Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Franken

Divino Franconia Silvaner 2018 Nordheimer Vögelein Kabinett Trocken

特徴的な形状のボトル、これをボックスボイテル(Bocksbeutel)といいます。それだけでドイツ、フランケンのワインだとわかります。過去いくつかフランケンのワインは試していますが、代表的な土着品種であるジルヴァーナーSilvaner)は今回は初めて。そこら辺を掘り下げつついただいてみましょう。

IMG_7219
作り手の「DIVINO」は1951年にマイン川沿いのノルトハイム・アム・マイン(Nordheim am Main)に創設されたワイン協同組合です。2012年には、ヴュルツブルク(Würzburg)の近くのテュンガースハイム(Thüngersheim)の協同組合を併合して、現在合計360haの畑、284のワイン生産者を抱えています。フランケンでは2番目に大きなワイナリーということになるそうです。


公式ページはさすが大手協同組合、内容含めしっかりしたものです。

今日のジルヴァーナーも最新ヴィンテージの2020年になっていますがデータシートも完備です。

・ジルヴァーナー 100%

「Nordheimer Vögelein」は「ノルトハイムの小鳥」という意味のようですが畑名でしょうか。フランケンのこの地方の典型的な土壌は貝殻石灰岩だそうで、その特徴を反映したフランケンらしいワインに仕上がってるとのこと。ステンレスタンクで発酵、樽はありません。

これがジルヴァーナーですが、正式名称を「Grüner Silvaner」といいます。
Silvaner01
1998年に行われたDNA分析では、Traminer(Savagnin Blanc)x Österreichisch-Weiß の自然交配だろうということがわかっています。原産はオーストリアになります。1990年頃まではリースリングよりポピュラーだったそうですが、現在はドイツ全体の5%(4,744ha)しか栽培されていません。しかしながら、フランケンでは全体の24.3%(2017年)を占め、フランケンの代表品種となっています。実はフランケン地方ではミュラー・トゥルガウ(Müller-Thurgau)の方が若干の差で(ミュラー・トゥルガウはフランケン全体の25.9%)最も多く栽培されているんですが、フランケンのテロワールを体現できるジルヴァーナーを再びフランケン第一の品種に復活させようという動きがワイン生産者の中で起こっているそうです。

※ 2019年最新データを見るとジルヴァーナーが僅差で1位(!)。1位奪還達成してますやん。
・Silvaner (24.8%)
・Müller-Thurgau (24.3%)
・Bacchus (12.3%)
ちなみにフランケンの白:赤の比率は、82%:18% だそうです。 

「Grüner Silvaner」の「Grüner」は「緑色の~」という意味です。ということは他の色のジルヴァーナーもあるのかなと察しますが、その通り。赤(Roter~)と青(Blauer~)があります。
Silvaner02
Roter Silvaner は「グリ」っぽいですね。Blauer Silvaner は青というより黒ブドウですね。実際「Schwarzer(黒い)Silvaner」とも呼ばれます。これらはジルヴァーナーから突然変異で生まれたため、(グリューナー)ジルヴァーナーとは遺伝的には区別がないそうです。


さて、ノルトハイム・アム・マイン(Nordheim am Main)の DIVINO を訪問します。
Divino01
例によってストビューがないのでGoogle Mapに上がっていた写真を拝借。ショップやテイスティングルーム完備の立派な施設です。小さな町の大きな施設という感じ。合併したテュンガースハイム(Thüngersheim)はちょっと離れています。(下の地図の左端)


フランケン全体を見てみましょう。マイン川がシュヴァインフルトあたりから大きく蛇行して「W」を描きながらフランクフルトまで続きます。これら河畔の地域がフランケンです。
Franken01
地図に示したようにフランケンは大きく3つのベライヒ(Bereich)に分類されます。

Mainviereck(マインフィアエック/マイン四角地帯 )
 一番西側、フランクフルト寄り。(フランケン全体では少量の)ほぼリースリングのみ。

Maindreieck(マインドライエック/マイン三角地帯)
 真ん中のヴュルツブルクを含む三角形の地帯。フランケン全生産量70%以上占める。

Steigerwald(シュタイガーヴァルト )
 一番東側、四角でも三角でもないところ(笑)。

ややこしいのが、これ以外に、タウバー川沿いのベライヒが、Tauberfranken(タウバーフランケン)といってバーデン(Baden)地域に属します。

ドイツの13ワイン生産地域の中でのフランケンの位置関係を確認。「W」の形ですね。
German_Wine_Regions
何気にネットで拾った地図を貼りましたが、いい地図ですね。色分けでわかりやすい上に、主要品種が赤・白比率で示してあり、視覚的に理解ができます。フランケンは白が大半、ジルヴァーナーミュラー・トゥルガウに及ばないことになっています。赤品種はピノ・ノワールだけ書いていますがフランケンではドミナも多いです。

