Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Fixin

Domaine Hervé Charlopin Fixin 2018

これまたリカマンの店頭で何気なく(笑)買ったフィサン村名。
聞いたことない作り手ですが、1級畑もあるフィサンの村名は狙い目です。
ブルゴーニュは全体にお高めですが、これは村名ながらそこそこお手頃。
こういうのでおいしいのを見つけるのが楽しいわけです。


IMG_3016
エルヴェ・シャルロパンさんが1985年に父から約5haの畑を引き継ぎます。
1990年には自分の名前でドメーヌ・エルヴェ・シャルロパンとしましたが、
1997年まではバルク売りを続けていたといいます。
ドメーヌはマルサネ・ラ・コートにあり、畑はマルサネとフィサンのみ。
(赤だけでなくマルサネ・ブラン、マルサネ・ロゼ、アリゴテもやってます。)
しかし、その品質は確かだったんでしょうか、1997年元詰めを始めて以来、
コスパがいいと引く手あまたらしく、人気急上昇中とか。
単に販売先を掴んでいなかったということでしょう。今ではフランスで20%、
ヨーロッパ内で40%、日本とカナダに40%を販売しているそうです。


やはり、そんな気がしたんですが、公式ページというものがないようです。
残念。仕方がないので、インポーターの紹介ページを貼っておきます。

・ピノ・ノワール 100%
平均樹齢43年のVVだそうで、海外サイトではビオディナミと書いてますが、
少なくともリュット・レゾネ(減農薬農法)はやっているようです。
ステンレスタンクで主発酵後、オークの大樽にてマロラクティック発酵するそう。
樽熟は新樽率30%で12ヶ月となかなかです。


マルサネ・ラ・コートにあるドメーヌ訪問。
CharlopinHerve00
小規模生産者にしては、なかなか立派なお家ですよ。

さて、AOCマルサネの地図にドメーヌの位置を書き込みます。
Marsannay
AOC Marsannayは、Marsannay-la-Côteだけではなく、Couchey(クーシェ)、
Chenôve(シュノーヴ)に渡っています。一番ディジョンに近い村名AOC。
1987年にAOCブルゴーニュ・マルサネから、AOCマルサネと村名AOCに昇格し、
赤・白・ロゼ3種類のワインが村名AOCに認定されています。

おっと、今日のワインはフィサン(Fixin)でしたね。
フィサンは、村としてはクーシェとブロション(Brochon)に挟まれてますが、
AOC的にはマルサネとジュヴレ・シャンベルタンの間ということになります。
Fixin
もっともブロションは集落の北側はジュヴレ・シャンベルタンではなく、
コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ(Côte de Nuits-Villages)になります。
一応これも村名AOCです。
またフィサン村名もコート・ド・ニュイ・ヴィラージュを名乗れるようです。
まあ、フィサンの畑単独ならAOCフィサンを名乗るんでしょうけど。

公式ページもないので、ネットをつぶさに調べましたが、今日のワイン、
フィサンのどこの畑からか全然わかりませんでした。
なので、畑訪問はできませんが、Google Mapでこの辺りを一望します。
CharlopinHerve02
村名、フィサン1級など示してますので分布を俯瞰してみましょう。
県道122号線をグラン・クリュ街道といいます。ディジョンの町を出発し、
ジュヴレ・シャンベルタンに向かうこの辺りが一番雰囲気が盛り上がります。


エチケット平面化画像。
IMG_3009
裏ラベルはなし。インポーターラベルのみ。

ネットで拾った画像ですが、こんな風に貼ってるようです。
seal


さあ、抜栓。
IMG_3015
キャップの「B」マーク、ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)のですね。

コルク平面化。
IMG_3011
これも汎用品ですが、横にミレジムが打ってあるのが偉いです。

Alc.13.5%。(pH:3.47、Brix:6.5)
しっかりルビー。
IMG_3013

フランボワーズ、チェリー。
かすかにミントっぽさと茎っぽさあり。
フルーティな香り多めですね。
辛口アタック。
控えめな酸は理想的です。
味わいは深みを感じ、素直にうまいと思います。
喉越しから余韻に複雑な苦味が加わって、
満足のフィニッシュへ。

