイト内にあります。
ワイン情報はしっかりしていてミレジム毎に整理されています。このカベソーブレンドは2018からクロマス(Cromas=「色」の意)という名前を付けたようですね。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 85%
・シラー 10%
・カルメネール 5%
新樽率50%のフレンチオーク樽で12ヶ月の熟成です。同じクロマスのシリーズのカルメネールの新樽率は20%になっていました。同じクロマス・シリーズで上下がありそうですね。
コルチャグア・ヴァレーのペラリージョ(Peralillo)にあるロス・バスコスを訪問。
周囲は2,200haあるという自社畑で、ストビューでは敷地の中に入れませんでした。写真は公式HPからのものです。
ペラリージョというのはコルチャグア・ヴァレーのサブリージョンになります。
ロス・バスコスの所在を示しましたので確認ください。リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)にコルチャグア・ヴァレーとカチャポアル・ヴァレーがあり、合わせてラペル・ヴァレーとなります。
ラベル平面化画像。
インポーターシールはこの有り様だったので剥がしています。
サントリーはロス・バスコス専用ページも作ってがんばってるんですが、このラベルの貼り方はいただけません。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
ロスチャイルド家の五本の矢のマークにコルチャグアとシンプルです。
ロス・バスコス(Viña Los Vascos)の歴史は1750年頃にさかのぼります。スペイン・バスク地方出身のエチェニケ家がチリのコルチャグア・ヴァレーにブドウ栽培を始めたのがスタートです。「ロス・バスコス」というのはスペイン語で「バスク人」という意味です。なるほどですね。
このロス・バスコスを、ボルドーのシャトー・ラフィット・ロートシルトを有するドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト[ラフィット]社(DBR社)が綿密な現地調査の上、1988年に取得します。DBR社はメドック格付け第4級のシャトー・デュアール・ミロン(Château Duhart-Milon)、ソーテルヌ第1級のシャトー・リューセック(Château Rieussec)、ポムロールのシャトー・レヴァンジル(Château L'Évangile)、ラングドックの(シャトー・ド・)オーシエール(Château d’Aussières)なども所有しています。アルゼンチンのカテナとのベンチャーのカロ(Bodegas Caro=カテナ+ロスチャイルド)同様、同社の南米の拠点がチリのロス・バスコスというわけです。
で、チリにエスクード・ロホ(Escudo Rojo、赤い楯=Red Shield=Rothschild)を展開するのが、バロン・フイリップ・ド・ロスチャイルド社(BPDR社)でありまして、いわゆるムートンの方です。ポイヤックのシャトー・ムートン・ロートシルト、クレール・ミロン、ダルマイヤックの他、ラングドックのドメーヌ・ド・バロナークを所有。ベンチャーであるナパのオーパス・ワンやチリのアルマビバをやってるのも、このムートンの方です。
なんだかロスチャイルド同士で張り合ってるみたいでおかしいですね。
公式ページはシャトー・ラフィット・ロートシルトのサイト内にあります。
ワイン情報はしっかりしていてミレジム毎に整理されています。このカベソーブレンドは2018からクロマス(Cromas=「色」の意)という名前を付けたようですね。
・カベルネ・ソーヴィニヨン 85%
・シラー 10%
・カルメネール 5%
新樽率50%のフレンチオーク樽で12ヶ月の熟成です。同じクロマスのシリーズのカルメネールの新樽率は20%になっていました。同じクロマス・シリーズで上下がありそうですね。
コルチャグア・ヴァレーのペラリージョ(Peralillo)にあるロス・バスコスを訪問。
周囲は2,200haあるという自社畑で、ストビューでは敷地の中に入れませんでした。写真は公式HPからのものです。
ペラリージョというのはコルチャグア・ヴァレーのサブリージョンになります。
ロス・バスコスの所在を示しましたので確認ください。リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)にコルチャグア・ヴァレーとカチャポアル・ヴァレーがあり、合わせてラペル・ヴァレーとなります。
地図にも色分けして示しましたが、サブリージョンをまとめると以下になります。
Valle del Rapel | Valle del Cachapoal | Rancagua Peumo Coltauco Requínoa Rengo Machalí |
Entre Cordilleras Entre Cordilleras Entre Cordilleras Andes Andes Andes |
Valle de Colchagua | Paredones Pumanque Litueche Lolol Nancagua Santa Cruz Palmilla Peralillo Marchigüe La Estrella San Fernando Chimbarongo |
Costa Costa Costa Costa Entre Cordilleras Entre Cordilleras Entre Cordilleras Entre Cordilleras Entre Cordilleras Entre Cordilleras Andes Andes |
それぞれのサブリージョンに補足的呼称(表の一番右)が設定されています。チリでは2011年に新しい原産地呼称表示の制度が導入されていて、以下の3つの地理条件をD.O.(Denominación de Origen)に付記できるようになっています。
●Costa(コスタ =海岸) ●Entre Cordilleras(エントレ・コルディジェラス =山脈の間の平地部分)
●Andes(アンデス =アンデス山脈)
内陸側のカチャポアル・ヴァレーには「コスタ」がないのがわかりますね。
ラベル平面化画像。
インポーターシールはこの有り様だったので剥がしています。
サントリーはロス・バスコス専用ページも作ってがんばってるんですが、このラベルの貼り方はいただけません。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
ロスチャイルド家の五本の矢のマークにコルチャグアとシンプルです。
Alc.14.5%。
ガーネット。
黒ベリー、酸い感じのチェリーの香り。
やはり酸味がかすかに乗った辛口アタック。
厚みはそこそこあります。
複雑味もいい感じ。
酸がうまく演出したいいバランスと言えそうです。
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Los Vascos
Cromas Cabernet Sauvignon Gran Reserva 2018
Valle de Colchagua
Cromas Cabernet Sauvignon Gran Reserva 2018
Valle de Colchagua
RRWポイント | 91点 |
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