Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Gevrey-Chambertin

Jean-Marie Fourrier Bourgogne Pinot Noir 2017

ブルゴーニュ厨に人気で、生産量も少なく入手困難らしいフーリエです。
ドメーヌものではないAOCブルゴーニュですが、リカマンの店頭で発見。
これとてあまりお手頃ではないですが、一期一会を信じてお買い求めです。
ネゴスものですが、畑が買い足せないためドメーヌの延長でやってるそうで、
そういうAOCブルゴーニュがお試しには一番です。(笑)


IMG_2583
現当主ジャン・マリー・フーリエさんはボーヌのワイン農業学校を卒業後、
ブルゴーニュ大学で醸造を学び、1988年に半年間アンリ・ジャイエに師事します。
出ましたアンリ・ジャイエ。従って真面目に100%除梗を実践してるそうですよ。
その後、1993年にアメリカ・オレゴン州に渡りジョセフ・ドルーアンでも、
ピノ・ノワール作りを学んだそうです。所有畑は9.5haしかないですが、
ジュヴレ・シャンベルタン他、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、
ヴージョにあり、そのうちの70%が1級畑と特級畑というからすごいです。
醸造のスキルと、高レベルの所有畑、そりゃあ人気出ますでしょう。

まあ、こういう高品質な少量生産の作り手にありがちですが、公式ページがなし
宣伝しなくても、作っただけ捌けていくんですから、仕方ないですね。
しかし、ワインの情報が公開されないのは知りたがりの我々には少々つらいです。

ラインアップと生産量を広げるため、2011年から買いブドウを使って、
ドメーヌ・フーリエでなくジャン・マリー・フーリエ名でリリースしています。
買いブドウと言えど近隣のジュヴレ・シャンベルタンからヴォーヌ・ロマネの間限定で、
自分でワインを作っているドメーヌからしか買わず、醸造もドメーヌものと同じです。
グランクリュも今日のネゴスものも新樽率は20%程度で16~20ヶ月と少し長めの熟成。
こうなると上級キュヴェとの差は極少じゃんかと期待が膨らみますね。(笑)


とにかくジュヴレ・シャンベルタンにあるドメーヌへ行ってみましょう。
Fourrier01
集落からちょっと外れた県道D974号線沿いです。便利でいいですね。(笑)

しかし、所有畑はおろか、このAOCブルゴーニュの畑も全く特定できません。
仕方がないので、いつものジュヴレ・シャンベルタン地図にドメーヌの場所追記をば。
Fourrier02
いつものように畑捜索、畑訪問ができなくて今日は少しつまんないですね。


エチケット平面化画像。
IMG_2568
Domaine FourrierとなるところがJean-Marie Fourrierと入っています。
逆に、ここ以外は上級キュヴェとデザインはほぼ同じです。
裏ラベルないんですが、強いて言えば、この横に伸びた黒い部分かな。
Récolte, Vinifié(収穫と醸造)はジャン・マリー・フーリエと書いてます。

インポーターラベルは別撮り。
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さあ、抜栓。おっと、キャップシールではなくロウ封(ワックスキャップ)です。
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これも上級キュヴェと同じ仕様です。


コルク平面化。なんだこの図案。魔法の絨毯に乗ってワインを飲む天使?
IMG_2579
ミレジムが腹にも横にも入った、ちゃんとしたやつです。

Alc.13%。
きれいに澄んだルビー。
IMG_2581

フランボワーズ、フレーズ。
赤ベリーらしい香りに佃煮香。ミントっぽくも。
辛口アタック。
中に滋味のある複雑な味わいです。
甘さや酸味を直接感じないのに、それが効いてるような、
フルーティな軽快さも感じますね。
余韻でも複雑味を感じながらじんわり楽しめます。

うん、やはりレベルの高いAOCブルゴーニュですね。
ちなみにパーカーおじさんは85~87点ですって。微妙...。


*****


Jean-Marie Fourrier
Bourgogne Pinot Noir 2017
RRWポイント 92点


Boursot Père & Fils Gevrey-Chambertin 2015

シャンボール・ミュジニーの歴史ある作り手、ブルソ・ペール・エ・フィス。
ブルソ家として少なくとも1550年にまで遡ることができるそうです。
の割には、シャンボール・ミュジニーにプルミエ・クリュを所有するものの、
グラン・クリュはありません。村名は今日のジュヴレ・シャンベルタンから、
ヴォルネイまでと範囲は広いですね。