なるほど。コスパがいいと人気出るのもわかりますね。
有名な作り手のいい畑でなくても結構楽しめます。
これだからブルゴーニュはおもしろい。


*****


Domaine Hervé Charlopin
Fixin 2018
RRWポイント 92点


Méo-Camuzet Frère & Sœurs Fixin 2013

以前AOCブルゴーニュを試してるメオ・カミュゼです。今日のはフィサン。
DomaineでなくMéo-Camuzet Frère & Sœurs名なのでネゴシアンものですが、
ラベルに「Récolté et Vinifié」とあるように、メオ・カミュゼのスタッフが、
畑の管理から収穫、醸造までドメーヌものと同様の仕事をしていますので、
比較的お手頃価格でメオ・カミュゼの哲学を踏襲したワインが楽しめます。


IMG_1398
アンリ・ジャイエの薫陶を受け継ぐヴォーヌ・ロマネの名門と言いますが、
その歴史と経緯を自分なりに端折って説明したいと思います。(笑)

メオ家のワイン作りとの関りは4世紀に渡るそうで、メオ・カミュゼとしては、
1900年代、ヴォーヌ・ロマネの市長でもあったエティエンヌ・カミュゼさん
<Étienne Camuzet (1867-1946)>の代から始まったそうです。というのも、 
エティエンヌの娘に後継ぎがなく、1959年に親戚筋(メオ家?)のジャン・メオ
ドメーヌを託したそうで、ここで「メオ+カミュゼ」の完成ってことでしょうか。
しかし...このジャンさんが政府の閣僚やら欧州議会の議員をやっていたので、
なんとパリから遠隔操作でドメーヌ運営をしていたそうです。
クロ・ド・ヴージョ、エシェゾー、コルトンなど名だたるグラン・クリュ含む畑は、
折半耕作で小作人に任せ、出来たワインは樽のままネゴシアンに売られていたそう。
この時小作人でドメーヌのワインを手掛けてたのが、2006年没のブルゴーニュの神様、
アンリ・ジャイエ(Henri Jayer)というわけです。
1980年代半ば、折半耕作の契約が切れると、小作人たちも引退の時を迎えて、
メオ家にブドウ畑を返還。1985年本格的にドメーヌ元詰めを始めざるをえなくなります。
パリから遠隔操作のドメーヌ運営が出来なくなったというわけで、ジャンさんの息子、
ジャン・ニコラ・メオ(Jean-Nicolas Méo)さんがブルゴーニュに帰されたとのこと。
その後アンリ・ジャイエはコンサルとしてジャン・ニコラの指導をするに至ります。
JNetHJ
「やっぱ、ワインって完全除梗っすよね、ジャイエさん。」
「そりゃそうだよ。よくわかってるじゃないか、ジャン。」
こんな感じでしょうか。(笑)(写真は公式ページから拝借)


公式ページは情報量豊富でデザインもよく出来てます。

今日のフィサンの詳細情報もしっかりあります。
樹齢は25~50年で、平均するとかなりの古木なんだそうです。
熟成に新樽はあまり使わず、期間も短めでフレッシュさを活かしてるとのこと。
ネット情報では新樽50%で18ヶ月のようですね。
酸は控えめの早くから飲める仕様ですが、10年くらいまでの熟成にも耐えるそうです。

畑名や位置もしっかり書いてありますので、後ほど訪問しましょう。
公式ページのコート・ド・ニュイ全域に渡る自社畑の地図は圧巻です。
Meo02
グラン・クリュ、プルミエ・クリュは紹介ページにリンクされてます。


さて、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌを訪問しておきます。
Meo02
奥に見える斜めお向かいさんはGros Frère et Soeurです。

今日のワインはヴォーヌ・ロマネからは少し離れたフィサンの畑からです。
Fixin01
FixinからはClos du Chapitreというプルミエ・クリュも作っていますが、
今日のは村名フィサン、Fixeyという畑の北側で墓地に近いところとのこと。
黄色で示しました。隣接するles Herbuesという畑に確かに墓地があります。

例によってGoogle Mapに転記するとこうなります。黄色がFixeyです。
Meo03
位置関係を把握するためにジュヴレ・シャンベルタンまで入れました。
プルミエ・クリュ、村名AOCも境界を示しましたのでご確認を。
ブロション(Brochon)の南側はGevrey-Chambertin、北側はCôte de Nuits-Villages
Fixinの北側のクーシェ(Couchey)はMarsannayMarsannay Roséになるんでしたね。