ラベル平面化画像…と言うっか、ボックスボイテルは元から平面です(笑)。
IMG_7081
「Kabinett Trocken」の表示がありますので、等級についておさらいしておきます。

クヴァリテーツワイン(Qualitätswein)、QbA(Qualitätswein bestimter Anbaugebiete =特定産地上質ワイン)の上位に補糖が認められないプレディカーツヴァインPrädikatswein)、旧称QmP(Qualitätswein mit Prädikat =肩書き付き上質ワイン)があります。
Kabinett
プレディカーツヴァインは果汁糖度(エクスレ度)により以下の6つのクラスに分けられます。
ブドウ果汁の比重を利用し、1000mlが1001gあれば1エクスレ(Öchsle)度と表します。

Kabinett:通常収穫の完熟ブドウ(最低エクスレ度:67〜82)
Spätlese:Kabinettより7日間以上遅い遅摘み(最低エクスレ度:76〜90)
Auslese:Spätleseより糖度の高い房選り収穫(最低エクスレ度:83〜100)
Beerenauslese:より過熟した粒選り収穫(最低エクスレ度:110〜128)
Trockenbeerenauslese:貴腐ブドウ(最低エクスレ度:150〜154)
Eiswein:樹上で自然凍結したブドウを使用(最低エクスレ度:110〜128)

「Kabinett Trocken」となると辛口です。甘口・辛口は以下ように表示。
SWEET
・トロッケン(Trocken)は最高残糖分9g/L以下の極辛口ワインです。
・ハルプトロッケン(Halbtrocken)は最高残糖分18g/L以下の半辛口。
・ファインヘルプ(Feinhelb)は残った糖分の甘さも感じられる半辛口。
・リーブリッヘ(Liebliche)は「愛らしい」甘さ?
・ズーズ(süßsüss)は「めちゃ甘」でしょうね。

さあ、スクリュー回転。
IMG_7217
キャップ、ネックにはシンボルマーク入りですね。

Alc.13.5%。
オレンジ気味のイエロー。
IMG_7218

青リンゴ、白い花、金柑。
なんとなくペトロールっぽくも。
なめらかな酸のある辛口アタック。
クールな感じの柑橘系の風味。
コッテリでなくアッサリ系ですね。
ミネラル感も効いてるんですが、
やはり最後まで薄味アッサリの印象です。


*****


Divino
Franconia Silvaner 2018
Nordheimer Vögelein
Kabinett Trocken
WWWポイント78点



WhiteWhiteWine01

Zehnthof Luckert Sulzfelder Spätburgunder Trocken 2017

ドイツのシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)。今日のはフランケンのものです。フランケンはボックスボイテルのミュラー・トゥルガウドミナなんかは試していますが、ピノ・ノワールは初めてです。過去に出会ったドイツのピノは素晴らしいものが多かったので常に期待してしまいますが、今日のもなかなか評価の高い作り手のようですから、楽しみです。

IMG_6287
作り手は、フランケン地域のズルツフェルト(Sulzfeld)という町にある家族経営のワイナリー。初代テオ(Theo)さんとルイトガルト(Luitgard)さんのルッカート(Luckert)夫妻が1960年代初めにブドウ栽培を始めたのがワイナリーの始まりです。1975年に家族は1558年に建てられたという「Zehnthof」という歴史ある所に移り住み、12年かけて改装、本拠地とします。ワイナリーの名前はここから来ています。現在では16haの畑を所有し、ビオディナミを実践してシルヴァーナーを中心に国内外で評価の高いワインを生産しています。


公式ページは奇をてらった横スクロールで使いにくし(笑)。

情報も豊富とは言えない感じですね。

ワイン情報はショップサイトで確認するしかありません。

今日のワインも載ってはいますが、醸造情報や畑情報は残念ながらありません。
・ピノ・ノワール 100%
ということしかわかりません。お値段は14ユーロとなっています。日本円換算で1,800円ほどですね。ん?ちょっと待てよ…。今日のワインは半額セールですごく安く手に入れたと思っていたんですが、値引き前価格が7,700円(税込) でしたから、半額でも現地の倍ほどしてます。これだから日本の販売価格とか定価の真偽のほどが疑わしくなってくるんですよね。

