コストコで「おっ、ガヴィがあるじゃん。」とゲットしていたものです。今週もコストコ偵察をしましたが、また違うガヴィが置いてありました。(これは未入手ですが。)なんとなく商品は入れ替わっても産地や種類は一定しているようで、コストコのこだわりがあるんでしょうかね。
公式ページは情報はしっかりありますが、少々古風な手作り風。
データシートも完備。BIOSのVEGAN認定、AgriBioDinamicaのビオディナミ認定を受けたバリバリのビオワインです。
・コルテーゼ 100%
熟成の記述はありません。Gavi DOCG 自体も熟成の規定はありません。上位の Riserva にはボトル6ヶ月含む12ヶ月の熟成が定められています。また、Gavi DOCG にはスパークリングの「Spumante」や瓶内二次発酵の「Riserva Spumante Metodo Classico」もあるようです。あまり見かけませんが。
Gavi DOCG はコルテーゼ100%が規定で、よって、Cortese di Gavi DOCG とも言います。
早熟かつ高収量で、柑橘系の香りのある酸性でフルーティーなワインが作られますが生食もされるようです。ピエモンテ州アレッサンドリアが原産と言われますが、定かではありません。親子関係もまだ分析されていないのか不明です。アレッサンドリア県、アスティ県、ノヴァラ県、いわゆるモンフェラート周辺で栽培されていますが、とにかくこの辺りでしか栽培されていない土着品種です。2016年には計2,405haの畑で栽培されており、減少傾向だそうです。
さて、カステッロ・ディ・タッサローロを訪問します。
ワイナリー自体は例のタッサローロ城のある集落からは少し離れた所にあります。
タッサローロ城との位置関係はこんな感じ。
立派なタッサローロの城は、今もスピノーラ家の所有で、普段はイベント等に貸し出しをしているそうです。
Gavi DOCG の公式ページというものがあり、そこにDOCGの地図と情報があります。
ガヴィのコムーネと、その周辺の10ヶ村に認められたDOCGですが、全域が対象になるコムーネと一部のみ対象のコムーネがあります。タッサローロは全域が対象ですね。また、Gavi DOCG のあとに del Comune di~をつけてコムーネ名を記載できます。従って、今日のワインは Gavi DOCG del Comune di Tassarolo としてるわけです。(La Scolca が生み出した「Gavi di Gavi 」という表記は今では使用不可だそうです。Gavi DOCG del Comune di Gavi となるわけですね。)
Gavi DOCG のエリアをGoogle Map上で見てみます。
Bosio のコムーネは長いので下の方はカット(笑)。今日の作り手カステッロ・ディ・タッサローロの場所も記しましたのでご確認ください。ガヴィのコムーネについては前回フォンタナフレッダのガヴィを試した時に触れています。
Gavi DOCG のエリア全体をもっと広域のGoogle Mapにインポーズしてみました。
Barolo や Barbaresco を内包するランゲとの位置関係がわかりましたね。Gavi DOCG は Monferrato DOCの範囲に内包されています。
ついでなので、もう少し広域の地図で関連のDOCも見ておきます。
左側にインポーズした地図(小さくて見にくいですが…)を見ると、Gavi の西側の結構な範囲に Cortese dell’Alto Monferrato DOC というのが広がっています。名前の通り、ここはコルテーゼの白のDOCです。Gavi の東側には Colli Tortonesi DOC というのがあります。ここは赤・白・ロゼ・泡、何でもありのDOCですが、コルテーゼを使った白(95%以上で「Cortese」が表記できます。)があります。
ラベル平面化画像。
ユーロリーフも当然あります。ごりごりのビオディナミのようです。
コストコのラベルは小さくて裏ラベルを隠してませんでした。えらい。
さあ、抜栓。
ラベルと同じ双頭の鷲のマーク。スピノーラ家の紋章だそうです。
コルク平面化。
Gavi は、赤もしくは赤・白の産地が多いピエモンテでは珍しい白のみのDOCG。文献には972年にワイン作りの記述が残るという非常に歴史の古い産地です。
1950年代にガヴィの先駆者、La Scolca が Gavi di Gavi を生み出します。1970年代までにこのワインはカルトワインとして評判になり、1974年に Gavi DOC ができました。その後、1998年には DOCG に昇格、今に至ります。本家というか、ルーツというか、ラ・スコルカのガヴィを試したいものですが、割とお高い。なので、これはこれで課題として残しておいて(笑)、店頭でガヴィを見かけるたびに一期一会のお試しをしているというわけです。
今日の作り手は、DOCGの中心地であるガヴィのコムーネ(Comune di Gavi)にはなく、タッサローロ(Tassarolo)という隣のコムーネにあります。しかしながら、タッサローロの集落の真ん中にあるタッサローロ城(Castello di Tassarolo)を1300年から所有する名門スピノーラ家(La famiglia Spinola)が運営するワイナリーで、ワイナリーの名前がそのまま「タッサローロ城(Castello di Tassarolo)」です。8世紀から続くヨーロッパ最古の名家のひとつで、あのメディチ家とも肩を並べるほどだったそうです。ゴイゴイスー。
