Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Couly-Dutheil

Couly-Dutheil Blanc de Franc 2015

カベルネ・フランという品種は興味深いです。
カベルネ・ソーヴィニヨンの親にして、ボルドーでは補助品種扱い。
サンテミリオンでも比率は多いもののメルローと混醸。
モノセパージュとなるとロワールに行きつきます。
以前、クーリー・デュテイユのカベフラをいただいてますが、
そこが同じカベフラで白ワインを出してました!これはいただかなくては。


IMG_6946
その名も「ブラン・ド・フラン」。洒落てますね~。
ラベルのバックには大きな「FRANC」の文字。
そこに色とりどりの花が散っているという可愛いデザイン。

まずは公式ページで素性を調べます。
よく確認しましたが、このワインが見当たりません。
こんな興味深いワインをしっかり解説しないなんて…。

今回お買い求めしたAmazonの解説では、
「4代目となる若き醸造家アルノー・デュテイユによる発案で
造り始めた黒ぶどうカベルネ・フラン100%による
斬新なブラン・ド・ノワールの白ワインです。」
とのこと。
いやぁ、斬新です。興味津々。


エチケット平面化画像。
IMG_6836
裏ラベルもピンクでかわいいです。

さて、抜栓。
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ノマコルクによく似た合成コルク。ミレジム入りの紋章。
ワイン娘は黒ぶどうから白ワインということで重ねてみました。

Alc.13%。
黄色味あるクリアなゴールド。
かすかにロゼのようなピンクも感じます。
ユリの花?
エチケットの花のデザインのように華やかな香り。
みずみずしい桃も。
リースリングの様なペトロールまで香った気がしました。
アタックで甘みかと思った瞬間に辛口に変わります。
軽い飲み口でアルコール感は少なめに感じます。
13%なので、そこそこしっかりアルコールはあるはず。
酸もきれいです。
飲みやすい爽やかさという感じ。
これいいよ!


*****


Couly-Dutheil Blanc de Franc 2015
WWWポイント 80点



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Couly-Dutheil Clos de L’Echo Chinon 2014

カベルネ・フランのモノセパージュは、
ロワールのAOCシノンサントリー登美の丘を飲んでますが、
数少ない経験だけでも、その青臭い風味は記憶に残ります。
でもなぜか、たまに飲みたくなるんですよね。


IMG_5569


今日は、シノン葡萄栽培発祥の地でありシノンの至宝とも言われる、
クロ・ド・レコー(Clos de L’Echo)の畑からのシノンです。

まさにシノン城の真ん前の丘、こだま(エコー)も返る場所の畑。
Clos_de_l'Echo_001
石灰岩土壌のこの丘から出来るカベフラは熟成能力もある別格だそう。

この畑をモノポール所有するのが、クーリー・デュテイユです。
Clos_de_l'Echo_02
これは、ロワール・トゥーレーヌの赤の最高峰ではないでしょうか。

ところで、シノンの場所ですが、パリまで地図に入れるとこんな感じ。
Chinon002
ロワール川の支流、ビエンヌ川の畔にシノン城があります。
ロワール川を挟んで向こう側がブルグイユになります。
川沿いにトゥールの街あたりまで全域がトゥーレーヌになります。


公式ページは若干わかりにくいですが情報はしっかりあります。
収量は40hl/haまで制限され、手摘み、除梗あり。
ブドウの樹齢は平均60年、最古のものは95年だそうで、すごいVV。
ステンレスタンクで9~10ヶ月の熟成で、樽は使わないようです。

エチケット平面化画像です。
IMG_5166

ブルゴーニュ型ボトルなのでミレジムのシールがネックにあります。
IMG_5180
Val de Loire(ロワール渓谷)と、誇らしげですね。

コルクもカッコよかったので平面化撮影にチャレンジ。
IMG_5570
手動でやったので、うまくいきません。今後の課題。


さて、抜栓。
Alc.13.5%。
結構濃い赤紫。
粘性のある短めの涙。
ここまでですと、本当にロワールか?って感じ。
チェリー、プラム。
かすかに茎の青い香り。
フレッシュ感を演出してくれるので嫌な香りではないです。
全体としてはロワールらしからぬ甘い香りなんですよね。
厚みのあるアタック、酸も穏やかです。
いや、旨味をうまく盛り立てているいい酸です。
余韻の入り口でのタンニンの現れ方が絶妙ですね。
最後まで見送ってくれる感じがします。

レンコンの肉はさみ焼きに七味を振って食べましたが、
ロワールの赤って意外にこういう和風の味に合います。
マリアージュ大成功です。

飲み続けるとカベフラ特有の青臭香が来るのに気づきます。
薬草っぽい味も…。ウンウン、間違いなくカベフラです。
でも、今までで最高のカベフラと思われます。


*****


Couly-Dutheil Clos de L’Echo Chinon 2014
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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