Red Red Wine:「偉いワイン」探しの備忘録

ワインについて、僕SFが自分用のメモ・備忘録として書き込む場所です。 Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない。 かの有名な僕の名言です。(笑) あくまで自己流に、(お手頃価格の)ワインの世界を日々記録しています。 いつかその「偉いワイン」に出会うために。

Givry

Louis Latour Givry 2015

大手ルイ・ラトゥールのコート・シャロネーズ、ジヴリをいただきます。
ルイ・ラトゥールはインポーターがアサヒビールということもあって、
比較的スーパーなんかでも手に入りやすく、ハーフボトルも結構選べるので、
今日のように、サクッとピノを合わせたいときに重宝しますね。(笑)


IMG_3180
ルイ・ラトゥールの歴史を紐解くと、フランス革命以前の1731年に始まります。
ルイ・ラトゥール家がコート・ド・ボーヌに最初の畑を取得したんだそうです。
「Maison Louis Latour」が設立されたのが1797年。それでも200年以上前ですね。
現在はブルゴーニュ一円に48haの畑を所有し、内27haがグラン・クリュといいます。
これはコート・ドール最大のグラン・クリュ所有者になります。


公式ページは変な効果がいっぱいで非常に使いにくいです。(笑)

一応、全ラインナップ(多すぎて壮観です)、ミレジム毎にデータがあります。
・ピノ・ノワール 100%
ステンレスタンクで発酵、ステンレスタンクで熟成(10~12ヶ月)。
MLFは100%行います。
ただし、ジヴリの畑はどこだか明示がありません。残念。


とりあえず、ボーヌの中心街にあるルイ・ラトゥールの本部へ行きます。
MaisonLouisLatour01
17世紀からの古いマンションらしいのですが、本部はずっとここだそうで。
ただし活動拠点はアロース・コルトンにある「Château Corton Grancey」に、
1891年に取得してから移っています。

コルトンの丘のふもと、周囲はグラン・クリュ畑のなかなかすごいところ。
Givry02
1895年には、ここであのコルトン・シャルルマーニュを誕生させたそうです。
スーパーで売っていて親しみやすいブランドですが、実はなかなかゴイゴイスー。


とはいうものの、今日いただくのはコート・シャロネーズのジヴリでした。
まずはコート・シャロネーズとジヴリの位置関係を確認しましょう。
Rully03
コート・ドールからの続き、ブーズロンに始まり、マコネまでに5つのAOCがあります。
リュリー(Rully)、メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)までは、
赤・白両方のAOCで、1級畑もありますから、レベルは高そうです。
さらに南側のモンタニー(Montagny)は白(シャルドネ)のみのAOCです。

ジヴリ(Givry)のAOC地図を貼っておきます。1946年にAOC認定です。
Givry01
プルミエ・クリュ(1級畑)があることと、Givryのコミューンだけでなく、
一部、JamblesDracy-le-Fortにまたがっていることも覚えておきましょう。
栽培面積は265haで、赤・白ありますが、赤が圧倒的に多いです。(約85%)


エチケット平面化画像。
IMG_2957
おなじみのデザインですね。


さあ、抜栓。
IMG_3176
キャップシール、コルクとも紋章入り。

コルク平面化。
IMG_3177
テクニカルコルク、5年耐用のDIAM5を採用です。
熟成ポテンシャルは3~5年としてますので十分ですね。

Alc.13%。(pH:3.56、Brix:6.0)
クリア感あるルビー。割と粘性のある涙です。
IMG_3178

フランボワーズ、チェリー。青茎っぽさ。
この色味からして除梗はしてるんでしょうけど。
辛口アタック。
控えめな酸はいいですね。
落ち着きのある味わいに果実味を添えます。
複雑味も感じます。これは「あり」ですね。
余韻はあっさりでしたが。

前に飲んだルイ・ラトゥールのサントネが、
酸がキツめだったのを考えると、ジヴリはいいです。


*****


Louis Latour
Givry 2015
RRWポイント 91点


Domaine François Lumpp Givry 1er Cru Crausot 2017

昨日に引き続きコート・シャロネーズ、ジヴリのフランソワ・ランプです。
今日はジヴリの1級畑クロゾーからのシャルドネ、白をお試しです。
昨日の赤は状態が悪かったのか、少々残念な感じでしたが、白はどうでしょう。
この作り手が有名になったきっかけが白といいますから、期待は高まります。


IMG_1651
まだまだ未熟者のRed Red Wineでは、未だブルゴーニュ白のベンチマークがなく、
(出会っておらず?)白を評価する確たる基準を持ち合わせておりません。(笑)
なのでWWW(White White Wine)ポイントなる採点も赤以上にいい加減です。
もっと精進しなくてはだわ。


公式ページはシンプルで情報少なめですが、カッコいいです。

1977年からブドウ栽培を始め、1991年にドメーヌを設立していますが、
ジヴリを代表する優秀な生産者としてフランス国内で評価が高いそうです。
公式サイトは貧弱情報なのでネット情報ですが、
・シャルドネ 100%
を全収穫分を圧搾して直ぐに樽(新樽30%)に入れ、そのまま発酵。
熟成は不明ですが赤と同じく12ヶ月でしょうかね。
パーカーおじさんはこの2017年に92点をつけています。