1950年代にガヴィの先駆者、La Scolca が Gavi di Gavi を生み出します。1970年代までにこのワインはカルトワインとして評判になり、1974年に Gavi DOC ができました。その後、1998年には DOCG に昇格、今に至ります。本家というか、ルーツというか、ラ・スコルカのガヴィを試したいものですが、割とお高い。なので、これはこれで課題として残しておいて(笑)、店頭でガヴィを見かけるたびに一期一会のお試しをしているというわけです。
今日の作り手は、DOCGの中心地であるガヴィのコムーネ(Comune di Gavi)にはなく、タッサローロ(Tassarolo)という隣のコムーネにあります。しかしながら、タッサローロの集落の真ん中にあるタッサローロ城(Castello di Tassarolo)を1300年から所有する名門スピノーラ家(La famiglia Spinola)が運営するワイナリーで、ワイナリーの名前がそのまま「タッサローロ城(Castello di Tassarolo)」です。8世紀から続くヨーロッパ最古の名家のひとつで、あのメディチ家とも肩を並べるほどだったそうです。ゴイゴイスー。
公式ページは情報はしっかりありますが、少々古風な手作り風。
データシートも完備。BIOSのVEGAN認定、AgriBioDinamicaのビオディナミ認定を受けたバリバリのビオワインです。
・コルテーゼ 100%
熟成の記述はありません。Gavi DOCG 自体も熟成の規定はありません。上位の Riserva にはボトル6ヶ月含む12ヶ月の熟成が定められています。また、Gavi DOCG にはスパークリングの「Spumante」や瓶内二次発酵の「Riserva Spumante Metodo Classico」もあるようです。あまり見かけませんが。
Gavi DOCG はコルテーゼ100%が規定で、よって、Cortese di Gavi DOCG とも言います。
早熟かつ高収量で、柑橘系の香りのある酸性でフルーティーなワインが作られますが生食もされるようです。ピエモンテ州アレッサンドリアが原産と言われますが、定かではありません。親子関係もまだ分析されていないのか不明です。アレッサンドリア県、アスティ県、ノヴァラ県、いわゆるモンフェラート周辺で栽培されていますが、とにかくこの辺りでしか栽培されていない土着品種です。2016年には計2,405haの畑で栽培されており、減少傾向だそうです。
さて、カステッロ・ディ・タッサローロを訪問します。
ワイナリー自体は例のタッサローロ城のある集落からは少し離れた所にあります。
タッサローロ城との位置関係はこんな感じ。
立派なタッサローロの城は、今もスピノーラ家の所有で、普段はイベント等に貸し出しをしているそうです。
Gavi DOCG の公式ページというものがあり、そこにDOCGの地図と情報があります。
ガヴィのコムーネと、その周辺の10ヶ村に認められたDOCGですが、全域が対象になるコムーネと一部のみ対象のコムーネがあります。タッサローロは全域が対象ですね。また、Gavi DOCG のあとに del Comune di~をつけてコムーネ名を記載できます。従って、今日のワインは Gavi DOCG del Comune di Tassarolo としてるわけです。(La Scolca が生み出した「Gavi di Gavi 」という表記は今では使用不可だそうです。Gavi DOCG del Comune di Gavi となるわけですね。)
Gavi DOCG のエリアをGoogle Map上で見てみます。
Bosio のコムーネは長いので下の方はカット(笑)。今日の作り手カステッロ・ディ・タッサローロの場所も記しましたのでご確認ください。ガヴィのコムーネについては前回フォンタナフレッダのガヴィを試した時に触れています。
Gavi DOCG のエリア全体をもっと広域のGoogle Mapにインポーズしてみました。
Barolo や Barbaresco を内包するランゲとの位置関係がわかりましたね。Gavi DOCG は Monferrato DOCの範囲に内包されています。
ついでなので、もう少し広域の地図で関連のDOCも見ておきます。
左側にインポーズした地図(小さくて見にくいですが…)を見ると、Gavi の西側の結構な範囲に Cortese dell’Alto Monferrato DOC というのが広がっています。名前の通り、ここはコルテーゼの白のDOCです。Gavi の東側には Colli Tortonesi DOC というのがあります。ここは赤・白・ロゼ・泡、何でもありのDOCですが、コルテーゼを使った白(95%以上で「Cortese」が表記できます。)があります。
ラベル平面化画像。
ユーロリーフも当然あります。ごりごりのビオディナミのようです。
コストコのラベルは小さくて裏ラベルを隠してませんでした。えらい。
さあ、抜栓。
ラベルと同じ双頭の鷲のマーク。スピノーラ家の紋章だそうです。
コルク平面化。
Alc.13%。(pH:3.70、Brix:5.2)
ゴールド。
梨、ライム。
フッとペトロールも感じました。
フッとペトロールも感じました。
あっさり甘やかな辛口アタック。
水臭い…じゃなくみずみずしい中に、
柑橘系の苦味がうまみになっています。
酸味が効いてるお陰かな。
コルテーゼ、好みです。