IMG_2219
本拠地のお隣のジュヴレ・シャンベルタン村名ですが、なかなかのお値段。
ブルゴーニュでもいいんですが、確か今日のはワインくじの小当たり。(笑)


公式ページは一見立派そうですが、畑情報他あまり内容がありませんでした。

今日のジュヴレ・シャンベルタン村名ですが、どの辺りの畑なのか不明。
0.49ha所有となっていますが、複数の畑からのブレンドとのことで、
1ヶ所ではなくいくつかの畑の合計面積なんでしょうかね。
・ピノ・ノワール 100%
樽熟は、新樽率40%で14ヶ月です。

インポーターのサイトに若干の情報があります。
エイ・エム・ズィー


さあ、ドメーヌ訪問です。
Boursot02
シャンボール・ミュジニーの集落の奥の方にあります。

シャンボール・ミュジニーのAOC地図に書き込みました。この辺り。
Boursot03
シャンボール・ミュジニー村内の所有畑も黄色で囲みました。
全区画を所有してるわけではないですが、ボンヌ・マールに隣接した好立地です。

しかし、今日いただくのはジュヴレ・シャンベルタン村名です。
コート・ド・ニュイの地図でシャンボール・ミュジニー村との位置関係確認。
Boursot01
Google Mapですから、畑の部分は見て取れると思います。
問題はそれぞれの村の村名とAOCブルゴーニュの境界です。
シャンボール・ミュジニー村は上のAOC地図でわかるように、
D974号線の道路が境界線になっていてわかりやすいんですが、
ジュヴレ・シャンベルタンは結構この道路の東側にも村名が広がってます。

その感じをジュヴレ・シャンベルタンの地図で見てみます。ほらね。
Gevrey-Chambertin_N
よっぽどジュヴレ・シャンベルタンは条件がいいんでしょうかね。
で、今日のブルソの畑は…この村名畑のどこか(複数ヶ所)です。(笑)


エチケット平面化画像。裏にはドメーヌのイラスト。背後は山ですね。
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Rémy Boursotというサインがありますが、13代目当主のお名前です。
現在15代目まで一緒に家族経営されてるようです。

インポーターラベルはオリジナルを隠さない偉いやつでした。別撮り。
IMG_0685


さあ、抜栓。
IMG_2215
意外に汎用品。

一応、コルクも平面化しましたがこんな感じ。
IMG_2216
ミレジムはおろか、ドメーヌ名さえありません。ちょっと残念。

Alc.13%。
クリアなルビー。
IMG_2217

フランボワーズ、ダークチェリー、湿った樹皮か土っぽさ。
旨味の辛口アタックです。
程よい上品な酸に味わいも引き立ちます。
雑味がないきれいな味わいですが深みも感じます。
フレッシュ生き生きな印象のまま軽めの余韻へ入ります。
なかなかいい。


*****


Boursot Père & Fils
Gevrey-Chambertin 2015
RRWポイント 91点


Domaine Coquard Loison-Fleurot Gevrey-Chambertin 2013

ドメーヌ・コカール・ロワゾン・フルーロという長い名前の作り手です。
どうやって入手してストックしてあったのか、とんと記憶がありません。
ジュヴレ・シャンベルタン村名ですから、あえて狙って買ってないと思います。
おそらくワインくじの中当たりみたいなやつじゃないかと調べてみますが、
それでもなさそう。(笑)1万円コースのようですが、開けちゃいましょう。


