スーパーの駐車場を無料にするのにあと数百円。そういう理由で店頭の棚にあったコノスルのゲヴュルツトラミネールのハーフボトルをカゴに投入(笑)。3年前にも2017年を試してますが、巷でも人気の安ワイン。品種の深掘りも兼ねて久々にいただいてみましょう。
実はこのサイトのブログ記事が素晴らしく、コノスルだけではなくチリワイン総論として非常に興味深く内容の濃いものになっています。
公式ページはこちら、チリの本家です。
インポーター「スマイル」による日本向けサイトがこちら。
ワイン情報としてはどちらも薄いのが残念なところ。日本向けサイトにはデータシートはあり。
・ゲヴュルツトラミネール(ゲヴェルツトラミナー) 100%
ゲヴュルツトラミネールについて。ドイツ語読みならゲヴェルツトラミナーでしょうか。
人気の品種で、世界で12,823ha(2016年)も栽培されています。(最大はフランスの3,320ha。チリは371ha。)しかしながら、原産ははっきりしていませんし、「トラミナー(Traminer)」という括りで多くのバリエーションがあるという不可思議な品種です。ただし、圧倒的にゲヴュルツトラミネールが多く栽培されるので、トラミナーと言えばゲヴュルツトラミネールを指すことが多いようですが。
トラミナーは主に以下の3つに分類されますが、DNAプロファイルはほぼ同じで、遺伝子的には同一品種と見なすレベルだそうです。
(1)Savagnin Blanc (仏)
= Traminer (独) / Weißer Traminer (独) / Gelber Traminer (独)
(2)Gewürztraminer (独以外では Gewurztraminer とも)
= Savagnin Rose Aromatique (仏) / Roter Traminer (独)
(3)Savagnin Rose (仏)
= Savagnin Rose Non Musqué (仏) / Klevener de Heiligenstein (独)
Weißer(白)、Gelber(黄)、Roter(赤)などからも特徴は色で分けられていることがわかりますね。(1)が白ブドウで、(2)と(3)が赤味がかった、もしくはピンクということのようです。(2)と(3)は「Aromatique」と「Non Musqué」という名称の差を見る限り同じピンクでも香りの有無で分けているようです。もちろん、ゲヴュルツトラミネールは香りのある方です。
サヴァニャン・ブラン(Savagnin Blanc)、いわゆるトラミナー(Traminer)が元々存在し、突然変異で果皮色がロゼのサヴァニャン・ローズ(Savagnin Rose [注]Roséではない)が生まれ、更なる突然変異でゲヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)が生まれたとされています。
写真の下に一緒に書いてあるアイダ(Heida)はスイスの品種ですが、結局サヴァニャン・ブラン、トラミナーと同じものということになります。ややこしいですが、以上、トラミナー関連をまとめてみました。
コノスルの本拠地を訪れてみましょう。場所的にはコルチャグア・ヴァレーです。
リベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)を俯瞰して位置関係を確認します。チンバロンゴは見つかりましたか?
