Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Dr.Loosen

Villa Wolf Dornferder Trocken 2018

ドイツ最大の赤ワイン生産地がファルツ(Pfalz)で、その中でドルンフェルダー(Dornfelder)が一番栽培されています。そんなファルツのドルンフェルダーのバリエタルを発見。その昔ドイツでの食事で何度か飲む機会がありましたが、薬草の風味しかしなかった印象しかありません(笑)。今日はもう一度リベンジをしてみましょう。


IMG_3913
ヴィラ・ヴォルフは1756年という昔にファルツに設立されています。19世紀にかけて立派な建物も出来、栄華を極めたといいますが、1990年代になると衰退し、そんな弱みに(笑)モーゼルのカリスマ、ドクター・ローゼンのエンルスト・ローゼンさんがここを取得します。1996年のことだそうで。2011年からはドクター・ローゼンから送り込まれたメンバーによって管理されており、品質も向上し、復活をとげているそうです。


公式ページはこれですが、ドイツ語のみのようですね。

バリエタルのラインアップにドルンフェルダーがありませんね~。

もう一つ、URLが villawolf.com というのがあり、こっちにはドルンフェルダーの紹介がありました。こっちが海外向けのサイトになるんでしょうね。

・ドルンフェルダー 100%
ステンレスタンクで発酵および熟成。データシートにはこれだけの情報でした。

しかし、ドルンフェルダーってかっこいい名前ですね。変身ヒーローか変形合体ロボットにつけるような名前です(笑)。この品種が交配されたヴァインスベルク(Weinsberg)研究所の創設者、イマヌエル・ドルンフェルドさん(Immanuel A. L. Dornfeld)に因んで名づけられています。
Dornfelder01
ヴァインスベルク研究所のアウグスト・ヘロルド(August Herold)さんが、1955年にヘルフェンシュタイナー(Helfensteiner)とヘロルドレーベ(Heroldrebe )の交配で生み出しました。人工交配で生まれたのにこの交配品種が判明したのは2012年のDNA鑑定によってだそうで、アウグストさん、ちゃんとメモっておきましょうね。(笑)
しかし、ドイツ国内で黒ブドウとして2番目に多く栽培されている品種です。重要ですね。(1位はもちろん、Spätburgunder、ピノ・ノワールです。)


ワイナリー訪問。すごく立派な敷地と建物。18世紀からの歴史も感じます。
VillaWolf00
場所はマンハイムの町から西へ車で30分といったところ。

ドイツの中でのファルツの位置を確認しつつ俯瞰。ヴィラ・ヴォルフの所在を記入。
VillaWolf01
ファルツ地方全体は、西はザールラント州、北はラインヘッセン地方、ライン川の対岸はバーデン地方、そして南はフランスのアルザス地方に隣接しています。
地図にも書き込みましたが、ファルツは2つの大きなベライヒに分かれおり、北部がミッテルハルト(Mittelhaardt)、もしくはドイチェ・ヴァインシュトラーセ(Deutsche Weinstraße=ドイツワイン街道)と呼ばれ、南部がズードリッヒェ・ヴァインシュトラーセ(Südliche Weinstraße=南部ワイン街道)と呼ばれます。今日の作り手ヴィラ・ヴォルフは北側のベライヒ・ミッテルハルト/ドイチェ・ヴァインシュトラーセにありますね。
ファルツは23,600haの畑があり、ラインヘッセン(Rheinhessen)に次いでドイツで2番目に大きなワイン生産地です。(3位はバーデンです。)ドイツワインの3分の1がファルツって計算になります。ファルツの6割(62.3%)が白ワインなんですが、全体がでかいので、残り4割の赤だけでファルツがドイツ最大の赤ワイン生産地になるといいます。ファルツの中で一番多い黒ブドウ品種が、その1/3以上を占めるドルンフェルダーです。


ラベル平面化画像。
IMG_3845
「Ernst Loosen」とちゃんとオーナーの名前入りですね。


さあ、スクリュー回転。
IMG_3910
一応、「WOLF」とだけ入っています。

Alc.13%。(pH:4.07、Brix:7.3)
紫成分多い濃いルビー。もともとワイン色づけ用として交配されたものだそうで。なるほど。
IMG_3911

フランボワーズ、梅、かすかにフォクシーフレーヴァーも…。
辛口トロッケンなアタック。
弱いながら少々鋭角な酸を感じます。
昔飲んだドルンフェルダーの薬草の様な風味はないですね。
よかった。(笑)
味は薄っぺらでなく結構楽しめます。
が、なんとなくマスカベAの様な後味が残ります。
フォクシーフレーヴァーもあるしね。
余韻からフィニッシュで、やはりありました薬草風味。(笑)
しかし、楽しめるレベルにはありますね。
まずまずリベンジ成功っと。