IMG_1777
調べると、元々はモレ・サン・ドニ村のコカール(Coquard)家と、
フラジェ・エシェゾー村のロワゾン(Loison)家の結婚によって誕生し、
5世代続いているドメーヌだそうです。
1982年のレイモン・コカール(Raymon Coquard)の引退後、
相続による畑の分割を避けるため、レイモンの2人の娘、姉シルヴィアンヌ・
フルーロ(Sylviane Fleurot)と妹マリーズ・コラルド(Maryse Collardot)が、
シルヴィアンヌの夫ジェラール・フルーロ(Gerard Fleurot)と3人で、
ドメーヌを法人組織化。はい、ここからがオチです。3つの家族の名前を取り、
ドメーヌ名をコカール・ロワゾン・フルーロにしたというわけです。

エシェゾー、グラン・エシェゾー他、名だたるグランクリュを所有し、
DRCとも並び称される優良ドメーヌらしいんですが、最近までフランス国内中心で、
国外に紹介されることがなかったため知る人ぞ知る作り手なんだそうで。

そういうことで(か知りませんが)、公式ページは…やはり、ありません。
ブルゴーニュ専門のインポーターが紹介するページがありました。

ここによると、マーケ担当のクレア・フルーロ(Claire Fleurot)さんと、
ワインメーカーのトーマス・コラルド(Thomas Collardot)さんの二人が中心に、
良質なワインを世界に広める活躍をしてるんだそうです。

そのサイトから写真を拝借。この二人のことでしょう。ええ感じの丸顔。(笑)
Coquard01

ネット情報でわかったことを書いておきます。
収穫は全て手摘み。低温マセレーション後に100%除梗。
オープン・トップのステンレス・タンクで自然酵母のみで発酵。
ピジャージュとルモンタージュは1日1回実施。発酵期間は12~15日間。
その後、アリエ産ミディアム・ローストのバリック(新樽率40%)に移し、
マロラクティック発酵とシュール・リーの状態で18ヶ月の熟成とのこと。 


フラジェ・エシェゾー村の市街地にあるドメーヌ訪問。
村のノートルダム教会や役所のすぐ近くです。まあ、小さい集落ですからね。
Coquard02
ここの醸造所とセラーの施設は1987年に建てたそうです。


上記のインポーターサイトには所有畑の地図がありますが、グランクリュのみで、
この地図のように、今日のジュヴレ・シャンベルタン村名はどこだかわかりません。
GV
この地図によるとシャルム・シャンベルタンに畑を所有していますね。
他にも以下のようにそうそうたるグラン・クリュを所有しています。

・Grands Echézeaux(0.18ha) 
・Echézeaux(1.29ha)
・Clos de Vougeot(0.64ha)
・Clos de la Roche(1.17ha)
・Clos Saint Denis(0.17ha)
・Charmes Chambertin(0.32ha)

これ以外に、
・Vosne Romanée プルミエ・クリュと村名(1.68ha)
・Chambolle Musigny 村名(0.8ha)
・Gevrey Chambertin 村名(0.21ha)
もあるということです。

この地図でジュヴレ・シャンベルタン村名対象地域を見てみましょう。
Gevrey01
村名は国道D974号線の東側までかなり広範囲なのがわかります。

最後に位置関係を見ておきましょう。まずフラジェ・エシェゾー村を確認。
Gevrey02
変な形ですね。ヴォーヌ・ロマネとヴージョに首根っこをつかまれたようです。
ジュヴレ・シャンベルタン(シャルム・シャンベルタン)からの距離感を知るため、
コート・ド・ニュイ中心部を1枚に収めています。


エチケット平面化画像。
IMG_1759
紋章にCLFと入ってますが、実際DRCのようにCLFと略されるようです。

裏ラベルはこれだけなので、別撮り。
IMG_1756


さあ、抜栓。
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コルクも平面化。
IMG_1773
ちゃんと横ミレジム入りです。

Alc.13%。
ルビー。若干のクリア感がありますね。
IMG_1775

フランボワーズ、アメリカンチェリーのジャム。
濡れた木の樽香にスパイス感も。
辛口アタック。
穏やかな酸はまだ生き生きした印象を与えてます。
程よい複雑味は村名らしい貫禄を感じます。
喉越しから余韻で酸が蘇ってきて、
フィニッシュを果実味と軽やかさで締める感じです。