今日の作り手は VDP.(Verband Deutscher Prädikatsweingüter)、「ドイツ高品質ワイン醸造家協会」の会員ですのでネックに VDP. のワシのマークがあります。VDP. は、1910年に独自に審査・認定を始め、フランス式に畑に格付けをしています。ドイツのワイン法に基づかない私的団体ですから、メンバーでないとこの表示はありません。

VDP.の等級は以下のようになっていて、ワシのマークともに表記されます。

Gutswein(グーツヴァイン)・・・地域名ワイン
Ortswein(オルツヴァイン)・・・村名ワイン
Erste Lage(エアステ・ラーゲ)・・・1級畑ワイン
Grosse Lage(グローセ・ラーゲ)・・・特級畑ワイン
 この特級畑からの辛口ワインには、特に、
Grosses Gewächs(グローセス・ゲヴェックス)・・・“Grand Cru”
 と表記され、いずれも辛口の場合、Qualitätswein Trockenが併記されます。

しかし、今日のワイン、グーツヴァイン(地域名ワイン)だと思われますが、その表記がありませんね。おそらく、ワイン名にある「Sulzfelder」=「ズルツフェルト(Sulzfeld)産の」がグーツヴァインの表記を兼ねてるんでしょう。


作り手訪問…と行きたいんですが、例によってドイツにストビューはありません。
Luckert02
facebookにもちょうどいい写真がなかったので、畑の写真でお茶を濁します。左下にインポーズした上空写真を見ると、「Zehnthof」という建物、すなわちワイナリーは町中にあるようです。

これがおそらくその「Zehnthof」の入り口の写真と思われます。
Luckert01
上空写真をズームアウトしてフランケン地域での位置関係を見てみましょう。ヴュルツブルク(Würzburg)を中心としたベライヒ、マインドライエック(Maindreieck)に属します。マイン川のほとりですね。とにかくフランケンはマイン川に尽きます。


フランケン全体を見てみましょう。マイン川がフランケンを貫いてますね。シュヴァインフルトから大きく蛇行して「W」を描きながらフランクフルトの手前まで続く河畔の地域です。
Frank02
フランケンは大きく3つのベライヒ(Bereich)に分類されます。

Mainviereck(マインフィアエック/マイン四角地帯 )
 一番西側、フランクフルト寄り。(フランケン全体では少量の)ほぼリースリングのみ。

Maindreieck(マインドライエック/マイン三角地帯)
 真ん中のヴュルツブルクを含む三角形の地帯。フランケン全生産量70%以上占める。

Steigerwald(シュタイガーヴァルト )
 一番東側、四角でも三角でもないところ(笑)。

ややこしいのが、これ以外に、タウバー川沿いのベライヒが、Tauberfranken(タウバーフランケン)といってバーデン(Baden)地域に属します。

最後にドイツの13ワイン生産地域の中でのフランケンの位置関係を確認。「W」の形…。
German_Wine_Regions
何気にネットで拾った地図を貼りましたが、いい地図ですね。色分けでわかりやすい上に、主要品種が赤・白比率で示してあり、視覚的に理解ができます。フランケンは大半が白というのがわかりますし、特にシルヴァーナーが有名なのですが、わずかに生産量ではミュラー・トゥルガウに及ばないことがわかりますね。赤品種はピノ・ノワールだけ書いていますがフランケンで一番多いのはドミナの方です。(2018年統計)


ラベル平面化画像。
IMG_5454
ユーロリーフ付き、「Bio-Wein」と書いてます。

インポーターシールは裏ラベルを隠していませんでした。
IMG_5454_2
偉いです。別撮りしておきました。


さあ、スクリュー回転。
IMG_6282
キャップにエンボスのワイナリー名が入ってかっこいいです。

Alc.13%。
透け透けルビー。
IMG_6283

ラズベリー、チェリー、茎感、ゼラニウム感も。
上等ブルゴーニュの雰囲気がある香りですが。
辛口アタック。
柔らかですが主張する酸を感じつつ、
複雑味と滋味の高まりを堪能できます。

