Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Famille_Berrouet

Famille Berrouet Herri Mina 2016 Irouleguy

「エリ・ミナ」という名の、フランス南西地方、AOCイルレギーのワインです。
実は昔、漫画「ソムリエール」で登場、興味を持ったので探したことがあります。
当時は手に入れられず断念したのですが、今更ながらネットでゲットしました。
このワイン、ペトリュスの醸造責任者を44年間努めたジャン・クロード・ベルエ
(Jean‐Claude Berrouet)さんが家族(息子)と作っているワインのひとつです。


IMG_2489
ジャンさんが作る、Château SamionVieux Château Saint Andréといった、
ポムロール周辺のペトリュスにも通じるようなメルローのワインは試しました。
どちらもすこぶるうまく、両方ともリピート買いしてストックしています。

しかし、このエリ・ミナは遠く離れたAOCイルレギーということもあり特別です。
なぜなら、ジャンさんのルーツはバスク地方にあり、幼少期をそこで過ごしているのです。
「Herri Mina」はバスクの言葉で「郷愁」、故郷に対するホームシックの意味です。

ジャンさんは1992年サン・ジャン・ピエ・ド・ポール(Saint-Jean-Pied-de-Port)に
わずか4.5エーカー(1.8ha)の土地を取得、1998年に白ワインをリリースします。
2004年からはカベルネ・フラン100%の赤もリリース。まさに漫画で見たこれです。
HerriMina03
(漫画「ソムリエール」第5巻、第31話「郷愁」より)
漫画のストーリーも、落語家に弟子入りしたフランス人が頑なに里帰りしないのを、
このワインで遥か祖国への郷愁を掻き立てさせる...というようなものです。(笑)

しかしながら、ジャンさんが家族でプライベートワイン的に作ってるものなので、
シャトー・サミオン他もそうですが、情報の載った公式サイトが存在しません。
ネット情報では、
・カベルネ・フラン 100%
AOCイルレギーではカベフラもカベソーも使えますが、通常はタナ主体で、
カベフラ100%というのは珍しいようです。
樽熟はフレンチオークのバリックで20ヶ月です。


裏ラベルに「SARL Étienne BRANA」元詰めと書いてあります。
ワインはFamille Berrouet名ですが、醸造は地元のワイナリーに任せてそうです。
よって、ネットで大捜索をしたところ、概要が見えてきました。
エティエンヌ・ブラナという地元のワイナリーの息子ジャン・ブラナさんは、
地元の学校でジャン・クロード・ベルエさんの親友だったそうです。
ジャン・ブラナさんは今も醸造のアドバイスをもらったりする仲だそうで、
親交を続ける地元の親友のおかげで作れたワインということが言えそうです。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポールのエティエンヌ・ブラナを訪問。
HerriMina02
ここで醸して瓶詰めしてるんですね。もしかしたら畑のお世話も...。(笑)
カベフラの畑はわずか0.9haで4樽(1,200本)しか作られないそうです。

一応Étienne BRANAの公式ページを貼っておきます。

ただし、エリ・ミナのことは全く書いていませんので悪しからず。(笑)


いつものGoogle Mapで南西地方とAOCイルレギーを俯瞰しておきます。
HerriMina01
過去に作った地図はAOCイルレギーが切れていたので、今回大幅に延長。(笑)
スペインとの国境をまたぐ、バスク地方とAOCイルレギーとの位置関係に注目。

汎用の地図も上げておきます。
HerriMina04
南西地方は範囲が広すぎる上に、各地で品種や特徴もいろいろ違うし、
ひと括りにするのはどうかと思ってきますね。


エチケット平面化画像。
IMG_2436
紋章の周りの一節は「秋が来ない夏の夢」という意味が書かれていて、
詩人であったジャン・クロード・ベルエの御父上の詩からの引用だそう。
まさに思い入れたっぷりのプライベートワインですね。


さあ、抜栓です。
IMG_2482

コルクも平面化すると…
IMG_2483
エリ・ミナ、ドメーヌ元詰めとなっています。(笑)

Alc.13.5%。
赤味強めのガーネット。
IMG_2487

カシス、チェリー。
マロンのペーストの香ばしさのような感じも。
辛口アタック。
程よい酸味があります。
厚みのある味ではないですが、
上品な(あっさりした)メルローのように感じます。
カベフラなら相当うまいカベフラです。
産地は南の方なのにクールな風味があり、
ロワールの当たりのカベフラも連想します。
余韻はあっさりながら、いいバランスが続きます。

ポムロールのメルローとは別ジャンルのうまさを感じます。
ジャンさん、プライベートワインでも手抜かりなしです。


*****


Famille Berrouet
Herri Mina 2016
AOC Irouléguy
RRWポイント 92点


Vieux Château Saint André 2014

グランマルシェ店頭にて、ネックにあるマークが目に留まりました。
シャトー・サミオンにあった、Famille Berrouet(ベルエ家)のマーク。
シャトー・ペトリュスの醸造責任者を44年間努めたジャン・クロード・ベルエ
(Jean‐Claude Berrouet)氏が家族経営するワイナリーですね。
これもシャトー・サミオンのようにメチャうまかも。速攻ゲットです。(笑)


