Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

DO_Jumilla

Luzón Colección Garnacha Tintorera 8 meses 2017

このルソンというDOフミージャの作り手のモナストレルは昔試しています。
同じ作り手ですが、ガルナチャ・ティントレラのバリエタルを店頭で発見。
アリカント(アンリ)ブーシェのシノニムで、タンテュリエ(teinturier)
という果肉に色がついている特徴の品種という知識の記憶が蘇ります。
ちょくちょくブレンドの補助品種として見かけますが、モノセパージュとは。
「これは試さないという選択肢はないやろ?」ということで…。(笑)


IMG_2950
ルソンは、1841年来ワインを作っているというDOフミージャ(Jumilla)
では最古の部類の作り手です。と、公式ページには解説がありますが、
ネットを見ていると、1916年から地元の共同組合をルーツに始まったと
解説してあるのもありました。2005年にフエンテス・グループ傘下に入り、
施設の近代化をしてるなどと信憑性の高い内容なのですが、どっちが本当?(笑)
多分どっちの話もつながってるのかもしれませんね。古い地元のワイナリーが、
時代を経ていろんな発展をしてきた、ということにしておきましょう。


公式ページはモダンで、まあまあよくできています。

・ガルナチャ・ティントレラ 100%
ワイン名にある「8 meses」はスペイン語で「8ヶ月」の意味で、
フレンチとアメリカン混成のオーク樽で8ヶ月の熟成をしてるのが自慢のようです。
木樽で熟成が6ヶ月以上なら「Crianza」がうたえますが、+2ヶ月してることを、
どうしても言いたかったんでしょうね。なので、オチョ・メセス。

さて、Garnacha Tintoreraについて少し解説しておきます。
アリカント・アンリ・ブーシェ(Alicante Henri Bouschet)、もしくは、
Alicante Bouschetで知られる、1866年にPetit BouschetとGrenacheが交配された、
フランスが原産の品種ですが、ポルトガルのアレンテージョで多く栽培されてます。
今日のワインのようにスペインも多そうです。チリやカリフォルニアにもあります。
Luzon03
前述のように、タンテュリエ(teinturier)の品種は果肉・果汁が色付きです。
スペイン語のティントレラ(tintorera=染物屋、クリーニング屋の意)は、
フランス語でタンテュリエ(teinturier)で、名前の由来がわかりますね。


さて、ワイナリー訪問。以前行ってますが…。
Luzon01
フミージャ(Jumilla)の市街のすぐ南、車で10分ほどです。

DO(Denominación de Origen)Jumillaをスペイン地図で位置確認。
Luzon02
隣のDO Yeclaと同じくムルシア州のDOですね。実際ワインも似ています。
モナストレル(Monastrell=ムールヴェードル、Mourvèdre)が主要品種でしたね。
近隣のDO Valencia、DO Almansa、DO Alicanteも同様です。

DO Jumillaについてちょっと疑問があります。
日本語の複数のサイトでは、モナストレル最低50%以上使用が必要となっています。
でも今日のワイン、モナストレルは一切入ってませんがDO Jumilla認証です。
DO Jumillaの公式サイトにもそんな決まりは書いていませんので謎ですね~。
モナストレルを表示するには85%以上使う必要があるというのは正しいようです。

多分、認定品種なら何をいくら使ってもいいんじゃないかと思います。
因みに以下が認定品種。 モナストレル(=Mourvèdre)、テンプラニージョ(=Cencibel)、
ガルナチャ・ティントレラ(=Alicante Henri Bouschet)、グルナッシュ(=Garnacha)、
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、プチヴェルド。
とにかく、ガルナチャ・ティントレラは認定品種でOKということで。(笑)


ラベル平面化画像。
IMG_2865
スペイン語と英語で最小限の解説があります。

インポーターシールはごく小さいのが欄外に(笑)控えめに貼ってありました。
IMG_2866
これでいいんです。オリジナルを隠さないのはえらいです。


さあ、抜栓。
IMG_2947
キャップシールはラベルと同じ字体のロゴ。

コルク平面化。こっちは筆記体のロゴです。
IMG_2948
テクニカルコルク、DIAM3を採用です。

Alc.14.5%。(pH:3.54、Brix:7.6)
濃いガーネット。涙は輪郭が不明瞭ながら、さすがに色付きです。
IMG_2949

黒ベリー、ダークチェリー、スパイス。
自然な樽香が香ばしいです。8ヶ月の効果ですね。
生野菜っぽいのも出てきました。
辛口アタック。
タンニンの収斂性と共に厚みのある味が来ます。
しっかりした構造感がありますね。
余韻も渋みが絡んで長く楽しめる感じ。

これといった欠点はなく、
楽しめる赤のお手本に思えます。


*****


Bodegas Luzón
Colección Garnacha Tintorera
8 meses 2017
RRWポイント 92点


Tussock Jumper Monastrell 2015 DO Jumilla

動物のイラストで世界中のワインを出してるタサック・ジャンパーです。
以前テンプラニージョを試しましたが、お手頃価格で味もいい印象です。
今日は、DOフミージャのモナストレル(ムールヴェードル)をお試し。
世界中で栽培され、オーストラリアなんかではマタローとも呼ばれてますが、
スペイン原産説が濃厚な上、85%はスペインで生産されているそうなので、
モナストレル(ムールヴェードル)はスペインが本家のようなものですね。