若い雰囲気ながら、貫禄の余韻もあります。
やはり今夜のドイツ・ピノも当たりでした。


*****

Zehnthof Luckert
Sulzfelder Spätburgunder Trocken 2017
RRWポイント 93点


Franken Müller-Thurgau trocken 2017

特徴的なボックスボイテルのボトルです。ドイツのフランケン専用でしたね。
以前同じ所のドミナを試してますが、今日は王道ミュラー・トゥルガウをいただきます。
そう、これもKALDIに置いてあるやつです。(笑)


IMG_1303
この「GWF」というのは「Gebietswinzergenossenschaft Franken」の略、
つまり、「フランケン・ワイン協同組合」ということでしたね。


公式ページはきれいですが、ショップ兼用、協同組合らしい感じです。
英語表示の切替ボタンを押すと、なんとGoogle翻訳されるという手抜きですが。(笑)

カルディで売ってるシリーズは一番下のレンジなのか公式ページには見当たりません。
まあ、ミュラー・トゥルガウ100%で、樽はないでしょうからいいんですけどね。

ミュラー・トゥルガウは、1882年にトゥルガウ出身のスイス人植物学者、
ヘルマン・ミュラー教授がドイツのガイゼンハイム研究所で開発した交配品種ながら、
今ではリースリングに次いでドイツで2番目に生産される代表品種になっています。
で、フランケンでは、土着のシルヴァーナーを抜いて一番生産される品種です。
<*2017年データ:Müller-Thurgau (25.9%)、Silvaner (24.3%)、Bacchus (12.2%) >

ミュラー・トゥルガウはリースリングxシルヴァーナーの交配種など諸説ありましたが、
最新の解析では、リースリングxマドレーヌ・ロワイヤルの交配種と判明しています。
(マドレーヌ・ロワイヤルは、ピノ・ノワールとトロリンガーの交配品種)


ワイナリー訪問といきたいですが、協同組合なのでどこへ行けばよいやら。(笑)
2,100の生産者が会員で、総畑面積も1,200ヘクタールあるそうで。
Frank01
ドイツワインのサイトからフランケンの風景を貼ってお茶を濁します。


ついでにフランケンをもう少し深堀りしておきます。
やはり「川起点」で考えます。マイン川がフランケンを貫いてますね。
シュヴァインフルトから大きく蛇行してフランクフルトの手前までの河畔です。
Frank02
フランケンは大きく3つのベライヒに分類されます。
一番西側、フランクフルト寄りが、
Mainviereck(マインフィアエック/四角地区 )
真ん中のヴュルツブルクを含む三角形の地帯が、
Maindreieck(マインドライエック/三角地区)
一番東側、四角でも三角でもないのが、(笑)
Steigerwald(シュタイガーヴァルト )

ややこしいのが、これ以外に、タウバー川沿いのベライヒが、
Tauberfranken(タウバーフランケン)といってバーデン地方に属します。


ややこしついでに、13あるドイツの特定生産地帯(Bestimmtes Anbaugebiet)を俯瞰。
ドイツワインの地図もあまりいいのがネットでころがってないんですよね。
German02
(いつか怒られそうですがお馴染みワインフォリーの地図です。)

これはまた違うやつで日本語ですが、なんだかクリソツ。
German01
みんな、あちこちパクりまくりなんでしょうか。
なんとなくわかりました? フランケンにあるバーデン、タウバーフランケンと、
バーデンのベライヒ、ボデンズィー近くのバイエリッシャー・ボーデンズィー


ボックスボイテルはラベル平面化撮影しなくても平面です。(笑)
IMG_0950
PrädikatsweinKabinettなので最低エクスレ度(果汁糖度)は67度。
(1リットルの水より何グラム重いか=1リットル当たりの糖度)
しかし、Trockenなので最高残糖分9g/l以下の辛口ワインに仕上げてあります。


さて、スクリュー回転。
IMG_1304
キャップは一応マーク入り。

Alc.11.5%。
イエローです。
IMG_1301

青リンゴ、華やかな香りは白ユリかな。
甘さは本当にかすかで食事に合わせるのに程よい印象。
ニュートラルなフルーティさを感じる味です。
飛び抜けた特徴がない感じですが、それが特徴とも言えそう。
あっさりなのに安っぽさがないのがいいですね。
後味もクリアでよろしい。