*****


Weingut Villa Wolf
Dornferder Trocken 2018
RRWポイント 87点


Loosen Bros. Dr. L Riesling Dry 2016

成田空港、JALサクララウンジのワインです。
見覚えのある前にも飲んだやつですが、
ミレジムが違う(2015→2016)ので試してみました。


IMG_5612
よく冷やしてあります。
願わくば赤も冷やしてほしいんですがね。


公式ページを見たり、ワイナリー訪問したりは前回やったので割愛。
公式のデータシートは既に2017しかなかったです。


手動でラベル平面化画像にチャレンジしましたが無残な結果に。
IMG_5613
今ではもう少しうまく撮れる治具を携帯していますので、
ちょっとはマシになっていますが、この時はダメダメでした。

代わりに公式ページからのラベル画像をば。
DR01
ずいぶん違いますね。(笑)

ついでなので、現在使用中の携帯用回転治具を紹介しておきます。
IMG_6226
100均で売ってる吹きこぼれ防止の金属製の円盤です。(笑)

要はボトルを手動で回転撮影するとき中心をブラさないことなのです。
IMG_6231
メタルパーツの真ん中が膨らんでいるのでビンの底の凹みにセット。
iPhoneのカメラを「パノラマ」にし、アングル(上下位置)決めたら固定。
この要領でボトルの方を先を持ってゆっくり回して撮影するわけです。
スムーズに回すにはかなりの鍛錬が必要ですが。(笑)
(画像の不要部分はiPhoneの「編集」機能で簡単にカットできます。)

家で撮影するときは、電動の回転台を使ってますので、
(フィギュアをディスプレイする回転台を流用しています。)
これはあくまで外出先での緊急用です。


さあ、いただきますよ。
Alc.12%。
薄黄色。
マスカット香です。
ペトロール香というよりはミネラル香を感じます。
フレッシュな酸味はリースリングらしいですね。
喉越しトロッケンが爽やかです。

2015年との違いはわかりません。
というか、白ワインの評価が得意ではありません。
とりあえず、前と同じ点数にしました。


*****


Loosen Bros. Dr. L Riesling Dry 2016
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Loosen Bros. Dr. L Riesling Dry 2015

久々のリースリングです。
リースリングの最高峰とも言えるドクター・ローゼンです。
が、しかし、そのカジュアルライン、「Loosen Bros.」。
その名も、「Dr. L Riesling」(笑)


IMG_4777


その昔、出張といえばドイツのフランクフルトだったころ、
何だかんだで食事にと共にリースリングというパターンでした。
おそらく白ワインで過去一番飲んでいるのがリースリングです。
古城の中をひと部屋ひと部屋案内されながら、
甘口から辛口まで部屋ごとに違う種類をテイスティングするという、
終わればベロンベロンのツアーにも行ったことがあります。

結局、訳が分からないまま飲み散らかしていたという印象です。
さあ、時を超えてリースリングを飲み直しです。

このドクター・ローゼンというのは評価が高そうです。
トップラインはお値段も結構しますし。


場所を確認しましょう。モーゼルですね。
Loosen01
モーゼル川の河畔、畑に囲まれていますが、
ベルンカステルの町の中心に近いです。


このあたりはストリートビューがなく、好きなアングルで撮れません。
したがって、Google Mapから写真を拝借。
Loosen02
なかなかの佇まいです。


公式ページには、このカジュアルラインでも、
しっかり情報がのってるページが用意されています。
セパージュは当然リースリング100%。
産地はモーゼル、手摘み収穫。
ステンレスタンクのみでの醸造です。
残糖は8.3g/Lですが、これで辛口なんですね。


IMG_4779


さて、スクリューキャップ回転。
Alc.12%。
淡い。緑がかった黄色。
白桃よりリンゴのほうが来ますね。
ペトロール臭はかすか。
(翌日残りを飲んだらがっつりぺトロール来たー。)
キレのある酸味。
Trockenらしい辛口ながら余韻に甘みも思わせます。
懐かしいリースリングのミネラル感も。

う~ん、やはり辛口です。
昔は、わりと甘口を飲んでいたんだな~と思い出します。
そして、わりと上等を飲んでたんだな~とも。(笑)


*****


Loosen Bros. Dr. L Riesling Dry 2015
WWWポイント 77点


WhiteWhiteWine01
--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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