なかなかではありますが、びっくりするほどではなかったです。
結構なお値段なんですが...。


*****


Domaine Coquard Loison-Fleurot
Gevrey-Chambertin 2013
RRWポイント 90点


Domaine Humbert Frères Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes 2013

ドメーヌ・アンベール・フレールの村名ジュヴレ・シャンベルタンです。
デュガとは名前にありませんが、ブルゴーニュを代表する、かのデュガ一族だそうで。
母方がデュガ家出身で、ベルナール・デュガ・ピィ とクロード・デュガは従兄なんだとか。
「隠れた第3のデュガ」として人気だそうで、隠れてるんならお手頃だといいですが、
結構なお値段になってます。もっと隠れてよ!(笑)


IMG_1297
AOCブルゴーニュも出してるようですが、なぜか村名に手を出しました。
ずいぶん前に買ってストックしてあったので、その意図は記憶になし。(笑)
有名な作り手を、AOCブルゴーニュを基準にして推察するのが楽しいんですが。


公式ページがなさそうです。困るなあ。これはブルゴーニュ公式の紹介ページ

ネット情報もそんなにありませんでした。
VV(Vieilles Vignes)なので、樹齢50年以上の古樹の区画からだそうです。
新樽率は33%(1/3)で熟成期間は不明です。


ドメーヌ訪問。ジュヴレ・シャンベルタンでも奥の方です。
Humbert01
デュガ・ピィの隣! 前に試したドメーヌ・ジェラール・セガンの近くです。
また、5分ほど歩けばクロード・デュガ。デュガ一族みんなご近所でした。

Google Map上にジュヴレ・シャンベルタンを書き込んでいます。
Humbert02
村名ジュヴレ・シャンベルタンのVVの畑ってどこでしょうね?


エチケット平面化画像。
IMG_1288
裏ラベルはなく、インポーターシールのみだったので下位置に貼っておきます。


さて、抜栓です。
IMG_1293
キャップは認証マーク。コルクは横ミレジム入りです。

コルクを平面化。
IMG_1294
Gevrey-Chambertinと入ってますが、これは所在の意味でしょうね。

Alc.12.5%。
しっかり色付いたルビー。かすかにオレンジ気味かな。
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フランボワーズ、チェリー、リコリス。
爽やかに香り立ちます。
柔らかな酸が乗った辛口アタック。
複雑なテクスチャー感じる味わいです。
喉元に酸が張り付くんですが、
梅っぽい風味で嫌じゃないです。
余韻から後味で、酸の中に味わいは戻ってくるんですが、
やっぱり酸は強めなんだなとも再確認。

2日目に半分持ち越して酸のこなれるのを期待してみましょうかね。


*****


Domaine Humbert Frères
Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes 2013
RRWポイント 90点


Gérard Seguin Gevrey-Chambertin La Justice 2014

今日はジュヴレ・シャンベルタンの村名をいただきますよ。
ドメーヌ・ジェラール・セガンは発祥こそは1850年代にさかのぼりますが、
グランクリュはなく、ジュヴレ・シャンベルタン中心に5.5haを持つ小さなドメーヌ。
そんなところの渾身のプルミエ・クリュをいただきたいものですが、
まずは村名Gevrey-Chambertinと参りましょう。(笑)


IMG_0813
それでも平常運転時のAOCブルゴーニュではありませんから、
ちょっと贅沢な気分になります。テロワール神話に踊らされてますね。(笑)


公式ページはひと昔前のテイストながら情報は十分。

この村名畑La Justiceは村名畑でもいいところだそうで、樹齢は40年。
・ピノ・ノワール 100%
手摘み収穫、完全除梗、自然酵母で発酵。樽熟はアリエ産(新樽率30%)で15~18ヶ月。


さあ、ドメーヌ訪問です。さすが旧家、町の高台、山裾の方です。
Seguin01
なんと、ジェラール・セガンはアルマン・ルソーとデュガ・ピィの間です。
両隣がジュヴレ・シャンベルタンの超大物とは…。すごいご近所です。
オセロゲームならジェラール・セガンもひっくり返って超大物になりそうです。(笑)


