コルシカ島のピノ・ノワールです。コルスのどこのAOCでもピノ・ノワールは補助品種としてさえ認められていませんから、珍しいんじゃないでしょうか。なので、AOCは名乗ることができず、「Ile de Beauté」というIGPになってしまうようです。まあ、ワインは楽しめれば勝ちですからAOCにこだわる必要はないでしょう(笑)。
作り手は、裏ラベルによると Raoul Clerget(ラウル・クレルジェ)となっています。調べるとクレルジェ家というブルゴーニュの歴史ある名門なんだそうです。なんでも1238年創業とブルゴーニュ最古クラスでギネスにも載ってるとか。そんなところがなぜにコルスでピノ・ノワールのワインを作るんでしょうね。なぞ~。
公式ページが見当たらないのでインポーターの紹介ページをリンクしておきます。
インポーターの情報もいまひとつですね。
・ピノ・ノワール 100%
醸造はブルゴーニュのクレルジェでも醸造を担当している、ピノノワールに精通したラウル カナファー氏によるとのこと。標高50~150mに広がるブドウ畑で熟練の農家により自然な農法で育まれたブドウで仕込むとあるので、いわゆる買いブドウってことですね。(Google Mapで)訪問したいので場所まで書いておいてほしいところです。
ブルゴーニュのラウル・クレルジェはこんなところでした。ボーヌの近く。
同じ建屋に「Francois Martenot」というネゴシアン(?)が入っていて、ラウル・クレルジェの商標登録をここがやっていたりします。なんだか複雑なバックグラウンドがありそうですが、不明です。
ワインがコルスのワインなので、とにかくコルスの詳細を見てみましょう。今日のワインの「Ile de Beauté IGP」というのはご覧のようにコルシカ島全域が対象です。
「Ile de Beauté」は「美の島」という意味です。Corse IGP とかではなく、凝ったネーミングにしてますね。
ついでに言うと、コルシカ島は「Méditerranée IGP」にも属します。
いわゆる、プロヴァンス・コルスですね。いや、北部ローヌまで含むようです。「Méditerranée」は「地中海」の意味なんですけどね。
コルシカ島のAOCはというと9つありまして、Google Mapに描き込んでみました。
以下にまとめますが、「Corse もしくは Vin de Corse」という2通り表記のものが6つあります。見にくくなりますね。また、最後の AOC Muscat du Cap Corse というのは、Muscat à Petits Grains Blancs を使ったヴァン・ドゥ・ナチュレル(VDN=Vin Doux Naturel)のAOCです。
・AOC Ajaccio
・AOC Patrimonio
・AOC Corse / Vin de Corse
・AOC Corse Calvi / Vin de Corse Calvi
・AOC Corse Porto-Vecchio / Vin de Corse Porto-Vecchio
・AOC Corse Sartène / Vin de Corse Sartène
・AOC Corse Figari / Vin de Corse Figari
・AOC Corse Coteaux du Cap Corse / Vin de Corse Coteaux du Cap Corse
・AOC Muscat du Cap Corse(Vin Doux Naturel)
セパージュの規定は共通していて、以下のようになっています。
<赤・ロゼ>
・主要品種(Nielluccio、Sciaccarello、Grenache)が50%以上。
・Nielluccio と Sciaccarello はこの2種で1/3以上を占めること。
・補助品種は最大50%まで。
補助品種は、Cinsaut、Mourvèdre、Barbarossa、Syrah、
Carignan (最大20%まで)、Vermentino (最大20%まで)、
及び、Aléatico、Carcajolo Nero、Minustello(以上3種合計は最大10%まで)
<白>
・主要品種は Vermentino で75%以上。
・補助品種は最大25%まで。
補助品種は、Ugni blanc、Biancu Gentile、Codivarta、Genovese。
(Biancu Gentile、Codivarta、Genovese は合計で10%を超えないこと)
エチケット平面化画像。
表ラベルはコルスの豊かな自然を現してるんでしょうか。ミレジムやIGP表示は裏ラベルにあります。表に Pinot Noir と Vieilles Vignes しか情報がないのはフランスっぽくないですね。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
ノマコルクです。
作り手は、裏ラベルによると Raoul Clerget(ラウル・クレルジェ)となっています。調べるとクレルジェ家というブルゴーニュの歴史ある名門なんだそうです。なんでも1238年創業とブルゴーニュ最古クラスでギネスにも載ってるとか。そんなところがなぜにコルスでピノ・ノワールのワインを作るんでしょうね。なぞ~。
公式ページが見当たらないのでインポーターの紹介ページをリンクしておきます。
インポーターの情報もいまひとつですね。
・ピノ・ノワール 100%