ジヴリの市街地にあるドメーヌ訪問。新しそう。おしゃれな外観です。
Givry04
きれいな畑に囲まれていますね。所有畑でしょうか。

コート・シャロネーズからおさらいしていきます。Givryはここです。
Givry03
ジヴリはリュリー、メルキュレとともに赤・白OKのAOCです。
モンタニーだけ4つの村にまたがり、白(シャルドネ)のみのAOCでしたね。

ジヴリのAOC地図でプリミエ・クリュと村名の畑の分布を見ましょう。
Givry02
黄色の所が今回試した赤・白の1級畑です。ドメーヌの場所も印してます。
La Vigne RougeとLa Brûléeという1級畑も含め全部で約9.5ha所有してるそうです。
(地図上で探してみてください。La Brûléeはわかりにくかったです。笑)

例によって、Google Map転記をしてみました。
Givry01
それぞれの畑も訪れ、写真(スクショ)を撮ってみました。(笑)
なかなかきれいな畑です。コート・ドールと遜色ないような気がします。


エチケット平面化画像。
IMG_1661
裏ラベルのほうが立派で長い。(笑)


さて、いただきます。
Alc.13%。
イエロー。
GivW

白い花、白桃、洋梨。
酸味によって甘く感じましたが辛口アタック。
花梨、炭酸飲料のシトラスの風味。
総じてフルーティですね。

美味しいんですが、
ブルゴーニュに期待する味とはちょっと違う気がします。
まあ、ブルゴーニュ白の判断基準のない自分が言うのもなんですが。(笑)


*****


Domaine François Lumpp
Givry 1er Cru Crausot 2017
WWWポイント 77点



WhiteWhiteWine01

Domaine François Lumpp Givry 1er Cru Clos du Cras Long 2017

フランソワ・ランプというコート・シャロネーズのジヴリの作り手です。
ブルゴーニュもいろいろ試してはいますが、コート・シャロネーズは盲点でした。
過去ブーズロンをいただいたぐらいで、なかなか機会がありませんでした。
マコネやボジョレーよりコート・ドールに近いですから、掘り出し物があるかも。


IMG_1653
コート・シャロネーズのAOCはブーズロン以南、順にリュリー(Rully)、
メルキュレ(Mercurey)、ジヴリ(Givry)、モンタニー(Montagny)と続き、
リュリー以下、全部プルミエ・クリュの畑があるんですね。
今日はジヴリのプルミエ・クリュ、赤・白ともにお試ししました。
(白は明日の記事にします。)


公式ページはシンプルで情報少なめですが、カッコいいです。
1977年からブドウ栽培を始め、1991年にドメーヌを設立していますが、
ジヴリを代表する優秀な生産者としてフランス国内で評価が高いそうです。

公式にはあまり詳しく書かれてませんが、ネット情報も合わせると、
・ピノ・ノワール 100%
を手摘み収穫、完全除梗、たぶん新樽率70%で12ヶ月熟成です。
2016年とこの2017年の2年連続でパーカーおじさんは91点をつけています。


ジヴリの市街地にあるドメーヌ訪問。モダンでカッコいいですね。
Givry04
きれいな畑に囲まれていますね。所有畑でしょうか。

コート・シャロネーズからおさらいしていきます。Givryはここです。
Givry03
ジヴリはリュリー、メルキュレとともに赤・白OKのAOCです。
モンタニーだけ4つの村にまたがり、白(シャルドネ)のみのAOCでしたね。

ジヴリのAOC地図でプリミエ・クリュと村名の畑の分布を見ましょう。
Givry02
黄色の所が今回試した赤・白の1級畑です。ドメーヌの場所も印してます。
La Vigne RougeとLa Brûléeという1級畑も含め全部で約9.5ha所有してるそうです。
(地図上で探してみてください。La Brûléeはわかりにくかったです。笑)

例によって、Google Map転記をしてみました。
Givry01
それぞれの畑も訪れ、写真(スクショ)を撮ってみました。(笑)
なかなかきれいな畑です。コート・ドールと遜色ないような気がします。


エチケット平面化画像。
IMG_1656
裏ラベルのほうが立派で長い。(笑)


さて、いただきます。
Alc.13%。
しっかりしたルビー。
GivR

香りはあまり立ってませんがフランボワーズかな。
水臭い風味。
少し嫌な酸にも気がついてしまいました。
余韻に入ってもリベンジなく終わりました。

期待しただけに、少し残念。
パーカーおじさんを信じれば、
ほんとはもう少しおいしいはず。(笑)


*****


Domaine François Lumpp
Givry 1er Cru
Clos du Cras Long 2017
RRWポイント 86点


--- Red Red Wine ---

:「偉いワイン」探しの備忘録

"Grand Vin(偉大なワイン)は「偉いワイン」とは限らない"

かの有名なSFの名言です。(笑)
あくまで自己流にワインの世界を日々記録しています。
いつかその「偉いワイン」に出会うために。偉いワインとは?

尚、 各記事末の「RRWポイント」なる点数はロバート・パーカー気取りのマイ評価です。

• 即ち、50~100点の100点満点評価
• 白ワインWWWポイントは80点満点


So much wine, so little time...

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