IMG_7960
ジャン・クロード・ベルエさんは2007年にペトリュスを退任し、
同じくペトリュスの支配人兼醸造長に就任した息子達とともに、
家族所有のシャトーでワイン造りに専念してるそうです。
そのひとつが、このヴュー・シャトー・サン・タンドレですね。


しかしながら、そのシャトーのホームページがありません。
ワイン情報や所在などが知りたいんですが困ったもんです。
ネット情報ですので不確かではありますが、おそらくセパージュは、
・メルロー 85%
・カベフラ 15%
樽熟は新樽率15%で14ヶ月のようです。
(参考にしたサイトはこちら


また、わからないのが所在。
ネット情報で住所はわかりましたが、近づけず確認できていません。
SaintAndre02
シャトー・サミオンで調べたときも、この住所が出てきたので、
ここで間違いないと思うんですが…。
サミオンはラランド・ド・ポムロールですから、モンターニュのここは、
それこそヴュー・シャトー・サン・タンドレだと思われます。

AOCモンターニュ・サンテミリオンも確認しましょう。
SaintAndre01
ヴュー・シャトー・サン・タンドレは多分黄色いマルのところです。


エチケット平面化画像。
IMG_7846


さて、抜栓。コルク・キャップ、サミオンよりかっこいい気がします。
IMG_7961
キャップの「JCB」はジャン・クロード・ベルエ氏の頭文字ですね。

Alc.13%。
ガーネット、ちょっと透明感があります。
IMG_7958

カシス、プラム、フルーティな香りです。
辛口アタック。
シルキーなタンニンをまとった深みのある味わいです。
フルーティさも充分あります。
余韻からフィニッシュまで同じバランスでいい味が続きますね。
少しメルロー由来の酸を感じるのですが、いいアクセントです。

サミオンには少し負けるかもしれませんが、
これもなかなかのもんです。
ペトリュスもこんなのでしょうかね。(笑)


*****


Vieux Château Saint André 2014
Montagne Saint-Émilion
RRWポイント 94点


Château Samion 2015 Lalande de Pomerol

エチケットには「Famille Berrouet」(ベルエ家)とあります。
44年間、かのシャトー・ペトリュスの最高醸造責任者を努めた、
ジャン・クロード・ベルエ(Jean‐Claude Berrouet)ご家族のことです。
そこがラランド・ド・ポムロールに所有するシャトー・サミオン。
ジャン・クロード・ベルエさんは2007年にペトリュスを退任し、
同じくペトリュスの支配人兼醸造長に就任した息子達とともに、
サミオンはじめ家族所有のシャトーでワイン造りに専念してるそうです。


IMG_7340
ご本人は「プチペトリュスを生産してる訳ではない」とおっしゃいますが、
わずか2ヘクタールの畑で生産量がたった8,000本(2015)といいます。
それを4千円ほどで流通させるとは、正に道楽としか言いようがありません。
サミオンの規模はペトリュスの10分の1以下だそうですから、
プライベートで醸すサミオンの方が愛着もあるでしょうし、
手も行き届く規模で、おのずと気合も入ろうというものです。(笑)


さて、シャトー・サミオンを調べようとしますが、
公式ページも存在しないようですし、第一所在がわかりません。
ラランド・ド・ポムロールのどこかなのですがね…。
「ラランド・ド・ポムロールの中で最も高い場所に位置し、
ペトリュスと同じ粘土質土壌という絶好のテロワール」なんて
情報もありますが、すごいことはわかっても場所特定できず。(笑)

ワイン情報は仕方がないのでインポーターサイトなどから。
セパージュはメルロー100%です。
樽熟は新樽率15%で18ヶ月らしいです。


シャトー訪問はあきらめて、ラランド・ド・ポムロールの確認。
Lalande01
行政区分をもとに線を引いてますので、注釈が必要ですね。
ラランド・ド・ポムロールは隣りのネアックも含めたAOCです。
AOCサン・テミリオンも行政区よりも東側に広がってるようです。


エチケット平面化画像。
IMG_7322



さて、抜栓です。
IMG_7338

Alc.14%。
ガーネット、エッジから透け気味。
若干赤味帯びてます。まだ若いのかな。
カシス、ブラックベリー、アセロラ…。
辛口アタックですが奥に甘味様のものを感じます。
若めのタンニンに包まれてますが凝縮感ある味です。
喉越しにアルコール感と収斂性がいい具合に効きますね。
フィニッシュまで嫌味のない生き生きした果実味が続きます。

う~ん、一言で言うと、うまい。(笑)
少し抜栓が早かったかな。ポテンシャルはすごい気がします。
もう一本買ってもう少し寝かせてから味わおうかなと思います。

カベソーのコクとは違う、メルローのうまさの頂点を感じました。


*****


Famille Berrouet
Château Samion 2015
Lalande de Pomerol
RRWポイント 96点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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