今日の村名畑、La Justiceを探します。(ラックコーポレーション様サイトから拝借)
Gevrey_C
黄色に塗ったのがLa Justiceの畑。ドメーヌ(赤マル)からの距離もわかりますね。

やっぱりですが、お勉強のためGoogle Map上に再現します。(笑)
Gevrey_00
グランクリュ、プルミエクリュ、村名畑の位置関係、広がりを感じましょう。

実際の畑を見に行きましょう。
LJ01
グランクリュが麓に横たわる丘が右手遠くに見えますね。
村名畑と言っても、これぐらい離れてるわけです。十分美しい畑ですが。


エチケット平面化画像。
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歴史を感じさせるオーソドックスなラベルデザインです。

表をしっかり鑑賞できるように裏ラベルは別撮り。
IMG_8267


さあ、抜栓と行きましょう。
IMG_0807
ミレジムなしのコルクは残念ですが、キャップシールともに紋章入り。

コルクの平面化もしておきます。
IMG_0808
小さいドメーヌでは問題ないと思いますが、ラベル貼る前にミレジムが混ざらないよう、
コルクに年号を打っておくのは大切と思います。できれば打栓後も見られる横面に。

Alc.13%。
ルビー。クリア感あり。
IMG_0810


フランボワーズ、ブラックチェリー、紅茶、海苔の佃煮、木の皮…。
健全なピノの熟成香って感じがします。
酸味立つ辛口アタック。
複雑味をしっかり感じるのですが、
酸のお陰で若干軽めの印象を受けます。
喉元にごく弱いタンニンが来て、
その後の余韻はさすがのうまさで伸びます。

いい酸はタンニンと拮抗するとうまくなるなぁ…と実感します。
このジュヴレ・シャンベルタン村名はエレガントです。


*****


Domaine Gérard Seguin
Gevrey-Chambertin
La Justice 2014
RRWポイント 91点


Domaine Denis Mortet Gevrey-Chambertin Mes Cinq Terroirs 2016

ジュヴレ・シャンベルタン最高峰の生産者とも称されるドニ・モルテ。
前回AOCブルゴーニュでなかなか楽しめたので、もう少し上のが気になります。
ではということで、ジュヴレ・シャンベルタン村名を試してみましょう。
サブタイトルの「Mes Cinq Terroirs」は「私の5つのテロワール」の意味。
いったいどういうことか調べてみますよ…。


IMG_0387
ドニ・モルテ氏が父上シャルル・モルテ氏から引き継ぎ、
ドメーヌ・ドニ・モルテをジュヴレ・シャンベルタンに立ち上げたのが、
1993年と言いますから、まだまだ新しいのに評価が高いんですね。
短期間で名声を打ち立てたドニ氏は、残念なことに2006年に他界。
今は3代目、ドニ氏の息子アルノーさんが立派に引き継いでるそうです。


公式ページ前回訪問時より刷新されている気がします。
トップページはアルノーさんと、ご姉妹のローレンスさん、クレメンスさんの写真。
3人手を取り合ってドメーヌ運営されているようです。

ワイン情報も豊富。データシートも完備です。
何といっても畑の位置が地図で示されてます。(公式サイトから拝借)
Mortet05
「5つのテロワール」というのが5つの畑(区画)からという意味で、
それぞれの畑に個性があるんだろうなという想像はつきますね。
・En Motrot
・Au Vellé
・Combe du Dessus
・En Champs
・En Derée
の5つだそうで、En Motrotだけ地図上に表記がないですが、
クロ・サン・ジャックに近く教会とシャトーの間という記述からすると、
Combe du Dessusの道を隔てた上半分部分のようです。

醸造は、部分的に除梗。自然酵母。厳正管理でルモンタージュ、ピジャージュ実施。
樽塾は18ヶ月。(1/3新樽。残りは1年落ちと2年落ちが半々。)


さて、ドメーヌ訪問。これは前回訪問時の写真です。
DenisMortet03
古い所ではないのですが、場所は市街中心のいいロケーションです。

で、その「5つのテロワール」ですが、ドメーヌの周辺ばかりでした。
Mortet01
赤マルがドニ・モルテ。黄色で塗ったところが今日のワインの畑です。


恒例のGoogle Map転記です。赤で囲ったのが今回の畑です。
Mortet00
確かにクロ・サン・ジャックに続く斜面にあり、村名とは思えない好立地に見えます。


実際に行ってみましょう。
En Deréeには近づけなかったので、Au VelléとEn Champsの間に立ってみます。
Mortet03
なだらかな斜面はいい畑の雰囲気ですね。本当に村名?