IMG_0619
DOフミージャ(Jumilla)はスペイン南部ムルシア州のDOですが、
1966年にDO認定され、赤とロゼがDOを名乗れますが、
モナストレルを50%以上使うことが義務付けられています。
また、「Monastrell」をうたうには85%以上の使用が必要です。


タサック・ジャンパーはおそらくフランスが本拠地のブランドで、
自社に生産ラインを持たず、世界中から選んだワインを生産者に委託し、
自社ブランドで世界中に供給するというスタイルでやっています。
公式ページはこれ。

・モナストレル 100%
アメリカンオーク樽で数ヶ月熟成ということはわかりました。
インポーターサイトにも情報がありました。


タサック・ジャンパーのワイン紹介ページは世界地図になってます。
Tussock01
それぞれの国を代表する動物がアイコンで、同時にボトルのラベルにもなってます。


ラベル平面化画像。
IMG_0510
他のワインは赤いシャツを着ていますが、これだけグリーンです。
どうやらユーロリーフ取得のBIOワインだからのようですね。
同じくスペインのテンプラニージョも同じ牛ですが、赤シャツです。


DOフミージャ(Jumilla)の認証シールもありますが、このDOの場所を確認。
Jumilla01
スペインの南部、ムルシア州のDOです。

このDOの公式ページもあります。


ムルシア州はムルシアが州都のスペインでは小さめの州ですが、
この地図のように州内にいくつかのDO及びIGPがあります。
Jumilla03
DO Yeclaもモナストレルで有名で、DO Jumillaに隣接してますね。


ラベルではDOP(Denominación de Origen Protegida)となっていますが、
スペインで言うDO(Denominación de Origen)とほぼ同義です。
厳密に言うとこういう関係ですね。
Jumilla02
IGPVino de la Tierraと言うんですね。


さて、抜栓。
IMG_0618
合成コルクのDIAM(DIAM1)を使っています。

コルクも平面化してデザインを見ておきましょう。
IMG_0615

Alc.14%。
ガーネット。
IMG_0616

黒ベリー、チョコ、メトキシ青野菜、
シダっぽくもあります。
酸味クールな辛口アタック。
味の厚みはなかなかいいです。
シルキーなタンニンが喉元にアクセントで効いてます。
余韻も同じバランスでそこそこ続くのがいい感じ。
酸は始終居るんですが全く問題ないです。
クールなうまさ、好きですね。


*****


Tussock Jumper
Monastrell 2015 DO Jumilla
RRWポイント 92点


Bodegas Luzón / Luzón Roble 2016 DO Jumilla

南仏プロヴァンスのムールヴェードルを試したら、
当然本家スペインのムールヴェードルも試したくなります。
スペインでは「モナストレル」と呼ぶんでしたね。


IMG_5757
たまたまリカマンで特売980円でしたが、モナストレル100%。
すなわち、ムールヴェードル100%です。

公式ページはカッコいいんですが、
いかんせん、このワインが載っていません。
安物ラインもしっかり押さえていただきたいものです。


ワイナリー訪問すると、結構敷地内までストビューで入れました。
Luzon01
なかなか立派でモダンなワイナリーです。
この門の前はロータリーになっていて、
そこまでの長い1本道の両側がブドウ畑になっています。

「DO Jumilla」とあるように、ムルシア州のフミージャにあります。
Luzon02
州都ムルシアからは北側に位置し、フミージャの町の南側外れです。
マドリードから車で3.5時間って感じですね。
DOフミージャはやはりモナストレル(ムールヴェードル)が、
黒ブドウ栽培面積の80%を占めているそうです。
ただ、テンプラニージョやガルナチャを使ってもよく、
モナストレルだけの縛りはないようです。

ムルシア州はアンダルシアとバレンシアに挟まれ地味な存在ですから、
こんなワインでも飲まなきゃ調べませんね。(笑)


エチケット平面化画像です。
IMG_5433
ショップ情報ではフレンチ&アメリカンオーク樽で4ヶ月熟成らしいです。
「ROBLE」(オーク)と名乗る割には短めの樽熟です。
エチケットのデザインも多分オーク材の断面ですね。
しかし、以下のテイスティングにあるように、
樽香と思しき不思議なチョコ香がしました。
「さては、何かやってるな?」って印象です。オークチップ?


さて、抜栓。
Alc.14.5%。フルボディ~。
黒ベリーの前にチョコかココア?
次いで切った草の匂い。
ヤバめかなと思いましたが、
2日目は順当にチェリーが香ってきました。
樽香なのかまたコーヒー風味のアタックです。
その後にくる味自体はバンドールに似てます。
これがムールヴェードルの個性なんでしょう。
タンニンしっかり、味の厚みもあります。
余韻では少し酸味残る感じかな。
そしてやっぱりコーヒー風味も最後まで残ります。

第一印象は微妙な判定でしたが、
2日目に残り半分を良く冷やして飲んだら、
(10~14度あたり)けっこうおいしかったです。


*****


Bodegas Luzón
Luzón Roble 2016 Jumilla DOP
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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