州全体がラペル・ヴァレーであり、カチャポアル川とティンギリリカ川の流域でカチャポアル・ヴァレーとコルチャグア・ヴァレーに分かれることになります。それぞれのサブリージョンにも名前を入れていますのでご確認を。
ラベル平面化画像。
3年前とデザインは同じですが配色が変わってるので印象も変わってますね。D.O. の表示はないので広範囲からのブレンドでしょうか。
さあ、スクリュー回転。
安ワインですが、キャップにシンボルマークのエンボスが入っています。カラーもゲヴュルツトラミネールのイメージカラーなんでしょうか。
コノスルは南米で革新的なワインをつくり、世界に向けてニューワールドワインの魅力を発信していこうというヴィジョンを掲げ1993年に設立されたワイナリーです。コノスルとは「南向きの円錐 (Southern Corn)」という意味で 、南向きの円錐の形をした南米大陸を表しています。…と、日本の公式サイトにあった紹介文をコピペしておきます(笑)。
インポーターの SMILE CORP.が運営しているので公式ページのひとつだと思いますが、「Cono Sur Lovers」というサイトがあります。
インポーターの SMILE CORP.が運営しているので公式ページのひとつだと思いますが、「Cono Sur Lovers」というサイトがあります。
実はこのサイトのブログ記事が素晴らしく、コノスルだけではなくチリワイン総論として非常に興味深く内容の濃いものになっています。
公式ページはこちら、チリの本家です。
インポーター「スマイル」による日本向けサイトがこちら。
ワイン情報としてはどちらも薄いのが残念なところ。日本向けサイトにはデータシートはあり。
・ゲヴュルツトラミネール(ゲヴェルツトラミナー) 100%
機械摘み30%、手摘み70%。熟成はステンレスタンクで3~12ヶ月。
ゲヴュルツトラミネールについて。ドイツ語読みならゲヴェルツトラミナーでしょうか。
人気の品種で、世界で12,823ha(2016年)も栽培されています。(最大はフランスの3,320ha。チリは371ha。)しかしながら、原産ははっきりしていませんし、「トラミナー(Traminer)」という括りで多くのバリエーションがあるという不可思議な品種です。ただし、圧倒的にゲヴュルツトラミネールが多く栽培されるので、トラミナーと言えばゲヴュルツトラミネールを指すことが多いようですが。
トラミナーは主に以下の3つに分類されますが、DNAプロファイルはほぼ同じで、遺伝子的には同一品種と見なすレベルだそうです。
(1)Savagnin Blanc (仏)
= Traminer (独) / Weißer Traminer (独) / Gelber Traminer (独)
(2)Gewürztraminer (独以外では Gewurztraminer とも)
= Savagnin Rose Aromatique (仏) / Roter Traminer (独)
(3)Savagnin Rose (仏)
= Savagnin Rose Non Musqué (仏) / Klevener de Heiligenstein (独)
Weißer(白)、Gelber(黄)、Roter(赤)などからも特徴は色で分けられていることがわかりますね。(1)が白ブドウで、(2)と(3)が赤味がかった、もしくはピンクということのようです。(2)と(3)は「Aromatique」と「Non Musqué」という名称の差を見る限り同じピンクでも香りの有無で分けているようです。もちろん、ゲヴュルツトラミネールは香りのある方です。
サヴァニャン・ブラン(Savagnin Blanc)、いわゆるトラミナー(Traminer)が元々存在し、突然変異で果皮色がロゼのサヴァニャン・ローズ(Savagnin Rose [注]Roséではない)が生まれ、更なる突然変異でゲヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)が生まれたとされています。
写真の下に一緒に書いてあるアイダ(Heida)はスイスの品種ですが、結局サヴァニャン・ブラン、トラミナーと同じものということになります。ややこしいですが、以上、トラミナー関連をまとめてみました。
コノスルの本拠地を訪れてみましょう。場所的にはコルチャグア・ヴァレーです。
チンバロンゴ(Chimbarongo)という町に隣接しています。ここはコルチャグア・ヴァレーのサブリージョンでもあります。名物チャリンコ部隊の写真も貼っておきました。
リベルタドール・ヘネラル・ベルナルド・オイギンス州(Región del Libertador General Bernardo O'Higgins)を俯瞰して位置関係を確認します。チンバロンゴは見つかりましたか?
州全体がラペル・ヴァレーであり、カチャポアル川とティンギリリカ川の流域でカチャポアル・ヴァレーとコルチャグア・ヴァレーに分かれることになります。それぞれのサブリージョンにも名前を入れていますのでご確認を。
ラベル平面化画像。
3年前とデザインは同じですが配色が変わってるので印象も変わってますね。D.O. の表示はないので広範囲からのブレンドでしょうか。
さあ、スクリュー回転。
安ワインですが、キャップにシンボルマークのエンボスが入っています。カラーもゲヴュルツトラミネールのイメージカラーなんでしょうか。
Alc.12.5%。
薄めのイエロー。
ライチ! わかりやすいです。
パイン、パッションフルーツ。
キリッとした酸を乗せた辛口アタック。
爽やかな南国風味を感じますね。
「サラッと行こう!」という時に良さそうです。
以前試したときほどのインパクトはなかったかな。
*****
Cono Sur
Bicicleta Reserva Gewürztraminer 2020
(375ml)
Bicicleta Reserva Gewürztraminer 2020
(375ml)
WWWポイント | 76点 |
---|