醸造はブルゴーニュのクレルジェでも醸造を担当している、ピノノワールに精通したラウル カナファー氏によるとのこと。標高50~150mに広がるブドウ畑で熟練の農家により自然な農法で育まれたブドウで仕込むとあるので、いわゆる買いブドウってことですね。(Google Mapで)訪問したいので場所まで書いておいてほしいところです。
ブルゴーニュのラウル・クレルジェはこんなところでした。ボーヌの近く。
同じ建屋に「Francois Martenot」というネゴシアン(?)が入っていて、ラウル・クレルジェの商標登録をここがやっていたりします。なんだか複雑なバックグラウンドがありそうですが、不明です。
ワインがコルスのワインなので、とにかくコルスの詳細を見てみましょう。今日のワインの「Ile de Beauté IGP」というのはご覧のようにコルシカ島全域が対象です。
「Ile de Beauté」は「美の島」という意味です。Corse IGP とかではなく、凝ったネーミングにしてますね。
ついでに言うと、コルシカ島は「Méditerranée IGP」にも属します。
いわゆる、プロヴァンス・コルスですね。いや、北部ローヌまで含むようです。「Méditerranée」は「地中海」の意味なんですけどね。
コルシカ島のAOCはというと9つありまして、Google Mapに描き込んでみました。
以下にまとめますが、「Corse もしくは Vin de Corse」という2通り表記のものが6つあります。見にくくなりますね。また、最後の AOC Muscat du Cap Corse というのは、Muscat à Petits Grains Blancs を使ったヴァン・ドゥ・ナチュレル(VDN=Vin Doux Naturel)のAOCです。
・AOC Ajaccio
・AOC Patrimonio
・AOC Corse / Vin de Corse
・AOC Corse Calvi / Vin de Corse Calvi
・AOC Corse Porto-Vecchio / Vin de Corse Porto-Vecchio
・AOC Corse Sartène / Vin de Corse Sartène
・AOC Corse Figari / Vin de Corse Figari
・AOC Corse Coteaux du Cap Corse / Vin de Corse Coteaux du Cap Corse
・AOC Muscat du Cap Corse(Vin Doux Naturel)
セパージュの規定は共通していて、以下のようになっています。
<赤・ロゼ>
・主要品種(Nielluccio、Sciaccarello、Grenache)が50%以上。
・Nielluccio と Sciaccarello はこの2種で1/3以上を占めること。
・補助品種は最大50%まで。
補助品種は、Cinsaut、Mourvèdre、Barbarossa、Syrah、
Carignan (最大20%まで)、Vermentino (最大20%まで)、
及び、Aléatico、Carcajolo Nero、Minustello(以上3種合計は最大10%まで)
<白>
・主要品種は Vermentino で75%以上。
・補助品種は最大25%まで。
補助品種は、Ugni blanc、Biancu Gentile、Codivarta、Genovese。
(Biancu Gentile、Codivarta、Genovese は合計で10%を超えないこと)
聞きなれない品種がいくつもありますが、特徴的な3種に触れておきます。
シャカレッロ(Sciaccarello)はコルシカ島の代表品種です。しかしながら、原産はイタリアで、Mammolo というシノニムで呼ばれています。ただ、コルシカ島で合計 885ha 栽培されているのに対し、イタリアでは 26ha しかないので、もうコルシカ島の品種と考えてもよさそうですね。
ニエルーチョ(Nielluccio)もコルシカ島AOCの主要品種ですが、実はサンジョヴェーゼと同じものです。今でこそコルスはフランス領ですが、歴史的にも地理的にもイタリアの影響が色濃く残った地域と言えますね。
あと、補助品種ですが、ミヌステッロ(Minustello)も見ておきましょう。これは Morrastel とも呼ばれ、コルスの他ラングドックにもあり、スペイン(リオハ)の Graciano と同じものです。
エチケット平面化画像。
表ラベルはコルスの豊かな自然を現してるんでしょうか。ミレジムやIGP表示は裏ラベルにあります。表に Pinot Noir と Vieilles Vignes しか情報がないのはフランスっぽくないですね。
さあ、抜栓。
コルク平面化。
ノマコルクです。
Alc.12.5%。
ルビー。
フランボワーズ、の煮詰まった感じ。
辛口アタック。
酸味がかすかながらありますが、少々特徴的です。
ペラペラではなくそこそこの実体を感じる味です。
やはりクセはあるんですが、楽しめるんですよね。
ピノ・ノワールのひとつのパターンでしょうか。
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Raoul Clerget
Pinot Noir Vieilles Vignes 2019
IGP Ile de Beauté
Pinot Noir Vieilles Vignes 2019
IGP Ile de Beauté
RRWポイント | 87点 |
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