Combe du Dessusの畑はなんとドメーヌを取り囲んでいます。
Mortet02
畑がドメーヌに近いというのはいいことだと思います。

これが多分En Motrot。詳しいAOC地図でも単にVillage(村名)とあるだけです。
Mortet04
データシートの解説では筆頭に書いてますので、5つの中では最上と思われます。


エチケット平面化画像。
IMG_0388
AOCブルゴーニュと同じく、醸造はアルノー・モルテとなっています。


さあ、いただきましょう。
Alc.13%。
ルビー。色づきはしっかりしてます。
IMG_0390

フランボワーズ、プラム、あんずなど香りは多いですが、
煮詰まったコンポート様に感じます。
酸味が少し乗った辛口アタック。
その後甘みに変わった様な感じで気にはなりません。
そして、フレッシュな衣をまとった構造感ある味にまとまっていく感じです。
おもわず「エレガント」と評したくなるやつです。
後味も同じ印象のまま続き、ドラマチックにフィニッシュ。

さすがです。


*****


Domaine Denis Mortet
Gevrey-Chambertin
Mes Cinq Terroirs 2016
RRWポイント 92点


Claude Dugat Bourgogne 2014

ジュヴレ・シャンベルタンの最高峰の生産者として名高いクロード・デュガ。
わずか6haの所有畑を家族総出で管理してるとのことで生産量が少なく、
よって入手が難しくお値段も高いわけですが、AOCブルゴーニュをゲット。
例によってAOCブルゴーニュからの類推で生産者をお試しするんですが、
それとて、そんなにお手頃ではありませぬ…。(笑)


IMG_9891
6代にわたりシュヴレ・シャンベルタン村でワイン造りを営むデュガ家。
クロードの父モーリスさんが1977年から自家元詰を始めたそうで、
1991年から今のクロード名になったそうですね。(モーリスさんはご健在。)
親戚筋でベルナール・デュガ・ピィやアンベール・フレールも有名ですね。
今後の課題。(笑)


公式ページは…なさそうです。
困ったのでネットで情報収集。あちこちの情報集めると案外あるもんで。

ブドウは100%除梗。野生酵母を用いコンクリートタンクで2週間発酵。
ピジャージュは1日に2回、果実を傷つけないよう優しく行う。
その後、フランソワ・フレール社の樽に移され12〜18ヶ月熟成。
無清澄、無濾過で瓶詰め…だそうで。(出典失念。すみません。)

今日のブルゴーニュ・ルージュは1年使用樽で14ヶ月だそうです。
プルミエ・クリュ以上は新樽100%で16〜18ヶ月だそうですから差はありますね。

ブルゴーニュ・ルージュはジュヴレ・シャンベルタン村内ではありますが、
村名格付けから外れる1.5haの所有畑からのブドウです。
「La Genevrière(ジュヌヴリエール)」と「Champs Francs(シャン・フラン)」
の2区画であるということもわかりました。土壌は小石混じりの粘土石灰質です。
後ほど訪問しますよ~。


まずはドメーヌ訪問からです。
ClaudeDugat01
住所は間違いないのですが、看板も番地表示も出てないので…たぶんです。


村名以下の畑名も載ってる地図を拝借。(Luc Corporation様サイト
ClaudeDugat02
クロード・デュガの所在とブルゴーニュの畑2区画を黄色で示しました。

わかりにくいので、やっぱりのGoogle Map転記をします。
ClaudeDugat04
Grand Cru、1er Cru、村名の境界線を書き込んだのでご参考ください。