さあ、Méo-Camuzetが村名フィサンを作るFixeyの畑を訪問です。
Meo01
植え替えたのかな。見た感じ若い木です。樹齢50年には見えません。(笑)


エチケット平面化画像。
IMG_1387
最悪。インポーターシールが裏ラベルをめっちゃ隠しています。
きれいに剥がせなかったので画像はないですが、「ネゴシアンものでも、
畑のケアはグラン・クリュと同じようにメオ・カミュゼが責任もって行い、
醸造まで同様です。」という有難いお言葉が隠れています。
「フィルター不使用、15度以下で保存せよ」という説明も隠れてます。
全部フランス語ですが。(笑)


さあ、抜栓。
IMG_1396
キャップは汎用。コルクは名前入り。

コルクも平面化するとこんな感じ。
IMG_1392
このデザインは何? ぶどうの蔓?

Alc.13%。
クリア感あるルビー。
IMG_1394

フランボワーズ、イチゴ、プラム、シダ、茎?
実はアンリ・ジャイエの教えに反し(笑)2004年から全房発酵を試験的に導入。
一部のワインには15%ほど全房発酵したものがブレンドされているそうです。
この茎感は…フィサンでもやってるってことかしら?

クールな辛口アタック。
穏やかな酸が遅れて来ます。
酸の影響か、少し軽めに感じる印象ですが、
味の中心はしっかりあっておいしいです。
喉越しで酸の奥にごくわずかなタンニンも感じます。
余韻も若々しい印象のまま続き、
2013でも生き生きフレッシュに楽しめますね。


*****


Méo-Camuzet Frère et Sœurs
Fixin 2013
RRWポイント 92点


Louis Jadot Fixin 2014

ルイ・ジャドのAOCブルゴーニュはイマイチでした。
美味しいAOCブルゴーニュ探しの発端になったと言っても過言ではありません。(笑)
そのルイ・ジャドの「村名」をいただきます。「フィサン」です。


IMG_5857


村名ではフィサンが割とお手頃だったこともありますが、
昨年のブルゴーニュ訪問時になんとなく印象に残っていたコミューンです。
ついつい興味がわいてしまうわけです。

ディジョンの市街地から、マルサネ、フィサンと南下していくと、
まだまばらな民家とブドウ畑が混在しているような微妙な雰囲気でした。
ジュヴレ・シャンベルタンに入ると一面の広大なブドウ畑に一変し、
明らかなテロワールの違いのようなものを感じたものです。

今、Google Mapの地図上で確認すると、なるほどです。
Fixin01
フィサンのあたりの「グランクリュ街道」を青矢印で示しましたが、
街道の両脇は民家ばかりです。
まあ雰囲気の問題で、畑のテロワールはまた別の話なんでしょうけど。


ルイ・ジャドの公式ページでワイン情報を見てみましょう。
(フラッシュベースのこの公式ページは使いにくくてイマイチ。)
当然のピノ・ノワール100%。
樽熟は15ヶ月ということもわかります。

一応、フィサンの地図が開いて、どこの畑か示しているようですが…。
Fixin02
色の濃いところは市街地のようですね。
結局、村名ワインですから、フィサンのどこか、なんでしょう。


エチケット平面化画像。
IMG_5459
ブルゴーニュはネックシールがないとミレジムわかりません。

どうだ、これがルイ・ジャドのネックシールだ!
IMG_5464
やっぱりここだけ単独で画像化してもカッコよくないですね。
今後の課題。


さて、抜栓。
Alc.13%。
透明感のあるルビー。
ラズベリー、チェリー。
鉛筆の芯風味は樽香でしょうか。
甘み、酸味のアタックです。
が、すぐ引いて「辛口」になりますね。
しかしながら、余韻では喉に酸が残ります。
複雑味あって、さすが村名と言いたいところですが、
この酸が少し刺すところが惜しいです。


*****


Louis Jadot Fixin 2014
RRWポイント 88点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

ワインBLOGランキングへ

にほんブログ村 ワインへ
にほんブログ村 酒ブログ ワインへ

メール:
saikin.photo の gmail.com

カテゴリー
タグ絞り込み検索
記事検索
最新記事 50(画像付)
月別アーカイブ
アクセス(ユニーク数)
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:



PVアクセスランキング にほんブログ村
© All Rights Reserved.
無断複製転載禁止します。
  • ライブドアブログ