*****


Franken Müller-Thurgau
trocken 2017
Prädikatswein Kabinett
WWWポイント 79点



WhiteWhiteWine01

GWF Franken Domina 2015 Rotwein Trocken

久々のドイツワイン。でも、やっぱり赤をいただくんです。
KALDIで買いましたが、ここは時々変わったのが売ってます。
そして、大抵それがそこそこうまいんですから「偉い店」ですよ。
しかし、前に飲んだドミナはゲロまずでしたが…。(笑)


IMG_6460
変なボトル形状です。前から見ると丸いですが球状ではないです。
横から見るとペッちゃんこ。収納性はよさそうです。(笑)
調べると、この形状のボトルは「ボックスボイテル」と言って、
フランケンワインが発祥で、EU規定でもフランケン専用なんですって。


一応、公式ページは発見。ドイツ語なのでGoogle翻訳しながら見ます。
ショッピングサイトと兼用になったしっかりした作りです。
ワイナリーの場所は明示がなく、販売店ならいっぱい載っています。

そういえば、以前に飲んだ同じくフランケンのドミナを見返すと、
生産者はワイナリーではなく協同組合でした。

やっぱりですが、この「GWF」という社名は、
Gebietswinzergenossenschaft Franken」の略、つまり、
「フランケン・ワイン協同組合」ということでした。
ドイツはこのパターンが多いですね。

なので、生産場所は特定できず、代わりに直営店の写真を貼っておきます。
GWF02
おしゃれ~。試飲もできるようです。行ってみたいです。


サイトにたくさんの種類のワインが載っていますが、
今日のワインずばりのものは見当たりません。
まあ、KALDIで千円ほどでしたからラインアップの底辺なのでしょう。

ドイツのフランケンという産地を見ておきましょう。
(見やすいのでドイツワイン辞典さんから地図を拝借。)
GWF01
フランケンを黄色でマークしました。
フランクフルトの東、マイン川沿いのヴュルツブルクが中心地です。
やはりドイツですから、ミュラー・トルガウやシルヴァーナなど、
白ワイン品種が主力のようですね。
赤はマイナーながら、今日いただくドミナ種が一番人気のようです。
ドミナは、ポルトギーザーとピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)
の交配種だそうです。
ピノ・ノワールの味わいも期待できるのでしょうか。


エチケットは平面化撮影しなくていいので助かります。もともと平面。
IMG_6458
一応、「Quäitatswein」ですので、等級的にはQ.b.Aです。
生産地限定上質ワインとしてフランケンが名乗れます。


さて、抜栓。いえ、スクリューキャップ回転です。
IMG_6465
(ボトルが平べったいのがわかりますね。)

Alc.12%。
褐色・オレンジがかりつつ、クリアな透明感あるルビー。
カシス、黒ベリー、果実風味のある悪くない香りです。
辛口アタックと思いきや、独特の甘味様の味がします。
残糖、結構あるんじゃない?
(多分、5g/lくらいありそうです。)
タンニンはかすか。ほとんど感じません。
嫌味はないのでスルスルいけるんですよね。
ですが、やっぱり甘みが余韻にも残るので気になります。
でも、スルスルいける。
で、どっちやねん!

今日のはゲロまずではなかったです。
おいしくいただけました。


*****


GWF Franken Domina 2015 Rotwein Trocken
RRWポイント 85点


WINZER SOMMERACH / Unsere Handschrift Domina im Holzfass gereift 2014

帰りのフランクフルトのJALラウンジ。
なんと置いてあるのは、赤も白もドイツワイン!
もうドイツの赤はよそうと思ったのに、ついお試し。


IMG_4263


大変です。ワインの素性を調べるのが。
ドイツ語をGoogleで検索し、翻訳しながら…。

協同組合銘になっていて、ネゴシアンみたいなものですかね。
WINZER SOMMERACHというところのようです。

そこの「手作り木樽熟成シリーズ」というのが商品名。
ブドウの品種はドミナ(Domina)といって、
フランクフルトの東のフランケン地方の主要品種だそうです。
等級はQbA(生産地限定上質ワイン)で産地はやはり「Franken」です。

お味はどうでしょう。
香りはあまり果実味はなく、草のような? 樽香でしょうね。
甘くなくてよかった。タンニンもしっかりしてます。
あまり複雑な味ではないですが、悪くはないです。
昨日の甘いのに比べたら立派な感じです。
でも、フランスやチリに迫るかというと、まだまだですね。
まあ、昨日の最悪な印象が少し払拭されてよかったです。


*****


WINZER SOMMERACH /
Unsere Handschrift Domina im Holzfass gereift 2014
RRWポイント 68点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


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