さあ、それぞれの畑に行ってみますよ。
ClaudeDugat03
「La Genevrière」には近づけず。上空写真を見ると休閑地に見えます。

「Champs Francs」にはここまで接近できました。
ClaudeDugat05
村名畑に隣接。なかなかきれいな畑です。


エチケット平面化画像。
IMG_9884
インポーターの裏ラベルは空いたスペースに入れました。


さて、抜栓。
IMG_9889
一応、ドメーヌ名入りのコルクです。

コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_9887

Alc.11.5%。
しっかり色づくルビー。
IMG_9890

ブラックベリー、鉛筆の芯、佃煮…。(笑)
渋い香り。華やかな果実香はないですね。
塩味を感じるような辛口アタック。
すぐ正体は酸味だとわかります。
コクはあるんですが酸味が表に出てマスクします。
奥行きはあっていい感じはするのですが、
この酸をどう評価するかですね。

悩んだ挙句、ちょっとマイナス。
もうちょっと期待したんですがね~。


*****


Claude Dugat Bourgogne 2014
RRWポイント 89点


Domaine Drouhin-Laroze Chambertin-Clos de Bèze Grand Cru 2015

ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌ・ドルーアン・ラローズです。
15haの所有畑のうちの約半分がグラン・クリュという、ザ・グランクリュ。
錚々たるラインナップから、クロ・ド・ヴージョ、ボンヌ・マール、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの3つを水平試飲というすごい企画。
今回は3回目、最後にシャンベルタン・クロ・ド・ベーズを試します。


IMG_9396
同じ作り手の3つのグラン・クリュを同じミレジム(2015年)で、
同時に試飲します。なかなか家ではできない企画です。

再々度、3つのグランクリュの位置関係確認です。
3GrandsCrus


やはり、公式ページは畑の所在の説明が足りません。
ネットで区画の地図情報探しますが、なかなか見当たりません。

ブルゴーニュ訪問した時に自分で撮った写真を見返してると、
ちょっとした発見をしてしまいました。

シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの最大の所有者ダモワの小屋です。
目立つのでジュヴレ・シャンベルタンの紹介写真にもよく使われてます。
ClosdeBeze02
その小屋の後方にもうひとつ小屋が見えるのですが、マークに注目。
そう、ドルーアン・ラローズの「D」の紋章です。

これを手掛かりに調べ直すと、所有区画までわかっちゃいました!
ClosdeBeze03
ついでにDomaine Pierre Damoy の区画も示しておきました。
さすがこのグランクリュの最大所有者、2ヵ所も持ってました。

いやあ、懐かしい。ついでにもう一枚写真を貼っておきます。
ClosdeBeze01
クリックで拡大すると、熟したピノ・ノワールが高精細で見られますよ。


エチケット平面化画像。
IMG_9389


さあ、抜栓。これが最後、3本目。
IMG_9400

コルクも平面化撮影。
IMG_9387


Alc.13%。
ルビー。ほんと外観の差はわかりません。若干これは涙はっきりめ。
IMG_9397

フランボワーズ、煮詰まったブラックチェリー。
カラメル感がありますね。他の2本とちょっと違う。
やはり、酸味湛えた辛口アタック。
軽い酸味ですが、喉越しまでその酸味がつきまとい、
思わず味の本質・本体を見過ごすところでした。
じっくり味わうと奥深い厚みは感じたのでひと安心。(笑)
余韻は、その酸味に包まれながら進行しますが、
長くてじんわり楽しめます。

僅差ですが、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズが若干抜け出てたかな。


*****


Domaine Drouhin-Laroze
Chambertin-Clos de Bèze Grand Cru 2015
RRWポイント 90点


Domaine Drouhin-Laroze Bonnes Mares Grand Cru 2015

ジュヴレ・シャンベルタンの名門ドメーヌ・ドルーアン・ラローズです。
15haの所有畑のうちの約半分がグラン・クリュという、ザ・グランクリュ。
錚々たるラインナップから、クロ・ド・ヴージョ、ボンヌ・マール、
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの3つを水平試飲というすごい企画。
今回は2回目、ボンヌ・マールを試します。


IMG_9393
同じ作り手の3つのグラン・クリュを同じミレジム(2015年)で、
同時に試飲します。なかなか家ではできない企画です。


再度、今回の3つの超有名グラン・クリュの位置関係を見ておきます。
3GrandsCrus
いい具合の散らばり方です。同じ作り手の2015年、差が出るとしたら、
それぞれのグラン・クリュのテロワールの差と言えるでしょう。


公式ページには、ボンヌ・マールの畑の詳しい説明はありません。
仕方がないのでネットで畑の位置を確認。情報、あるもんですね~。
Bonnnes_Mares02
右隣がドメーヌ・デュジャックですね。

そのものズバリではないですが、丘の上からボンヌ・マールを見下ろします。
Bonnnes_Mares01
すばらしい。思わず「テロワ~ル!」とハンバーグ師匠風に叫んでしまいます。


そう言えば、ドメーヌ訪問してませんでした。
Drouhin-Laroze01
さすがに立派です。ドニ・モルテやアルマン・ルソーもご近所です。


エチケット平面化画像。
IMG_9390


さて、抜栓。
IMG_9401

はい、コルクも平面化撮影。
IMG_9386

Alc.13%。
ルビー。外観は3つともほとんど差がない感じです。
IMG_9398

フランボワーズ、スミレ。香りはちょっと違う気がします。
若干酸味を感じますが、滋味もある辛口アタック。
酸は上手く味を底支えしてバランスいい感じはします。

心を無にして酸味を消し去れば、味の本質を堪能できる気がします。(笑)
つまりは、やはり酸が評価を下げるんですよね。
余韻でも酸が強めに残って、後味でも損をしてる感じです。


*****


Domaine Drouhin-Laroze
Bonnes Mares Grand Cru 2015
RRWポイント 89点


Pierre Damoy Bourgogne 2012

1930年代にジュリアン・ダモワが設立した歴史あるドメーヌ。
所有する畑は95%がジュヴレ・シャンベルタン。その内80%は特級畑。
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの最大の所有者だそうで。
そこの、そう、AOCブルゴーニュをいただくのです。(笑)


IMG_9049
こういう作り手のAOCブルゴーニュは間違いないです。
たくさんの銘酒を作りながら、安物だけ手を抜くのは手間ですからね。(笑)
畑の違いはあれど、少なくともテクニックは似かよるはず。


公式ページは工事中。

再開は2010年12月とメッセージが。
en_construction
もう8年以上も経ってるんですが!再開する気あるの?

しかし、情報がないのは困りますね。
AOCブルゴーニュの畑の場所なんかわかるとよかったんですが。
ただ、「Domaine Pierre Damoy」ではなく「Pierre Damoy」名は、
買いブドウからのキュヴェだそうで、そりゃそうですよね。


これはブルゴーニュ訪問時に撮ったシャンベルタン・クロ・ド・ベーズの写真。
DP3M4212
ダモアはこのシャンベルタン・クロ・ド・ベーズの最大の所有者なので、
写真に写る小屋もダモアのものです。(小屋の壁にPierre Damoyの文字)
まあ、この畑からのワインではないので参考資料ですが。(笑)


一応、ドメーヌ訪問。
PierreDamoy01
敷地は広いですが中があまりのぞけません。

ジュヴレ・シャンベルタン地図にドメーヌの位置を示しておきます。
GevreyChambertin09


エチケット平面化画像。
IMG_8688


さて、抜栓です。
IMG_9046
AOCブルゴーニュでもミレジム入り専用コルク。

コルクも平面化撮影しておきます。
IMG_9045

Alc.12.5%。
ルビー、オレンジがかってます。割と涙はっきり。
IMG_9048

フランボワーズ、スパイス、リコリス、香ばしさもあります。
辛口アタック。加えて酸でしょうか、清涼感あります。
複雑味と果実味が同居した味わいはいけますね。
タンニンか、苦味要素が喉越しで現れ、
飽きさせることなくフィニッシュへいざないます。

おおっ、さすがジュヴレ・シャンベルタンを代表する造り手。
AOCブルゴーニュでも手抜かりなし。


*****


Pierre Damoy Bourgogne 2012
RRWポイント 92点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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